JPH09252926A - 天井面における溝形収容装置 - Google Patents

天井面における溝形収容装置

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JPH09252926A
JPH09252926A JP8087046A JP8704696A JPH09252926A JP H09252926 A JPH09252926 A JP H09252926A JP 8087046 A JP8087046 A JP 8087046A JP 8704696 A JP8704696 A JP 8704696A JP H09252926 A JPH09252926 A JP H09252926A
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JP
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edge
plate portion
groove
shaped
side plate
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Application number
JP8087046A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Shoji
辰夫 庄司
Noboru Okada
昇 岡田
Takeshi Shudo
剛 周藤
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Naka Technical Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Naka Technical Laboratory Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種の寸法形状に対応した溝形成部材の製造
を安価に行うことができると共に、溝内部の塗装が容易
で塗装ムラの発生を排除し、また設置現場への搬出入が
容易で設置作業を確実に行うことができるカーテンボッ
クスやブラインドボックス等の天井面における溝形収容
装置を提供すること。 【解決手段】 溝形収容装置の溝形組立体4は、断面L
字状の山形状断面部材10と直線状断面部材20とを一
側方に位置する重合接続部29で接合して組立てられ、
且つ溝形組立体4はこの重合接続部29を囲繞する箇所
で吊り部材30によって天井構造体から吊持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面に埋込まれ
るカーテンボックス、ブラインドボックス等の天井面に
おける溝形収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】天井面に埋込まれるカーテンボックス、
ブラインドボックス等の天井面における溝形収容装置は
従来公知である。そして、これらの溝形収容装置の溝を
形成する部材は、金属を溝形に押出成形したものを使用
したり、また金属板を溝形に折曲成形したものを使用し
たりしている。しかしながら、建物に設置される溝形収
容装置は、個々の建物毎に設置条件が異なるために、溝
を形成する部材も設置条件に応じた寸法、形状を採用し
なければならず、金属押出成形で製造されるものについ
ては多数の押出金型を用意しなければならず、また折曲
成形で製造されるものについては寸法や形状を替えて一
連の工程で溝形に成形する複雑な成形装置を用意しなけ
ればならず、且つ成形する金属板も多種用意しておかな
ければならず、設備や材料のコストの上昇が避けられな
い。さらに溝を形成する部材の内側に塗装を施す場合に
は、溝内部での塗装具操作が制限されるために、塗装操
作が困難であると共に、塗装ムラを生じやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、多種の寸法形状に対応した溝形成部材の製
造を安価に行うことができると共に、溝内部の塗装が容
易で塗装ムラの発生を排除し、また設置現場への搬出入
が容易で設置作業を確実に行うことができる天井面にお
ける溝形収容装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の天井面における溝型収容装置は、頂板部一
側端から垂下する垂下縁と該垂下縁下端から内方に屈曲
する屈曲縁とが形成されると共に該頂板部他側端から垂
下する第1側板部が形成された山形状断面部材に対し、
水平縁の一側端から垂下される唇縁が形成されると共に
該水平縁他側端から垂下する第2側板部が形成された直
線状断面部材が、該山形状断面部材の該頂板部下面およ
び該垂下縁内面にそれぞれ該直線状断面部材の該水平縁
および該唇縁を重合状に当接された重合接続部において
開口が下側を向く溝形組立体を形成するように接合さ
れ、且つ該重合接続部を囲繞する箇所において該溝形組
立体が天井構造体から吊持されることを主な特徴とす
る。
【0005】また、溝型収容装置における近接壁面との
間隙を閉塞する手段として、前記山形状断面部材の第1
側板部下端には、水平外方に延びる下部水平縁、該下部
水平縁外端から立上がる立上縁、該立上縁頂端から水平
外方に延びる取付縁が順次連成され、その一側を壁面に
取付けられた天井面間隔調整板の他側から立上がる調整
板立上縁から更に水平に突出形成される調整板取付縁を
該取付縁に載置して接合したことを特徴とする。
【0006】さらに、溝型収容装置における天井構造体
からの吊持する手段として、前記重合接続部を囲繞する
箇所における前記直線状断面部材の第2側板部、水平
縁、唇縁、および重合された前記山形状断面部材の屈曲
縁によって該溝形組立体には下部に該第2側板部と該屈
曲縁先端との間の挿入溝によって連通する嵌合用空間が
形成され、一方前記天井構造体からの吊り杆に取付けら
れる水平取付板部と、該水平取付板部から垂下されると
共に下部から水平方向に持送り板部が突設された垂下板
部と、該持送り板部端部上縁に連成されると共に該挿入
溝の間隙より狭い横長さと該嵌合用空間の幅に略等しい
縦長さとを有するZ字状水平断面をなしその一側が一方
張出板部としてまたこれに対向する他側が他方張出板部
として形成された頭部とよりなる吊り金具の該頭部が該
嵌合用空間に挿入され、該一方張出板部が該第2側板部
に、また該他方張出板部が該唇縁にそれぞれ弾性的に当
接されて該頭部の垂直軸線上の回転を停止させると共
に、該頭部頂端が該水平縁に、該他方張出板部の下縁が
該屈曲縁にそれぞれ当接されることによって、該頭部が
該嵌合用空間から抜出さない嵌合状態とされ、該吊り金
具によって該溝形組立体が吊持されることを特徴とす
る。
【0007】また、溝型収容装置における補強手段とし
て、前記溝形組立体の長さ方向と垂直に該溝形組立体上
に補強杆が配設され、該補強杆の両端側にそれぞれ一端
が嵌着された一組の補強杆保持金具のそれぞれの他端が
前記第1側板部下方部および前記第2側板部下方部に係
着されていることを特徴とする。
【0008】さらに、溝型収容装置における連結手段と
して、前記溝形組立体相互の連結部分において、該連結
部分に亘って該溝形組立体の外周に沿う連結帯部材が被
覆され、被覆された該連結帯部材上から、前記山形状断
面部材の頂板部と第1側板部との角部、前記重合接続部
の角部および該第1側板部または前記第2側板部の平板
部における隣接する該両溝形組立体の隣接端縁を跨いで
それぞれの全層を貫通して挿入固定される一対の爪部を
有する帯取付金具が装着されることを特徴とする。
【0009】また、溝型収容装置における末端部の閉塞
手段として、前記溝形組立体の末端部において、少なく
とも前記山形状断面部材の頂板部および第1側板部並び
に直線状断面部材の第2側板部に内接する取付板を基板
から垂直に突設させた端部被覆部材が該溝形組立体に位
置を調整して差込まれ且つ固定されることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
を参照することにより説明する。図1は、本発明の天井
面における溝形収容装置の設置状態を示す断面図であっ
て、図中符号1は設置する天井構造体、2は溝形収容装
置に近接した壁面であり、ブラインドやカーテン等の収
容物3をその内部に収容する溝形組立体4は、天井スラ
ブ1にその一端が固定された吊り杆5およびブレース杆
6に結合されている吊り金具30によって吊持されてい
る。溝形組立体4はその下縁が吊り天井の天井部材7の
敷設位置、あるいは壁面2との間隙を閉塞する間隔調整
板8の敷設位置付近に位置するように吊持することがで
きるから、室内からは、天井に単に溝孔が形成されてい
るように見えるのみで、溝形収容装置は天井内に隠され
た状態で設置することが可能である。なお符号19は壁
部に取付けられた窓サッシである。
【0011】溝形組立体4は、図3に示されるように、
金属板の折曲げ成形等によって加工される山形状断面部
材10および直線状断面部材20によって構成されてい
る。山形状断面部材10には、頂板部11一側端から垂
下する垂下縁12と垂下縁12下端から内方に屈曲する
屈曲縁13が形成されると共に、頂板部11他側端から
垂下する第1側板部14が形成されており、さらに第1
側板部14下端には、水平外方に延びる下部水平縁1
5、下部水平縁15外端から立上がる立上縁16、立上
縁16頂端から水平外方に延びる取付縁17が順次連成
されるように成形加工がなされる。他方直線状断面部材
20には、水平縁21の一側端から垂下される唇縁22
が形成されると共に、水平縁21他側端から垂下する第
2側板部23が形成されており、さらに第2側板部23
下端には、水平外方に延びる第2下部水平縁24、第2
下部水平縁24から立上がる第2立上縁25、第2立上
縁から折返される折返縁26が順次連成されるように成
形加工される。
【0012】そこで山形状断面部材10の頂板部11下
面および垂下縁12内面にそれぞれ直線状断面部材20
の水平縁21および唇縁22を重合状に当接された重合
接続部27においてビス18により接合すると開口が下
側を向く溝形組立体4を形成することができる。本発明
ではこのように2部材を以て溝形組立体4を得ることを
一つの特徴としている。即ちこの種の溝形収容装置で、
頂板部11、第1側板部14、第2側板部23のそれぞ
れの幅方向長さには、収容物の種類、設置個所の条件等
から多種の寸法を採用せざるを得ない。他方、溝形収容
装置を形成する溝形部材の製造においては、板端部位置
における屈曲加工を除き、一枚の板素材を2度に亘り折
曲げて溝形部材に加工する場合には、通常の曲げ加工具
では、加工具が板素材の加工箇所以外の箇所に突き当っ
て邪魔することを考慮すると、極めて限定された形状の
溝形部材しか加工することができない。特別の加工具を
用意することは、加工具自体高価であるばかりでなく、
加工具の汎用性も乏しくなるので不経済である。
【0013】本発明では、山形状断面部材10について
は、板端部位置の屈曲加工を除き板素材の曲げ加工は1
度のみであり、また直線状断面部材20については板端
部位置の屈曲加工のみであるから、頂板部11、第1側
板部14、第2側板部23に各種の寸法が採用される溝
形組立体4を通常の曲げ加工具で製造することが可能で
あり、製品を安価に提供することができる。またこの種
の溝形収容装置では、設置後に収容溝の内側は室内側に
露出するので、特別な場合を除き、収容溝内側に塗装仕
上を施すのが通例である。しかしながら始めから溝形に
加工した溝形部材では、対壁が邪魔をして溝内に塗装具
を侵入させて塗装することができないので機械塗装は採
用できず、手作業によらなくてはならない上に、溝内を
一様に塗装することが困難で色ムラを生じさせる虞があ
った。しかしながら本発明では、溝が形成されていない
組立状態以前は、機械塗装で充分作業が行える上に、色
ムラを生じさせる虞がない。
【0014】山形状断面部材10と直線状断面部材20
とを組合わせて最終的に溝形組立体4を組立てればよい
から、部材の設置現場への搬入時には、山形状断面部材
10と直線状断面部材20とを別々に搬入し、設置現場
において溝形組立体4を組立てるようにすることによ
り、搬入時の部材の大きさを小型化できるので搬入を容
易に行うことができる。山形状断面部材10と直線状断
面部材20とを組合わせて溝形組立体4を得る本発明の
他の利点として、重合接続部27の形成に基づく吊持箇
所の形成が挙げられる。溝形組立体4を吊持する場合
に、吊持箇所は応力が集中すために、頑丈な構造を必要
とするが、山形状断面部材10の頂板部11下面および
垂下縁12内面にそれぞれ直線状断面部材20の水平縁
21および唇縁22が重合状に当接された重合接続部2
7においてビス28により接合すると、重合接続部27
は二重の厚さを有する補強箇所となるので、他に特別に
補強した吊持部分を形成する必要なしに、重合接続部2
7を囲繞する箇所を吊持することによって溝形組立体4
全体を支障なく保持することができる。
【0015】図3に示されるように、溝形組立体4はそ
の重合接続部27において、直線状断面部材20の第2
側板部23、水平縁21、唇縁22、および重合された
山形状断面部材10の屈曲縁13によって下部に第2側
板部20と屈曲縁13先端との間の挿入溝28によって
連通する嵌合用空間29が形成される。一方吊持に使用
される吊り金具30は、図4に示されるように、吊り杆
5に取付けられる挿通孔38を穿設した水平取付板部3
6と、水平取付板部36から垂下されると共に下部から
水平方向に持送り板部35が切起によって突設された垂
下板部37と、持送り板部35端部上縁に連成されると
共に挿入溝28の間隙より狭い横長さと嵌合用空間29
の幅に略等しい縦長さとを有するZ字状水平断面をなし
その一側が一方張出板部32としてまたこれに対向する
他側が他方張出板部33として形成された頭部31とよ
りなるものである。図中34は持送り板部35端部上端
と頭部31とを繋ぐ首部である。
【0016】そして挿入溝28の間隙に、頭部31の狭
い横長さ方向が向けられた場合(図5において鎖線で示
された状態)に、頭部31は挿入溝28を通過して嵌合
用空間29内に挿入可能であり、頭部31が挿入された
吊り金具30の頭部31を垂直軸線上に回転すれば、嵌
合用空間29の幅方向間隙に頭部31の縦長さ方向が向
けられ(図5において実線で示された状態または図2に
示される状態)、一方張出板部32が第2側板部23
に、また他方張出板部33が唇縁22にそれぞれ弾性的
に当接されることによって頭部31の垂直軸線上の回転
を停止させると共にその位置を保持する状態となり、同
時に頭部頂端が水平縁21に、他方張出板部34の下縁
が屈曲縁13にそれぞれ当接されることによって、頭部
31が嵌合用空間29から抜出さない嵌合状態となる。
吊り金具30は、頭部31の位置保持並びに嵌合状態と
なる位置が吊持設置状態の水平取付板部36の位置とな
るように持送り板部35の突設角度が設定されると共
に、挿入溝28に頭部31を挿入する位置において、水
平取付板部36や垂下板部37が溝形組立体4に接触し
て頭部31の挿入を妨害しないように切起位置等の設定
がなされている。
【0017】以上のように、吊り金具30の装着操作
は、溝形組立体4の挿入溝28に対しその頭部31を挿
入して垂直軸線上に回転させるだけであるから簡単であ
り、吊り金具30を所定位置に位置決めすることが容易
であり、また所定位置に設置された状態で吊り金具30
の溝形組立体4からの脱落や移動を防止することができ
る。天井構造体1に対して溝形組立体4を吊持するため
に、図1または図2に図示した例では、天井構造体1に
その一端を固定された吊り杆5に対し、ブレース杆6に
長さ調整自在に結合された繋ぎ金具39の端部および溝
形組立体4に取付けられた吊り金具30における水平取
付板36を挿通させ、これらを一対のナット40,40
で高さ調整自在に挟着することによって行われている。
嵌合用空間29は図1で示されるように、溝形組立体4
の一側に偏して設けられるから、窓側とは反対側の天井
ふところの広い部分に吊持位置を設定することが可能で
あり、吊り杆5やブレース杆6等の設置作業を含め吊持
に関連する作業はすべて天井ふところ内の広い作業空間
で行うことができるので、作業能率が向上すると共に、
作業の的確性も向上する。
【0018】図2に示されるように、天井構造体1に対
して設置された溝形組立体4について、その直線状断面
部材20の折返し縁26には屋内に敷設された天井部材
7の端縁が載置される。一方窓側の壁面2側には収容装
置と壁面2との間隔を閉塞する間隔調整板8が配設され
る。一端を壁面に固着した間隔調整板8の他端縁におけ
る調整板立上縁42に連成された調整板取付縁43は山
形状断面部材10の取付縁17上に載置されビス止され
る。このように天井面と見切られた溝形収容装置は、室
内からは単に溝孔が形成されているように見えるのみで
あり、天井内装に違和感を与えることがない。
【0019】図6および図7に示されるように、溝形組
立体4の長さ方向に所定の間隔をおいて溝形組立体4の
長さ方向に垂直にロ字形断面等の補強杆50を頂板部1
1上に架け渡し、補強杆50各端部と第1側板部14下
方部および第2側板部23下方部とをそれぞれ補強杆保
持金具51,51によって緩みなく接合することによ
り、重量の大きい収容物3が収容された場合に、収容物
3の重量に起因する頂板部11中央部が垂下する変形を
防止し、また特に第1側板部14および第2側板部23
が比較的に高く形成される場合に、これら側板部14,
23の下方付近が水平方向荷重に対して剛性が不足する
傾向を有し、例えば地震時等において天井部材7や間隔
調整板8の水平方向移動に伴いこれら側板部14,23
の下縁部が押圧されて側板部14,23の下方部が変形
する傾向を有するが、このような変形を防止する機能を
発揮する。
【0020】補強杆50各端部と第1側板部14下方部
および第2側板部23下方部とを接合する補強杆保持金
具51は、図6乃至図8に示されるように、リブ52が
付されている板体が曲折されて製造され、第1水平部5
3、補強杆50の挿入孔54が穿設された第1垂下部5
5、第2水平部56、第2垂下部57、第1斜降部5
8、第3垂下部59が連成されており、第3垂下部59
下端には細幅で中央に上向き切起片60が突設された舌
片61が形成されている。補強箇所の第1側板部14お
よび第2側板部23には、予め舌片61が挿通できる挿
通用橋絡部62が切起あるいは別体の取付により形成さ
れており、頂板部11上の補強杆50端部をそれぞれの
補強杆保持金具51の挿入孔54に挿通すると共に、補
強杆保持金具51の舌片61を挿通用橋絡部62に挿通
すると切起片60が挿通橋絡部62に係止され、補強杆
50両端部は頂板部11に緩みのない状態で固定され
る。
【0021】横方向にいくつもの収容物3を収容する場
合には、溝形組立体4を長さ方向に連結して設置するこ
とができる。図9および図10に示されるように、溝形
組立体4の連結には溝形組立体4の外形輪郭に沿う連結
帯部材65並びに連結帯部材65を取付けるための角部
帯取付金具70および平板部帯取付金具75が使用され
る。図11に示されるように、角部帯取付金具70は短
い溝形断面部材の形状を有し、一方のフランジ端縁部に
は一対の内向き爪71,71が、他方のフランジ端縁部
には一対の内向き爪72,72が形成されている。した
がって対向する内向き爪71の先端と内向き爪72先端
とは相互に近接して向合うように構成される。
【0022】また図12に示されるように、平板部帯取
付金具75には、平らな基板76下縁両側から垂直に曲
げられた屈曲部77,77を介して更に垂直に曲げ戻さ
れた爪部78,78を有する一対の段付突出爪79,7
9が形成され、また基板76下縁中央に押え舌片80が
形成されると共に、基板76上縁には垂直に押込み板8
1が両側縁には垂直に補強板82がそれぞれ立設されて
いる。それぞれの長さ方向端縁を衝接させた連結すべき
溝形組立体4,4のそれぞれの隣接端縁において、2つ
の角部には、隣接端縁を跨いで角部帯取付金具70の一
対の内向き爪71,71および一対の内向き爪72,7
2が挿入される溝孔が各一対穿孔され、また平板部帯取
付金具75の取付けられる第2側板部23には一対の段
付突出爪79,79が挿入される溝孔が隣接端縁を跨い
で一対穿孔される。溝形組立体4,4の隣接端縁を跨い
で外嵌される連結帯部材65にも、溝形組立体4,4に
穿孔した溝孔に対応するすべての位置に溝孔が穿孔され
る。
【0023】連結すべき溝形組立体4,4の隣接端縁に
連結帯部材65を外嵌し、連結帯部材65上から角部の
溝孔に角部帯取付金具70の一対の内向き爪71,71
および一対の内向き爪72,72を挿通すると、全層を
通過した各内向き爪71,72の先端は溝形組立体4,
4の内部にまで侵入し、角部帯取付金具70のフランジ
部が角部における連結帯部材65に当接し、内向き爪7
1と内向き爪72とはそれぞれ爪先端が接近するように
向合っているので溝孔から脱落することがなく、角部帯
取付金具70は溝形組立体4,4を連結した状態でその
まま角部に係着される。同様に平板部帯取付金具75の
段付突出爪79,79を押込み板81を押して溝孔に挿
入すると、段付突出爪79,79の屈曲部77,77が
全層の溝孔部に位置され、段付突出爪79,79の爪部
78,78は溝形組立体4,4の内部面に当接される。
したがって平板部帯取付金具75は、基板76と押え舌
片80に対し爪部78,78が全層を挟着した状態にな
るので溝孔から脱落することがなく、平板部帯取付金具
75は溝形組立体4,4を連結した状態でそのまま平板
部に係着する。
【0024】なお、平板部の係着について、連結帯部材
65の平板部に位置する所定箇所において外方に山形断
面を構成するように屈曲させた連結帯部材を使用し、か
かる山形断面の頂縁角部を挟んで全層に各一対の溝孔が
穿孔されるようにすれば、平板部においても各一対の内
向き爪71,71,72,72を有する溝形断面状の角
部帯取付金具70と同様若しくは類似の構造を有する帯
取付金具を平板部帯取付金具として使用して、かかる帯
取付金具のフランジ部を該頂縁角部に当接させた状態で
爪を係着させることが可能である。溝形組立体4の連結
は通常3個の帯取付金具の取付で完了し、連結操作が簡
単に行えるにも拘らず、充分な連結状態を得ることがで
きる。
【0025】溝形収容装置の末端において、図13およ
び図14に示されるように、溝形組立体4の端部は端部
被覆板45で被覆される。端部被覆部材45は基板46
から、少なくとも山形状断面部材10の第1側板部14
および頂板部11、直線状断面部材20の第2側板部2
3に内接する取付板47が垂直に突設されており、また
好ましくは取付板47から、山形状断面部材10の下部
水平縁15並びにび立上縁16、および直線状断面部材
20の第2下部水平縁24並びに第2立上縁25に外接
する添接板48が延設されている。端部被覆部材45は
取付板46を溝形組立体4の端部に下側から内嵌して差
込み位置を調節した上で両者をビス止して固定する。端
部被覆部材45は、端部における溝形組立体4の断面を
所定形状に維持させると共に、端部壁面9に迄到達して
いない溝形組立体4端部と端部壁面9との間隙を閉塞す
る仕上げ材として機能する。
【0026】
【発明の効果】本発明の効果を集約すれば、次のとおり
である。 A.頂板部、第1側板部、第2側板部に各種の寸法が採
用される溝部材を製造するにあたり、溝部材を山形状断
面部材と直線状断面部材とに分けて成形加工し、これら
を組合わせて溝形組立体を得るようにしたために、山形
状断面部材については、板端部位置の屈曲加工を除き板
素材の曲げ加工は1度のみであり、また直線状断面部材
については板端部位置の屈曲加工のみであるから、頂板
部、第1側板部、第2側板部の各種の寸法を採用した溝
形組立体を通常の曲げ加工具で製造することが可能であ
り、製品を安価に提供することができる。 B.溝内面への塗装作業は、対壁が邪魔をして溝内に塗
装具を侵入させることができない等の障害を生じるが、
本発明では、溝が形成されていない組立状態以前に塗装
作業が行えるために、機械塗装で充分作業が行える上
に、色ムラを生じさせる虞がない。
【0027】C.部材の設置現場への搬入時には、山形
状断面部材と直線状断面部材とを別々に搬入し、設置現
場において溝形組立体を組立てるようにすることによ
り、搬入時の部材の大きさを小型化できるので搬入を容
易に行うことができる。又重合接続部は二重の厚さを有
する補強箇所を形成するので、他に特別に補強した吊持
部分を形成する必要なしに、重合接続部を囲繞する箇所
のみを吊持することによって収容装置全体を確実に保持
することができる。 D.吊り金具の装着操作は、溝形組立体の挿入溝に対し
その頭部を挿入して垂直軸線上に回転させるだけである
から簡単であり、吊り金具を所定位置に位置決めするこ
とが容易であり、また所定位置に設置された状態で吊り
金具の溝形組立体からの脱落や移動を防止することがで
きる。 E.吊り金具を接続する溝形組立体の嵌合用空間は、溝
形組立体の一側に偏して設けられるから、窓側とは反対
側の天井ふところの広い部分に吊持位置を設定すること
が可能であり、吊り杆やブレース杆等の設置作業を含め
吊持に関連する作業はすべて天井ふところ内の広い作業
空間で行うことができるので、作業能率が向上すると共
に、作業の的確性も向上する。
【0028】F.溝形組立体は、その下縁が吊り天井の
天井部材の敷設位置、あるいは壁面との間隙を閉塞する
間隔調整板の敷設位置付近に位置するように吊持するこ
とができるから、室内からは、天井に単に溝孔が形成さ
れているように見えるのみであり、天井内装に違和感を
与えることがない。 G.溝形組立体の長さ方向に垂直にロ字形断面等の補強
杆を頂板部上に架け渡し、補強杆各端部と第1側板部下
方部および第2側板部下方部とをそれぞれ補強杆保持金
具によって緩みなく接合することにより、重量の大きい
収容物が収容された場合に、収容物の重量に起因する頂
板部中央部が垂下する変形を防止し、また特に第1側板
部および第2側板部が比較的に高く形成される場合に、
これら側板部の下方付近が水平方向荷重に対して剛性が
不足する傾向を有し、例えば地震時等において天井部材
や間隔調整板の水平方向移動に伴いこれら側板部の下縁
部が押圧されて側板部の下方部が変形する傾向を有する
が、このような変形を防止する機能を発揮する。 H.溝形組立体の連結は、連結帯部材と角部帯取付金具
および平板部帯取付金具とによって行うことができ、連
結操作が簡単に行えるにも拘らず、充分な連結状態を得
ることができる。 I.端部被覆部材を設置することにより、端部における
溝形組立体の断面を所定形状に維持させると共に、端部
壁面迄到達していない溝形組立体端部と端部壁面との間
隙を閉塞する仕上げ材として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井面における溝形収容装置の設置状態を示す
断面図である。
【図2】溝形収容装置の部分拡大断面図である。
【図3】溝形組立体の断面図である。
【図4】吊り金具の斜視図である。
【図5】吊り金具の挿入時および係着時の状態を示す平
面図である。
【図6】補強杆を取付けた溝形組立体の断面図である。
【図7】補強杆を取付けた溝形組立体の側面図である。
【図8】補強杆保持金具の斜視図である。
【図9】連結部における溝形組立体の断面図である。
【図10】連結部における溝形組立体の側面図である。
【図11】角部帯取付金具の斜視図である。
【図12】平板部帯取付金具の斜視図である。
【図13】溝形組立体の末端部を示す断面図である。
【図14】溝形組立体の末端部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 天井構造体 2 壁面 4 溝形組立体 5 吊り杆 8 天井面間隔調整板 10 山形状断面
部材 11 頂板部 12 垂下縁 13 屈曲縁 14 第1側板
部 15 下部水平縁 16 立上縁 17 取付縁 20 直線状断
面部材 21 水平縁 22 唇縁 23 第2側板部 27 重合接続
部 28 挿入溝 29 嵌合用空
間 30 吊り金具 31 頭部 32 一方張出板部 33 他方張出
板部 35 持送り板部 36 水平取付
板部 37 垂下板部 42 調整板立
上縁 43 調整板取付縁 45 端部被覆
部材 46 基板 47 取付板 50 補強杆 51 補強杆保
持金具 65 連結用帯部材 70 角部帯取
付金具 71 内向き爪 72 内向き爪 75 平板部帯取付金具 79 段付突出

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部一側端から垂下する垂下縁と該垂
    下縁下端から内方に屈曲する屈曲縁とが形成されると共
    に該頂板部他側端から垂下する第1側板部が形成された
    山形状断面部材に対し、水平縁の一側端から垂下される
    唇縁が形成されると共に該水平縁他側端から垂下する第
    2側板部が形成された直線状断面部材が、該山形状断面
    部材の該頂板部下面および該垂下縁内面にそれぞれ該直
    線状断面部材の該水平縁および該唇縁を重合状に当接さ
    れた重合接続部において開口が下側を向く溝形組立体を
    形成するように接合され、且つ該重合接続部を囲繞する
    箇所において該溝形組立体が天井構造体から吊持される
    ことを特徴とする天井面における溝形収容装置。
  2. 【請求項2】 前記山形状断面部材の第1側板部下端に
    は、水平外方に延びる下部水平縁、該下部水平縁外端か
    ら立上がる立上縁、該立上縁頂端から水平外方に延びる
    取付縁が順次連成され、その一側を壁面に取付けられた
    天井面間隔調整板の他側から立上がる調整板立上縁から
    更に水平に突出形成される調整板取付縁を該取付縁に載
    置して接合したことを特徴とする請求項1記載の天井面
    における溝形収容装置。
  3. 【請求項3】 前記重合接続部を囲繞する箇所における
    前記直線状断面部材の第2側板部、水平縁、唇縁、およ
    び重合された前記山形状断面部材の屈曲縁によって該溝
    形組立体には下部に該第2側板部と該屈曲縁先端との間
    の挿入溝によって連通する嵌合用空間が形成され、一方
    前記天井構造体からの吊り杆に取付けられる水平取付板
    部と、該水平取付板部から垂下されると共に下部から水
    平方向に持送り板部が突設された垂下板部と、該持送り
    板部端部上縁に連成されると共に該挿入溝の間隙より狭
    い横長さと該嵌合用空間の幅に略等しい縦長さとを有す
    るZ字状水平断面をなしその一側が一方張出板部として
    またこれに対向する他側が他方張出板部として形成され
    た頭部とよりなる吊り金具の該頭部が該嵌合用空間に挿
    入され、該一方張出板部が該第2側板部に、また該他方
    張出板部が該唇縁にそれぞれ弾性的に当接されて該頭部
    の垂直軸線上の回転を停止させると共に、該頭部頂端が
    該水平縁に、該他方張出板部の下縁が該屈曲縁にそれぞ
    れ当接されることによって、該頭部が該嵌合用空間から
    抜出さない嵌合状態とされ、該吊り金具によって該溝形
    組立体が吊持されることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の天井面における溝形収容装置。
  4. 【請求項4】 前記溝形組立体の長さ方向と垂直に該溝
    形組立体上に補強杆が配設され、該補強杆の両端側にそ
    れぞれ一端が嵌着された一組の補強杆保持金具のそれぞ
    れの他端が前記第1側板部下方部および前記第2側板部
    下方部に係着されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項記載の天井面における溝形収容装置。
  5. 【請求項5】 前記溝形組立体相互の連結部分におい
    て、該連結部分に亘って該溝形組立体の外周に沿う連結
    帯部材が被覆され、被覆された該連結帯部材上から、前
    記山形状断面部材の頂板部と第1側板部との角部、前記
    重合接続部の角部および該第1側板部または前記第2側
    板部の平板部における隣接する該両溝形組立体の隣接端
    縁を跨いでそれぞれの全層を貫通して挿入固定される一
    対の爪部を有する帯取付金具が装着されることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項記載の天井面におけ
    る溝形収容装置。
  6. 【請求項6】 前記溝形組立体の末端部において、少な
    くとも前記山形状断面部材の頂板部および第1側板部並
    びに前記直線状断面部材の第2側板部に内接する取付板
    を基板から垂直に突設させた端部被覆部材が該溝形組立
    体に位置を調整して差込まれ且つ固定されることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の天井面にお
    ける溝形収容装置。
JP8087046A 1996-03-18 1996-03-18 天井面における溝形収容装置 Pending JPH09252926A (ja)

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