JPH09252273A - マルチキャリア無線受信機および送信機 - Google Patents

マルチキャリア無線受信機および送信機

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JPH09252273A
JPH09252273A JP5918996A JP5918996A JPH09252273A JP H09252273 A JPH09252273 A JP H09252273A JP 5918996 A JP5918996 A JP 5918996A JP 5918996 A JP5918996 A JP 5918996A JP H09252273 A JPH09252273 A JP H09252273A
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JP
Japan
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radio
gain
carrier
signal
frequency
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Application number
JP5918996A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kayano
博幸 加屋野
Hiroki Shiyouki
裕樹 庄木
Shoji Otaka
章二 大高
Shuichi Obayashi
秀一 尾林
Teruhiro Tsujimura
彰宏 辻村
Koji Iino
浩二 飯野
Takashi Amano
隆 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数選択性フェージングが発生してもマルチ
キャリア方式での無線通信を良好な状態で行うことが可
能なマルチキャリア無線受信機を実現する。 【解決手段】受信信号を複数の無線キャリア周波数に分
配する分配器107の後段には、無線キャリア周波数そ
れぞれに対応する複数の利得可変装置108が設けられ
ており、無線キャリア周波数毎にその利得が制御可能に
なっている。送信機からは、その信号バースト内などに
含めて、TDMA同期のためと、無線キャリア周波数毎
に無線伝送路の伝搬損失を推定するために使用される符
号系列が送信される。受信機側では、この符号系列を基
に周波数選択性フェージングの発生の状態が判定され、
その判定結果に従って利得可変装置108の利得が個別
に制御される。これにより、無線キャリア周波数毎に受
信信号の増幅率が可変設定でき、無線伝送路の状態によ
って生じる周波数選択性フェージングに対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線や無線L
AN等に用いられる、マルチキャリア無線受信機および
送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線通信において信号を受信す
る場合、伝送路毎に減衰量が異なることから広いダイナ
ミックレンジが必要となる。通常は利得切替えを行うこ
とで復調部における入力をある程度の値に調整し受信を
行っている。従来の方法では一つの可変利得増幅器を用
いて調整する方法がとられている。
【0003】しかし、伝送するためのデータ量が増えて
くると、周波数の帯域幅が必要となってくる。さらに大
きなデータを送る場合には、データを並列にしてそれぞ
れ別のチャネルに振り分けるマルチキャリア伝送方式が
採用される。このマルチキャリア伝送方式を実現するた
めの従来のマルチキャリア無線送受信機の構成を図4に
示す。
【0004】送信においては、光信号が光−電気変換器
(O/E)412によって電気信号に変換された後、直
列−並列変換器(S/P)410によって並列信号に変
換されて3つのキャリア周波数にそれぞれ対応するエン
コーダ(ENC)410に振り分けられる。これらエン
コーダ310からの信号はそれぞれ対応する変調器(M
OD)409を通した後、合成器408によって合成さ
れる。そして、この信号は2段構成の増幅器とミキサー
(MIX)407、406,405,404に通すこと
によって周波数を上げて実際の通信に用いる周波数にさ
れ、電力増幅器403、スイッチ402を通してアンテ
ナ401から出力される。
【0005】また、受信においては、アンテナ401で
受信された信号は、スイッチ402、低雑音増幅器(L
NA)413を経て、ミキサー(MIX)414に入力
されそこで第1の中間周波数に変換される。この信号は
増幅器415で増幅された後、次のミキサー(MIX)
416で第2の中間周波数に変換され、そして可変利得
増幅器417で増幅される。この後、分配器418に通
すことによってキャリア毎の信号に分けられ、3つの復
調器(DEMO)419に分配される。復調器(DEM
O)417で復調された信号は対応するデコーダー(D
EC)420に入り、そして各信号のデータが並列−直
列変換器(P/S)421で一つの信号系列にされた
後、電気−光変換器(E/O)422で光信号に変換さ
れる。
【0006】このように、従来では、マルチキャリアの
受信信号を一つの可変利得増幅器417で一括増幅する
構成が採用されている。ここで、伝送路の途中で反射す
る波との合成(マルチパス)が起こる状況を考えた場
合、周波数によって伝送状態が異なるため、キャリア毎
にレベルが大きく異なる周波数選択性フェージングが起
こる場合がある。
【0007】しかし、前述したようにマルチキャリアの
受信信号を一つの可変利得増幅器417で一括増幅する
構成では、全てのキャリアの受信信号に対する増幅率が
同一となるため、キャリア毎にレベルが異なる周波数選
択性フェージングには対応することができない。このた
め、例えば受信レベルの大きいキャリアの受信信号を、
復調器(DEMO)419内のA/Dの最大入力レンジ
に合わせてしまうと、受信レベルの小さいキャリアの受
信信号を取りこぼしてしまうなどの問題が発生する。
【0008】また、1つの可変利得増幅器417だけで
周波数選択性フェージングに対応するようなダイナミッ
クレンジを持たせるためには、復調器(DEMO)41
9内のA/D変換回路に過剰なビット数が必要となり、
高価なものになってしまったり実現不能になってしま
う。また、発振の起こりにくい利得の可変幅には限りが
あり、実際上、実現し得るダイナミックレンジには限界
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では、マルチキャリアの受信信号を一つの可変利得増幅
器で一括増幅する構成であるため、伝送路の状態によっ
て生じる周波数選択性フェージングに対して対応するこ
とができず、マルチキャリア方式を用いた通信において
フェージングを受けたキャリアを再生できなくなるとい
う問題点があった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、無線伝送路の状態によって生じる周波数選択性フ
ェージングに対応できる構成を実現し、周波数選択性フ
ェージングが発生してもマルチキャリア方式での無線通
信を良好な状態で行うことが可能なマルチキャリア無線
受信機および送信機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の無線キ
ャリア周波数を用いて信号を伝送するマルチキャリア無
線伝送に使用されるマルチキャリア無線受信機におい
て、前記無線キャリア周波数毎に無線伝送路の伝搬損失
を推定できるような符号系列を含む送信機側からの信号
を受信し、該符号系列より周波数選択性フェージングの
発生の状態を判定する判定手段と、受信信号を複数の無
線キャリア周波数に分配する分配器と、前記複数の無線
キャリア周波数にそれぞれ対応して設けられ、各々が、
前記分配器によって分配された信号を増幅し、その利得
を変更できるように構成された複数の利得可変装置と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記複数の利
得可変装置それぞれの利得を制御して前記無線キャリア
周波数毎に受信信号の増幅率を可変設定する利得制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0012】このマルチキャリア無線受信機において
は、受信信号を複数の無線キャリア周波数に分配する分
配器の後段には、複数の無線キャリア周波数それぞれに
対応する複数の利得可変装置が設けられており、無線キ
ャリア周波数毎にその利得が制御可能になっている。送
信機からは、TDMA同期のために使用される信号バー
スト内などに含めて、無線キャリア周波数毎に無線伝送
路の伝搬損失を推定できるような符号系列が送信され
る。受信機側では、この符号系列を基に周波数選択性フ
ェージングの発生の状態が判定され、その判定結果に従
って複数の利得可変装置それぞれの利得が制御される。
これにより、無線キャリア周波数毎に受信信号の増幅率
が可変設定されるので、無線伝送路の状態によって生じ
る周波数選択性フェージングに対応できるようになり、
周波数選択性フェージングが発生してもマルチキャリア
方式での無線通信を良好な状態で行うことが可能とな
る。
【0013】また、符号系列を同期信号に含ませて送る
ことで、マルチキャリア無線受信機においては、その符
号系列を使って同期処理と無線キャリア周波数毎の利得
調整を高速に行うことができる。よって、TDMA方式
による高速マルチキャリア無線伝送に対応することが可
能となる。
【0014】また、分配器の前段にも利得可変装置を設
けて、増幅器を2段構成にすることが好ましい。これに
より、ダイナミックレンジを容易に拡大することが可能
となる。
【0015】また、本発明は、複数の無線キャリア周波
数を用いて信号を伝送するマルチキャリア無線伝送に使
用されるマルチキャリア無線送信機において、前記複数
の無線キャリア周波数にそれぞれ対応して設けられ、各
々が、複数の無線キャリア周波数に分割された各送信信
号を増幅し、その利得を変更できるように構成された複
数の利得可変装置と、これら複数の利得可変装置それぞ
れからの信号を合成する合成器と、受信機側で推定され
た無線キャリア周波数毎の無線伝送路の伝搬損失を示す
信号に基づいて、前記複数の利得可変装置それぞれの利
得を制御して前記無線キャリア周波数毎に送信信号の電
力を可変設定する利得制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0016】このマルチキャリア無線送信機において
は、静的な周波数選択性フェージングが起きている状況
において、送信側の利得可変装置の利得をキャリア毎に
フェージングを回避するように制御することによって、
効果的にフェージングを取り除くことができる。
【0017】さらに、この送信機側の構成と前述の受信
機側の構成とを組み合わせることによって、周波数選択
性フェージングの静的なものを送信側で、動的なものを
受信側で回避することが可能となり、より広いダイナミ
ックレンジを確保することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
るマルチキャリアTDMA無線受信機の構成が示されて
いる。
【0019】このマルチキャリアTDMA無線受信機
は、データを並列にして互いに異なるチャネルに振り分
けて時分割で送信するマルチキャリア伝送方式で使用さ
れるものであり、ここでは、2つ以上の無線キャリア周
波数を用い、TDMAによる時分割で無線信号を送受信
する無線通信システムを想定する。
【0020】こうした無線通信システムは、送信側の無
線機118は、TDMA同期のためのバースト信号内
に、無線伝送路のインパルス応答を推定できるような推
定用符号系列を含めて送信する。この推定用符号系列は
無線キャリア周波数毎に無線伝送路の伝搬損失を推定す
るためのものであり、異なる無線キャリア周波数に振り
分けられてマルチキャリア伝送方式で送信され、マルチ
キャリアTDMA無線受信機側では前述の推定とTDM
A同期のために使用される。
【0021】推定用符号系列としては、直交関数を利用
した符号系列、換言すれば、自己相関特性の良い符号系
列、例えばゴールド符号などを利用することができる。
マルチキャリア無線受信機においては、無線キャリア周
波数毎にレベルが大きく異なるという周波数選択性フェ
ージングに対応するために、受信信号を3つの無線キャ
リア周波数f1,f2,f3に分配する分配器107の
後段に、無線キャリア周波数f1,f2,f3にそれぞ
れ対応する3つの可変利得増幅器108が設けられてい
る。これら可変利得増幅器108それぞれの利得は、相
関器113、判定器115、および制御回路116を含
む利得制御系の回路によって、個別に制御される。すな
わち、相関器113、判定器115、および制御回路1
16を含む利得制御系回路では、送信機118から受け
取った推定用符号系列より周波数選択性フェージングの
発生の状態が判定され、その判定結果に従って3つの可
変利得増幅器108それぞれの利得が個別に制御され
る。
【0022】次に、このマルチキャリア無線受信機にお
ける無線信号受信処理の基本的な流れを説明する。無線
送信機118から送信された信号は、アンテナ101か
ら受信され、スイッチ102、低雑音増幅器(LNA)
103を経てミキサー(MIX)104に入力され、そ
こで第1の中間周波数に変換される。この信号は増幅器
105で増幅された後、次のミキサー(MIX)106
で第2の中間周波数に変換される。そして、この信号を
分配器107に通すことによって各キャリアf1,f
2,f3の信号に分けられる。
【0023】各キャリアは利得可変装置として用いられ
ている可変利得増幅器108を経て復調器(DEM)1
09で復調され、誤り検出および訂正機能付きのデコー
ダー(FEC DEC)110に入り、そして各信号の
データを並列−直列変換器(P/S)111で一つの信
号系列にし、電気−光変換器(E/O)112で光信号
に変換される。
【0024】ここで、アンテナ101から入力した信号
は伝搬路の違いによるマルチパスによって特定の周波数
の電力が減少する周波数選択性フェージングが生じる場
合がある。この場合には、分配器107によって分けら
れた後の信号が各チャネルによってレベルに差が出てし
まう。
【0025】そこで、この実施形態では、周波数選択性
フェージングの発生の有無、およびその発生状態が前述
の推定用符号系列が同期信号として入力される度に逐次
調べられ、その結果を基に各チャネル毎に設けた可変利
得増幅器108の利得の制御が行われる。
【0026】すなわち、前述の推定用符号系列が送信さ
れた場合には、3つのデコーダー110から得られた推
定用符号系列と比較用系列114とが相関器113によ
って相関がとられて、キャリア周波数f1,f2,f3
それぞれについて推定用符号系列と比較用系列114と
の一致の度合いが調べられる。
【0027】この後、相関器113からの出力を基に判
定器115によって、特定の周波数のレベルが他の周波
数よりも落ちるという周波数選択性フェージングが起こ
っているか否か、および周波数選択性フェージングの発
生状態(どのキャリア周波数にどの程度の伝搬損失があ
るか)が調べられ、この判定結果に応じて周波数選択性
フェージングによる伝搬損失がおぎなえるように各チャ
ネルの可変利得増幅器108の利得が個別に制御され
る。
【0028】これによって、従来では周波数選択性フェ
ージングによって一部の周波数のデータが落ちてしま
い、データの再送などを行う必要があったが、本実施形
態を用いることによって、周波数選択性フェージングに
よって減衰した信号に対してもそれを漏れなく再生する
ことができる。
【0029】なお、本発明は、無線キャリア周波数f
1,f2,f3にそれぞれ対応する3つの可変利得増幅
器108を設け、それら可変利得増幅器108それぞれ
の利得を推定用符号系列を用いて個別に制御することが
肝要であるので、ミキサーの接続位置やその数は図1の
形態に限定されるものではない。
【0030】また、信号の出力は並列−直列変換した後
に光に変換して出力しているが、音声や電気信号のまま
出力する構成にしても良い。さらに、利得可変機能とし
ては、可変減衰器を用いても同様な効果を得ることがで
きる。また、実際には、各アクティブ素子の後にはフィ
ルタ部を設けることが好ましいが、ここでは、説明の簡
単化のために、フィルタ部については省略している。
【0031】図2には、本発明の第2実施形態に係るマ
ルチキャリア無線受信機の構成が示されている。このマ
ルチキャリア無線受信機においては、分配器207によ
って分離された無線キャリア周波数f1,f2,f3に
それぞれ対応する3つの可変利得増幅器208に加え、
分配器207の前段にも可変利得増幅器217が設けら
れており、これら可変利得増幅器208、可変利得増幅
器217の利得が、推定用符号系列から判定された周波
数選択性フェージングの発生状態に応じて制御される。
【0032】すなわち、図1の無線機118から前述の
推定用符号系列が送信された場合には、3つのデコーダ
ー210から得られた推定用符号系列と比較用系列21
4とが相関器213によって相関がとられて、キャリア
周波数f1,f2,f3それぞれについて推定用符号系
列と比較用系列214との一致の度合いが調べられる。
【0033】この後、相関器213からの出力を基に判
定器215によって、特定の周波数のレベルが他の周波
数よりも落ちるという周波数選択性フェージングが起こ
っているか否か、および周波数選択性フェージングの発
生状態(どのキャリア周波数にどの程度の伝搬損失があ
るか)が調べられる。制御回路216では、周波数選択
性フェージングの度合いに応じて可変利得増幅器208
それぞれの利得可変量が決定され、これに応じて可変利
得増幅器208それぞれの利得が制御される。また、制
御回路216では、キャリア周波数毎に復調可能な範囲
に属するレベルの信号を復調器209、デコーダ210
に入力するために必要な全体的なレベルを可変利得増幅
器208それぞれの利得を考慮して決定され、それを基
に可変利得増幅器217の利得が制御される。
【0034】これによって、各可変利得増幅器208、
217の利得の可変幅を少なくすることができ、各増幅
段の負荷を減らすことができる。また、利得が小さくな
ったことで発振の可能性も下がり、各チャネルにおいて
広いダイナミックレンジを確保することができる。
【0035】次に、図3を参照して、本発明の第3実施
形態として、マルチキャリア無線送信機の構成例を説明
する。このマルチキャリア無線送信機は、データを並列
にして互いに異なるチャネルに振り分けて送信するマル
チキャリア伝送方式で使用されるものであり、無線キャ
リア周波数毎にレベルが大きく異なるという周波数選択
性フェージングに対応するために、3つの無線キャリア
周波数f1,f2,f3を合成する合成器308の前段
に、無線キャリア周波数f1,f2,f3にそれぞれ対
応する3つの可変利得増幅器309が設けられている。
これら可変利得増幅器308それぞれの利得は、制御回
路314および受信部315を含む利得制御系の回路に
よって、個別に制御される。
【0036】すなわち、制御回路314および受信部3
15を含む利得制御系の回路では、周波数選択性フェー
ジングの発生状態を示す情報を無線通信機から受け取
り、その情報を基に可変利得増幅器308それぞれの利
得制御が行われる。これにより、キャリア周波数毎に送
信電力が可変設定される。
【0037】次に、このマルチキャリア無線送信機にお
ける無線信号送信処理の基本的な流れを説明する。ま
ず、光入力信号が光−電気変換器(O/E)313によ
って電気信号に変換された後、その信号が直列−並列変
換器(S/P)312によって並列信号に変換されて3
つのキャリア周波数にそれぞれ対応する誤り検出符号生
成機能付きエンコーダ(FFC ENC)311に振り
分けられる。これらエンコーダ311からの信号は、そ
れぞれ対応する変調器(MOD)310、可変利得増幅
器309を通した後、合成器308によって合成され
る。そして、この信号は、2段構成の増幅器とミキサー
(MIX)307,306,305,304に通すこと
によって周波数を上げて実際の通信に用いる周波数にさ
れ、電力増幅器303、スイッチ302を通してアンテ
ナ301から出力される。
【0038】この信号は、もう一方の無線機で受信さ
れ、この信号からフェージングが起こっているか否か、
およびその発生状態が調べられる。この判定処理は、実
施形態1,2で説明した手順と同様して行うことができ
る。
【0039】すなわち、マルチキャリア無線送信機から
同期信号に含めて送信されてくる前述の推定用符号系列
が受信部317を介して相関器318に送られ、そこで
比較用符号系列との相関がとられ、その結果を基に判定
器319にて周波数選択性フェージングが起こっている
か否か、および周波数選択性フェージングの発生状態が
調べられる。そして、フェージング推定器320では、
判定器319による判定結果の履歴から静的な周波数選
択性フェージングが起きているか否か、およびその発生
状態を示す情報が送信部321によって送信信号に乗せ
て送信させる。
【0040】ところで、周波数選択性フェージングで
は、マルチパスの起こり方によって静的なものと動的な
ものが存在する。室内のような無線伝搬路を考えた場
合、壁などから反射してくる波に対しては常に一定のマ
ルチパスが生じており、これによって静的な周波数選択
性フェージングが生じる。また、動く物体がある場合に
はそこから反射してくるために、動的な周波数選択性フ
ェージングが生じる。このため、両者が重なり合ったと
きに最悪値として非常に大きなフェージングが起こって
しまう。
【0041】ここでは、静的な周波数選択性フェージン
グが発生した場合、受信側から送信側に対して常にある
周波数のレベルが低いことなどが通知される。これを受
けた送信機側では、受信部315で受け取った情報を基
に、制御回路314によって可変利得増幅器309それ
ぞれの利得が調整される。
【0042】これによって静的な周波数選択性フェージ
ングに対しては、受信レベルの低いキャリア周波数の送
信電力が高められるという制御が行われ、周波数選択性
フェージングの除去が送信側で除去される。
【0043】また、動的な周波数選択性フェージングに
対しては、実施形態1、2の構成により除去することに
より、広いダイナミックレンジを確保すること可能とな
り、データの欠損の少ない通信路の確保が可能となる。
【0044】さらに、実施形態1、2の受信側の構成と
実施形態3の送信側の構成とを組み合わせて、送信側と
受信側の双方に各チャネル毎、つまりキャリア周波数毎
に可変利得増幅器を配置する構成を採用すれば、各増幅
器の負荷をさらに軽減することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリア周波数毎に利得を個別に制御できるので、周波
数選択性フェージングに対応できる構成を実現し、周波
数選択性フェージングが発生してもマルチキャリア方式
での無線通信を良好な状態で行うことが可能となる。ま
た、分配器を挟み、その前後段に利得可変装置を設ける
ことによりダイナミックレンジを大幅に拡大することが
できるので、周波数非選択性フェージング(フラットフ
ェージング)に対して対応することができる。また、誤
り訂正・検出・再送や二重化を併用することにより、通
信品質の劣化を抑えることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア無
線受信機の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るマルチキャリア無
線受信機の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施形態に係るマルチキャリア無
線送信機の構成を示すブロック図。
【図4】従来のマルチキャリア無線送受信機の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
101…アンテナ、102…スイッチ、103…低雑音
増幅器、104…ミキサー、105…増幅器、106…
ミキサー、107…分配器、108…可変利得増幅器、
109…復調器、110…デコーダー、111…並列−
直列変換器、112…電気−光変換器、113…相関
器、114…比較用符号系列、115…判定器、116
…制御回路、117…推定用符号系列を含む送信信号、
118…推定用符号系列を含む信号を送信可能な無線
機。
フロントページの続き (72)発明者 尾林 秀一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 辻村 彰宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 飯野 浩二 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 天野 隆 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線キャリア周波数を用いて信号
    を伝送するマルチキャリア無線伝送に使用されるマルチ
    キャリア無線受信機において、 前記無線キャリア周波数毎に無線伝送路の伝搬損失を推
    定できるような符号系列を含む送信機側からの信号を受
    信し、該符号系列より周波数選択性フェージングの発生
    の状態を判定する判定手段と、 受信信号を複数の無線キャリア周波数に分配する分配器
    と、 前記複数の無線キャリア周波数にそれぞれ対応して設け
    られ、各々が、前記分配器によって分配された信号を増
    幅し、その利得を変更できるように構成された複数の利
    得可変装置と、 前記判定手段による判定結果に基づいて、前記複数の利
    得可変装置それぞれの利得を制御して前記無線キャリア
    周波数毎に受信信号の増幅率を可変設定する利得制御手
    段とを具備することを特徴とするマルチキャリア無線受
    信機。
  2. 【請求項2】 前記符号系列は、TDMA同期のために
    使用される同期信号に含まれていることを特徴とする請
    求項1記載のマルチキャリア無線受信機。
  3. 【請求項3】 前記分配器の前段に設けられ、分配前の
    受信信号を増幅し、その利得を変更できるように構成さ
    れた第2の利得可変装置をさらに具備し、 前記利得制御手段は、 前記判定手段による判定結果に基づいて、前記複数の利
    得可変装置および前記第2の利得可変装置の利得を制御
    することを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア無
    線受信機。
  4. 【請求項4】 複数の無線キャリア周波数を用いて時分
    割で信号を伝送するマルチキャリア無線伝送に使用され
    るマルチキャリア無線送信機において、 前記複数の無線キャリア周波数にそれぞれ対応して設け
    られ、各々が、複数の無線キャリア周波数に分割された
    各送信信号を増幅し、その利得を変更できるように構成
    された複数の利得可変装置と、 これら複数の利得可変装置それぞれからの信号を合成す
    る合成器と、 受信機側で推定された無線キャリア周波数毎の無線伝送
    路の伝搬損失を示す信号に基づいて、前記複数の利得可
    変装置それぞれの利得を制御して前記無線キャリア周波
    数毎に送信信号の電力を可変設定する利得制御手段とを
    具備することを特徴とするマルチキャリア無線送信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6731910B2 (en) 1997-06-19 2004-05-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Data transmission system, data transmitter and data receiver used in the data transmission system
KR100480075B1 (ko) * 2002-12-13 2005-04-06 엘지전자 주식회사 이동통신 시스템의 데이터 전송 장치 및 방법

Cited By (4)

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