JPH09252008A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09252008A
JPH09252008A JP8772196A JP8772196A JPH09252008A JP H09252008 A JPH09252008 A JP H09252008A JP 8772196 A JP8772196 A JP 8772196A JP 8772196 A JP8772196 A JP 8772196A JP H09252008 A JPH09252008 A JP H09252008A
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JP
Japan
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layer
base
region
insulating film
emitter
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Application number
JP8772196A
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English (en)
Inventor
Satoshi Matsuda
田 聡 松
Kazumi Inou
納 和 美 井
Hiroomi Nakajima
島 博 臣 中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エピタキシャル層を用いるバイポーラトラン
ジスタや、内部ベースシリコンエピタキシャル層バイポ
ーラトランジスタにおいて、素子の寄生成分を低減し、
素子面積を低減する。 【解決手段】 シリコン基板1の上に積層されるポリシ
リコン層3及び絶縁膜4に設けた開口部の内部側壁にベ
ースと同じ導電型の不純物を含む絶縁物で形成される側
壁5と、開口内において、シリコン基板1の上に形成さ
れるベースエピタキシャル層7と、側壁の上に形成され
る絶縁物の側壁6と、層7の上にエミッタポリシリコン
層8とを備え、熱拡散により、自己整合的に、ポリシリ
コン層3及び側壁5に含まれる不純物を基板1内に拡散
してベースコンタクト拡散層10を形成すると共に、層
8を介して層7内に不純物を拡散してエミッタ層9を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に係り、特に、エピタキシャル層を用いるバ
イポーラトランジスタのエミッタ部およびベース部の構
造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は、ますます高密
度化、高性能化する傾向にあり、バイポーラLSIにお
いても、ディジタルLSIを中心に高密度化と高速化の
動きが盛んである。
【0003】さて、バイポーラトランジスタの高速化を
実現するための技術として、エピタキシャル成長による
ベース領域の形成が注目されている。ベース領域にエピ
タキシャル層を用いることによって、高濃度で非常に薄
いベース層の形成が可能になり、バイポーラトランジス
タの高速化および高fT化による高機能化が期待でき
る。
【0004】このエピタキシャルベース構造の特徴を素
子動作に十分に生かすためには、素子の寄生成分の削減
が非常に重要になってくる。この寄生成分は、エピタキ
シャルベース中に形成される真性のエミッタ、ベース、
コレクタの各領域からの電極引き出し構造中にできるも
ので、各層からの引き出し抵抗、各接合間の接合容量な
どである。これらの寄生成分が大きいと、エピタキシャ
ル層を使って薄いベース層を形成してfTを向上させて
も、寄生成分によるRC遅延等で高周波の信号は真性の
エミッタ、ベース、コレクタの各領域に入力されなくな
ってしまう。したがって、この点に関する解決策が、今
後のバイポーラトランジスタの高性能化の大きな鍵にな
ってきている。
【0005】一方、バイポーラLSIにおいては、高密
度化、高速化、低消費電力化のために、自己整合技術を
用いてエミッタ面積を縮小したり、トレンチ素子分離技
術を用いてトランジスタの面積を縮小する等の技術が多
く用いられつつある。
【0006】このような技術は、例えば、文献「IED
M」(1987、586頁)に明らかにされている。ま
た、例えば、特開平2−291136号公報には、縦型
NPNトランジスタのベースに同時ドープエピタキシャ
ル技術を用いた高速なトランジスタを製造する方法も明
らかにされている。 従来例1.先ず、エピタキシャル層をベースに用いた構
造に関する従来例1を説明する。
【0007】このような構造としては、図3に示すよう
なベースエピタキシャル層からポリシリコン層で電極を
引き出すものが知られており、このような構造を形成す
るためには図7のような製造方法が適用される。
【0008】先ず、図7(a)に示すように、コレクタ
となるシリコン基板1の表面の素子分離領域2,2には
さまれる領域に、ベースとなるベースエピタキシャル層
7を形成する。
【0009】次に、図7(b)に示すように、ベースか
らの電極引き出し用のポリシリコンにエミッタ開口を形
成するRIE工程の保護膜として、RIE保護絶縁膜1
8をパターンニングする。
【0010】そして、図7(c)に示すように、ベース
電極引き出し用のポリシリコン層3および絶縁膜4を、
重ねてデポジットし、更に、図7(d)に示すように、
ポリシリコン層3、絶縁膜4にエミッタ開口を形成す
る。
【0011】続いて、図7(e)に示すように、ポリシ
リコン層3、絶縁膜4に設けた開口内側に、ベース引き
出し用のポリシリコンとエミッタポリシリコンを分離す
るべく、絶縁物の側壁6を形成する。
【0012】この後、図7(f)に示すように、エミッ
タポリシリコン8をデポジットし、更に図7(g)に示
すように、エミッタポリシリコン8からエミッタ不純物
をエピタキシャル層中に拡散してエミッタ層9を形成す
る。また、エミッタ層9の両側には、ベースコンタクト
拡散層10を形成する。
【0013】その結果、図3に示すような断面構造を有
するバイポーラトランジスタを得ることができる。
【0014】さて、実際の高速バイポーラ素子の素子構
造は、図2に示すように、高濃度埋め込みコレクタ層1
2を持つシリコン基板1に、各素子間を分離するディー
プトレンチ11を持つ構造となっている。そして、ベー
ス引き出し用のポリシリコン層3の上にベースメタル電
極15を配置し、エミッタポリシリコン8上の素子領域
13にエミッタメタル電極16を配置し、高濃度埋め込
みコレクタ層12を通ってコレクタ引き出し領域14上
にコレクタメタル電極17を、それぞれ有する構造とな
っている。
【0015】この構造は、最初に形成したベースエピタ
キシャル層を保護するために、エミッタ開口時のポリシ
リコンのRIEプロセスに対して、エッチング選択性の
あるRIE保護絶縁膜18を用いるため、寄生容量の削
減に対して、いくつかの問題点が生じる。
【0016】この構造において、ベース電極の引き出し
は、ベースと同じ導電型の不純物を含むポリシリコンで
行われるが、図4(a)に示すように、真性のエミッタ
層9と、高濃度のベースコンタクト拡散層10との間
は、RIE保護絶縁膜18の下のベースエピタキシャル
層でつながれている。このベースコンタクト拡散層10
と、エミッタ層9の間の距離aは、その上にあるRIE
保護絶縁膜18の加工サイズで決まる。この加工サイズ
は、エミッタ開口の端との加工マージンbと、絶縁物の
側壁6の幅cを合わせたものから、各拡散層の横方向へ
の広がりを差し引いたものになる。
【0017】実際のデバイスでは、マージンbは、各パ
ターン間の加工用レジスト形成の露光の合わせマージン
と、加工マージンを足した距離が必要である。このエピ
タキシャル層は、薄いベース膜厚を目的としているた
め、横方向の抵抗が高く、大きなベース引き出し抵抗成
分が付いてしまうことになる。
【0018】また、素子が形成されるシリコン基板1の
領域内に、RIE保護絶縁膜18をパターンニングする
必要があるため、素子サイズが大きくなってしまう。そ
して、図5(a)に示すように、エミッタ開口の幅d
は、ほぼプロセス的に穴開け可能な最小サイズで決ま
り、開口部とRIE保護絶縁膜18の合わせマージンb
と、RIE保護絶縁膜18と素子形成領域の端の合わせ
マージンeが必要である。つまり、素子の最小サイズ
は、 f=d+(b+e)×2 (1) となる。この素子サイズが大きくなると、真性ベース、
ベースコンタクト領域と、その下のコレクタ層との接合
面積が大きくなり、この部分の寄生的な接合容量の増加
をもたらす。 従来例2.次に、ベース同時ドープエピタキシャル縦型
NPNトランジスタの従来技術について説明する。
【0019】図9はかかる従来例2の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
【0020】先ず、図9(a)に示すように、基板とし
てはp型シリコン基板21が用いられる。次に、n
め込み層として、n型高濃度不純物層22を形成する。
その上に、N型の比較的低濃度(〜3×1016cm-3
の層である、n型エピタキシャル層36を、気相成長法
で0.7μm程度形成する。
【0021】しかる後に、トレンチ技術および酸化膜埋
め込み技術を用いて、素子分離領域として、トレンチ領
域23を形成する。合わせて、真性素子領域とコレクタ
コンタクト部を分離する電極間分離領域に絶縁酸化膜と
してのCVDシリコン酸化膜24を形成する。
【0022】続いて、図9(b)に示すように、基盤表
面に露出したシリコン表面にのみ選択的にボロンを3×
1018cm-3程度含んだ単結晶シリコンを500オング
ストローム程度エピタキシャル成長させ、エピタキシャ
ルシリコン層37を形成する。
【0023】次に、基板全面にCVDシリコン酸化膜3
8を1000オングストローム程度成長させた後、写真
蝕刻法およびエッチング法により、n型エピタキシャル
層36の上にのみ残存させる。
【0024】次いで、基板全面に多結晶シリコン膜25
を、厚さ2000オングストローム程度成長させ、コレ
クタコンタクト部とエミッタベース形成予定領域上に残
置する。
【0025】続いて、コレクタコンタクト部に燐をイオ
ン注入し、高濃度コレクタコンタクト領域39を形成す
る。
【0026】そして、多結晶シリコン膜25にボロンを
20keV、1×1016cm-2程度の条件でイオン注入
する。
【0027】引き続き、全面にCVDシリコン酸化膜2
6を500オングストローム程度堆積し、更にCVDシ
リコン窒化膜27を1500オングストローム程度積層
して被着する。
【0028】次に、トランジスタの内部ベース領域上の
CVDシリコン窒化膜27と、CVDシリコン酸化膜2
6と、多結晶シリコン膜25を、CVDシリコン酸化膜
38が露出するまで写真触刻法とエッチング法により除
去し、開口幅0.5μm程度の開口部28を形成する。
【0029】続いて、図9(c)に示すように、第4の
絶縁膜として、CVDシリコン窒化膜29を1000オ
ングストローム程度堆積し、これを開口部28内にサイ
ドウォールとして残置する。
【0030】そして、開口部28内にCVDシリコン酸
化膜38を露出させ、NH4 F等の溶液エッチングエッ
チングにより、開口部28内に露出したCVDシリコン
酸化膜38をエッチング除去し、エピタキシャルシリコ
ン層37を露出させ、ここに多結晶シリコン膜31を厚
さ2000オングストローム程度全面に被着する。
【0031】次に、砒素を高濃度に添加し、所望の熱処
理を施して、多結晶シリコン膜31に添加された砒素を
エピタキシャルシリコン層37に拡散して、エミッタ領
域32を形成する。
【0032】その後、更に基板全面にCVDシリコン酸
化膜34を被着し、所望のコンタクトホールを形成し、
更に基板全面にアルミニウム35を被着し、写真触刻法
およびエッチング法を用いて電極配線し、バイポーラト
ランジスタを完成する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
課題1.(従来例1に対応する課題) 以上述べたように、従来例1の半導体装置の製造方法に
より、エピタキシャル層を使った素子を作ろうとした場
合、図4(a)に示すように、真性エミッタ、ベース領
域からのベース引き出し抵抗が大きくなり、更に、図5
(a)に示すように、ベース、コレクタ接合容量も増加
する。これらの寄生成分がエピタキシャル層を用いるこ
とによって期待される素子動作の高速化を妨げる要因と
なる。 課題2.(従来例2に対応する課題) 以上述べたように、従来例2の半導体装置の製造方法に
より、バイポーラトランジスタを製造した場合、エミッ
タと内部ベースシリコンエピタキシャル層は自己整合で
はなく、写真触刻法(PEP)により合わせている。
【0034】更に、エッチングストッパ層として、CV
Dシリコン酸化膜を用いる必要があるが、そのために内
部ベースシリコンエピタキシャル層とエッチングストッ
パ層の合わせ余裕と、エッチングストッパ層とエミッタ
開口の合わせ余裕が必要となってくる。つまり、図9
(d)に示すように、エピタキシャルシリコン層37と
CVDシリコン酸化膜38の合わせ余裕Aと、CVDシ
リコン酸化膜38と開口部28内壁の合わせ余裕Bが必
要となる。
【0035】以上のような理由から、トランジスタサイ
ズが増大し、結果として寄生容量が増し、トランジスタ
の高速化に不利となってくるという問題点がある。
【0036】したがって、本発明の目的は、上記のよう
な従来技術の問題点を解消し、エピタキシャル層を用い
るバイポーラトランジスタや、内部ベースシリコンエピ
タキシャル層バイポーラトランジスタにおいて、自己整
合的にベース引き出しコンタクトを形成したり、自己整
合型ベースエピタキシャル層構造とすることによって、
素子の寄生成分を低減し、素子面積を低減することが可
能な半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のものは、
表面に第1導電型の不純物層が形成された半導体基板
と、前記不純物層の表面の部分領域に延在する第1の半
導体層と、前記半導体層の側面部に形成され、前記半導
体基板と接する第2導電型の不純物が添加された第1の
側壁絶縁膜と、前記側壁絶縁膜に隣接して前記不純物層
上に形成された、第2導電型の第2の半導体層と、前記
第2導電型の半導体層上に形成された第1の導電型の導
電膜層と、からなるものとして構成される。
【0038】本発明の第2のものは、前記第1のものに
おいて前記第2の半導体層の表面領域に形成された第1
導電型の第1の不純物領域が備えられたものとして構成
される。
【0039】本発明の第3のものは、前記第1又は第2
のものにおいて前記第1導電型の不純物層の表面領域の
うち、前記第1の側壁絶縁膜及び前記第1の半導体層の
下の表面領域に形成された第1導電型の第2の不純物領
域とが備えられたものとして構成される。
【0040】本発明の第4のものは、前記第1又は第2
のものにおいて前記第1の側壁絶縁膜の側面部に形成さ
れた第2の側壁絶縁膜とが備えられたものとして構成さ
れる。
【0041】本発明の第5のものは、前記第4のものに
おいて前記第2の側壁絶縁膜は前記第2の半導体層の表
面の部分領域上に形成されているものとして構成され
る。
【0042】本発明の第6のものは、前記第2の半導体
層は前記第1の側壁絶縁膜に自己整合的に形成された半
導体層であるものとして構成される。
【0043】本発明の第7のものは、半導体基板の表面
領域に素子分離領域を形成する工程と、半導体基板の表
面領域の前記素子分離領域に囲まれた素子領域に第1導
電型の不純物層を形成する工程と、前記素子領域の部分
領域に延在する第1の半導体層及び第1の絶縁膜を形成
する工程と、前記第1の半導体層の側面部に前記半導体
基板と接する第2導電型の不純物を添加した第1の側壁
絶縁膜を形成する工程と、前記第1の側壁絶縁膜に隣接
する第2の半導体層を形成する工程と、前記第2の半導
体層に第1導電型の導電膜層を形成する工程と、からな
るものとして構成される。
【0044】本発明の第8のものは、前記第7のものに
おいて前記第2の半導体層を形成した後に、前記第1の
側壁絶縁膜の側面部に第2の側壁絶縁膜を形成し、この
第2の側壁絶縁膜に対して自己整合的に第1の不純物領
域を形成するものとして構成される。
【0045】前記導電膜を形成する工程の後に、第1導
電型の不純物を第2の半導体層の表面領域に拡散させ
て、第1の不純物領域を形成することがより薄いベース
領域を得る為に好ましい。
【0046】又、前記第1の側壁絶縁膜より第2導電型
の不純物を拡散させて、第2の不純物領域を形成するこ
とが高濃度のベース引き出し領域を制御性よく形成する
為に好ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を説明する。 実施例1.図1は、本発明の実施例1の半導体装置の断
面図であり、図6は、その製造方法を順を追って示す工
程説明図である。
【0048】先ず、図6(a)に示すように、バイポー
ラトランジスタのコレクタとなる導電型のシリコン基板
1に素子分離領域2,2を形成して、これにはさまれる
領域に素子領域を作る。この上に、ベース引き出し用の
ポリシリコン層3、絶縁膜4の各層を順に形成する。こ
の場合、ポリシリコン層3には、イオン注入やデポジッ
ト時のインサイトドーピング等によって、ベースと同じ
導電型の不純物をドーピングしておく。この時の、不純
物濃度は、引き出し抵抗を低抵抗化するために、なるべ
く高濃度にする。
【0049】なお、イオン注入による場合は、注入され
る不純物がポリシリコン層をつき抜けてコレクタとなる
シリコン基板1に届かないように、ポリシリコン膜厚
と、イオン注入の不純物加速度を調整しなければならな
い。例えば、ポリシリコン層3を200nmとした場
合、注入する不純物をBFとして、数十KeV程度で
よい。
【0050】また、絶縁膜4は、熱酸化膜でもCVD酸
化膜でもよい。
【0051】次に、図6(b)に示すように、ポリシリ
コン層3と、その上の絶縁膜4にエミッタ開口を形成す
る。この時、絶縁膜4をRIEし、さらにポリシリコン
層3をRIEする。この場合、ポリシリコン層3とシリ
コン基板1のエッチング選択比は十分にとれないが、シ
リコン基板1が露出するポイント以上のエッチングを行
う必要がある。つまり、ポリシリコン層3が残ってしま
うと、この後のベースエピタキシャル層7形成時に結晶
性が悪化する。
【0052】続いて、図6(c)に示すように、ベース
と同じ導電型の不純物を含む絶縁膜を、デポジットし、
RIEによってエッチングバックし、エミッタ開口内に
側壁5,5を形成する。この時、不純物を含む絶縁膜と
しては、ベースがP型のNPNトランジスタの場合は、
ボロンを高濃度で含むBSG(Boron Silic
ated Glass)膜を用いればよい。この側壁5
は、ベース引き出しのポリシリコン層3と、後にエピタ
キシャル成長させるシリコン基板1の表面が分離されて
いればよく、できるだけ薄い方が好ましい。
【0053】次に、図6(e)に示すように、エミッタ
開口内のシリコン基板1の表面に、ベースとなるベース
エピタキシャル層7の成長を行う。この場合、エミッタ
開口と側壁5形成に用いたRIEプロセスのダメージ等
は、エピタキシャル成長の前処理のベーキング工程等で
予め除去しておく。この時成長させるエピタキシャル膜
厚は、数百から千nm程度でよい。
【0054】この後、図6(f)に示すように、絶縁膜
をデポジットして、RIEによるエッチングバックを行
い、側壁5の内側に、更に側壁6を形成する。この膜
は、酸化膜でもSiN膜でもよい。この側壁6の厚さ
は、ベースエピタキシャル層中において、この後、側壁
5から拡散される不純物の高濃度領域と、エミッタポリ
シリコンから拡散されて形成されるエミッタ領域が直接
に重ならないように調整する。こうすることによって、
ベース引き出しの高濃度層と、エミッタの高濃度層の高
濃度どうしの接合ができて、トンネル電流が発生するの
を防止することができる。
【0055】次に、図6(g)に示すように、エミッタ
不純物をドーピングしたポリシリコンによりエミッタポ
リシリコン8を形成し、更に、熱工程を加え、図6
(h)に示すように、エミッタ層9とベース引き出し用
のベースコンタクト拡散層10を形成する。
【0056】以上のような工程を経て、図1に示すよう
な半導体装置を得る。
【0057】さて、次に、図1の構造の特長を従来の構
造との比較において説明する。
【0058】先ず、従来は、図4(a)に示すように、
エミッタ層9からベースコンタクト拡散層10までの距
離aは、RIE保護絶縁膜18の端とエミッタ開口の合
わせマージンbと、ベース引き出し用のポリシリコン層
3とエミッタポリシリコン8を分離する側壁6の幅cと
を合わせた距離から、各拡散層の横方向への広がりを差
し引いたものになる。
【0059】この場合の、加工の合わせマージンbとし
ては、加工のためのフォトレジスト工程のマスク合わせ
のずれに対するマージンが必要で、通常0.2から0.
6μm程度は必要で、ベース引き出しにベースエピタキ
シャル層を用いる距離aも、このオーダーになる。
【0060】これに対して、実施例1の場合、エミッタ
層9からベース引き出し用のポリシリコン層3までの距
離は、側壁5の厚さで決まる。また、側壁5の拡散層濃
度は、1019cm-3以上にすることが可能で、十分低抵
抗にできる。従来型の場合が、1018cm-2程度のベー
ス濃度にしかできないのと比較すると、この値は十分に
小さい値である。
【0061】したがって、この実施例1の場合、このベ
ース濃度で引き出される距離は、図4(b)の中に示す
ように、a#と、非常に短くすることが可能であり、こ
の距離も側壁6の厚さを調整して側壁5からの高濃度拡
散層とエミッタ拡散層の高濃度接合が形成されないよう
に、熱工程に合わせて任意に調整できる。
【0062】一方、図5(a)に示すように、従来構造
の場合、エピタキシャル層保護のためのRIE保護絶縁
膜18の加工のためのフォトレジスト工程があるため、
ベース引き出しポリシリコン層3のシリコン基板1への
コンタクトがつながるためのマージンe、RIE保護絶
縁膜18パターン上にエミッタ開口が入るためのマージ
ンbが必要になり、エミッタ開口幅dと合わせて、
(1)式に示す素子領域幅fになる。
【0063】これに対して、実施例1の場合、図5
(b)に示すように、ベース引き出し用のポリシリコン
層3と真性エミッタ層9の距離を、自己整合的に決定す
ることが可能であり、素子領域幅は、素子領域の開口内
にエミッタ開口が入るためのマージンgとエミッタ開口
幅dだけで決まり、 f#=d+g×2 (2) となる。これによって、素子領域幅が小さくなり、ベー
ス、コレクタ接合面積を減少させ、この部分の寄生容量
を低減することが可能になる。
【0064】つまり、本実施例のバイポーラトランジス
タのような構造および製造方法により、ベース電極引き
出しポリシリコンから真性のエミッタ−ベース接合まで
の接続を高い不純物能動で自己整合的に形成することが
できるため、ベース引き出しの寄生抵抗を削減すること
が可能になる。また、ベースエピタキシャル層の形成を
ベース引き出しポリシリコンへのエミッタ開口の後に行
うため、エミッタ層保護のための保護絶縁膜のパターン
ニングが不要になり、その分の合わせマージンが不要と
なり、ベース−コレクタ接合面積を縮小することがで
き、ベース−コレクタ間の接合容量を減らすことができ
る。 実施例2.図8は、本発明の実施例2の半導体装置の製
造方法を工程順に示す断面図である。
【0065】先ず、図8(a)に示すように、バイポー
ラトランジスタの素子分離としては、p型シリコン基板
21にN型のn型高濃度不純物層22を形成し、次にN
型の比較的低濃度のn型エピタキシャル層36を気相成
長法で形成する。
【0066】次いで、トレンチ技術および酸化膜埋め込
み技術を用いて、素子分離としてトレンチ領域23,2
3を形成し、真性素子領域と、コレクタコンタクト部を
分離する電極間分離領域に絶縁酸化膜としてのCVDシ
リコン酸化膜24を形成する。
【0067】続いて、図8(b)に示すように、第1の
導電体として多結晶シリコン膜25を基板全面に厚さ2
000オングストローム程度成長させる。
【0068】次に、写真触刻法およびエッチング法によ
り多結晶シリコン膜25をエミッタベース形成予定領域
とコレクタ引き出し電極形成領域にのみ残置する。
【0069】そして、エミッタ形成予定領域の多結晶シ
リコン膜25にボロンを20keV、1×1016cm-2
程度の条件でイオン注入し、コレクタ引き出し電極形成
予定領域の多結晶シリコン膜25に燐を高濃度にイオン
注入する。
【0070】続いて、第2の絶縁膜として、CVDシリ
コン酸化膜26を500オングストローム程度被着し、
更にCVDシリコン窒化膜27を1500オングストロ
ーム程度連続して被着する。
【0071】そして、図8(c)に示すように、エミッ
タ領域に対応する領域上の第2の絶縁膜と、第1の導電
体としての多結晶シリコン膜25を基板が露出するまで
写真触刻法およびエッチング法により除去し、開口幅
0.5μm程度の開口部28を形成する。
【0072】続いて、図8(d)に示すように、第3の
絶縁膜として、高濃度にボロンが添加されたCVD酸化
膜29を1000オングストローム程度全面に被着した
後に、反応性イオンエッチングにより除去し、開口部2
8の側面にのみ残置する。
【0073】次に、開口部28の底面に露出した基板上
にのみ選択的に、3×1018cm-2程度にボロンのドー
プされたn型エピタキシャル層30を500オングスト
ローム程度の厚さにまで成長させる。
【0074】その後、図8(e)に示すように、第3の
導電体として多結晶シリコン膜31を厚さ2000オン
グストローム程度全面に被着する。
【0075】続いて、砒素を50keV、1×1016
-2程度の条件でイオン注入し、更に所望の熱処理を施
して、第3の導電体となるポリシリコンに添加した砒素
をn型エピタキシャル層30に拡散してN型のエミッタ
領域32を形成すると共に、第3の絶縁膜として高濃度
にボロンが添加されたCVD酸化膜29からボロンをシ
リコン基板のn型エピタキシャル層36に拡散して外部
ベース領域33を形成する。
【0076】その後、基板全面にCVDシリコン酸化膜
34を被着し、所望のコンタクトホールを形成し、更に
基板全面にアルミニウム35を被着し、写真触刻法およ
びエッチング法を用いて、電極配線を形成し、バイポー
ラトランジスタの基本構造を完成する。
【0077】本実施例では、エミッタ開口と、内部ベー
スシリコンエピタキシャル層も自己整合させるため、従
来サイドウォール形成前に行っていた内部ベース用のシ
リコンエピタキシャル成長をサイドウォール形成後に行
うことになる。これに伴い、外部ベースと内部ベースの
リンクが困難になるため、従来はサイドウォールを窒化
膜や酸化膜、またはノンドープ多結晶ポリシリコンで形
成していたが、本実施例では、ボロンドープ酸化膜で形
成し、外部ベースの拡散源としても用いるように構成し
ている。
【0078】その結果、エミッタ開口と内部ベースシリ
コンエピタキシャル層は自己整合となり、従来のよう
な、内部ベースシリコンエピタキシャル層とエミッタ開
口の合わせ余裕は不要となる。更に、エッチングストッ
パ層としてのCVDシリコン酸化膜は不要となり、シュ
リンクが可能になる。一方、サイドウォールをボロンド
ープ酸化膜で形成しているので、従来に比較して外部ベ
ースと内部ベースのリンクも容易になる。
【0079】
【発明の効果】
効果1.(実施例1に対応する効果) 以上述べたように、本発明によれば、ベースにエピタキ
シャル層を用いる場合に、真性のエミッタ、ベース領域
から、ベース引き出しポリシリコン層3までの引き出し
層を自己整合的に低抵抗化することが可能となる。ま
た、ベースにエピタキシャル層を用いた場合でも、自己
整合的に素子を形成することが可能で、これによって素
子領域を小さくすることが可能となり、ベース、コレク
タ間の寄生容量の低減を実現できる。
【0080】以上のように、エピタキシャル層を用いた
場合でも、寄生容量を低減する構造を実現することがで
き、高濃度で非常に薄いベース層の形成が可能というエ
ピタキシャル層の特性を十分に生かすことができ、バイ
ポーラトランジスタの高速化、高fT化を実現すること
ができる。 効果2.(実施例2に対応する効果) 以上述べたように、本発明によれば、従来はサイドウォ
ール形成前に行っていた内部ベース用シリコンエピタキ
シャル成長をサイドウォール形成後に行うようにしたの
で、エミッタ開口と内部ベースシリコンエピタキシャル
層は自己整合となり、従来のように内部ベースシリコン
エピタキシャル層とエミッタ開口の合わせ余裕が必要な
くなるので、トランジスタサイズのサイズ縮小が可能と
なる。
【0081】更に、従来必要だったエッチングストッパ
層としてのCVD酸化膜が不要となるので、当然、エミ
ッタ開口とCVD酸化膜との間の合わせ余裕も必要な
く、この分のサイズ縮小も可能になるので、トランジス
タサイズの大幅な低減が可能になる。
【0082】また、従来、エミッタ開口内サイドウォー
ルは窒化膜や酸化膜、またはノンドープ多結晶ポリシリ
コンで形成していたが、本発明では、ボロンドープ酸化
膜で形成しているので、従来に比較して外部ベースと内
部ベースのリンクも容易になるという特長もある。
【0083】以上のような理由から、本発明によれば、
小型で、低寄生容量の、高速動作が可能なバイポーラト
ランジスタを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体装置の断面図であ
る。
【図2】一般的な高速バイポーラトランジスタの素子構
造を示す断面図である。
【図3】従来例1の半導体装置の断面図である。
【図4】図1と図3のベース引き出し部の構造の違いを
示す拡大断面図である。
【図5】図1と図3の素子サイズの違いを示す説明図で
ある。
【図6】図1の構成の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。
【図7】図3の構成の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。
【図8】本発明の実施例2の半導体装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図9】従来例2の半導体装置の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 素子分離領域 3 ポリシリコン層 4 絶縁膜 5、6 側壁 7 ベースエピタキシャル層 8 エミッタポリシリコン 9 エミッタ層 10 ベースコンタクト拡散層 11 ディープトレンチ 12 高濃度埋め込みコレクタ層 13 素子領域 14 コレクタ引き出し領域 15 ベースメタル電極 16 エミッタメタル電極 17 コレクタメタル電極 18 RIE保護絶縁膜 21 p型シリコン基板 22 n型高濃度不純物層 23 トレンチ領域 24 CVDシリコン酸化膜 25 多結晶シリコン膜 26 CVDシリコン酸化膜 27 CVDシリコン窒化膜 28 開口部 29 CVD酸化膜 30 n型エピタキシャル層 31 多結晶シリコン膜 32 エミッタ領域 33 外部ベース領域 34 CVDシリコン酸化膜 35 アルミニウム 36 n型エピタキシャル層 37 エピタキシャルシリコン層 38 CVDシリコン酸化膜 39 高濃度コレクタコンタクト領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に第1導電型の不純物層が形成された
    半導体基板と、 前記不純物層の表面の部分領域に延在する第1の半導体
    層と、 前記半導体層の側面部に形成され、前記半導体基板と接
    する第2導電型の不純物が添加された第1の側壁絶縁膜
    と、 前記側壁絶縁膜に隣接して前記不純物層上に形成され
    た、第2導電型の第2の半導体層と、 前記第2導電型の半導体層上に形成された第1の導電型
    の導電膜層と、 からなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第2の半導体層の表面領域に形成され
    た第1導電型の第1の不純物領域が備えられたことを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1導電型の不純物層の表面領域のう
    ち、前記第1の側壁絶縁膜及び前記第1の半導体層の下
    の表面領域に形成された第1導電型の第2の不純物領域
    とが備えられたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1の側壁絶縁膜の側面部に形成され
    た第2の側壁絶縁膜とが備えられたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第2の側壁絶縁膜は前記第2の半導体
    層の表面の部分領域上に形成されていることを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第2の半導体層は前記第1の側壁絶縁
    膜に自己整合的に形成された半導体層であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】半導体基板の表面領域に素子分離領域を形
    成する工程と、 半導体基板の表面領域の前記素子分離領域に囲まれた素
    子領域に第1導電型の不純物層を形成する工程と、 前記素子領域の部分領域に延在する第1の半導体層及び
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の半導体層の側面部に前記半導体基板と接する
    第2導電型の不純物を添加した第1の側壁絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1の側壁絶縁膜に隣接する第2の半導体層を形成
    する工程と、 前記第2の半導体層に第1導電型の導電膜層を形成する
    工程と、 からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第2の半導体層を形成した後に、前記
    第1の側壁絶縁膜の側面部に第2の側壁絶縁膜を形成
    し、この第2の側壁絶縁膜に対して自己整合的に第1の
    不純物領域を形成することを特徴とする請求項7記載の
    半導体装置の製造方法。
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