JPH09248502A - 噴霧装置 - Google Patents

噴霧装置

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JPH09248502A
JPH09248502A JP8607696A JP8607696A JPH09248502A JP H09248502 A JPH09248502 A JP H09248502A JP 8607696 A JP8607696 A JP 8607696A JP 8607696 A JP8607696 A JP 8607696A JP H09248502 A JPH09248502 A JP H09248502A
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JP
Japan
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air
pressure
distributor
filter
low
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Application number
JP8607696A
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English (en)
Inventor
Hironobu Oshima
汎信 大嶋
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の空気吐出口から、噴霧能力に差がない
均圧の空気吐出がなされて、能率の良い数人同時の吸入
治療を実施できる噴霧装置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ6、高圧空気の蓄圧タンク
7、フィルターユニット53を経た高圧空気を空気吐出
口ユニット50Aに流入する直前で、レギュレータ29
で低圧の清浄空気に変換し、空気吐出口ユニット50A
の複数の分岐管路80bに引き出して何れの空気吐出口
50からもほぼ一定の圧で放出させ、空気吐出口50に
吸入器2を適宜につなぐだけで、複数人の吸入が可能
で、またユーザにも取扱易い噴霧装置を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエアー源の
吐出口を備えている移動可能な本体装置と、この吐出口
につながれて液剤を噴霧する霧化器からなる噴霧装置に
関し、特に均一で安定した噴霧を達成するのに好適な構
造の吐出口を備えた噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、病院等で呼吸器疾患の治
療のために、薬液の霧を発生させる吸入器では、コンプ
レッサーにより発生した高圧空気を、液状薬剤を霧化す
る霧化器に通して、薬液の霧を発生させるようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来装置では、コンプレッサーを搭載した吸入器本体は
診察室の片隅や治療室など所定の場所に固定状態に設置
されており、しかも大型の装置の割りには吸入口の数が
少なく、このため患者が治療順番を待つこととなり、ス
ピーデイーに治療を終えられないという不満や、治療能
率が悪いという問題があった。
【0004】また、患者毎に看護婦等が吸入器(霧化
器)をセットし、患者に合った噴霧力の設定をしなけれ
ばならないという手間がかかり、その圧力調整も微妙で
あるので熟練を必要とするなど一般のユーザには取扱に
くく使用性の面で劣るという問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、装置的に格別複雑にならずして、均圧なエア
ーが放出する複数の空気吐出口が備えられ、複数個の霧
化器を使用可能として、治療能率の向上を図ると共に、
使用勝手も良くした小型の噴霧装置を提供することを目
的としている。
【0006】上記目的を達成するため、本発明は、空気
を圧縮するためのコンプレッサーと、前記コンプレッサ
ーにより圧縮された空気を蓄積するための蓄圧タンク
と、前記蓄圧タンクに蓄積された高圧空気を浄化するた
めのフィルタと、前記フィルタにて浄化された清浄空気
を複数の放出経路に分配するための分配体と、この分配
体のそれぞれの分岐管路の先端に設けた空気吐出口と、
この各空気吐出口を開閉するための開閉手段と、前記フ
ィルタを通過した高圧清浄空気を前記分配体に流入する
前段の流路で設定圧の低圧清浄空気に減圧し、前記分配
体に送り込むためのレギュレータとを備えた移動可能な
本体装置と、前記任意の空気吐出口にエアチューブを介
して着脱可能に接続され、このエアチューブにより引き
出される低圧空気によって液剤を霧化する霧化器からな
るものである。
【0007】また、本発明は、空気を圧縮するためのコ
ンプレッサーと、前記コンプレッサーにより圧縮された
空気を蓄積するための蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクに
蓄積された高圧空気を浄化するためのフィルタと、前記
フィルタにて浄化された清浄空気を複数の放出経路に分
配するための分配体と、この分配体のそれぞれの分岐管
路の先端に設けた空気吐出口と、この各空気吐出口を開
閉するための開閉手段とを備えると共に、前記分配体の
空気流入口側には前記フィルタからの清浄空気を分配体
に流通制御するための電磁弁を配設し、前記分配体のそ
れぞれの分岐管路には、流入した高圧空気が何れの空気
吐出口からも所定の設定圧の低圧空気に減圧されて吐出
するように圧力調整するためのレギュレータを個々に配
している構成とした本体装置と、前記任意の空気吐出口
にエアチューブを介して着脱可能に接続され、このエア
チューブにより引き出される低圧空気によって液剤を霧
化する霧化器とからなるものである。
【0008】さらにまた、本発明は、空気を圧縮するた
めのコンプレッサーと、前記コンプレッサーにより圧縮
された空気を蓄積するための蓄圧タンクと、前記蓄圧タ
ンクに蓄積された高圧空気を浄化するためのフィルタ
と、前記フィルタにて浄化された清浄空気を複数の放出
経路に分配するための分配体と、この分配体のそれぞれ
の分岐管路の先端に設けた空気吐出口と、この各空気吐
出口を開閉するための開閉手段とを備えると共に、前記
分配体の空気流入口側には前記フィルタからの清浄空気
を分配体に流通制御するための電磁弁を配設し、前記分
配体のそれぞれの分岐管路には、流入した高圧空気が何
れの空気吐出口からも所定の設定圧の低圧空気に減圧さ
れて吐出するように圧力調整するためのレギュレータ
と、このレギュレータから放出される低圧空気を所望と
する時間だけ吐出させるようにタイマー制御により開放
作動する流路開閉弁とを介挿している構成とした本体装
置と、前記任意の空気吐出口にエアチューブを介して着
脱可能に接続され、このエアチューブにより引き出され
る低圧空気によって液剤を霧化する霧化器とからなるも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例にかかる噴霧装
置を示している。この噴霧装置は、一般の医院や診療
所、あるいは病院内で必要に応じて移動自由に取り扱わ
れて、呼吸器疾患の治療のために、薬液の霧を発生させ
る吸入器として用いられるものである。
【0011】同図において、この噴霧装置は、高圧清浄
空気を発生しかつ蓄積すると共にこの高圧空気を減圧し
て低圧清浄空気を放出するための複数の空気吐出口50
を備えた移動可能な本体装置1と、この本体装置1から
引き入れられる低圧清浄空気により霧状の薬液を発生さ
せる個々の霧化器2からなる。
【0012】ここで、本体装置1から発生する低圧清浄
空気は、霧化器2から延長され、前記空気吐出口50の
いずれか一つに着脱自在に取り付け接続されるエアーチ
ューブ3により、霧化器2に送られる。
【0013】従って本噴霧装置によると、この空気吐出
口50と同数個の例えば実施例の如き5ケの霧化器2を
使う時は、最高で5人がそれぞれのエアーチューブ3を
空気吐出口50につなぐことで同時に吸入治療を受ける
ことが可能となる。また本体装置1の上部に取っ手6
1、61を左右に設けると共に、底部にキャスター6
2、62を具備させ、前記取っ手61、61でもって本
体装置1を自由に運び、移動できるようにしている。
【0014】図2は、本噴霧装置のシステムを示し、一
点鎖線で囲む本体装置1内には、高圧空気を発生させる
ためのコンプレッサー6と、このコンプレッサー6によ
り発生された高圧空気を逆止弁4を配した配管63を介
して送り込み蓄積するための蓄圧タンク7(以降、タン
クと略記する)と、このタンク7から導出した高圧空気
を前述の空気吐出口50に清浄空気にして送るために連
通管66の途中に順次配設された3種類のフィルタ、す
なわち空気中に含まれる塵埃を除去するため空気圧フィ
ルタ18と、空気中に含まれる液滴を除去するためのオ
イルミストセパレータフィルタ19、および、異臭を除
去するための脱臭フィルタ20からなるフィルタユニッ
ト53と、タンク7からの高圧空気を薬剤の噴霧に適し
た所定の設定圧に減圧した低圧清浄空気を得るためのレ
ギュレータ29と、レギュレータ29から送られた低圧
清浄空気を分配して吐出するために前記5ケの空気吐出
口50を設けている空気吐出口ユニット50Aなどが収
容されている。
【0015】ここで、この空気吐出口ユニット50A
は、フィルタユニット53からの清浄空気を複数の経路
に分配するために内部に分岐管路が形成されている分配
体を有し、この分配体のそれぞれの分岐管路の先端に前
記空気吐出口50が連通して設けられていると共に、一
方、分配体の清浄空気が流入する共通の空気入口側に前
記レギュレータ29を装備した構成となっている。
【0016】したがって、同図において、コンプレッサ
ー6から発生された高圧空気は、配管63を通りタンク
7に送り込まれる。そして、タンク7内に高圧状態で蓄
積された高圧空気は、その中に含まれる塵埃、液滴およ
び異臭が前記空気圧フィルタ18、オイルミストセパレ
ータ19、脱臭フィルタ20により順次浄化され、それ
によって形成された高圧清浄空気は、レギュレータ29
に送られる。するとレギュレータ29により、高圧清浄
空気は設定圧力(例えば0.6気圧)に減圧され低圧清
浄空気となって、空気吐出口ユニット50Aに入り込み
空気吐出口50の先端にまで連絡される。
【0017】ここで、空気吐出口ユニット50Aの各空
気吐出口50の先端には、低圧清浄空気を閉止するため
のエアチャック21が設けられている。従って、常時は
タンクの圧力はこのエアチャック21により閉止されて
いて、空気の吐出は止められている。
【0018】また、コンプレッサー6には、電源スイッ
チ23、および、圧力スイッチ24を介して、交流電源
が供給され、それにより、コンプレッサー6が作動す
る。圧力スイッチ24は、圧力変動が少ないフィルタユ
ニット53の吐出直後の圧力を検知してタンク7の圧力
が所定値(例えば、1.2気圧)になると、コンプレッ
サー6への電源を遮断するものであり、これにより、コ
ンプレッサー6は、タンク7の圧力が所定値よりも小さ
いときにはオン作動され、タンク7の圧力が所定値より
も大きくなるとオフ作動される。その結果、タンク7の
圧力は、所定値に保持される。
【0019】一方、本体装置1より発生された低圧清浄
空気を引き入れて、薬液の霧を発生させるための霧化器
2は、図3に示す如き外観をした小型の携帯器で、不使
用時には本体をスタンド54に差し込んで安定して置け
るようになっている。そして霧化器2の底部から引き出
されているエアーチューブ3の先端には、本体装置1の
各空気吐出口50に設けている前記エアチャック21と
着脱自在に連結される封入バルブ31が設けられてい
る。したがって、霧化器2の封入バルブ31をエアチャ
ック21に連結すると、エアチャック21の閉止が解除
され、空気吐出口50から放出する低圧清浄空気が、封
入バルブ31を通って引き入れられ、霧化器2に供給さ
れる。
【0020】なお、22はタンク7に蓄積した水分を排
出するためのドレンバルブ(図1をも参照)を示し、タ
ンク7の底部に設けられている。またこのドレンバルブ
22はタンク7内のゴミを排出させる時やエアーを抜く
時にも開かれて、それらの抜き口としても利用される。
よってタンクに高圧空気が溜っている時に、このドレン
バルブ22を開けばその高圧空気も排出するので、この
ドレンバルブ22の設けられた口部を外部吐出口として
前述の空気吐出口50と同様な用途として霧化器2以外
の適宜なエアー作動器を接続して利用することもでき
る。
【0021】次に図4並びに図5に基づいて、本体装置
1の具体的な構造を説明する。図4の(a)図は本体装
置の正面からの外観図を示し、(b)図はその側面外観
図、(c)図はその平面外観図である。また、図5の
(a)図は内部装置の配置を示した正面図であり、
(b)図はその右側面図、(c)図は同平面図である。
【0022】まず図4より理解されるように、やや縦長
な形をした本体装置1の函体5には、その正面部の上方
部に、低圧清浄空気が吐出する5個の空気吐出口50が
横一列に等間隔を存して設けられている。これらの空気
吐出口50は、図4(b)に示す側面の固定ネジ55を
外すと前方へ取り外せる操作面板56の取付孔57に図
6に示す如くそれぞれ差し込まれて取付固定されるよう
になっている。またこの操作面板56には電源スイッチ
23や、本噴霧装置内で発生する高圧空気の圧力状態を
確認できるように圧力計69の観察用窓59等も設けら
れている。
【0023】また本体装置1の上面部には、噴霧装置を
移動したり、持ち上げたりする時につかむ取っ手61、
61が設けられている。
【0024】そして図5に示すように、金属製の函体5
内の右側の箇所に、前記コンプレッサー6が収容されて
おり、また函体5内部の左側の箇所には、高圧空気を蓄
積するための前記タンク7が収容され、タンク7とコン
プレッサー6とは逆止弁4を配した配管63により接続
されている。
【0025】またコンプレッサー6はゴムなど振動吸収
用の座部材を介して函体5底部にネジによって固定され
ている。なお前記コンプレッサー6には、無給油式スク
ロールコンプレッサーが用いれられる。このため、運転
で高温となる無給油式スクロールコンプレッサーを冷却
するための冷却ファン64がコンプレッサー6と前記タ
ンク7との間の間隙空間に配置されている。65はコン
プレッサーの始動用リレーである。
【0026】さて、筺体5の背面側の内部上方部には、
タンク7から引き出した高圧空気を前述の空気吐出口5
0に清浄空気にして送るための前記フィルタユニット5
3が装着されている。フィルタユニット53は、図7等
に示すように、空気圧フィルタ18、オイルミストセパ
レータ19、脱臭フィルタ20を連通管66に順次配設
した一体物であり、そしてネジ67(図5のc図参照)
によってフィルタ取付板68に各フィルタ18、19、
20が装着固定されたユニット化した別体の部品となっ
ている。
【0027】ここで、筺体5の背面壁上方には68に対
応する大きさの取付用開口72が形成されており、した
がってフィルタ取付板68をこの取付用開口72に嵌
め、左右両側を前方向から上下4本のネジ73によって
固定すれば函体5に着脱自在に装着できる。よってその
組立てが簡単にまたフィルタの交換など修理やメンテナ
ンスもフィルタ取付板68を取外すことで容易に行うこ
とができるようになる。
【0028】なおフィルタ18、19、20はその交換
時期が来ると色が変わるサイン表示部をフィルタ本体の
適宜の部位に有しており、そしてこれらサイン表示部を
覗くための観察用窓77が各フィルタ18、19、20
に対応させて前記フィルタ取付板68の適宜位置に形成
されている。
【0029】一方、このフィルタユニット53から出た
清浄空気が分配して放出される5ケの空気吐出口50を
設けている空気吐出口ユニット50Aが、前記フィルタ
ユニット53と背中合わせの位置関係で、前記筺体5の
正面側の内部上方部に取付け設置されている。
【0030】さて、ここで図5の(c)図に基づき、本
発明の要旨となる空気吐出口ユニット50Aの構成につ
き詳細に説明する。
【0031】この空気吐出口ユニット50Aは、前記フ
ィルタユニット53と連絡管74(図5のc図参照)で
つながる先端の閉じた主管80aとこの主管80aから
分岐形成された空気吐出用の5本の分岐管路80bから
なる構造となっている。
【0032】また、空気吐出口ユニット50Aの各分岐
管路80bの先端には、前述したエアチェック21がそ
れぞれ装着されて、空気吐出口50を通常閉止してい
る。
【0033】そして、空気吐出口ユニット50Aの空気
流入口に、フィルタユニット53で浄化された高圧空気
を設定圧力の低圧清浄空気に減圧するためのレギュレー
タ29を1個配設した構成となっている。
【0034】よって、レギュレータ29によって減圧さ
れ放出された低圧の清浄空気は、主管80aから各分岐
管路80bの先端まで行き渡る。こうして、低圧清浄空
気は各分岐管路80b先端の空気吐出口50にまで行き
着くが、各空気吐出口50には、前述したエアチャック
21がそれぞれ設けられて空気吐出口50を閉止してる
ため、タンク7からの高圧空気の吐出は止められ一方、
各空気吐出口50には、常に前記レギュレータ29で設
定された圧力の空気がかかった状態を維持され、そし
て、霧化器2をつないでエアチャック21が開けば、空
気は勢い良く吐出して霧化器2に流入する状態にある。
【0035】なお、レギュレータ29は、空気吐出口ユ
ニット50Aの入り口側端に螺着による取着け方で固定
できるようにして、空気吐出口ユニット50Aとは分離
結合自在とし、レギュレータ29の交換、修理等が容易
に行えるようにしている。
【0036】また空気吐出口ユニット50Aは、レギュ
レータ29と一体化した別体装置となり、そして、図6
に示すように、操作面板56に装着支持されて、この操
作面板56が函体5の正面壁の上方部に開けた取付開口
75に嵌められた後、左右の側面のネジ55によって函
体5への組み付け固定がなされる。したがって、空気吐
出口ユニット50Aにおいても函体5への組み込みを簡
単に行えると共に、レギュレータ29の圧力調整や空気
吐出口ユニット50Aの清掃などのメンテナンスもネジ
55で取外し可能な構造となっていることにより容易に
行うことができる。
【0037】図8は、このレギュレータ29の一例を示
している。
【0038】同図において、レギュレータ29は、高圧
清浄空気を低圧清浄空気に減圧するための本体ユニット
29aと、低圧清浄空気の圧力を設定するための上部ユ
ニット29bからなる。
【0039】本体ユニット29aにおいて、高圧チャン
バ29cには、連通口29dを介して高圧清浄空気が流
入し、本体ユニット29aの上部に設けられている低圧
チャンバ29eと高圧チャンバ29cは、連通孔29f
を介して連絡されている。また、連通孔29fには、低
圧清浄空気を取り出すための連通口29gが設けられて
いる。
【0040】上部ユニット29bには、低圧チャンバ2
9eに連絡する部屋29hが形成されており、この部屋
29hと低圧チャンバ29eを仕切る態様に、ダイヤフ
ラム29iが配設されている。
【0041】上部ユニット29bの部屋29hには、ダ
イヤフラム29iを上側から付圧する調圧スプリング2
9jが収容されており、部屋29hの上部からは、この
調圧スプリング29jの自由長を調節するための調圧ネ
ジ29kがねじ込まれている。
【0042】また、本体ユニット29aの連結孔29f
には、ダイヤフラム29iを下側から付圧するステム2
9mが収容されており、このステム29mの下側にはボ
ール弁29nおよび弁バネ29pが配設されている。こ
れにより、弁バネ29pの力がボール弁29nを介して
ステム29mに伝達され、ダイヤフラム29iに下側か
ら付圧する。
【0043】以上の構成で、高圧清浄空気を高圧チャン
バ29cに流入させる前の状態では、調圧スプリング2
9jがダイヤフラム29iに作用する力が弁バネ29p
の力よりも大きく、したがって、同図に実線で示したよ
うに、ボール弁29nが連通孔29fの高圧チャンバ側
の開口部を解放している。
【0044】この状態で、高圧清浄空気を高圧チャンバ
29cに流入させると、連通孔29fを通過して高圧清
浄空気が低圧チャンバ29eに流れ込み、それにより、
低圧チャンバ29eの空気圧が上昇する。
【0045】そして、低圧チャンバ29eの空気圧によ
りダイヤフラム29iに作用する力と、弁バネ29pに
よりステム29mがダイヤフラム29iに作用する力の
合成力が、調圧スプリング29jがダイヤフラム29i
に作用する力よりも大きくなると、ダイヤフラム29i
が上方に変形し、その結果、同図に破線で示したよう
に、ボール弁29nが連通孔29fの高圧チャンバ側の
開口部を閉じる。
【0046】これにより、高圧清浄空気は、高圧チャン
バ29cから低圧チャンバ29eに移動しなくなる。
【0047】一方、高圧清浄空気が低圧チャンバ29e
に流れ込む時点より、連通口29gからは、連通孔29
fを介して流れ込んだ(高圧)清浄空気が流出し、ボー
ル弁29nが連通孔29fの口を閉じると、低圧チャン
バ29eに蓄積されている空気が、連通孔29fおよび
連通口29gを通って、外部に流れ出す。
【0048】このようにして、低圧チャンバ29eに蓄
積されていた空気が、外部に流れ出すようになると、こ
のときには、高圧チャンバ29cから低圧チャンバ29
eへの空気の流通がないから、低圧チャンバ29eの空
気圧が徐々に低下する。そして、低圧チャンバ29eの
空気圧によりダイヤフラム29iに作用する力と、弁バ
ネ29pによりステム29mがダイヤフラム29iに作
用する力の合成力が、調圧スプリング29jがダイヤフ
ラム29iに作用する力よりも小さくなると、ダイヤフ
ラム29iが元の状態に復帰するように動き、これによ
り、ボール弁29nが連通孔29fの高圧チャンバ側の
開口部を解放する。
【0049】それにより、高圧チャンバ29cから低圧
チャンバ29eに高圧清浄空気が流通し、低圧チャンバ
29eの空気圧が上昇し、上述したように、低圧チャン
バ29eの空気圧によりダイヤフラム29iに作用する
力と、弁バネ29pによりステム29mがダイヤフラム
29iに作用する力の合成力が、調圧スプリング29j
がダイヤフラム29iに作用する力よりも大きくなり、
ダイヤフラム29iが変形して、ボール弁29nが連通
孔29fの高圧チャンバ側の開口部を閉止する。
【0050】以上の作用が繰り返されることにより、連
通口29dより流入した高圧清浄空気は、低圧チャンバ
29eにいったん蓄積された後に、連通口29gを通っ
て外部に流出するとともに、その流出する空気の圧力
が、調圧スプリング29jの作用力に対応した値に調節
される。ここで、調圧スプリング29jは、治療に必要
な薬液11bの霧を放出する時間が、例えば5分間とす
るとその吸入治療時間でほぼ終えるような圧力の空気が
吐出するようなバネ圧に調整設定される。具体的な圧力
設定の一例を示すと、タンク28に蓄積する高圧清浄空
気の圧力を1.2気圧に設定し、レギュレータ29の減
圧値を0.6気圧に設定すると、治療時間が5分間にな
る。
【0051】図9は霧化器の一例を示している。
【0052】同図において、霧化器本体11の入り口側
中央部には、ノズル11aが設けられており、ノズル1
1aの周囲には、薬液11bを滞留するための薬液だめ
11cが設けられている。
【0053】霧化器本体11は、薬液だめ11cの上部
から徐々に先細りになっていて、ノズル11aの先端を
若干超えた位置から絞られ、内部に混合部11dを構成
し、吐出口11eに連絡している。
【0054】したがって、霧化器本体11に低圧清浄空
気を送り込むと、この低圧清浄空気はノズル11aで絞
られて高速化し、ノズル11aから放出される。この高
速気流はノズル11aの先端から混合部11dに至る部
分の周囲の空気を巻き込むので、薬液だめ11cの上部
の空間の空気が負圧になり、薬液11bが気化して、混
合部11dに送り込まれる。
【0055】それにより、混合部11dでは、気化した
薬液11dが、ノズル11aから放出された清浄空気と
混合し、その混合気が吐出口11eから放出される。こ
のようにして、霧化器本体11からは、薬液11dが含
まれる霧が放出される。
【0056】さて、この装置を用いて、吸入治療するた
めには、この噴霧装置は移動可能なので例えば入院患者
の場合には通常所管しているナースステーション等から
患者のいる病室にまで運び入れるようにして使う。また
外来患者の場合にはプライバシーが守れて治療を受けら
れように病院内の所定の治療室に運んで使用したり、そ
の場所に置くようにする。例えば病室に本噴霧装置を運
び、本体装置1の電源スイッチ23をオンすると、圧力
スイッチ24を介して電源がコンプレッサー6に供給さ
れ、これにより、コンプレッサー6が動作し、高圧空気
が放出される。
【0057】この高圧空気は、タンク7に流入し、タン
ク7に蓄積された高圧空気は、空気圧フィルタ18、オ
イルミストセパレータ19および脱臭フィルタ20を順
次介して浄化され、高圧清浄空気として管路を通ってレ
ギュレータ29に入る。そしてレギュレータ29で設定
した圧力に減圧され低圧清浄空気となった後、空気吐出
口ユニット50Aの主管80aからそれぞれの分岐管路
80bに分配されそれぞれのエアチャック21に至る。
このとき、エアチャック21により高圧空気が閉止され
るので、タンク7の高圧空気の圧力が徐々に上昇し、そ
の圧力が設定圧になると、圧力スイッチ24がオフ動作
し、それにより、コンプレッサー6の動作が停止する。
【0058】このように、本体装置1の電源スイッチ2
3をオンすると、コンプレッサー6が作動を開始し、タ
ンク7に蓄積される高圧空気の圧力が設定値に達する
と、コンプレッサー6の動作が停止する。また、タンク
7の圧力は、タンク7に付設されている圧力計69(図
6参照)により、取扱操作者の看護婦またユーザ(患
者)から確認することができる。なお、この後、タンク
7の高圧空気を空気吐出口50に接続するエアーチュー
ブ3により霧化器2に放出して、タンク7の空気圧が設
定値よりも小さくなると、圧力スイッチ29が再びオン
動作し、それにより、コンプレッサー6に電源が供給さ
れるので、タンク7への高圧空気の蓄積が再開される。
【0059】次に、タンク7に蓄積されている高圧空気
を霧化器2に引き入れるために、霧化器2のエアチュー
ブ3の先にある封入バルブ31を本体装置1のエアチャ
ック21に装着する。
【0060】これにより、エアチューブ3が接続された
空気吐出口50ではそのエアチャック21の閉止状態が
解除されるので、タンク7から放出され、空気圧フィル
タ18、オイルミストセパレータ19および脱臭フィル
タ20を順次介して浄化されて形成される高圧清浄空気
は、レギュレータ29により設定圧力の低圧清浄空気に
変換された後に、エアーチェック21、封入バルブ31
を介して、開いた空気吐出口50からエアチューブ12
を通って、霧化器2に至り、薬液11bが霧化されて、
霧化器2のノズル11aから薬液11bの霧が放出さ
れ、患者は治療を受けることができる。このように移動
可能な噴霧装置により、入院患者は従来のように治療室
に出向かずとも病室内で治療を受けられようになり、負
担が軽くなり、また必要時に気軽に治療を受けられて便
利である。
【0061】また、本噴霧装置を所定の治療室に置いて
外来患者に対応する場合には、患者人数分の霧化器2を
用意し、それぞれの霧化器2のエアチューブ3をその封
入バルブ31をエアーチェック21に装着するという前
述と同様の要領で空気吐出口50に接続すれば、エアー
チェック21の閉止が解除し、つながれた個々の霧化器
2に低圧清浄空気が送り込むまれて霧化器2から薬液1
1bの霧が放出され、同時に多数人の患者(本実施例で
は5人)が治療を受けることができる。このようにし
て、同じ症状の患者の吸入治療を数人同時に行えるの
で、看護婦等の労力が減り、省力化が捗れる。また移動
可能としたことにより、適宜な場所に自由に置けるよう
になるので、特定の別室に置くようにすれば、他人から
プライバシーが守られて安心して治療を受けられるとい
う利点もある。
【0062】さて、上述した実施例では、空気吐出口ユ
ニット50Aの空気入り口側に配した1個のレギュレー
タ29によりタンクからの高圧空気を所定の圧力の低圧
空気に減圧して5つの空気吐出口50に供給するように
した構成の噴霧装置となっている。
【0063】しかし、このような高圧空気が空気吐出口
ユニット50Aに流入する直前で低圧空気となって空気
吐出口ユニット50Aに流れ込むものであると、実際の
使用に際し、空気吐出口50が1、2個と少なく開いて
吸入を行っているような場合には、レギュレータ29か
ら放出した空気は空気吐出口ユニット50A内で圧損を
それほど大きく受けずに流れ、吐出圧力には差が出ず一
様に放出するが、5個全ての空気吐出口50が開くよう
な利用の場合には、レギュレータ29から放出し空気吐
出口ユニット50内に流入した空気は、主管80a等に
よる管路抵抗等の影響を受けて、空気吐出圧が変化し、
特にレギュレータ29から遠くなる空気吐出口50ほど
圧力低下が生じて、5つの空気吐出口50から勢いがや
や不揃いな状態の空気放出となる場合がある。
【0064】そこで、空気吐出口の利用状態の影響を受
けることなく、どの空気吐出口からもより均一に空気が
吐出するようにした噴霧装置を次に提案する。
【0065】図10に示すものがその改良した噴霧装置
である。この噴霧装置では、同図に示すように、レギュ
レータは1個ではなく、空気吐出口50と同数個のすな
わち5個のレギュレータ29Bを用いるようにし、そし
てこのレギュレータ29Bを1個ずつ、空気吐出口ユニ
ット50Bの各分岐した分岐管路80bにそれぞれ配設
している。
【0066】また、空気吐出口ユニット50Bの入り口
部には、従来装置でそこにあったレギュレータ26に代
えて、タンク7からの高圧空気を空気吐出口ユニット5
0Bに送給および停止させるための電磁弁90を配置し
て、電源スイッチ23の操作により開閉作動させる。
【0067】このように個々の空気吐出口50毎にレギ
ュレータ29Bを設ける構成とすれば、そのレギュレー
タ29Bを個別に圧力調整して、分岐管路80bのどれ
にも一定の圧力の空気がかかって到達しているような状
況に設定することが可能となる。
【0068】よって、電源スイッチ23を押して電磁弁
90を開放した後、先の実施例の場合と同様に、個々の
霧化器2のエアーチューブ3を任意の空気吐出口50に
接続すれば、エアチャック21はこれに着脱されるエア
ーチューブ3先端の封入バルブ31により開放し、空気
吐出口50は開き、レギュレータ29Bで設定した一定
圧力の空気が霧化器2に送られて薬液11bの霧が放出
され、患者は治療を受けることができる。
【0069】このようにこの実施例では、高圧空気が空
気吐出口ユニット50Bの主管80aに入り、各空気吐
出口50に連通する分岐管路80bに流れ込んだ後で、
各分岐管路80bに設けたレギュレータ29Bで主管8
0aでの圧損を吸収するように圧力調整を個別に行っ
て、一定の吐出圧を得られるようにした空気吐出口ユニ
ット50Bなので、5つの空気吐出口50に5つの霧化
器2をつないで、全部使用した場合でも、空気吐出口5
0の空気入り口部からの位置的な遠近差による吐出圧変
化はなく、どの空気吐出口50からもほぼ一定圧の空気
が放出し、どの霧化器2からも安定した噴霧が行われ
て、適正な吸入治療ができるという先の実施例の噴霧装
置より機能的に向上させることがことができる。
【0070】さらに、上述した2つの実施例では、空気
吐出口50は、そこにそれぞれ設けたエアーチャック2
1に、霧化器2のエアーチューブ3先端の封入バルブ3
1を接続する方式で開かれるものとしたが、この方式で
あるとエアーチャック21に封入バルブ31を着装した
瞬間に空気吐出口50が開き噴霧が始まるので、その前
に霧化器2を顔にセットする吸入の準備を急がされた
り、セットが遅れると不意に噴霧を受けて吸入が失敗し
たりする。
【0071】そこで、さらに改善して、図11に示す実
施例のように、空気吐出口ユニット50Cの各分岐管路
80bにそれぞれ専用の流路開閉弁91を配し、この流
路開閉弁91を独自に開閉制御することで空気の放出、
停止を行うようにする方式が考えられる。
【0072】その場合に、流路開閉弁91を設定した時
間分だけ開放作動させるタイマー制御による開閉制御と
し、時間設定後、始動スイッチを押すことで一定時間の
噴霧が自動的に行われるようにする。これにより均一な
噴霧が行われることに加えて、薬種、薬量などが違う各
患者毎に応じた適正な治療時間の設定を可能とし、そし
て自動的に薬液吸入のための噴霧がスタートすることと
なって、効率的に治療を進めることができるようにな
る。
【0073】図13は、この自動化運転を行うための制
御システムを示し、100は噴霧装置の作動全般を制御
するマイコンであって、噴霧時間制御用のタイマー
(T)101を含む。91は前記空気吐出ユニット50
Cの各分岐管路80bに設けた各流路開閉弁を示し、こ
れらの流路開閉弁91はマイコン100から出力される
開弁指令および閉弁指令に基づいて開閉制御されるもの
となっている。102は各流路開閉弁91に対して、そ
の開弁時間(吸入時間)を随意に時間設定するための時
間設定部95を有する操作部で、各設定した時間等はマ
イコン100に送られて記憶される。
【0074】97は時間設定後にそれぞれの流路開閉弁
91を始動するために押すスタートスイッチである。ま
た前記操作部102で設定した時間は、操作部102に
設けているそれぞれの時間表示部96に表示されると共
に、吸入が始まった以降の残りの吸入時間もこの時間表
示部96に減算表示されるようになっている。
【0075】したがって、各設定部95で吸入時間を設
定すると、その設定時間をマイコン100が記憶する一
方、スタート(始動)スイッチ97を押すと、マイコン
100はタイマー101に対し、その記憶された個々の
時間分に応じたタイマー作動を実行し、その作動時間に
応じた出力、すなわち開弁指令を個々の流路開閉弁91
に送って、個々の流路開閉弁91の開閉制御を行なう。
【0076】これによって、個々に設定した時間だけ各
流路開閉弁91は開いて、ユーザに適した吸入治療を自
動的に行うことができて便利になる。また、流路開閉弁
91の開閉用のスタートスイッチ97を押して空気吐出
口50を開かせるので、押すまでの間に霧化器2をユー
ザがセットする余裕が出て、セット不良による吸入の失
敗等は避けられて確実に吸入することができ、使用勝手
が向上する噴霧装置を得られるようになる。
【0077】図12は、このタイマー制御式の噴霧装置
の正面形態を示しており、操作パネルには、それぞれの
流路開閉弁91を開放作動させる時間(治療時間)を設
定するためのタイマー設定スイッチ95と、このタイマ
ー設定スイッチ95で設定した設定時間が表示されると
ともに噴霧開始後に残り時間が減算表示される時間表示
部96と、時間設定後に電源に通電し流路開閉弁91を
開放始動させるために押す始動スイッチ97とが、各空
気吐出口50に対応させて設けられている。
【0078】このように、本実施例は、複数あるエアー
源の吐出口から、どれも均一な圧力で空気が放出するよ
うに図ったので、複数人のユーザが共に安定した噴霧を
受けられ、吸入治療は効率的に行われかつ良好な治療効
果が期待されるものになる。
【0079】また内部に複数の空気吐出口に連通する分
岐路が形成されている空気吐出口ユニットの空気入り口
部に、高圧空気を低圧空気に減圧するためのレギュレー
タを配すという簡易な空気吐出装置で、低圧空気をスム
ーズに引き出し、薬剤吸入のための霧化を順調に実施で
きるようになる。
【0080】さらに、空気吐出口ユニットの各分岐路に
専用のレギュレータを配し、個々に圧力調整を行えるよ
うにしたので、空気の吐出圧調整の正確性が増し、さら
に安定した噴霧が実行できるようになる。
【0081】また、空気吐出を各分岐路に設けた流路開
閉弁で供給制御し、しかもその各流路開閉弁をタイマー
により開閉制御するようにしたので、設定した時間だけ
確実に噴霧が成され、ユーザに合った治療時間で使用で
きるようになり、利用し易くなる。
【0082】ところで、上述した実施例では、本発明を
治療用の吸入器に適用した場合について説明したが、本
発明は、これ以外の噴霧装置、例えば、絵の具等を噴霧
するエアブラシや、殺虫剤等を噴霧する園芸用の噴霧装
置等、本体装置の空気吐出口とつなげ、放出されるエア
ーを用いて液剤を噴霧することが好適な噴霧装置であれ
ば、同様にして本発明を適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、均一な
吐出圧で空気が吐出する複数のエアー源口を備えた噴霧
装置なので、同時に複数人の患者が吸入の治療を受ける
ことができ、能率的に治療が進み、患者にとっては待ち
時間が短縮し、また看護婦にとっても省力化が図れて、
双方にとって便宜である。
【0084】また、タンクからの高圧空気が空気吐出口
ユニットに連絡するその空気入り口部に、高圧空気を低
圧空気に減圧するためのレギュレータを1個だけ配する
という装置的に簡易な方式を採用して、どの空気吐出口
からも均圧に吐出させることが可能となり、低圧空気は
各々接続された霧化器にスムーズに引き出されるので、
吸入治療を安定して行うことができる。
【0085】また、レギュレータを1個ずつ、各空気吐
出口に連絡する分岐路に設ける場合は、個々の空気吐出
口を確実に設定圧の空気吐出圧に設定することができ、
そのため、どの空気吐出口からも良好な空気吐出が行え
ることとなり、噴霧機能が充実し、また治療能率も向上
する噴霧装置を提供できるようになる。
【0086】また、レギュレータを1個ずつ配している
空気吐出口ユニットの各分岐路に、さらに流路開閉弁を
配し、この流路開閉弁をタイマーにより設定した時間分
だけ開放制御するようにした場合は、患者に応じた治療
条件で適切な吸入治療を施すことができるようになる。
また、設定時間だけ噴霧作動が自動的に行われるので、
ユーザにとっても取扱い易くなり使用勝手が良くなると
共に、看護婦等、治療従事者の負担も随分と減らせる効
果が期待できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる噴霧装置を示した概
略図。
【図2】噴霧装置の全体構成を示したシステム図。
【図3】霧化器の一例として示した吸入器の概略斜視
図。
【図4】本体装置の外観形状を示す正面図と側面図およ
び平面図。
【図5】本体装置の内部構造を概略して示した正面構造
図と側面構造図および平面構造図。
【図6】空気吐出口ユニットの取り付け方を概略的に示
した組立て分解斜視図。
【図7】フィルターユニットの取り付け方を概略的に示
した組立て分解斜視図。
【図8】レギュレータの一例を示した概略断面図。
【図9】霧化器の一例として示した吸入器の概略断面
図。
【図10】他の実施例にかかる空気吐出口ユニットの概
略構成平面図。
【図11】別の実施例にかかる空気吐出口ユニットの概
略構成平面図。
【図12】上記図11に示す実施例にかかる空気吐出口
ユニットを備えた本体装置を示す正面図。
【図13】上記図11に示す空気吐出口ユニットを搭載
し、噴霧動作をタイマーにて所定時間自動的に運転制御
するように図った場合の噴霧装置の制御システム図。
【符号の説明】
1 本体装置 2 霧化器 3 エアーチューブ 6 コンプレッサー 7 蓄圧タンク 21 エアーチャック 29、29B レギュレータ 31 封入バルブ 50 空気吐出口 50A、50B、50C、 空気吐出口ユニット 80b 分岐管 90 電磁弁 91 流路開閉弁 95 時間設定部 96 時間表示部 97 始動スイッチ 100 マイコン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を圧縮するためのコンプレッサー
    と、前記コンプレッサーにより圧縮された空気を蓄積す
    るための蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクに蓄積された高
    圧空気を浄化するためのフィルタと、前記フィルタにて
    浄化された清浄空気を複数の放出経路に分配するための
    分配体と、この分配体のそれぞれの分岐管路の先端に設
    けた空気吐出口と、この各空気吐出口を開閉するための
    開閉手段と、前記フィルタを通過した高圧清浄空気を前
    記分配体に流入する前段の流路で設定圧の低圧清浄空気
    に減圧し、前記分配体に送り込むためのレギュレータと
    を備えた移動可能な本体装置と、 前記任意の空気吐出口にエアチューブを介して着脱可能
    に接続され、このエアチューブにより引き出される低圧
    空気によって液剤を霧化する霧化器とからなることを特
    徴とする噴霧装置。
  2. 【請求項2】 空気を圧縮するためのコンプレッサー
    と、前記コンプレッサーにより圧縮された空気を蓄積す
    るための蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクに蓄積された高
    圧空気を浄化するためのフィルタと、前記フィルタにて
    浄化された清浄空気を複数の放出経路に分配するための
    分配体と、この分配体のそれぞれの分岐管路の先端に設
    けた空気吐出口と、この各空気吐出口を開閉するための
    開閉手段とを備えると共に、前記分配体の空気流入口側
    には前記フィルタからの清浄空気を前記分配体に流通制
    御するための電磁弁を配設し、前記分配体のそれぞれの
    分岐管路には、流入した高圧空気が何れの空気吐出口か
    らも所定の設定圧の低圧空気に減圧されて吐出するよう
    に圧力調整するためのレギュレータを個々に配している
    構成とした本体装置と、 前記任意の空気吐出口にエアチューブを介して着脱可能
    に接続され、このエアチューブにより引き出される低圧
    空気によって液剤を霧化する霧化器とからなることを特
    徴とする噴霧装置。
  3. 【請求項3】 空気を圧縮するためのコンプレッサー
    と、前記コンプレッサーにより圧縮された空気を蓄積す
    るための蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクに蓄積された高
    圧空気を浄化するためのフィルタと、前記フィルタにて
    浄化された清浄空気を複数の放出経路に分配するための
    分配体と、この分配体のそれぞれの分岐管路の先端に設
    けた空気吐出口と、この各空気吐出口を開閉するための
    開閉手段とを備えると共に、前記分配体の空気流入口側
    には前記フィルタからの清浄空気を前記分配体に流通制
    御するための電磁弁を配設し、前記分配体のそれぞれの
    分岐管路には、流入した高圧空気が何れの空気吐出口か
    らも所定の設定圧の低圧空気に減圧されて吐出するよう
    に圧力調整するためのレギュレータと、このレギュレー
    タから放出される低圧空気を所望とする時間だけ吐出さ
    せるようにタイマー制御により開放作動する流路開閉弁
    とを介挿している構成とした本体装置と、 前記任意の空気吐出口にエアチューブを介して着脱可能
    に接続され、このエアチューブにより引き出される低圧
    空気によって液剤を霧化する霧化器とからなることを特
    徴とする噴霧装置。
JP8607696A 1996-03-15 1996-03-15 噴霧装置 Pending JPH09248502A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533108A (ja) * 2006-04-11 2009-09-17 パリ ゲーエムベーハー シュペツィアリステン フューア エフェクティブ インハレツィオーン 複数ノズルを備えた吸入療法装置
JP2011078923A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Wisdom:Kk 噴霧器および噴霧装置
KR102067693B1 (ko) * 2019-10-11 2020-01-17 수성산업 주식회사 쾌청시스템 및 이를 구비한 공공시설물

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