JPH09247563A - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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JPH09247563A
JPH09247563A JP8051323A JP5132396A JPH09247563A JP H09247563 A JPH09247563 A JP H09247563A JP 8051323 A JP8051323 A JP 8051323A JP 5132396 A JP5132396 A JP 5132396A JP H09247563 A JPH09247563 A JP H09247563A
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Application number
JP8051323A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Takashi Hoshino
剛史 星野
Noboru Kojima
昇 小島
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Kentaro Teranishi
謙太郎 寺西
Takaaki Nishiseto
孝明 西瀬戸
Nobufumi Nakagaki
宣文 中垣
Yasuhiro Kasahara
康弘 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高齢者の視覚特性・聴覚特性に適した画像と音
声を再生する高齢者支援機能を備えたテレビジョン受像
機を提供する。 【解決手段】高齢者の視覚特性に適した画像再生では、
明るく見やすい絵作りを行うため、画像の平均輝度レベ
ルに応じて輝度信号レベルを非線形に変化させる輝度制
御処理3と、文字多重放送のキャラクタを見やすい文字
サイズに変更する処理の機能を設けた。また、聴覚特性
に適した音声再生8では、聞き取りやすい音作りを行う
ため、画像とのリップシンクがとれた話速変換機能7
や、聴力レベルの低下する音声高域成分を強調あるいは
聞きやすい音域に変換する機能8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機では、テレビ画像の
高画質化・高音質化を図るため、画質や音質を改善する
様々な信号処理が行われる。これら信号処理に関して
は、これまでにも多数の発明や考案が知られている。そ
して、人間の一般的な視覚特性や聴覚特性を想定し、そ
の特性に適した信号処理が行われる。また、視聴者の好
みに合ったテレビ画像が受信できるように、画質調整や
音質調整の機能が備えられている。
【0003】しかし、人間の視覚特性や聴覚特性は、年
令とともに一般的な特性からは大きく変化する。そし
て、高齢者では、輝度の暗い画像が見えにくくなる,音
声の高域が聞きにくくなる、などの現象が知られてい
る。このため、高齢者が見やすく聞きとりやすい画像と
音声の再生を行うには、画質調整や音質調整の機能では
複雑な調整操作が必要となり、これを実現することは極
めて困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な操作で高齢者が見やすく聞きやすいテレビ画像の再生
が可能な高齢者支援機能を備えたテレビジョン受像機を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、一般的な特性で画像と音声とを再生す
る標準再生モードの信号処理手段と、高齢者の視覚特性
・聴覚特性に適した画像と音声とを再生する支援再生モ
ードの信号処理手段とを設けた。
【0006】この支援再生モードでは、画像信号に対
し、画像の平均輝度レベルに応じて輝度信号レベルを非
線形に変化させる輝度制御処理や、文字多重放送などの
データ放送の文字サイズを見やすいサイズに変更して表
示する信号処理を追加し、高齢者が見やすい画像を表示
する。また、音声信号に対し、発生音声を聞き取りやす
い速度に変換する話速変換や、高域成分の強調処理、あ
るいは信号スペクトルの高域成分を低域にシフトする周
波数シフト処理の信号処理を追加し、高齢者が聞きやす
い音声を再生する。
【0007】また、標準再生モードと支援再生モードの
選択、および支援再生モード時の音声の変換速度など
は、リモコンなどのボタン操作で行う手段を採用した。
これにより、簡単な操作で高齢者が見やすい画像,聞き
やすい音声の再生を行うことができる。
【0008】さらに、音声信号を変調・送信する送信部
と上記送信機出力信号を受信・復調するリモコンヘッド
部による音声再生の手段を設け、支援再生モード時はリ
モコンヘッド部で再生音声を受信する機能を採用した。
これにより、標準再生モードと支援再生モードの双方の
音声を同時に再生することを可能にした。
【0009】また、支援再生モード時は、音声の話速変
換における変換の速度と区間の情報をもとに、画像再生
の時間期間を変化させるリップシンク処理の手段を設け
た。そして、リップシンクの一致した画像の再生を行う
ことを可能にした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例について、
図1に示すブロック図で説明する。図中の1はチューナ
部、2は映像復調部、3は輝度制御部、4は文字放送デ
コード部、5はプロセス部、6は画像表示部、7は話速
変換部、8は音声再生部、9は変換速度設定部である。
【0011】放送波信号TSは、チューナ部1で所定の
復調処理を行い、ベースバンドの映像信号SVと音声信
号SAを復調する。
【0012】映像信号SVの一方は、映像復調部2で所
定の復調処理、すなわち輝度信号と搬送色信号の分離,
搬送色信号の復調を行い、輝度信号SYと色差信号SC
を復調する。
【0013】輝度制御部3は、制御信号SPCが支援再
生モードの時に、輝度信号SYの平均輝度レベルに応じ
て輝度信号レベルを非線形に変化させる輝度制御処理を
行い、出力信号YS′に高齢者が見やすい画像となる絵
作り操作を行った信号を得る。一方、標準再生モードの
時は、入力信号をそのまま出力する。この具体的な構成
および動作については、後述する。
【0014】文字放送デコード部4は、映像信号SVに
多重して伝送される文字多重放送などのデータ放送の復
号処理を行い、パターン情報SMを復号する。制御信号
SPCが標準再生モードの時は所定の復号処理を行う。一
方、支援再生モードの時は、所定の復号処理の他に、文
字サイズが閾値以下の小さいものは文字サイズを大きな
ものに変更する処理を行う。そして、高齢者が見やすい
文字サイズのパターン情報を復号する。この具体的な構
成および動作についても後述する。
【0015】プロセス部5は、輪郭強調や雑音除去など
の画質改善の信号処理と3原色RGB信号への変換処理を
行い、3原色信号系の信号SDを出力する。そして、画
像表示部6で画像を再生する。
【0016】音声信号SAは、話速変換部7で発生音声
を聞き取りやすい速度に変換する話速変換の信号処理を
行う。制御信号SPCが標準再生モードの時は、入力信
号SAをそのまま出力信号SA′に出力する。一方、支
援再生モードの時は、制御信号SPCに含まれる変換速
度情報で定まる速度で、発生音声を聞き取りやすい速度
に変換する話速変換の信号処理を行う。この詳細につい
ても後述する。そして、音声再生部8でこの信号を再生
する。
【0017】変換速度設定部9は、標準再生モードと支
援再生モードとの選択および話速変換の速度設定を行
う。この機能は、例えば、リモコン端子部に設けた高齢
者支援ボタンの操作などで実現する。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について、図
2のブロック図で説明する。本実施例は音声信号をリモ
コンヘッド部でも受信するに好適なものである。
【0019】図中、10は音声送信部、11はリモコン
ヘッド部である。
【0020】音声信号SAの一方は、そのまま音声再生
部8に入力し、支援再生モードの時も標準再生モードの
音声信号を再生する。
【0021】音声信号SAの他方は、話速変換部7で発
生音声を聞き取りやすい速度に変換する話速変換の信号
処理を行う。制御信号SPCが標準再生モードの時は、
入力信号SAをそのまま出力信号SA′に出力する。一
方、支援再生モードの時は、制御信号SPCに含まれる
変換速度情報で定まる速度で、発生音声を聞き取りやす
い速度に変換する話速変換の信号処理を行う。この詳細
についても後述する。
【0022】音声送信部10は、信号SA′を変調処理
してワイヤレス音声信号を送信する。また、リモコンヘ
ッド部11は、この信号の受信,復調処理を行い、標準
再生モードと支援再生モードの双方の音声信号を再生す
る。
【0023】本実施例では、高齢者はリモコンヘッド部
11の支援再生モードの音声,一般の人は音声再生部8
の標準再生モードの音声で視聴できるため、家族そろっ
てテレビを楽しむことが可能になる。
【0024】次に、これら実施例の各ブロックについて
詳述する。
【0025】図3は、輝度制御部の構成および動作の一
例の説明図である。同図(a)に示す構成で、APL検
出部12は、例えば1フィールド期間を単位に、輝度信
号SYの積分処理などで平均輝度レベルを計測し、平均
輝度信号PLを出力する。
【0026】非線形処理部13は、平均輝度信号PLの
信号レベルに応じた輝度信号SYの非線形処理を行う。
この非線形処理の特性例を同図(b)に示す。制御信号S
PCが支援再生モードの時は、信号PLが小さい場合
(暗い画面)は実線,中程度の場合は点線で示す特性の
非線形処理を行う。そして、高齢者が見づらい暗い画面
を見やすい明るい画面に変換する絵作りの操作を行う。
一方、信号PLが大きい場合(明るい画面)、および制
御信号SPCが標準再生モードの場合は、リニアな入出
力特性(SY=SY′)の処理を行う。
【0027】ここでは信号PLのレベルが小,中,大の
3種類の時の特性を示したが、小から大まで信号PLの
レベルに応じて十数種類の特性(信号レベルがPL以上
では伸張,以下では圧縮する特性)を設け、きめ細かな
非線形処理を行うことが望ましい。また、これらの非線
形処理は、例えばROMによるテーブル・ルックアップ
などで簡単に実現できる。
【0028】図4は文字放送デコード部の一構成例のブ
ロック図である。映像信号SVの垂直ブランキング期間
に多重された文字多重放送の信号は、波形等化部14で
波形等化の処理を行い、伝送路の振幅・位相特性に起因
した波形歪を除去する。そして、誤り訂正部15で、デ
ジタル信号への変換と符号誤りの訂正を行い、符号情報
を復号する。
【0029】画像デコード部16は、CPU,プログラ
ムROM,ワークRAM,キャラクタ発生部,表示制御
・バス制御,表示メモリからなり、所定の処理で符号情
報を文字や図形の情報に復号する。本発明では、キャラ
クタ発生部17の処理を制御信号SPCに応じて変更す
る。すなわち、標準再生モードでは所定の処理に従っ
て、符号情報の書式制御の文字サイズ指定コードに対応
する文字パターン情報に変換する。一方、支援再生モー
ドでは文字サイズ指定コードが小型の時には、指定コー
ドを中型に変更して、対応する文字パターン情報に変換
する。そして、高齢者が見やすい文字サイズでパターン
情報を復号する。
【0030】図5は、話速変換部の一構成例図である。
音声信号SAは、AD変換部18でデジタル信号に変換
する。音声区間分割部19は、一定区間毎に信号パワー
と零交差数を計算し、その値から有声,無声,無音区間
の判定を行う。有声区間の信号S1は、ピッチ周期検出
部20で複数の異なる窓幅の自己相関分析を行い、ピッ
チ周期を検出する。ピッチ区間分割部21は、ピッチ周
期に適応した低域ろ波処理を行い、各ピッチ区間を分割
する。ピッチ区間伸張部22は、ピッチ周期で1ピッチ
毎に分割された波形を、制御信号SPCの変換速度情報
に応じて適宜最適な数で繰り返しながら補間し、ピッチ
を保った状態で話速を所望の速度に変換した音声信号を
得る。また、無音区間の信号S2は、無音区間延長部2
3で制御信号SPCの変換速度情報で定まる倍率に伸張
する。
【0031】合成部24は、無声区間の信号S3と、ピ
ッチ区間伸張部22の出力信号と、無音区間伸張部23
の出力信号とを合成し、DA変換部25でアナログ信号
に変換し、高齢者が聞きやすい速度に変換した音声信号
SA′を得る。
【0032】なお、この変換では、母音がこもらない音
声に変換するため、ある一定期間以上の母音はカットし
無音区間を設ける、また、設けた無音区間の次の音声の
子音期間又は一定の短い期間をエンファシスし、例えば
子音強調を施す、などの信号処理を併用することも有効
である。また、図面には明示してないが、速度変換処理
における変換期間の情報NVFと、繰り返し期間の情報
LPCを利用して、次の実施例に述べるリップシンク処
理を行うことも可能である。
【0033】なお、チューナ部,映像復調部,プロセス
部,画像表示部,音声再生部に関しては、従来の技術で
容易に構成できるので説明は省略する。
【0034】次に、本発明の第3の実施例について、図
6のブロック図で説明する。本実施例は速度変換した音
声信号にリップシンクが一致した画像を再生するに好適
なものである。図中の26はリップシンク処理部であ
る。
【0035】リップシンク処理部26は、話速変換後の
音声とリップシンクがとれた画像信号の生成を行うもの
で、この動作概略を図7に示す。
【0036】同図(a)は標準再生モード時における時
間領域での映像と音声の対応関係を示したものである。
映像のシーケンスa,b,c,d,…,m,n,oと、
音声のシーケンスa,b,c,d,…,m,n,oと
は、リップシンクがとれた状態にある。
【0037】同図(b)は、第1,第2の実施例の支援
再生モード時における映像と音声との対応関係を示した
ものである。音声信号は話速変換で発生速度が遅くな
り、時間領域でのシーケンスがa,b,b,c,d,
e,e,f,g,h,h,i,i,j,kの様に変化す
る。一方、映像は時間領域でのシーケンスa,b,c,
d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,oを保
持する。このため、音声と映像との対応関係が損なわ
れ、リップシンクの不一致な状態になる。
【0038】同図(c)は、本実施例のリップシンク処
理で得られる映像と音声との対応関係を示したものであ
る。音声信号の話速変換の処理と同期して、音声のシー
ケンスと一致するように映像を適宜繰り返す(図中の
b,e,h,iの映像)信号処理を行い、リップシンク
の一致した状態の映像のシーケンスを生成する。
【0039】図8は、このリップシンク処理部の一例図
で、(a)に構成、(b)にその動作を示す。また、2
7はフィールドシーケンス検出部、28はバッファ部、
29はEXOR回路、30は1ライン遅延部、31は平
均化部、32は選択部である。
【0040】同図(b)に示すように、信号SDはa,
b,c,d,……のシーケンスの飛び越し走査の信号
で、無印領域は第1フィールド,ドット領域は第2フィ
ールドの信号である。また、話速変換部より供給する変
換期間の情報NVFは、1は速度変換を行った区間,0
は行わない区間を示す信号である。繰り返し期間の情報
LPCは、1は繰り返し処理を行った区間,0は行わな
い区間を示す信号である。
【0041】フィールドシーケンス検出部27は、信号
SDの第1,第2フィールドの検出を行い、第1フィー
ルドは0,第2フィールドは1のシーケンス信号FDM
を出力する。
【0042】バッファ部28は、情報NVF,LPCで
定まる動作に従って、信号SD,FDMの蓄積や再生の
信号処理を行う。すなわち、情報NVFが1の場合は、
信号SD,FDMをバッファメモリに逐次蓄積し、バッ
ファメモリからは、情報LPCが0の時は即時読出し、
1の時は前フィールドの信号を再度読出す処理を行い、
出力する。一方、情報NVFが0の場合は、信号SD,
FDMをそのまま出力する。そして、同図(b)に示す
信号S10,FDM′を得る。
【0043】EXOR回路29は、信号FDMとFD
M′との排他的論理和をとる処理を行い、その結果を信
号SLに出力する。したがって、同図(b)に示すよう
に、信号SDとS10とのフィールドシーケンスが一致
している場合は0,不一致の場合は1となる。
【0044】1ライン遅延部30は、信号S10を1ラ
インの期間遅延させた信号を出力する。そして、この出
力信号と信号S10を、平均化部31で両者の信号を加
算・平均する信号処理を行う。この処理で得られる信号
S11は、隣接する上下の走査線の信号を平均した信号
になる。したがって、信号S10と信号S11とは、飛
び越し走査の第1,第2フィールドの走査線構造を満足
する信号となる。すなわち、同図(b)に示すように、
信号S10が第1フィールドの時は信号S11は第2フ
ィールドの走査線構造の信号であり、信号S10が第2
フィールドの時は信号S11は第1フィールドの走査線
構造の信号となる。
【0045】選択部32は、信号SLが0の場合は信号
S10を、1の場合は信号S11をそれぞれ選択して出
力する。そして、この出力信号SD′で、同図(b)に
示すように、飛び越し走査の走査線構造を維持し、か
つ、話速変換部の出力音声信号とのリップシンクが一致
した信号を得ることができる。この信号は画像表示部6
に供給し、リップシンクのとれた画像を再生する。
【0046】図6に戻り、リップシンク処理部の動作を
制御する変換期間の情報NVFと、繰り返し期間の情報
LPCを出力する。これは、図5の構成で実現できる。
そして、音声再生部8でこの信号を再生する。
【0047】本実施例によれば、画像と音声とのリップ
シンクがとれ、かつ、簡単な操作で高齢者の視聴覚特性
に適した画像と音声とを再生する高齢者支援のテレビジ
ョン受像機が実現できる。
【0048】次に、本発明の第4の実施例について、図
9のブロック図で説明する。本実施例は、発生音声を聞
き取りやすくするための音声信号高域成分の強調処理、
あるいは音声信号スペクトルの高域成分を低域にシフト
する周波数シフト処理の信号処理を行うに好適なもので
ある。図中の33は音質制御部、8は音声再生部、34
はリモコンである。
【0049】リモコン34は、標準再生モードと支援再
生モードとの選択を行う。この機能は、例えば、リモコ
ン端子部に設けた高齢者支援ボタンの操作などで実現す
る。
【0050】次に、本発明の第5の実施例について、図
10のブロック構成図で説明する。本実施例は、さらに
音声信号をリモコンヘッド部でも受信するに好適なもの
である。図中の音声信号SAの一方は、そのまま音声再
生部8に入力し、支援再生モードの時も標準再生モード
の音声信号を再生する。
【0051】音声信号SAの他方は、音質制御部33
で、発生音声を聞き取りやすい音質に変換する信号処理
を行う。制御信号MODが標準再生モードの時は、入力
信号SAをそのまま出力信号SA′に出力する。一方、
支援再生モードの時は、音声信号高域成分の強調処理、
あるいは音声信号スペクトルの高域成分を低域にシフト
する周波数シフト処理の信号処理を行う。この構成なら
びに動作などは後述する。
【0052】音声送信部10は、信号SA′を変調処理
してワイヤレス音声信号を送信する。また、リモコンヘ
ッド部11は、この信号の受信,復調処理を行い、標準
再生モードと支援再生モードの双方の音声信号を再生す
る。
【0053】リモコン34は、標準再生モードと支援再
生モードとの選択を行う。この機能は、例えば、リモコ
ン端子部に設けた高齢者支援ボタンの操作などで実現す
る。本実施例では、高齢者はリモコンヘッド部11の支
援再生モードの音声、一般の人は音声再生部8の標準再
生モードの音声で視聴できるため、家族そろってテレビ
を楽しむことが可能になる。
【0054】図11は、音質制御部の第1の構成例およ
び特性図である。同図(a)の構成図で、35はHP
F、36はゲイン制御部、37は遅延部、38は加算部
である。
【0055】音声信号SAの一方は、HPF35に入力
し、高域通過特性のフィルタでその高域成分(例えば2
kHz以上の成分)の抽出を行い、出力信号S21を得
る。ゲイン制御部36は、信号S21に、制御信号MO
Dが標準再生モード時は係数値0,支援再生モード時は
係数値k(0<k<1)を乗算する処理を行い、係数乗
算した信号S22を出力する。
【0056】音声信号SAの他方は遅延部37で時間遅
延を調整し、加算部38で、この出力信号S20と信号
S22との加算を行い、この出力に音声信号の高域成分
を強調処理した信号SA′を得る。
【0057】同図(b)は、支援再生モード時における
高域強調特性の一例である。この例では2kHz以上の
成分はそのゲインが1+kとなる高域強調の特性であ
る。一般に、高齢者では2kHz以上で聴力レベルが急
激に低下する傾向がある。しかし、この高域強調の信号
処理によって2kHz以上での聴力レベルが大幅に改善
され、高齢者にとって聞きとりやすい音声が実現でき
る。
【0058】図12は、音質制御部の第2の構成例およ
び特性図である。同図(a)の構成図で、18はAD変
換部、39はDFT処理部、40はスペクトル処理部、
41はIDFT部、25はDA変換部である。
【0059】音声信号SAは、AD変換部18でデジタ
ル信号に変換する。DFT処理部39は、離散的フーリ
エ変換の信号処理を行い、その周波数スペクトル成分を
計算する。スペクトル処理部40は、同図(b)に示す
ように、高域周波数のスペクトル成分を低域周波数にシ
フトする周波数シフト処理の信号処理を行う。すなわ
ち、制御信号MODが支援再生モードの時は、周波数2
kHz以上のスペクトル成分を0.5kHz 程度低い位
置のスペクトル成分にシフトさせる。なお、制御信号M
ODが標準再生モードの時は、この周波数シフトの処理
は中止する。IDFT処理部41は、離散的フーリエ逆
変換の信号処理を行い、時間領域の信号に変換する。そ
して、DA変換部25でアナログ信号に変換し、音質処
理した音声信号SA′を得る。
【0060】この信号処理によれば高齢者では聴力レベ
ルが急激に低下する傾向がある2kHz以上での聴力レ
ベルが大幅に改善され、高齢者にとって聞きとりやすい
音声が実現できる。なお、処理は若干複雑になるが、有
声区間の信号に対してのみこの信号処理を行う形態で実
現することも可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な操作で、高齢者
の視覚特性・聴覚特性に適合した画像と音声の再生を行
うテレビジョン受像機を実現することができる。このた
め、高齢者は、自分に合った見やすく聞きとりやすい視
聴環境で放送などを受信することができ、高齢者支援サ
ービスとして極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例のブロック図。
【図3】輝度制御部の構成および特性図。
【図4】文字放送デコード部の一構成のブロック図。
【図5】話速変換部の一構成のブロック図。
【図6】本発明の第3の実施例のブロック図。
【図7】リップシンク処理部の動作の説明図。
【図8】リップシンク処理部の構成および動作の説明
図。
【図9】本発明の第4の実施例のブロック図。
【図10】本発明の第5の実施例のブロック図。
【図11】音質制御部の第1の構成例および特性図。
【図12】音質制御部の第2の構成例および特性図。
【符号の説明】
1…チューナ部、2…映像復調部、3…輝度制御部、4
…文字放送デコード部、5…プロセス部、6…画像表示
部、7…話速変換部、8…音声再生部、9…変換速度設
定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 寺西 謙太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 西瀬戸 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 中垣 宣文 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 笠原 康弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高齢者の視覚特性・聴覚特性に適した画像
    と音声とを再生する高齢者支援機能を備えたテレビジョ
    ン受像機において、 受信信号を所定の復調処理により画像と音声とを再生す
    る標準再生モードの信号処理の手段と、 上記標準再生モードの信号処理に、画像信号では、画像
    の平均輝度レベルに応じて輝度信号レベルを非線形に変
    化させる輝度制御処理、あるいは更に文字多重放送など
    のデータ放送の文字サイズを見やすいサイズに変更して
    表示する信号処理、音声信号では、発生音声を聞き取り
    やすい速度に変換する話速変換の信号処理を行い、高齢
    者の視覚特性・聴覚特性を考慮した画像と音声とを再生
    する支援再生モードの信号処理の手段を備え、上記標準
    再生モードの信号処理の手段と、上記支援再生モードの
    信号処理の手段とのいずれか一方の手段を視聴者の指示
    で指定し、上記指定した手段で画像と音声の再生を行う
    ことを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】高齢者の視覚特性・聴覚特性に適した画像
    と音声とを再生する高齢者支援機能を備えたテレビジョ
    ン受像機において、 受信信号を所定の復調処理により画像と音声とを再生す
    る標準再生モードの信号処理の手段と、上記標準再生モ
    ードの信号処理に、さらに、画像信号では、画像の平均
    輝度レベルに応じて輝度信号レベルを非線形に変化させ
    る輝度制御処理、あるいは更に文字多重放送などのデー
    タ放送の文字サイズを見やすいサイズに変更して表示す
    る信号処理、音声信号では、発生音声を聞き取りやすく
    するための音声信号高域成分の強調処理、あるいは音声
    信号スペクトルの高域成分を低域にシフトする周波数シ
    フト処理の信号処理を行い、高齢者の視覚特性・聴覚特
    性を考慮した画像と音声とを再生する支援再生モードの
    信号処理の手段を備え、上記標準再生モードの信号処理
    の手段と、上記支援再生モードの信号処理の手段とのい
    ずれか一方の手段を視聴者の指示で指定し、上記指定し
    た手段で画像と音声の再生を行うことを特徴とするテレ
    ビジョン受像機。
  3. 【請求項3】音声信号を変調・送信する送信部と上記送
    信機出力信号を受信・復調するリモコンヘッド部からな
    る第1の音声再生の手段と、音声信号をスピーカで再生
    する第2の音声再生の手段を備え、支援再生モードの場
    合は、支援再生モードの信号処理を行った音声信号を上
    記第1の音声再生の手段,標準再生モードの信号処理を
    行った音声信号を上記第2の音声再生の手段でそれぞれ
    再生する請求項1または2に記載のテレビジョン受像
    機。
  4. 【請求項4】再生支援モードでは、音声の話速変換にお
    ける変換の速度と区間の情報をもとに、画像再生の時間
    期間を変化させるリップシンク処理の機能を設け、上記
    話速変換出力の音声信号に同期してリップシンクのとれ
    た画像の再生を行う請求項1に記載のテレビジョン受像
    機。
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