JPH0924753A - 架空線用テンションバランサ - Google Patents
架空線用テンションバランサInfo
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- JPH0924753A JPH0924753A JP7201308A JP20130895A JPH0924753A JP H0924753 A JPH0924753 A JP H0924753A JP 7201308 A JP7201308 A JP 7201308A JP 20130895 A JP20130895 A JP 20130895A JP H0924753 A JPH0924753 A JP H0924753A
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- concentrically
- coil springs
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Abstract
イルばねを介装したばね式テンションバランサの出没運
動時の摺動抵抗を極力減少する。 【解決手段】 ケーシング1内に外側中筒2・内側中筒
3及びロッド4を同心的かつ軸線方向に変位自在に受容
すると共に、各部材の内外周面間にコイルばね5・6・
7を同心的に介装した3重構造とし、ばね座としての内
向及び外向フランジ部1a・2a・3a・2b・3b・
4bを各部材の内外周面に設けてテンションバランサを
構成する。各フランジ部の周縁部に出没方向に対して臨
む緩斜面としての各テーパ面10a・10bを形成す
る。内外の部材同士が偏心してフランジ部の角が内外周
面に摺接しつつ出没運動を行うようになっても、テーパ
面形状により比較的円滑な摺動を確保でき、テンション
バランサの機能を損なうことがない。
Description
ンバランサに関し、特に、電車線の張力を一定に保持す
るための設備に用いられる架空線用テンションバランサ
に関する。
線・トロリ線)にあっては、温度変化による伸縮や、ク
リープ、トロリ線の摩耗による弾性伸び、さらに経年に
よる支持物の傾斜などにより、弛度張力が影響を受ける
ため、電車線の張力を一定に保持する必要があった。ま
た、その調整を自動的に行って、メンテナンスフリー化
することが望ましい。
うにした自動張力調整装置には、滑車を用いてウェイト
により張力をかける滑車式と、コイルばねを用いるばね
式とが知られている。しかしながら、滑車式にあって
は、張力を一定にする性能には優れているが、据え付け
工事が煩雑化したり、ワイヤの劣化を防ぐために定期保
守を必要とするなどの問題がある。
つ軽量化し得ると共にメンテナンスフリー化を達成し得
るが、ばね定数に依存するため張力を一定化することが
難しい。そこで図4に示されるように、複数のコイルば
ねを用い、さらにコンパクト化するために筒状部材を介
して各ばねを同心的に多重に組み合わせたテレスコピッ
ク構造にしたテンションバランサが考えられる。
ては、円筒状のケーシング1内に、外側中筒2と内側中
筒3とロッド4とが同心的にかつ軸線方向にそれぞれ相
対変位自在に受容されている。また、ケーシング1及び
外側中筒2の間、外側中筒2及び内側中筒3の間、内側
中筒3及びロッド4の間のそれぞれに大・中・小径の各
コイルばね5・6・7が同心的に介装されている。各コ
イルばね5〜7は、それぞれ軸線方向の一端を各外側の
部材の内周面に固着された各内向フランジ部1a・2a
・3aに係止され、それぞれの他端を各内側の部材の外
周面に固着された各外向フランジ部2b・3b・4bに
係止されている。
は、組み付け時にはケーシング1内に受容されており、
図に於ける右方に突出し得るようにされている。ケーシ
ング1は、その後端の端板1bに固設されたフック部1
1を介して支柱12に結合されていると共に、ケーシン
グ1の上面に固設された孔あきブラケット13に結合さ
れた支持ロープ14を介して支柱12に支持されてい
る。そして、ロッド4の突出端に取り付けられたフック
15にはワイヤ16の端部が結合されており、そのワイ
ヤ16を介して電車線を引っ張るようにされている。
は、標準設置条件では各コイルばね5〜7をある程度圧
縮変形させて、例えば図4に示されるように外側中筒2
及び内側中筒3及びロッド4を使用ストローク範囲のほ
ぼ中間位置に達するストローク長だけ突出させた状態で
設置される。従って、例えば気温が下がって電車線が縮
むと、各コイルばね5〜7の反発力に抗してロッド4及
び内側中筒3及び外側中筒2がそれぞれ更に突出し、気
温が上がって電車線が伸びると、各コイルばね5〜7の
弾発復元力によりロッド4及び内側中筒3及び外側中筒
2がケーシング1内に没入するため、電車線の伸び縮み
による変位を吸収し得る。
支柱12により支持ロープ14を介して支持されている
ため、架設時には比較的安定しているが、張力発生時に
バランサの自重などによる支持ロープ14のたわみなど
によりケーシング1が傾くと、上記ケーシング1内への
没入時にケーシング1の軸心に対してロッド4や内側中
筒3や外側中筒2が偏心する虞がある。そのような偏心
が生じたまま、外側中筒2や内側中筒3やロッド4が出
没運動を行うと、各フランジ部1a〜3a・2b〜4b
の周縁部の角が対向する部材の外周面や内周面に摺接す
ることになり、摺動抵抗が増大するという問題が生じ
る。
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、外側筒状部材と内
側部材との間に同心的にコイルばねを介装したばね式テ
ンションバランサの出没運動時の摺動抵抗を極力減少し
得る架空線用テンションバランサを提供することにあ
る。
架設された架空線の張力を一定に保持するための架空線
用テンションバランサであって、前記架空線用テンショ
ンバランサが、外側筒状部材と、前記外側筒状部材内に
軸線方向に出没し得るように同心的に受容された内側部
材と、前記両部材間に同心的に介装されたコイルばね
と、前記コイルばねの軸線方向各端を係止するように前
記各部材の互いに対向する内外周面の軸線方向に対して
相反する位置に設けられた外向及び内向の各フランジ部
とを有し、前記各フランジ部の周縁部に、前記出没方向
に対して臨む緩斜面を設けたことにより、架設後の張力
発生時に於いて自重により水平度が損なわれることによ
り、外側筒状部材と内側部材との両者間に偏心が生じた
まま出没運動を行っても、コイルばね係止する各フラン
ジ部の周縁部に設けた緩斜面により、フランジ部の鋭角
な角部が対向する内外周面に摺接することがなく、大き
な摺動抵抗が発生することがない。
線用テンションバランサを示す側断面図であり、従来例
で示した図2と同様に設置されて使用される。なお、前
記従来例と同様の部分については同一の符号を付してそ
の詳しい説明を省略する。
部材としての円筒状ケーシング1内に、内側部材かつ外
側筒状部材となる外側中筒2、同様に内側部材かつ外側
筒状部材となる内側中筒3及び内側部材としてのロッド
4を同心的かつ軸線方向に変位自在に受容すると共に、
各部材の内外周面間に3種類の大・中・小径の各コイル
ばね5・6・7を内側から順番にばね定数が大きくなる
ように同心的に介装した3重構造である。なお、ロッド
4は、軽量化のために円筒形状に形成されている。
状態が示されているが、各コイルばね5・6・7の軸線
方向両端を係止するばね座としての内向及び外向の各フ
ランジ部1a・2a・3a・2b・3b・4bの各対と
なる同士間にそれぞれ介装された各コイルばね5・6・
7は、所定の初期荷重を加えられた状態で組み付けられ
ている。
効巻き数・総巻き数)は整数巻きを避けるようにされて
いる。バランサは極力短いストロークにすることが好ま
しく、コイルばねを全たわみの65〜90%の範囲内で
使用すると良い。そのため、コイルばねを、全たわみの
90%の範囲内までは安定した荷重特性が得られるよう
にする必要があるが、整数巻きとした場合には形状精度
の確率が難しくかつ負荷時の偏心を受けやすいので機能
特性の安定化が難しい。従って、コイルばね5・6・7
には整数巻きを避けたものが用いられている。
方向外向きに延出した後ケーシング1の外周面に軸線方
向に沿って曲折されたL字形の目盛板8が取り付けられ
ている。目盛板8には、ロッド4の軸線方向のケーシン
グ1に対する変位を示す目盛りが印されている。なお、
標準状態の設置時には従来例の図4と同様に、外側中筒
2・内側中筒3・ロッド4がそれぞれ所定量突出した状
態で設置される。また、ケーシング1内には、外側中筒
2・内側中筒3・ロッド4の摺動を円滑にするためにグ
リスが充填されている。
外側中筒2の内周面の軸線方向没入側の端部である後端
部に半径方向内向きに突設されたストッパ9aが固着さ
れており、このストッパ9aに最没入時の内側中筒3の
外向フランジ部3bの没入側端面が衝当するようになっ
ている。同様に、内側中筒3の内周面の後端部にもスト
ッパ9bが固着されており、このストッパ9bには最没
入時のロッド4の外向フランジ部4bの没入側端面が衝
当するようになっている。
ロッド4は、内向フランジ部1a・2a・3a及び外向
フランジ部2b・3b・4bとそれぞれに対向する各内
外周面との間に、相対変位を可能にするために、ある程
度の隙間を設けられている。そのため、従来例で示した
ようにケーシング1に対して外側中筒2・内側中筒3・
ロッド4がそれぞれ偏心し得るが、上記した各ストッパ
9a・9bは、各部材の最大偏心時に於いても各外向フ
ランジ部3b・4bとの衝当状態が外れることが無いよ
うに、半径方向突設高さを定められている。
が、また内側中筒3に対してロッド4がそれぞれ上記偏
心状態で没入方向に変位した場合でも、各ストッパ9a
・9bに各外向フランジ部3b・4bが衝当するため、
各外向フランジ部3b・4bが従来例のように外れるこ
とがない。
向フランジ部1a・2a・3a及び外向フランジ部2b
・3b・4bにあっては、代表として示す外向フランジ
部2bの要部拡大断面図である図2に示されるように、
半径方向突出側の各内周面の両縁部である周縁部に、出
没方向に対して臨む緩斜面としての各テーパ面10a・
10bが形成されている。これらテーパ面10a・10
bは、各フランジ部1a・2a・3a・2b・3b・4
bにそれぞれ設けられており、部材の出没方向に対して
斜面を臨ませるように面取りされた形状に形成されてい
る。
4が上記偏心状態で出没運動をする場合には、内向フラ
ンジ部1a・2a・3a及び外向フランジ部2b・3b
・4bが外側中筒2・内側中筒3・ロッド4の対向する
内外周面に摺接する状態になり得るが、テーパ面10a
・10bを設けられていることから、テーパ面を設けて
いない場合のフランジ部の鋭角な角が当たることが無
く、摺接時の摺動抵抗の増大を防止し、円滑な摺動を確
保し得る。また、出没運動時のグリスの流れも円滑にな
り、摺動抵抗を好適に低減し得る。なお、軸線に対する
面取り角度αは、偏心時の傾き角度がそれ程大きくない
ことから、本実施例では7〜15度にすると良い。
れ軸線長さの短い短コイルばねを直列に組み合わされて
構成されている。本実施例では、それぞれ2本の短コイ
ルばね5a・5b・6a・6b・7a・7bを直列に組
み合わされている。このようにすることにより、架空線
の張力変化率を各短コイルばねの直列数を変えることに
より任意に対応でき、電車線の流れ対策に有効である。
あり、その構造をコイルばね5を代表として図3を参照
して以下に示す。コイルばね5を構成する各短コイルば
ね5a・5b同士の当接し合う各コイルエンドには、そ
れぞれの内径側に軸線方向外側に拡開するテーパ面17
a・17bが形成されている。
列に組み合わせた場合には、各単体の形状を極力高精度
に形成したとしてもバックリングを避けることは難し
く、コイルばね5の伸縮に伴って、外側中筒2の外周面
に各短コイルばね5a・5bのコイルエンドの内径側が
摺接する虞がある。しかしながら、上記したように各コ
イルエンドの内径側の角がテーパ面17a・17bによ
り面取りされていることから、外側中筒2の外周面にコ
イルエンドが接触した場合であっても、その摺接抵抗を
好適に低減し得る。なお、各テーパ面17a・17bの
面取り角度(コイルばねの軸線からの開き角度)も、前
記テーパ面10a・10bの面取り角度と同様に7〜1
5度にすると良い。
係止する各フランジ部の周縁部に緩斜面を設けているこ
とから、内外の部材同士が偏心してフランジ部の角が内
外周面に摺接しつつ出没運動を行うようになっても、テ
ーパ面を設けた形状により比較的円滑な摺動を確保で
き、テンションバランサの機能を損なうことがない。
面図。
断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 空中に架設された架空線の張力を一定に
保持するための架空線用テンションバランサであって、 前記架空線用テンションバランサが、外側筒状部材と、
前記外側筒状部材内に軸線方向に出没し得るように同心
的に受容された内側部材と、前記両部材間に同心的に介
装されたコイルばねと、前記コイルばねの軸線方向各端
を係止するように前記各部材の互いに対向する内外周面
の軸線方向に対して相反する位置に設けられた外向及び
内向の各フランジ部とを有し、 前記各フランジ部の周縁部に、前記出没方向に対して臨
む緩斜面を設けたことを特徴とする架空線用テンション
バランサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20130895A JP3548290B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 架空線用テンションバランサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20130895A JP3548290B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 架空線用テンションバランサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924753A true JPH0924753A (ja) | 1997-01-28 |
JP3548290B2 JP3548290B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=16438857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20130895A Expired - Lifetime JP3548290B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 架空線用テンションバランサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3548290B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021172534A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本発條株式会社 | 架空線用テンションバランサ |
WO2021172538A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本発條株式会社 | 架空線用テンションバランサ |
Citations (5)
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JPS5270642U (ja) * | 1975-11-18 | 1977-05-26 | ||
JPH07149374A (ja) * | 1993-05-28 | 1995-06-13 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素剤二重包装体 |
JP2003128991A (ja) * | 2001-10-26 | 2003-05-08 | Nippon Soda Co Ltd | 撥水性膜及びその製造方法 |
JP2009073523A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Metal Color:Kk | 内容物付着防止性を有する包装容器用熱封緘性蓋材およびその製造方法 |
JP2011184082A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 内容物付着防止蓋材およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP20130895A patent/JP3548290B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2021172534A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本発條株式会社 | 架空線用テンションバランサ |
WO2021172538A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本発條株式会社 | 架空線用テンションバランサ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3548290B2 (ja) | 2004-07-28 |
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