JPH09247431A - 画像データの処理方法および処理装置 - Google Patents
画像データの処理方法および処理装置Info
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- JPH09247431A JPH09247431A JP8079475A JP7947596A JPH09247431A JP H09247431 A JPH09247431 A JP H09247431A JP 8079475 A JP8079475 A JP 8079475A JP 7947596 A JP7947596 A JP 7947596A JP H09247431 A JPH09247431 A JP H09247431A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮された画像データ内に任意の情報に対応
する符号を、画像を実質的に劣化させることなく隠蔽で
きる画像データの処理方法を提供する。 【解決手段】 平面画像を複数の領域に分割し、各領域
を複数の画像構成要素に分割し、各画像構成要素の濃度
データを2次元座標上の変数の関数とし、この関数を周
波数座標上の変数の関数に変換し、各周波数関数を量子
化する。その各領域の中の少なくとも一つの領域におい
て、その周波数関数の少なくとも一つの値を、予め設定
された情報に対応付けられた符号の構成値と量子化ステ
ップ幅との積に置換し、この置換後に前記量子化を行な
う。
する符号を、画像を実質的に劣化させることなく隠蔽で
きる画像データの処理方法を提供する。 【解決手段】 平面画像を複数の領域に分割し、各領域
を複数の画像構成要素に分割し、各画像構成要素の濃度
データを2次元座標上の変数の関数とし、この関数を周
波数座標上の変数の関数に変換し、各周波数関数を量子
化する。その各領域の中の少なくとも一つの領域におい
て、その周波数関数の少なくとも一つの値を、予め設定
された情報に対応付けられた符号の構成値と量子化ステ
ップ幅との積に置換し、この置換後に前記量子化を行な
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面画像を構成す
る濃度データを圧縮する際に利用できる画像データの処
理方法および処理装置に関する。
る濃度データを圧縮する際に利用できる画像データの処
理方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、人間の目1に光波2
として入ってくる画像の情報は、異なる周波数帯域の複
数の光波3a、3b、3c、3d…に分割され、人間は
各分割された光波それぞれからの刺激の合成として画像
を認識する。この際、光波が低周波である程、また、光
波のエネルギーすなわち画像濃度が薄い程、人間は刺激
の差に敏感である。この特性が、例えばISOのJPE
G等の画像圧縮規格において利用され、画像の濃度デー
タはDCT変換後の量子化により圧縮されている。
として入ってくる画像の情報は、異なる周波数帯域の複
数の光波3a、3b、3c、3d…に分割され、人間は
各分割された光波それぞれからの刺激の合成として画像
を認識する。この際、光波が低周波である程、また、光
波のエネルギーすなわち画像濃度が薄い程、人間は刺激
の差に敏感である。この特性が、例えばISOのJPE
G等の画像圧縮規格において利用され、画像の濃度デー
タはDCT変換後の量子化により圧縮されている。
【0003】例えば、図2に示すように、平面画像11
を複数の領域11′に分割し、図3に示すように各領域
11′を8行8列の64個の画像構成要素11aに分割
し、各画像構成要素11aに対応する8ビットの濃度デ
ータ(0〜255)を2次元直交座標上の変数(x、
y)の関数e(x、y)とする。これにより、その平面
画像は、最大64×256=16384個のデータによ
り構成される。
を複数の領域11′に分割し、図3に示すように各領域
11′を8行8列の64個の画像構成要素11aに分割
し、各画像構成要素11aに対応する8ビットの濃度デ
ータ(0〜255)を2次元直交座標上の変数(x、
y)の関数e(x、y)とする。これにより、その平面
画像は、最大64×256=16384個のデータによ
り構成される。
【0004】その関数e(x、y)を、DCT変換(Dis
crete Cosine Transfer)により、図4に示すように、2
次元直交座標上の座標(x、y)により特定される8行
8列の64個の各周波数を変数とする関数E(x、y)
に変換する。各周波数関数E(x、y)は、E(1、
1)は直流成分であり、他は12ビット(−2048〜
2047)のデータになることから、最大63×409
6+1=258049個のデータにより構成される。
crete Cosine Transfer)により、図4に示すように、2
次元直交座標上の座標(x、y)により特定される8行
8列の64個の各周波数を変数とする関数E(x、y)
に変換する。各周波数関数E(x、y)は、E(1、
1)は直流成分であり、他は12ビット(−2048〜
2047)のデータになることから、最大63×409
6+1=258049個のデータにより構成される。
【0005】その各周波数関数を直流成分を除き量子化
することで、例えば9ビット(0〜511)のデータに
圧縮する。その量子化は、各周波数関数を量子化ステッ
プ幅で割って商が整数値になるように余りを除き、その
商を量子数とすることで量子化が行なわれる。
することで、例えば9ビット(0〜511)のデータに
圧縮する。その量子化は、各周波数関数を量子化ステッ
プ幅で割って商が整数値になるように余りを除き、その
商を量子数とすることで量子化が行なわれる。
【0006】その量子化ステップ幅を大きくすると、図
5に示すように、量子化前の周波数関数と量子化後に逆
量子化した周波数関数との量子化誤差が大きくなる。そ
のため、データ圧縮率は大きくなるが、圧縮データによ
る再生画像の元の画像からの画質劣化程度が大きくな
る。一方、その量子化ステップ幅を小さくすると、圧縮
データによる再生画像の元の画像からの画質劣化程度は
小さくなるが、データ圧縮率は小さくなる。
5に示すように、量子化前の周波数関数と量子化後に逆
量子化した周波数関数との量子化誤差が大きくなる。そ
のため、データ圧縮率は大きくなるが、圧縮データによ
る再生画像の元の画像からの画質劣化程度が大きくな
る。一方、その量子化ステップ幅を小さくすると、圧縮
データによる再生画像の元の画像からの画質劣化程度は
小さくなるが、データ圧縮率は小さくなる。
【0007】そこで、前述のように光波が低周波である
程に人間は刺激の差に敏感であることを利用し、その量
子化ステップ幅を周波数関数の対応する周波数が低い程
に細かくし、周波数が高い程に粗くしている。
程に人間は刺激の差に敏感であることを利用し、その量
子化ステップ幅を周波数関数の対応する周波数が低い程
に細かくし、周波数が高い程に粗くしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像データは、上記の
JPEG等の規格に準拠して圧縮された状態で、情報ネ
ットワーク、CD‐ROM、フロッピーディスク、光磁
気ディスク等の様々なメディアにより配布されることが
一般化してきている。この際、その画像データの著作権
に関する情報や、画像データの整理や分類のための情報
等を付随させる場合、圧縮データのファイルとは別のフ
ァイルに記録する必要があった。
JPEG等の規格に準拠して圧縮された状態で、情報ネ
ットワーク、CD‐ROM、フロッピーディスク、光磁
気ディスク等の様々なメディアにより配布されることが
一般化してきている。この際、その画像データの著作権
に関する情報や、画像データの整理や分類のための情報
等を付随させる場合、圧縮データのファイルとは別のフ
ァイルに記録する必要があった。
【0009】そのため、そのような付随情報のみが削除
される可能性がある。例えば、著作権の侵害者が著作権
に関する情報を悪意により削除したり、整理や分類のた
めの情報等を過誤により削除する等のおそれがある。
される可能性がある。例えば、著作権の侵害者が著作権
に関する情報を悪意により削除したり、整理や分類のた
めの情報等を過誤により削除する等のおそれがある。
【0010】本発明は、上記問題を解決することのでき
る画像データの処理方法および処理装置を提供すること
を目的とする。
る画像データの処理方法および処理装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面画像を複
数の領域に分割し、各領域を複数の画像構成要素に分割
し、各画像構成要素の濃度データを2次元座標上の変数
の関数とし、この関数を周波数座標上の変数の関数に変
換し、各周波数関数を量子化するに際し、前記各領域の
中の少なくとも一つの領域において、その周波数関数の
少なくとも一つの値を、予め設定された情報に対応付け
られた符号の構成値と量子化ステップ幅との積に置換
し、この置換後に前記量子化を行なうことを特徴とす
る。
数の領域に分割し、各領域を複数の画像構成要素に分割
し、各画像構成要素の濃度データを2次元座標上の変数
の関数とし、この関数を周波数座標上の変数の関数に変
換し、各周波数関数を量子化するに際し、前記各領域の
中の少なくとも一つの領域において、その周波数関数の
少なくとも一つの値を、予め設定された情報に対応付け
られた符号の構成値と量子化ステップ幅との積に置換
し、この置換後に前記量子化を行なうことを特徴とす
る。
【0012】本発明により量子化された画像データを逆
量子化することで、予め設定された情報に対応付けられ
た符号の構成値を読み出すことができる。すなわち、そ
の読み出された値により構成される符号に対応付けられ
た情報を、その画像データに隠蔽することができる。
量子化することで、予め設定された情報に対応付けられ
た符号の構成値を読み出すことができる。すなわち、そ
の読み出された値により構成される符号に対応付けられ
た情報を、その画像データに隠蔽することができる。
【0013】その周波数関数の中の最も高周波の座標で
の値のみを、予め設定された情報に対応付けられた符号
の構成値と、その最も高周波の座標での量子化ステップ
幅との積に置換するのが好ましい。
の値のみを、予め設定された情報に対応付けられた符号
の構成値と、その最も高周波の座標での量子化ステップ
幅との積に置換するのが好ましい。
【0014】画像濃度に対応する周波数が高い程に人間
は刺激の差に鈍感であり、極めて高周波の光波を含む画
像の存在は稀である。よって、その周波数関数の中の最
も高周波の座標での値を任意の値に置換したとしても、
圧縮データを解凍した画像を実質的に劣化させることは
ない。
は刺激の差に鈍感であり、極めて高周波の光波を含む画
像の存在は稀である。よって、その周波数関数の中の最
も高周波の座標での値を任意の値に置換したとしても、
圧縮データを解凍した画像を実質的に劣化させることは
ない。
【0015】その周波数関数の値の置換は、その平面画
像の4隅の領域の中の少なくとも一つにおいて行なわれ
るのが好ましい。平面画像の4隅においては、その画像
を視認する人間の注意が向けられていないので、濃度デ
ータの変更による影響を小さくできる。
像の4隅の領域の中の少なくとも一つにおいて行なわれ
るのが好ましい。平面画像の4隅においては、その画像
を視認する人間の注意が向けられていないので、濃度デ
ータの変更による影響を小さくできる。
【0016】その符号の構成値が複数になるように、前
記周波数関数の値の置換は、その平面画像の複数の領域
において行なわれるのが好ましい。その構成値の数が多
いほどに隠蔽可能な情報の種類を多くできる。
記周波数関数の値の置換は、その平面画像の複数の領域
において行なわれるのが好ましい。その構成値の数が多
いほどに隠蔽可能な情報の種類を多くできる。
【0017】本発明の画像データの処理装置は、2次元
座標上の変数の関数を周波数の関数に変換する手段と、
その周波数関数を量子化する手段と、その周波数関数の
少なくとも一つの値を、予め設定された情報に対応付け
られた符号の構成値と量子化ステップ幅との積に置換す
る手段とを備えることを特徴とする。
座標上の変数の関数を周波数の関数に変換する手段と、
その周波数関数を量子化する手段と、その周波数関数の
少なくとも一つの値を、予め設定された情報に対応付け
られた符号の構成値と量子化ステップ幅との積に置換す
る手段とを備えることを特徴とする。
【0018】本発明の画像データの処理装置によれば、
本発明方法を実施することができる。
本発明方法を実施することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0020】図6に示す画像データの処理装置は、入出
力インターフェイス22と中央処理装置23と記憶装置
24とを有するコンピューター21を備え、その入出力
インターフェイス22に、例えばキーボードにより構成
できる入力装置25、表示装置により構成できる出力装
置26、外部記憶装置27が接続されている。
力インターフェイス22と中央処理装置23と記憶装置
24とを有するコンピューター21を備え、その入出力
インターフェイス22に、例えばキーボードにより構成
できる入力装置25、表示装置により構成できる出力装
置26、外部記憶装置27が接続されている。
【0021】図7のフローチャートは、その画像データ
処理装置を用い、前記平面画像11の濃度データを圧縮
する際の手順を示す。本実施形態では、その画像11の
4隅の領域11′が符号の隠蔽位置とされる。
処理装置を用い、前記平面画像11の濃度データを圧縮
する際の手順を示す。本実施形態では、その画像11の
4隅の領域11′が符号の隠蔽位置とされる。
【0022】先ず、コンピュータ21は、その平面画像
11の複数の領域11′それぞれにおける画像構成要素
11aに対応する8ビットの濃度データを表す関数e
(x、y)(x=1〜8、y=1〜8、e(x、y)=
0〜255)を、記憶装置24あるいは外部記憶装置2
7に読み込む(ステップ1)。その、平面画像11の分
割数や、分割された各領域11′の画像構成要素数11
aは特に限定されず、適宜設定すればよい。
11の複数の領域11′それぞれにおける画像構成要素
11aに対応する8ビットの濃度データを表す関数e
(x、y)(x=1〜8、y=1〜8、e(x、y)=
0〜255)を、記憶装置24あるいは外部記憶装置2
7に読み込む(ステップ1)。その、平面画像11の分
割数や、分割された各領域11′の画像構成要素数11
aは特に限定されず、適宜設定すればよい。
【0023】次に、その平面画像11の複数の領域1
1′の中から予め定めた順序に従い一つの領域11′を
選択し(ステップ2)、その選択した領域11′が画像
11の4隅に位置するか否かを判断する(ステップ
3)。
1′の中から予め定めた順序に従い一つの領域11′を
選択し(ステップ2)、その選択した領域11′が画像
11の4隅に位置するか否かを判断する(ステップ
3)。
【0024】その選択した領域11′が画像11の4隅
に位置するものでない場合、従来と同様に、その領域1
1′における濃度データの関数e(x、y)をDCT変
換することで、2次元直交座標(x、y)により特定さ
れる8行8列の64個の各周波数を変数とする関数E
(x、y)(E(x、y)=−2048〜2047、E
(1、1)は直流成分))にする(ステップ4)。
に位置するものでない場合、従来と同様に、その領域1
1′における濃度データの関数e(x、y)をDCT変
換することで、2次元直交座標(x、y)により特定さ
れる8行8列の64個の各周波数を変数とする関数E
(x、y)(E(x、y)=−2048〜2047、E
(1、1)は直流成分))にする(ステップ4)。
【0025】次に、その周波数関数E(x、y)を従来
と同様に量子化する(ステップ5)。すなわち、記憶装
置24は予め設定した量子化ステップ幅w(x、y)を
記憶する。この量子化ステップ幅w(x、y)は、図8
に示すように、2次元直交座標(x、y)により特定さ
れる8行8列の64個の数値であり、低周波領域では高
周波領域におけるよりも小さく設定され、最も高周波の
座標(8、8)での量子化ステップ幅w(8、8)が2
55以下で最大とされる。2次元直交座標(x、y)に
より特定される周波数関数E(x、y)を、その2次元
直交座標(x、y)により特定される量子化ステップ幅
w(x、y)により割り、商が整数値になるように余り
を除き、その商を量子数とすることで量子化が行なわれ
る。
と同様に量子化する(ステップ5)。すなわち、記憶装
置24は予め設定した量子化ステップ幅w(x、y)を
記憶する。この量子化ステップ幅w(x、y)は、図8
に示すように、2次元直交座標(x、y)により特定さ
れる8行8列の64個の数値であり、低周波領域では高
周波領域におけるよりも小さく設定され、最も高周波の
座標(8、8)での量子化ステップ幅w(8、8)が2
55以下で最大とされる。2次元直交座標(x、y)に
より特定される周波数関数E(x、y)を、その2次元
直交座標(x、y)により特定される量子化ステップ幅
w(x、y)により割り、商が整数値になるように余り
を除き、その商を量子数とすることで量子化が行なわれ
る。
【0026】次に、その量子数を2値化することで、平
面画像11の一つの領域11′の濃度データの圧縮を完
了する(ステップ6)。なお、その2値化の手法として
は、例えばJPEGにおいて規定されているハフマン符
号化法を用いることができる。
面画像11の一つの領域11′の濃度データの圧縮を完
了する(ステップ6)。なお、その2値化の手法として
は、例えばJPEGにおいて規定されているハフマン符
号化法を用いることができる。
【0027】ステップ3において、選択した領域11′
が画像11の4隅に位置する場合、ステップ4と同様
に、その領域11′における濃度データの関数e(x、
y)をDCT変換することで、2次元直交座標(x、
y)により特定される8行8列の64個の各周波数を変
数とする関数E(x、y)にする(ステップ7)。
が画像11の4隅に位置する場合、ステップ4と同様
に、その領域11′における濃度データの関数e(x、
y)をDCT変換することで、2次元直交座標(x、
y)により特定される8行8列の64個の各周波数を変
数とする関数E(x、y)にする(ステップ7)。
【0028】次に、その周波数関数E(x、y)の最も
高周波の座標(8、8)での値E(8、8)のみを、隠
蔽しようとする予め設定した符号の構成値と、最も高周
波の座標(8、8)での量子化ステップ幅w(8、8)
との積に置換する(ステップ8)。その周波数関数E
(x、y)の最も高周波の座標(8、8)での元の値E
(8、8)は、そのような高周波の光波を含む画像は実
質的に存在しないことから、通常は零である。その隠蔽
符号は、本実施形態におけるように画像11の4隅の領
域11′を隠蔽位置とする場合は4つの値から構成され
る。本実施形態では、その構成値は「1」と「−1」か
ら選択される。これにより、その隠蔽符号は、(1、
1、1、1)、(1、1、1、−1)、(1、1、−
1、1)、(1、1、−1、−1)、(1、−1、1、
1)、(1、−1、1、−1)、(1、−1、−1、
1)、(1、−1、−1、−1)、(−1、1、1、
1)、(−1、1、1、−1)、(−1、1、−1、
1)、(−1、1、−1、−1)、(−1、−1、1、
1)、(−1、−1、1、−1)、(−1、−1、−
1、1)、及び(−1、−1、−1、−1)の15種類
の中の一つとなる。各隠蔽符号が予め定められた情報に
対応付けられる。その情報は特に限定されず、例えば、
画像の著作権者や、画像の版数とすることができる。そ
の隠蔽符号の構成値を「1」と「−1」から選択する場
合、その周波数関数E(x、y)の最も高周波の座標
(8、8)での元の値E(8、8)は、1×w(8、
8)、若しくは、1×〔−w(8、8)〕に置換され
る。
高周波の座標(8、8)での値E(8、8)のみを、隠
蔽しようとする予め設定した符号の構成値と、最も高周
波の座標(8、8)での量子化ステップ幅w(8、8)
との積に置換する(ステップ8)。その周波数関数E
(x、y)の最も高周波の座標(8、8)での元の値E
(8、8)は、そのような高周波の光波を含む画像は実
質的に存在しないことから、通常は零である。その隠蔽
符号は、本実施形態におけるように画像11の4隅の領
域11′を隠蔽位置とする場合は4つの値から構成され
る。本実施形態では、その構成値は「1」と「−1」か
ら選択される。これにより、その隠蔽符号は、(1、
1、1、1)、(1、1、1、−1)、(1、1、−
1、1)、(1、1、−1、−1)、(1、−1、1、
1)、(1、−1、1、−1)、(1、−1、−1、
1)、(1、−1、−1、−1)、(−1、1、1、
1)、(−1、1、1、−1)、(−1、1、−1、
1)、(−1、1、−1、−1)、(−1、−1、1、
1)、(−1、−1、1、−1)、(−1、−1、−
1、1)、及び(−1、−1、−1、−1)の15種類
の中の一つとなる。各隠蔽符号が予め定められた情報に
対応付けられる。その情報は特に限定されず、例えば、
画像の著作権者や、画像の版数とすることができる。そ
の隠蔽符号の構成値を「1」と「−1」から選択する場
合、その周波数関数E(x、y)の最も高周波の座標
(8、8)での元の値E(8、8)は、1×w(8、
8)、若しくは、1×〔−w(8、8)〕に置換され
る。
【0029】次に、その周波数関数E(x、y)を、ス
テップ5と同様に量子化して量子数とし(ステップ
9)、その量子数をステップ6と同様に2値化すること
で、平面画像11の4隅に位置する一つの領域11′の
濃度データの圧縮を完了する(ステップ10)。
テップ5と同様に量子化して量子数とし(ステップ
9)、その量子数をステップ6と同様に2値化すること
で、平面画像11の4隅に位置する一つの領域11′の
濃度データの圧縮を完了する(ステップ10)。
【0030】ステップ6、10において一つの領域1
1′の濃度データの圧縮を完了したならば、全ての領域
11′の濃度データの圧縮を完了したか否かを判断し
(ステップ11)、完了していなければステップ2に戻
る。
1′の濃度データの圧縮を完了したならば、全ての領域
11′の濃度データの圧縮を完了したか否かを判断し
(ステップ11)、完了していなければステップ2に戻
る。
【0031】その圧縮データの解凍、すなわち、2値符
号から量子数への変換、逆量子化、および逆DCT変換
は、従来と同様に行なうことができる。
号から量子数への変換、逆量子化、および逆DCT変換
は、従来と同様に行なうことができる。
【0032】その圧縮データを解凍した濃度データに隠
蔽された符号は、上記画像データ処理装置を用い、図9
のフローチャートに示す手順で解読される。
蔽された符号は、上記画像データ処理装置を用い、図9
のフローチャートに示す手順で解読される。
【0033】先ず、コンピュータ21は、その圧縮デー
タを解凍した濃度データを読み込み(ステップ1)、そ
の濃度データが表す平面画像の複数の領域の中から、予
め定めた順序に従い一つの領域を選択し(ステップ
2)、その選択した領域が画像の4隅に位置するか否か
を判断する(ステップ3)。その選択した領域が画像の
4隅に位置するものでない場合、ステップ2に戻る。ス
テップ3において、選択した領域が画像の4隅に位置す
る場合、その領域における各画像構成要素に対応する濃
度データの関数e(x、y)をDCT変換することで、
2次元直交座標(x、y)により特定される8行8列の
64個の各周波数を変数とする関数E(x、y)にし
(ステップ4)、次に、その周波数関数E(x、y)を
量子化して量子数とする(ステップ5)。次に、その量
子数の中から、最も高周波の座標(8、8)での値を、
隠蔽符号の構成値として読み出して記憶する(ステップ
6)。次に、隠蔽符号の構成値を全て読み出したか否か
を判断し(ステップ7)、読み出していなければステッ
プ2に戻る。隠蔽符号の構成値を全て読み出したなら
ば、その隠蔽符号に対応付けられた情報を記憶装置24
から出力装置26に出力する(ステップ8)。
タを解凍した濃度データを読み込み(ステップ1)、そ
の濃度データが表す平面画像の複数の領域の中から、予
め定めた順序に従い一つの領域を選択し(ステップ
2)、その選択した領域が画像の4隅に位置するか否か
を判断する(ステップ3)。その選択した領域が画像の
4隅に位置するものでない場合、ステップ2に戻る。ス
テップ3において、選択した領域が画像の4隅に位置す
る場合、その領域における各画像構成要素に対応する濃
度データの関数e(x、y)をDCT変換することで、
2次元直交座標(x、y)により特定される8行8列の
64個の各周波数を変数とする関数E(x、y)にし
(ステップ4)、次に、その周波数関数E(x、y)を
量子化して量子数とする(ステップ5)。次に、その量
子数の中から、最も高周波の座標(8、8)での値を、
隠蔽符号の構成値として読み出して記憶する(ステップ
6)。次に、隠蔽符号の構成値を全て読み出したか否か
を判断し(ステップ7)、読み出していなければステッ
プ2に戻る。隠蔽符号の構成値を全て読み出したなら
ば、その隠蔽符号に対応付けられた情報を記憶装置24
から出力装置26に出力する(ステップ8)。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、上記実施形態では平面画像の画像構成要素
の濃度データの関数をDCT変換したが、周波数座標上
の変数の関数に変換するものであれば特に変換方法は限
定されない。また、符号の隠蔽位置は画像の4隅の領域
に限定されず、他の位置であってもよく、また、3以下
の領域や5以上の領域に隠蔽してもよい。また、隠蔽符
号の構成値は、量子化ステップ幅との積により濃度デー
タを構成できれば特に限定されない。また、画像の劣化
が問題にならなければ、周波数関数の中の最も高周波以
外の座標での値を、隠蔽符号の構成値と量子化ステップ
幅との積に置換してもよい。さらに、符号を隠蔽する画
像は静止画であってもよいし動画であってもよい。ま
た、濃度データの圧縮規格はJPEGに限定されない。
い。例えば、上記実施形態では平面画像の画像構成要素
の濃度データの関数をDCT変換したが、周波数座標上
の変数の関数に変換するものであれば特に変換方法は限
定されない。また、符号の隠蔽位置は画像の4隅の領域
に限定されず、他の位置であってもよく、また、3以下
の領域や5以上の領域に隠蔽してもよい。また、隠蔽符
号の構成値は、量子化ステップ幅との積により濃度デー
タを構成できれば特に限定されない。また、画像の劣化
が問題にならなければ、周波数関数の中の最も高周波以
外の座標での値を、隠蔽符号の構成値と量子化ステップ
幅との積に置換してもよい。さらに、符号を隠蔽する画
像は静止画であってもよいし動画であってもよい。ま
た、濃度データの圧縮規格はJPEGに限定されない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮された画像データ
内に任意の情報に対応する符号を、画像を実質的に劣化
させることなく隠蔽できる。
内に任意の情報に対応する符号を、画像を実質的に劣化
させることなく隠蔽できる。
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の平面画像の概念説明図
【図3】本発明の濃度データの概念説明図
【図4】本発明の周波数関数の概念説明図
【図5】量子化ステップ幅と量子化誤差との関係を示す
図
図
【図6】本発明の実施形態の画像データ処理装置の構成
説明図
説明図
【図7】本発明の実施形態の画像データ処理手順を示す
フローチャート
フローチャート
【図8】本発明の量子化ステップ幅の概念説明図
【図9】本発明の実施形態の画像データ処理手順を示す
フローチャート
フローチャート
11 画像 11′ 領域 11a 画像構成要素 21 コンピュータ 23 中央処理装置 24 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 9/36 H04L 9/00 685
Claims (5)
- 【請求項1】 平面画像を複数の領域に分割し、各領域
を複数の画像構成要素に分割し、各画像構成要素の濃度
データを2次元座標上の変数の関数とし、この関数を周
波数座標上の変数の関数に変換し、各周波数関数を量子
化するに際し、 前記各領域の中の少なくとも一つの領域において、その
周波数関数の少なくとも一つの値を、予め設定された情
報に対応付けられた符号の構成値と量子化ステップ幅と
の積に置換し、この置換後に前記量子化を行なうことを
特徴とする画像データの処理方法。 - 【請求項2】 その周波数関数の中の最も高周波の座標
での値のみを、予め設定された情報に対応付けられた符
号の構成値と、その最も高周波の座標での量子化ステッ
プ幅との積に置換する請求項1に記載の画像データの処
理方法。 - 【請求項3】 前記周波数関数の値の置換は、その平面
画像の4隅の領域の中の少なくとも一つにおいて行なわ
れる請求項1または2に記載の画像データの処理方法。 - 【請求項4】 前記符号の構成値が複数になるように、
前記周波数関数の値の置換は、その平面画像の複数の領
域において行なわれる請求項2または3に記載の画像デ
ータの処理方法。 - 【請求項5】 2次元座標上の変数の関数を周波数の関
数に変換する手段と、その周波数関数を量子化する手段
とを備える画像データの処理装置において、その周波数
関数の少なくとも一つの値を、予め設定された情報に対
応付けられた符号の構成値と量子化ステップ幅との積に
置換する手段が設けられていることを特徴とする画像デ
ータの処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07947596A JP3331859B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 画像データの処理方法および処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07947596A JP3331859B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 画像データの処理方法および処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09247431A true JPH09247431A (ja) | 1997-09-19 |
JP3331859B2 JP3331859B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=13690926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07947596A Expired - Fee Related JP3331859B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 画像データの処理方法および処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3331859B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6618489B1 (en) * | 1999-06-18 | 2003-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus and method for embedding information in an image through requantization step width control |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP07947596A patent/JP3331859B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6618489B1 (en) * | 1999-06-18 | 2003-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus and method for embedding information in an image through requantization step width control |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3331859B2 (ja) | 2002-10-07 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |