JPH09247129A - 無線通信制御装置 - Google Patents

無線通信制御装置

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JPH09247129A
JPH09247129A JP4768596A JP4768596A JPH09247129A JP H09247129 A JPH09247129 A JP H09247129A JP 4768596 A JP4768596 A JP 4768596A JP 4768596 A JP4768596 A JP 4768596A JP H09247129 A JPH09247129 A JP H09247129A
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code
wireless packet
wireless
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JP4768596A
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Inventor
Akito Toyoda
章人 豊田
Eiichi Kamei
栄一 亀井
Yukinori Kanayama
幸礼 金山
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0056Systems characterized by the type of code used
    • H04L1/0057Block codes

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非同期転送モード(ATM)セルを無線パケ
ットに変換して無線伝送する無線通信制御装置におい
て、低いBERと高い伝送効率とを両立する。 【解決手段】 ATM−LANの端末装置と交換機との
間で、424ビットのATMセルを無線伝送させる無線
通信制御装置において、送信側では、有線伝送路から受
信したATMセルに含まれている情報の種類が音声,デ
ータ転送,及び動画像の何れであるかを判別して(S1
10,S120)、音声の場合には(255,247)BCH符
号を、データ転送の場合には(255,223)BCH符号を、
動画像の場合には(255,215)BCH符号を、夫々用いて
ATMセルを無線パケットに変換し(S150a,S1
50b,S150c)、その無線パケットを無線伝送路
へ送出する(S160)。そして、受信側では、受信し
た無線パケットに対し、送信側で用いられたBCH符号
に応じた誤り訂正を行ってATMセルを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期転送モード
セルを無線伝送するための無線通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、先頭の40ビットからなるヘ
ッダ部分と、該ヘッダ部分以降の384ビットからなる
情報フィールドとの、合計424ビットからなる非同期
転送モードセル(以下、ATMセルともいう)を1つの
伝送単位とすると共に、音声や動画像等の情報を、その
ATMセルの情報フィールドに配置して伝送する、とい
った非同期転送モード(以下、ATMともいう)を用い
た有線のLAN(ローカルエリアネットワーク)が実用
化されている。
【0003】しかしながら、このATMの技術は、伝送
線路のビット誤り率(以下、BERという)が極めて低
い場合を想定して構築されているため、BERの大きい
(例えば10-4以上)無線伝送路を含んだ通信システム
にて、ATMセルをそのまま伝送すると、音声や画像等
を伝送しても音質や画質が劣化してしまう。
【0004】そこで、ATMを用いた有線LANと互換
性のある無線LANを構築するためには、誤り訂正符号
化(FEC:Forward Error Correction)の技術を用い
て、無線伝送路の等価的なBER(即ち、ATMセルを
無線伝送したときのセル廃棄率と、伝送される情報に誤
りが含まれる確率との合計)を小さくすることが必要と
なる。尚、一般的に、音声,データ転送,及び動画像の
夫々を無線で伝送するためには、無線伝送路の等価的な
BERを、夫々、10-3,10-8,10-12 以下に抑え
る必要があるとされている。
【0005】このため、例えば電子情報通信学会の文献
「IEICE TRANS COMMUN. Vol.E77-BNo.9」には、ATM
セルを無線伝送用のパケット(無線パケット)に分割し
て、これにBCH符号という誤り訂正符号を用いること
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誤り訂
正符号を用いて無線伝送路の等価的なBERを小さくし
ようとすると、上記文献にも記載されているように、本
来の情報ビットの数に対して誤り訂正のために付加する
冗長ビットの数が多くなり、この結果、伝送効率が低下
してしまうという問題があった。
【0007】また、上記文献では、音声,データ転送,
及び動画像といった異なる種類の情報を含むATMセル
の夫々について、異なる符号化率の誤り訂正符号を用い
ることが提案されているが、具体的な実現手段について
は記載されておらず、通信制御装置等をどのように構成
するかについては未解決であった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、適切な構造の誤り訂正符号を用いてATM
セルを無線伝送することにより、無線伝送路の等価的な
BERが、音声,データ転送,及び動画像の伝送時に夫
々要求される値(10-3,10-8,10-12 )以下とな
るようにし、且つ、伝送効率を飛躍的に増大させること
のできる無線通信制御装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の無線通信
制御装置においては、送信側の変換手段が、外部からの
非同期転送モードセルを、符号長が255或いは511
のBCH符号によって無線パケットに変換し、同じく送
信側の送信手段が、変換手段により変換された無線パケ
ットを無線伝送路に送信する。一方、受信側の受信手段
が、送信側の送信手段によって送信された無線パケット
を受信し、同じく受信側の再生手段が、受信手段により
受信された無線パケットに対して、送信側の変換手段で
用いられた符号長が255或いは511のBCH符号に
応じた誤り訂正を行うと共に、その誤り訂正後の無線パ
ケットから非同期転送モードセルを再生して出力する。
【0010】つまり、請求項1に記載の無線通信制御装
置では、送信側で、非同期転送モードセルを、誤り訂正
符号により無線パケットに変換して無線送信し、受信側
で、受信した無線パケットから非同期転送モードセルを
再生するようにしているのであるが、誤り訂正符号とし
て、特に、符号長が255或いは511のBCH符号を
用いている。
【0011】次に、このような請求項1に記載の無線通
信制御装置の効果について説明する。尚、以下の説明に
おいて、符号長がnで且つ情報ビット数がkのBCH符
号を、(n,k)BCH符号と表す。まず、符号長が2
55のBCH符号のうち、情報ビット数kが、夫々、2
47,239,231,223,215のものと、符号
長が511のBCH符号のうち、情報ビット数kが、夫
々、502,493,484,475,466,457
のものとについて、それら各BCH符号を用いて非同期
転送モードセル(ATMセル)を無線伝送した場合の、
セル廃棄率Lcと伝送効率とを計算すると、下記の表1
のようになる。
【0012】
【表1】
【0013】尚、セル廃棄率Lcの計算方法について
は、上記文献「IEICE TRANS COMMUN.Vol.E77-B No.9」
に詳細に記載されているため、ここでは計算結果のみを
示す。また、表1の伝送効率については、符号長が25
5のBCH符号を用いた場合には、下記の式(1)によ
って求められ、符号長が511のBCH符号を用いた場
合には、下記の式(2)によって求められる。
【0014】
【数1】 伝送効率=(1−Lc)×424/(255×2) …(1)
【0015】
【数2】 伝送効率=(1−Lc)×424/511 …(2) そして、表1の計算結果をグラフ化すると、図20のよ
うになる。尚、図20において、符号長が255のBC
H符号を用いた場合の計算結果は「▲」印で表され、符
号長が511のBCH符号を用いた場合の計算結果は
「●」印で表されている。
【0016】一方、同様に、符号長が31のBCH符号
を用いてATMセルを無線伝送した場合の、セル廃棄率
Lcと伝送効率とを計算すると、図20における折れ線
L1のようになり、また、符号長が63のBCH符号を
用いてATMセルを無線伝送した場合の、セル廃棄率L
cと伝送効率とを計算すると、図20における折れ線L
2のようになる。
【0017】そして更に、図20の計算結果に対し、セ
ル廃棄率Lcに、伝送される情報に誤りが含まれる確率
を加えて、無線伝送路のビット誤り率が10-4のときの
無線伝送路の等価的なBERと伝送効率との関係をグラ
フ化すると、図21のようになる。尚、図21において
も、符号長が255のBCH符号を用いた場合の計算結
果は「▲」印で表され、符号長が511のBCH符号を
用いた場合の計算結果は「●」印で表されている。ま
た、図21において、折れ線L1’は、符号長が31の
BCH符号を用いた場合の計算結果を表しており、折れ
線L2’は、符号長が63のBCH符号を用いた場合の
計算結果を表している。
【0018】ここで、図21から明らかなように、符号
長が31或いは63のBCH符号を用いてATMセルを
無線伝送する場合には、無線伝送路の等価的なBERを
小さくしようとすると(換言すれば、情報ビット数kが
少なく冗長ビットの数が多いBCH符号を用いると)、
伝送効率が低下してしまうことが分かる。
【0019】これに対して、請求項1に記載の無線通信
制御装置のように、符号長が255或いは511のBC
H符号を用いてATMセルを無線伝送すれば、無線伝送
路の等価的なBERを、動画像の無線伝送時に要求され
る値である10-12 にまで小さくしても(換言すれば、
(255,215)BCH符号、或いは(511,45
7)BCH符号を用いても)、伝送効率は80%以上と
高いままとなり、低いBERと高い伝送効率とを両立す
ることができることが分かる。
【0020】尚、例えば、符号長が1023以上のBC
H符号を用いて424ビットのATMセルを無線パケッ
ト化した場合には、伝送効率は41.45(=100×
424/1023)%以下にまで低下してしまうことは
明らかである。このように、請求項1に記載の無線通信
制御装置の如く、符号長が255或いは511のBCH
符号を用いてATMセルの無線伝送を行う場合に限り、
伝送効率を低下させずに、無線伝送路の等価的なBER
を小さくすることができるのである。この結果、請求項
1に記載の無線通信制御装置によれば、ATMセルを無
線伝送する場合に、その伝送効率を飛躍的に向上させる
ことができるようになる。
【0021】次に、請求項2に記載の無線通信制御装置
では、送信側の変換手段が、情報判別手段を備えてお
り、この情報判別手段は、外部からの非同期転送モード
セルに含まれている情報の種類が、予め設定された複数
の情報種類のうちの何れであるかを判別する。そして、
変換手段は、前記複数の情報種類の夫々に対応して予め
定められた複数種類の誤り訂正符号のうち、情報判別手
段で判別された情報種類に対応する誤り訂正符号によっ
て、非同期転送モードセルを無線パケットに変換する。
【0022】一方、受信側の再生手段は、受信手段によ
り受信された無線パケットに対して、送信側で用いられ
得る各誤り訂正符号に夫々応じた誤り訂正を行うための
複数の誤り訂正手段と、特定手段とを備えており、特定
手段は、前記各誤り訂正手段に、受信手段により受信さ
れた無線パケットに対する誤り訂正を実行させ、その誤
り訂正実行後の無線パケットの内容に基づき、適正な誤
り訂正を行うことができた誤り訂正手段を特定する。そ
して、再生手段は、特定手段で特定された誤り訂正手段
により誤り訂正が行われた後の無線パケットから、非同
期転送モードセルを再生する。
【0023】つまり、請求項2に記載の無線通信制御装
置では、送信側で、送信すべき非同期転送モードセルに
含まれている情報の種類を判別すると共に、その判別し
た種類に対応して予め定められた誤り訂正符号によっ
て、非同期転送モードセルを無線パケットに変換するよ
うにしている。そして、受信側では、送信側で用いられ
得る各誤り訂正符号に夫々対応した複数の誤り訂正手段
の中から、受信した無線パケットに対して適切な誤り訂
正を行うことのできる誤り訂正手段を特定し、その特定
した誤り訂正手段により誤り訂正が行われた後の無線パ
ケットから、非同期転送モードセルを再生するようにし
ている。
【0024】従って、このような請求項2に記載の無線
通信制御装置によれば、異なる種類の情報を含んだ非同
期転送モードセルの夫々を、その情報の種類に最適な誤
り訂正符号を用いて、無線伝送することができる。尚、
非同期転送モードセルに含まれる情報の種類としては、
例えば、音声,データ転送,及び動画像がある。そし
て、前述したように、音声,データ転送,及び動画像の
夫々を無線伝送するためには、無線伝送路の等価的なB
ERを、夫々、10-3,10-8,10-12 以下に抑える
必要がある。よって、例えば図21に示しているよう
に、非同期転送モードセルに含まれている情報の種類
が、音声の場合には、(255,247)BCH符号或
いは(511,502)BCH符号を用い、データ転送
の場合には、(255,223)BCH符号或いは(5
11,475)BCH符号を用い、動画像の場合には、
(255,215)BCH符号或いは(511,45
7)BCH符号を用いる、といった具合に構成すれば、
音声,データ転送,及び動画像のうちの何れかの情報を
含んだ非同期転送モードセルを、常に最適且つ確実に無
線伝送することができる。
【0025】また、非同期転送モードセルは、前述した
ように、先頭の40ビットからなるヘッダ部分と、その
ヘッダ部分以降の384ビットからなる情報フィールド
とから構成されているのであるが、ヘッダ部分の13ビ
ット目から28ビット目は、VCI(仮想チャネル識別
子:Virtual Channel Identifier)と呼ばれる領域とし
て用いられている。そして、このVCIの領域には、非
同期転送モードセルの行き先を表す16ビットのコード
が配置されるようになっている。よって、送信側の情報
判別手段は、例えば、非同期転送モードセルの上記VC
Iの領域に配置されたコードを読み込んで、その非同期
転送モードセルの行き先を検出し、その検出した行き先
に基づいて非同期転送モードセルに含まれている情報の
種類を判別する、といった具合に構成することができ
る。
【0026】ところで、請求項2に記載の無線通信制御
装置における特定手段は、請求項3又は請求項4に記載
の如く構成することができる。即ち、まず、非同期転送
モードセルの先頭の40ビットからなるヘッダ部分は、
誤り検出が可能な巡回符号になっている。そこで、請求
項3に記載のように、特定手段は、誤り訂正手段による
誤り訂正実行後の無線パケットを構成するビット列のう
ち、非同期転送モードセルのヘッダ部分に相当するビッ
ト列(40ビット)について、巡回符号による誤り検出
を行うことにより、適正な誤り訂正を行うことができた
誤り訂正手段を特定するように構成することができる。
【0027】また、前述したように、非同期転送モード
セルのヘッダ部分に設けられたVCIの領域に配置され
たコードを調べることで、非同期転送モードセルに含ま
れている情報の種類を判別することができるため、受信
側では、誤り訂正手段による誤り訂正実行後の無線パケ
ットにおいて非同期転送モードセルのVCIの領域に相
当する部分に配置されたコードを調べれば、誤り訂正実
行後の無線パケットに含まれている情報の種類を判別す
ることができる。そこで、請求項4に記載のように、特
定手段は、誤り訂正手段による誤り訂正実行後の無線パ
ケットに含まれている情報の種類を判別し、その判別し
た情報の種類と当該無線パケットを出力した誤り訂正手
段に対応する誤り訂正符号との対応が、予め定められた
対応関係と一致しているか否かを判断することにより、
適正な誤り訂正を行うことができた誤り訂正手段を特定
するように構成することもできる。
【0028】そして、請求項3又は請求項4に記載の無
線通信制御装置によれば、請求項2に記載の無線通信制
御装置における特定手段を、極めて簡単に実現すること
ができる。次に、請求項5に記載の無線通信制御装置で
は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無線通信
制御装置において、誤り訂正符号として、符号長が25
5で且つ情報ビット数が215である(255,21
5)BCH符号、或いは、符号長が511で且つ情報ビ
ット数が457である(511,457)BCH符号を
用いて、動画像の情報を含んだ非同期転送モードセルを
無線伝送するようにしている。
【0029】このような請求項5に記載の無線通信制御
装置によれば、図21に示すように、無線伝送路の等価
的なBERを、動画像の無線伝送に必要な値である10
-12以下に抑えつつ、80%以上の伝送効率を達成する
ことができ、動画像を含んだ非同期転送モードセルを、
最適且つ確実に無線伝送することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形
態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明
の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ること
は言うまでもない。
【0031】[第1実施例]まず、図1は、図2に示す
データフォーマットを備えたATMセルを送受信するA
TM−LANに用いられ、例えば、そのATM−LAN
の一部を成すコンピュータ等の端末装置と交換機との間
でATMセルを無線伝送させるための、第1実施例の無
線通信制御装置の構成を表すブロック図である。
【0032】図1に示すように、本第1実施例の無線通
信制御装置は、図示しない端末装置側に設けられ、その
端末装置から有線伝送路を介して伝送されて来るATM
セルを受信すると共に、その受信したATMセルを無線
パケットに変換して無線伝送路へ送信する送信装置2
と、図示しない交換機側に設けられ、送信装置2からの
上記無線パケットを受信して、その受信した無線パケッ
トからATMセルを再生すると共に、その再生したAT
Mセルを上記交換機へ有線伝送路を介して送信する受信
装置4と、を備えている。
【0033】ところで、図1には、送信装置2と受信装
置4とが、夫々1つずつ示されているが、実際には、交
換機側にも送信装置2が設けられると共に、端末装置側
にも受信装置4が設けられており、ATM−LANの端
末装置と交換機との間で双方向の無線通信が可能となっ
ている。つまり、交換機側の図示しない送信装置2は、
交換機から有線伝送路を介して伝送されて来たATMセ
ルを受信し、そのATMセルを無線パケットに変換して
無線伝送路へ送信する。そして、端末装置側の図示しな
い受信装置4は、交換機側から無線伝送路を介して伝送
されてきた無線パケットを受信して、その無線パケット
からATMセルを再生すると共に、その再生したATM
セルを端末装置へ有線伝送路を介して送信する。
【0034】一方、ATMセルの構造は、図2に示す如
く周知のものであるが、簡単に説明すると、まず、AT
Mセルは、40ビット(=5×8)からなるヘッダ部分
と、384(=48×8)ビットからなる情報フィール
ドとの、合計424ビットから構成されている。そし
て、本実施例において、情報フィールドには、音声,デ
ータ転送,及び動画像のうちの何れかの情報が配置され
る。
【0035】また、ATMセルのヘッダ部分には、LA
Nを実現するための様々なデータを配置するための領域
として、その先頭から順に、バス上でセル同士が衝突す
ることを防ぐために用いられる4ビットのGFC(一般
的フロー制御:Generic FlowControl)と、セルの仮想
パスを表す8ビットのVPI(仮想パス識別子:Virtua
l Path Identifier )と、セルの行き先の端末(仮想チ
ャネル)を表す16ビットのVCI(仮想チャネル識別
子:Virtual Channel Identifier)と、情報フィールド
の使われ方を表す3ビットのPT(ペイロード・タイ
プ:Payroad Type)と、セルの優先度を表す1ビットの
CLP(セル損失優先表示:Cell Loss Priority)と、
ヘッダ部分の誤り検出に用いられる8ビットのHEC
(ヘッダ誤り制御:Header Error Control)と、が備え
られている。そして、前述したように、ヘッダ部分は、
誤り検出が可能な巡回符号になっており、また、VCI
の領域に配置されたコードから、そのATMセルの行き
先の端末が分かり、その検出した行き先に基づいてAT
Mセルに含まれている情報の種類(音声,データ転送,
及び動画像の何れか)を判別することができる。
【0036】尚、本実施例においては、伝送路に要求さ
れるセル廃棄率の上限に応じて、セル廃棄率の上限が1
-3のときに音声、10-10 のときにデータ転送、10
-12のときに動画像、の情報を通信するものとする。次
に、送信装置2及び受信装置4の内部構成について説明
する。
【0037】まず、図1に示すように、送信装置2は、
端末装置(図示省略)から有線伝送路を介して伝送され
て来るATMセルを受信するATMセル受信器6と、そ
の受信されたATMセルに含まれている情報の種類を判
別するメディア判定器8と、受信されたATMセルを後
述するように夫々2分割する3つのATMセル分割器1
0,12,14と、各ATMセル分割器10,12,1
4に夫々対応して設けられ、対応するものから出力され
るビット列を、予め定められた符号長が255のBCH
符号によって無線パケットに変換する3つのBCH符号
化器16,18,20と、上記3つのBCH符号化器1
6,18,20のうちの何れかによって作成された無線
パケットを、無線伝送路へ送信する無線パケット送信器
22と、を備えている。
【0038】そして更に、送信装置2は、ATMセル受
信器6で受信されたATMセルを、メディア判定器8で
の判定結果に応じて、3つのATMセル分割器10,1
2,14のうちの何れかに入力させる切換器24と、3
つのBCH符号化器16,18,20のうちの何れかに
よって作成された無線パケットを、メディア判定器8で
の判定結果に応じて、無線パケット送信器22に入力さ
せる切換器26と、を備えている。尚、上記各切換器2
4,26は、図示しないマイクロコンピュータによって
制御される。
【0039】一方、受信装置4は、送信装置2から送信
された無線パケットを受信する無線パケット受信器28
と、その受信された無線パケットに対して、送信装置2
で用いられ得る各BCH符号に夫々応じた誤り訂正を実
行する3つのBCH符号復号化器30,32,34と、
2つのBCH符号復号化器30,32に夫々対応して設
けられ、対応するものから出力される誤り訂正実行後の
無線パケットに誤りがあるか否かを判定する2つの復号
誤り検出器36,38と、復号誤り検出器36から出力
される誤り訂正・検出後の無線パケットからATMセル
を再生するATMセル再生器40と、復号誤り検出器3
8から出力される誤り訂正・検出後の無線パケットから
ATMセルを再生するATMセル再生器42と、BCH
符号復号化器34から出力される誤り訂正後の無線パケ
ットからATMセルを再生するATMセル再生器44
と、を備えている。
【0040】そして更に、受信装置4は、無線パケット
受信器28で受信された無線パケットを、復号誤り検出
器36,38での判定結果に応じて、3つのBCH符号
復号化器30,32,34のうちの何れかに入力させる
切換器46と、復号誤り検出器36から出力される誤り
訂正・検出後の無線パケットを、復号誤り検出器36で
の判定結果に応じて、ATMセル再生器40に入力させ
る切換器48と、復号誤り検出器38から出力される誤
り訂正・検出後の無線パケットを、復号誤り検出器38
での判定結果に応じて、ATMセル再生器42入力させ
る切換器50と、3つのATMセル再生器40,42,
44のうちの何れかによって再生されたATMセルを、
復号誤り検出器36,38での判定結果に応じて、有線
伝送路(交換機)へ送出する切換器52と、を備えてい
る。尚、上記各切換器46,48,50,52も、図示
しないマイクロコンピュータによって制御される。
【0041】次に、図1の如く構成された送信装置2
が、ATMセルを受信してから無線パケットを送信する
までの動作について、図3のフローチャートに従い、図
4〜図6を併用して説明する。尚、以下の送信装置2の
動作に関する説明において、()内の「S」から始まる
数字は、図3におけるステップ番号を示している。
【0042】図3に示すように、送信装置2では、ま
ず、ATMセル受信器6が、端末装置から有線伝送路を
介して送信されて来るATMセルを受信する(S11
0)。そして、メディア判定器8が、受信されたATM
セルのヘッダ部分にてVCIの領域に配置されたコード
(以下、単にVCIという)をチェックして、ATMセ
ルの行き先の端末(仮想チャネル)を検出し、その検出
した行き先に基づいて、受信されたATMセルに含まれ
ている情報の種類が、音声,データ転送,及び動画像の
うちの何れであるかを判別する(S120)。
【0043】つまり、メディア判定器8は、ATMセル
のVCIが音声のメディアである行き先に対応したもの
であれば、ATMセルに含まれている情報が音声のもの
(即ち、要求されているセル廃棄率の上限が10-3)で
あると判定し、ATMセルのVCIがデータ転送のメデ
ィアである行き先に対応したものであれば、ATMセル
に含まれている情報がデータ転送のもの(即ち、要求さ
れているセル廃棄率の上限が10-10 )であると判定
し、ATMセルのVCIが動画像のメディアである行き
先に対応したものであれば、ATMセルに含まれている
情報が動画像のもの(即ち、要求されているセル廃棄率
の上限が10-12 )であると判定する。
【0044】ここで、メディア判定器8にて、ATMセ
ルに含まれている情報の種類が音声であると判定された
場合には、図示しないマイクロコンピュータが、切換器
24によりメディア判定器8とATMセル分割器10と
を接続すると共に、切換器26によりBCH符号化器1
6と無線パケット送信器22とを接続する。
【0045】すると、ATMセル分割器10が、ATM
セル受信器6によって図4(a)に示す如く受信された
ATMセルを、図4(b)に示すように、先頭から24
7ビット目までのビット列P1’と、残りの177ビッ
トのビット列P2’とに分割し(S130a)、更に、
ビット列P2’の後に70ビットの任意の符号を付加し
て、247ビットのビット列P2”を生成する(S14
0a)。
【0046】その後、BCH符号化器16が、ATMセ
ル分割器10から上記2つのビット列P1’,P2”を
入力し、図4(c)に示すように、各ビット列P1’,
P2”の夫々が、1ビットの誤り訂正が可能な(25
5,247)BCH符号となるように、各ビット列P
1’,P2”に8ビットの符号(冗長ビット)を付加し
て、2つの無線パケットP1,P2を作成する(S15
0a)。
【0047】そして、BCH符号化器16によって作成
された2つの無線パケットP1,P2は、切換器26を
介して無線パケット送信器22へ入力され、その無線パ
ケット送信器22から無線伝送路へ送信される(S16
0)。一方、メディア判定器8にて、ATMセルに含ま
れている情報の種類がデータ転送であると判定された場
合には、図示しないマイクロコンピュータが、切換器2
4によりメディア判定器8とATMセル分割器12とを
接続すると共に、切換器26によりBCH符号化器18
と無線パケット送信器22とを接続する。
【0048】すると、ATMセル分割器12が、ATM
セル受信器6によって図5(a)に示す如く受信された
ATMセルを、図5(b)に示すように、先頭から22
3ビット目までのビット列Q1’と、残りの201ビッ
トのビット列Q2’とに分割し(S130b)、更に、
ビット列Q2’の後に22ビットの任意の符号を付加し
て、223ビットのビット列Q2”を生成する(S14
0b)。
【0049】その後、BCH符号化器18が、ATMセ
ル分割器12から上記2つのビット列Q1’,Q2”を
入力し、図5(c)に示すように、各ビット列Q1’,
Q2”の夫々が、4ビットまでの誤り訂正が可能な(2
55,223)BCH符号となるように、各ビット列Q
1’,Q2”に32ビットの符号(冗長ビット)を付加
して、2つの無線パケットQ1,Q2を作成する(S1
50b)。
【0050】そして、BCH符号化器18によって作成
された2つの無線パケットQ1,Q2は、切換器26を
介して無線パケット送信器22へ入力され、その無線パ
ケット送信器22から無線伝送路へ送信される(S16
0)。一方更に、メディア判定器8にて、ATMセルに
含まれている情報の種類が動画像であると判定された場
合には、図示しないマイクロコンピュータが、切換器2
4によりメディア判定器8とATMセル分割器14とを
接続すると共に、切換器26によりBCH符号化器20
と無線パケット送信器22とを接続する。
【0051】すると、ATMセル分割器14が、ATM
セル受信器6によって図6(a)に示す如く受信された
ATMセルを、図6(b)に示すように、先頭から21
5ビット目までのビット列R1’と、残りの209ビッ
トのビット列R2’とに分割し(S130c)、更に、
ビット列R2’の後に6ビットの任意の符号を付加し
て、215ビットのビット列R2”を生成する(S14
0c)。
【0052】その後、BCH符号化器20が、ATMセ
ル分割器14から上記2つのビット列R1’,R2”を
入力し、図6(c)に示すように、各ビット列R1’,
R2”の夫々が、5ビットまでの誤り訂正が可能な(2
55,215)BCH符号となるように、各ビット列R
1’,R2”に40ビットの符号(冗長ビット)を付加
して、2つの無線パケットR1,R2を作成する(S1
50c)。
【0053】そして、BCH符号化器20によって作成
された2つの無線パケットR1,R2は、切換器26を
介して無線パケット送信器22へ入力され、その無線パ
ケット送信器22から無線伝送路へ送信される(S16
0)。次に、図1の如く構成された受信装置4が、送信
装置2から送信された無線パケットを受信して、その受
信した無線パケットからATMセルを再生し、その再生
したATMセルを交換機へ送信するまでの動作につい
て、図7のフローチャートに従い、図8〜図10を併用
して説明する。尚、以下の受信装置4の動作に関する説
明において、()内の「S」から始まる数字は、図7に
おけるステップ番号を示している。
【0054】図7に示すように、受信装置4では、ま
ず、無線パケット受信器28が、送信装置2から送信さ
れた符号長が255である2個の無線パケットG1,G
2を受信する(S210)。尚、無線パケットG1及び
G2は、送信装置2から上述したように送信される無線
パケットP1及びP2,Q1及びQ2,R1及びR2の
うちの何れかである。
【0055】そして、まず最初に、受信した無線パケッ
トG1,G2を、音声の情報が含まれている無線パケッ
トP1,P2とみなして(換言すれば、無線パケットG
1,G2の夫々が(255,247)BCH符号により
符号化されているとみなして)、図示しないマイクロコ
ンピュータが、切換器46により無線パケット受信器2
8とBCH符号復号化器30とを接続する。
【0056】すると、BCH符号復号化器30が、無線
パケット受信器28により受信された2つの無線パケッ
トG1,G2の夫々に対して、(255,247)BC
H符号に応じた誤り訂正を行い(S220a)、その
後、復号誤り検出器36が、BCH符号復号化器30に
より誤り訂正が行われた後の無線パケットG1における
先頭の40ビットについて、巡回符号による誤り検出を
行う(S230a)。
【0057】つまり、前述したようにATMセルのヘッ
ダ部分は巡回符号になっており、このヘッダ部分は、無
線パケットG1における先頭の40ビットに相当する。
そこで、BCH符号復号化器30による誤り訂正実行後
の無線パケットG1の先頭の40ビットについて、巡回
符号による誤り検出を行い、BCH符号復号化器30に
より適正な誤り訂正を行うことができたか否か、即ち、
受信された無線パケットG1,G2が、本当に音声の情
報を含むものであり、(255,247)BCH符号で
符号化されていたものか否かを判断するのである。
【0058】ここで、復号誤り検出器36にて誤りが検
出されなかった場合には、受信した無線パケットG1,
G2に、本当に音声の情報が含まれており、各無線パケ
ットG1,G2の夫々が(255,247)BCH符号
によって符号化されていたこととなるため、図示しない
マイクロコンピュータが、切換器48により復号誤り検
出器36とATMセル再生器40とを接続すると共に、
切換器52によりATMセル再生器40と交換機への有
線伝送路とを接続する。
【0059】すると、ATMセル再生器40が、BCH
符号復号化器30及び復号誤り検出器36によって誤り
訂正・検出が行われた後の図8(a)の如き2つの無線
パケットG1,G2を入力し、図8(b),(c)に示
すように、無線パケットG1の先頭から247ビット目
までと、無線パケットG2の先頭から177ビット目ま
でとを、つなぎ合わせて、424ビットのATMセルを
再生する(S240a)。そして、ATMセル再生器4
0によって再生されたATMセルは、切換器52を介し
て有線伝送路へ送出される(S250)。
【0060】一方、復号誤り検出器36によって誤りが
検出された場合には、受信した無線パケットG1,G2
を、データ転送の情報が含まれている無線パケットQ
1,Q2とみなして(換言すれば、無線パケットG1,
G2の夫々が(255,223)BCH符号により符号
化されているとみなして)、図示しないマイクロコンピ
ュータが、切換器46により無線パケット受信器28と
BCH符号復号化器32とを接続する。
【0061】すると、BCH符号復号化器32が、無線
パケット受信器28により受信された2つの無線パケッ
トG1,G2の夫々に対して、(255,223)BC
H符号に応じた誤り訂正を行い(S220b)、その
後、復号誤り検出器38が、BCH符号復号化器32に
より誤り訂正が行われた後の無線パケットG1における
先頭の40ビットについて、巡回符号による誤り検出を
行う(S230b)。
【0062】つまり、この場合には、受信された無線パ
ケットG1,G2が(255,223)BCH符号によ
って符号化されているものと仮定しているので、BCH
符号復号化器32による誤り訂正実行後の無線パケット
G1の先頭の40ビットについて、巡回符号による誤り
検出を行い、BCH符号復号化器32により適正な誤り
訂正を行うことができたか否か、即ち、受信された無線
パケットG1,G2が、本当にデータ転送の情報を含む
ものであり、(255,223)BCH符号で符号化さ
れていたものか否かを判断するのである。
【0063】ここで、復号誤り検出器38にて誤りが検
出されなかった場合には、受信した無線パケットG1,
G2に、本当にデータ転送の情報が含まれており、各無
線パケットG1,G2の夫々が(255,223)BC
H符号によって符号化されていたこととなるため、図示
しないマイクロコンピュータが、切換器50により復号
誤り検出器38とATMセル再生器42とを接続すると
共に、切換器52によりATMセル再生器42と交換機
への有線伝送路とを接続する。
【0064】すると、ATMセル再生器42が、BCH
符号復号化器32及び復号誤り検出器38によって誤り
訂正・検出が行われた後の図9(a)の如き2つの無線
パケットG1,G2を入力し、図9(b),(c)に示
すように、無線パケットG1の先頭から223ビット目
までと、無線パケットG2の先頭から201ビット目ま
でとを、つなぎ合わせて、424ビットのATMセルを
再生する(S240b)。そして、ATMセル再生器4
2によって再生されたATMセルは、切換器52を介し
て有線伝送路へ送出される(S250)。
【0065】一方更に、復号誤り検出器38によって誤
りが検出された場合には、受信した無線パケットG1,
G2は、動画像の情報が含まれている無線パケットR
1,R2であり、(255,215)BCH符号により
符号化されているものであると断定することができるた
め、図示しないマイクロコンピュータが、切換器46に
より無線パケット受信器28とBCH符号復号化器34
とを接続すると共に、切換器52によりATMセル再生
器44と交換機への有線伝送路とを接続する。
【0066】すると、BCH符号復号化器34が、無線
パケット受信器28により受信された2つの無線パケッ
トG1,G2の夫々に対して、(255,215)BC
H符号に応じた誤り訂正を行う(S220c)。そし
て、ATMセル再生器44が、BCH符号復号化器34
によって誤り訂正が行われた後の図10(a)の如き2
つの無線パケットG1,G2を入力し、図10(b),
(c)に示すように、無線パケットG1の先頭から21
5ビット目までと、無線パケットG2の先頭から209
ビット目までとを、つなぎ合わせて、424ビットのA
TMセルを再生する(S240c)。そして更に、AT
Mセル再生器44によって再生されたATMセルは、切
換器52を介して有線伝送路へ送出される(S25
0)。
【0067】つまり、第1実施例の無線通信制御装置に
おいては、送信装置2側で、送信すべきATMセルに含
まれている情報の種類が、音声,データ転送,及び動画
像のうちの何れであるかを判別し、その判別した情報の
種類に応じて、音声の場合には(255,247)BC
H符号を用い、データ転送の場合には(255,22
3)BCH符号を用い、動画像の場合には(255,2
15)BCH符号を用いて、ATMセルを無線パケット
に変換するようにしている。そして、受信装置4側で
は、送信装置2側で用いられ得る上記3種類のBCH符
号に夫々対応した3つのBCH符号復号化器30,3
2,34に、受信した無線パケットに対する誤り訂正を
順次実行させ、その誤り訂正実行後の無線パケットを構
成するビット列のうち、ATMセルのヘッダ部分に相当
する40ビットのビット列について、巡回符号による誤
り検出を行うことにより、適正な誤り訂正を行うことが
できたBCH符号復号化器を特定するようにしている。
そして更に、その特定したBCH符号復号化器によって
誤り訂正が行われた後の無線パケットから、ATMセル
を再生して、有線伝送路へ送出するようにしている。
【0068】このような第1実施例の無線通信制御装置
によれば、符号長が255のBCH符号を用いてATM
セルの無線伝送を行うように構成されているため、図2
1における「▲」印の点で示されるように、無線伝送路
の等価的なBERを、音声の無線伝送に要求される値
(10-3)から動画像の無線伝送に要求される値(10
-12 )にまで小さくしても、換言すれば、(255,2
47)BCH符号,(255,223)BCH符号,及
び(255,215)BCH符号の何れを用いてATM
セルを無線パケット化しても、伝送効率を80%以上の
値に維持することができ、この結果、低いBERと高い
伝送効率とを両立することができる。
【0069】従って、第1実施例の無線通信制御装置に
よれば、ATMセルを無線伝送する場合に、その伝送効
率を飛躍的に向上させることができる。しかも、第1実
施例の無線通信制御装置によれば、音声,データ転送,
及び動画像といった異なる種類の情報を含んだATMセ
ルの夫々を、符号長が255のBCH符号のうち、その
情報の種類に最適な符号化率(=k/n)のBCH符号
を用いて、無線伝送することができる。
【0070】尚、本第1実施例では、送信装置2におい
て無線パケット送信器22以外の部分が、変換手段に相
当しており、その中で、メディア判定器8が、情報判別
手段に相当している。そして、送信装置2における無線
パケット送信器22が、送信手段に相当している。一
方、受信装置4における無線パケット受信器28が、受
信手段に相当している。そして、受信装置4において無
線パケット受信器28以外の部分が、再生手段に相当し
ており、その中で、3つのBCH符号復号化器30,3
2,34が、複数の誤り訂正手段に相当している。ま
た、2つの復号誤り検出器36,38と、図7における
S220a,S230a,S220b,S230b,S
220cの動作を実現すべく各切換器46〜52を切り
換えるために実行されるマイクロコンピュータの処理と
が、特定手段に相当している。
【0071】一方、上記第1実施例では、受信装置4に
おいて、受信した1つ目の無線パケットG1の先頭の4
0ビットについて、巡回符号による誤り検出を行うこと
により、受信した無線パケットに用いられているBCH
符号(換言すれば、無線パケットに含まれている情報の
種類)を判定するようにしたが、後述する第2実施例の
様に、誤り訂正実行後の無線パケットに含まれているV
CIを調べることによって、無線パケット用いられてい
るBCH符号を判定するようにしてもよい。
【0072】また、上記第1実施例では、受信装置4に
おいて、3つのBCH符号復号化器30,32,34を
切換器46によって1つずつ順次動作させるようにした
が、3つのBCH符号復号化器30,32,34を並行
に動作させ、復号誤り検出器36,38による判定結果
に応じて、切換器52により、ATMセル再生器40,
42,44のうちの何れか1つと有線伝送路とを接続す
るようにしてもよい。
【0073】[第2実施例]次に、符号長が511のB
CH符号を用いてATMセルを無線伝送するように構成
された、第2実施例の無線通信制御装置について説明す
る。まず、図11は、第2実施例の無線通信制御装置の
構成を表すブロック図である。
【0074】図11に示すように、第2実施例の無線通
信制御装置も、第1実施例のものと同様に、ATMセル
を送受信するATM−LANに用いられるものであり、
図示しない端末装置側に設けられた送信装置62と、図
示しない交換機側に設けられた受信装置64とを備えて
いる。尚、その他の前提となる構成及び条件等について
は、第1実施例の場合と全く同様であるため、詳細な説
明は省略する。
【0075】そして、送信装置62は、端末装置(図示
省略)から有線伝送路を介して伝送されて来るATMセ
ルを受信するATMセル受信器66と、その受信された
ATMセルに含まれている情報の種類を判別するメディ
ア判定器68と、受信されたATMセルを、予め定めら
れた符号長が511のBCH符号によって無線パケット
に変換する3つのBCH符号化器70,72,74と、
上記3つのBCH符号化器70,72,74のうちの何
れかによって作成された無線パケットを、無線伝送路へ
送信する無線パケット送信器76と、を備えている。
【0076】そして更に、送信装置62は、ATMセル
受信器66で受信されたATMセルを、メディア判定器
68での判定結果に応じて、3つのBCH符号化器7
0,72,74のうちの何れかに入力させる切換器78
と、3つのBCH符号化器70,72,74のうちの何
れかによって作成された無線パケットを、メディア判定
器68での判定結果に応じて、無線パケット送信器76
に入力させる切換器80と、を備えている。尚、上記各
切換器78,80は、図示しないマイクロコンピュータ
によって制御される。
【0077】一方、受信装置64は、送信装置62から
送信された無線パケットを受信する無線パケット受信器
82と、その受信された無線パケットに対して、送信装
置62で用いられ得る各BCH符号に夫々応じた誤り訂
正を実行する3つのBCH符号復号化器84,86,8
8と、2つのBCH符号復号化器84,86に夫々対応
して設けられ、対応するものから出力される誤り訂正実
行後の無線パケットに含まれている情報の種類を判別す
る2つのメディア判定器90,92と、BCH符号復号
化器88及び上記2つのメディア判定器90,92のう
ちの何れかから出力される誤り訂正後の無線パケットか
らATMセルを再生し、その再生したATMセルを有線
伝送路(交換機)へ送出するATMセル再生器94と、
を備えている。
【0078】そして更に、受信装置64は、無線パケッ
ト受信器82で受信された無線パケットを、メディア判
定器90,92での判定結果に応じて、3つのBCH符
号復号化器84,86,88のうちの何れかに入力させ
る切換器96と、BCH符号復号化器88及び上記2つ
のメディア判定器90,92のうちの何れかから出力さ
れる誤り訂正後の無線パケットを、メディア判定器9
0,92での判定結果に応じて、ATMセル再生器94
に入力させる切換器98と、を備えている。尚、上記各
切換器96,98も、図示しないマイクロコンピュータ
によって制御される。
【0079】次に、図11の如く構成された送信装置6
2が、ATMセルを受信してから無線パケットを送信す
るまでの動作について、図12のフローチャートに従
い、図13〜図15を併用して説明する。尚、以下の送
信装置62の動作に関する説明において、()内の
「S」から始まる数字は、図12におけるステップ番号
を示している。
【0080】図12に示すように、送信装置62では、
まず、ATMセル受信器66が、端末装置から有線伝送
路を介して送信されて来るATMセルを受信する(S3
10)。そして、第1実施例の場合と全く同様に、メデ
ィア判定器68が、受信されたATMセルのVCIをチ
ェックして、受信されたATMセルに含まれている情報
の種類が、音声,データ転送,及び動画像のうちの何れ
であるかを判別する(S320)。
【0081】ここで、メディア判定器68にて、ATM
セルに含まれている情報の種類が音声であると判定され
た場合には、図示しないマイクロコンピュータが、切換
器78によりメディア判定器68とBCH符号化器70
とを接続すると共に、切換器80によりBCH符号化器
70と無線パケット送信器76とを接続する。
【0082】すると、BCH符号化器70が、ATMセ
ル受信器66によって受信されたATMセルをメディア
判定器68から入力して、図13に示す如く、入力した
424ビットのATMセルに、78ビットの任意の符号
を付加し(S330a)、更に、1ビットの誤り訂正が
可能な(511,502)BCH符号となるように、9
ビットの符号(冗長ビット)を付け加えて、無線パケッ
トPを作成する(S340a)。そして、BCH符号化
器70によって作成された無線パケットPは、切換器8
0を介して無線パケット送信器76へ入力され、その無
線パケット送信器76から無線伝送路へ送信される(S
350)。
【0083】一方、メディア判定器68にて、ATMセ
ルに含まれている情報の種類がデータ転送であると判定
された場合には、図示しないマイクロコンピュータが、
切換器78によりメディア判定器68とBCH符号化器
72とを接続すると共に、切換器80によりBCH符号
化器72と無線パケット送信器76とを接続する。
【0084】すると、BCH符号化器72が、ATMセ
ル受信器66によって受信されたATMセルをメディア
判定器68から入力して、図14に示す如く、入力した
424ビットのATMセルに、51ビットの任意の符号
を付加し(S330b)、更に、4ビットまでの誤り訂
正が可能な(511,475)BCH符号となるよう
に、36ビットの符号(冗長ビット)を付け加えて、無
線パケットQを作成する(S340b)。そして、BC
H符号化器72によって作成された無線パケットQは、
切換器80を介して無線パケット送信器76へ入力さ
れ、その無線パケット送信器76から無線伝送路へ送信
される(S350)。
【0085】一方更に、メディア判定器68にて、AT
Mセルに含まれている情報の種類が動画像であると判定
された場合には、図示しないマイクロコンピュータが、
切換器78によりメディア判定器68とBCH符号化器
74とを接続すると共に、切換器80によりBCH符号
化器74と無線パケット送信器76とを接続する。
【0086】すると、BCH符号化器74が、ATMセ
ル受信器66によって受信されたATMセルをメディア
判定器68から入力して、図15に示す如く、入力した
424ビットのATMセルに、33ビットの任意の符号
を付加し(S330c)、更に、6ビットまでの誤り訂
正が可能な(511,457)BCH符号となるよう
に、54ビットの符号(冗長ビット)を付け加えて、無
線パケットRを作成する(S340c)。そして、BC
H符号化器74によって作成された無線パケットRは、
切換器80を介して無線パケット送信器76へ入力さ
れ、その無線パケット送信器76から無線伝送路へ送信
される(S350)。
【0087】次に、図11の如く構成された受信装置6
4が、送信装置62から送信された無線パケットを受信
して、その受信した無線パケットからATMセルを再生
し、その再生したATMセルを交換機へ送信するまでの
動作について、図16のフローチャートに従い、図17
〜図19を併用して説明する。尚、以下の受信装置64
の動作に関する説明において、()内の「S」から始ま
る数字は、図16におけるステップ番号を示している。
【0088】図16に示すように、受信装置64では、
まず、無線パケット受信器82が、送信装置62から送
信された符号長が511である無線パケットGを受信す
る(S410)。尚、無線パケットGは、送信装置62
から上述したように送信される無線パケットP,Q,R
のうちの何れかである。
【0089】そして、まず最初に、受信した無線パケッ
トGを、音声の情報が含まれている無線パケットPとみ
なして(換言すれば、無線パケットGが(511,50
2)BCH符号により符号化されているとみなして)、
図示しないマイクロコンピュータが、切換器96により
無線パケット受信器82とBCH符号復号化器84とを
接続する。
【0090】すると、BCH符号復号化器84が、無線
パケット受信器82により受信された無線パケットGに
対して、(511,502)BCH符号に応じた誤り訂
正を行い(S420a)、その後、メディア判定器90
が、BCH符号復号化器84により誤り訂正が行われた
後の無線パケットGにて、その13ビット目から28ビ
ット目までに含まれているATMセルのVCIをチェッ
クして、無線パケットGに含まれている情報の種類が音
声であるか否かを判定する(S430a)。
【0091】つまり、ATMセルのVCIは無線パケッ
トGにおける13ビット目から28ビット目までの16
ビットに相当する。そこで、BCH符号復号化器84に
よる誤り訂正実行後の無線パケットGの13ビット目か
ら28ビット目までをチェックして、その無線パケット
Gに含まれている情報の種類が本当に音声であるか否か
を判定し、これによって、BCH符号復号化器84によ
り適正な誤り訂正を行うことができたか否か、即ち、受
信された無線パケットGが(511,502)BCH符
号で符号化されていたものか否かを判断するのである。
【0092】ここで、メディア判定器90にて、誤り訂
正後の無線パケットGに含まれている情報の種類が音声
であると判定された場合には、無線パケットGが(51
1,502)BCH符号によって符号化されており、B
CH符号復号化器84により適正な誤り訂正が行われた
こととなるため、図示しないマイクロコンピュータが、
切換器98によりメディア判定器90とATMセル再生
器94とを接続する。
【0093】すると、ATMセル再生器94が、BCH
符号復号化器84によって誤り訂正が行われた後の無線
パケットGをメディア判定器90から入力する。そし
て、図17に示す如く、無線パケットGの先頭の424
ビットを抜き出して、ATMセルを再生し(S44
0)、その再生したATMセルを有線伝送路(交換機)
へ送出する(S450)。
【0094】一方、メディア判定器90にて、誤り訂正
後の無線パケットGに含まれている情報の種類が音声で
はないと判定された場合には、受信した無線パケットG
を、データ転送の情報が含まれている無線パケットQと
みなして(換言すれば、無線パケットGが(511,4
75)BCH符号により符号化されているとみなし
て)、図示しないマイクロコンピュータが、切換器96
により無線パケット受信器82とBCH符号復号化器8
6とを接続する。
【0095】すると、BCH符号復号化器86が、無線
パケット受信器82により受信された無線パケットGに
対して、(511,475)BCH符号に応じた誤り訂
正を行い(S420b)、その後、メディア判定器92
が、BCH符号復号化器86により誤り訂正が行われた
後の無線パケットGにて、その13ビット目から28ビ
ット目までに含まれているATMセルのVCIをチェッ
クして、無線パケットGに含まれている情報の種類がデ
ータ転送であるか否かを判定する(S430b)。
【0096】つまり、この場合には、受信された無線パ
ケットGが(511,475)BCH符号によって符号
化されているものと仮定しているので、BCH符号復号
化器86による誤り訂正実行後の無線パケットGに含ま
れている情報の種類が本当にデータ転送であるか否かを
判定し、これによって、BCH符号復号化器86により
適正な誤り訂正を行うことができたか否か、即ち、受信
された無線パケットGが(511,475)BCH符号
で符号化されていたものか否かを判断するのである。
【0097】ここで、メディア判定器92にて、誤り訂
正後の無線パケットGに含まれている情報の種類がデー
タ転送であると判定された場合には、無線パケットGが
(511,475)BCH符号によって符号化されてお
り、BCH符号復号化器86により適正な誤り訂正が行
われたこととなるため、図示しないマイクロコンピュー
タが、切換器98によりメディア判定器92とATMセ
ル再生器94とを接続する。
【0098】すると、ATMセル再生器94が、BCH
符号復号化器86によって誤り訂正が行われた後の無線
パケットGをメディア判定器92から入力する。そし
て、図18に示す如く、無線パケットGの先頭の424
ビットを抜き出して、ATMセルを再生し(S44
0)、その再生したATMセルを有線伝送路(交換機)
へ送出する(S450)。
【0099】一方更に、メディア判定器92にて、誤り
訂正後の無線パケットGに含まれている情報の種類がデ
ータ転送ではないと判定された場合には、受信した無線
パケットGは、動画像の情報が含まれている無線パケッ
トRであり、(511,457)BCH符号により符号
化されているものであると断定することができるため、
図示しないマイクロコンピュータが、切換器96により
無線パケット受信器82とBCH符号復号化器88とを
接続すると共に、切換器98によりBCH符号復号化器
88とATMセル再生器94とを接続する。
【0100】すると、BCH符号復号化器88が、無線
パケット受信器82により受信された無線パケットGに
対して、(511,457)BCH符号に応じた誤り訂
正を行う(S420c)。そして、ATMセル再生器9
4が、図19に示す如く、BCH符号復号化器88によ
る誤り訂正後の無線パケットGの先頭の424ビットを
抜き出して、ATMセルを再生し(S440)、その再
生したATMセルを有線伝送路(交換機)へ送出する
(S450)。
【0101】つまり、第2実施例の無線通信制御装置に
おいては、送信装置62側で、送信すべきATMセルに
含まれている情報の種類が、音声,データ転送,及び動
画像のうちの何れであるかを判別し、その判別した情報
の種類に応じて、音声の場合には(511,502)B
CH符号を用い、データ転送の場合には(511,47
5)BCH符号を用い、動画像の場合には(511,4
57)BCH符号を用いて、ATMセルを無線パケット
に変換するようにしている。
【0102】そして、受信装置64側では、送信装置6
2側で用いられ得る上記3種類のBCH符号に夫々対応
した3つのBCH符号復号化器84,86,88に、受
信した無線パケットに対する誤り訂正を順次実行させ、
その誤り訂正実行後の無線パケットに含まれている情報
の種類と、誤り訂正を行ったBCH符号復号化器に対応
するBCH符号との対応が、送信装置62側で定められ
た対応関係と一致しているか否かを判断することによ
り、適正な誤り訂正を行うことができたBCH符号復号
化器を特定するようにしている。そして更に、その特定
したBCH符号復号化器によって誤り訂正が行われた後
の無線パケットから、ATMセルを再生して、有線伝送
路へ送出するようにしている。
【0103】このような第2実施例の無線通信制御装置
によれば、符号長が511のBCH符号を用いてATM
セルの無線伝送を行うように構成されているため、図2
1における「●」印の点で示されるように、無線伝送路
の等価的なBERを、音声の無線伝送に要求される値
(10-3)から動画像の無線伝送に要求される値(10
-12 )にまで小さくしても、換言すれば、(511,5
02)BCH符号,(511,475)BCH符号,及
び(511,457)BCH符号の何れを用いてATM
セルを無線パケット化しても、伝送効率を80%以上の
値に維持することができ、この結果、低いBERと高い
伝送効率とを両立することができる。
【0104】従って、第2実施例の無線通信制御装置に
よっても、第1実施例の無線通信制御装置と同様に、A
TMセルを無線伝送する場合に、その伝送効率を飛躍的
に向上させることができる。また、第2実施例の無線通
信制御装置によれば、音声,データ転送,及び動画像と
いった異なる種類の情報を含んだATMセルの夫々を、
符号長が511のBCH符号のうち、その情報の種類に
最適な符号化率のBCH符号を用いて、無線伝送するこ
とができる。
【0105】尚、本第2実施例では、送信装置62にお
いて無線パケット送信器76以外の部分が、変換手段に
相当しており、その中で、メディア判定器68が、情報
判別手段に相当している。そして、送信装置62におけ
る無線パケット送信器76が、送信手段に相当してい
る。一方、受信装置64における無線パケット受信器8
2が、受信手段に相当している。そして、受信装置64
において無線パケット受信器82以外の部分が、再生手
段に相当しており、その中で、3つのBCH符号復号化
器84,86,88が、複数の誤り訂正手段に相当して
いる。また、2つのメディア判定器90,92と、図1
6におけるS420a,S430a,S420b,S4
30b,S420cの動作を実現すべく各切換器96,
98を切り換えるために実行されるマイクロコンピュー
タの処理とが、特定手段に相当している。
【0106】一方、上記第2実施例では、受信装置64
において、誤り訂正実行後の無線パケットに含まれてい
るVCI(即ち、情報の種類)を調べることにより、そ
の無線パケットに用いられているBCH符号を判定する
ようにしたが、第1実施例の様に、誤り訂正実行後の無
線パケットの先頭の40ビットについて、巡回符号によ
る誤り検出を行うことにより、無線パケットに用いられ
ているBCH符号を判定するようにしてもよい。
【0107】また、上記第2実施例では、受信装置64
において、3つのBCH符号復号化器84,86,88
を切換器96によって1つずつ順次動作させるようにし
たが、3つのBCH符号復号化器84,86,88を並
行に動作させ、メディア判定器90,92による判定結
果に応じて、切換器98により、BCH符号復号化器8
8及びメディア判定器90,92のうちの何れか1つと
ATMセル再生器94とを接続するようにしてもよい。
【0108】[その他]上述した第1及び第2実施例に
おいては、伝送路に要求されるセル廃棄率の上限に応じ
て、セル廃棄率の上限が10-3のときに音声、10-10
のときにデータ転送、10-12 のときに動画像、の情報
を通信するものとしたが、通信される情報の種類とセル
廃棄率の上限の区切り方は、適宜設定することができ
る。
【0109】また、上記第1及び第2実施例の無線通信
制御装置は、ATM−LANの端末装置と交換機との間
でATMセルを無線通信するものであったが、本発明の
無線通信制御装置は、ATM−LANの他にも、ATM
セルを用いて情報の伝送を行う様々な無線通信システム
(例えば、携帯電話やPHS等)に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の無線通信制御装置の構成を表す
ブロック図である。
【図2】 ATMセルのデータフォーマットを説明する
説明図である。
【図3】 図1の送信装置2の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図4】 図1のATMセル分割器10及びBCH符号
化器16の動作を説明する説明図である。
【図5】 図1のATMセル分割器12及びBCH符号
化器18の動作を説明する説明図である。
【図6】 図1のATMセル分割器14及びBCH符号
化器20の動作を説明する説明図である。
【図7】 図1の受信装置4の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図8】 図1のATMセル再生器40の動作を説明す
る説明図である。
【図9】 図1のATMセル再生器42の動作を説明す
る説明図である。
【図10】 図1のATMセル再生器44の動作を説明
する説明図である。
【図11】 第2実施例の無線通信制御装置の構成を表
すブロック図である。
【図12】 図11の送信装置62の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図13】 図11のBCH符号化器70の動作を説明
する説明図である。
【図14】 図11のBCH符号化器72の動作を説明
する説明図である。
【図15】 図11のBCH符号化器74の動作を説明
する説明図である。
【図16】 図11の受信装置64の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図17】 無線パケット内の情報種類が音声であった
場合の、図11のATMセル再生器94の動作を説明す
る説明図である。
【図18】 無線パケット内の情報種類がデータ転送で
あった場合の、図11のATMセル再生器94の動作を
説明する説明図である。
【図19】 無線パケット内の情報種類が動画像であっ
た場合の、図11のATMセル再生器94の動作を説明
する説明図である。
【図20】 BCH符号を用いてATMセルを無線伝送
した場合の、セル廃棄率Lcと伝送効率との関係を表す
グラフである。
【図21】 本発明の効果を説明するグラフである。
【符号の説明】
2,62…送信装置 4,64…受信装置 6,6
6…ATMセル受信器 8,68,90,92…メディア判定器 22,76
…無線パケット送信器 10,12,14…ATMセル分割器 28,82…
無線パケット受信器 16,18,20,70,72,74…BCH符号化器 24,26,46,48,50,52,78,80,9
6,98…切換器 30,32,34,84,86,88…BCH符号復号
化器 36,38…復号誤り検出器 40,42,44,9
4…ATMセル再生器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側に、外部からの非同期転送モード
    セルを所定の誤り訂正符号によって無線パケットに変換
    する変換手段と、該変換手段により変換された無線パケ
    ットを無線伝送路に送信する送信手段とを備え、 受信側に、前記送信手段により送信された無線パケット
    を受信する受信手段と、該受信手段により受信された無
    線パケットに対して、前記送信側の変換手段で用いられ
    た誤り訂正符号に応じた誤り訂正を行うと共に、該誤り
    訂正後の無線パケットから前記非同期転送モードセルを
    再生して出力する再生手段と備え、 前記送信側から前記受信側へ非同期転送モードセルを無
    線伝送するように構成された無線通信制御装置であっ
    て、 前記誤り訂正符号として、符号長が255或いは511
    のBCH符号を用いること、を特徴とする無線通信制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信制御装置にお
    いて、 前記送信側の変換手段は、 前記非同期転送モードセルに含まれている情報の種類
    が、予め設定された複数の情報種類のうちの何れである
    かを判別する情報判別手段を備えると共に、前記複数の
    情報種類の夫々に対応して予め定められた複数種類の誤
    り訂正符号のうち、前記情報判別手段で判別された情報
    種類に対応する誤り訂正符号によって、前記非同期転送
    モードセルを無線パケットに変換するように構成されて
    おり、 前記受信側の再生手段は、 前記受信手段により受信された無線パケットに対して、
    前記送信側で用いられ得る各誤り訂正符号に夫々応じた
    誤り訂正を行うための複数の誤り訂正手段と、 前記各誤り訂正手段に、前記無線パケットに対する誤り
    訂正を実行させ、その誤り訂正実行後の無線パケットの
    内容に基づき、適正な誤り訂正を行うことができた誤り
    訂正手段を特定する特定手段と、 を備えると共に、前記特定された誤り訂正手段により誤
    り訂正が行われた後の無線パケットから前記非同期転送
    モードセルを再生するように構成されていること、 を特徴とする無線通信制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の無線通信制御装置にお
    いて、 前記特定手段は、 前記誤り訂正実行後の無線パケットを構成するビット列
    のうち、前記非同期転送モードセルのヘッダ部分に相当
    するビット列について、巡回符号による誤り検出を行う
    ことにより、適正な誤り訂正を行うことができた誤り訂
    正手段を特定すること、 を特徴とする無線通信制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の無線通信制御装置にお
    いて、 前記特定手段は、 前記誤り訂正実行後の無線パケットに含まれている情報
    の種類を判別し、その判別した情報の種類と当該無線パ
    ケットを出力した誤り訂正手段に対応する誤り訂正符号
    との対応が、予め定められた対応関係と一致しているか
    否かを判断することにより、適正な誤り訂正を行うこと
    ができた誤り訂正手段を特定すること、 を特徴とする無線通信制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の無線通信制御装置において、 前記誤り訂正符号として、符号長が255で且つ情報ビ
    ット数が215のBCH符号、或いは、符号長が511
    で且つ情報ビット数が457のBCH符号を用いて、動
    画像の情報を含んだ非同期転送モードセルを無線伝送す
    ること、 を特徴とする無線通信制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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