JPH0924704A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH0924704A JPH0924704A JP7178462A JP17846295A JPH0924704A JP H0924704 A JPH0924704 A JP H0924704A JP 7178462 A JP7178462 A JP 7178462A JP 17846295 A JP17846295 A JP 17846295A JP H0924704 A JPH0924704 A JP H0924704A
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- Japan
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- bead
- radial
- organic fiber
- fiber cord
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤコストおよび重量の増加を抑制し、高
い耐久性を確保しつつ、操縦安定性を向上させる。 【構成】 ビード部1およびサイドウォール部2と、ト
ロイド状に延びるトレッド部3と、ビード部1に埋設し
た一対のビードコア間に延在する、少なくとも一枚のラ
ジアルカーカスプライ5と、このラジアルカーカスプラ
イ5のクラウン部の外周側に配設した、少なくとも一層
のベルト層6aからなるベルト6とを具える空気入りラ
ジアルタイヤである。サイド部半径方向高さHの10〜
70%の範囲で、ビードコア4の外周側に配設したビー
ドフィラ8とラジアルカーカスプライ5の本体部分5a
との間に、有機繊維コードからなる補強層9を配設し、
その有機繊維コードの総デニール数を1000〜500
0デニール、撚係数を0.1〜0.5とするとともに、
有機繊維コードの傾き角を10〜50゜とする。
い耐久性を確保しつつ、操縦安定性を向上させる。 【構成】 ビード部1およびサイドウォール部2と、ト
ロイド状に延びるトレッド部3と、ビード部1に埋設し
た一対のビードコア間に延在する、少なくとも一枚のラ
ジアルカーカスプライ5と、このラジアルカーカスプラ
イ5のクラウン部の外周側に配設した、少なくとも一層
のベルト層6aからなるベルト6とを具える空気入りラ
ジアルタイヤである。サイド部半径方向高さHの10〜
70%の範囲で、ビードコア4の外周側に配設したビー
ドフィラ8とラジアルカーカスプライ5の本体部分5a
との間に、有機繊維コードからなる補強層9を配設し、
その有機繊維コードの総デニール数を1000〜500
0デニール、撚係数を0.1〜0.5とするとともに、
有機繊維コードの傾き角を10〜50゜とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気入りラジアル
タイヤ、なかでも乗用車用ラジアルタイヤに関し、タイ
ヤ重量、ひいては、転がり抵抗の増加を極力抑制すると
ともに、高い耐久性を確保してなお、すぐれた操縦安定
性を実現するものである。
タイヤ、なかでも乗用車用ラジアルタイヤに関し、タイ
ヤ重量、ひいては、転がり抵抗の増加を極力抑制すると
ともに、高い耐久性を確保してなお、すぐれた操縦安定
性を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車用空気入りラジアルタイヤの操縦
安定性の向上を目的とする従来技術としては、ビード部
からサイドウォール部に至る部分を、スチールコードま
たは有機繊維コードからなる補強層によって補強して、
タイヤの剛性を高めるものがある。
安定性の向上を目的とする従来技術としては、ビード部
からサイドウォール部に至る部分を、スチールコードま
たは有機繊維コードからなる補強層によって補強して、
タイヤの剛性を高めるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、スチールコ
ードを用いて補強する従来技術にあっては、タイヤの剛
性を所期した通りに高めることはできるも、タイヤのコ
ストおよび重量の増加が大きく、従って転がり抵抗もま
た大きくなるという問題があり、また、有機繊維コード
によって補強する従来技術にあっては、タイヤのコスト
および重量の増加は抑制し得ても、そこでは、タイヤの
負荷転動時におけるビード部近傍部分での、その有機繊
維コードの、圧縮変形に起因する疲労を考慮して、それ
の撚係数を0.7前後としていることから、いきおいコ
ードモジュラスが低くなって、操縦安定性への貢献度が
低いという他の問題があった。
ードを用いて補強する従来技術にあっては、タイヤの剛
性を所期した通りに高めることはできるも、タイヤのコ
ストおよび重量の増加が大きく、従って転がり抵抗もま
た大きくなるという問題があり、また、有機繊維コード
によって補強する従来技術にあっては、タイヤのコスト
および重量の増加は抑制し得ても、そこでは、タイヤの
負荷転動時におけるビード部近傍部分での、その有機繊
維コードの、圧縮変形に起因する疲労を考慮して、それ
の撚係数を0.7前後としていることから、いきおいコ
ードモジュラスが低くなって、操縦安定性への貢献度が
低いという他の問題があった。
【0004】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決すべく検討した結果としてなされたもので
あり、この発明の目的は、タイヤのコストおよび重量の
増加を抑制し、また、高い耐久性を確保しつつも、操縦
安定性を有効に向上させることができる空気入りラジア
ルタイヤを提供するにある。
問題点を解決すべく検討した結果としてなされたもので
あり、この発明の目的は、タイヤのコストおよび重量の
増加を抑制し、また、高い耐久性を確保しつつも、操縦
安定性を有効に向上させることができる空気入りラジア
ルタイヤを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、補強層コー
ドとして有機繊維コードを用いることによってタイヤ重
量の増加を有効に抑制し得ることはもちろん、とくに
は、その有機繊維コードの撚係数および配設位置を適宜
に選択することによって、コードモジュラスを所期した
通りに高めてなお、ビード部近傍部分での圧縮変形に起
因する、有機繊維コードの疲労破断のおそれを十分に取
り除くことができるとの知見に基づいてなされたもので
あり、この発明の空気入りラジアルタイヤは、とくに、
多くはビード部から、ビードコアの半径方向外周縁位置
からベルトの半径方向内周縁位置までの半径方向高さ
(以下単に「サイド部半径方向高さ」という。)の10
〜70%の範囲内で、ビードコアの外周側に配設したビ
ードフィラよりタイヤの内側に、ラジアルカーカスに沿
って、ポリエステル,ナイロン,ビニロン,芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードからなる補強層の少なくとも
一層を配設し、その有機繊維コードの総デニ−ル数を1
000〜5000デニールとするとともに、次式で表さ
れる撚係数NTを0.1〜0.5とし、
ドとして有機繊維コードを用いることによってタイヤ重
量の増加を有効に抑制し得ることはもちろん、とくに
は、その有機繊維コードの撚係数および配設位置を適宜
に選択することによって、コードモジュラスを所期した
通りに高めてなお、ビード部近傍部分での圧縮変形に起
因する、有機繊維コードの疲労破断のおそれを十分に取
り除くことができるとの知見に基づいてなされたもので
あり、この発明の空気入りラジアルタイヤは、とくに、
多くはビード部から、ビードコアの半径方向外周縁位置
からベルトの半径方向内周縁位置までの半径方向高さ
(以下単に「サイド部半径方向高さ」という。)の10
〜70%の範囲内で、ビードコアの外周側に配設したビ
ードフィラよりタイヤの内側に、ラジアルカーカスに沿
って、ポリエステル,ナイロン,ビニロン,芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードからなる補強層の少なくとも
一層を配設し、その有機繊維コードの総デニ−ル数を1
000〜5000デニールとするとともに、次式で表さ
れる撚係数NTを0.1〜0.5とし、
【数1】 さらに、有機繊維コードと、タイヤ中心と同心の仮想円
周線との交点で、その仮想円周線に引いた接線と有機繊
維コードとの挟角(以下単に「傾き角」という。)を1
0〜50゜の範囲としたものである。
周線との交点で、その仮想円周線に引いた接線と有機繊
維コードとの挟角(以下単に「傾き角」という。)を1
0〜50゜の範囲としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図1に
要部縦断面図で例示する。図中1はビード部を、2は、
そのビード部1に連続するサイドウォール部を、そして
3は、両サイドウォール部間でトロイド状に延びるトレ
ッド部をそれぞれ示す。
要部縦断面図で例示する。図中1はビード部を、2は、
そのビード部1に連続するサイドウォール部を、そして
3は、両サイドウォール部間でトロイド状に延びるトレ
ッド部をそれぞれ示す。
【0007】ここでは、これらの各部を、ビード部1に
配設した一対のビードコア4間に延在する、ポリエステ
ルコードからなる二枚のラジアルカーカスプライ5によ
って補強し、それらの両カーカスプライ5の側端部分を
ともに、ビードコア4の内側から外側に巻き上げる。そ
してさらには、これらのカーカスプライ5のクラウン部
の外周側に、スチールコードからなる二層のベルト層6
aにて形成したベルト6を配設してトレッド部3を補強
するとともに、そのベルト6のさらに外周側に配設され
て、実質的にトレッド周方向に延びるナイロンコードよ
りなる一層のベルト補強層7によってもまたトレッド部
3を補強する。なお図中8は、ビードコア4の外周側
で、カーカスプライ5の本体部分5aと、それの巻上げ
端部分5bとの間に配設したビードフィラを示す。
配設した一対のビードコア4間に延在する、ポリエステ
ルコードからなる二枚のラジアルカーカスプライ5によ
って補強し、それらの両カーカスプライ5の側端部分を
ともに、ビードコア4の内側から外側に巻き上げる。そ
してさらには、これらのカーカスプライ5のクラウン部
の外周側に、スチールコードからなる二層のベルト層6
aにて形成したベルト6を配設してトレッド部3を補強
するとともに、そのベルト6のさらに外周側に配設され
て、実質的にトレッド周方向に延びるナイロンコードよ
りなる一層のベルト補強層7によってもまたトレッド部
3を補強する。なお図中8は、ビードコア4の外周側
で、カーカスプライ5の本体部分5aと、それの巻上げ
端部分5bとの間に配設したビードフィラを示す。
【0008】ここでこの例では、総デニール数が100
0〜5000、より好ましくは2000〜3000デニ
ールで、撚係数が0.1〜0.5、これも好適には0.
2〜0.4の範囲の有機繊維コード、たとえばポリエス
テルコードからなる補強層9を、ビードフィラ8と、カ
ーカスプライ5の本体部分5aとの間に、その本体部分
5aに沿わせて配設し、そしてその有機繊維コード、ひ
いては、補強層9の半径方向内端を、ビード部1、より
具体的にはビードコア4の近傍部分に位置させるととも
に、その補強層9の、半径方向外方への延在領域hを、
サイド部半径方向高さHの10〜70、好ましくは30
〜50%の範囲とする。なおここにおいて、有機繊維コ
ードは、10〜50、より好ましくは30〜45゜の傾
き角を有する。
0〜5000、より好ましくは2000〜3000デニ
ールで、撚係数が0.1〜0.5、これも好適には0.
2〜0.4の範囲の有機繊維コード、たとえばポリエス
テルコードからなる補強層9を、ビードフィラ8と、カ
ーカスプライ5の本体部分5aとの間に、その本体部分
5aに沿わせて配設し、そしてその有機繊維コード、ひ
いては、補強層9の半径方向内端を、ビード部1、より
具体的にはビードコア4の近傍部分に位置させるととも
に、その補強層9の、半径方向外方への延在領域hを、
サイド部半径方向高さHの10〜70、好ましくは30
〜50%の範囲とする。なおここにおいて、有機繊維コ
ードは、10〜50、より好ましくは30〜45゜の傾
き角を有する。
【0009】このように構成してなる空気入りラジアル
タイヤによれば、有機繊維コードを補強層コードとして
用いることにより、前述したように、スチールコードを
用いる場合に比してタイヤコストおよび重量をともに低
減させることができ、また、その有機繊維コードの撚係
数を0.1〜0.5の範囲とすることで、コードモジュ
ラスを効果的に高めて、操縦安定性を、スチールコード
と遜色しない程度にまで向上させることができる。
タイヤによれば、有機繊維コードを補強層コードとして
用いることにより、前述したように、スチールコードを
用いる場合に比してタイヤコストおよび重量をともに低
減させることができ、また、その有機繊維コードの撚係
数を0.1〜0.5の範囲とすることで、コードモジュ
ラスを効果的に高めて、操縦安定性を、スチールコード
と遜色しない程度にまで向上させることができる。
【0010】ところで、それを0.1未満とした場合に
は、コードの撚りのあまさが、タイヤ製造時の作業性の
低下の原因となるおそれが高く、一方、0.5を越える
値とした場合には、従来技術で述べたように、タイヤ剛
性、直接的には、補強コード配設部分の剛性を所期した
ほどに高めることができず、操縦安定性を有効な程度に
までは向上させることができない。
は、コードの撚りのあまさが、タイヤ製造時の作業性の
低下の原因となるおそれが高く、一方、0.5を越える
値とした場合には、従来技術で述べたように、タイヤ剛
性、直接的には、補強コード配設部分の剛性を所期した
ほどに高めることができず、操縦安定性を有効な程度に
までは向上させることができない。
【0011】またここでは、有機繊維コード補強層9
を、ビードフィラ8とラジアルカーカス本体部分5aと
の間に、それに沿わせて配設していることから、タイヤ
の負荷転動に当たってビード部近傍部分がリムフランジ
側に曲げ変形されても、有機繊維コードは、曲げの中立
軸よりも曲がりの外側に位置することになって、圧縮変
形よりもむしろ引張変形を受けることになるので、その
有機繊維コードの、圧縮変形に起因する疲労破断のおそ
れを有効に除去して、タイヤのすぐれた耐久性を十分に
確保することができる。
を、ビードフィラ8とラジアルカーカス本体部分5aと
の間に、それに沿わせて配設していることから、タイヤ
の負荷転動に当たってビード部近傍部分がリムフランジ
側に曲げ変形されても、有機繊維コードは、曲げの中立
軸よりも曲がりの外側に位置することになって、圧縮変
形よりもむしろ引張変形を受けることになるので、その
有機繊維コードの、圧縮変形に起因する疲労破断のおそ
れを有効に除去して、タイヤのすぐれた耐久性を十分に
確保することができる。
【0012】しかもここでは、有機繊維コード補強層9
の、ビードコア近傍位置から半径方向外方への延在領域
hを、サイド部半径方向高さHの10〜70%の範囲内
とすることにより、コードそれ自身、ひいてはタイヤの
すぐれた耐久性を保持しつつ、タイヤの剛性を効果的に
高めることができる。すなわち、それが10%未満で
は、タイヤ剛性を十分に高めることができず、70%を
越えると、剛性の高い有機モノフィラメントコード補強
層9の延在領域に比して変形を許容するその他の領域が
小さくなるため、タイヤの負荷転動にあたって、補強層
9の延在領域に隣接する部分での変形が局所的になり、
歪みが大きくなってしまうので、優れた耐久性の確保が
困難になる。
の、ビードコア近傍位置から半径方向外方への延在領域
hを、サイド部半径方向高さHの10〜70%の範囲内
とすることにより、コードそれ自身、ひいてはタイヤの
すぐれた耐久性を保持しつつ、タイヤの剛性を効果的に
高めることができる。すなわち、それが10%未満で
は、タイヤ剛性を十分に高めることができず、70%を
越えると、剛性の高い有機モノフィラメントコード補強
層9の延在領域に比して変形を許容するその他の領域が
小さくなるため、タイヤの負荷転動にあたって、補強層
9の延在領域に隣接する部分での変形が局所的になり、
歪みが大きくなってしまうので、優れた耐久性の確保が
困難になる。
【0013】そしてさらに、有機繊維コードの傾き角を
10〜50゜の範囲とすることによって、これもまた、
すぐれた耐久性を確保してなお、タイヤ剛性をとくに効
果的に高めることができる。いいかえれば、10゜未満
では、剛性を十分に高めることができず、一方、50゜
を越えると、タイヤ剛性および耐久性の双方の低下が不
可避となる。
10〜50゜の範囲とすることによって、これもまた、
すぐれた耐久性を確保してなお、タイヤ剛性をとくに効
果的に高めることができる。いいかえれば、10゜未満
では、剛性を十分に高めることができず、一方、50゜
を越えると、タイヤ剛性および耐久性の双方の低下が不
可避となる。
【0014】加えて、このタイヤでは、有機繊維コード
の総デニール数を1000〜5000デニールとするこ
とにより、高い剛性を確保してなお、タイヤ重量の増加
を有効に阻止することができる。すなわち、それが10
00デニール未満では、有機繊維コードの配設部分、ひ
いては、タイヤの剛性を十分に高めることが難しく、ま
た、それが5000デニールを越えると、コード補強層
9の厚みが厚くなることに起因にする、タイヤのトレッ
ド部からサイドウォール部分に至るゴム厚みの増加によ
ってタイヤ重量が大きくなりすぎる不都合がある。
の総デニール数を1000〜5000デニールとするこ
とにより、高い剛性を確保してなお、タイヤ重量の増加
を有効に阻止することができる。すなわち、それが10
00デニール未満では、有機繊維コードの配設部分、ひ
いては、タイヤの剛性を十分に高めることが難しく、ま
た、それが5000デニールを越えると、コード補強層
9の厚みが厚くなることに起因にする、タイヤのトレッ
ド部からサイドウォール部分に至るゴム厚みの増加によ
ってタイヤ重量が大きくなりすぎる不都合がある。
【0015】かくしてここでは、有機繊維コードからな
る補強層9の作用に基づき、タイヤ重量の増加を有効に
抑制し、また、有機繊維コードに圧縮変形を生じさせる
ことなしに、いいかえれば、有機繊維コードの疲労破断
のおそれなしに、操縦安定性を、スチールコード補強層
を用いる場合とほぼ同程度にまで高めることができる。
る補強層9の作用に基づき、タイヤ重量の増加を有効に
抑制し、また、有機繊維コードに圧縮変形を生じさせる
ことなしに、いいかえれば、有機繊維コードの疲労破断
のおそれなしに、操縦安定性を、スチールコード補強層
を用いる場合とほぼ同程度にまで高めることができる。
【0016】なお図に示すところにおいて、カーカスプ
ライ5およびベルト層6aの少なくとも一方を一枚とす
ることの他、ベルト補強層7を省くこともでき、また、
カーカスプライ5の巻上げ端部分5bの半径方向外端位
置を所要に応じて変更することもできる。
ライ5およびベルト層6aの少なくとも一方を一枚とす
ることの他、ベルト補強層7を省くこともでき、また、
カーカスプライ5の巻上げ端部分5bの半径方向外端位
置を所要に応じて変更することもできる。
【0017】図2は他の実施形態を例示する要部縦断面
図であり、これは有機繊維コード補強層9を、ビードフ
ィラ8よりタイヤの内側で、空気透過性の少ない内張層
としてのインナーライナ10と、ラジアルカーカスプラ
イ5の本体部分5aとの間に、その本体部分5aに沿わ
せて配設したものであり、それ以外の点については上述
したところと同様としたものである。そして図3に示す
実施形態は、有機繊維コード補強層9を、ビードフィラ
8よりタイヤの内側で、二枚のラジアルカーカスプライ
5のそれぞれの本体部分間に、それらの本体部分5aに
沿わせて配設したものである。
図であり、これは有機繊維コード補強層9を、ビードフ
ィラ8よりタイヤの内側で、空気透過性の少ない内張層
としてのインナーライナ10と、ラジアルカーカスプラ
イ5の本体部分5aとの間に、その本体部分5aに沿わ
せて配設したものであり、それ以外の点については上述
したところと同様としたものである。そして図3に示す
実施形態は、有機繊維コード補強層9を、ビードフィラ
8よりタイヤの内側で、二枚のラジアルカーカスプライ
5のそれぞれの本体部分間に、それらの本体部分5aに
沿わせて配設したものである。
【0018】これらのいずれの実施形態によってもま
た、タイヤコストおよび重量、耐久性ならびに操縦安定
性に関して前述したと同様の作用効果をもたらすことが
できる。
た、タイヤコストおよび重量、耐久性ならびに操縦安定
性に関して前述したと同様の作用効果をもたらすことが
できる。
【0019】
【実施例】図1,2および3に示すそれぞれの構造を有
するタイヤおよび、図4に示すように、有機繊維コード
補強層9を、ビードフィラ8よりタイヤの外側で、その
ビードフィラ8とカーカスプライ5の巻上げ端部分5b
との間に配設したタイヤのそれぞれにおいて、タイヤサ
イズを205/65R15とするとともに、カーカスプ
ライコードを1000d/2の2本撚りポリエステルコ
ードとし、ベルト層コードの構成を1×5のスチールコ
ード、そして、ベルト補強層コードを1260d/2の
2本撚りナイロンコードとした場合において、サイド補
強層コードの材質、総デニール数、撚係数、傾き角、お
よび補強層の配設範囲等を、表1に示すように設定した
発明タイヤ1〜6および比較タイヤ1〜9のそれぞれに
ついて、タイヤ重量、操縦安定性およびタイヤ耐久性の
比較試験を行ったところ、表2に表す通りとなった。
するタイヤおよび、図4に示すように、有機繊維コード
補強層9を、ビードフィラ8よりタイヤの外側で、その
ビードフィラ8とカーカスプライ5の巻上げ端部分5b
との間に配設したタイヤのそれぞれにおいて、タイヤサ
イズを205/65R15とするとともに、カーカスプ
ライコードを1000d/2の2本撚りポリエステルコ
ードとし、ベルト層コードの構成を1×5のスチールコ
ード、そして、ベルト補強層コードを1260d/2の
2本撚りナイロンコードとした場合において、サイド補
強層コードの材質、総デニール数、撚係数、傾き角、お
よび補強層の配設範囲等を、表1に示すように設定した
発明タイヤ1〜6および比較タイヤ1〜9のそれぞれに
ついて、タイヤ重量、操縦安定性およびタイヤ耐久性の
比較試験を行ったところ、表2に表す通りとなった。
【0020】なおここで、タイヤの操縦安定性は、タイ
ヤに、SATMAの規定荷重(内圧2.0kg/c
m2 )を負荷し、タイヤ接地面を、前後方向および左右
方向にそれぞれ±10mmづつ移動させたときの、変位
量に対する力の割合を測定する、いわゆるタイヤ剛性試
験を行うことによって評価し、またタイヤ耐久性は、規
定内圧の充填下で、JATMAの規定荷重の150%の
荷重を負荷してドラム耐久試験を行って、コード破断ま
たは補強層端部でのセパレーションにより故障するまで
の走行距離を測定することによって評価した。
ヤに、SATMAの規定荷重(内圧2.0kg/c
m2 )を負荷し、タイヤ接地面を、前後方向および左右
方向にそれぞれ±10mmづつ移動させたときの、変位
量に対する力の割合を測定する、いわゆるタイヤ剛性試
験を行うことによって評価し、またタイヤ耐久性は、規
定内圧の充填下で、JATMAの規定荷重の150%の
荷重を負荷してドラム耐久試験を行って、コード破断ま
たは補強層端部でのセパレーションにより故障するまで
の走行距離を測定することによって評価した。
【0021】ところで、表2中、操縦安定性およびタイ
ヤ耐久性はともに、比較タイヤ4をコントロールとして
指数値をもって表示した。ここで、指数値は大きいほど
すぐれた結果を示すものとする。
ヤ耐久性はともに、比較タイヤ4をコントロールとして
指数値をもって表示した。ここで、指数値は大きいほど
すぐれた結果を示すものとする。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】上記比較試験結果からも明らかなよう
に、この発明によれば、タイヤ重量の増加を有効に抑制
し、また、有機繊維コードにすぐれた耐久性を発揮させ
てなお、操縦安定性を効果的に向上させることができ
る。
に、この発明によれば、タイヤ重量の増加を有効に抑制
し、また、有機繊維コードにすぐれた耐久性を発揮させ
てなお、操縦安定性を効果的に向上させることができ
る。
【図1】この発明の実施態様を例示する要部縦断面図で
ある。
ある。
【図2】この発明の他の実施態様を例示する要部縦断面
図である。
図である。
【図3】さらに他の実施態様を例示する要部縦断面図で
ある。
ある。
【図4】比較タイヤを例示する要部縦断面図である。
【符号の説明】 1 ビード部 2 サイドウォール部 3 トレッド部 4 ビードコア 5 ラジアルカーカスプライ 5a 本体部分 5b 巻上げ端部分 6 ベルト 6a ベルト層 8 ビードフィラ 9 有機繊維コード補強層 H サイド部半径方向高さ h 延在領域
Claims (1)
- 【請求項1】 ともに対をなすビード部およびサイドウ
ォール部と、両サイドウォール部間でトロイド状に延び
るトレッド部と、ビード部に埋設した一対のビードコア
間に延在する、少なくとも一枚のラジアルカーカスプラ
イと、このラジアルカーカスプライのクラウン部の外周
側に配設した、少なくとも一層のベルト層からなるベル
トとを具える空気入りラジアルタイヤにおいて、 ビードコアの半径方向外周縁位置からベルトの半径方向
内周縁位置までの半径方向高さの10〜70%の範囲内
で、ビードコアの外周側に配設したビードフィラよりタ
イヤ内側に、ラジアルカーカスプライに沿って、有機繊
維コードからなる補強層を配設し、その有機繊維コード
の総デニール数を1000〜5000デニール、撚係数
を0.1〜0.5とするとともに、有機繊維コードと、
タイヤ中心と同心の仮想円周線との交点で、その仮想円
周線に引いた接線と有機繊維コードとの挟角を10〜5
0゜の範囲としてなる空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7178462A JPH0924704A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7178462A JPH0924704A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924704A true JPH0924704A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16048948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7178462A Pending JPH0924704A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0924704A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148604A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Bridgestone Corp | タイヤ |
JP2013078983A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP7178462A patent/JPH0924704A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148604A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Bridgestone Corp | タイヤ |
JP2013078983A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
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