JPH09246834A - 追尾型アンテナ装置 - Google Patents

追尾型アンテナ装置

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JPH09246834A
JPH09246834A JP4643196A JP4643196A JPH09246834A JP H09246834 A JPH09246834 A JP H09246834A JP 4643196 A JP4643196 A JP 4643196A JP 4643196 A JP4643196 A JP 4643196A JP H09246834 A JPH09246834 A JP H09246834A
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JP
Japan
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antenna
joint
signal
tracking
rotary
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JP4643196A
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Osamu Kitagawa
修 北川
Hirobumi Minamoto
博文 皆元
Susumu Iizuka
進 飯塚
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追尾型アンテナ装置において、回動部分の巻
き戻し動作による受信の中断が生じないようにする。 【解決手段】 アンテナ装置の固定部分と回動部分の間
の信号の送受信をその軸回りに回動可能なジョイントを
介して行うことにより、回転角の制限を受けないように
する。前記ジョイントとして、ロータリジョイント5
0、ロータリトランス52を用いる。ロータリジョイン
ト50によってアンテナ30を介し、電波信号が送受さ
れ、ロータリトランス52によってアンテナの方位角を
制御するためのゼロレートアンテナ制御信号、ビームス
イッチトラッキング制御信号および電源信号が送受され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャシに対して回
動可能に設けられたアンテナによって目標を追尾する追
尾型アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星通信や衛星放送の発達に伴
い、鉄道車両や自動車や船舶などの移動体にアンテナを
設置し、前記衛星通信や衛星放送の受信が行われてい
る。このように移動体にアンテナを設置した場合には、
このアンテナを衛星の方向に指向させる必要がある。す
なわち、アンテナを所定の方位角(AZ角)および仰角
(EZ角)に向ける必要がある。
【0003】図7は、移動体10に設置された追尾型ア
ンテナ装置12の断面図である。移動体10に固定され
るシャシ14には、電源部16が固定配置されている。
シャシ14には、ターンテーブル20が回動可能に支持
する回動軸18が設けられている。回動軸18は、固定
部22と回動部24を有しており、これらの部分はベア
リング26を介して、相対的に回動可能となっている。
固定部22はシャシ14に固定され、一方回動部24は
回動台20に固定されており、よってターンテーブル2
0は、シャシ14に対して回動可能となっている。回動
軸18の回動部24の外周部分の一部は、歯付きの従動
プーリ28となっている。また、シャシ14には方位角
制御用サーボモータ29が固定配置され、このモータ2
9の駆動軸の先端には歯付きの駆動プーリ32が設けら
れている。そして、前記従動プーリ28と駆動プーリ3
2には歯付きベルト34が掛け渡されており、よってサ
ーボモータ29の回転によって、ターンテーブル20が
回動駆動される。
【0004】ターンテーブル20上には、仰角制御機構
を含むアレイアンテナ30が設けられ、仰角制御機構
は、図示しない仰角制御用サーボモータを含んでいる。
さらに、ターンテーブル20上にはアンテナ制御部36
も配置されている。このアンテナ制御部36が、方位角
および仰角制御用のふたつのサーボモータの回動を制御
してアンテナの向きを所望の方角に向け、またアレイア
ンテナの各素子の位相を設定するフェイズシフタの制御
を行う。アンテナ制御部36からの方位角制御用のサー
ボモータ29の回動を制御する信号は、制御信号線38
によって送られる。また、アレイアンテナ30で受信し
た信号(RF信号)は、受信信号線40によって図示し
ない受信機に送られる。
【0005】さらに、シャシ14には、前記のターンテ
ーブル20やアレイアンテナ30を覆うレドーム42が
設けられており、水や埃の侵入を防いでいる。
【0006】そして、信号源の位置が変化したり、当該
アンテナ装置12が設置されている移動体10の向きが
変化したりすることに対応して、アンテナ制御部36が
サーボモータを制御して、アレイアンテナ30の向きを
信号源の方位に向ける。
【0007】このとき、ターンテーブル20が一方向に
続けて回転すると、前記の制御信号線38や受信信号線
40は、シャシ14などの固定部分とターンテーブル2
0などの回動部分にまたがっているので、これらの信号
線38,40が捩じられて、断線する可能性がある。こ
のため、アンテナ制御部36は、アレイアンテナ30の
シャシ14に対する向きを常に認識し、所定の角度以上
回転した場合、一旦逆に回転させて信号線38,40が
所定角以上捩じれないように制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
アンテナ装置においては、制御信号線38や受信信号線
40が所定の角度以上捩じれられないようにするため
に、アンテナ制御部36はアレイアンテナ30のシャシ
14に対する向き、すなわちアンテナ装置12の固定部
分に対する回動部分の向き(回転角)を常に把握する必
要があり、そのための回路などが必要であった。また、
回動部分の回転角が所定値以上となり、回動部分を逆転
させて信号線38,40の捩じれをとる場合、逆転させ
ている間は、信号源からの受信が中断するという問題が
あった。
【0009】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、アンテナ装置の回動部分の回転角を
検出する構成が簡略化され、また回動部分の逆転による
受信の中断のない追尾型アンテナ装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明にかかる第1の追尾型アンテナ装置は、駆
動モータを含む固定部分と、前記駆動モータによって前
記固定部分に対し方位軸回りに回動され、アレイアンテ
ナを含む回動部分とを有する追尾型アンテナ装置であっ
て、前記固定部分と前記回動部分を結ぶ信号線に、軸回
りに回動可能なジョイントを設け、前記回動部分の回動
角の制限を無くしたものである。
【0011】また、本発明にかかる第2の追尾型アンテ
ナ装置は、前述の第1の追尾型アンテナ装置において、
前記固定部分にアンテナ制御部を配置し、前記回動部分
に角速度センサを配置し、前記ジョイントとしてロータ
リトランスとロータリジョイントを用いるものであっ
て、前記アンテナ制御部に送られ、前記角速度センサの
出力に基づくゼロレートアンテナ制御信号と、前記アレ
イアンテナを駆動する電源信号と、前記アンテナ制御部
から送信されるビームスイッチトラッキングアンテナ制
御信号の各々の授受を前記ロータリトランスを介して行
い、前記アレイアンテナによって受信された受信信号の
授受を前記ロータリジョイントで行う。
【0012】また、本発明にかかる第3の追尾型アンテ
ナ装置は、前述の第1の追尾型アンテナ装置において、
前記回動部分にアンテナ制御部を配置し、前記ジョイン
トとしてロータリトランスとロータリジョイントを用い
るものであって、前記駆動モータに送られ、前記アンテ
ナの回動を制御する回動制御信号と、前記アレイアンテ
ナを駆動する電源信号の各々の授受を前記ロータリトラ
ンスを介して行い、前記アレイアンテナによって受信さ
れた受信信号を前記ロータリジョイントで行う。
【0013】また、本発明にかかる第4の追尾型アンテ
ナ装置は、前述の第1の追尾型アンテナ装置において、
前記固定部分にアンテナ制御部を配置し、前記回動部分
に角速度センサを配置し、前記ジョイントとして光学ジ
ョイントとロータリトランスとロータリジョイントを用
いるものであって、前記アンテナ制御部に送られ、前記
角速度センサの出力に基づくゼロレートアンテナ制御信
号と、前記アンテナ制御部から送信されるビームスイッ
チトラッキングアンテナ制御信号の各々の授受を前記光
学ジョイントを介して行い、前記アンテナを駆動する電
源信号の授受を前記ロータリトランスを介して行い、さ
らに前記アレイアンテナによって受信された受信信号を
前記ロータリジョイントで行う。
【0014】また、本発明にかかる第5の追尾型アンテ
ナ装置は、前述の第1の追尾型アンテナ装置において、
前記回動部分にアンテナ制御部を配置し、前記ジョイン
トとして光学ジョイントとロータリトランスとロータリ
ジョイントを用いるものであって、前記駆動モータに送
られ、前記アンテナの回動を制御する回動制御信号の授
受を前記光学ジョイントで行い、前記アレイアンテナを
駆動する電源信号の授受を前記ロータリトランスを介し
て行い、前記アレイアンテナによって受信された受信信
号を前記ロータリジョイントで行う。
【0015】本発明は以上のような構成を有しており、
信号線をその軸回りに回転を許容する構造としたので、
アンテナ装置の回動部分が制限なく回転できるようにな
る。これによって、回動部分の固定部分分に対する相対
回転角を把握する必要がなくなり、相対回転角を検出
し、記憶する回路を省略することができる。また、回動
角の限界値がある場合のように巻き戻し動作を行う必要
がなくなり、この動作中の受信の中断がなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を図面に従って説明する。
【0017】第1実施形態 図1には、本発明にかかるアンテナ装置の第1の実施形
態の断面図が示されている。従来の装置と同様の構成に
関しては同一符号を付し、その説明を省略する。本実施
形態の装置においては、アンテナ制御部36および受信
機44が固定部分に配置されている。また、ターンテー
ブル20上には、ターンテーブル、すなわち回転部分の
角速度を検出する角速度センサ48が配置されている。
【0018】アレイアンテナ30およびこれのアンテナ
素子の位相を制御する移相器54と、受信機44および
アンテナ制御器36は、受信信号線40と制御信号線4
6により結ばれている。特に本実施の形態の場合、受信
信号線40の中間部分にロータリジョイント50、制御
信号線46の中間部分にロータリトランス52が配置さ
れている。これらのジョイントは、一方の端部が他方の
端部に対して軸回りに回動可能になっており、またこの
回動角に関する制限も無いように構成されている。
【0019】図2には、ロータリジョイント50とロー
タリトランス52の断面図が示されている。本ジョイン
トは、ジョイントケース56に設けられたフランジ58
によって、アンテナ装置の回動部分、具体的にはターン
テーブル20に固定されており、一方、ジョイント軸6
0はアンテナ装置の固定部分に固定されている。ジョイ
ントケース56とジョイント軸60は、軸受62,64
を介して接合しているので、互いに自由に回動可能であ
る。ロータリジョイント50はジョイント軸60に設け
られている。すなわち、ジョイント軸60の上端部と下
端部には、同軸ケーブル用の接合ジャック66,68が
設けられており、これらも互いに自由に回動可能となっ
ている。したがって、上下のジャックに固定された同軸
ケーブル(信号線40)は相対的な回動の規制を受けず
に、自由に回動できる。一方、ロータリトランス52は
ジョイントケース56側に設けられた第1のコイル70
と、ジョイント軸60側に設けられた第2のコイル72
により形成されている。これらのコイルは互いに非接触
であり、よって互いの相対回転角に制限がない構造とな
っている。
【0020】本装置において、アレイアンテナ30によ
り受信された信号は、受信信号線40とロータリジョイ
ント50によって受信機44に送られ、ここで受信信号
の解析が行われる。
【0021】本装置において、信号源を追尾するために
は、ビームスイッチトラッキングアンテナ制御と呼ばれ
る制御が行われている。これは、移相器54を制御し
て、若干異なる2方向にアンテナビームを順次形成し、
これらの方向の受信レベルを比較して信号源を追尾する
ものである。この制御信号は、アンテナ制御部36より
移相器54に、制御信号線38およびロータリトランス
52を介して送信される。また、信号が受信できなくな
った際には、アンテナ装置の回動部分の向きを受信でき
た最後の向きに固定する必要がある。たとえば、移動体
がトンネルに入ったときには信号を受信することができ
なくなるが、トンネルから出た時にはただちに受信でき
ることが望ましい。そのためには、トンネルの前後にお
いて移動体の向きが変化しても、アンテナの絶対的な向
きが変化しないことが望ましい。このために、ターンテ
ーブル20上に角速度センサ48が配置されており、こ
こで検出された角速度を基にアンテナ制御部36が回動
部分の回転角の制御を行っている。具体的には、角速度
センサ48の出力がロータリトランス52を介してアン
テナ制御部36に送信され、ここでは検出された角速度
を打ち消すように方位角制御用サーボモータ29を駆動
制御する。この制御はゼロレートアンテナ制御と呼ば
れ、これによって、電波が受信されていない時にはアン
テナ装置の回転部分は地球に対して回転しないように制
御される。
【0022】図3には、ビームスイッチトラッキング信
号とゼロレートアンテナ信号を電源信号と重畳するため
の回路構成が示されている。電源信号は、100kHz
および110kHzの数10Vppの信号であり、アン
テナ制御装置36の出力端子から送信される。そして、
ロータリトランス52を介してアンテナ装置の回動部分
に送られ、整流回路74によって整流され、回動部分の
各機器に送られる。ビームスイッチトラッキングアンテ
ナ信号は、電源信号の100kHzと110kHzの2
つの周波数を用いて周波数偏移変調(FSK)されて、
アンテナ制御部36よりロータリトランス52を介して
アンテナ装置回動部分に送られる。回動部分では、10
0〜110kHzのバンドパスフィルタ76を通過した
あと、FSK復調器78にて復調され、目的の信号が取
り出される。
【0023】また、ゼロレートアンテナ信号に関して
は、角速度センサ48から検出されたアナログ信号は、
DC〜20Hzのローパスフィルタ80を介してアナロ
グ/デジタル変換器(A/D変換器)に送信し、ここで
デジタル信号変換され、調歩信号発生器84を用いて伝
送される。そして、FM変調回路86によって変調する
ことによって、電源信号に重畳させロータリトランス5
2を通過させる。アンテナ装置固定部分においては、ロ
ータリトランス52を通過したゼロレートアンテナ信号
をバンドパスフィルタ88を通過させたあと、FM復調
器90によって復調し、アンテナ制御装置36に入力さ
れる。
【0024】以上のように、本実施形態の装置において
は、アンテナ装置の固定部分と回動部分の信号の授受
を、捩じれの制限を受けないジョイントによって行うよ
うにしたので、巻き戻し動作が不要となり、この動作時
の受信の中断がなくなる。また、アンテナの絶対位置方
向、アンテナの基準点からの回転角などの検出が不要と
なり、これらの検出回路を省略することができる。
【0025】第2の実施形態 図4には、本発明にかかるアンテナ装置の第2の実施形
態の概略構成が記載されている。本装置において、第1
実施形態の装置と同様の構成に関しては同一の符号を付
し、その説明を省略する。本装置が第1実施形態の装置
と異なる点は、ゼロレートアンテナ信号と、ビームスイ
ッチトラッキングアンテナ制御信号に関しては、光学ジ
ョイント92を介して送受されている点にある。受信信
号および電源信号は、第1実施形態の装置と同様、各々
ロータリジョイント、ロータリトランスを介して送受が
行われ、これらのジョイントの構成に関しては、第1の
実施形態の装置と同様であるので、説明は省略する。
【0026】図5には、光学ジョイント92の詳細な構
成が示されている。光学ジョイント92は、アンテナ装
置の回転部分に固定された上部送受装置94と、固定部
分に固定された下部送受装置96を含んでおり、これら
の装置94,96の間を赤外線などの光線によって信号
のやり取りを行うものである。上部および下部送受装置
94,96は同一の構成を有し、その上下の配置が異な
るのみであり、以下の説明においては、特に必要がない
限りこれらの区別をしない。
【0027】送受装置94,96は、円環形状の透光性
材料の他方の送受装置と対向する面以外の面を鏡面処理
した導光板98を有している。導光板98には所定数の
穴、本装置においては4個の穴が設けられ、ここに赤外
線LED100が配置されている。このLEDから発し
た光は導光板に沿って送られ、周囲の鏡面によって反射
され、その一部は相手側の送受装置に向かって放射され
る。さらに、送受装置94,96には、フォトダイオー
ド102が所定数、本装置においては2個配置され、相
手側から放射された光を受信する。これによって、送受
装置94,96の間での信号の授受が可能となる。
【0028】本装置のように、円環状の導光板を設け、
ここより光線を放射することによって、円周方向に光線
の強度のむらを減少させることができる。もちろん、多
数のLEDを配置することでも光線強度のむらを減少さ
せることができる。
【0029】図6には、本装置の回動部分と固定部分の
電源信号、ゼロレートアンテナ制御信号およびビームス
イッチトラッキングアンテナ制御信号の授受を行う回路
構成が示されている。本装置においては、図3に示す第
1実施形態の装置の回路構成と同一構成に対して同一の
符号を付す。電源信号は、アンテナ制御部36より、1
00kHz、数10Vppの正弦波をロータリトランス
52を介して、アンテナ装置の回動部分に送信される。
そして、ここで整流回路74によって整流され、直流と
して、各回路に供給される。ビームトラッキングアンテ
ナ制御信号は、そのオンオフに基づき明滅する赤外線L
ED100とこれを受光するフォトダイオード102を
介して、アンテナ制御部36からアンテナ装置回動部分
に送信される。回動部分の光電変換器104で再び電気
信号に変換され、移相器54に送信される。ゼロレート
アンテナ制御信号は、角速度センサ48から20Hzの
ローパスフィルタ80を通過し、A/D変換器82によ
りデジタル信号に変換され、調歩信号発生器84にて調
歩信号として伝送される。この調歩信号は、2値の矩形
波となるため、この信号によって赤外線LED100を
駆動し、この発光をフォトダイオード102で受光する
ことによって、アンテナ装置固定部分に送信される。固
定部分において光電変換器104で再び電気信号に変換
され、アンテナ制御部36に送信される。
【0030】以上のように、本実施形態の装置において
は、アンテナ装置の固定部分と回動部分の信号の授受
を、捩じれの制限を受けないジョイントによって行うよ
うにしたので、巻き戻し動作が不要となり、この動作時
の受信の中断がなくなる。また、アンテナの絶対位置方
向、アンテナの基準点からの回転角などの検出が不要と
なり、これらの検出回路を省略することができる。前述
の第1実施形態の装置に対しては、信号の重畳に関する
回路、すなわち信号重畳回路、変復調回路、フィルタリ
ング回路などの回路素子を省略することができ、装置が
簡素化される。また、ロータリトランスは電源信号のみ
を通過させれば良いので、これに要求される電気的な性
能が緩和され、より安価なものを用いることができる。
【0031】第3の実施形態 第3の実施形態の装置は、前述の第1実施形態の装置に
おいて、アンテナ制御部36をアンテナ装置の回動部分
に配置したものである。受信機44は、第1実施形態の
装置と同様に固定部分に設けられており、したがって受
信信号はロータリジョイント50を介してアンテナ30
から受信機44に送信される。ゼロレートアンテナ制御
信号とビームスイッチトラッキング制御信号は、アンテ
ナ装置の回動部分内で信号の授受が行われる。したがっ
て、回動部分と固定部分で授受される信号は、前記のふ
たつの制御信号に基づくターンテーブル20を回転させ
るための回転制御信号と、第1実施形態の装置と同様に
電源信号である。ターンテーブル20を回転させる信号
は、具体的には方位角制御用サーボモータの駆動信号で
ある。これらの信号は、第1実施形態と同様ロータリト
ランス52を介して送受信が行われる。これによって、
アンテナ30を所望の方位に制御できる。
【0032】以上のように、本実施形態の装置において
は、アンテナ装置の固定部分と回動部分の信号の授受
を、捩じれの制限を受けないジョイントによって行うよ
うにしたので、巻き戻し動作が不要となり、この動作時
の受信の中断がなくなる。また、アンテナの絶対位置方
向、アンテナの基準点からの回転角などの検出が不要と
なり、これらの検出回路を省略することができる。
【0033】第4の実施形態 第4の実施形態の装置は、前述の第2実施形態の装置に
おいて、アンテナ制御部36をアンテナ装置の回動部分
に配置したものである。受信機44は、第2実施形態の
装置と同様に固定部分に設けられており、したがって受
信信号はロータリジョイント50を介してアンテナ30
から受信機44に送信される。ゼロレートアンテナ制御
信号とビームスイッチトラッキング制御信号は、アンテ
ナ装置の回動部分内で信号の授受が行われる。したがっ
て、回動部分と固定部分で授受される信号は、前記のふ
たつの制御信号に基づくターンテーブル20を回転させ
るための回転制御信号と、第2実施形態の装置と同様に
電源信号である。電源信号に関しては、第2の実施形態
と同様にロータリトランス52により送受信が行われ、
一方、回転制御信号に関しては、光学ジョイント92を
介して送受信が行われる。ロータリトランス52および
光学ジョイント92の構成は、第2実施形態の構成と同
様の構成である。ターンテーブル20を回転させる信号
は、具体的には方位角制御用サーボモータの駆動信号で
ある。
【0034】以上のように、本実施形態の装置において
は、アンテナ装置の固定部分と回動部分の信号の授受
を、捩じれの制限を受けないジョイントによって行うよ
うにしたので、巻き戻し動作が不要となり、この動作時
の受信の中断がなくなる。また、アンテナの絶対位置方
向、アンテナの基準点からの回転角などの検出が不要と
なり、これらの検出回路を省略することができる。前述
の第3実施形態の装置に対しては、信号の重畳に関する
回路、すなわち信号重畳回路、変復調回路、フィルタリ
ング回路などの回路素子を省略することができ、装置が
簡素化される。また、ロータリトランスは電源信号のみ
を通過させれば良いので、これに要求される電気的な性
能が緩和され、より安価なものを用いることができる。
【0035】第5の実施形態 第5の実施形態は、第3実施形態に対して、方位角制御
用サーボモータ29をターンテーブル20上に配置した
点にある。これに伴って、従動プーリ28はアンテナ装
置の固定部分に配置される。これによって、アンテナ3
0の方位角制御に関する信号の授受は、アンテナ装置回
動部分の中で行われるので、固定部分との送受信を行う
必要がなくなる。したがって、固定部分と回動部分で送
受される信号は、受信信号と電源信号であり、これらは
各々ロータリジョイント50とロータリトランス52を
介して送受信される。
【0036】以上のように、本実施形態の装置において
は、アンテナ装置の固定部分と回動部分の信号の授受
を、捩じれの制限を受けないジョイントによって行うよ
うにしたので、巻き戻し動作が不要となり、この動作時
の受信の中断がなくなる。また、アンテナの絶対位置方
向、アンテナの基準点からの回転角などの検出が不要と
なり、これらの検出回路を省略することができる。信号
の重畳に関する回路、すなわち信号重畳回路、変復調回
路、フィルタリング回路などの回路素子、さらに光学ジ
ョイントを設ける必要もないので構成を簡略化すること
ができる。また、ロータリトランスは電源信号のみを通
過させれば良いので、これに要求される電気的な性能が
緩和され、より安価なものを用いることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、信号線をその軸回りに
回転を許容する構造としたので、アンテナ装置の回動部
分が制限なく回転できるようになる。これによって、回
動部分の固定部分に対する相対回転角を把握する必要が
なくなり、相対回転角を検出し、記憶する回路を省略す
ることができる。また、回動角の限界値がある場合のよ
うに巻き戻し動作を行う必要がなくなり、この動作中の
受信の中断がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施形態であるアンテナ
装置の概略断面図である。
【図2】 第1実施形態の装置の要部詳細図である。
【図3】 第1実施形態の装置の要部回路図である。
【図4】 本発明にかかる第2実施形態であるアンテナ
装置の概略断面図である。
【図5】 第2実施形態の装置の要部詳細図である。
【図6】 第2実施形態の装置の要部回路図である。
【図7】 従来のアンテナ装置の概略断面図である。
【符号の説明】
12 追尾型アンテナ装置、16 電源部、18 回動
軸、20 ターンテーブル、29 方位角制御用サーボ
モータ、30 アレイアンテナ、36 アンテナ制御
部、40 受信信号線、44 受信機、46 制御信号
線、48 角速度センサ、50 ロータリジョイント、
52 ロータリトランス、92 光学ジョイント。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータを含む固定部分と、前記駆動
    モータによって前記固定部分に対し方位軸回りに回動さ
    れ、アレイアンテナを含む回動部分とを有する追尾型ア
    ンテナ装置において、 前記固定部分と前記回動部分を結ぶ信号線に、軸回りに
    回動可能なジョイントを設け、前記回動部分の回動角の
    制限を無くした追尾型アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の追尾型アンテナ装置に
    おいて、前記固定部分にアンテナ制御部を配置し、前記
    回動部分に角速度センサを配置し、前記ジョイントとし
    てロータリトランスとロータリジョイントを用い、 前記アンテナ制御部に送られ、前記角速度センサの出力
    に基づくゼロレートアンテナ制御信号と、前記アレイア
    ンテナを駆動する電源信号と、前記アンテナ制御部から
    送信されるビームスイッチトラッキングアンテナ制御信
    号の各々の授受を前記ロータリトランスを介して行い、
    前記アレイアンテナによって受信された受信信号の授受
    を前記ロータリジョイントで行う追尾型アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の追尾型アンテナ装置に
    おいて、前記回動部分にアンテナ制御部を配置し、前記
    ジョイントとしてロータリトランスとロータリジョイン
    トを用い、 前記駆動モータに送られ、前記アンテナの回動を制御す
    る回動制御信号と、前記アレイアンテナを駆動する電源
    信号の各々の授受を前記ロータリトランスを介して行
    い、前記アレイアンテナによって受信された受信信号を
    前記ロータリジョイントで行う追尾型アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の追尾型アンテナ装置に
    おいて、前記固定部分にアンテナ制御部を配置し、前記
    回動部分に角速度センサを配置し、前記ジョイントとし
    て光学ジョイントとロータリトランスとロータリジョイ
    ントを用い、 前記アンテナ制御部に送られ、前記角速度センサの出力
    に基づくゼロレートアンテナ制御信号と、前記アンテナ
    制御部から送信されるビームスイッチトラッキングアン
    テナ制御信号の各々の授受を前記光学ジョイントを介し
    て行い、前記アンテナを駆動する電源信号の授受を前記
    ロータリトランスを介して行い、さらに前記アレイアン
    テナによって受信された受信信号を前記ロータリジョイ
    ントで行う追尾型アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の追尾型アンテナ装置に
    おいて、前記回動部分にアンテナ制御部を配置し、前記
    ジョイントとして光学ジョイントとロータリトランスと
    ロータリジョイントを用い、 前記駆動モータに送られ、前記アンテナの回動を制御す
    る回動制御信号の授受を前記光学ジョイントで行い、前
    記アレイアンテナを駆動する電源信号の授受を前記ロー
    タリトランスを介して行い、前記アレイアンテナによっ
    て受信された受信信号を前記ロータリジョイントで行う
    追尾型アンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012519408A (ja) * 2009-02-27 2012-08-23 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド 照明機能を有する移動通信システム用アンテナ
JP2015195464A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 三菱電機株式会社 アンテナ装置

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