JPH09245925A - ヒンジ型コネクタ及び該ヒンジ型コネクタを用いた電子機器 - Google Patents

ヒンジ型コネクタ及び該ヒンジ型コネクタを用いた電子機器

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JPH09245925A
JPH09245925A JP8079501A JP7950196A JPH09245925A JP H09245925 A JPH09245925 A JP H09245925A JP 8079501 A JP8079501 A JP 8079501A JP 7950196 A JP7950196 A JP 7950196A JP H09245925 A JPH09245925 A JP H09245925A
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JP
Japan
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base
electronic device
swing
type connector
hinge
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JP8079501A
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English (en)
Inventor
Seiji Takahashi
清治 高橋
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品が組み込まれた2つの部材が揺動自
在に連結される電子機器に用いられて、双方を電気的接
続するのに好適なヒンジ型コネクタ50に関するもので
ある。 【解決手段】 絶縁材からなる第1基台30と第2基台
20を揺動軸40回りに相対的に揺動自在とする。第1
基台30と第2基台20に揺動軸40を挟んで対向する
端面30c,20cをそれぞれ設ける。複数の受けピン
32,32…を、第1基台30に揺動軸40と平行な一
列上でかつ直交する軸方向に平行に配設し、受けピン3
2,32…の先端を揺動軸40を中心とする半円球とす
る。複数のスプリングコネクタ22,22…を、第2基
台20に揺動軸40と平行な一列上でかつ直交する軸方
向に平行にしかも先端を受けピン32,32…の半円球
に弾接させて配列する。第1基台30の片側で揺動軸4
0方向に連結部30fを延設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品が組み込
まれた2つの部材が揺動自在に連結される電子機器に用
いられて双方を電気的接続するのに好適なヒンジ型コネ
クタに関するものである。また、該ヒンジ型コネクタを
用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型パーソナル・コンピュータまた
はノート型ワードプロセッサ等の電子機器にあっては、
図4に示されるごとく、電子機器本体10に、液晶表示
装置12等の電子部品が組み込まれた蓋体14が揺動軸
16により開閉自在に設けられている。そして、電子機
器本体10と蓋体14に組み込まれた電子部品は、揺動
軸16と同軸上に束ねて配設されるケーブル18により
電気的接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子機器に
あっては、蓋体14の開閉の毎にケーブル18に捩れが
加わり、金属疲労等によりケーブル18が切断する虞が
あった。特に、液晶表示装置12がカラー表示となった
近年にあっては、通電電気容量の大きなケーブル18が
必要とされ、それだけケーブル18の芯線の径が太くな
り、そのぶん捩れに対して耐久寿命が短くなり易いとい
う不具合があった。
【0004】本願発明はかかる従来技術の事情に鑑みて
なされたもので、電子部品がそれぞれに組み込まれ、相
対的に揺動自在の2つの部材を電気的接続するのに好適
なヒンジ型コネクタを提供することを目的とする。そし
て、該ヒンジ型コネクタを用いて電気的連結部に耐久寿
命等の点で不具合が生じる虞のない電子機器を提供する
ことを目的とする。
【0005】また、相対的な揺動位置で制御されるスイ
ッチ機能を有するヒンジ型コネクタを提供することを目
的とする。そしてまた、該ヒンジ型コネクタを用いて蓋
体を閉じると電源がOFFされる電子機器を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のヒンジ型コネクタは、絶縁材からなる第
1基台と第2基台を、揺動軸回りに相対的に揺動自在に
連結するとともに前記揺動軸を挟んで対向するように配
設し、導電材からなる複数の受けピンを、前記第1基台
に前記揺動軸と平行な一列上で前記揺動軸と直交する軸
方向に平行に配列するとともにその先端断面を前記揺動
軸を中心とする凸状の円弧状となし、複数のスプリング
コネクタを、前記第2基台に前記揺動軸と平行な一列上
で前記揺動軸と直交する軸方向に平行に配列するととも
にその先端を前記受けピンの円弧状に弾接させ、前記第
1基台または第2基台のいずれか一方の基台を前記揺動
軸方向に延設して連結部を設けて構成されている。
【0007】そして、前記連結部が設けられた基台に、
前記受けピンまたはスプリングコネクタの他端が電気的
接続するフレキシブル印刷配線基板を設け、このフレキ
シブル印刷配線基板を前記揺動軸方向に前記連結部より
さらに突出させて構成しても良い。
【0008】また、本発明の電子機器は、電子機器本体
に、電子部品を配設した蓋体を揺動軸により開閉自在に
配設する電子機器において、請求項1または2記載のヒ
ンジ型コネクタを、揺動軸を前記電子機器の揺動軸と同
一軸上に位置させて前記第1基台と第2基台を前記電子
機器本体と蓋体にそれぞれ配設して構成されている。
【0009】そしてまた、前記第1基台または第2基台
の一方を前記電子機器本体または蓋体の一方に固定し、
前記第1基台または第2基台の他方を前記電子機器本体
または蓋体の他方に回転を阻止して遊びをもって連結し
て構成しても良い。
【0010】また、本発明のヒンジ型コネクタは、絶縁
材からなる第1基台と第2基台を、揺動軸回りに相対的
に揺動自在に連結するとともに前記揺動軸を挟んで対向
するように配設し、導電材からなる複数の受けピンを、
前記第1基台に前記揺動軸と平行な一列上で前記揺動軸
と直交する軸方向に平行に配列するとともにその先端断
面を前記揺動軸を中心とする凸状の円弧状となし、複数
のスプリングコネクタを、前記第2基台に前記揺動軸と
平行な一列上で前記揺動軸と直交する軸方向に平行に配
列するとともにその先端を前記受けピンの円弧状に弾接
させ、さらに前記受けピンの軸方向に対して前記スプリ
ングコネクタの軸方向が交叉する所定揺動位置の状態
で、前記受けピンの先端面の前記スプリングコネクタが
弾接する部分に絶縁材を配設し、該所定揺動位置で前記
受けピンとスプリングコネクタが電気的非導通となるよ
うに、複数の前記受けピンのうちのすくなくとも1本が
構成されている。
【0011】そして、前記受けピンの軸方向に対して前
記スプリングコネクタの軸方向が直交する揺動位置の状
態で、前記絶縁材が配設された受けピンとスプリングコ
ネクタが電気的非導通となるように構成しても良い。
【0012】また、本発明の電子機器は、電子機器本体
に、電子部品を配設した蓋体を揺動軸により開閉自在に
配設する電子機器において、請求項5または6記載のヒ
ンジ型コネクタを、揺動軸を前記電子機器の揺動軸と同
一軸上に位置させまたは前記電子機器の揺動軸とし、前
記蓋体が閉じられた状態で前記受けピンの絶縁材に前記
スプリングコネクタが弾接するように構成されている。
【0013】そしてまた、前記絶縁材が配設された受け
ピンとスプリングコネクタの電気的接続または電気的非
導通で、前記電子機器の電源のON/OFF制御をする
ように構成しても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明のヒンジ
型コネクタの一実施例を示し、(a)は正面図であり、
(b)は左側面図であり、(c)は右側面図であり、
(d)は(a)のA−A断面矢視拡大図である。図2
は、図1に示すヒンジ型コネクタを電子機器に用いた一
実施例を示し、(a)は電子機器本体と蓋体の筐体を切
り欠いた図であり、(b)は(a)のB−B断面矢視図
であり、(c)は(a)のC−C断面矢視図であり、
(d)は(a)のD−D断面矢視図である。図3は、図
1に示すヒンジ型コネクタを用いた電子機器の一部切り
欠き外観斜視図である。
【0015】まず、図1を参照して、本発明のヒンジ型
コネクタ50の一実施例につき説明する。絶縁材からな
る第1基台30と第2基台20が揺動軸40により相対
的に揺動自在に配設される。第2基台20は、その両端
側に揺動アーム部20a,20aが突設され、これらの
揺動アーム部20a,20a間に厚さの薄い板状部20
bが設けられ、その端面20cは揺動軸40に平行でし
かも揺動軸40に至らないように形成される。そして、
揺動アーム部20a,20aと板状部20bの上部に断
面L字状部20dが一体的に設けられる。この断面L字
状部20dには、固定用の孔20e,20eが穿設され
る。さらに、断面L字状部20dおよび板状部20bに
は、揺動軸40と平行な一列上で、揺動軸40と直交す
る軸方向に等間隔で平行にコネクタ用孔20f,20f
…が貫通穿設される。これらのコネクタ用孔20f,2
0f…は、端面20c側が太径で、断面L字状部20d
の端面近くで段差が設けられて細径となる透孔である。
そして、これらのコネクタ用孔20f,20f…にスプ
リングコネクタ22,22…が挿入される。これらのス
プリングコネクタ22,22…は、公知のものであり、
プランジャーがスプリングの弾力により突出し、押圧の
変化によりプランジャーが軸方向に移動するものであれ
ば良く、しかもコネクタ用孔20f,20f…の段差に
より挿入の位置規制がなされていれば良い。
【0016】また、第1基台30は、第2基台20の揺
動アーム部20a,20aの両側に位置する略円板状の
受け部30a,30aが設けられ、これらの受け部30
a,30aがその間に設けられた板状部30bで一体的
に連結される。この板状部30bの端面30cは、揺動
軸40に平行でしかも揺動軸40に至らないように形成
される。そこで、第2基台20の端面20cと、第1基
台30の端面30cは、揺動軸40を挟んで適宜な距離
だけ離れて平行に対向される。なお、第1基台30の板
状部30bの両端部に、第2基台20の揺動アーム部2
0a,20aが挿入し得る溝30d,30dが設けられ
る。そして、板状部30bには、揺動軸40と平行な一
列上で、揺動軸40と直交する軸方向に第1基板20の
スプリングコネクタ22,22…と同間隔でこれに対向
して平行に受けピン用孔30e,30e…が貫通穿設さ
れる。これらの受けピン用孔30e,30e…は、端面
30c側が太径で、板状部30bの裏面近くで段差が設
けられて細径となる透孔である。そして、これらの受け
ピン用孔30e,30e…に導電材からなる受けピン3
2,32…が挿入される。これらの受けピン32,32
…は、受けピン用孔30e,30e…の段差で挿入の位
置規制がされ得る段差を有する丸棒状であり、揺動軸4
0側の先端は半球面に形成され、しかもこの半球面の中
心位置が揺動軸40上に位置するように配設される。さ
らに、片側の受け部30aの外側に断面略矩形の連結部
30fが一体的に揺動軸40の軸方向に延設される。
【0017】そして、第1基台30の板状部30bの裏
面には、フレキシブル印刷配線基板34が設けられ、板
状部30bを貫通した受けピン32,32…の端部が半
田付け等で適宜に電気的接続される。このフレキシブル
印刷配線基板34は、連結部30fおよびこれが延設さ
れた受け部30aに設けられた凹部を通過して揺動軸4
0方向に連結部30fよりさらに突出される。
【0018】さらに、かかる第1基台30と第2基台2
0とが揺動自在に連結されるべく第2基台20の揺動ア
ーム部20a,20aと、第1基台30の受け部30
a,30aおよび連結部30fには、揺動ピン用の孔が
貫通穿設され、しかも第1基台30の両側に位置する一
方の受け部30aと連結部30fには雌ネジが刻設され
る。そして、第1基台30の両側から揺動ネジピン4
2,44が螺入されて、第1基台30と第2基台20と
が揺動自在に連結される。
【0019】かかる構成からなる本発明のヒンジ型コネ
クタ50にあっては、第1基台30と第2基台20とを
揺動させると、スプリングコネクタ22,22…のプラ
ンジャー先端が、受けピン32,32…の半球面に沿っ
て移動される。そこで、プランジャーは突出および引き
込み等の軸方向の移動がなく、一定の弾力で受けピン3
2,32…に弾接されて、良好な電気的導通状態が大き
く変化することなしに常に維持される。しかも、第2基
台20の板状部20bの厚さを薄くし、また第1基台3
0の板状部30bに第2基台20の揺動アーム部20
a,20aが挿入される溝30d,30dを設ける等の
ことにより、第2基台20は、第1基台30に対して揺
動軸40の軸回りに、図1の実施例にあっては略180
度の範囲で揺動し得る。
【0020】そして、本発明のヒンジ型コネクタ50に
あっては、例えば図3に示すごとく、揺動軸16,40
を同一軸上となるように配設して第2基台20を電子機
器の蓋体14に固定し、第1基台30の連結部30fが
電子機器本体10に連結保持させる。蓋体14の開閉に
伴ない第1基台30と第2基台20も相対的に揺動され
るが、第1基台30に設けられたフレキシブル印刷配線
基板34は、図4に示す従来のケーブル18のごとく、
捩られるようなことがない。
【0021】次に、図2を参照して図1に示す本発明の
ヒンジ型コネクタ50を電子機器に用いた一例につき詳
細に説明する。図2に示すごとく、電子機器本体10の
筐体に揺動軸16により蓋体14の筐体が揺動自在に配
設される。蓋体14の筐体を揺動軸16を前後から挟む
ように縦に2分割できるように成形し、これを組み合せ
ることで揺動自在の蓋体14の構造が容易に構成され
る。そして、蓋体14に第2基台20が固定ネジ26,
26等により適宜に固定される。そして、第2基台20
に挿入されたスプリングコネクタ22,22…の一端
が、蓋体14に組み込まれた電子部品に適宜なケーブル
またはフレキシブル印刷配線基板等を用いて電気的接続
される。さらに、第1基台30の連結部30fが電子機
器本体10に回転が阻止されて適宜な遊びを設けて連結
保持される。ここで、第1基台30の一方の受け部30
aおよび板状部30bは、蓋体14内に収納される。し
かも、蓋体14内の受け部30aは、蓋体14に対して
回転自在であるとともに適宜な遊びを設けて保持されて
も良い。そして、フレキシブル印刷配線基板34の先端
は、電子機器本体10内に引き込まれて適宜にソケット
等を介して電子機器本体10に組み込まれた電子部品に
電気的接続される。なお、電子機器とヒンジ型コネクタ
50の揺動軸16,40は、同一軸上に設けられるよう
に配設される。
【0022】かかる構成において、実際上で量産等した
場合には、電子機器の揺動軸16とヒンジ型コネクタ5
0の揺動軸40が、必ずしも精度良く一致しない。そこ
で、この不一致による第1基台30の電子機器本体10
内での揺動に伴なう動きが、適宜に設けた遊びにより吸
収される。なお、双方の揺動軸16,40が精度良く同
一軸上となるならば、この遊びは不要であり、第1基台
30を電子機器本体10に固定しても良い。そして、第
1基台30の電子機器本体10に対する揺動に伴なう僅
かな動きは、フレキシブル印刷配線基板34の弾性変形
により充分に吸収でき、このフレキシブル印刷配線基板
34が捩りにより断線するようなことはない。したがっ
て、蓋体14の開閉により電気的連結部が破損するよう
なことがない。もって、電子機器の耐久寿命は長いもの
となる。
【0023】さらに、図5乃至図7を参照して本発明の
ヒンジ型コネクタの他の実施例を説明する。図5は、本
発明のヒンジ型コネクタにスイッチ機能を設けた他の実
施例の縦断面図である。図6は、図5に示す受けピンの
縦断面を示す図である。図7は、スイッチ機能を設けた
他の構造の受けピンの縦断面を示す図である。図5乃至
図7において、図1乃至図3と同じ部材には同じ符号を
付けて重複する説明を省略する。
【0024】図5および図6に示す他の実施例にあって
は、受けピン32の軸方向に対してスプリングコネクタ
22の軸方向が直交する一方の揺動位置(図5で揺動位
置P)において、受けピン32とスプリングコネクタ2
2の電気的導通が遮断されるように構成される。すなわ
ち、該軸方向が直交する揺動位置Pでスプリングコネク
タ22のプランジャーの先端が弾接する受けピン32の
弾接部分に、絶縁樹脂等からなる絶縁材60が設けられ
る。この絶縁材60は、図6に示すごとく、例えば受け
ピン32に適宜に埋め込まれて接着等により固定され
る。
【0025】かかる構成にあっては、受けピン32とス
プリングコネクタ22の軸方向が同一軸上の揺動位置で
あれば、図1に示すものと同様に、受けピン32とスプ
リングコネクタ22が電気的導通し、揺動されて揺動位
置Pとなると電気的非導通となる。よって、スイッチ機
能を有する。なお、絶縁材60が配設された受けピン3
2は、ヒンジ型コネクタ50の複数の受けピン32,3
2…の全てであっても良いが、少なくとも1本設けられ
ていれば良い。
【0026】図7は、他の構造の受けピン32であり、
受けピン32とスプリングコネクタ22の軸方向が直交
する揺動位置において、スプリングコネクタ22のプラ
ンジャーの先端が弾接する受けピン32の弾接部分に、
可撓性を有するリング状の絶縁材62が嵌合配設され
る。受けピン32の所定位置に軸回りの溝を設け、該溝
にリング状の絶縁材62が嵌合して抜け出ないように構
成される。
【0027】かかる構成にあっては、受けピン32とス
プリングコネクタ22の軸方向が直交する2つの揺動位
置で、受けピン32とスプリング22の電気的導通が遮
断される。
【0028】上記図5乃至図7で示すヒンジ型コネクタ
50を、その揺動軸40を電子機器の揺動軸16と同一
軸上として、電子機器に配設し、蓋体14を閉じた状態
で、ヒンジ型コネクタ50が図5の揺動位置Pとなるよ
うに構成するとともに、絶縁材60または62が配設さ
れた受けピン32とこれに弾接するスプリングコネクタ
22を含む回路を、電子機器の電源のON/OFF制御
に用いるならば、蓋体14を閉じることで電子機器の電
源を自動的にOFFとすることができる。
【0029】従前のこの種の装置にあっては、図4に示
すごとく、電子機器本体10に蓋体14が閉じられると
押圧されて電源をOFFとする電源スイッチ70が設け
られていたが、図5乃至図7に示す本発明のヒンジ型コ
ネクタ50を用いることで、この電源スイッチ70を省
くことができる。
【0030】なお、図1に示す実施例において、第2基
台20に受けピン32,32…を設け、第1基台30に
スプリングコネクタ22,22…を設けても良い。ま
た、フレキシブル印刷配線基板34に代えて、受けピン
32,32…等に直接にケーブルが接続されていても良
い。そして、受けピン32,32…の先端は、半球面に
限られず、先端断面が揺動軸40を中心とする凸状の円
弧状であれば良い。しかも、第1基台30と第2基台2
0の相対的な揺動角度の範囲に応じて半円若しくはそれ
より狭い円弧であっても良い。
【0031】また、ヒンジ型コネクタ50が用いられる
電子機器は、ノート型のパーソナル・コンピュータやワ
ードプロセッサに限られず、近年の小型携帯電話器のご
とく開閉される双方の部材に電子部品が組み込まれる電
子機器に適用できることは勿論である。そして、図2に
示す実施例において、第2基台20が回転を阻止されて
遊びを設けて蓋体14に連結保持され、第1基台30が
電子機器本体10に固定されても良い。そして、遊びを
設けて連結保持される基台側は、遊びによる動きを吸収
できる配線構造とすれば良い。さらに、双方の基台が回
転を阻止され適宜な遊びをもって連結保持されていても
良い。
【0032】また、図5乃至図7に示すヒンジ型コネク
タ50では、受けピン32とスプリングコネクタ22が
電気的非導通となる揺動位置は、両者の軸方向が直交す
る位置に限られず、適宜な揺動角度の範囲で設定されれ
ば良い。さらに、受けピン32とスプリングコネクタ2
2の軸方向が、同一軸上または所定の浅い交叉角度の狭
い範囲でのみ電気的導通し、他の揺動位置では電気的非
導通となるものであっても良い。
【0033】そしてまた、図5乃至図7に示すヒンジ型
コネクタ50が用いられた電子機器にあっては、絶縁材
60または62が配設された受けピン32とスプリング
コネクタ22を含む回路によって、電源がON/OFF
制御されるのみならず、電子機器本体10に配設された
電子部品と蓋体14に配設された電子部品の間を結ぶ他
の適宜な回路が導通/遮断制御されるようにしても良
い。さらには、図5乃至図7に示すヒンジ型コネクタ5
0の揺動軸40をもって、電子機器の揺動軸16に代え
て、電子機器のヒンジ機構を構成しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヒンジ型
コネクタ及び該ヒンジ型コネクタを用いた電子機器は構
成されているので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0035】請求項1記載のヒンジ型コネクタにあって
は、連結部が設けられた基台に配設されるフレキシブル
印刷配線基板またはケーブル等の配線を連結部側、すな
わち揺動軸方向側に引き出すことができ、しかも該配線
が大きく捩られるようなことはない。そこで、2つの部
材が揺動軸で揺動自在に配設される両者間を、揺動軸と
同軸上に束ねられて配線される従来のケーブルに代え
て、本発明のヒンジ型コネクタを用いることにより、捩
れによる断線がなく、それだけ耐久寿命の優れたものが
提供できる。
【0036】また、請求項2記載のヒンジ型コネクタに
あっては、フレキシブル印刷配線基板を用いて、連結部
側に配線を引き出しているので、受けピンまたはスプリ
ングコネクタと配線との電気的接続がケーブル等の接続
に比較して容易であり、しかもケーブルと同様に連結部
等の僅かな動きは充分に吸収でき、電気的連結部から引
き出すための配線が断線するような虞は全くない。
【0037】そして、請求項3記載の電子機器にあって
は、電子機器本体に蓋体が揺動軸により開閉自在に配線
する電子機器において、電子機器本体と蓋体とを電気的
接続する連結構造部の開閉動作に対する耐久寿命が長い
ものとなり、それだけ電子機器としての耐久寿命も長い
ものとなる。
【0038】そしてまた、請求項4記載の電子機器にあ
っては、ヒンジ型コネクタの一方の基台を回転を阻止し
て遊びをもって電子機器本体または蓋体に連結するの
で、電子機器の揺動軸に対してヒンジ型コネクタの揺動
軸がいくらかずれていても、ヒンジ型コネクタが破損す
るようなことがない。
【0039】また、請求項5記載のヒンジ型コネクタに
あっては、すくなくとも1本の受けピンとスプリングコ
ネクタが揺動位置により電気的導通と電気的非導通に制
御されるので、該回路を揺動位置により制御されるスイ
ッチとして機能させることができる。
【0040】そして、請求項6記載のヒンジ型コネクタ
にあっては、受けピンとスプリングコネクタの軸方向が
直交する揺動位置で両者が電気的非導通となるようにし
たので、電気的非導通の揺動位置が明確であるととも
に、揺動し得る範囲が広く、電子機器への適用が容易で
ある。
【0041】また、請求項7記載の電子機器にあって
は、蓋体が閉じられると、絶縁材が配設された受けピン
とスプリングコネクタからなる回路が電気的非導通とな
るので、該回路を含む電気回路が遮断される。
【0042】そしてまた、請求項8記載の電子機器にあ
っては、蓋体の開閉に応じて電源がON/OFF制御さ
れるので、従来のこの種の装置のごとく、蓋体が閉じら
れると押圧制御されるスイッチ等が不用となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ型コネクタの一実施例を示し、
(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、
(c)は右側面図であり、(d)は(a)のA−A断面
矢視拡大図である。
【図2】図1に示すヒンジ型コネクタを電子機器に用い
た一実施例を示し、(a)は電子機器本体と蓋体の筐体
を切り欠いた図であり、(b)は(a)のB−B断面矢
視図であり、(c)は(a)のC−C断面矢視図であ
り、(d)は(a)のD−D断面矢視図である。
【図3】図1に示すヒンジ型コネクタを用いた電子機器
の一部切り欠き外観斜視図である。
【図4】電子機器本体と蓋体がケーブルで電気的接続さ
れた従来の電子機器の一部切り欠き外観斜視図である。
【図5】本発明のヒンジ型コネクタにスイッチ機能を設
けた他の実施例の縦断面図である。
【図6】図5に示す受けピンの縦断面を示す図である。
【図7】スイッチ機能を設けた他の構造の受けピンの縦
断面を示す図である。
【符号の説明】
10 電子機器本体 14 蓋体 16,40 揺動軸 20 第2基台 20a 揺動アーム部 20b,30b 板状部 20c,30c 端面 22 スプリングコネクタ 30 第1基台 30a 受け部 30f 連結部 32 受けピン 34 フレキシブル印刷配線基板 42,44 揺動ネジピン 50 ヒンジ型コネクタ 60,62 絶縁材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材からなる第1基台と第2基台を、
    揺動軸回りに相対的に揺動自在に連結するとともに前記
    揺動軸を挟んで対向するように配設し、導電材からなる
    複数の受けピンを、前記第1基台に前記揺動軸と平行な
    一列上で前記揺動軸と直交する軸方向に平行に配列する
    とともにその先端断面を前記揺動軸を中心とする凸状の
    円弧状となし、複数のスプリングコネクタを、前記第2
    基台に前記揺動軸と平行な一列上で前記揺動軸と直交す
    る軸方向に平行に配列するとともにその先端を前記受け
    ピンの円弧状に弾接させ、前記第1基台または第2基台
    のいずれか一方の基台を前記揺動軸方向に延設して連結
    部を設けて構成したことを特徴とするヒンジ型コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒンジ型コネクタにおい
    て、前記連結部が設けられた基台に、前記受けピンまた
    はスプリングコネクタの他端が電気的接続するフレキシ
    ブル印刷配線基板を設け、このフレキシブル印刷配線基
    板を前記揺動軸方向に前記連結部よりさらに突出させて
    構成したことを特徴とするヒンジ型コネクタ。
  3. 【請求項3】 電子機器本体に、電子部品を配設した蓋
    体を揺動軸により開閉自在に配設する電子機器におい
    て、請求項1または2記載のヒンジ型コネクタを、揺動
    軸を前記電子機器の揺動軸と同一軸上に位置させて前記
    第1基台と第2基台を前記電子機器本体と蓋体にそれぞ
    れ配設して構成したことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子機器において、前記
    第1基台または第2基台の一方を前記電子機器本体また
    は蓋体の一方に固定し、前記第1基台または第2基台の
    他方を前記電子機器本体または蓋体の他方に回転を阻止
    して遊びをもって連結して構成したことを特徴とする電
    子機器。
  5. 【請求項5】 絶縁材からなる第1基台と第2基台を、
    揺動軸回りに相対的に揺動自在に連結するとともに前記
    揺動軸を挟んで対向するように配設し、導電材からなる
    複数の受けピンを、前記第1基台に前記揺動軸と平行な
    一列上で前記揺動軸と直交する軸方向に平行に配列する
    とともにその先端断面を前記揺動軸を中心とする凸状の
    円弧状となし、複数のスプリングコネクタを、前記第2
    基台に前記揺動軸と平行な一列上で前記揺動軸と直交す
    る軸方向に平行に配列するとともにその先端を前記受け
    ピンの円弧状に弾接させ、さらに前記受けピンの軸方向
    に対して前記スプリングコネクタの軸方向が交叉する所
    定揺動位置の状態で、前記受けピンの先端面の前記スプ
    リングコネクタが弾接する部分に絶縁材を配設し、該所
    定揺動位置で前記受けピンとスプリングコネクタが電気
    的非導通となるように、複数の前記受けピンのうちのす
    くなくとも1本を構成したことを特徴とするヒンジ型コ
    ネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のヒンジ型コネクタにおい
    て、前記受けピンの軸方向に対して前記スプリングコネ
    クタの軸方向が直交する揺動位置の状態で、前記絶縁材
    が配設された受けピンとスプリングコネクタが電気的非
    導通となるように構成したことを特徴とするヒンジ型コ
    ネクタ。
  7. 【請求項7】 電子機器本体に、電子部品を配設した蓋
    体を揺動軸により開閉自在に配設する電子機器におい
    て、請求項5または6記載のヒンジ型コネクタを、揺動
    軸を前記電子機器の揺動軸と同一軸上に位置させまたは
    前記電子機器の揺動軸とし、前記蓋体が閉じられた状態
    で前記受けピンの絶縁材に前記スプリングコネクタが弾
    接するように構成したことを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電子機器において、前記
    絶縁材が配設された受けピンとスプリングコネクタの電
    気的接続または電気的非導通で、前記電子機器の電源の
    ON/OFF制御をするように構成したことを特徴とす
    る電子機器。
JP8079501A 1996-03-07 1996-03-07 ヒンジ型コネクタ及び該ヒンジ型コネクタを用いた電子機器 Pending JPH09245925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306177A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Sharp Corp ペン入力電子機器
KR100355900B1 (ko) * 1998-12-10 2002-10-18 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 종방향으로 신장가능한 힌지 커넥터
JP2007055539A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yazaki Corp 車両揺動構造体用コネクタおよび車両揺動構造体

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