JPH09245665A - ビーム制御電極、それを使用した電子銃、この電子銃を使用した陰極線管およびビーム制御電極の製造方法 - Google Patents

ビーム制御電極、それを使用した電子銃、この電子銃を使用した陰極線管およびビーム制御電極の製造方法

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JPH09245665A
JPH09245665A JP8047511A JP4751196A JPH09245665A JP H09245665 A JPH09245665 A JP H09245665A JP 8047511 A JP8047511 A JP 8047511A JP 4751196 A JP4751196 A JP 4751196A JP H09245665 A JPH09245665 A JP H09245665A
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control electrode
hole
electron gun
beam control
shape
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JP8047511A
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Yasunobu Amano
靖信 天野
Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
Koichi Tawara
幸一 田原
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Sanko Seisakusho KK
Sony Corp
Original Assignee
Sanko Seisakusho KK
Sony Corp
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    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/14Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縦長のビーム形状が得られる電子銃をもった陰
極線管を提案する。 【解決手段】ビーム通過孔22R,22G,22Bが形
成された電極板体18の板厚が他部よりも肉薄部20
R,20G,20Bとなされ、これら肉薄部には肉薄部
形成時の余肉逃げ用の孔40R〜45Bがビーム通過孔
を挟むようにそれぞれに対して一対形成されたビーム制
御電極G2が使用された電子銃を使用して、画面周辺部
のビーム形状がほぼ円形となるように自動的に補正す
る。これによってビーム形状の歪みからくる画質の劣化
を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管(CR
T)およびこれに使用される電子銃、電子銃を構成する
ビーム制御電極さらにはこのビーム制御電極の製造方法
に関する。詳しくは、ビーム制御電極の1つにビームを
通過する通過孔を含む電極板を肉薄部として構成すると
共に、この肉薄部に肉薄部形成時の余肉の逃げ孔を設け
て、肉薄部形成時に生ずる余肉による突出部をなくし
て、隣接電極との電極間距離を正確に出せるようにする
ことによって、所望のビーム形状が得られるようにした
ものであり、このビーム制御電極を使用することによっ
て画面周辺部のビーム形状を自動補正できるようにした
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子銃から発せられた電子ビームは蛍光
体上を2次平面的に偏向走査することによって所定の映
像が管面上に映し出される。このとき電子銃から出射し
た電子ビームは断面が円形であって、図5Aのように画
面中心を走査するときは殆ど円形状態を保っているが、
画面の左右上下両端近傍、つまり画面周辺部を走査する
ときには、ビームに対する電磁偏向によってビーム形状
が歪み、図5Aのような横長形状に変形することがあ
る。このような歪んだビームによって画像を形成すると
画像歪みが発生する。
【0003】この画像歪みを補正するため、図5Bのよ
うに電子ビームの断面形状を予め例えば縦長に歪ませた
ものを使用することが考えられている。こうすると、画
面中心では多少ビーム形状は歪むものの、上下左右両端
近傍では電磁偏向に伴う歪みが逆補正される。したがっ
て電子銃を工夫するだけで図5Cのようにほぼ円形とな
るビーム形状が得られる。
【0004】このようにビーム形状を予め歪ませて出射
させるようにした電子銃の従来例を図6に示す。同図は
3ガン3ビーム方式の電子銃(カラー電子銃)の一例を
示すものであって、インライン上に配された3つのカソ
ード電極KR,KG,KBを有する。
【0005】これらカソード電極KR,KG,KBに対
して複数の、この例では6つの板状若しくは筒状をなす
ビーム制御電極であるグリッド電極G1〜G6が互いに
所定の間隔を保持してビーム進行方向に配される。そし
て、第5グリッドG5と第6グリッドG6との間に主電
子レンズ(凸レンズ)が形成される。
【0006】図7はこの様子を示すものであって、同図
は片側に位置するカソード電極KRを中心に示したもの
で、主電子レンズMLによって偏向された電子ビームE
Bは管面12に到達する。
【0007】画面の四隅におけるビーム形状を補正する
ためには上述したようにビームの断面形状を、垂直走査
方向に向かって長くなる縦長の形状にすればよく、そう
するためには図7に示すビーム発散角θを制御すればよ
い。
【0008】このビーム発散角θは主として第2グリッ
ド電極G2の形状によって制御できる。そのため、この
第2グリッド電極G2には図8のような構造のものが使
用される。
【0009】通常ある程度の機械的な強度を保持しつつ
所定の発散角θが得られるようにするため、ビーム通過
孔22R,22G,22Bの周囲は他部より肉薄部20
R,20G,20Bとなされている。この電極形状は通
常コイニングと呼ばれている。コイニング部としての肉
薄部20R,20G,20Bの形状は、図9に示すよう
に水平走査方向(X−X’)の長さの方が垂直走査方向
(Y−Y’)よりも長く形成される。その中心にビーム
通過孔22R,22G,22Bが形成される。図9のX
−X’線上断面図を図10に示す。
【0010】このような非対称な肉薄部の形状(非点コ
イニング)とすることによって、第2グリッド電極G2
は垂直走査方向側の板厚が厚いために強い収束レンズが
できる。これはビーム通過孔に電界が発生するためであ
る。強い収束レンズによってビーム発散角は小さくな
る。
【0011】これに対して、水平走査方向側はコイニン
グにより板厚が薄くなっているため弱い収束レンズしか
できず、したがってビームの発散角は大きくなる。した
がって、垂直走査方向側についてみれば主電子レンズM
Lにおける中央部分の曲率が小さく収束作用の小さい部
分をビームEBが通過し、水平走査方向側に関しては外
側部分の曲率の大きく収束作用の大きい部分を通過する
ことになる。それ故水平走査方向側に対しては強い収束
作用を受けることになって、画面上のビームスポット形
状は縦長となる。
【0012】このようなコイニングを有する第2グリッ
ド電極G2は以下のような工程を経て製造される場合が
多い。
【0013】図11は第2グリッド電極として金属板体
を使用した場合であり、図はそのうちR用のビーム通過
部分のみを例示してある。金属板体18の所定位置にパ
ンチを用いて下孔26Rに対する下孔開けが行なわれる
(同図A)。下孔26Rはプレス加工時の余肉を逃がす
ためのものである。その後所定のコイニング形状となる
ように別のパンチ28でプレスすることによって長方形
状の肉薄部20Rが形成される(同図B,C)。
【0014】このプレス作業で下孔26Rは余肉の逃げ
部(逃がし部)となるためにつぶされ、同図Aの加工時
よりも孔径が小さくなる(同図D)。そのため再びパン
チ30を用いて孔開けを行ない、所定径となされたビー
ム通過孔22Rが形成される(同図D,E)。これらの
工程を経て所定の肉薄部20Rを有した第2グリッド電
極G2が形成される(同図E)。他の肉薄部20G,2
0Bも同時に形成されるので、その説明は省略する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11のよ
うな工程を経て第2グリッド電極G2を形成するとき、
パンチによるプレス加工で肉薄部20Rが形成されると
き、その加圧で金属板体18の肉厚部側に余肉の一部が
盛り上がることがある。これは下孔26Rだけでは逃が
し切れない余肉があるためで、この盛り上がりにより肉
薄部20Rに接する肉厚部の一部に図11Fのような突
起部24ができてしまう。肉薄部20Rの厚みが非常に
薄くなるように加工しなければならないときは突起部2
4の発生は一層顕著になる。
【0016】この突起部24があると、この第2グリッ
ド電極G2と第3グリッド電極G3との間隔を所定の長
さに保ったまま図7のビーディング14,16に固定で
きない場合がある。つまり、図7のように複数の電極G
1〜G6はビーディング(ガラス)14,16によって
互いの間隔が所定の間隔となるように保持された状態で
固定されている。
【0017】そのうち第2と第3のグリッド電極G2と
G3間は幅狭であるので、図10のようなスペーサ34
を介して間隔を維持しながらビーディング処理を行なう
ようにしている。
【0018】ところがコイニング工程で突起部24が生
成されると、これがスペーサ介挿時の邪魔となったり、
突起部24の長さが一定でないためスペーサ34を入れ
ても両者の間隔を設計値通りに保持できなくなってしま
う。そうなっては目的の性能を有する電子銃が得られな
い。
【0019】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、コイニング処理を施しても突
起部が発生しないビーム制御電極を提案すると共に、こ
れを使用した電子銃、陰極線管および電極製造方法をさ
らに提案するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、ビームスポット形状を円形以
外の形状にするために、ビーム制御電極に設けられたビ
ーム通過孔が形成された電極板の板厚が他部よりも肉薄
部となされると共に、上記肉薄部には肉薄部形成時の余
肉逃げ用の孔が形成されたことを特徴とする。
【0021】この発明では余肉の逃げ孔(逃がし孔)を
形成することによって、プレス加工によって肉薄部を形
成しても余肉は左右の逃げ孔側に逃げるようになるため
プレス加工によって突起部は生じない。突起部が生じな
ければ、スペーサを用いて電極間の間隔を設計値通りに
保ったまま電子銃を組み立てることできる。そのため所
望の形状をなすビーム形状が得られる。このことは陰極
線管内にこの電子銃を組み込めば、画面周辺部のビーム
の歪みが自動的に補正されることを意味する。その結
果、画質の劣化を改善できる。
【0022】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施態様
を、図6に示すような3ガン3ビーム方式の電子銃に適
用した場合について、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】3ガン3ビーム方式の電子銃では、電子ビ
ームの断面形状は主として図6に示すように、第2グリ
ッド電極G2の構造によって決定される。そのためこの
発明ではビーム制御電極であるこの第2グリッド電極G
2に対して以下のような構成が付される。
【0024】図1はこの発明に係るビーム制御電極とし
ての第2グリッド電極G2を管面側から見た平面図を示
す。したがって水平方向はビームの水平走査方向X−
X’となる。同一水平ライン上には所定の間隔を保持し
て3つのビームを通過させるためのビーム通過孔22
R,22G,22Bが所定の直径を有するように穿設さ
れる。
【0025】これらビーム通過孔22R,22G,22
Bを挟んでその左右両側にはそれぞれ一対の余肉逃げ用
の孔40R〜45Bが形成される。余肉逃げ用の孔40
R〜45Bはビームに加わる電界に影響が及ばないよう
にビーム通過孔から離して形成される。この例ではビー
ム通過孔の中心からそれぞれ通過孔直径の大凡2倍離れ
た位置(図3Wb)に、垂直走査方向と並行に長孔40
R〜45Bが穿設される。長孔40R〜45Bの幅は任
意であるが、この例ではビーム通過孔の直径より僅かに
短く選定されると共に、その長さ(図3Wc)はビーム
通過孔の直径のほぼ2倍となるように選ばれている。
【0026】逃げ用の孔40R〜45Bの数や形成位置
さらにはその大きさなどは使用するビーム径、肉薄部の
肉厚部に対する割合、板厚などによって適宜選定される
ので、図1の説明は一例に過ぎない。
【0027】左右に形成されたこれら長孔40R〜45
Bを一部含むように長方形状の肉薄部20R,20G,
20Bが形成される。本例ではその長辺が水平走査方向
XーX’となるように横長形状の肉薄部となされる。肉
薄部20R,20G,20Bは図1Bに示すように、電
極板体18のほぼ3/4〜1/5、本例では1/2の厚
みとなるようにプレス加工されたものが使用される。
【0028】プレス加工時には電極板体18の余肉がプ
レス用パンチの外側へと押し出されるが、下孔26Rと
左右一対の余肉逃げ用の孔40R〜45Bがあるため肉
薄部20R,20G,20Bの横幅が多少延びるもの
の、下孔26Rと一対の余肉逃げ用孔40R〜45Bに
よって押し出された余肉をすべて逃がすことができる。
したがってプレスの後では余肉逃げ用孔40R〜45B
の幅は多少プレス前よりは幅狭となるが、肉厚部側に盛
り上がって従来のような突起部24を形成するまでには
至らない。つまり、電極板体18をプレス加工して肉薄
部を形成しても突起部のような余肉による盛り上がりは
生じない。
【0029】突起部がないと、スペーサ34によって第
2と第3のグリッド電極G2、G3間を正しく規定値に
保持した状態でビーディング処理が行えるから、所期の
特性を持った電子銃10を構成できる。
【0030】このようにビーム通過孔22R,22G,
22Bを含んで肉薄部20R、20G、20Bを形成す
ると共に、これが横長となるようにプレス方向を選定す
ることによって、図1Aのような第2グリッド電極G2
が得られる。
【0031】横長のビーム通過孔22R,22G,22
Bとすることによって水平走査方向のビーム発散角θが
大きくなり、これによって主電子レンズMLの外側部分
を通過することになるので、ビームに対する収束作用が
最も強く受ける。これがため図5Bに示すように画面中
心に到達するビームスポットは縦長形状となるような変
形を受ける。画面周辺部では偏向磁界によるビーム歪み
作用を受けるので、本来なら図5Aに示すような横長の
ビーム形状は逆補正されて円形状のビーム形状となる。
【0032】その結果、このような第2グリッド電極G
2を有する電子銃を用いてビームを走査するときには画
面全体にわたりほぼ均一なビーム形状となる。そのため
このような電子銃を使用した陰極線管では、別段のビー
ム補正手段を用いることなく画面周辺部でも安定したビ
ーム形状を実現できるため、画面全体の画質を改善する
ことができる。
【0033】図2はこのような第2グリッド電極G2の
製造方法の一例を示すもので、従来と同じく電極板体1
8を用意し、その所定位置に1ライン上に所定間隙を保
持して下孔26Rと余肉逃げ用の孔40R,41Rが穿
設される(同図A,B)。これを平面的に見ると図3A
のようになる。
【0034】次に余肉逃げ用の孔40R,41Rを含む
ような長方形状のパンチ28を使用してプレス加工し
(同図C)、同図Dのような肉薄部20Rが形成され
る。このプレス処理によって肉薄部20Rの横幅Wdは
プレス前よりも僅かに広がる。この拡幅によって肉厚部
側に余肉が一部盛り上がるようなことがなくなる。つま
り従来のような突起部24は生じない(図3B参照)。
【0035】このプレス処理によって下孔として穿設さ
れたビーム通過孔22Rもつぶれ気味となるので(図2
D、図3B)、パンチ30を使用して本孔開けが行われ
て最終的な直径を有するビーム通過孔22Rが形成され
る(図2E,図3C)。以上の工程を経て肉薄部を有す
る第2グリッド電極G2が得られる。
【0036】ビーム通過孔22G,22Bに対応する肉
薄部20G,20Bの形成についても同様な方法で同時
に行われるので、その説明は割愛する。
【0037】図2では、図2Bのように最初からビーム
通過孔用の下孔26Rをあけているが、特にビーム径が
細いものに適用する場合には最後の工程でビーム通過孔
用の下孔を本孔として穿設することもできる。これはビ
ーム通過孔が細いものではプレス加工によってこの下孔
がつぶれてしまうおそれがあるからで、もしそうである
ならば最初から下孔を開ける必然性がないからである。
【0038】この発明では余肉逃げ用の孔として図4A
のような長孔を使用した例を述べたが、図4Bのような
長方形状のものでも、あるいは同図Cに示すような楕円
形状のものでも適用できる。要はプレス加工時における
余肉の逃がしとして作用する孔を形成してあればこの発
明の効果を享有できるからである。
【0039】また肉薄部の形状としては図4Dに示すよ
うに、ビーム通過孔と同じ幅となるように形成すること
もできる。この場合においても余肉逃げ用の孔はビーム
に加わる電界に影響が及ばないようにビーム通過孔から
離して形成されることは上述した例と同じである。肉薄
部20R,20G,20Bの厚みを電極板体18の1/
5程度の厚みに加工するときは、逃げ用の孔40R〜4
5Bを大きくするなどの工夫が必要であることは言うま
でもない。
【0040】上述した説明ではこの発明を縦長のビーム
形状にするための例を述べたが、ビーム形状には特に限
定されるものではない。またこの発明を適用できる電子
銃としては3ガン3ビーム以外の電子銃であってもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るビーム制
御電極によればビーム通過孔に対して余肉逃げ用の孔を
形成したので、電極板体に肉薄部を形成してもそのプレ
ス加工時に電極板体の肉厚部側に突起ができないので、
このビーム制御電極を精度良く加工できる。したがって
ビーム形状を変形させるためのビーム制御電極として使
用して好適である。
【0042】このビーム制御電極を使用した電子銃によ
れば、所望のビーム形状を簡単に得ることができるの
で、この電子銃を使用した陰極線管では画面の周辺部で
発生するビーム形状の変形を簡単に補正できる特徴を有
する。その結果画質の改善を図ることができる。ビーム
補正は別に補正手段を設けなくても電子銃そのもので行
うことができるから陰極線管装置の構成をその分簡略化
できる。したがってこの発明は3ガン3ビーム構成の電
子銃を内蔵した陰極線管に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るビーム制御電極の一例を示す平
面図およびその断面図である。
【図2】この発明に係るビーム制御電極の製造方法の一
例を示す工程図である。
【図3】図2における一部工程の平面図である。
【図4】余肉逃げ用孔の他の例を示す図である。
【図5】ビーム形状の歪みを説明するための図である。
【図6】電子銃の構成図である。
【図7】その一部断面図である。
【図8】その一部拡大断面図である。
【図9】従来のビーム制御電極の平面図である。
【図10】その断面図である。
【図11】ビーム制御電極の製造方法を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
10・・・電子銃、20R,20G,20B・・・肉薄
部、22R,22G,22B・・・ビーム通過孔、40
R〜45B・・・余肉逃げ用孔、G1〜G6・・・ビー
ム制御電極、KR,KG,KB・・・カソード電極
フロントページの続き (72)発明者 田原 幸一 大阪府大阪市東成区神路2−4−6 株式 会社山幸製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビームスポット形状を円形以外の形状に
    するために、ビーム制御電極に設けられたビーム通過孔
    が形成された電極板の板厚が他部よりも肉薄部となされ
    ると共に、 上記肉薄部には肉薄部形成時の余肉逃げ用の孔が形成さ
    れたことを特徴とするビーム制御電極。
  2. 【請求項2】 上記余肉逃げ用の孔は水平走査方向側に
    上記ビーム通過孔を挟んで左右一対形成されたことを特
    徴とする請求項1記載のビーム制御電極。
  3. 【請求項3】 上記肉薄部の水平走査方向の長さが垂直
    走査方向の長さよりも長い長方形状となされたことを特
    徴とする請求項1記載のビーム制御電極。
  4. 【請求項4】 上記肉薄部の水平走査方向の長さは上記
    ビーム通過孔の直径の2倍以上に選定されたことを特徴
    とする請求項1記載のビーム制御電極。
  5. 【請求項5】 金属板に下孔と、これより所定の間隔を
    隔てて一対の長方形状をなす一対の余肉逃げ用の孔が形
    成され、 その後、これら一対の余肉逃げ用の孔を含むようにプレ
    ス加工されて肉薄部が形成され、 しかるのち、上記下孔を含むようにパンチすることによ
    って上記下孔がビーム通過用の孔として使用されるよう
    になされたことを特徴とするビーム制御電極の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 金属板のうちビーム通過点となる位置を
    基準にしてこれより所定の間隔を隔てて一対の長方形状
    をなす一対の余肉逃げ用の孔が形成され、 その後、これら一対の余肉逃げ用の孔を含むようにプレ
    ス加工されて肉薄部が形成され、 しかるのち、上記ビーム通過点をパンチしてビーム通過
    用の孔が形成されたことを特徴とするビーム制御電極の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 ビーム通過孔が形成された電極板の板厚
    が他部よりも肉薄部となされ、上記肉薄部には肉薄部形
    成時の余肉逃げ用の孔が形成されたビーム制御電極が使
    用されてビームスポット形状が円形以外の形状となるよ
    うにしたことを特徴とする電子銃。
  8. 【請求項8】 上記ビーム制御電極が、第2のビーム制
    御電極として使用され垂直走査方向に対して縦長となる
    ビームが得られるようになされたことを特徴とする請求
    項7記載の電子銃。
  9. 【請求項9】 ビーム通過孔が形成された電極板の板厚
    が他部よりも肉薄部となされ、上記肉薄部には肉薄部形
    成時の余肉逃げ用の孔が形成されたビーム制御電極が使
    用された電子銃によって、画面周辺部のビーム形状がほ
    ぼ円形となるように補正されたことを特徴とする陰極線
    管。
JP8047511A 1996-03-05 1996-03-05 ビーム制御電極、それを使用した電子銃、この電子銃を使用した陰極線管およびビーム制御電極の製造方法 Abandoned JPH09245665A (ja)

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US08/808,867 US5942843A (en) 1996-03-05 1997-02-28 Electron beam control electrode for a cathode-ray tube having excess metal relieving slots
DE69727409T DE69727409T2 (de) 1996-03-05 1997-03-05 Strahlsteuerelektrode, Herstellungsverfahren und Anwendungen
EP97400502A EP0794550B1 (en) 1996-03-05 1997-03-05 Beam control electrode, method of fabrication and uses thereof
US09/241,437 US5980350A (en) 1996-03-05 1999-02-02 Beam control electrode, electron gun provided with the beam control electrode, cathode-ray tube provided with the electron gun, and method of fabricating the beam control electrode

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