JPH09245406A - ディスク用トレーとディスク再生装置 - Google Patents

ディスク用トレーとディスク再生装置

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JPH09245406A
JPH09245406A JP8055742A JP5574296A JPH09245406A JP H09245406 A JPH09245406 A JP H09245406A JP 8055742 A JP8055742 A JP 8055742A JP 5574296 A JP5574296 A JP 5574296A JP H09245406 A JPH09245406 A JP H09245406A
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JP
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disc
tray
disk
recess
holding
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JP8055742A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Kishimoto
文明 岸本
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを起立姿勢でトレーに搭載する場
合、トレーからディスクが脱落するのを防止する機構を
設ける必要がある、ディスクを起立姿勢でも横臥姿勢で
も搭載できるディスク用トレーが望まれている。 【解決手段】 本発明は、このような課題を解決するた
めのもので、トレー10にディスク径より大きい内径を
有するディスク搭載用の凹部11を設け、起立させたト
レー10の凹部11内にディスクが挿入された時、該凹
部11内の下方に落下移動したディスクを凹部内壁部に
設けられたテーパ面11bによって該凹部の底面より全
体的に浮上せしめ、この浮上せしめた位置でディスクを
2つの爪72c、72dで起立姿勢に保持するように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)プレーヤ、CD−ROMドライブ等のディス
ク再生装置とディスク用トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ内蔵型のCD−ROMドラ
イブは、光ピックアップ、ディスクモータ、ターンテー
ブル等のディスク駆動機構を内蔵したキャビネットか
ら、光ディスクを搭載したトレーをディスク面方向に出
し入れ(ローディング/アンローディング)できるタイ
プのものが現在主流である。
【0003】さらに、CD−ROMドライブの小形化
(薄型化)を追及するために、光ピックアップ及びディ
スク駆動機構を一体に搭載したピックアップユニットを
トレーの出し入れと同時に昇降動作させるものが存在す
る。また、CD−ROMドライブは、ディスクを立てた
姿勢で装着するものと寝かせた姿勢で装着するものとに
大別される。ディスクを立てた姿勢で装着するCD−R
OMドライブの場合、トレーにディスク保持のための機
構を設け、トレーからディスクが脱落するのを防止しな
ければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ディスク
を起立姿勢でトレーに搭載する場合、トレーからディス
クが脱落するのを防止する機構を設ける必要がある。し
たがって、本来ディスクを横臥姿勢を搭載するCD−R
OMドライブを後からディスク起立姿勢型に速やかに変
更して利用することができなかった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ディスクを起立姿勢及び横臥姿勢のどちら
でも搭載でき、そのうえディスクの着脱が容易で、起立
姿勢でディスクを保持する場合の姿勢安定性に優れたデ
ィスク用トレーとディスク再生装置の提供を目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のディスク用トレーは、請求項1に記載
されるように、ディスクを搭載して再生装置内に装填す
るためのディスク用トレーにおいて、ディスク径より大
きい内径を有するディスク搭載用の凹部と、起立させた
トレーの凹部内にディスクが挿入された時、該凹部内の
下方に落下移動したディスクを該凹部の底面より全体的
に浮上せしめた位置で保持するディスク保持手段とを具
備することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のディスク再生装置は、請求
項5に記載されるように、ディスクを搭載したトレーの
出し入れが自在なディスク再生装置において、トレー
が、ディスク径より大きい内径を有するディスク搭載用
の凹部と、起立させたトレーの前記凹部内にディスクが
挿入された時、該凹部内の下方に落下移動したディスク
を該凹部の底面より全体的に浮上せしめた位置で保持す
るディスク保持手段とを具備してなることを特徴とする
ものである。
【0008】ディスク保持手段は、具体的には、請求項
2、6に記載されるように、凹部の内壁部に各々設けら
れた、ディスクの落下移動に伴う浮上を誘導するための
テーパ面及び浮上しせめたディスクの端部をトレー主面
に対して略平行な面で支えるディスク支持面と、このデ
ィスク支持面と協働してディスクを起立姿勢に保持する
ディスク起立姿勢保持部とを有して構成される。
【0009】また請求項3、7に記載されるように、本
発明において、ディスク支持面とディスク起立姿勢保持
部との間のディスク厚方向の距離はディスク厚寸法とほ
ぼ一致している。
【0010】本発明では、起立姿勢のディスクは凹部内
の下方に落下移動した位置つまり凹部の中央から外れた
位置でディスク保持手段によって保持されるので、ディ
スク保持手段を構成するいずれの部材も凹部にディスク
を挿入したり凹部からディスクを取り出す際の障害物と
なることはない。
【0011】また、本発明において、起立させたトレー
内のディスクは凹部の底面より全体的に浮上せしめた位
置でディスク保持手段によって保持されるので、横臥姿
勢でディスクをトレーに場合のディスクとディスク保持
手段との余計な干渉が生じない。
【0012】さらに、本発明において、起立させたトレ
ー内のディスクはトレー主面に対してほぼ略平行な姿勢
で保持され、凹部からディスクが突出することがないた
め、トレー搬送時にディスクと再生装置側の部品との衝
突が生じることがない。よって、本発明は、トレーにデ
ィスクを起立姿勢で搭載する場合と横臥姿勢で搭載する
場合のどちらにも良好に利用することが可能となる。
【0013】また請求項4、8に記載されるように、本
発明は、ディスク保持手段を、トレーの再生装置への挿
入方向に対して左右両側に設けられているものを含んで
いる。このようにトレーの左右両側にディスク保持手段
を設けることによって、本ディスク再生装置をコンピュ
ータ本体へ組み込む際の左右の向きを自由に選択するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について図面を用いて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明にかかるCD−ROMドライ
ブの外観を示す斜視図である。図1において、1はキャ
ビネット、2は正面パネルである。正面パネル2には、
トレー10を出し入れするための開口部3と、トレー1
0を排出させるための電気的指令を与えるためのイジェ
クトスイッチ4と、モータ故障等によりトレー10の自
動排出が不能になった時にトレー10を手動的に強制排
出することを目的として針金等を挿入するための小穴5
が設けられている。
【0016】また、図2乃至図4において、20はモー
ルド樹脂製のフレーム、30はピックアップユニット
(以降、PUユニットと呼ぶ。)、40、41はフレー
ム20内にてトレー10及びPUユニット30を支持
し、且つこれらの移動を案内するための一対のスライダ
である。フレーム20には、各スライダ40、41を矢
印X−X′方向にスライド自在に支持するためのスライ
ダ支持部21、21と、トレー10をローディング及び
アンローディングするための動力源であるモータ23が
取り付けられたモータ取付台22と、各スライダ40、
41のスライド移動を同期させるための連結部材50が
取り付けられた連結部材取付部24と、クランパ60を
回転自在に保持するためのクランパ取付部25が設けら
れている。
【0017】図3乃至図5に示すように、トレー10に
は、光ディスク(図示せず)が搭載されるディスク搭載
凹部11と、ディスク搭載凹部11に載せられた光ディ
スクの信号記録面の一部を露出するための窓12か設け
られている。また、トレー10の両方の外側面にはスラ
イダ係合突起13、13がそれぞれ設けられている。各
突起13、13はそれぞれ、上記各スライダ40、41
に設けられたガイド溝42、42に嵌め込まれている。
これによって、トレー10はスライダ40、41上に、
矢印X−X′方向に移動できるように支持されている。
トレー10の片側の内側面にはラックギア14が設けら
れている。このラックギア14は上記ローディング用の
モータ23と複数のギアを通じて連結されている。ま
た、トレー10のディスク搭載凹部11の裏面には、位
置決め用のピンホール15が設けられている。このピン
ホール15に、PUユニット30に設けられた固定ピン
32が挿入されることによって、トレー10とPUユニ
ット30との位置決め及び相互の固定が達成される。
【0018】また、トレー10には、本CD−ROMド
ライブを縦型姿勢でコンピュータに組み込んだ場合(デ
ィスクを起立姿勢でトレーに搭載した場合)にトレー1
0からディスクが脱落するのを防止するディスク保持機
構が設けられている。このディスク保持機構については
後で詳しく説明する。
【0019】図3、図4に示すように、PUユニット3
0は、光ディスクの信号記録面から情報信号を読み取る
ための光ピックアップ31と、光ピックアップ31を光
ディスクの半径方向に送るためのピックアップ送り機構
33と、クランパ60との間で光ディスクを挟持しつつ
光ディスクを回転駆動するためのターンテーブル及びデ
ィスクモータ34等から構成されるディスク駆動機構
と、これらを一体に支持するためのフレーム35と、そ
の他プリント配線基板等とから構成される。フレーム3
5には上述した固定ピン32が設けられている。またフ
レーム35の両側面にはそれぞれ、上記各スライダ4
0、41に設けられたガイド孔43、44、45、46
に挿通されるガイドピン36a、36b、36c、36
dが設けられている。
【0020】図4、図6に示すように、各スライダ4
0、41は各々、トレー10の両側の外側面に設けられ
た各スライダ係合突起13、13と関係し合って、トレ
ー10を矢印X−X′方向にスライド自在に支持するた
めのガイド溝42、42と、2つのガイド孔43、44
及び45、46を有する。各ガイド孔43、44及び4
5、46には各々、PUユニット30のフレーム35に
設けられたガイドピン36a、36b及び36c、36
dが挿入されている。これらガイド孔とガイドピンとの
結合によって、PUユニット30は各スライダ40、4
1のスライドと同時に昇降動作する。
【0021】各スライダ40、41の下端にはラックギ
ア47、48が各々設けられている。各ラックギア4
7、48は、連結部材50のシャフト53の両端に固定
されたギア51、52と噛み合っている。各スライダ4
0、41は、この連結部材50によって互いに連結さ
れ、且つ互いに同期してスライドするように構成されて
いる。また、一方のスライダ41にはラックギア49が
設けられている。
【0022】さらに、各スライダ40、41には、トレ
ー10のローディング時に、トレー10に搭載されたデ
ィスクをクランプ可能な位置まで偏心移動させるための
ディスク偏心案内突起と、ディスククランプ解除時にデ
ィスクをローディング時のトレー10内の高さ位置に復
帰させるためのディスク復帰案内突起とが設けられてい
る。これらについては後で詳述する。
【0023】次に、トレーのローディング動作を説明す
る。
【0024】図7(a)と図8はトレー10が排出され
ている時の状態を示している。トレー排出時、PUユニ
ット30の各ガイドピン36a、36b、36c、36
dは各スライダ40、41に設けられたガイド孔43、
44、45、46の上段の水平部(a)上にある。この
時、ターンテーブル28とクランパ60とは離れてい
る。一方、トレー10に設けられたラックギア14は、
クラッチギア64の第1のギア(b)と結合されてい
る。
【0025】トレー10のローディングは、ユーザが指
等でトレー10を矢印X′方向に押すことによって開始
される。トレー10が一定の距離移動したところで、こ
のことがフレーム20に搭載されたスイッチ70によっ
て電気的に検知され、その検知信号がコントローラに通
知される。これによりコントローラはローディング用モ
ータ23を起動するように制御する。モータ23が起動
されることによって、クラッチギア64が矢印方向に回
転し、これによってトレー10は自動的に内部にローデ
ィングされる。
【0026】トレー10の引き込み量が所定の距離に達
すると、図9に示すように、トレー10の挿入側の端面
10aが、回転レバー80の一端部81と当接する。こ
の回転レバー80は、フレーム20上に支軸82を介し
て回動自在に支持されている。回転レバー80は、一方
のスライダ40を正面側(矢印X方向)に押し出すため
の他端部83を有している。したがって、トレー10の
挿入側の端面10aに回転レバー80の一端部81が当
接し、回転レバー80が矢印C方向に回動することによ
って、スライダ40は正面側(矢印X方向)へのスライ
ド移動を開始する。スライダ40が移動すると、このス
ライダ40と連結部材50を介して連結されている他方
のスライダ41もスライダ40と同期して矢印X方向に
スライド移動する。
【0027】図10に示すように、トレー10が、トレ
ー10の端面16a、16bがフレーム20の面20c
と当接する位置まで移動した時、トレー10のローディ
ングが完了する。この時、図7の(B)に示すように、
PUユニット30の各ガイドピン36a、36b、36
c、36dが各スライダ40、41のガイド孔43、4
4、45、46の傾斜部(b)にある。即ち、PUユニ
ット30はその昇降範囲のほぼ中間に存在する。
【0028】一方、スライダ40のラックギア49は、
この時既にギア61と結合されている。従って、クラッ
チギア64、ギア61、ラックギア49を通じて伝達さ
れるローディング用モータ23の動力によって、各スラ
イダ40、41は矢印X方向に移動される。またこの
時、クラッチギア64によってトレーローディング機構
へのモータ23の動力は切断され、各スライダ40、4
1の昇降機構にのみ動力が伝達される。
【0029】図11は各スライダ40、41の移動が完
了した状態(ディスクのローディングが完了した状態)
を示している。この時、図7(C)に示すように、PU
ユニット30の各ガイドピン36a、36b、36c、
36dは各スライダ40、41のガイド孔43、44、
45、46の下段の水平部(c)に位置している。この
時、ターンテーブル28とクランパ60とによって光デ
ィスクがクランプされる。さらに、PUユニット30に
設けられた固定ピン32が、トレー10に設けられたピ
ンホール15に内に嵌り込み、これによって、トレー1
0とPUユニット30との上下方向及び前後左右方向の
位置決めと相互の固定が達成される。
【0030】トレー10の排出はイジェクトスイッチ4
を押すことによって開始される。コントローラはイジェ
クトスイッチ4のイジェクト検知信号を入力すると、ロ
ーディング用モータ23をローディング時とは逆回転方
向に駆動するように制御する。これにより、PUユニッ
ト30が図7(C)の位置(高さ)から図7(B)の位
置(高さ)まで移動し、ディスクのクランプが解かれ
る。その後は、前述したローディング動作と全く逆の手
順でトレー排出が行われる。トレー10が所定の位置ま
で排出された時、この事象はフレーム20に搭載された
スイッチ70によって電気的に検知される。コントロー
ラは、スイッチ70からの検知信号を入力した時、モー
タ23を停止するように制御する。
【0031】次に、トレーのディスク保持機構の詳細に
ついて説明する。
【0032】図5、図12に示すように、トレー10の
ディスク搭載凹部11は、ディスクDの外形にほぼ適合
した形状を有し且つディスク径より若干大きい内径を有
してなる。トレー10の左右両側にはディスク搭載凹部
11からディスクを指で抽出しやすくするための切欠部
70、71が設けられ、起立姿勢でディスクをトレーに
搭載したときディスクの端の一部が、上記切欠部70、
71のうち下側に位置する一方の切欠部より突出し得る
ようになっている。
【0033】ディスク搭載凹部11の周囲には、ディス
クを起立姿勢で搭載する場合にディスクDがディスク搭
載凹部11から脱落しないようにこれを保持するための
4つの爪72(72a、72b、72c、72d)が設
けられている。すなわち、ディスクDは、図13に示す
ように、本CD−ROMドライブのコンピュータ本体へ
組み込む左右の向きによって定まる一方(この例では下
方)のトレー切欠部71を挟んで配置された2つの爪7
2c、72dによってトレー10に保持される。図14
にこの爪部の拡大断面を、また図15にトレー切欠部の
末端部分の拡大断面を各々示す。このように、爪72は
ディスク搭載凹部11の底面11aに対向する面73で
ディスクDを押えることによってこれを保持する。爪7
2の突出量h1 は1mm程度でよく、あまり長すぎると
例えば両面ディスクの場合に信号記録領域にまで爪が接
触するようになるのでディスク保護上好ましくなく、ま
た、ディスク搭載凹部11に対するディスクの出し入れ
において爪が位置的に邪魔になる。
【0034】図16はトレー10へのディスク搭載時の
ディスクの動きを示した断面図である。同図において、
ユーザによりディスク搭載凹部11のほぼ中央に挿入さ
れたAに位置するディスクは、ユーザが指を放した直後
に凹部11内で落下し、凹部内壁部に設けられたテーパ
面11b(図5、図12、図13において斜線部で示
す。)に誘導され、2つの爪72c、72dと当接する
Bの位置まで移動する。なお確率的には、落下後のディ
スクはテーパ面11bの誘導の形跡を残してディスク上
部側が凹部11内に倒れ込んだかたちとなることが多い
が、ここではディスクは真っ直ぐ下に落下するものと仮
定する。
【0035】凹部内壁部のテーパ面11bを上りきった
ところは平坦面11cとなっており、この平坦面11c
と爪72との間のディスク厚方向の距離はディスクの厚
さとほぼ一致する(ディスクの厚さより僅かに小さくて
もよい。)ものとしている。このため、起立姿勢でトレ
ー10に搭載されたディスクの上側がディスク搭載凹部
11から外側に大きく倒れ込む心配がなくなる。
【0036】ところで、凹部内壁部のテーパ面11bを
上りきったところの平坦面11cを十分狭くした場合
(平坦面11cが存在しない場合を含む。)、図17及
び図18に示すように、テーパ面11bでディスクDを
誘導した形跡を残した斜め姿勢のままディスクDが保持
される確率がさわめて高くなる。この場合、ディスクD
の上側は爪72を支点としてディスク搭載凹部11内に
倒れ込み、ディスクDの下側は僅かにディスク搭載凹部
11から突出する方向に傾く。
【0037】ディスクDがトレー10のディスク搭載凹
部11より大きく突出した場合、トレー10の搬送(ロ
ーディング/アンローディング)時におけるディスクと
キャビネット1内の部品との衝突が一見心配されるが、
本例におけるディスク下側の突出浮上量h2 はごく僅か
であることからその心配はまずない。逆に、このように
してディスクの上部側を凹部11内に倒しておくことで
トレー搬送時のディスクの姿勢がより安定し、外乱振動
により瞬間的にディスク上部側が凹部から突出すること
がなくなり、上記衝突の危険はいっそう解消される。
【0038】このように、この実施形態のCD−ROM
ドライブは、ディスクを起立姿勢でトレー10に搭載し
た場合だけディスクと当接してこのディスクをディスク
搭載凹部11内に拘束するように機能する爪72を設け
たことによって、トレー10にディスクを起立姿勢で搭
載する場合と横臥姿勢で搭載する場合のどちらにも利用
することが可能となる。
【0039】また、ディスクを保持する爪72をトレー
10の左右の対称位置に2つずつ設けたので、本CD−
ROMドライブのコンピュータ本体へ組み込む左右の向
きも自由となる。
【0040】次に、トレー10のローディング時に、ト
レー10に搭載されたディスクをクランプ可能な位置ま
で偏心させるための機構と、ディスクのクランプ解除時
にディスクをトレー10内の定位置に復帰させるための
機構について説明する。
【0041】前述したように、本CD−ROMドライブ
においては、トレー10にディスクを起立姿勢で搭載し
た場合、図16に示したように、ディスクは本来の高さ
位置より距離Lだけ下方に落ち込む。すなわち、トレー
10にディスクを横臥姿勢で搭載した場合と比較して距
離Lだけディスク中心の位置がずれる。もともとCD−
ROMドライブには、ターンテーブル上にディスクのセ
ンター孔との位置ずれを吸収するためのセンタリングと
呼ばれる部品が装着されており、多少の位置ずれはこの
センタリングによって修正されてディスククランプは成
功するが、本CD−ROMドライブでは、トレー10に
ディスクを起立姿勢で搭載した場合のディスククランプ
をさらに確実に行うようにするための次のような構成を
採っている。
【0042】図5に示したように、スライダ40には、
トレー10のローディング時にトレー10の下側の切欠
部71から突出しているディスク下端面と当接してディ
スクを確実にクランプ可能な高さ位置まで導くためのデ
ィスク偏心案内部91と、ディスククランプ解除時にデ
ィスクをローディング時のトレー10内の元の高さ位置
に復帰させるためのディスク復帰案内部92が設けられ
ている。
【0043】図19、図20及び図21はこれらディス
ク偏心案内部91及びディスク復帰案内部92の詳細を
示す平面図と断面図である。これらの図に示すように、
スライダ40には、初期のトレーローディング時のディ
スク下端部の移動経路Dに沿って溝状にディスク偏心案
内部91が形成されている。この溝の底面は一部スロー
プ面91aとなっており、このスロープ面91aで、ロ
ーディングされてきたトレー10内のディスクDの高さ
位置をL1だけ上昇させるようにしている。
【0044】また、図19及び図20において、Cはデ
ィスククランプ解除時のトレー内のディスク位置であ
る。トレーにディスクを横臥姿勢で搭載した場合、ディ
スクはターンテーブル28の下降に伴って重力落下によ
りトレー10内の元の位置に復帰するが、トレー10に
ディスクを起立姿勢で搭載した場合、クランプ解除後に
ディスクは真っ直ぐ下に落下する。そこで、このCD−
ROMドライブにはディスク復帰案内部92が設けられ
ている。このディスク復帰案内部92は、クランプ解除
後に落下してきたディスクの下端面と当接して、このデ
ィスクをトレー搬送時のトレー内のディスク位置まで誘
導するためのテーパ面92aを有している。 次に、こ
れらディスク偏心案内部91及びディスク復帰案内部9
2によるディスク移動の動作について図22乃至図27
を参照しつつさらに詳細に説明する。 トレー10のロ
ーディング途中で、トレー10の下側の切欠部71から
突出しているディスク下端がディスク偏心案内部91の
スロープ面91aと当接し(図22(a)、図24を参
照)、このスロープ面91aを登り経て平坦な頂上面9
1bに到達する(図22(b)、図25を参照)。これ
により、トレー10内のディスクDの中心位置がクラン
プ可能な高さ位置に至り、クランパ60とターンテーブ
ル28によりディスククランプが達成される(図22
(c)、図26を参照)。このディスククランプは、タ
ーンテーブル28側の移動により行われ、結果的にディ
スクDはトレー10のディスク搭載凹部11より若干浮
上した位置で駆動されることになる。
【0045】トレーのアンローディング動作において
は、まずターンテーブル28をクランパ60から引き離
してディスククランプ解除が行われる。これによりディ
スクDは下方に落下する(図23(b)、図27を参
照)。このディスククランプ解除動作と同時にスライダ
40が矢印X′方向にスライドする。このスライダ40
の移動によって、落下してきたディスクの下端面はスラ
イダ40に設けられているディスク復帰案内部92のテ
ーパ面92aに当接し、このテーパ面92aの誘導作用
によってディスクDは全体的にディスク偏心案内部91
の溝の位置、つまり初期のトレーローディング時のトレ
ー内のディスク位置に復帰される(図23(c)を参
照)。
【0046】以上説明したように、この実施形態のCD
−ROMドライブは、ディスクを起立姿勢でトレー10
に搭載した場合だけディスクをディスク搭載凹部11内
に保持するように機能する爪72を設けたことによっ
て、トレーにディスクを起立姿勢で搭載する場合と横臥
姿勢で搭載する場合のどちらにも利用することが可能と
なる。すなわち、起立姿勢のディスクは凹部11内の下
方に落下移動した位置つまりディスク搭載凹部11の中
央から外れた位置で保持されるので、凹部11にディス
クを挿入したり凹部11からディスクを取り出す際に爪
72が障害物となることはない。また、起立姿勢のディ
スクは凹部11の底面側より全体的に浮上せしめた位置
で保持されるので、横臥姿勢のディスクと爪72との余
計な干渉が生じない。さらに、起立姿勢のディスクはト
レー10のディスク搭載面に対してほぼ平行な姿勢或い
はディスクの上部側を凹部11の底面側に倒した姿勢で
保持されるので、トレー搬送時にディスクとCD−RO
Mドライブ本体側の部品との衝突が生じることがない。
よって、この実施形態のCD−ROMドライブは、トレ
ー10にディスクを起立姿勢で搭載する場合と横臥姿勢
で搭載する場合のどちらにも良好に利用することが可能
となる。
【0047】また、ディスクを拘束するための爪72を
トレー10の左右対称に2つずつ設けたことにより、本
CD−ROMドライブのコンピュータ本体へ組み込む際
の左右の向きの選択が自由となる。さらに、ディスクを
保持するための爪72はトレーに一体成形により容易に
設けられるため、部品点数や組み立て工数の実質的な増
加を招くことはない。したがって、CD−ROMドライ
ブの小形・軽量化及び低価格化を図ることができる。
【0048】さらに、本実施形態のCD−ROMドライ
ブは、トレー10にディスクを起立姿勢で搭載する場合
と横臥姿勢で搭載する場合のトレー内のディスクの中心
位置のずれをディスク偏心案内部91によって補正する
ことができ、ディスククランプを確実化することが可能
となる。
【0049】加えて、本実施形態のCD−ROMドライ
ブは、ディスククランプ解除時にディスクをローディン
グ時のトレー10内の元の高さ位置に復帰させるための
ディスク復帰案内部92を設けたことで、トレー10に
ディスクを起立姿勢で搭載する場合の、トレーのアンロ
ーディング動作を安定して行えるようになる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レーにディスクを起立姿勢で搭載する場合も横臥姿勢で
搭載する場合もトレーへのディスクの搭載及び取り出し
作業が良好に行え、起立姿勢時のディスクの保持能力に
優れ、そのうえトレー搬送時にディスクと再生装置側の
部品との衝突が生じることのないディスク用トレーとデ
ィスク再生装置を実現することが可能になる。また、ト
レーの左右両側にディスク保持手段を設けることによっ
て、本ディスク再生装置をコンピュータ本体へ組み込む
際の左右の向きの選択が自由となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のCD−ROMドライブの外
観を示す斜視図
【図2】図1のCD−ROMドライブの内部をキャビネ
ットを外して裏側から示す図
【図3】図2においてトレーを引き出した状態を示す図
【図4】図1のCD−ROMドライブの分解図
【図5】図1のCD−ROMドライブのトレーをディス
ク搭載面側より見た斜視図
【図6】スライダとトレー及びPUユニットとの結合関
係を示す図
【図7】トレーローディング時の動作を示す側面図
【図8】トレー排出時の状態を示す平面図
【図9】トレー引き込み途中の状態を示す平面図
【図10】トレー引き込み終了時の状態を示す平面図
【図11】ローディング完了及びディスククランプ完了
の状態を示す平面図
【図12】トレーの平面図
【図13】ディスクを起立姿勢で搭載したトレーの平面
【図14】ディスクを起立姿勢でトレーに保持する爪部
の拡大断面図
【図15】トレー切欠部の末端部分の拡大断面図
【図16】トレーへのディスク搭載時のディスクの動き
を示した断面図
【図17】爪部の他の例を示す図
【図18】トレー切欠部の末端部分の他の例を示す図
【図19】ディスク偏心案内部及びディスク復帰案内部
の詳細を示す平面図
【図20】図19のX−X′断面図
【図21】図20のY−Y′断面図
【図22】ディスク偏心案内部によるディスク案内の動
作を示す断面図
【図23】ディスク復帰案内部によりディスク案内の動
作を示す断面図
【図24】ディスク偏心案内部とディスク下端面との当
接直前の様子を示す平面図
【図25】ディスク偏心案内部によるディスク偏心後の
様子を示す平面図
【図26】ディスククランプ完了状態を示す平面図
【図27】ディスククランプ解除状態を示す平面図
【符号の説明】
10………トレー 11………ディスク搭載凹部 11a……ディスク搭載凹部の底面 11b……ディスク搭載凹部のテーパ面 11c……ディスク搭載凹部の平坦面 70、71………切欠部 72(72a、72b、72c、72d)………爪 91………ディスク偏心案内部 91a……ディスク偏心案内部のスロープ面 92………ディスク復帰案内部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを搭載して再生装置内に装填す
    るためのディスク用トレーにおいて、 ディスク径より大きい内径を有するディスク搭載用の凹
    部と、 起立させたトレーの前記凹部内にディスクが挿入された
    時、該凹部内の下方に落下移動したディスクを該凹部の
    底面より全体的に浮上せしめた位置で保持するディスク
    保持手段とを具備することを特徴とするディスク用トレ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスク用トレーにおい
    て、 前記ディスク保持手段は、前記凹部の内壁部に各々設け
    られた、前記ディスクの落下移動に伴う浮上を誘導する
    ためのテーパ面及び浮上しせめたディスクの端部をトレ
    ー主面に対して略平行な面で支えるディスク支持面と、
    このディスク支持面と協働して前記ディスクを起立姿勢
    に保持するディスク起立姿勢保持部とを有することを特
    徴とするディスク用トレー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスク用トレーにおい
    て、 前記ディスク支持面と前記ディスク起立姿勢保持部との
    間のディスク厚方向の距離がディスク厚寸法とほぼ一致
    していることを特徴とするディスク用トレー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のいずれかのディス
    ク用トレーにおいて、 前記ディスク保持手段は、トレーの再生装置への挿入方
    向に対して左右両側に設けられていることを特徴とする
    ディスク用トレー。
  5. 【請求項5】 ディスクを搭載したトレーの出し入れが
    自在なディスク再生装置において、 前記トレーが、 ディスク径より大きい内径を有するディスク搭載用の凹
    部と、 起立させたトレーの前記凹部内にディスクが挿入された
    時、該凹部内の下方に落下移動したディスクを該凹部の
    底面より全体的に浮上せしめた位置で保持するディスク
    保持手段とを具備することを特徴とするディスク再生装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のディスク再生装置におい
    て、 前記ディスク保持手段は、前記凹部の内壁部に各々設け
    られた、前記ディスクの落下移動に伴う浮上を誘導する
    ためのテーパ面及び浮上しせめたディスクの端部をトレ
    ー主面に対して略平行な面で支えるディスク支持面と、
    このディスク支持面と協働して前記ディスクを起立姿勢
    に保持するディスク起立姿勢保持部とを有することを特
    徴とするディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のディスク再生装置におい
    て、 前記ディスク支持面と前記ディスク起立姿勢保持部との
    間のディスク厚方向の距離がディスク厚寸法とほぼ一致
    していることを特徴とするディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7記載のいずれかのディス
    ク再生装置において、 前記ディスク保持手段は、トレーの再生装置への挿入方
    向に対して左右両側に設けられていることを特徴とする
    ディスク再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295265B1 (en) * 1999-10-04 2001-09-25 Hewlett Packard Company Unique tray geometry to allow for vertical loading of optical disc in optical drive
US6301213B1 (en) 1999-10-04 2001-10-09 Hewelett-Packard Company Using a top-hinged shutter on a drive to supply a retaining force to hold a disc in position for vertical insertion
US6466534B2 (en) 1999-10-04 2002-10-15 Hewlett-Packard Company Orientation of drive mechanics to allow for disc loading in an off-axis position

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US6466534B2 (en) 1999-10-04 2002-10-15 Hewlett-Packard Company Orientation of drive mechanics to allow for disc loading in an off-axis position
US7284249B2 (en) 1999-10-04 2007-10-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Orientation of drive mechanics to allow for disc loading in an off-axis position

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