JPH09243361A - 傾き検出装置、及びそれを備えた測量機 - Google Patents

傾き検出装置、及びそれを備えた測量機

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JPH09243361A
JPH09243361A JP8052701A JP5270196A JPH09243361A JP H09243361 A JPH09243361 A JP H09243361A JP 8052701 A JP8052701 A JP 8052701A JP 5270196 A JP5270196 A JP 5270196A JP H09243361 A JPH09243361 A JP H09243361A
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bubble
bubble tube
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inclination
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JP8052701A
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Eiichi Kitajima
栄一 北島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 警報を発しない作動範囲の大きさが小
さくとも確実に検出する傾き検出装置、及びそれを備え
た測量機を提案すること。 【解決手段】 気泡管(1)の下方向より、気泡管を
水平にしたときの気泡(1A)の下部の液面(1E)で
反射するように、液体の臨界角以上の角度で入射する投
光手段(4)と、前記気泡の下面で反射した光を受光し
受光信号を発する受光手段(5)と、気泡の位置より変
化する前記受光信号に基ずいて、前記気泡管の傾きが所
定値以上である時に信号を出力する処理装置(6)とを
備えた傾き検出装置とした。又、それを測量機に備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、気泡管の所定値
以上の傾斜を検出する傾き検出装置に関し、特に測量機
の傾き検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】測量機は、水平(垂直)に設置(この作
業を整準と言う。)しないと誤差を生ずる。その為、測
量機には、測量機の傾きが所定範囲内(以下、補正範囲
内と言う。)であれば前記誤差を自動的に補正する自動
傾き補正装置と、測量機の傾きが前記所定範囲を超えて
いる(以下、補正範囲外と言う。)時に警告を発する補
正範囲外警告装置を備えたものがある。
【0003】従来の補正範囲外警告装置は、例えば、測
量機本体に発光ダイオードとフォトダイオードとを備え
るフォトインタラプタが、その光軸が上下方向となるよ
うに設けられると共に、小径穴を有する遮光板が前記発
光ダイオードとフォトダイオードとの間に、前記測量機
本体に設けた回転軸によって揺動自在に設けられてい
る。前記小径穴は、測量機本体が整準された時、前記フ
ォトインタラプタの光軸上にくるように設けられてい
る。
【0004】従って、測量機が補正範囲内に整準された
時、前記フォトダイオードは、前記発光ダイオードから
の光を受光して受光信号を発する。一方、測量機が補正
範囲内に整準されていない時、前記フォトダイオード
は、前記発光ダイオードからの光を受光せず、受光信号
を発しない。そして、前記フォトダイオードからの信号
を受ける処理装置が受光信号を受けない時、前記処理装
置は、測量機が補正範囲内に整準されていないことを表
す警報を発する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来装置は、自動傾き
補正範囲が大きい(例えば、1°以上)場合は、遮光
板、即ち小径穴の位置が大きく変化するので、小径穴の
位置がずれたことをフォトインタラプタで検出できる
が、傾き補正範囲が小さい(例えば、15′以下)場合
には、遮光板、即ち小径穴の位置の変化が小さいので、
小径穴の位置がずれたことをフォトインタラプタで検出
することが難しく、その結果、補正範囲外警告装置が作
動しないという問題点があった。
【0006】本発明の課題は、警報を発しない作動範囲
(前記補正範囲内に相当する。)の大きさが小さくと
も、傾きを確実に検出する傾き検出装置を提案し、確実
に作動する傾き警告装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、液体と気泡が封入された気泡管(1、11、31)
と、前記気泡管を水平にした時の前記気泡の下部の液面
に前記液体の臨界角以上の角度で前記気泡管の下方から
光を入射する投光手段(4、14、34)と、前記気泡
の下面で反射した光を受光して受光信号を発する受光手
段(5、15、35)と、前記気泡の位置変化によって
変化する前記受光信号に基ずいて、傾きが所定値以上で
ある時に信号を出力する処理装置(6、36)とを備え
た。
【0008】この装置は、気泡管が水平におかれた時、
気泡底面で全反射された光が受光手段で受光され、気泡
管が所定値以上に傾いた時、光は全反射されず受光手段
は全反射光を受光しない。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の装置において、前記気泡管は、下部に2
つの斜面(2、3)を有する円形気泡管とし、前記投光
手段と受光手段とを前記斜面の夫々にほぼ垂直に配置し
た。
【0009】この装置は、一組の投光手段と受光手段で
2次元方向の傾きを検知する。請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の装置において、前記気泡管は、棒
状気泡管とし、前記投光手段と前記棒状気泡管との間
に、前記投光手段からの光を前記棒状気泡管の長手方向
に対して直角な面内に拡がりをもつ平板光とする光学部
材を配設した。
【0010】棒状気泡管に、その長手方向に直角な方向
に拡がる平板光が入射するので、棒状気泡管がその長手
方向に直角な方向に傾いても受光手段は全反射光を受光
する。請求項4に記載の発明は、整準用気泡管(41)
を備える測量機において、前記整準用気泡管(41)を
請求項1〜請求項3の何れかに記載の装置の気泡管
(1、11)としても用いると共に、前記投光手段を可
視光光源として、前記気泡管の照明用と兼用した。
【0011】この装置では、測量機の整準用気泡管が傾
き警報装置用気泡管としても作用する、と共に前記気泡
管が照明される。請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の装置において、前記処理装置からの信号によって
警報を発する報知手段(7、37)を設け、該報知手段
で前記投光手段を兼ねた。
【0012】請求項6に記載の発明は、レーザー投光測
量機において、液体と気泡が封入された気泡管と、前記
レーザー投光測量機を整準した時の前記気泡の下部の液
面に前記液体の臨界角以上の角度で前記気泡管の下方か
ら光を入射する投光手段と、前記気泡の下面で反射した
光を受光して受光信号を発する受光手段と、前記気泡の
位置変化によって変化する前記受光信号に基ずいて、前
記気泡管の傾きが所定値以上である時に、前記レーザー
投光測量機からレーザー光線を出射しない、又は間欠的
に出射するようにするレーザー光線制御部(26)とで
構成した。
【0013】測量機が所定値以上に傾いている時にはレ
ーザーが投射されないか、間欠的に投射され、前記傾き
が所定値以上であることを報知する。請求項7に記載の
発明は、傾き自動補正装置を備える測量機において、液
体と気泡が封入された気泡管と、前記測量機を整準した
時の前記気泡の下部の液面に前記液体の臨界角以上の角
度で前記気泡管の下方から光を入射する投光手段と、前
記気泡の下面で反射した光を受光して受光信号を発する
受光手段と、前記気泡の位置変化によって変化する前記
受光信号に基ずいて、前記気泡管の傾きが前記傾き自動
補正装置の補正範囲外である時に信号を出力する処理装
置と、前記処理装置からの信号によって警報を発する報
知手段とを備えた。
【0014】測量機の傾きが補正範囲外である時には警
報が報知される。
【0015】
【実施の形態】図1、図2(a)及び図2(b)に、本
発明傾き検出装置の第1の実施形態の原理説明図を示
す。図1において、円形気泡管1は、下部に水平に対し
て夫々50°傾斜した透明な傾斜面2、3を有する容器
の内部にアルコール1B(屈折率=1.33)が、その
上部に気泡1A(空気)を形成するように封入されてい
る。前記円形気泡管1は、例えば10′/2mmの感度
をもっている。傾斜面2側には、緑色発光ダイオード4
が、その光軸が前記傾斜面2に垂直になるように設けら
れている。又、傾斜面3側には、フォトダイオード5
が、その光軸が前記傾斜面3に垂直になるように設けら
れている。発光ダイオード4及びフォトダイオード5
は、発光ダイオード4、フォトダイオード5に電力を供
給し、フォトダイオード5からの受光信号を処理する処
理装置6に接続されている。処理装置6は、処理装置6
からの信号に基づいて作動する傾き警告用赤色発光ダイ
オード7に接続されている。
【0016】上記構成の傾き検出装置が取り付けられた
測量機本体(不図示)が整準されると、気泡管1内の気
泡1Aは、気泡管1の中央に静止する。(図1の状態)
この時、緑色発光ダイオード4からの光4Aは、気泡管
1の内部に封入されたアルコール1Bと気泡1Aの境、
つまりアルコールの液面の底部1Dに入射点1Cで入射
する。前記入射点1Cにおける気泡1Aとアルコール1
Bの境界の接線は水平であるから、光4Aの入射角(5
0°)は臨界角(48.7°)を越えている。光4A
は、前記入射点1Cで全反射されフォトダイオード5に
受光される。そして、フォトダイオード5から受光信号
が処理装置6に出力される。処理装置6は、前記受光信
号が入力された時、測量機本体の傾きは所定範囲内にあ
ると判断し、傾き警告用赤色発光ダイオード7を点灯し
ない。
【0017】測量機本体が所定範囲内で傾くと、気泡1
Aは、測量機本体の傾きと気泡管の感度とに応じた量だ
け位置がずれる。その結果、光4Aの気泡1Aの底部1
Eへの入射点1Cがずれ、入射点1Cにおける底面1E
の接線方向が変化する。その結果、光4Aの底面1Eへ
の入射角が変化し、全反射光4Bの方向が変化する。そ
こで、前記方向が変化した全反射光4Bも受光するよう
な受光特性のフォトダイオード6を選択するか、そのよ
うにする光学部材を気泡管1とフォトダイオード6との
間に配設する。
【0018】尚、前記気泡管1は、気泡1Aの大きさ、
つまり封入する空気の量を調節して前記所定範囲と、光
4Aの、底面1Eへの入射角が全反射角を超える測量機
本体の傾き範囲とを一致させてある。封入する空気の量
を多くすると底面1Eの曲率が小さくなり、前記入射角
が全反射角を超える測量機本体の傾き範囲が大きくな
る。
【0019】次に、測量機本体の傾きが所定範囲外であ
る時の様子を図2(a)、(b)に示す。図2(a)
は、測量機本体が気泡1Aが気泡管1の左側に寄る方向
に傾いた状態であり、緑色発光ダイオード4からの光4
Aは、アルコール1B内を通り、気泡管1のガラス上部
1D(屈折率=1.5)で全反射され、斜面3の上部か
ら外部へ出射する(4B)。この結果、フォトダイオー
ド5は全反射光を受光せず、受光信号を出力しない。そ
して、処理装置6は、測量機本体の傾きは所定範囲外で
あると判断し、傾き警告用赤色発光ダイオード7を点滅
させる。
【0020】図2(b)は、測量機本体が上記と反対方
向に傾いた状態であり、緑色発光ダイオード4からの光
4Aは、アルコール1B、気泡1Aを通り、ガラス上部
1Dから外部へ射出する。その結果、フォトダイオード
5は光を受光せず、受光信号を出力しない。そして、処
理装置6は、測量機本体の傾きは所定範囲外であると判
断し、傾き警告用赤色発光ダイオード7を点滅させる。
【0021】測量機本体が上記と直角方向に傾いた場合
も同様にして、処理装置6は、測量機本体の傾きは所定
範囲外であると判断し、傾き警告用赤色発光ダイオード
7を点滅させる。図3(a)〜(c)は、本発明傾き検
出装置の第2の実施形態の原理説明図で、図3(a)は
平面図、図3(b)は縦断面図、図3(c)は横断面図
である。図3(b)において、棒状気泡管11は、1
0′/2mmの感度をもっている。棒状気泡管11の左
下部には、赤色発光ダイオード14が、水平に対して右
上方50°に向けて設けられている。又、棒状気泡管1
1の右下部には、フォトダイオード15が、水平に対し
て左上方50°に向けて設けられている。赤色発光ダイ
オード14及びフォトダイオード15は、第1の実施形
態と同様の処理装置(不図示)、及び傾き警告用赤色発
光ダイオード(不図示)に接続されている。気泡11A
の底部11Eは、図3(c)に示すように棒状気泡管の
長手方向に平坦部分を有する。
【0022】上記構成の傾き検出装置が取り付けられた
測量機本体(不図示)が整準されると、気泡管11内の
気泡11Aは、中央に静止するので、前記赤色発光ダイ
オード14からの光14Aは、アルコール11B(屈折
率=1.33)と気泡11A(空気)の境、つまりアル
コールの液面の底面11Eに入射点11Cで入射する。
前記入射点11Cにおける気泡11Aとアルコール11
Bの境界の接線は水平であるから、光14Aの入射角
(50°)は臨界角(48.7°)を越えている。従っ
て、光14Aは全反射され、フォトダイオード15に受
光される。そして、フォトダイオード15から受光信号
を受けた処理装置(不図示)は、本体の傾きは所定範囲
内であると判断し、傾き警告用赤色発光ダイオードを点
灯し続ける。
【0023】測量機本体が所定範囲内で棒状気泡管11
の長手方向に傾くと、気泡11Aは図3(c)の上下方
向に移動するが、気泡11Aの底部は長手方向に平坦な
ので上記の状態は変化せず、傾き警告用赤色発光ダイオ
ードを点灯し続ける。測量機本体の傾きが所定範囲の限
界では、入射点は、測量機本体が整準されたときの入射
点11Cから11C’に移る。この点における気泡11
Aとアルコール11Bの境界の図3の紙面内における接
線方向は、11Tのように傾いているので、全反射光1
4Bはフォトダイオード15から逸れ、フォトダイオー
ド15で受光されず、受光信号が処理装置に出力されな
い。そして処理装置は、測量機本体の傾きは所定補正範
囲外であると判断し、赤色発光ダイオード12を点滅さ
せる。
【0024】尚、前記気泡管11は、気泡11Aの大き
さ、つまり封入する空気の量を調節して、前記所定範囲
と全反射光14Bがフォトダイオード15で受光される
測量機本体の傾き範囲(図3(c)のS)とを一致させ
てある。封入する空気の量を多くすると前記底面1Eの
平坦部が長くなり、前記全反射光14Bがフォトダイオ
ード15で受光される測量機本体の傾き範囲が拡大され
る。
【0025】次に、測量機本体の傾きが更に大きくなっ
た時の平面図、縦断面図を、夫々図4(a)、(b)に
示す。図4(a)に示すように、気泡11Aが気泡管1
1の一端部に寄り、図4(b)に示すように、赤色発光
ダイオード14からの光14Aは、アルコール11B、
気泡管11の円形上部11Dを透過し、外部に出射す
る。この結果、フォトダイオード15は全反射光を受光
せず、受光信号を出力しない。そして処理装置は、本体
の傾きは所定範囲外であると判断し、赤色発光ダイオー
ド12を点滅させる。
【0026】ところで、測量機本体が棒状気泡管11の
長手方向の軸回りに傾くと、気泡11Aは図3(b)の
左右方向に移動し、第1の実施形態で説明した傾斜範囲
を超えると光14Aは気泡11Aとアルコール11Bの
境界で全反射されなくなり、全反射光14Bはフォトダ
イオード15に受光されなくなる。そこで、フォトダイ
オード15と棒状気泡管11の間に、発光ダイオード1
4からの光14Aを図3の紙面内に拡がりを持つ平行平
板光にする円筒レンズを配設すると、棒状気泡管の左右
方向傾斜があっても、発光ダイオード14からの光をフ
ォトダイオード15が受光することが出来るようにな
る。その結果、処理装置からの信号を受けて作動する傾
き警告装置の、棒状気泡管の左右方向傾斜に対する作動
条件が緩和されるので好ましい。
【0027】図5は、本発明検出装置の第1の実施形態
の装置を備えたレーザー投光測量機の構造図である。図
5において、本体20の下側には測量機本体を整準する
ための整準ユニット21がある。前記本体20の筐体内
には、可視光レーザーLを出射するレーザーダイオード
22が上向きに固定されている。レーザーダイオード2
2の上方には、本体20に設けた窓23から測量機の外
部へ、可視光レーザーLを水平面内に回転投射する回転
ユニット24が設けられている。レーザーダイオード2
2と回転ユニット24との間には、測量機本体が所定範
囲内で傾いても前記可視光レーザーLの投射方向が変化
せず、水平を保つように補正する、液体と空気を封入し
た透明容器と光学部材とで構成される自動傾き補正装置
25が設けられている。
【0028】従って、測量機本体が所定範囲内で傾むい
て設置されても、水平面内をスキャンする可視光レーザ
ーがレーザー投光測量機から投射される。この装置は、
測量における、いわゆる「墨出し」を行う時等の、高さ
基準として利用される。測量機本体20の右側上部に
は、本体20を整準するための10′/2mmの感度を
もつ円形気泡管41が設けられている。前記円形気泡管
41は、傾き検出装置用円形気泡管31としても用いら
れている。前記円形気泡管31(41)の下部には、発
光ダイオード34とフォトダイオード35が円形気泡管
31の中央部の気泡31Aに向けて固定されている。発
光ダイオード34とフォトダイオード35に電力を供給
すると共に、フォトダイオード35からの受光信号を処
理する処理装置36が本体20に内蔵されている。上記
円形気泡管31、発光ダイオード34、フォトダイオー
ド35、及び処理装置36は自動傾き補正装置25の傾
き補正範囲外警告装置を構成し、前記所定範囲は自動傾
き補正装置25の作動範囲と一致させてある。
【0029】前記各構成要素の配置の詳細及び動作は、
前記第1の実施形態の説明に準ずる。本実施形態では、
発光ダイオード34は傾き警告用発光ダイオード37を
兼ね、傾き警告用発光ダイオードとしての動作は第2の
実施形態と同様とする。つまり、本体20の傾きが補正
範囲内の場合、発光ダイオード34(37)は連続的に
点灯し、本体20の傾きが補正範囲外の場合、発光ダイ
オード34(37)は断続的に点灯する。そして、何れ
の場合の光も、整準作業時の円形気泡管の照明光として
利用される。
【0030】更に、本体20に内蔵された前記処理装置
36は、レーザー投光測量機を制御するレーザー光制御
装置26に本体20の傾きが補正範囲内が否かを表す信
号を出力する。前記制御装置26は、この信号が補正範
囲外を表す時、レーザー光源22からのレーザー出射を
中止する。或いは、前記制御装置26は、レーザー光の
光路に設けたシャッター部材の開閉を制御して、前記信
号が補正範囲外を表す時、レーザー光がレーザー投光測
量機から外部に射出されないようにしても良い。
【0031】上記何れの実施形態においても所定の範囲
と気泡の底面での全反射する傾き範囲とを一致させた
が、測量機本体の傾きに伴って気泡の位置がずれ、光の
入射点における気泡底面の接線方向が変化し光の入射角
が変化すると、フォトダイオードが受光する光の光量が
変化し受光信号が変化する。そこで、処理装置を前記変
化する受光信号が所定値以上である時、傾きは所定範囲
内であると判断し、前記変化する受光信号が所定値未満
である時、傾きは所定範囲外であると判断するように構
成することもできる。
【0032】又、本発明の傾き検出装置を備えた測量機
が電子式測量機であれば、前記処理装置からの信号によ
って、電子式測量機が行う通常の処理の流れを変更し、
特別なエラー処理をするようにもできる。尚、本発明の
傾き検出装置を備える装置として測量機を挙げて説明し
たが、本装置の応用範囲はこれに限定されるものではな
く、傾斜した設置状態では、例えば精度が低下する等の
不具合を生ずる機械装置、例えば測定機、工作機械等に
適用可能であることは言うまでもないことである。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、感度が高く、
作動範囲(警報を発しない範囲)の大小に関わらず確実
に検出する傾き検出装置が提供される。請求項2に記載
の発明は、円形気泡管を用いたので、一組の投光手段と
受光手段で2次元方向の傾きを検知でき、装置を簡単な
構成とすることができる。
【0034】請求項3に記載の発明は、棒状気泡管を用
い、投光手段からの光を平板光としたので、作動範囲を
容易に広くできる。請求項4に記載の発明は、測量機の
備える部材と傾き検出装置の部材とを兼用したので、測
量機の傾き検出装置をコンパクトで安価にすることがで
きる。請求項5に記載の発明は、前記投光手段と傾きが
所定値以上であることを報知する報知手段と兼ねたの
で、コンパクトで安価に傾きを検出し、報知することが
できる。
【0035】請求項6に記載の発明は、測量機が所定値
以上に傾いている時にはレーザーが投射されないか、間
欠的に投射されるので、前記傾きが所定値以上であるこ
とが確実に認知される。特に、レーザーが投射されない
場合には、誤って作業することがない。更に安全性に優
れる。請求項7に記載の発明は、測量機の傾きが補正範
囲外である時には信号が出力されるので、誤って作業を
しないように対策を講ずることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の原理説明図で、傾き
が所定範囲内に調整された状態の縦断面図。
【図2】(a)、(b) 図1の装置の傾きが所定範囲外である状態を示す縦断面
図。
【図3】(a)、(b)、(c)本発明の第2の実施形
態の原理説明図で、傾きが補正範囲内に整準された状態
の平面図((a))、縦断面図((b))、横断面図
((c))。
【図4】(a)、(b) 図3(a)、(b)、(c)の装置の傾きが補正範囲外
である状態の平面図((a))、縦断面図((b))。
【図5】本発明の第1の実施形態の装置を備えたレーザ
ー投光測量機の構造図。
【符号の説明】
1、11、31……………気泡管 1A、11A、31A……気泡 1B、11B………………アルコール(液体) 2……………………………光源側斜面 3……………………………受光側斜面 4、14、34……………発光ダイオード(投光手段) 4A、14A………………入射光 4B、14B………………出射光 5、15、35……………フォトダイオード(受光手
段) 6、36……………………処理装置 7、37……………………赤色発光ダイオード(報知手
段) 20…………………………レーザー投光測量機本体 24…………………………回転ユニット 25…………………………自動傾き補正装置 26…………………………レーザー光制御装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡管と、前記気泡管を水平にした時の
    前記気泡管の気泡の下部の液面に前記液体の臨界角以上
    の角度で前記気泡管の下方から光を入射する投光手段
    と、前記気泡の下面で反射した光を受光して受光信号を
    発する受光手段と、前記気泡の位置変化によって変化す
    る前記受光信号に基づいて、前記気泡管の傾きが所定値
    以上である時に信号を出力する処理装置とを備えたこと
    を特徴とする傾き検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記気泡管は、下部に前記投光手段及び受光手段の光軸
    に、夫々ほぼ垂直な2つの斜面を有する円形気泡管であ
    ることを特徴とする傾き検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、 前記気泡管は、棒状気泡管であり、前記投光手段と前記
    棒状気泡管との間に、前記投光手段からの光を前記棒状
    気泡管の長手方向に対して直角な面内に拡がりをもつ平
    板光とする光学部材を配設したことを特徴とする傾き検
    出装置。
  4. 【請求項4】 整準用気泡管を備える測量機において、 前記整準用気泡管は、請求項1〜請求項3の何れかに記
    載の装置の気泡管としても用いられると共に、前記投光
    手段を可視光光源として、前記気泡管の照明用と兼用し
    たことを特徴とする測量機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 前記処理装置からの信号に基づいて、測量機の傾きが所
    定値以上である時に、傾きが所定値以上であることを表
    す報知手段を設け、該報知手段が前記投光手段を兼ねた
    ことを特徴とする測量機。
  6. 【請求項6】 レーザー投光測量機において、 液体と気泡が封入された気泡管と、前記レーザー投光測
    量機を整準した時の前記気泡の下部の液面に前記液体の
    臨界角以上の角度で前記気泡管の下方から光を入射する
    投光手段と、前記気泡の下面で反射した光を受光して受
    光信号を発する受光手段と、前記気泡の位置変化によっ
    て変化する前記受光信号に基ずいて、前記気泡管の傾き
    が所定値以上である時に、前記レーザー投光測量機から
    レーザー光線を出射しない、又は間欠的に出射するよう
    にするレーザー光線制御部とを備えたことを特徴とする
    レーザー投光測量機。
  7. 【請求項7】 傾き自動補正装置を備える測量機におい
    て、 液体と気泡が封入された気泡管と、前記測量機を整準し
    た時の前記気泡の下部の液面に前記液体の臨界角以上の
    角度で前記気泡管の下方から光を入射する投光手段と、
    前記気泡の下面で反射した光を受光して受光信号を発す
    る受光手段と、前記気泡の位置変化によって変化する前
    記受光信号に基ずいて、前記気泡管の傾きが前記傾き自
    動補正装置の補正範囲外である時に信号を出力する処理
    装置とを備えたことを特徴とする測量機。
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