JPH0924296A - 気体清浄装置 - Google Patents
気体清浄装置Info
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- JPH0924296A JPH0924296A JP17776795A JP17776795A JPH0924296A JP H0924296 A JPH0924296 A JP H0924296A JP 17776795 A JP17776795 A JP 17776795A JP 17776795 A JP17776795 A JP 17776795A JP H0924296 A JPH0924296 A JP H0924296A
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Abstract
体清浄装置を提供する。 【構成】 本発明の気体清浄装置では、筐体(60)内
に導入された気体にX線照射手段(20)からX線が照
射されることにより、気体中に含まれる汚染物質や悪臭
物質が効率良く電離あるいは帯電する。電圧印加手段
(40)が活性炭を材料とする捕集電極(30〜32)
間に電圧を印加すると、捕集電極間に電界が発生し、イ
オン化あるいは帯電した物質が電界の電気的引力により
捕集電極に引き寄せられ、捕集電極の材料である活性炭
に吸着する。これにより、気体中の汚染物質や悪臭物質
が捕集、除去される。
Description
気体清浄装置に関するものである。
−262099号公報に開示されるものが知られてい
る。これは、筐体内を上流から下流に流れる対象空気流
に対して軟X線を照射することにより、その対象空気流
に含まれる汚染物質をイオン化し、次にイオン化された
不純物を軟X線照射手段の下流に設置された除去手段に
より除去する装置である。この除去手段は、空気流通方
向に対して略平行に配置された複数のプレート集塵電極
から構成される。隣接するプレート集塵電極間に電界が
形成されるので、正または負にイオン化された汚染物質
を空気の流通に従って反対極の集塵電極に効果的に吸着
させることが可能になる。
気体清浄装置は、気体中に存在するタバコ粒子等の汚染
物質やタール状物質等の悪臭物質を除去するのに最適で
あるとは言えない。このため、現在でも、汚染物質や悪
臭物質を効率良く除去できる気体清浄装置の実現が要望
されている。
たもので、汚染物質や悪臭物質を効率良く除去できる気
体清浄装置を提供することを目的とする。
ために、本発明の気体清浄装置は、(a)気体導入口及
び気体排出口を有する筐体と、(b)気体導入口から気
体排出口へ向けて筐体内を流通する気体に対しX線を照
射するX線照射手段と、(c)筐体内における気体の流
通経路上に配置された複数の捕集電極であって、活性炭
を材料とするものと、(d)この捕集電極間に電圧を印
加する電圧印加手段とを備えている。
口から筐体外の気体を導入し、気体導入口から気体排出
口へ向かう気体流を生じさせる気体流生成手段をさらに
備えていても良い。
(例えば、アンモニア)と反応する化学反応剤(例え
ば、アンモニア中和剤)が付着していても良い。
た気体にX線が照射されることにより、気体中に含まれ
る汚染物質や悪臭物質が効率良く電離あるいは帯電す
る。電圧印加手段が捕集電極間に電圧を印加すると、捕
集電極間に電界が発生し、イオン化あるいは帯電した物
質が電界の電気的引力により捕集電極に引き寄せられ、
捕集電極の材料である活性炭に吸着する。これにより、
気体中の汚染物質や悪臭物質が捕集、除去される。
一度吸着した物質が離脱することは起こりにくい。ま
た、活性炭はX線の透過性に優れているため、捕集電極
にX線が照射されてもX線は捕集電極を十分に透過す
る。このため、捕集電極間に存在する気体にもX線が十
分に照射されるため、イオン化あるいは帯電した物質が
反対極性の電荷と再結合して電荷を失うような事態が生
じにくい。従って、本発明の気体清浄装置によれば、汚
染物質や悪臭物質が効率良く捕集、除去される。
集電極の交換や廃棄等も容易であり、装置全体の軽量化
も可能である。
極の表面に所定の物質と反応する化学反応剤が付着して
いるものでは、この所定物質と化学反応材とが化学反応
を起こすことで、その物質が捕集電極に吸着しやすくな
る。これによって、汚染物質や悪臭物質の捕集効率が一
層高まることになる。
例を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
また、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致して
いない。
示す断面図である。この気体清浄装置は、プレフィルタ
10、X線照射装置20、捕集電極30〜32、高電圧
源40、ファン50及びこれらを収容する筐体60から
構成されている。
方体であり、その容積は2.7m3である。筐体60の
上部には導入口11が形成されており、プレフィルタ1
0はこの導入口11を覆うように取り付けられている。
このプレフィルタ10は、導入口11から導入されるガ
ス中の粗粒子を濾過する機能を有している。
透過窓24から構成されている。X線源22は、筐体6
0の上壁に設置されており、X線源22から出射するX
線が筐体60の内部に入射するようになっている。X線
透過窓24は、筐体60の上壁の内面に設置されてお
り、X線源22から出射するX線がこのX線透過窓24
を透過して筐体60内に入射するようになっている。
状のものである。これらの捕集電極30〜32は、X線
照射装置20の下方に位置するように筐体60の側壁に
取り付けられている。各捕集電極30〜32は、いずれ
もその上面をX線照射装置20に向け、互いに約5mm
の間隔をおいて平行に配置されている。
斜視図である。捕集電極30〜32は活性炭を材料とす
る炭素繊維ペーパーで構成されたハニカム状のものであ
り、その寸法は、長さ180mm、幅160mm、厚さ
20mmである。また、捕集電極30〜32の接触面積
は23cm2 /cm3 であり、圧力損失は0.75mm
Aqである。
繊維ペーパー上に断面が波形状の炭素繊維ペーパーを貼
り付けた段ボール紙を作製し、この段ボール紙を数段に
わたって積層してから、図2のA−A′方向に沿って厚
さ2cmに切り出すことで作製することができる。な
お、本実施例の場合、波形紙の波ピッチは3.3mm、
波高は2.1mmである。図示の通り、捕集電極30〜
32は平面紙と波形紙との間隙からガスが通過するよう
になっている。
のように平面状の炭素繊維ペーパー上に断面が波形状の
炭素繊維ペーパーを貼り付けた段ボール紙を丸めて筒状
にし、これを所定の厚さに切り出したものを用いること
もできる。
有するもので、筐体60の外部に設置されており、捕集
電極30〜32に差し込まれた導線を介してこれらの電
極に接続されている。活性炭は導電性であるから、高圧
電源40と捕集電極30〜32とは電気的に接続されて
いることになる。最も上方に位置する捕集電極30と、
最も下方に位置する捕集電極32は、ともにグランド電
位(ゼロ電位)を保持している。これらのフィルタの中
間に位置する捕集電極31には、高電圧源40から約1
0kVの高電圧が印加される。これにより、捕集電極3
0と31の間、及び捕集電極31と32との間には電界
が形成される。
ており、ファン50は排出口12の内部に設置されてい
る。ファン50は、図示しない電源からの電力の供給を
受けて回転し、筐体60の外部のガスを導入口11から
筐体60内に導入すると共に、このガスを排出口12か
ら排出する。すなわち、ファン50の回転によって、筐
体60内において導入口11から排出口12へ向かうガ
ス流が生成される。
明する。まず、図示しない電源からの電力の供給を受け
てファン50が回転し、これによって空気等のガスがプ
レフィルタ10及び導入口11を通過して筐体60の内
部に導入される。このとき、ガス中の粗粒子はプレフィ
ルタ10によって濾過される。
有化合物(SOX 、H2 S)、窒素化合物(NOX 、N
H3 )、O3 、不飽和アルデヒド等のガス状汚染物質
や、アンモニア、タール状物質等の悪臭物質など、プレ
フィルタ10では除去されないような微小物質が含まれ
ている。
線の照射を受ける。これにより、導入ガスに含まれる汚
染物質や悪臭物質はイオン化するか、あるいはイオン化
した物質から離脱した電子により帯電する。なお、イオ
ン化を好適に行うためには、約1keV〜10keVの
軟X線を用いると良い。
た汚染物質や悪臭物質は筐体60内を流路にそって流
れ、捕集電極30〜32に到達する。上述のように隣り
合う電極間には電界が生じており、この電界の電気的引
力(クーロン力)によって汚染物質や悪臭物質は各電極
に引き寄せられ、電極を構成する活性炭に吸着する。こ
のようにして、汚染物質や悪臭物質などが捕集、除去さ
れるので、導入ガスを清浄化することができる。
帯電した汚染物質や悪臭物質はある程度の大きさの集団
(クラスター)を形成し、このクラスターは比較的大き
な電荷を有しているので、捕集電極間の電界によるクー
ロン力も大きい。このため、汚染物質や悪臭物質は極め
て迅速に捕集、除去される。
質等を好適に補集するためには、捕集電極間に生じる電
界強度を約5〜20kV/cmとするのが好ましい。
ァン50により生成された流路にしたがって排出口12
へ向かって進行し、排出口12から排出される。ガスに
含まれていた汚染物質や悪臭物質は、その大部分が捕集
電極30〜32によって除去されているので、排出され
るガスは、導入されたガスに比べて極めて清浄なものと
なる。
30〜32を構成する活性炭は、優れた吸着性を有して
いるので、汚染物質や悪臭物質を効率良く捕集すること
ができ、しかも一度捕集した物質が離脱しにくくなって
いる。
り、捕集電極30〜32にX線が照射されてもX線は捕
集電極を十分に透過するため、捕集電極間に存在するガ
スにもX線が十分に照射される。イオン化あるいは帯電
した物質がX線の照射を受けない状態におかれると再結
合を起こして電荷を失う可能性が大きいが、本実施例の
気体清浄装置では、上記のようにX線が捕集電極30〜
32を十分に透過して汚染物質や悪臭物質に照射される
ので再結合は生じにくい。このため、本実施例の気体清
浄装置では、捕集電極間の電界による捕集作用が良好に
発揮される。
ば、捕集電極間に電界を形成した効果と捕集電極を活性
炭で構成した効果とが相まって、汚染物質や悪臭物質を
非常に効率良く捕集、除去することができ、極めて高い
清浄度を実現することができる。このことは、ファン5
0の回転数を上げて筐体60内におけるガスの風量を上
昇させても十分な除去効率を維持することができること
を意味する。従って、本実施例の装置によれば、迅速に
気体を清浄化することが可能である。
ら、金属などで捕集電極を構成した場合に比べて、捕集
電極を軽量にすることができる。このため、廃棄の際な
どにも捕集電極の取扱いが容易であるという利点があ
る。また、装置全体の軽量化を実現することも容易であ
る。
ニアガスに対する脱臭効果を示す図である。この図に示
されるデータは、ファン50により生成されるガス流の
風量を100m3 /hourとし、アンモニアガスの濃
度を30ppmとした条件下で取得したものであり、ア
ンモニアガスの定量は検知管法による。また、捕集電極
30〜32の表面にはアンモニアと中和反応を起こすア
ンモニア中和剤が塗付されており、アンモニアの吸着性
を高めてある。本実施例による臭気の減衰曲線を示すの
はX線を照射した場合のa線であるが、これとの比較の
ため、X線を照射しない場合の減衰曲線を示すb線、及
び臭気の自然減衰を示すc線も図示してある。
合は、照射しない場合に比べて明らかに脱臭効率が向上
している。このように、本実施例の気体清浄装置によれ
ば、臭気を帯びたガスを効率良く脱臭することができ
る。
バコの煙の除去効果を示す図である。この図に示される
データは、本実施例の気体清浄装置を容積20m3 の室
内に配置して取得したものである。また、本実施例によ
る除去効果を示すのは図中の減衰曲線であるが、これと
の比較のため、自然減衰を示す曲線も図示してある。こ
の図に示されるように、本実施例の気体清浄装置によれ
ば、気体中の汚染物質を効率良く除去することができ
る。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な変形が可能である。例えば、捕集電極としては、実
施例で用いたハニカム状のもの以外に、シート状、板
状、スポンジ状、網状、繊維状等のものを用いることも
できる。また、導電性かつ通気性の保持部材により粉末
状や粒状の活性炭を包囲したものを捕集電極として用い
ることも可能である。
にカートリッジ型になっていることが好ましい。本実施
例の気体清浄装置では、捕集電極が活性炭で構成されて
おり、活性炭は金属に比べてかなり軽量であるから、取
り替え作業が楽に行えるという利点がある。
変形例を示す断面図であり、(a)は装置の構成を示す
断面図、(b)は装置内のガスの流れを示す断面図であ
る。この気体清浄装置100は、プレフィルタ10、X
線照射装置20、捕集電極34〜37、ファン50及び
これらを収容する筐体61を備えており、さらに捕集電
極34と35の間、並びに36と37の間に電圧を印加
する電圧源(但し、図示せず)を備えている。筐体61
の中央部には導入口11が設けられており、側部には左
右に二つずつ排出口12が設けられている。電圧源から
電圧が印加されることにより、捕集電極34と35の
間、及び捕集電極36と37の間に電界が発生する。
35及び36の表面付近に照射されるように配置されて
いる。図6(b)に示されるように、導入口11から筐
体61内に導入されたガスは、X線の照射を受けた後、
捕集電極34〜37を通過して各排出口12から排出さ
れる。図1の装置と同様に、ガス中の汚染物質や悪臭物
質は捕集電極34〜37により効率良く除去されるの
で、各排出口12からは清浄なガスが排出される。
に設置した例を示す図である。この図において、気体清
浄装置100は、導入口11及び排出口12を露出させ
ながら天井に埋設されており、気体清浄装置100を駆
動させることで室内の空気を清浄化できるようになって
いる。
体清浄装置は活性炭を材料とする捕集電極を備えている
ので、活性炭の吸着性やX線透過性に基づいて汚染物質
や悪臭物質が効率良く捕集、除去することができる。こ
れにより、極めて高い清浄度を実現することができると
ともに、十分に高い清浄度を維持しながら迅速に気体を
清浄化することが可能である。
極の表面に所定の物質と反応する化学反応剤が付着して
いるものによれば、この所定物質との吸着性を高めて効
率良く捕集、除去することができるので、気体の清浄度
を一層高めることができる。
る。
る。
る脱臭効果を示す図である。
効果を示す図である。
面図であり、(b)は装置内のガスの流れを示す断面図
である。
図である。
0…X線照射装置、22…X線源、24…X線透過窓、
30〜37…捕集電極、40…高圧電源、50…ファ
ン、60…筐体。
Claims (2)
- 【請求項1】 気体導入口及び気体排出口を有する筐体
と、 前記気体導入口から前記気体排出口へ向けて前記筐体内
を流通する気体に対しX線を照射するX線照射手段と、 前記筐体内における前記気体の流通経路上に配置された
複数の捕集電極であって、活性炭を材料とするものと、 前記捕集電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、 を備える気体清浄装置。 - 【請求項2】 前記捕集電極の表面には、所定の物質と
反応する化学反応剤が付着していることを特徴とする請
求項1記載の気体清浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17776795A JP3559356B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 気体清浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17776795A JP3559356B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 気体清浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924296A true JPH0924296A (ja) | 1997-01-28 |
JP3559356B2 JP3559356B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=16036776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17776795A Expired - Fee Related JP3559356B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 気体清浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3559356B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17776795A patent/JP3559356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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