JPH09242928A - 仕切弁装置における可撓性弁体 - Google Patents

仕切弁装置における可撓性弁体

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JPH09242928A
JPH09242928A JP8090196A JP8090196A JPH09242928A JP H09242928 A JPH09242928 A JP H09242928A JP 8090196 A JP8090196 A JP 8090196A JP 8090196 A JP8090196 A JP 8090196A JP H09242928 A JPH09242928 A JP H09242928A
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Tsuyomichi Takamura
強道 高村
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Cosmo Koki Co Ltd
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の膜状体が大きく引張られても、亀裂等
の発生するのを防止する。 【解決手段】 弁体20のシール枠22と一体をなす膜
状体23に、その膜面を一側方に膨出させて弛ませるよ
うにして、管路と直交する直径方向を向く複数の弛緩部
29を設ける。膜状体23が上下方向に引張られて伸び
ると、その伸びは弛緩部29により吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内の流体を遮
断することなく、本管に分岐管を取付ける工法に使用さ
れる仕切弁装置における可撓性弁体に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の工法に使用される
仕切弁装置を、特開平6−81969号公報において既
に提案している。図5〜図9は、この先願の仕切弁装置
を用いた分岐管の取付工法を工程順に示している。すな
わち、まず図5に示すように本管1に、一方に本管1と
直交する方向を向く接続管2を有する半割継手3を装着
する。接続管2の両端にはフランジ4、5が一体形成さ
れ、かつ中間部には挿入孔6が穿設されている。
【0003】ついで、図6に示すように、接続管2にお
ける挿入孔6の上部に、内部に可撓性弁体7が昇降可能
として収納された仕切弁装置8を、着脱可能に取付ける
とともにフランジ5に円筒形のカッター9と、その中心
にセンタリングドリル10とを有する穿孔装置11を密
封状に取付ける。
【0004】ついで図7に示すように、カッター9及び
センタリングドリル10を回転させつつ左方に移動させ
て、本管1に分岐孔12を穿設したのち、切除された切
断片13をカッター9内に保持した状態で、カッター9
及びセンタリングドリル10を右方に引き戻す。
【0005】その後、弁体7を支持している操作杆14
を押し下げて、弁体7を挿入孔6を通して接続管2内に
挿入するとともに、操作杆14を強く押圧して弁体7を
拡張させ、本管1内の流体が接続管2側に流れ込むのを
一時的に遮断する。
【0006】この状態で穿孔装置11を取外し、図8に
示すように、接続管2に分岐管15を接続する。最後に
弁体7を引き上げて流体の分岐管15側への流通を可能
としたのち、接続管2より仕切弁装置8を取外し、図9
のように挿入孔6にプラグ16を螺着して密栓する。
【0007】以上の工程により、本管1内を流通する流
体を遮断することなく、分岐管15の取付けが完了す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の可撓性
弁体7は、図10に示すように、円筒形の案内管17に
挿入した際、及び挿入孔6を通過する際には、縦長長円
形に大きく弾性変形するため、シール枠7aに全周が固
着されている伸縮可能な薄肉の膜状体7bが、延びの限
界を超えて上下方向に引張られ、多数回使用する間に、
膜状体7bが部分的に劣化して亀裂等が発生することが
考えられる。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、膜状体が大きく引張られても亀裂等の発生
するのを防止しうるようにした仕切弁装置における可撓
性弁体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可撓性弁体は、流体管に装着された仕切弁
装置の案内管内に、操作杆に連係された弾性変形可能な
シール枠とその開口面を閉塞する伸縮可能な膜状体とか
らなる弁体を収容し、この弁体を、前記流体管に穿設し
た挿入孔より、管路とほぼ直交する方向を向けて挿入
し、弁体を管路内において拡張させることにより、流体
を遮断するようにした可撓性弁体において、前記膜状体
に、管路と直交する弛緩部として、その膜面の一部を予
め膨出させて弛ませたことを特徴としている。本発明
は、上記構成としたことにより、弁体が案内管や挿入孔
により長円形に弾性変形し、膜状体が操作杆軸方向に大
きく引張られても、その伸びを弛緩部が吸収するので、
膜状体が破損する恐れはない。
【0011】上記弛緩部が複数設けられているのが好ま
しい。このようにすることにより、膜状体に対して弛緩
量をほぼ均等に配分でき、耐久性の向上を図れる。
【0012】流体管の上流側に位置するシール枠の外周
近傍に、流体管内壁のほぼ全周に密着する可撓性のリッ
プ片が延設されているのが好ましい。このようにするこ
とで、リップ片が流体圧により拡径せられ、流体管の内
壁により密着し、シール性が向上する。また、流体管と
シール枠間に誤差が生じていても、シール性が損われる
恐れがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図3において、可撓性弁体20
は、ほぼ真円状の心金21とこれを覆うようにリング状
に加硫成形されたゴム等のシール枠22と、シール枠2
2と一体成形されて、その中央の開口面を閉塞している
円形の膜状体23とからなっている。
【0014】心金21は、左右1対の半円形に屈曲させ
た板ばね24、24とからなり、各板ばね24の両端
は、シール枠22の上部と下部に埋設された案内金具2
5と保持金具26との左右両側部にピン枢着されてい
る。
【0015】シール枠22の上部には、接続管2の挿入
孔6を密栓するための栓部27が上向きに連設されてい
る。また、流体管の上流側に位置するシール枠22の全
外周には、流体管の内壁に密着する可撓性のリップ片2
8が傾斜状に延設されている。なお、シール枠23の外
径は流体を遮断しようとする接続管の内径とほぼ等径か
若干大径に設定されていると、流体遮断力が向上する。
【0016】膜状体23の一方の面には、膜面をいずれ
か一方に膨出させて弛ませることにより、左右方向(直
径方向)を向く複数(実施例では3個)の細長状の弛緩
部29が形成されている。
【0017】案内金具25には、上端に把持ハンドル3
0を備える操作杆31が、上下に摺動可能として挿通さ
れ、その下端部は保持金具26内に嵌合されてビス32
により固定されている。
【0018】保持金具26の下端には、逆円錐形の突部
33が突設されている。この突部33は、弁体20を接
続管2内に押し入れた際、突部33の先端と対応する部
分のシール枠22を、接続管2の内面に強く圧接させ
て、流体圧による弁体20の位置ずれを防止する機能を
有している。
【0019】次に、上記実施例の使用要領及び作用につ
いて説明する。図4に示すように、従来と同様、接続管
2における挿入孔6の上部に装着した仕切弁装置8の案
内管17内に、上記可撓性弁体20のシール枠22を、
その膜状体23の面が接続管2の管路と直交する方向を
向くようにして挿入する。
【0020】するとシール枠22及び膜状体23は、長
円形に弾性変形させられながら案内管17及び挿入孔6
を通過し、栓部27が挿入孔6に嵌合されて、シール枠
22全体が接続管2の管路内に達すると、心金21、す
なわち板ばね24の弾性復元力と押込み力とにより、シ
ール枠22及び膜状体23はほぼ真円状に拡張する。
【0021】これにより、シール枠22の外周面が接続
管2の内面に圧接し、本管よりの流体が遮断される。
【0022】この際、操作杆31を強く押圧した状態で
これをピン等のロック手段(図示略)により固定する
と、突起33部のシール枠22が接続管2の下部内壁に
強く圧接するので、弁体20が流体圧により位置ずれを
起こす恐れはない。
【0023】また、シール枠22に設けたリップ片28
に流体圧が作用すると、これが拡径しようとして内面に
さらに強力に密着するので、流体管2の内径とシール枠
22の外径とに多少の誤差が生じていても、シール性が
損われることはない。
【0024】ここで上記弁体20が長円形に弾性変形す
ると、膜状体23は上下方向に大きく引張られて伸びる
が、その伸びは複数の弛緩部29が吸収するので、膜状
体23に亀裂が発生したり、破損したりする恐れはな
い。
【0025】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0026】例えば、弛緩部29の数や形状は、膜状体
23の伸びを吸収可能であれば、上記実施例に限定され
ないのは勿論である。また、弁体20の自由な状態での
形状は上述した先願のものと同様、だ円形としてもよい
し、円形でもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。
【0028】(a)弁体が案内管や挿入孔により長円形
に弾性変形し、膜状体が操作杆軸方向に大きく引張られ
ても、その伸びを弛緩部が吸収するので、膜状体が破損
する恐れはない。
【0029】(b)請求項2の発明によれば、膜状体に
対して弛緩量をほぼ均等に配分でき、耐久性の向上を図
れる。
【0030】(c)請求項3の発明によれば、リップ片
が流体圧により拡径させられて、流体管の内面に密着
し、シール性が向上する。また、流体管の内径に誤差が
生じていても、シール性が損われる恐れはない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図2】同じく図1におけるII−II線の縦断側面図
である。
【図3】同じく図1におけるIII−III線の横断平
面図である。
【図4】本発明の使用要領を示す縦断正面図である。
【図5】従来の弁体を用いて本管に分岐管を取付ける工
法において、本管に半割継手を装着する工程を示す縦断
面図である。
【図6】同じく接続管に、仕切弁装置と穿孔装置を取付
けた状態を示す縦断面図である。
【図7】同じく穿孔装置により本管に分岐孔を穿設した
状態を示す縦断面図である。
【図8】同じく仕切弁装置の弁体により流体を遮断し
て、分岐管を取付けた状態を示す縦断面図である。
【図9】同じく仕切弁装置を取外して挿入孔を密栓にし
た状態を示す縦断面図である。
【図10】同じく弁体が長円形に変形して管内に挿入さ
れる状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本管 2 接続管 3 半割継手 4、5 フランジ 6 挿入孔 7 可撓性弁体 8 仕切弁装置 9 カッター 10 センタリングドリル 11 穿孔装置 12 分岐孔 13 切断片 14 操作杆 15 分岐管 16 プラグ 17 案内管 20 可撓性弁体 21 心金 22 シール枠 23 膜状体 24 ばね板 25 案内金具 26 保持金具 27 栓部 28 リップ片 29 弛緩部 30 把持ハンドル 31 操作杆 32 ビス 33 突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体管に装着された仕切弁装置の案内管
    内に、操作杆に連係された弾性変形可能なシール枠とそ
    の開口面を閉塞する伸縮可能な膜状体とからなる弁体を
    収容し、この弁体を、前記流体管に穿設した挿入孔よ
    り、管路とほぼ直交する方向を向けて挿入し、弁体を管
    路内において拡張させることにより、流体を遮断するよ
    うにした可撓性弁体において、 前記膜状体に、管路と直交する弛緩部として、その膜面
    の一部を予め膨出させて弛ませたことを特徴とする仕切
    弁装置における可撓性弁体。
  2. 【請求項2】 弛緩部が複数設けられている請求項1に
    記載の仕切弁装置における可撓性弁体。
  3. 【請求項3】 流体管の上流側に位置するシール枠の外
    周近傍に、流体管内壁のほぼ全周に密着する可撓性のリ
    ップ片が延設されている請求項1または2に記載の仕切
    弁装置における可撓性弁体。
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