JPH09242609A - ジェットエンジンの混合促進保炎装置 - Google Patents

ジェットエンジンの混合促進保炎装置

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JPH09242609A
JPH09242609A JP5280296A JP5280296A JPH09242609A JP H09242609 A JPH09242609 A JP H09242609A JP 5280296 A JP5280296 A JP 5280296A JP 5280296 A JP5280296 A JP 5280296A JP H09242609 A JPH09242609 A JP H09242609A
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JP
Japan
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flame
gutter
radial
rotary
jet engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP5280296A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kashiwagi
武 柏木
Genichiro Nagahara
元一郎 永原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向に均一な保炎性能を有すると共に混合
促進機能をも有するジェットエンジンの混合促進保炎装
置を提供する。 【解決手段】 テールコーン部16に取り付けられ、エ
ンジンの軸心を中心に回転する回転保炎器20を備えて
いる。この回転保炎器は、エンジン軸心と同心の環状ガ
ッタ22と、テールコーン部から半径方向外方に延びた
放射状ガッタ24とからなる。また、環状ガッタ22と
放射状ガッタ24は下流に向かって開いた断面形状を有
している。更に、ファン軸17の回転を減速する減速ギ
ヤ25を備え、この減速ギヤを介して回転保炎器を回転
駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アフタバーナを備
えたジェットエンジンの混合促進保炎装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アフタバーナを備えたジェットエンジン
1は、図5に模式的に示すように、空気を取り入れるフ
ァン2、取り入れた空気を圧縮する圧縮機3、圧縮した
空気により燃料を燃焼させる燃焼器4、燃焼器4の燃焼
ガスによりファン2及び圧縮機3を駆動するタービン
5、燃料を再噴射して再燃焼させるアフタバーナ6等を
備えている。
【0003】アフタバーナ6は、下流に循環領域Xを形
成して保炎を行うフレームホルダ(保炎器)7、燃料を
噴射するための燃料噴射器(スプレイバー)8、イグナ
イター(点火栓)9等からなり、アフタバーナ6による
燃焼ガスを、アウターダクト10の内側のライナ11内
を通して排気ノズル12から後方に噴射し、推力を増大
させるようになっている。
【0004】また、ファン2で取り入れられた空気は、
圧縮機3、燃焼器4及びタービン5を通るコア流14
と、これらをバイパスするバイパス流13(ファン流)
とに分岐され、ミキサ(混合器)15において合流す
る。なお、16はテールコーン部である。
【0005】ミキサ15は、図6に例示するように、横
断面形状が波形形状の案内壁(隔壁)を有するととも
に、この波形形状が下流ほど大きく成形され、この下流
端でファン流13(実線)とコア流14(破線)が合流
し、効率よく混合するようになっている。また、フレー
ムホルダ7は、通常、断面が後方に向かって開いた三角
形状の金属部材(Vガッタ方式)であり、流路内に循環
領域Xを形成して燃焼を安定化させるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフレー
ムホルダ7には、タービン5やミキサ15により乱れた
流れが当たる。そのため、フレームホルダ7の取り付け
位置により、保炎性能や圧損に相違がでる問題点があっ
た。そのため、従来のフレームホルダは、最も条件の悪
い位置でも、火炎の安定保炎ができるように、十分大き
く設定されており、この結果、フレームホルダが流路面
積の約30〜40%を塞いで圧力損失(圧損)が大きく
なり(例えば約5〜10%)、燃焼効率の向上や高負荷
化に限界がある問題点があった。
【0007】また、従来のフレームホルダ7は、気体の
混合機能はほとんどなく、そのためミキサ15が不可欠
である問題点があった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、周
方向に均一な保炎性能を有すると共に混合促進機能をも
有するジェットエンジンの混合促進保炎装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、テール
コーン部に取り付けられ、エンジンの軸心を中心に回転
する回転保炎器を備えた、ことを特徴とするジェットエ
ンジンの混合促進保炎装置が提供される。
【0010】上記本発明の構成によれば、回転保炎器が
エンジンの軸心を中心に回転するので、周方向に均一な
保炎性能を発揮することができ、同時にこの回転により
気体を直接混合して混合を促進することができる。
【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
回転保炎器は、エンジン軸心と同心の環状ガッタと、テ
ールコーン部から半径方向外方に延びた放射状ガッタと
からなり、環状ガッタと放射状ガッタは下流に向かって
開いた断面形状を有する。この構成により、環状ガッタ
と放射状ガッタがエンジン軸心を中心に回転するので、
周方向の保炎条件がほぼ均一となり、比較的小さい形状
で安定した保炎ができ、流路面積を塞ぐ比率を下げ圧損
を低減することができ、燃焼効率の向上と高負荷化を更
に図ることができる。
【0012】また、ファン軸の回転を減速する減速ギヤ
を備え、該減速ギヤを介して前記回転保炎器が回転駆動
されることが好ましい。この構成により、回転保炎器を
強制的に回転して積極的に混合を促進することができ
る。
【0013】更にまた、前記回転保炎器は、テールコー
ン部に自由回転可能に取り付けられ、かつ前記放射状ガ
ッタが周方向に非対称に形成され、これにより、放射状
ガッタに作用する周方向力により回転保炎器が回転する
ことが好ましい。この構成により、減速ギヤや駆動源を
用いることなく、回転保炎器を回転させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発
明によるジェットエンジンの混合促進保炎装置の側面断
面図である。この図において、本発明のジェットエンジ
ンの混合促進保炎装置は、テールコーン部16に取り付
けられ、エンジンの軸心を中心に回転する回転保炎器2
0を備えている。
【0015】図2は、図1の部分拡大図であり、図3
は、図2のA−A線における断面図である。図2及び図
3に示すように、回転保炎器20は、エンジン軸心と同
心の環状ガッタ22と、テールコーン部16から半径方
向外方に延びた放射状ガッタ23とからなる。この実施
形態において、環状ガッタ22は、バイパス流とコア流
にそれぞれ対応した二重リングであり、放射状ガッタ2
3は周方向に90度間隔で設けられた4本のガッタから
なる。なお、本発明はかかる構成に限定されず、環状ガ
ッタ22を1又は3以上にしてもよく、放射状ガッタ2
3も3本以下、或いは5本以上にしてもよい。
【0016】上述した構成により、回転保炎器20がエ
ンジンの軸心を中心に回転するので、周方向に均一な保
炎性能を発揮することができ、同時にこの回転により気
体を直接混合して混合を促進することができる。すなわ
ち、環状ガッタ22と放射状ガッタ23がエンジン軸心
を中心に回転するので、周方向の保炎条件がほぼ均一と
なり、比較的小さい形状で安定した保炎ができ、流路面
積を塞ぐ比率を下げ圧損を低減することができ、燃焼効
率の向上と高負荷化を更に図ることができる。また、本
発明の回転保炎器20は、保炎機能と共に混合促進機能
を有するので、従来のミキサ15を小型に又は無くすこ
とができる。
【0017】図2において、本発明の混合促進保炎装置
は更に、ファン軸17の回転を減速する減速ギヤ25を
備え、この減速ギヤ25を介して回転保炎器20が回転
駆動されるようになっている。回転保炎器20の回転速
度は、例えば200〜300rpm程度がよい。この構
成により、回転保炎器20を強制的に回転して積極的に
混合を促進することができ、ミキサ15を更に小型に
し、或いはミキサ15を省略することも可能である。
【0018】図4(A)は、図3のB−B線における断
面図である。この図に示すように、環状ガッタ22と放
射状ガッタ24は下流に向かって開いた断面形状を有し
ている。この構成により、環状ガッタ22と放射状ガッ
タ24の下流側に循環領域Xを形成して保炎を安定して
行うことができる。
【0019】図4(B)は、別の実施形態における図3
のB−B線における断面図である。この実施形態では、
回転保炎器20は、テールコーン部16に自由回転可能
に取り付けられ、かつ放射状ガッタ23が図4(B)に
示すように周方向に非対称に形成されている。この構成
により、放射状ガッタ23に作用する周方向力により減
速ギヤや駆動源を用いることなく、回転保炎器20を回
転させることができる。
【0020】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明のジェットエン
ジンの混合促進保炎装置は、周方向に均一な保炎性能を
有すると共に混合促進機能をも有すると共に、従来のミ
キサを小型にし、更には省略することも可能である、等
の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるジェットエンジンの混合促進保炎
装置の側面断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】アフタバーナを備えたジェットエンジンの構成
図である。
【図6】従来のミキサの部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ジェットエンジン 2 ファン 3 圧縮機 4 燃焼器 5 タービン 6 アフタバーナ 7 フレームホルダ(保炎器) 8 燃料噴射器(スプレイバー) 9 イグナイター(点火栓) 10 アウターダクト 11 ライナ 12 排気ノズル 13 バイパス流(ファン流) 14 コア流 15 ミキサ(混合器) 16 テールコーン部 17 ファン軸 20 回転保炎器 22 環状ガッタ 23 放射状ガッタ 25 減速ギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テールコーン部に取り付けられ、エンジ
    ンの軸心を中心に回転する回転保炎器を備えた、ことを
    特徴とするジェットエンジンの混合促進保炎装置。
  2. 【請求項2】 前記回転保炎器は、エンジン軸心と同心
    の環状ガッタと、テールコーン部から半径方向外方に延
    びた放射状ガッタとからなり、環状ガッタと放射状ガッ
    タは下流に向かって開いた断面形状を有する、ことを特
    徴とする請求項1に記載のジェットエンジンの混合促進
    保炎装置。
  3. 【請求項3】 ファン軸の回転を減速する減速ギヤを備
    え、該減速ギヤを介して前記回転保炎器が回転駆動され
    る、ことを特徴とする請求項2に記載のジェットエンジ
    ンの混合促進保炎装置。
  4. 【請求項4】 前記回転保炎器は、テールコーン部に自
    由回転可能に取り付けられ、かつ前記放射状ガッタが周
    方向に非対称に形成され、これにより、放射状ガッタに
    作用する周方向力により回転保炎器が回転する、ことを
    特徴とする請求項2に記載のジェットエンジンの混合促
    進保炎装置。
JP5280296A 1996-03-11 1996-03-11 ジェットエンジンの混合促進保炎装置 Pending JPH09242609A (ja)

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JP5280296A JPH09242609A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 ジェットエンジンの混合促進保炎装置

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JPH09242609A true JPH09242609A (ja) 1997-09-16

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JP (1) JPH09242609A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10325363A (ja) * 1997-05-22 1998-12-08 Soc Natl Etud Constr Mot Aviat <Snecma> ドライ運転における損失を低減する二分割再熱システム
US10168050B2 (en) 2014-04-30 2019-01-01 Ihi Corporation Afterburner and aircraft engine
US10197011B2 (en) 2014-04-30 2019-02-05 Ihi Corporation Afterburner and aircraft engine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10325363A (ja) * 1997-05-22 1998-12-08 Soc Natl Etud Constr Mot Aviat <Snecma> ドライ運転における損失を低減する二分割再熱システム
US10168050B2 (en) 2014-04-30 2019-01-01 Ihi Corporation Afterburner and aircraft engine
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