JPH09242498A - セグメント保持装置 - Google Patents

セグメント保持装置

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JPH09242498A
JPH09242498A JP8047420A JP4742096A JPH09242498A JP H09242498 A JPH09242498 A JP H09242498A JP 8047420 A JP8047420 A JP 8047420A JP 4742096 A JP4742096 A JP 4742096A JP H09242498 A JPH09242498 A JP H09242498A
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均 高橋
Nobuyuki Maehara
信之 前原
Toru Kobayashi
亨 小林
Takanori Shirai
孝典 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行のシールド掘進機による地下坑のセグメ
ントが後行のシールド掘進機の影響で変形する危惧のな
いをセグメント保持装置を提供する。 【解決手段】 上部保持体10と下部保持体20とでセ
グメント保持装置を構成し、上部保持体10について
は、サブシリンダ17を縮めるとともに上部押し付けシ
リンダ12を伸ばして、枕木上面当接部材14を枕木2
の上面に当接させ、上部保持体移動手段16を持ち上げ
るとともに、セグメント上面当接部材13をセグメント
1の上部内周面に当接させ、下部保持体20について
は、下部押し付けシリンダ22を伸ばして、セグメント
下面当接部材23をセグメント1の下部内周面に当接さ
せるとともに、枕木下面当接部材24を下部保持体移動
手段26ともに持ち上げて枕木2の下面に当接させ、こ
うして、上部保持体10と下部保持体20とで互いに枕
木2を介して反力を取り合いながらセグメント1を保持
することができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】シールド掘進機で掘削された
地下坑にはセグメントが組み立てられ、このセグメント
に枕木を横架してレールを敷設するが、本発明は、こう
した枕木及びレールを設けたセグメントに設置してセグ
メントを保持するセグメント保持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機でトンネル等の地下坑を
掘進する場合、所定単位長さの地下坑を掘進後、すでに
掘削した地下坑周壁に内張りされている既設セグメント
に新設のセグメントを連結しつつ、このセグメントをシ
ールド本体後部をなすテールプレート内面に沿って環状
に組み立てる。こうして組み立てられたセグメントに
は、枕木を横架してレールを敷設する。また、セグメン
トとテールプレートとの間には所定寸法の間隙を形成す
るようにしているため、セグメントのグラウトホール等
からその間隙に裏込め材を注入して固化させる。シール
ド掘進機での地下坑の通常の掘進作業においては、地下
坑の周囲からその中心方向に向かってほぼ均等の土圧が
作用するため、セグメント内にその変形を防ぐための特
別の保持装置を設置しなくても、セグメントが変形する
ことはない。しかしながら、地下駅の建設工事にみられ
るように、地下坑をシールド掘進機により上下に隣接し
て構築するような場合には、セグメントによる覆工作業
をこうした方法で簡単に進めることはできない。
【0003】この点について言及すると、上下に隣接し
た地下坑をシールド掘進機で掘進する場合、通常、2台
のシールド掘進機を同時並行して掘進させないで、例え
ば、下方の地下坑を掘進するシールド掘進機を上方の地
下坑を掘進するシールド掘進機よりも先行して掘進させ
るというように、先行のシールド掘進機と後行のシール
ド掘進機とに分けて時間差をつけて2台のシールド掘進
機を掘進させていた。こうした方法で掘進を進める場
合、先行のシールド掘進機で掘進した地下坑の隣接区域
を後行のシールド掘進機が通過する際、通常の掘進作業
とは異なり、後行のシールド掘進機の影響によりその地
下坑の周囲にアンバランスな力が働くこととなるため、
裏込め材を十分に固化させないとセグメントが変形する
恐れがあった。従来、こうした問題の発生を回避する方
法として、第一に、後行のシールド掘進機の地下坑に先
行のシールド掘進機の影響が及びにくくなるように上下
の地下坑間の間隔を大きくとって掘進する方法が採られ
ていた。第二に、先行のシールド掘進機と後行のシール
ド掘進機との時間差を大きくとって、先行のシールド掘
進機で組み立てられたセグメントの裏込め材が十分に固
まった後、後行のシールド掘進機で地下坑を掘進するよ
うにする方法が採られていた。しかしながら、こうした
第一の方法及び第二の方法では、上下の地下坑を隣接さ
せるにしても、その隣接距離を小さくするとセグメント
が変形する恐れがあるため、最近では、第三の方法とし
て、シールド本体が上下方向に眼鏡形をした複合円形断
面のシールド掘進機を用いて地下坑を掘進する方法が多
用されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした複合円形断面
のシールド掘進機を用いる第三の方法は、前記したよう
なセグメントの変形を回避する上では有効であるが、そ
のシールド掘進機を製作運転するのに要するマシンコス
トが高い上、完全な円断面からなる二つの独立した地下
坑を構築することは不可能である。こうしたことから、
上下に隣接する地下坑をシールド掘進機で掘進する場
合、セグメントの変形を回避できるなら、先行のシール
ド掘進機と後行のシールド掘進機とで掘進するのが望ま
しい。
【0005】本発明は、こうした要求に応えるために創
作されたものであり、その目的は、上下に隣接する地下
坑を先行のシールド掘進機と後行のシールド掘進機とで
掘進しても、先行のシールド掘進機による地下坑のセグ
メントが後行のシールド掘進機の影響で変形する危惧の
ないをセグメント保持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした目的
は、「枕木を横架し同枕木にレールを敷設したセグメン
ト内に設置してセグメントを保持するセグメント保持装
置であって、セグメント内周上面に当接させるためのセ
グメント上面当接部材と枕木上面に当接させるための枕
木上面当接部材とこれらセグメント上面当接部材及び枕
木上面当接部材をそれぞれセグメント内周上面及び枕木
上面に当接させるように駆動するための上部駆動手段を
有する上部保持体と、セグメント内周下面に当接させる
ためのセグメント下面当接部材と枕木下面に当接させる
ための枕木下面当接部材とこれらセグメント下面当接部
材及び枕木下面当接部材をそれぞれセグメント内周下面
及び枕木下面に当接させるように駆動するための下部駆
動手段を有する下部保持体とで構成し、上部駆動手段及
び下部駆動手段を駆動することにより、上部保持体と下
部保持体とで互いに枕木を介して反力を取り合いながら
セグメントを保持できるようにした」ことを特徴とする
特許請求範囲の請求項1に記載されているとおりのセグ
メント保持装置により達成される。
【0007】本発明のセグメント保持装置は、このよう
な構成を備えているので、上下に隣接する地下坑を先行
のシールド掘進機と後行のシールド掘進機とで掘進する
場合、後行のシールド掘進機の通過区域付近におけるセ
グメントの内部に、上部保持体及び下部保持体をそれぞ
れ枕木の上方及び下方に予め設置する。しかる後、上部
駆動手段及び下部駆動手段を駆動することにより、セグ
メント上面当接部材及び枕木上面当接部材をそれぞれセ
グメント内周上面及び枕木上面に当接させるとともに、
セグメント下面当接部材及び枕木下面当接部材をそれぞ
れセグメント内周下面及び枕木下面に当接させる。そう
すると、上部保持体と下部保持体とで互いに枕木を介し
て反力を取り合いながらセグメントを保持することがで
きるため、先行のシールド掘進機で掘進した地下坑の隣
接区域を後行のシールド掘進機が通過する際に、その地
下坑の周囲にアンバランスな力が働いても、その地下坑
に設置されたセグメントが変形する恐れはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図4に基づ
いて説明することにより、本発明の実施の形態を明らか
にする。図1は、本発明の具体化例のセグメント保持装
置に関する縦断面図、図2は、図1の矢印A方向矢視
図、図3は、本発明の具体化例のセグメント保持装置で
セグメントを保持した状態を示す図2のB−B線断面に
相当する断面図、図4は、本発明の具体化例のセグメン
ト保持装置でセグメントを保持しながら上下に隣接する
トンネルをシールド掘進機で掘進している状態を示す縦
断面図である。
【0009】まず、図1乃至図3に基づいて本発明の具
体化例のセグメント保持装置の構成について説明する
と、これらの図において1は地下坑周壁に沿って組み立
てられているセグメント、2はこのセグメントに横架し
た枕木、3はこの枕木に敷設したレールであり、これら
の部材は、シールド掘進機で地下坑を掘進する際、通常
設置される部材である。4は、レール3と並行するよう
に枕木2の下部に左右一対特設したガイド部材であり、
本具体化例のセグメント保持装置をセグメント1に設置
後に移動する際、その移動に便なるように特別に設けら
れたものである。ガイド部材4は、図2によく表されて
いるように、上下壁と側壁とで横断面略C字状に形成さ
れていて外側に開口した車輪装着用の溝部を有する。セ
グメント保持装置は、セグメント1内に設置して、セグ
メント1の頂部及び底部を内方に変形しないように支え
てセグメント1の形を保持する働きをし、大別すると、
上部保持体10と下部保持体20とで構成している。本
具体化例では、これら上部保持体10及び下部保持体2
0に、これらの移動の便のために、上部保持体移動手段
16及び下部保持体手段26をそれぞれ付設している。
【0010】上部保持体10の構成について述べると、
10はセグメント1内における枕木2の上方に設置して
セグメント1の頂部を支える上部保持体、11はこの上
部保持体10の本体部分をなし支柱のような働きをする
上部フレーム、12はこの上部フレーム11に上端部か
ら突出するように設けた油圧駆動の上部押し付けシリン
ダ、13はこの上部押し付けシリンダ12の上端部に装
着したセグメント上面当接部材、14は上部フレーム1
1の下端部に設けた枕木上面当接部材である。上部保持
体10は、大別すると、上部フレーム11と上部押し付
けシリンダ12とセグメント上面当接部材13と枕木上
面当接部材14とで構成されている。上部フレーム11
は、図2によく表されているように左右一対設けられ、
そのそれぞれに上部押し付けシリンダ12のシリンダ部
を取り付けている。各上部押し付けシリンダ12のピス
トンロッドの先端部には、それぞれセグメント上面当接
部材13を取り付けるためのブラケット15が設けら
れ、図2に示すようにセグメント上面当接部材13の左
右両端部をこのブラケット15を介して取り付けてい
る。このセグメント上面当接部材13は、その上面がセ
グメント1の内周面に当接し得るように円弧状をなして
いる。枕木上面当接部材14は、左右の各上部フレーム
11に一つずつ取り付けられ、上部保持体10の下降に
より下降して枕木2の上面に当接できるようになってい
る。
【0011】上部保持体移動手段16の構成やこれに関
連する構成について述べると、16は上部保持体10の
移動を容易にするための手段である上部保持体移動手
段、17は、この上部保持体移動手段16を上下動可能
に上部保持体10に付設するための油圧駆動のサブシリ
ンダ、18はこのサブシリンダ17を上部保持体10に
取り付けるための金属性のバンド部材である。上部保持
体移動手段16は、前後の上部ホイール16aとこれら
前後の上部ホイール16aを取り付けるための上部基板
16bとこの上部基板16bに上部ホイール16aの回
転軸を転動可能に軸支するためのブラケット16cを有
する。上部基板16bの中央部には、枕木上面当接部材
14をその昇降時に通過させることのできる開口を有す
る。なお、図1には、図面が錯綜しないように、ブラケ
ット16cの図示は省略している。こうした上部保持体
移動手段16は、左右の上部保持体10のそれぞれにサ
ブシリンダ17を介して付設される。このサブシリンダ
17は、左右の各上部フレーム11ごとに一対ずつ用意
され、上部フレーム11を挟むようにして上部フレーム
11と上部保持体移動手段16とに取り付けられる。具
体的には、サブシリンダ17のシリンダ部の底部を上部
保持体移動手段16の上部基板16bに取り付けるとと
もに、そのピストンロッドの先端部をバンド部材18を
介して上部フレーム11に取り付ける。したがって、サ
ブシリンダ17は、図1の状態からこれを十分に縮める
と、図3に示すように、上部保持体10を下降させて枕
木上面当接部材14を枕木2の上面に当接させた後、上
部保持体移動手段16を持ち上げて上動させる。また、
サブシリンダ17は、図3の状態からこれを十分に伸ば
すと、上部保持体移動手段16を下動させてその上部ホ
イール16aをレール3に載せた後、上部保持体10を
持ち上げて、上部保持体移動手段16をレール3で滑動
自在に案内し得る状態にセットする。
【0012】下部保持体20の構成について述べると、
20はセグメント1内における枕木2の下方に設置して
セグメント1の底部を支える下部保持体、21はこの下
部保持体20の本体部分をなし上部フレーム11と同様
の働きをする下部フレーム、22はこの下部フレーム2
1にその下端部から突出するように設けた油圧駆動の下
部押し付けシリンダ、23はこの下部押し付けシリンダ
22の下端部に装着したセグメント下面当接部材、24
は下部フレーム21の上端部に設けた枕木下面当接部材
である。下部保持体20は、大別すると、下部フレーム
21と下部押し付けシリンダ22とセグメント下面当接
部材23と枕木下面当接部材24とで構成されている。
下部フレーム21は、上部フレーム11と同様、左右一
対設けられ、そのそれぞれに下部押し付けシリンダ22
のシリンダ部を取り付けている。各下部押し付けシリン
ダ22のピストンロッドの先端部には、それぞれセグメ
ント下面当接部材23を取り付けるためのブラケット2
5が設けられ、セグメント下面当接部材23の左右両端
部をこのブラケット25を介して取り付けている。この
セグメント下面当接部材23は、その下面がセグメント
1の内周面に当接し得るように円弧状をなしている。枕
木下面当接部材24は、後述するような構成により、下
部保持体移動手段26とともに下部押し付けシリンダ2
2で持ち上げて枕木2の下面に当接できるようになって
いる。
【0013】下部保持体移動手段26の構成やこれに関
連する構成について述べると、26は下部保持体20の
移動を容易にするための手段である下部保持体移動手段
で、前後の下部ホイール26aとこれらの下部ホイール
26aを取り付けるための下部基板26bとこの下部基
板26bに下部ホイール26aの回転軸を転動可能に軸
支するためのブラケット26cを有し、枕木2の下方に
特設するガイド部材4で滑動自在に案内される。この下
部保持体移動手段26は、その下部ホイール26aがそ
の車輪の直径より大きい上下方向の間隙を有するガイド
部材4の溝部に遊びが生じるように装着されているた
め、下部保持体20の移動時にガイド部材4の底壁上を
車輪が転動してガイド部材4で滑動自在に案内されるだ
けでなく、下部押し付けシリンダ22を伸長した際に、
下部保持体20とともに前記遊びの距離だけ持ち上げら
れて枕木下面当接部材24を枕木4の下面に当接させる
ことができる。また、下部保持体移動手段26は、その
下部基板26bを左右の下部フレーム21に跨って取り
付けることにより左右の下部保持体20のそれぞれに付
設される。したがって、下部押し付けシリンダ22を図
1の状態から十分に伸ばすと、図3に示すように、セグ
メント下面当接部材23を下降させてセグメント1の下
面に当接させた後、枕木下面当接部材24を下部保持体
移動手段26ともに持ち上げて枕木2の下面に当接させ
る。また、下部押し付けシリンダ22を図3の状態から
十分に縮めると、下部保持体移動手段26を下降させて
そのホイール26aをガイド部材4の底壁上に載せた
後、セグメント下面当接部材23を持ち上げて、下部保
持体移動手段26をガイド部材4で滑動自在に案内し得
る状態にセットする。
【0014】本具体化例のセグメント保持装置は、以上
のような構成を備えているから、いま、図4に示すよう
に、先行のシールド掘進機5が下方の地下坑を掘進する
掘進機、後行のシールド掘進機6が上方の地下坑を掘進
する掘進機とであるとし、時間差をつけて掘進を進めた
場合、後行のシールド掘進機6の通過区域付近における
セグメント1の内部に、上部保持体10及び下部保持体
20をそれぞれ枕木2の上方及び下方に予め適当数図1
に示すように設置する。しかる後、上部保持体10につ
いては、図3に示すように、サブシリンダ17を十分に
縮めて、上部保持体10を下降させて枕木上面当接部材
14を枕木2の上面に当接させると同時に、上部保持体
移動手段16を持ち上げ、次いで、上部押し付けシリン
ダ12を伸ばして上部保持体10のセグメント上面当接
部材13をセグメント1の上部の内周面に当接させ、そ
の上部に十分な支持力を付与するようにする。また、下
部保持体20については、同じく図3に示すように、下
部押し付けシリンダ22を十分に伸ばして、セグメント
下面当接部材23を下降させてセグメント1の下部の内
周面に当接させるとともに、枕木下面当接部材24を下
部保持体移動手段26ともに持ち上げて枕木2の下面に
当接させ、セグメント1の下部に十分な支持力を付与す
るようにする。こうして上部押し付けシリンダ12と下
部押し付けシリンダ22とを伸長駆動することにより、
上部保持体10と下部保持体20とで互いに枕木2を介
して反力を取り合いながら適当数のセグメント保持装置
でセグメント1を保持することができる。したがって、
本具体化例によれば、先行のシールド掘進機5で掘進し
た地下坑の上方を後行のシールド掘進機6が通過する
際、その通過区域下方の地下坑の周囲にアンバランスな
力が働いても、セグメント1が変形するような恐れはな
い。また、その場合、このように、枕木上面当接部材1
4及び枕木下面当接部材24をそれぞれ枕木2の上面及
び枕木2の下面に当接させることにより、上部保持体1
0と下部保持体20とで互いに枕木を介して反力を取り
合いながらセグメントを保持するようにし、しかも、本
具体化例では、上部保持体移動手段16及び下部保持体
移動手段26を持ち上げることにより、セグメント1を
保持する際の反力がこれらに伝達されるのを積極的に防
いでいるため、上部ホイール16a及び下部ホイール2
6aのベアリングやレール3等に無理な力が加わってこ
れらが損傷する危惧は皆無である。
【0015】次に、後行のシールド掘進機6の通過区域
が前方に移行した場合は、セグメント保持装置も前方に
移動するが、その場合、上部保持体10については、図
3の状態から、サブシリンダ17を十分に伸ばすととも
に上部押し付けシリンダ12を縮めて、図1に示すよう
に、上部保持体移動手段16の上部ホイール16aをレ
ール3に載せるとともに、セグメント上面当接部材13
のセグメント1への当接や枕木上面当接部材14の枕木
2への当接を解除し、こうして、上部保持体移動手段1
6をレール3で案内しながら移動し得る状態にセットす
る。また、下部保持体20については、同じく図3の状
態から、下部押し付けシリンダ22を十分に縮めること
により、図1に示すように下部保持体移動手段26を下
降させてその下部ホイール26aをガイド部材4の底壁
上に載せ、同時に、枕木下面当接部材24の枕木2への
当接を解除するとともに、セグメント下面当接部材23
のセグメント1への当接も解除し、こうして、下部保持
体移動手段26をガイド部材4で案内しながら移動し得
る状態にセットする。こうした操作が終了した後、上部
保持体移動手段16及び下部保持体移動手段26をそれ
ぞれレール3及びガイド部材4で案内しながらセグメン
ト保持装置を前方に移動するが、その場合、上部保持体
移動手段16及び下部保持体移動手段26は、上部ホイ
ール16a及び下部ホイール26aを転動しながらレー
ル3及びガイド部材4で滑動自在に案内されながら移動
できるため、移動の便がきわめて良好である。また、本
具体化例では、枕木下面当接部材24の前後方向の長さ
を枕木2の設置間隔よりも長くしているため、そうした
移動の際、セグメント上面当接部材13及びセグメント
下面当接部材23を同一リングのセグメント1の適宜の
位置に移動しさえすれば、これらの当接部材13,23
をそれほど正確に位置決めしなくとも、枕木2を介して
これらで互いに反力を取り合いながらセグメント1を保
持することができる。以上、先行のシールド掘進機が下
方の地下坑を掘進する掘進機で、後行のシールド掘進機
が上方の地下坑を掘進する掘進機とである場合を例に採
って本具体化例の作用効果を説明したが、先行のシール
ド掘進機が上方の地下坑を掘進する掘進機で、後行のシ
ールド掘進機が下方の地下坑を掘進する掘進機とである
場合であっても、先行のシールド掘進機で掘進した地下
坑の下方を後行のシールド掘進機が通過する際、その通
過区域上方の地下坑の周囲にアンバランスな力が働くか
ら、本具体化例のセグメント保持装置は、こうした場合
にも、以上述べたと同様の作用効果を当然発揮できる。
【0016】本具体化例では、上部保持体10を、上部
フレーム11と上部押し付けシリンダ12とセグメント
上面当接部材13と枕木上面当接部材14とで構成し、
下部保持体20を、下部フレーム21と下部押し付けシ
リンダ22とセグメント下面当接部材23と枕木下面当
接部材24とで構成しているが、上部フレーム11や下
部フレーム21は、上部押し付けシリンダ12や下部押
し付けシリンダ22を適切な長さに設計できるのであれ
ば、適宜省略することができる。また、上部押し付けシ
リンダ12は、セグメント上面当接部材13及び枕木上
面当接部材14をそれぞれセグメント1の内周上面及び
枕木2の上面に当接させるように駆動するための駆動手
段であり、下部押し付けシリンダ22は、セグメント下
面当接部材23及び枕木下面当接部材24をそれぞれセ
グメント1の内周下面及び枕木1の下面に当接させるよ
うに駆動するための駆動手段であるから、こうした要件
を満たすものであれば、上部押し付けシリンダ12や下
部押し付けシリンダ22に代えて他の駆動手段を用いる
ことができる。本具体化例では、上部保持体10及び下
部保持体20に上部保持体移動手段16及び下部保持体
手段26をそれぞれ付設しているが、本発明の目的は、
上部保持体と下部保持体とで互いに枕木を介して反力を
取り合いながらセグメントを保持できるようにした特許
請求範囲の請求項1に記載されている構成により達成さ
れるものであり、こうした上部保持体移動手段16や下
部保持体手段26は、上部保持体10と下部保持体20
の移動の便のために特別に付設されたものであるから、
本発明を実施する際に、必要なら採用すればよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、枕木を横架し同枕木にレールを敷設したセグメント
内に設置してセグメントを保持するセグメント保持装置
を、特許請求の範囲の請求項1に記載されているよう
に、セグメント上面当接部材と枕木上面当接部材とこれ
らセグメント上面当接部材及び枕木上面当接部材をそれ
ぞれセグメント内周上面及び枕木上面に当接させるよう
に駆動するための上部駆動手段を有する上部保持体と、
セグメント下面当接部材と枕木下面当接部材とこれらセ
グメント下面当接部材及び枕木下面当接部材をそれぞれ
セグメント内周下面及び枕木下面に当接させるように駆
動するための下部駆動手段を有する下部保持体とで構成
し、上部駆動手段及び下部駆動手段を駆動することによ
り、上部保持体と下部保持体とで互いに枕木を介して反
力を取り合いながらセグメントを保持できるようにした
ので、上下に隣接する地下坑を先行のシールド掘進機と
後行のシールド掘進機とで掘進しても、先行のシールド
掘進機による地下坑のセグメントが後行のシールド掘進
機の影響で変形する危惧のないをセグメント保持装置が
得られる。本発明を実施する場合に、特に、特許請求の
範囲の請求項1に記載の構成を採用すれば、セグメント
保持装置を移動する必要が生じた場合、上部保持体及び
下部保持体をそれぞれ上部保持体移動手段及び下部保持
体移動手段で移動することができて移動の便がよく、ま
た、その場合でも、枕木上面当接部材及び枕木下面当接
部材をそれぞれ枕木上面及び枕木下面に当接させること
により、上部保持体と下部保持体とで互いに枕木を介し
て反力を取り合いながらセグメントを保持できるように
しているので、上部保持体移動手段及び下部保持体移動
手段やレール等が損傷することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例のセグメント保持装置に関す
る縦断面図である。
【図2】図1の矢印A方向矢視図である。
【図3】本発明の具体化例のセグメント保持装置でセグ
メントを保持した状態を示す図2のB−B線断面に相当
する断面図である。
【図4】本発明の具体化例のセグメント保持装置でセグ
メントを保持しながら上下に隣接するトンネルをシール
ド掘進機で掘進している状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 枕木 3 レール 4 ガイド部材 5 先行のシールド掘進機 6 後行のシールド掘進機 10 上部保持体 11 上部フレーム 12 上部押し付けシリンダ 13 セグメント上面当接部材 14 枕木上面当接部材 16 上部保持体移動手段 16a 上部ホイール 16b 上部基板 16c ブラケット 17 サブシリンダ 18 バンド部材 20 下部上部保持体 21 下部フレーム 22 下部押し付けシリンダ 23 セグメント下面当接部材 24 枕木上面当接部材 26 下部保持体移動手段 26a 下部ホイール 26b 下部基板 26c ブラケット
フロントページの続き (72)発明者 小林 亨 埼玉県越谷市蒲生四丁目14番38号 (72)発明者 白井 孝典 茨城県取手市台宿二丁目27番13号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕木を横架し同枕木にレールを敷設した
    セグメント内に設置してセグメントを保持するセグメン
    ト保持装置であって、セグメント内周上面に当接させる
    ためのセグメント上面当接部材と枕木上面に当接させる
    ための枕木上面当接部材とこれらセグメント上面当接部
    材及び枕木上面当接部材をそれぞれセグメント内周上面
    及び枕木上面に当接させるように駆動するための上部駆
    動手段を有する上部保持体と、セグメント内周下面に当
    接させるためのセグメント下面当接部材と枕木下面に当
    接させるための枕木下面当接部材とこれらセグメント下
    面当接部材及び枕木下面当接部材をそれぞれセグメント
    内周下面及び枕木下面に当接させるように駆動するため
    の下部駆動手段を有する下部保持体とで構成し、上部駆
    動手段及び下部駆動手段を駆動することにより、上部保
    持体と下部保持体とで互いに枕木を介して反力を取り合
    いながらセグメントを保持できるようにしたことを特徴
    とするセグメント保持装置。
  2. 【請求項2】 上部保持体に、レールで滑動自在に案内
    される上部保持体移動手段を上下動可能に付設し、この
    上部保持体移動手段は、上動により枕木上面当接部材を
    枕木上面に当接させることができるようにするととも
    に、下動によりレールで案内されるようにし、下部保持
    体に、枕木下方に特設するガイド部材で滑動自在に案内
    される下部保持体移動手段を付設するとともに、下部保
    持体の枕木下面当接部材を、下部駆動手段の駆動により
    持ち上げて枕木下面に当接させることができるようにし
    ていることを特徴とする請求項1のセグメント保持装
    置。
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