JPH09242408A - 吊扉式引戸構造 - Google Patents

吊扉式引戸構造

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JPH09242408A
JPH09242408A JP8079281A JP7928196A JPH09242408A JP H09242408 A JPH09242408 A JP H09242408A JP 8079281 A JP8079281 A JP 8079281A JP 7928196 A JP7928196 A JP 7928196A JP H09242408 A JPH09242408 A JP H09242408A
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sliding door
guide
box body
door
hanging
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JP8079281A
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Yoshihide Tsuyama
義秀 津山
Kazutoyo Tabata
和豊 田畑
Kazuto Yoshimura
一人 吉村
Yoshinori Ishikawa
義則 石川
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Kohan Kenzai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性を有し、防火機能や風雨の侵入を防止
することができるとともに、利用者がスムースかつ安全
に出入りすることができる吊扉式引戸構造を提供する。 【解決手段】 偏平中空板からなる引戸10を上部框よ
り長手方向に移動自在に吊支する吊扉式引戸構造Aにお
いて、引戸10の下端を開口してガイド挿入開口部11
を形成し、ガイド挿入開口部11を通して、引戸10の
下部内に、遮蔽機能を有する引戸移動ガイド14を装着
し、引戸移動ガイド14を引戸10と一体的に長手方向
に移動自在に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気密性を高め、雨
水や風の侵入を防止できるとともに、防火性も有する吊
扉式引戸構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸の一形態として、図5に示す
ような吊扉式引戸構造Bがある。このような吊扉式引戸
構造Bは、上下及び左右框50、51、52、53によ
って形成された枠体内に、複数の引戸54、55を長手
方向に平行に移動自在に取り付けることによって構成さ
れている。また、吊扉式引戸構造Bは、その気密性を高
めて、雨水や風の侵入を防止したり防火性を確保するた
め、各引戸54、55の下部の下方に位置する下部框5
1の上面に、その全長にわたって遮蔽兼ガイドレール5
6、57を固着しており、かつ、各引戸54、55の長
手方向の移動を円滑にするため、ガイドレール56、5
7の上部にブラケット58、59を介して転動ローラ6
0、61を多数取り付け、転動ローラ60、61の外側
転動面を、引戸54、55の下部の内面に当接させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した吊扉
式引戸構造Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有して
いた。即ち、このような遮蔽兼ガイドレール56、57
は、下部框51の上面から相当な長さ上方に突出してい
るとともに、転動ローラ60、61は遮蔽兼ガイドレー
ル56、57の上部から左右側方に張り出しているた
め、利用者の出入りの邪魔になり、また、つまずいて人
身事故を生じるおそれもある。本発明は、このような事
情に鑑みなされたものであり、防火機能や気密性を有
し、かつ雨や風の侵入を防止できるとともに、利用者が
スムースかつ安全に出入りすることができる吊扉式引戸
構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の吊扉式引戸構造は、偏平中空板から
なる引戸を上部框より長手方向に移動自在に吊支する吊
扉式引戸構造において、前記引戸の下端を開口してガイ
ド挿入開口部を形成し、該ガイド挿入開口部を通して、
前記引戸の下部内に、遮蔽機能を有する引戸移動ガイド
を装着し、該引戸移動ガイドを前記引戸と一体的に長手
方向に移動自在に構成したことを特徴とする。請求項2
記載の吊扉式引戸構造は、請求項1記載の吊扉式引戸構
造において、前記引戸移動ガイドを、前記引戸のガイド
挿入開口部と略等しい平面形状を有するとともに両端に
転動ローラを具備する長尺の箱体から形成し、該箱体の
周壁の下縁を、前記引戸のガイド挿入開口部より下方に
伸延し、前記箱体の周壁の下縁と下部框の上面との間の
間隙を可及的に小さくしたことを特徴とする。請求項3
記載の吊扉式引戸構造は、請求項2記載の吊扉式引戸構
造において、前記下部框を、前記転動ローラを支持する
ローラ支持面の両側部を隆起して水平隆起面を形成する
断面形状とし、前記箱体の周壁の下縁と水平隆起面との
間の間隙を可及的に小さくしたことを特徴とする。請求
項4記載の吊扉式引戸構造は、請求項3記載の吊扉式引
戸構造において、前記引戸の下部の両端壁に、それぞ
れ、下方を開口した垂直ガイド溝を設けるとともに、前
記箱体の両端壁に、それぞれ、前記垂直ガイド溝に摺動
自在に嵌合されるガイド突起を取り付けたことを特徴と
する。
【0004】
【発明の実施の形態】請求項1記載の吊扉式引戸構造に
おいては、遮蔽機能を有する引戸移動ガイドは、引戸の
下部内に一体的に装着されているので、引戸の開閉作業
において、引戸移動ガイドは、引戸と一体的に長手方向
に移動することになる。請求項2記載の吊扉式引戸構造
においては、引戸移動ガイドを、転動ローラ付きの箱体
から形成し、箱体の周壁の下縁を、引戸のガイド挿入開
口部より下方に伸延しているので、雨水や風等が侵入す
る箱体の周壁の下縁と下部框の上面との間の間隙を可及
的に小さくすることができる。請求項3記載の吊扉式引
戸構造は、下部框の断面形状を、転動ローラを支持する
ローラ支持面の両側部を隆起して水平隆起面を形成し、
雨水や風等が侵入する箱体の周壁の下縁と水平隆起面と
の間の間隙を可及的に小さくすることができる。請求項
4記載の吊扉式引戸構造は、引戸の下部の両端壁に設け
た垂直ガイド溝に箱体の両端壁に取り付けたガイド突起
を嵌合することによって、引戸の下部内に転動ローラを
具備する箱体を着脱自在に装着する。
【0005】
【実施例】以下、添付図に示す一実施の形態を参照し
て、本発明を具体的に説明する。なお、添付図中、図1
は本発明の一実施の形態に係る吊扉式引戸構造の要部を
示す斜視図、図2は同要部の縦断面図、図3は同要部の
拡大横断面図、図4は同吊扉式引戸構造の組み立て手順
説明図である。
【0006】まず、図1〜図4を参照して、本発明の一
実施の形態に係る吊扉式引戸構造Aの構成について説明
する。図1〜図3に示すように、図示しない上部框より
長手方向に移動自在に吊支する偏平中空板からなる引戸
10は、その下部を開口して、長矩形断面のガイド挿入
開口部11を形成している。また、引戸10は、その両
端壁12の下部に、下端を開口した垂直溝からなる垂直
ガイド溝13を形成している。そして、引戸10の下部
には、ガイド挿入開口部11を通して、引戸移動ガイド
14が装着されている。この引戸移動ガイド14は、図
3及び図4に示すように、引戸10のガイド挿入開口部
11と略等しい平面形状を有するとともに、所定の高さ
を有する長尺の箱体15からなり、箱体15の両端側に
は、転動ローラ16が枢軸17によって回転自在に取り
付けられている。箱体15の内部であって、転動ローラ
16の上方をなす箇所には、箱体15の同箇所における
強度を増すための補強板18が取り付けられている。箱
体15の両端壁19の上部には、前記した引戸10の両
端壁12の下部に形成した垂直ガイド溝13内に上下方
向に摺動自在なガイド突起20が取り付けられている。
また、図3から明らかなように、引戸10の下方に位置
する下部框21は、その上面に、転動ローラ16を支持
するべく、引戸移動ガイド14の転動ローラ16と略等
しい大きさの幅を有する水平平坦面からなるローラ支持
面22を有するとともに、このローラ支持面22の両側
部を隆起して水平隆起面23を形成している。
【0007】次に、上記構成を有する吊扉式引戸構造A
の組み立て手順について、図3及び図4を参照して説明
する。まず、図3に示すように、引戸移動ガイド14
を、その転動ローラ16をローラ支持面22上に支持さ
せることによって、下部框21上に長手方向に移動自在
に載せる。次に、引戸10の両端壁12の下部に形成し
た垂直ガイド溝13内に、引戸移動ガイド14の箱体1
5の両端壁19に設けたガイド突起20を嵌合する。そ
の後、引戸10の上部を長手方向に移動自在に図示しな
い上部框に吊支することによって、吊扉式引戸構造Aを
組み立てる。このようにして組み立てられた吊扉式引戸
構造Aにおいては、遮蔽機能を有する引戸移動ガイド1
4を引戸10と一体的に長手方向に移動するように構成
したので、下部框21上に、従来のようなガイドレール
等の上方への突出物を設ける必要がなく、使用者の出入
りが容易となり、また、安全性も向上することができ
る。
【0008】また、図1〜図4に示すように、引戸移動
ガイド14を構成する箱体15は、その周壁の下縁を、
引戸10のガイド挿入開口部11より下方に伸延してお
り、その伸延部24の先端はローラ支持面22の両側部
を隆起して形成した水平隆起面23上に位置している。
従って、伸延部24の先端と水平隆起面23間に形成さ
れる間隙を可及的に狭くすることができる。即ち、引戸
移動ガイド14は、その箱体15の周壁の下縁にスカー
ト機能をもたせることができ、水平隆起面23と共同し
て、屋外の雨水や風雨が引戸10の下部を通して屋内に
流入するのを確実に防止することができ、また、屋内で
火災が発生した際、屋内から火炎や火の粉が引戸10の
下部を通して屋外に飛散するのを確実に防止することが
できる。
【0009】また、図示の実施の形態においては、上記
した引戸10の長手方向の移動に連動して、或いは、引
戸10の長手方向の移動とは無関係に移動可能な引戸1
0aも、引戸10と同様な構成を有する。従って、引戸
10における構成要素と同一の構成要素には、同一の符
号にaを付して表す。この引戸10aにおいても、遮蔽
機能を有する引戸移動ガイド14aを引戸10aと一体
的に長手方向に移動するように構成したので、下部框2
1a上に、従来のようなガイドレール等の上方への突出
物を設ける必要がなく、使用者の出入りが容易となり、
また、安全性も向上することができる。また、引戸10
aにおいても、引戸移動ガイド14aを構成する箱体1
5aの周壁の下縁にスカート機能をもたせることがで
き、水平隆起面23aと共同して、屋外の雨水や風雨が
引戸10aの下部を通して屋内に流入するのを確実に防
止することができ、また、屋内で火災が発生した際、屋
内から火炎や火の粉が引戸10aの下部を通して屋外に
飛散するのを確実に防止することができる。さらに、本
実施の形態では、図3に示すように、上記した引戸10
の下部框21と引戸10aの下部框21aの間には、仕
切壁25が形成されており、また、下部框21aの屋内
側にはさらに立ち上がり壁26が形成されているので、
前記した風雨の侵入防止効果や防火効果をさらに促進す
ることができる。また、図示しないが、本実施の形態に
おいても、好ましくは、従来の吊扉式引戸構造と同様
に、引戸10と引戸10aとの間には、両者間の間隙を
通しての風雨の侵入や火炎の漏出を防止するためのシー
ル部材が配設する。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載の吊扉式引戸構造において
は、遮蔽機能を有する引戸移動ガイドを引戸と一体的に
長手方向に移動するように構成したので、下部框上にガ
イドレール等の上方への突出物を設ける必要がなく、風
雨の侵入防止効果や火炎の漏出防止効果等を図ることが
できるとともに、使用者の出入りが容易となり、また、
安全性も向上することができる。請求項2記載の吊扉式
引戸構造においては、引戸移動ガイドを、転動ローラ付
きの箱体から形成し、箱体の周壁の下縁を、引戸のガイ
ド挿入開口部より下方に伸延しているので、雨水や風等
が侵入する箱体の周壁の下縁と下部框の上面との間の間
隙を可及的に小さくすることができ、請求項1記載の効
果に加えて、前記した風雨の侵入防止効果や防火効果を
さらに促進することができる。請求項3記載の吊扉式引
戸構造においては、下部框の断面形状を、転動ローラを
支持するローラ支持面の両側部を隆起して水平隆起面を
形成し、雨水や風等が侵入する箱体の周壁の下縁と水平
隆起面との間の間隙を可及的に小さくすることができる
ので、請求項2における風雨の侵入防止効果や防火効果
をさらに促進することができる。請求項4記載の吊扉式
引戸構造は、引戸の下部の両端壁に設けた垂直ガイド溝
に引戸移動ガイドを構成する箱体の両端壁に取り付けた
ガイド突起を嵌合することによって、引戸の下部内に転
動ローラを具備する箱体を着脱自在に装着するようにし
ている。従って、引戸を傾斜レール上を転動する回転輪
によって吊支した場合に生じる引戸が上下動しても引戸
移動ガイドの上下動を防止でき、風雨の侵入防止効果や
防火効果を保持することができる。また、吊扉式引戸構
造を容易かつ迅速に組み立て、分解することができ、組
付け及びメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る吊扉式引戸構造の
要部を示す斜視図である。
【図2】同要部の縦断面図である。
【図3】同要部の拡大横断面図である。
【図4】同吊扉式引戸構造の組み立て手順説明図であ
る。
【図5】従来の吊扉式引戸構造の斜視図である。
【図6】同要部拡大説明図である。
【符号の説明】
A 吊扉式引戸構造 10 引戸 11 ガイド挿入開
口部 12 端壁 13 垂直ガイド溝 14 引戸移動ガイド 15 箱体 16 転動ローラ 17 枢軸 18 補強板 19 端壁 20 ガイド突起 21 下部框 22 ローラ支持面 23 水平隆起面 24 伸延部 25 仕切り壁 26 立ち上がり壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平中空板からなる引戸を上部框より長
    手方向に移動自在に吊支する吊扉式引戸構造において、
    前記引戸の下端を開口してガイド挿入開口部を形成し、
    該ガイド挿入開口部を通して、前記引戸の下部内に、遮
    蔽機能を有する引戸移動ガイドを装着し、該引戸移動ガ
    イドを前記引戸と一体的に長手方向に移動自在に構成し
    たことを特徴とする吊扉式引戸構造。
  2. 【請求項2】 前記引戸移動ガイドを、前記引戸のガイ
    ド挿入開口部と略等しい平面形状を有するとともに両端
    に転動ローラを具備する長尺の箱体から形成し、該箱体
    の周壁の下縁を、前記引戸のガイド挿入開口部より下方
    に伸延し、前記箱体の周壁の下縁と下部框の上面との間
    の間隙を可及的に小さくしたことを特徴とする請求項1
    記載の吊扉式引戸構造。
  3. 【請求項3】 前記下部框を、前記転動ローラを支持す
    るローラ支持面の両側部を隆起して水平隆起面を形成し
    た断面形状とし、前記箱体の周壁の下縁と水平隆起面と
    の間の間隙を可及的に小さくしたことを特徴とする請求
    項2記載の吊扉式引戸構造。
  4. 【請求項4】 前記引戸の下部の両端壁に、それぞれ、
    下方を開口した垂直ガイド溝を設けるとともに、前記箱
    体の両端壁に、それぞれ、前記垂直ガイド溝に摺動自在
    に嵌合されるガイド突起を取り付けたことを特徴とする
    請求項3記載の吊扉式引戸構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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