JPH0924203A - スラリ脱水方法及び装置並びにそれを有する排煙脱硫装置 - Google Patents

スラリ脱水方法及び装置並びにそれを有する排煙脱硫装置

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JPH0924203A
JPH0924203A JP8056091A JP5609196A JPH0924203A JP H0924203 A JPH0924203 A JP H0924203A JP 8056091 A JP8056091 A JP 8056091A JP 5609196 A JP5609196 A JP 5609196A JP H0924203 A JPH0924203 A JP H0924203A
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JP
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slurry
tank body
supernatant liquid
filter medium
liquid
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JP8056091A
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Masakazu Onizuka
雅和 鬼塚
Toru Takashina
徹 高品
Hiroshi Shimizu
清水  拓
Koichiro Iwashita
浩一郎 岩下
Yoshikazu Endo
由和 遠藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備費と必要設置面積の両者を低減すること
ができるスラリ脱水方法及び装置並びにそのようなスラ
リ脱水装置を有し、特に簡易排煙脱硫装置として好まし
い、低価格・省スペース型の排煙脱硫装置を提供するこ
と。 【解決手段】 上部にスラリ供給部を有する槽体と、こ
の槽体内のスラリを振動させる振動手段と、前記槽体内
上部の上澄み液を槽外に排出する排出手段とを備えてな
ることを特徴とするスラリ脱水装置及びそれを用いたス
ラリ脱水方法並びに石膏を分離する装置として前記のス
ラリ脱水装置を備えてなることを特徴とする排煙脱硫装
置。必要により槽体の底部にろ材層やろ液抜き部を、ろ
材層の上面側に上澄み液を直接ろ材層に導くろ材柱を、
槽体の上部に上澄み液抜き部を、ろ材層の上面に分離板
を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスラリから脱水して
スラリ中の固体分とろ液とに分離するスラリ脱水方法及
び装置並びに石膏の分離(濃縮)手段として前記スラリ
脱水装置を備えた湿式石灰石膏法排煙脱硫装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来行われている、スラリをろ過してス
ラリ中の固体分とろ液とに分離するスラリろ過方法の一
例として、酸化硫黄を含む排煙に石灰系の吸収剤を含む
吸収液を接触させて酸化硫黄を吸収させ、石膏を回収す
る湿式石灰石膏法排煙脱硫装置(以下、単に排煙脱硫装
置という)における石膏スラリの濃縮分離方法について
説明する。この種の排煙脱硫装置においては、石膏分約
20〜30wt%のスラリが吸収塔等で生成され、この
スラリ中の石膏(平均粒径約40μmの微粒子)とスラ
リ中の液体(吸収液、溶解塩分を含んだ水)とを分離し
て、副生品である石膏を取出し、液体の大部分は再度吸
収塔に戻される。
【0003】この方法においては、石膏のハンドリング
性の観点から、石膏の含水率を約20wt%以下とする
ことが一つの指標となる。というのは、含水率22wt
%では、石膏が振動を受けると液状化して、積み置きや
バケッティングなどの石膏のハンドリングに不具合を生
じるのに対して、含水率20wt%以下では、そのよう
なことは起こらないからである。
【0004】従来の排煙脱硫装置においては、スラリの
濃縮及び石膏の脱水は、石膏シックナと呼ばれるスラリ
濃縮槽と遠心分離機の組合せによって行われていた。石
膏シックナは、スラリを濃厚スラリと上澄み液とに分離
する一種の沈殿槽(比重差を利用した重量分離)であ
る。ちなみに水の比重1.0に対し、石膏の比重は2.
32である。このシックナでスラリは石膏分約60wt
%に濃縮される。遠心分離機は、シックナで濃縮された
濃厚スラリを、遠心力により固液分離する。遠心分離機
で脱水された石膏の含水率は約5wt%である。
【0005】より具体的には、シックナは単なる槽では
なく、供給されてくるスラリを槽内に静かに分散して送
り込むためのフィードウェルや、槽底に沈降した石膏を
槽底部中央のスラリ抜き取り部に集めるために低速回転
しているレーキ、及びその駆動装置より構成されてい
る。また、シックナの各部は耐食性の観点から、ゴムラ
イニングや樹脂ライニングされているか、あるいはステ
ンレスなどの耐食材が使用されている。
【0006】遠心分離機は、固定外筒、高速回転のバス
ケットとその駆動装置、ろ布、掻取装置などから構成さ
れている。外筒は通常ゴムライニングが施されて、バス
ケットはステンレススチールが多く使われているが、液
性によってはゴムライニングが採用される場合もある。
ろ布材にはステンレスの金網にP.P.(ポリプロピレ
ン)などの織布を取付けたものが多く使われている。掻
取機はバスケット内の脱水された石膏を掻取るためのも
ので、ステンレススチールを母材として刃先は表面硬化
処理が施された材料が使われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術の石膏
スラリ処理システムは、極めて大がかりかつ高価なもの
であった。そのため、広い設備設置面積を必要とし、設
備費が高額となっていた。確かに、高純度の副生石膏を
得ようとすると、従来のような処理システムが必要とな
っていたのではあるが、石膏の品質が余り高くなくても
よい場合は、従来のシステムは高級すぎるものであっ
た。そのため、高品位の石膏回収を目的としない簡易排
煙脱硫装置の場合は、設備の価格を下げることが何より
も望まれる。また、既に稼働中の発電プラントなどに排
煙脱硫装置を後から設置する場合には、使用し得るスペ
ースが限られており、排煙脱硫装置の必要設置面積を極
力狭くすることが求められる。
【0008】本発明は、前記の技術水準に鑑み設備費と
必要設置面積の両者を低減することができるスラリ脱水
方法及び装置並びにそのようなスラリ脱水装置を有し、
特に簡易排煙脱硫装置として好ましい、低価格・省スペ
ース型の排煙脱硫装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決しようとするための手段】上記目的を達成
するため、本発明は次の態様を採る。 (1)槽体内にスラリを充填し、この槽体内のスラリを
振動させることにより前記槽体内上部に液分を浮上さ
せ、この浮上した液分よりなる上澄み液を槽外に排出す
ることを特徴とするスラリ脱水方法。
【0010】(2)上部にスラリ供給部を有する槽体
と、この槽体内のスラリを振動させる振動手段と、前記
槽体内上部の上澄み液を槽外に排出する上澄み液排出手
段とを備えてなることを特徴とするスラリ脱水装置。
【0011】(3)前記槽体の底部にろ材層を敷設する
とともに、このろ材層を通過したろ液を排出するろ液抜
き部を設けてなることを特徴とする前記(2)のスラリ
脱水装置。
【0012】(4)前記ろ材層の上面側に、前記上澄み
液を直接ろ材層に導くろ材柱を立設し、このろ材柱と、
前記ろ材層と、前記ろ液抜き部とが前記上澄み液排出手
段として機能する構成としたことを特徴とする前記
(3)のスラリ脱水装置。
【0013】(5)前記上澄み液排出手段として、槽体
の上部に前記上澄み液を抜き出す上澄み液抜き部を設け
てなることを特徴とする前記(2)〜(4)のいずれか
のスラリ脱水装置。
【0014】(6)前記ろ材層の上面に分離板を設置し
てなることを特徴とする前記(2)〜(5)のいずれか
のスラリ脱水装置。
【0015】(7)前記槽体内に該槽体内を複数の区画
に仕切る仕切堤を立設し、上流の区画から隣接する区画
へ、前記層体内上部の上澄み液が流入する構造としたこ
とを特徴とする前記(2)〜(6)のいずれかのスラリ
脱水装置。
【0016】(8)酸化硫黄を含む排煙に石灰系の吸収
剤を含む吸収液を接触させて酸化硫黄を吸収させ、石膏
を回収する湿式石灰石膏法排煙脱硫装置であって、生成
した石膏を分離する装置として、生成した石膏を含むス
ラリを濃縮する濃縮手段と、その濃縮されたスラリを脱
水する手段として前記(2)〜(7)のいずれかのスラ
リ脱水装置を備えてなることを特徴とする排煙脱硫装
置。
【0017】(9)前記スラリ脱水装置のろ材層が、平
均粒径10〜30mmの砕石からなる層厚100〜30
0mmの砕石層と、この砕石層の上に敷かれた平均粒径
0.5〜2mmの砂からなる層厚100〜300mmの
砂層で構成されてなることを特徴とする前記(8)の排
煙脱硫装置。
【0018】(作用)本発明のスラリ脱水方法及び脱水
装置では、振動によって槽体に供給されるスラリ中の固
形分粒子が運動し、槽体の底部からのろ過を行わない場
合には液分が上向きにのみ移動する。そして振動を続け
ると、個々に運動していた固形分粒子が塊となって運動
範囲も狭くなり、ついにはほとんど動かなくなって槽体
の底側に沈降して溜まり、一方液分のほとんどは固形分
の沈降層の上部に浮上して上澄み液となる。
【0019】すなわち、上記本発明の脱水方法及び脱水
装置によれば、加振により固形分粒子の圧密が促進し、
粒子間の保有水が排水されて含水率の低い固形分が沈降
層として槽体底部側に溜まり、一方液分は浮上して上澄
み液として分離、排水される。このため、例えばこの方
法及び装置により石膏スラリを処理した場合、石膏の水
分を約20wt%程度にまで下げることができ、主に槽
体と振動手段からなる簡単かつ小型の装置構成でハンド
リング性のよい石膏を得ることができる。
【0020】なお、例えば槽体の底部にろ材層を設け
て、槽体の底部からのろ過を、スラリの槽体への供給時
及び加振によるによる脱水時に行うようにすると、液分
が前記ろ材層を介して槽体の底部からも排出されるの
で、より短時間で所望の含水率まで脱水することができ
る。この場合、槽体にスラリを供給している時間帯も、
ろ過による脱水が進行しており、その後スラリに振動が
加えられることによる前述の個体分の圧密の進行によ
り、単なるろ過よりもろ液の抜けがよいろ過が行われ
る。また、一方で上層部の液分は、加振により上方向に
しみ出して排出されるので、上下両方向から液分が排出
され、しかも固形分が圧密されることになって、極めて
効率よく短時間で脱水が行われる。
【0021】なお、この場合スラリに振動が加えられる
と、個体分の上層部の液体が上澄み液となって上方向に
しみ出す原理は、以下のように説明できる。すなわち、
ろ材中におけるろ過速度(液分の移動速度)は、通過す
べきろ材厚さの2乗に反比例する。ろ材層の上に溜まっ
た固体分は、一種のろ材として作用するのであるが、こ
の固体分に振動を与えると、固体分の上層部の液体分
は、液体分を下に引く重力の作用よりもろ過抵抗の方が
優勢となるため、ろ過抵抗の低い上方向にしみ出して一
種の上澄み液となるのである。
【0022】さらに、前記上澄み液を排出する上澄み液
排出手段の構成要素として、上澄み液を直接ろ材層に導
くろ材の柱体を設置した場合には、スラリとろ材の接触
面積(すなわち、ろ過面積)を増大させるとともに、上
澄み液の一部はろ材層の上に蓄積したろ過抵抗の大きい
個体分の層を通ることなく、このろ材柱の中を通って直
接ろ材層に導かれる。このため、ろ材層及び槽体のさら
なる小型化をはかりつつ、さらに脱水を促進して、より
高い脱水率が確保できる。
【0023】ろ材上に蓄積した固体分はバケットでかき
出すなどの方法により槽体外へ取出すが、ろ材の上面に
分離板を設置した場合には、個体分取出し時に分離板か
ら上の個体分のみがもれなく取り出せるため、ろ材の損
傷防止や、ろ材上に残留する個体分のプレコートによる
ろ材の目詰まり防止効果がある。また、ろ材が砂である
場合には、固体分と共にろ砂が持ち出されて減量してし
まうという問題、あるいは石膏を回収する場合のように
固体分を有効利用しようとする場合に固体分中に砂が混
入して品位が低下するという問題を防止することができ
る。なお、槽体の底部にろ材層を設けない構成の場合に
は、上記分離板を設けなくても底部の個体分まで完全に
掻き出すことができる。
【0024】また、槽体内に該槽体内を複数の区画に仕
切る仕切堤を設置し、上流の区画から隣接する区画へ、
仕切堤の上縁から上澄み液が流入する構造とした場合に
は、各区画ごとに脱水が行われるので、装置の規模が大
きい場合などに効率的である。このような区画を設けた
スラリ脱水装置では、例えば、先ず第一槽にスラリを供
給し、第一槽にスラリが満たされたら供給を止め(この
場合、供給停止が遅れてスラリが仕切堤を越えてオーバ
ーフローし、第二槽に流れ込んでも特に問題はない)、
第一槽で固液分離を行う。そして、第一槽で固液分離が
行われている間に第二槽にスラリ供給が行われる。次い
で、これらの工程が第三槽、第四槽へと順次移っていく
といった運転方法を採用すればよい。
【0025】本発明のスラリ脱水装置は各種の固液混合
液のろ過・分離に利用できるが、特に湿式排煙脱硫工程
で回収される石膏のろ過用として好適である。
【0026】また、本発明の排煙脱硫装置では、生成し
た石膏を含むスラリが、先ず濃縮手段により濃縮され、
その後前記スラリ脱水装置により脱水されて石膏が回収
される。このため、少なくとも従来の遠心分離機のよう
な高価で大がかりな装置が不要となり、排煙脱硫装置の
低価格化及び省スペース化に貢献できる。なお、本発明
の排煙脱硫装置では、生成した石膏スラリを直接スラリ
脱水装置に供給して処理せず、濃縮手段により一次濃縮
するようにしているため、短時間での脱水処理を実現し
つつ前記スラリ脱水装置の小型化をはかることができ
る。すなわち、生成した石膏スラリを直接スラリ脱水装
置に供給して処理する場合には、個体分に対して液体分
が多くなるので、脱水時間が長くなり、またこの対策と
してろ材層の面積を広げ、石膏(個体分)のケーキ厚み
を薄くすれば、結果的にスラリ脱水装置の槽体を相当に
大型化させる必要があるからである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のスラリ脱水装置における
スラリ供給部は、槽体の上部に配設された配管(例え
ば、後述の図1のスラリ供給管22)であってもよい
し、槽体の壁に設けられた開口であってもよい。また、
ろ液抜き部は槽体の底部に設けた開口(例えば、後述の
図1のろ液抜き口5)であってもよいし、槽体の底部の
壁に貫通状態に取り付けた配管(例えば、後述の図1の
ろ液抜き管35)であってもよい。
【0028】また、ろ材層を構成するろ材は、後述する
実施例のようにろ砂や砕石により構成されていてもよい
が、ろ布や金網により構成されたものであってもよい。
また、振動手段は、後述する実施例のようにろ材層の上
方のスラリ溜に設けたバイブレータであってもよいが、
例えば槽体全体が振動可能なように弾性体等により支持
し、槽体外部からのハンマリング等により槽体全体を振
動させるものであってもよい。
【0029】ろ材の柱体は、例えば金網やプラスチック
の網など液体は容易に通過するがろ砂等のろ材は保持す
ることができる材料で形成された筒にろ材を充填したも
ので、柱体の下部はろ材層のろ材に接続しているもので
ある。また、上澄み液抜き部は、槽体の上部の壁に設け
た開口や、槽体の上部に取り付けた配管(例えば、後述
の図1の上澄み液抜き管31)であってもよいし、ある
いは後述の実施例のように仕切堤の上端の溢流部であっ
てもよい。なお、本発明のろ材の柱体あるいは上澄み液
抜き部は、両者が同時に設けられていてもよいし、いず
れか一方のみが設けられていてもよい。また、本発明の
分離板は、例えば格子状板、金網などにより構成でき
る。
【0030】槽体内に該槽体内を複数の区画に仕切る仕
切堤を設置し、上流の区画から隣接する区画へ、仕切堤
の上縁からスラリ溜の上澄み液が流入する構造とする場
合には、スラリ供給部、底部のろ液抜き部、振動装置、
ろ材柱、上澄み液抜き部などはそれぞれの区画毎に設け
てもよい。ただし、脱水精度を向上させるためには、最
終の区画にはスラリ供給部は設置しないのが望ましい。
また、必要により同様のろ過装置を複数系列設けてもよ
い。また、この場合、いくつの槽を設けるか(あるいは
いくつの区画を設けるか)はプラントの規模により決め
られる。
【0031】また、本発明の排煙脱硫装置における濃縮
手段としては、例えば沈殿濃縮する濃縮槽や液体サイク
ロンを用いた濃縮器を採用することができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例に係るスラリ脱
水装置を示す図であり、図1(a)は縦断面図、(b)
は図1(a)のA−A矢視図(横断面図)である。この
スラリ脱水装置1は、側壁3、9や底7からなる槽体
と、砂層15及び砕石層17からなるろ材層と、このろ
材層の上方のスラリ溜11などを具備する。
【0033】槽体は、横長の四角いピットのような構造
体である。槽体の底7や各側壁3、9、23、25は鉄
筋コンクリートなどにより構成されている。この例の装
置では図1(b)に示されているように、槽体の横方向
の中間部に、2か所仕切堤27、29が設けられてお
り、槽体内は、左から第1槽41、第2槽43、第3槽
45に仕切られている。第1槽41の中央部には、スラ
リ供給管22(スラリ供給部)からスラリが供給され
る。仕切堤27は、側壁23よりも低く、この仕切堤2
7の上(上澄み液抜き部)を、スラリ溜11上部の上澄
み液10が、第1槽41から第2槽43にオーバフロー
するようになっている。
【0034】槽体の底部には、ろ液抜き口5(ろ液抜き
部)が設けられており、このろ液抜き口5からろ液が槽
体外に排出される。ろ液抜き口5は、この場合第1槽4
1及び第2槽43に設けられている。
【0035】第3槽45の側壁25には、上部に上澄み
液抜管31(上澄み液抜き部)が、底部にろ液抜き管3
5(ろ液抜き部)が設けられている。これらの管にはバ
ルブ33、37が取付けられている。上澄み液抜管31
からは、スラリ溜上部の上澄み液をスラリ脱水装置1外
に抜き出す。さらに、両管の中間部に抜き管を設けて、
第3層45内へのスラリ流入過程あるいは固液分離過程
の上澄み液を段階的に抜き出してもよい。このような抜
き管を設けてスラリ濃度の異なる位置で上澄み液を抜き
出すことによりろ過度の選択ができ、また、固形分の沈
降速度に合わせて所定時間経過後に順次下の抜き管に切
り換えることによりほぼ近似した濃度の上澄み液を抜き
出すことができ、ろ過度の変動を小さく抑えることがで
きる。さらに、第1槽41や第2槽43にも、このよう
な抜き管を設けてもよい。
【0036】スラリ脱水装置1の槽内の底には、砕石層
17が敷設されている。砕石層17の上には、砂層15
(ろ材層)が敷設されている。この実施例のスラリ脱水
装置は、排煙脱硫から出る石膏スラリの脱水用であり、
砕石層17及び砂層15の諸元はそれに適したものとな
っている。
【0037】すなわち、ろ砂層は平均粒径10〜30m
mの砕石からなる層厚100〜300mmの砕石層とこ
の砕石層の上に敷かれた平均粒径0.5〜2mmの砂か
らなる層厚100〜300mmの砂層とからなる。この
範囲内において、良好な脱水を行うことができる。
【0038】図1(a)に示されているように、砂層1
5の上面には格子板からなる分離板13が張られてい
る。この分離板13としては、一例として、厚さ3mm
の鋼板に50mmの間隔で一辺100mmの穴を格子状
に開けたものを用いた。この分離板13の役割は、スラ
リ溜11の石膏をバケットなどで取出す時に、バケット
が砂層15(ろ材層)に入らないようにして、バケット
中の石膏に砂層15のろ砂(ろ材)が混入しないように
することである。石膏中にろ砂が混じると、石膏の品位
を落とすと共に、ろ砂が消耗してしまうことになる。ろ
砂を取替えるような時は、分離板13を外してやればよ
い。
【0039】スラリ溜11内には砂柱19(ろ材柱)が
立設されている。この砂柱19の外側は金網でできてお
り、その中には、砂層15の砂と同じ砂が詰められてい
る。砂柱19の下部は砂層15とつながっている。砂柱
19の上部はスラリ溜11の上面の上澄み液10に達し
ている。上澄み液10は、砂柱19内に入って下に落
ち、砂層15、砕石層17を抜けて、ろ液抜き口5ある
いはろ液抜き管35から外に出る。
【0040】また、スラリ溜11内にはバイブレータ2
1(振動手段)が設置されている。このバイブレータ2
1は、スラリ溜11のスラリに振動を与える。これによ
り、前述したようにろ液(スラリ中の液体分)の抜けが
よくなりろ材層によるろ過が促進されるとともに、砂層
15の上に溜まった個体分の上層部の液体が、上方向に
しみ出して上澄み液10となり砂柱19又は上澄み液抜
管31を経由して排出されるので、スラリの脱水を著し
く促進する効果がある。
【0041】なお、石膏スラリ(平均粒径40μm、石
膏分60wt%)をろ過する実験において、バイブレー
タを使用しなかった場合のろ過後の石膏の含水率は、長
時間をかけても、約22%で飽和したのに対して、バイ
ブレータをかけた場合は、含水率を速やかに20%前後
に下げることができた。このバイブレータ21として
は、例えば建築・土木用の打設コンクリートに振動を与
えるバイブレータ(エクセン(株)社製、マルチバイブ
レータ高周波48Vシリーズ、HBM30ALHまたは
40ZLH、振動数12〜14kHz)を用いることが
できる。
【0042】(実施例2)次に、本発明のスラリ脱水装
置を有する排煙脱硫装置について説明する。図2は、本
発明の一実施例に係る排煙脱硫装置を有する発電プラン
トの排ガス処理系の系統図である。この図の排煙脱硫装
置は、いわゆる煙突一体型の吸収塔と、沈殿スラリ濃縮
槽を有するタイプの簡易排煙脱硫装置である。
【0043】図2のボイラ51(石炭焚き)で発生した
排煙は煙道57を通って、燃焼用空気予熱器52に進
み、燃焼用空気と熱交換する。次に水膜式除じん機53
に入り、排煙中のフライアッシュが除去される。IDF
(誘引ファン)54は、排煙に流動力(ドラフト)を与
える。符号55は、バイパスダンパであって、通常は閉
じられているが、排煙脱硫装置をバイパスして、排煙を
煙突56から直接排出する際に開けられる。
【0044】通常時は、排煙は煙道62を進み、排煙脱
硫装置の吸収塔65に入る。吸収塔65内には、吸収液
の液柱66が形成されており、吸収塔内を上昇する排煙
中のSO2 (酸化硫黄)が吸収される。排煙は、ミスト
エリミネータ64でミストを除去された後、煙突63を
通って大気中に放出される。一方、吸収液は、吸収塔6
5底部の吸収液貯槽67に溜まり、空気吹込みヘッダ7
9(酸化手段)から吹込まれる空気中の酸素によって、
SO2 吸収で生成した亜硫酸塩が酸化される。吸収塔6
5における主要な化学反応は次の(1)〜(3)式のと
おりである。
【化1】 SO2 +H2 O→H+ +HSO3 - (1) H+ +HSO3 - +1/2 O2 →2H+ +SO4 2- (2) 2H+ +SO4 2- +CaCO3 +H2 O →CaSO4 ・2H2 O+CO2 (3)
【0045】吸収液は、吸収塔65内を循環しており、
吸収液貯槽67からポンプ69、配管を通ってノズルヘ
ッダに送られ、吸収液の液柱66を形成する。なお、反
応に伴い消耗する消石灰や水は、スラリ製造器70から
吸収液貯槽67に補充される。吸収液貯槽67内の側壁
部にはスラリ濃縮槽68(濃縮手段)が設けられてい
る。このスラリ濃縮槽68内では、スラリが静置されて
おり、石膏が槽の底に沈殿する。沈殿した濃厚スラリ
は、石膏分が約60%となる。この濃厚スラリは、スク
リュポンプ71によって、スラリ配管72を通って、ス
ラリろ過装置73に送られる。
【0046】本実施例においては、スラリ脱水装置73
として実施例1に記載したスラリ脱水装置1を使用して
いる。濃厚スラリはスラリ脱水装置73でろ過され、ろ
砂上に堆積した水分約20wt%のケーキが石膏74と
して排出される。なお、スラリ脱水装置73から排出さ
れるろ液は、いったんろ液ピット75に溜められた後、
ポンプ76によって、配管77を経て吸収塔65に循環
されるか、配管78を通過してフライアッシュ沈殿槽5
9に送られる。
【0047】(実施例3)図3は、本発明の他の実施例
に係る排煙脱硫装置を有する発電プラントの排ガス処理
系統の系統図である。図3の排煙脱硫装置は、本発明の
濃縮手段として液体サイクイロンを有するタイプであ
る。図2と同様の部位は同じ符号で示されているので重
複する説明は省略する。
【0048】図3の排煙脱硫装置が図2の排煙脱硫装置
と異なる点は、沈殿式のスラリ濃縮槽(図2の符号6
8)の代わりに、液体サイクロン83が設けられている
点である。すなわち、吸収塔65の吸収液貯槽67の中
の石膏スラリ(石膏分約30wt%)を直接抜き出し
て、配管81で液体サイクロン83に送り、液体サイク
ロン83で石膏分約60wt%とした後に、スラリ脱水
装置73に投入する。このようにすれば、何かと手間の
かかる濃厚スラリの搬送を合理化することができる。
【0049】なお、本発明は以上説明した実施例に限ら
ず各種の態様があり得る。例えば、槽体の底部にろ材層
を設けないで、振動により生じた上澄み液を排出する構
成だけでも、十分な脱水性能が得られる。また、ろ材層
を設ける場合でも、単なるフィルター等からなるろ材層
であってもよい。以下、このような態様でも十分な脱水
性能が得られることを実証すべく行った実験について説
明する。
【0050】実験は図4に示すろ材層を有しない実験装
置Aと、図5及び図6に示すろ材層を有する実験装置B
を用いて行った。ここで実験装置Aは図4に示すよう
に、外径が300mm、内径が280mm、高さ約60
0mmの透明アクリルパイプよりなる槽体101を架台
102の上に立設し、槽体101の底部を閉じたもので
ある。また、実験装置Bは図5に示すように、実験装置
Aの槽体101と略同様構成の槽体103の底面に図6
に示すような開口104を有する底板105を取付け、
この底板105の上面(すなわち槽体103の底部)に
フィルター106及び金網107を積層状に敷設したも
のである。なお、槽体103は架台108の上に若干底
板105を浮かした状態で支持されており、底板105
の開口104は下方に開放されている。またここで、フ
ィルター106としては、通気度500cc/min/
cm2 のろ布を使用し、金網107としては250メッ
シュでステンレス製の金網を使用した。
【0051】そして実験は、予め石膏:水=60:40
の割合で混合撹拌したスラリを各槽体101、103内
に注入し撹拌した後、先ず重力沈降による固液分離試験
を行った。結果は図7に示すように、実験装置A(下部
ろ過なし)では40分後に、実験装置B(下部ろ過あ
り)では20分後に沈降速度が最低となり、スラリ中の
固形分の高さHがほとんど横這いとなった。そして、こ
のときの固形分の含水率は、下部ろ過の有無にかかわら
ず、約23〜24wt%であった。なお、この含水率
は、沈降した固形分を取出して65℃で5時間乾燥させ
たときに、減少した重量から推算した。
【0052】次に、このように沈降による固液分離が飽
和した状態のスラリに、バイブレータにより振動を加
え、上澄み水を排水する試験を行った。振動は1分間/
回の条件で加え、1回毎に2〜3分の待機時間をおい
た。なおここで、バイブレータとしては、エクセン
(株)社製のBC28PFを使用した。また、上澄み水
は振動を加える度に、スポンジや紙で吸水することによ
り排水した。振動を加えると、特に初回において多くの
水が分離して浮遊し、実験装置A(下部ろ過なし)では
図8に示すように上澄み水の水位hが変化し、7回の振
動付加で含水率が17wt%になった。また、実験装置
B(下部ろ過あり)では図8に示すように僅か3回の振
動付加で含水率が16wt%になり、いずれも目標の2
0wt%を十分に下回る結果が得られた。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のスラリ脱水装置によれば、以下のような優れた効果を
発揮する。 簡単な構造の槽体によって構成されているので、従
来のシックナと遠心分離機との組合せと比較して、設備
費が格段に安い。 同じく従来の組合せと比較して小型で、所要設備ス
ペースも狭くてすむ。 振動手段の脱水促進作用により、また、上澄み液抜
き用のろ材柱あるいは上澄み液抜き管等を組み合わせる
ことにより、安価かつ小型な構成でありながら固液分離
性が著しく向上し、十分に高い脱水率が確保できる。
【0054】また、本発明の排煙脱硫装置によれば、石
膏スラリ脱水装置の価格が安く、かつ、所要設備スペー
スも狭くてすむので、低価格・省スペース型の排煙脱硫
装置を提供できる。そのため、特に既設の装置に対する
後付けの簡易脱硫装置として好適な排煙脱硫装置を提供
できる。このことは、いわゆる酸性雨対策の一つとし
て、産業上極めて重要な意義を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るスラリ脱水装置を示す概略説明
図。
【図2】実施例2に係る排煙脱硫装置を有する発電プラ
ントの排ガス処理系統図。
【図3】実施例3に係る排煙脱硫装置を有する発電プラ
ントの排ガス処理系統図。
【図4】本発明の作用効果を実証する実験装置Aの概略
説明図。
【図5】本発明の作用効果を実証する実験装置Bの概略
説明図。
【図6】実験装置Bにおける底板の構造を示す平面図。
【図7】本発明の作用効果を実証する実験結果(沈降試
験結果)を示す図。
【図8】本発明の作用効果を実証する実験結果(加振に
よる脱水試験結果)を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 浩一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 由和 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽体内にスラリを充填し、この槽体内の
    スラリを振動させることにより前記槽体内上部に液分を
    浮上させ、この浮上した液分よりなる上澄み液を槽外に
    排出することを特徴とするスラリ脱水方法。
  2. 【請求項2】 上部にスラリ供給部を有する槽体と、こ
    の槽体内のスラリを振動させる振動手段と、前記槽体内
    上部の上澄み液を槽外に排出する上澄み液排出手段とを
    備えてなることを特徴とするスラリ脱水装置。
  3. 【請求項3】 前記槽体の底部にろ材層を敷設するとと
    もに、このろ材層を通過したろ液を排出するろ液抜き部
    を設けてなることを特徴とする請求項2に記載のスラリ
    脱水装置。
  4. 【請求項4】 前記ろ材層の上面側に、前記上澄み液を
    直接ろ材層に導くろ材柱を立設し、このろ材柱と、前記
    ろ材層と、前記ろ液抜き部とが前記上澄み液排出手段と
    して機能する構成としたことを特徴とする請求項3に記
    載のスラリ脱水装置。
  5. 【請求項5】 前記上澄み液排出手段として、槽体の上
    部に前記上澄み液を抜き出す上澄み液抜き部を設けてな
    ることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のス
    ラリ脱水装置。
  6. 【請求項6】 前記ろ材層の上面に分離板を設置してな
    ることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のス
    ラリ脱水装置。
  7. 【請求項7】 前記槽体内に該槽体内を複数の区画に仕
    切る仕切堤を立設し、上流の区画から隣接する区画へ、
    前記層体内上部の上澄み液が流入する構造としたことを
    特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のスラリ脱水
    装置。
  8. 【請求項8】 酸化硫黄を含む排煙に石灰系の吸収剤を
    含む吸収液を接触させて酸化硫黄を吸収させ、石膏を回
    収する湿式石灰石膏法排煙脱硫装置であって、生成した
    石膏を分離する装置として、生成した石膏を含むスラリ
    を濃縮する濃縮手段と、その濃縮されたスラリを脱水す
    る手段として請求項2〜7のいずれかに記載のスラリ脱
    水装置を備えてなることを特徴とする排煙脱硫装置。
  9. 【請求項9】 前記スラリ脱水装置のろ材層が、平均粒
    径10〜30mmの砕石からなる層厚100〜300m
    mの砕石層と、この砕石層の上に敷かれた平均粒径0.
    5〜2mmの砂からなる層厚100〜300mmの砂層
    で構成されてなることを特徴とする請求項8に記載の排
    煙脱硫装置。
JP8056091A 1995-05-10 1996-03-13 スラリ脱水方法及び装置並びにそれを有する排煙脱硫装置 Withdrawn JPH0924203A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006326430A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Kawasaki Plant Systems Ltd 排煙脱硫装置の吸収塔
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