JPH09241849A - 酸化物薄膜の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

酸化物薄膜の製造装置及びその製造方法

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JPH09241849A
JPH09241849A JP8053189A JP5318996A JPH09241849A JP H09241849 A JPH09241849 A JP H09241849A JP 8053189 A JP8053189 A JP 8053189A JP 5318996 A JP5318996 A JP 5318996A JP H09241849 A JPH09241849 A JP H09241849A
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liquid raw
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vaporizer
film
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JP8053189A
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Masahiro Kiyotoshi
正弘 清利
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属酸化物薄膜をCVDにより安定的に成膜で
きるようにすること。 【解決手段】高い誘電率を発現する金属複合酸化物など
の薄膜を概構成金属元素の有機化合物液体原料、または
概構成金属元素の有機化合物固体を有機溶剤に溶かして
得られた液体原料を気化して得られる蒸気を用いで化学
的気相成長法(CVD)により形成する装置として、金
属酸化物薄膜形成に用いるための液体原料を収納する複
数の容器101 〜103 と、これら容器からの液体原料を圧
送する手段104と、圧送されてくるこれら容器からの液
体原料の流量を各別に制御する流量制御装置105 〜107
と、該流量制御装置を介して各別に供給される液体原料
をそれぞれその液体原料対応の最適温度で各別に気化さ
せる気化装置108,109,112 と、これら気化装置からの気
化原料を混合して反応容器121 に供給するミキサー120
とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的気相成長法
を適用して金属酸化物薄膜を形成するための製造装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子デバイスのサイズの一層の微細化に
伴い、電子デバイスの機能を単に回路構成のみで達成す
るのではなく、材料自体の特性を利用できる機能性薄膜
を用いるようにすることが、技術的にみて有利になつて
きている。
【0003】例えば、トランジスタの組み合わせで情報
の記億動作を行うSRAM(Static Rando
m Access read write Memor
y)、EEPROM(Electrically Er
asable and Programmable R
ead Only Memory)、あるいはトランジ
スタとキャパシタの組み合わせで情報の記憶動作を行う
DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)、FRAM(Ferroelect
ric Random Access read wr
ite Memory)などの集積回路素子を、従来の
MOSトランジスタとMOSキャパシタで実現すること
は、これらの素子のセル面積が縮小されていく中で、非
常に困難なものになっている。
【0004】しかし、キャパシタ素子は、集積回路の最
小加工寸法が小さくなっても、S/Nを低下させないよ
うにするためには、一定のキャパシタ容量を確保し続け
ていく必要がある。
【0005】このような背景から、素子のセル面積が縮
小されてもキャパシタ容量を確保することができるよう
にするための技術が模索されているが、その一つにキャ
パシタ素子のキャパシタ誘電体膜として、シリコン酸化
膜やシリコン窒化膜/シリコン酸化膜積層膜(NO膜)
よりも高い誘電率を発現する機能性材料の採用が検討さ
れるようになってきている。
【0006】そして、このような高い誘電率を発現する
機能性材料としては、ぺロブスカイト結晶構造を有する
Bax Sr1-x TiO3 やPbZrx Ti1-x3 など
があり、これらは室温で数百以上の誘電率を発現するこ
とから、キャパシタ誘電体膜として有望である。
【0007】つぎに、このような機能材料により如何に
して膜を形成するかが問われることになるが、高(強)
誘電体膜を用いて集積度の高い半導体集積回路のキャパ
シタ素子を形成するうえで、必要とする高(強)誘電体
の成膜技術としては、化学的気相成長法(CVD法)が
適している。
【0008】すなわち,CVD法は組成の精密制御性、
プロセスの再現性、また優れた段差被覆性が得られるの
で、電子デバイスの信頼性が大幅に向上するなどの利点
があるからである。
【0009】しかし、CVD法には高い蒸気圧のCVD
原料が必要であり、その一方でSrやBaなどのアルカ
リ土類金属には、高い蒸気圧を持つ化合物が少ないこと
から、CVD法に用いる原料ガスの選定に問題を残す。
【0010】利用可能なアルカリ土類金属材料のうち、
アルカリ土類金属のβジケトン錯体は、比較的蒸気圧が
高いので、CVD原料として用いられるが、これらの原
料は固体原料である。そのため、このような場合、原料
を昇華させ、この昇華によって得られた原料蒸気を搬送
ガスを用いて送出することにより、CVD原料ガスとし
て用いるようにするが、熱的に不安定で昇華温度と原料
の熱分解による劣化が始まる温度との差が極めて小さい
ために(通常、十数[°C]しかない)、原料温度を高
くすると短期的には原料の送出が増大するものの、“経
時劣化が著しい”といった問題が生じ、そして、“原料
温度を低くして用いれば原料の劣化は抑制できるもの
の、今度は充分な原料供給が実現できなくなる”という
問題が生じる。
【0011】そこで、このような原料の供給の問題を解
決するために、固体原料などのような高い蒸気圧を得る
ことが困難な原料を有機溶剤等に溶解して得た液体原料
(特開平6‐158328号公報参照)を用いるように
した液相供給装置が使われるようになってきている。
【0012】この液相供給装置は、原料を有機溶剤等に
溶解して製造した有機金属液体原料を用いるものであ
り、例えば、図3の(a)に示すように、有機金属液体
原料を収容した単一または複数の有機金属液体原料容器
301,302,303、この有機金属液体原料容器3
01,302,303からの有機金属液体原料の送り出
し量を制御する単一または複数の液体用流量制御装置3
04,305,306、液体用流量制御装置304,3
05,306を介して得た有機金属液体原料を気化させ
る単一の気化器307から構成されて、この気化された
原料をこの気化器307で搬送ガスと混合して反応容器
308に供給するようにしたものであったり、あるいは
図3の(b)に示すように、有機金属液体原料を収容し
た単一または複数の有機金属液体原料容器309,31
0,311、この有機金属液体原料容器309,31
0,311からの有機金属液体原料の送り出し量を制御
する単一または複数の液体用流量制御装置312、この
液体用流量制御装置312を介して得た有機金属液体原
料を気化させる単一の気化器313から構成されて、こ
の気化された原料をこの気化器313で搬送ガスと混合
して反応容器308に供給するようにしたものがあり、
その動作原理は以下に説明する通りである。
【0013】すなわち、液相供給装置では複数の固体原
料を単一の有機溶剤に溶かして得られた液体原料、また
は固体原料を有機溶剤に溶かして得られた複数の有機金
属液体原料を混合して成る液体原料を有機金属液体原料
容器301,302,303、あるいは309,31
0,311に格納しておき、これら有機金属液体原料容
器からの液体原料を液体用流量制御装置3Ο4,30
5,306,312等で所要の流量になるように制御し
ながら、前記有機金属液体原料を気化せしむるに適した
温度に設定された気化器307、313と呼ばれる高温
部に送り込み、別途供給される搬送ガスと混合して反応
容器308、314に供給する。
【0014】この方法においては、供給系の大部分(気
化器の上流側)を室温で使用できるために、(I) 管理
が容易である、(II) 前述の固体原料の昇華を利用して
搬送ガスにより送出する方法に比べて10〜100倍の
供給量が実現できる、などの利点がある。そして、これ
により、金属酸化物薄膜の成膜に、原料として固体金属
材料を利用してのCVD法を用いた成膜技術が実現可能
になった。
【0015】その一方で、この方式の場合、装置運用を
続けていくと液体原料を気化する気化器307,313
内に残渣が発生するという問題があった。残渣発生の主
たる要因は、気化器内での原料の分解によるものであ
る。このように気化器内に残渣が発生するために、[i]
充分な誘電体本来の性能が発揮できない、[ii] パー
ティクルの発生で製品歩留まりが低下する、[iii] 製造
装置のメインテナンスに多大の時間をかけなければいけ
ない、等の問題があった。
【0016】また、化合物薄膜に優れた特性を発現させ
る方法として、膜厚方向の組成を制御する方法があげら
れるが、従来の単一気化器構成では、この膜厚方向の組
成制御に課題を残す。
【0017】すなわち、膜形成に用いる有機金属の液体
原料は1種類ではなく、複数あり、気化器を一つしか設
けないので、複数ある有機金属の液体原料を、同時にこ
の単一気化器に送って気化させるわけにはいかないか
ら、成膜プロセスに従って順に一つずつこの単一気化器
により気化させて利用するといった方式を採らざるを得
ない。
【0018】この場合、ある膜組成の成膜が済んで、つ
ぎの異なる膜組成の成膜に移ろうとしても、気化器内に
導入された前の液体原料が完全に気化されてしまうまで
は、つぎに形成したい異なる膜組成対応する別の液体原
料を導入することができないなど、膜組成変更に伴う原
料ガス変更の際において、時間を要するために、原料ガ
ス切り換えが迅速に行えず、従って、膜厚方向の組成制
御が困難であるという問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】金属酸化物薄膜を形成
するにあたり、当該金属酸化物薄膜構成金属元素の有機
化合物を有機溶剤に溶かしたものを用いて、これを単一
の気化器に送り、ここで気化させると共に、この気化に
より生成された蒸気を原料として化学的気相成長法で成
膜する従来方法では、高い成膜速度が得られ、また、有
機金属液体原料容器に保管されている原料の経時劣化が
生じないなどの利点が得られる。
【0020】しかし、BaX Sr1-X TiO3 、BaT
X Sn1-X3 等のように、用いる金属酸化物薄膜構
成元素の有機金属原料によって、その分解温度が大きく
異なる(Ba、SrとTi、Snとでは分解温度は50
℃以上異なる)原料を用いる場合には、装置運用を続け
ていくと気化器中に残渣が発生してしまい、安定的な使
用が困難となるばかりか、頻繁にメンテナンスを施さね
ばならず、非常に扱いにくいという問題を抱えている。
【0021】また、BaX Sr1-X TiO3 膜では、膜
厚方向の組成を制御することで、『膜表面の平滑性が向
上する』、『極めて高い誘電率を発現できるようにな
る』等の利点がある。
【0022】ところが単一の気化器を用いる従来の方法
では、最初の膜組成に対応した有機金属原料ガスの送出
は、流量制御装置等から気化器への液体原料の送出を停
止しても、気化器中に残留した有機金属液体原料が完全
に気化されきるまで停止することはできず、それまでは
別の膜組成に対応した有機金属原料ガスを気化器に供給
するわけにはゆかないので、組成の異なる膜を順に積層
するにあたり、有機金属原料ガスへの切り換えに時間が
かかり、また、組成の精密な制御ができないという問題
があった。
【0023】そこで、この発明の目的とするところは、
多元系の金属酸化物薄膜を、安定して、しかも、高い成
膜レートで組成を精密に制御して成膜することができる
ようにし、かつ、メンテナンスの楽な金属酸化物薄膜の
製造装置および製造方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、つぎのようにする。第1には、金属酸化
物薄膜形成に用いるための液体原料を収納する複数の容
器と、これら容器からの液体原料を圧送する加圧手段
と、圧送されてくるこれら容器からの液体原料の流量を
各別に制御する流量制御装置と、該流量制御装置を介し
て各別に供給される液体原料をそれぞれその液体原料対
応の最適温度で各別に気化させる気化装置と、これら気
化装置からの気化原料を混合して反応容器に供給するミ
キサーとから構成した。
【0025】この構成の場合、金属酸化物薄膜形成に用
いるための複数の液体原料をそれぞれ別に収納した複数
の容器があり、これら容器からの液体原料を加圧手段に
より圧送すると共に、この圧送されてくるこれら容器か
らの液体原料の流量を各別に流量制御装置に制御し、原
料対応にそれぞれ設けた気化装置に供給する。各気化装
置では該流量制御装置を介して各別に供給される液体原
料をそれぞれその液体原料対応の最適温度で加熱して各
別に気化させる。そして、これら気化装置からの気化原
料をミキサーにより混合して反応容器に供給し、当該反
応容器内で成膜対象物に金属酸化物薄膜を形成させる。
【0026】本発明では、前記液体原料を十分に加圧し
て気化装置に供給することにより、気化装置内で予熱さ
れても液体の状態のままでおくことができ、その状態か
ら気化器内で一気に気化させることができて、中途半端
な温度状態において気相が生じることによる原料の熱分
解の抑制を図ることができ、また、気化装置を複数設け
るようにしたことにより、金属酸化物薄膜を構成させる
各金属の原料である有機金属材料を気化させるに十分な
最適温度を、個別に設定してその最適温度条件下で気化
させるようにすることができ、これらのことからも金属
酸化物薄膜を構成させる各金属の原料である有機金属材
料の分解が生じない。そして、残渣発生は気化装置中で
の原料の分解に起因するものであり、これが生じないこ
とで、気化装置中での残渣の発生に基づく、メンテナン
スからも解放され、長期に亙って安定した成膜を行える
等の効果が得られる。
【0027】そして、この装置を用いて金属酸化物薄膜
を作成すれば、高誘電体薄膜を容易に得ることができる
から、この高誘電体薄膜を半導体集積回路のキャパシタ
素子として用いれば、極めて蓄積電荷能力の高いキャパ
シタを安定して製造することができ、集積度の高い記憶
素子を容易に製造することができるようになる。
【0028】また、第2には、金属酸化物薄膜形成に用
いるための液体原料を収納する複数の容器と、これら容
器からの液体原料を圧送する加圧手段と、圧送されてく
るこれら容器からの液体原料の流量を各別に制御する流
量制御装置と、該流量制御装置を介して各別に供給され
る液体原料をそれぞれその液体原料対応の最適温度で各
別に気化させる複数の気化装置と、これら気化装置から
の気化原料を混合して反応容器に供給するミキサーと、
前記気化装置毎に設けられ、これら気化装置から前記ミ
キサーへの気化原料の供給を制御する手段とから構成し
た。
【0029】この構成の場合、金属酸化物薄膜形成に用
いるための複数の液体原料をそれぞれ別に収納した複数
の容器があり、これら容器からの液体原料を加圧手段に
より圧送すると共に、この圧送されてくるこれら容器か
らの液体原料の流量を各別に流量制御装置に制御し、原
料対応にそれぞれ設けた気化装置に供給する。各気化装
置では該流量制御装置を介して各別に供給される液体原
料をそれぞれその液体原料対応の最適温度で加熱して各
別に気化させる。そして、これら気化装置からの気化原
料をミキサーにより混合して反応容器に供給し、当該反
応容器内で成膜対象物に金属酸化物薄膜を形成させる。
第2の構成においては、各気化装置毎にこれら気化装置
から前記ミキサーへの気化原料の供給を制御する手段が
設けられており、気化原料のミキサーへの個別供給制御
を可能にしている。
【0030】本発明では、前記液体原料を十分に加圧し
て気化装置に供給することにより、気化装置内で予熱さ
れても液体の状態のままでおくことができ、その状態か
ら気化器内で一気に気化させることができて、中途半端
な温度状態において気相が生じることによる原料の熱分
解の抑制を図ることができ、また、気化装置を複数設け
るようにしたことにより、金属酸化物薄膜を構成させる
各金属の原料である有機金属材料を気化させるに十分な
最適温度を、個別に設定してその最適温度条件下で気化
させるようにすることができ、これらのことからも金属
酸化物薄膜を構成させる各金属の原料である有機金属材
料の分解が生じない。そして、残渣発生は気化装置中で
の原料の分解に起因するものであり、これが生じないこ
とで、気化装置中での残渣の発生に基づく、メンテナン
スからも解放され、長期に亙って安定した成膜を行える
等の効果が得られる。
【0031】また、各原料をそれぞれ別個に気化させて
それを前記ミキサーへ個別供給制御をすることができる
ことから、金属酸化物薄膜の膜厚方向に精密に組成を制
御することができるようになる。その結果、良好な化合
物薄膜、例えば、高誘電体膜を形成することができるよ
うになる。
【0032】そして、この装置を用いて金属酸化物薄膜
を作成すれば、高誘電体薄膜を容易に得ることができる
から、この高誘電体薄膜を半導体集積回路のキャパシタ
素子として用いれば、極めて蓄積電荷能力の高いキャパ
シタを安定して製造することができ、集積度の高い記憶
素子を容易に製造することができるようになる。
【0033】第3には、金属酸化物薄膜を、その構成元
素の有機化合物液体原料の蒸気と搬送ガスとの混合ガ
ス、または前記構成元素の有機化合物固体を有機溶剤に
溶かした液体原料を気化して得られる蒸気と搬送ガスと
の混合ガスを少なくとも原料ガスの一つとして用いて化
学的気相成長法により形成する製造装置であって、金属
酸化物薄膜形成に用いるための液体原料を収納する複数
の容器と、これら容器からの液体原料を圧送する加圧手
段と、圧送されてくるこれら容器からの液体原料の流量
を各別に制御する流量制御装置と、該流量制御装置を介
して各別に供給される液体原料のうち、それぞれその気
化温度の差が摂氏20度以内のものを単位として設けら
れ、これら液体原料をそれぞれその液体原料対応の最適
温度で各別に気化させる複数の気化装置と、これら気化
装置からの気化原料を混合して反応容器に供給するミキ
サーとから構成した。
【0034】本発明では、液体原料のうち、それぞれそ
の気化温度の差が摂氏20度以内のものを単位として気
化装置を共用するので、設備のコストダウンを図ること
ができ、また、気化温度の差が摂氏20度以内のもので
あれば、液体原料の分解の心配もないので、残渣発生が
生じないことから、気化装置中での残渣の発生に基づ
く、メンテナンスからも解放され、長期に亙って安定し
た成膜を行える等の効果が得られる。
【0035】第4には、前記第3の構成において、前記
気化温度の異なる複数の気化装置としてバリウム、スト
ロンチウム、カルシウム、鉛、ランタンの少なくとも一
つを含む有機金属錯体化合物を有機溶剤に溶解した第1
の液体原料を気化させる第1の気化装置と、第1の気化
装置よりも気化温度が低く設定され、チタン、錫、ジル
コニウム、ニオブ、ビスマス、タンタルの少なくとも一
つの有機金属錯体化合物を有機溶剤に溶解した第2の液
体原料を気化させるための第2の気化装置とを用いる構
成とした。
【0036】これにより、前記第3の構成における効果
に加え、良好な膜質の金属酸化物薄膜を得ることができ
るようになる。また、第5には、金属酸化物薄膜を、そ
の構成金属元素の有機化合物液体原料の蒸気と搬送ガス
との混合ガス、または前記構成金属元素の有機化合物固
体を有機溶剤に溶かしてなる液体原料の蒸気と搬送ガス
との混合ガスを、少なくとも2種類用いて化学的気相成
長法により形成する製造方法において、前記液体原料を
加圧して、液体状態を保持させたまま、それぞれその原
料の最適気化温度に加熱して蒸気化し、混合して反応容
器に供給して成膜することを特徴とする。
【0037】本発明では、前記液体原料を十分に加圧し
て液体状態を保持させたまま、それぞれその原料の最適
気化温度に加熱して蒸気化し、混合して反応容器に供給
して成膜することにより、液体状態から一気に気化させ
ることができて、中途半端な温度状態において気相が生
じることによる原料の熱分解の抑制を図ることができ、
また、気化にあたっては、原料の最適気化温度に加熱し
て一気に蒸気化するようにしたことにより、金属酸化物
薄膜を構成させる各金属の原料である有機金属材料を気
化させるに十分な最適温度を、個別に設定してその最適
温度条件下で気化させることができ、これらのことから
も金属酸化物薄膜を構成させる各金属の原料である有機
金属材料の分解が生じないようにすることができる。そ
して、これにより、安定して成膜を行える等の効果が得
られる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明は、金属酸化物薄膜を概構
成金属元素の有機化合物液体原料、または概構成金属元
素の有機化合物固体を有機溶剤に溶かして得られた液体
原料を気化して得られる蒸気を用いて化学的気相成長法
により形成する場合において、気化器中での有機金属原
料の劣化を防ぐことができると共に、良質な金属酸化物
薄膜をCVD法で安定的に成膜することができるようす
るものである。
【0039】本発明は、集積回路素子を形成するための
半導体等の基板上に機能材料による膜を形成するにあた
り、CVD法で行うことができるようにするために、金
属酸化膜形成用の金属材料を有機溶剤に溶かした液体原
料を複数種、用いると共に、これらの液体原料を加圧し
て液体状態のままそれぞれの液体原料個別に設けた気化
器に供給し、それぞれの気化器においてそれぞれの液体
原料対応の最適温度で一気に気化させて反応容器に供給
するようにした。
【0040】複合金属酸化物の金属原料の有機化合物液
体原料毎に最適の気化温度の気化器で一気に蒸気化する
ことにより、原料の分解を抑制して原料の劣化を招くこ
となく液体原料を気化させることができ、また有機化合
物液体原料毎に気化させて供給するようにしたことによ
り、酸化物薄膜の膜厚方向の膜組成分布を所望の分布に
制御することができるようになるので、優れた膜質を有
する金属酸化物薄膜を実現できる。
【0041】本発明は、気化器中での有機金属原料の劣
化を防ぐことができるようにし、以て良質な金属酸化物
薄膜をCVD法で成膜することができるようにすること
を目的としている。そのために、本発明では有機化合物
液体原料を加圧して気化器に供給すると共に、気化器は
その有機化合物液体原料の気化に最適な温度に設定し
た。
【0042】原料の劣化は気化器において特に問題にな
る。そして、気化器中の原料の劣化として最も起こり易
いのが気化器中での原料の分解であり、これは気化器運
転後に気化器中の残渣を調べることにより、分解の程度
を見積もることができる。
【0043】図4に気化器の温度と気化器中の残渣との
関係を示す。金属酸化膜としてSrTiO3 膜を成膜す
る場合を想定してSr(THD)2 、ΤiO(THD)
2 (但し、ΤΗDとは、2,2,6,6,tetramethyl-3 ,5-he
ptanedionate;C11192のことである)をTHF
(テトラヒドロフラン:C48 O)溶液に溶かして得
られた有機金属液体原料を、図3(b)に示すような従
来の実験装置を用いて気化した場合について調べた。
【0044】有機金属液体原料の濃度は0.1 [mol/
l]、送出量は1[sccm]である。気化器内の残渣の量
はマイクロ天秤を用いて評価した。図中、41はSr
(ΤHD)2 のみを気化した場合の残渣の量、42はΤ
iO(THD)2 のみを気化した場合の残渣の量、43
はSr(THD)2 、TiO(THD)2 ともに供給し
た場合の残渣の量である。43で示したSr(THD)
2 、TiO(THD)2 ともに供給した気化器中の残渣
は、TiO(THD)2 の気化が42で示すように12
0[°C]程度から始まるために、120[°C]以上
で減少するが、この温度域ではSr(THD)2 が気化
しないために完全にはなくならない。気化器の温度が1
80[°C]以上になると41に示されるように、Sr
(THD)2 の気化が始まるために残渣が減少し始める
が、更に温度を上げていくと、TiO(THD)2 の分
解が始まるために、残渣の量は再び増大し、遂に完全に
残渣をなくすことはできないことがわかる。
【0045】しかし、原料毎に独立の気化器を用い、各
気化器にはそれぞれの原料対応に分解の生じない最適な
気化温度を設定することで、41及び42の特性からわ
かるように、原料の分解に基づく残渣の発生を完全に抑
制することができることがわかる。残渣の発生は原料の
気化器中での劣化分解を意味しており、この残渣の発生
は単に気化器より発生するパーティクルによる膜特性の
劣化にとどまらず、送出されるガス中に含まれる有機金
属の劣化にもつながる。
【0046】本発明者らは、気化器内での原料の劣化を
評価するために、従来装置である図3(b)の構成にお
ける気化器後段反応容器の前段に、フィルタを設けるこ
とにより、気化器中で発生した残渣が反応容器内に到達
することのないように工夫をした装置を準備した。
【0047】本発明の装置のように、Sr原料、Τi原
料それぞれに独立の気化器を設けた場合に、これにより
成膜されたSrTiO3 膜の段差被覆性を評価した結果
を図5の(a)に、そして、前述の図3(b)の装置に
フィルタを設けて残渣を瀘過するようにした場合での段
差被覆性を評価した結果を、図5の(b)にそれぞれ示
すが、この図から単一の気化器を用いた場合と、原料毎
に最適温度に設定してある設定温度の異なる気化器を用
いた場合とでは段差被覆性が約20%異なることがわか
る。
【0048】これは単一の気化器を用いた場合、気化器
中でTiO(THD)2 の劣化が起きたために、Ti原
料が成膜対象となる基板表面で充分に移動することな
く、分解してしまったためであると考えられる。実際に
本発明者らが、膜の組成分布をTEM−EDX(Transm
ission Electron Microscope Energy Dispersive X-ray
Spectroscopy )を用いて調べた結果、原料毎に独立の
気化器を用いた図5(a)の点A,Bの組成がほぼ等し
かったのに対して、単一の気化器を用いたケースの場合
には図5(b)の点Cと点Dの組成を比較すると点Dで
はΤiが過剰になっていることが判明した。
【0049】これは気化器中でΤi原料が劣化して基板
表面に到達するやいなや、熱分解してしまう不安定な物
質に変化したことを示している。また、近年、BaX
1-X TiO3 のような金属酸化物膜において、膜厚方
向に組成を変化させることによって優れた膜質が得られ
ることが見出されるようになってきている。
【0050】図6は、40[nm]厚のBaX Sr1-X
iO3 膜をCVDで成膜するにあたって、下部電極界面
にBa0.5 Sr0.5 Τi0.93 膜をx[nm]厚、形成
し、Ba0.5 Sr0.5 TiO3 膜を(40−x)[nm]
厚、形成した場合の誘電率とl.5[V]印加時のリー
ク電流を評価したものである。
【0051】膜組成を2層構造とすることで、高い誘電
率と絶縁性を兼備したBaX Sr1-X TiO3 膜が得ら
れることがわかる。このような良質な膜を得るには、異
なる組成を有する膜を制御性よく積層し、しかも、2種
類の膜の組成の切り換えを迅速に行い、膜相互の界面が
不純物等で汚染することを抑制することが肝要である。
【0052】ところが気化器に原料の送出を一定時間行
い、その後、停止した時における気化器からの原料ガス
の反応容器内への送出量の時間依存性は、図7に示すよ
うに極めて緩慢であることがわかる。
【0053】従来技術のような単一の気化器を用いる場
合では、前述のようなBa0.5 Sr0.5 Ti0.93
とBa0.5 Sr0.5 TiO3 膜との組成の迅速な切り換
えを行おうとしても最初のBa0.5 Sr0.5 Ti0.9
3 膜に対応する原料を完全に気化しきるまでは次のBa
0.5 Sr0.5 TiO3 膜に対応した原料への切り換えを
行うことはできないので、前述の例のような高性能な金
属酸化膜を成膜することは困難である。
【0054】しかし、本発明の手法を用いれば、異なる
原料毎に独立の気化器を設けることで容易に組成の切り
換えが可能である。実際、本発明者らが鋭意検討した結
果によると、単一の気化器を用いた場合の組成の切り換
えには約5分を要したのに対して、原料毎に独立の気化
器を用いると共に、その気化器はその原料対応に最適温
度に設定するようにした本発明の方法では、15秒で組
成の切り換えを行うことができた。
【0055】このように本発明の方法を用いれば良質な
金属酸化膜を形成することが可能になり、例えば、本発
明をBa0.5 Sr0.5 TiO3 膜等の高誘電率薄膜製造
に適用すれば、非常に高い蓄積電荷密度を示す高(強)
誘電体薄膜キャパシタを実現することができるので、D
RAM、FRAMなどの記憶素子において平面または単
純直方体型の、しかも、高い容量を持つキャパシタの実
現が可能になり、製造も極めて容易になる。
【0056】以下、本発明の具体例について図面を参照
して説明する。 (第1の実施例)本発明の第1の実施例を図1を参照し
て説明する。
【0057】図1は本発明を利用した金属酸化物薄膜の
CVD装置の模式図である。図において、101,10
2,103はステンレス製の原料容器、104は加圧ラ
イン、105,106,107はマイクロポンプ、10
8,109,112は気化器、110,111は搬送ガ
スライン、113は搬送ガスライン、114,115,
116はベントライン、117,118,119は切り
換えバルブ、120はミキサー、121は反応容器、1
30は制御装置である。
【0058】原料容器101,102,103は、有機
金属液体原料を収容保存する容器であり、それぞれ加圧
ライン104を介して供給される加圧されたHeガスに
より内部の有機金属液体原料が加圧され、その圧力によ
り原料容器101,102,103内の有機金属液体原
料はマイクロポンプ105,106,107に圧送され
る構成である。
【0059】マイクロポンプ105,106,107は
圧送されてきた有機金属液体原料を所定の流量で送出す
るためのものであって、マイクロポンプ105は、原料
容器101に対応して設けられており、マイクロポンプ
106は原料容器102に対応して設けられており、マ
イクロポンプ107は原料容器103に対応して設けら
れていて、それぞれ対応する原料容器の有機金属液体原
料を所定の流量で気化器に送り出すものである。
【0060】気化器108,109,112は熱源を持
ち、供給される有機金属液体原料を加熱して気化させる
ためのものであり、気化器108はマイクロポンプ10
5から供給される有機金属液体原料を、そして、気化器
109はマイクロポンプ106から供給される有機金属
液体原料を、また、気化器112はマイクロポンプ10
7から供給される有機金属液体原料を、それぞれ気化さ
せる構成である。
【0061】搬送ガスライン110,111,113は
搬送ガスとなるArガスを供給するためのガスラインで
あり、気化器108,109,113にはそれぞれ搬送
ガスライン110,111,113が接続されていて、
Arガスの供給を受け、それぞれ気化させた原料と混合
してミキサー120に送り出す構成である。
【0062】切り換えバルブ117,118,119
は、それぞれ管路開閉用の弁であり、気化器108には
ミキサー120への混合ガス送り出し口側に切り換えバ
ルブ117が、また、気化器109にはミキサー120
への混合ガス送り出し口側に切り換えバルブ118が、
また、気化器113にはミキサー120への混合ガス送
り出し口側に切り換えバルブ119が、それぞれ設けら
れていて、これら気化器からミキサー120への混合ガ
ス供給を制御する構成となっている。
【0063】ミキサー120は管路を介して酸素ガスが
供給されると共に、この供給された酸素ガスと切り換え
バルブ117,118,119を介して供給されてきた
気化器108,109,112からの混合ガスとをミキ
シングして反応容器121内に供給するものである。
【0064】ベントライン114,115,116は気
化器108,109,112対応に設けられた排気系で
あり、対応する気化器中で気化された原料とΑrガスを
混合したガスについて、流れを安定させるために一定時
間、このベントライン114,115,116を通して
排気させるものである。
【0065】制御装置130は、システム全体の必要な
制御を司るものであり、気化器108,109,112
の温度制御や、マイクロポンプ105,106,107
による原料の供給量(有機金属液体原料の流量)などを
最適に制御する。また、有機金属液体原料が気化したガ
スを反応容器121に個別に供給して成膜制御する際
に、切り換えバルブ114,115,116を制御する
といったことも行える。
【0066】このような構成において、ステンレスの原
料容器101,102,103には、有機金属液体原料
としてBa(THD)2 、Sr(ΤHD)2 、TIO
(THD)2 (但し、THDは、2,2,6,6,tetramethyl-
3 ,5-heptanedionate;C11192 を示す)を溶剤の
ΤHF(テトラヒドロフラン:C48 O)に溶解せし
めた原料(有機金属液体原料)が収容されている。例え
ば、原料容器101にはBa(THD)2 をΤHFに溶
かしたものが、原料容器102にはSr(ΤHD)2
ΤHFに溶かしたものが、そして、原料容器103には
TIO(THD)2 をΤHFに溶かしたものが、といっ
た具合である。これら原料容器101,102,103
中に収容されている有機金属液体原料の濃度は、全て
0.1[mol/l]である。
【0067】前記Ba(THD)2 、Sr(ΤHD)
2 、ΤiO(ΤHD)2 を溶剤のΤHFに溶解せしめた
有機金属液体原料(以下、簡便のため、それぞれBa原
料、Sr原料、Τi原料と呼ぶことにする)は、加圧ラ
イン104より供給されるHeガスによって加圧され、
それぞれ対応のマイクロポンプ105,106,107
に圧送され、これらのマイクロポンプ105,106,
107でBa原料とSr原料についてはO.05[scc
m]、Τi原料については0.6[sccm]で送出され
る。
【0068】マイクロポンプ105によって送出された
Ba原料は、内部の温度が250[°C]に保持された
気化器108に、そして、マイクロポンプ106によっ
て送出されたSr原料は、内部の温度が250[°C]
に保持された気化器109に、それぞれ導入され、ここ
で完全に気化されると共に、搬送ガスライン110,1
11よりこれら気化器108,109に導入されたAr
ガスと混合される。
【0069】−方、マイクロポンプ107によって送出
されたTi原料は、内部の温度が170[°C]に保持
された気化器112に導入され、ここで完全に気化さ
れ、搬送ガスライン113より導入されたArガスと混
合される。
【0070】気化器108,109,112中で気化さ
れた原料とΑrガスを混合したガスは、流れを安定化さ
せるために一定時間にわたり、ベントライン114,1
15,116を通して排気されたあと、それぞれの気化
器108,109,112対応の切り換えバルブ11
7,118,119の開閉制御によってミキサー120
に導入され、ミキサー120中で酸化剤となる酸素ガス
と混合されたあとに反応容器121内に導入される。そ
して、反応容器121内の集積回路素子形成支持基板上
に、これら混合ガスによるCVDにてBa0.5 Sr0.5
ΤiO3 膜を成膜する。
【0071】本実施例では、反応容器121内の圧力を
3[ kPa]、成膜温度として420[°C]を保って上
記混合ガスを用いたCVDにより成膜した結果、成膜速
度200[nm/h]でBa0.5 Sr0.5 ΤiO3 膜が成膜
された。
【0072】上記の装置で得られるBa0.5 sr0.5 Τ
iO3 膜を、開口径0.5[μm]、深さ1[μm]の
トレンチに成膜し、段差被覆性を評価した結果、孔の底
でも99[%]という極めて良好な段差被覆性が得られ
ることがわかった。
【0073】−方、従来例との比較を試みるために、T
i原料の気化器の温度を250[°C]まで高くして、
前述の段差被覆性を比較した結果、孔側壁部で90
[%]、孔底部では78[%]の段差被覆性であった。
【0074】このように本発明の方法を用いることで初
めて良好な段差被覆性を有するBa0.5 Sr0.5 TiO
3 膜が成膜できるようになったことが確認できた。以上
は、本発明によるSrBi2 Τa29 膜形成の一般的
な形成技術であった。この技術を例えば、DRAMやF
RAMのキャパシタ形成に適用する場合などにおいて、
書き換え動作に対して十分な耐性を持たせることができ
ないと実用化に繋がらない。そこで、書き換え動作に対
しての十分な耐性、つまり、疲労の起きないSrBi2
Τa29 膜の形成法に関する技術をつぎに第2の実施
例として説明する。
【0075】(第2の実施例)本発明の第2の実施例を
図1及び図2を参照して説明する。この実施例も、装置
としては図1に示したものを使用するが、この第2の実
施例では良好な疲労特性を有するSrBi2 Τa29
膜を如何にして得るようにするかという点で異なる。
【0076】有機金属液体原料としてSr(THD)
2 、Bi(C653 、Ta(OC255 を溶剤
のΤΗFに溶解せしめた原料が、それぞれに対応するス
テンレス原料容器中101,102,103に個別に格
納されている。
【0077】原料濃度は全て0.1[mol/l]である。
前記Sr(THD)2 、Bi(C6H5)3 、Τa(O
255 を、溶剤のΤHFに溶解せしめた原料(以
下簡便のために、それぞれSr原料、Bi原料、Τa原
料と表記する)は加圧ライン104よりHeガスによっ
て加圧され、それぞれの原料容器中101,102,1
03よりそれぞれ対応のマイクロポンプ105,10
6,107に圧送される。そして、マイクロポンプ10
5でSr原料は0.05[sccm]で、そして、マイクロ
ポンプ106によりBi原料は0.1[sccm]で、そし
て、マイクロポンプ107によりTa原料は0.1[sc
cm]で送出される。
【0078】マイクロポンプ105によって送出された
Sr原料は、温度が250[°C]に保持された気化器
108に導入され、ここで完全に気化され、搬送ガスラ
イン110より気化器108に導入されたΑrガスと混
合される。
【0079】一方、マイクロポンプ106,107で送
出されたBi及びTa原料はそれぞれ温度が140[°
C]に保持された気化器109,112に導入され、こ
こで完全に気化されると共に、搬送ガスライン111,
113より気化器109,112に導入されたΑrガス
と混合される。
【0080】気化器中で気化された原料とΑrガスとの
混合ガスは流れを安定させるため、気化器108,10
9,112にそれぞれ設けられたべントライン114,
115,116を通して一定時間、排気されたあと、気
化器108,109,112の出口側に設けられた切り
換えバルブ117,118,119を切り換えることに
よってミキサー120に導入される。そして、このミキ
サー120中で酸化剤となる酸素と混合されたあとに反
応容器121内に導入される。そして、反応容器121
内の集積回路素子形成支持基板上に、これら混合ガスに
よるCVDにてBa0.5 Sr0.5 ΤiO3 膜を成膜す
る。
【0081】本実施例では、反応容器内の圧力を0.1
[ kPa]、成膜温度として700[°C]で成膜した結
果、成膜速度400[nm/h]でSrBi2 Τa29
が成膜された。上記の装置で得られるSrBi2 Τa2
9 膜をFRAΜの強誘電体膜に適用して特性を評価し
た。
【0082】FRAΜのIr/IrO2 /Si電極上に
SrBi2 Τa29 膜を成膜して、上部電極としてI
r電極を形成し、電気特性評価を行ったところ、図2に
符号Iで示すような結果が得られた。図からわかるよう
に、1010回の書き換え動作に対しても疲労の起きない
良好な特性が得られた。
【0083】−方、従来例と比較を試みるためにBi原
料、Τa原料の気化器の温度を250[°C]まで高く
して、前述のような電気特性評価用の試料を作製し、書
き換え特性を評価したところ、図2に符号IIを付して示
すような結果が得られた。図からわかるように、書き換
え動作回数が105 回程度から残留分極が減少しはじめ
て、1010回書き換え動作時には初期値の55[%]ま
で減少してしまった。
【0084】これは、気化器中で劣化した原料をCVD
の反応ガスとして用いた結果、SrBi2 Τa29
に欠陥が生成され、疲労の原因になったためと考えられ
る。このように本発明の方法を用いることで、良好な疲
労特性を有するSrBi2Τa29 膜が初めてCVD
で成膜できるようになったことが確認できた。
【0085】(第3の実施例)本発明の第3の実施例を
図1を参照して説明する。図1は本発明を利用した金属
酸化物薄膜のCVD装置の模式図であり、第1の実施例
において使用した構成であるが、第1の実施例がSrB
2 Τa29 膜形成の一般的な技術、第2の実施例が
良好な疲労特性を有するSrBi2 Τa29 膜の形成
技術であるのに対して、この第3の実施例では(Ba,
Sr)ΤiO3 膜の誘電率を最大にするようにした技術
である点が異なる。
【0086】有機金属液体原料としてBa(ΤHD)
2 、Sr(THD)2 、TiO(ΤHD)2 を溶剤のΤ
HFに溶解せしめた原料がステンレスの原料容器中10
1,102,103に格納されている。
【0087】原料濃度は全て0.1[mol/l]である前
記Ba(THD)2 、Sr(THD)2 、ΤiO(ΤH
D)2 を溶剤のTHFに溶解せしめた原料(以下、ここ
においても簡便のために、それぞれBa原料、Sr原
料、Ti原料と表記することにする)は、第1の実施例
と同様に気化器108,109,112で気化され、反
応容器121に供給される。
【0088】この実施例での目的は(Ba,Sr)Τi
3 膜の誘電率を最大にすることであり、そのために
は、以下の手順で成膜を行った。まず、マイクロポンプ
105,106,107でBa原料、Sr原料は0.0
5[sccm]、Τi原料は0.4[sccm]で送出する。マ
イクロポンプ105,106によって送出されたBa原
料及びSr原料は、250[°C]に保持された気化器
108,109に導入され、ここで完全に気化されて、
搬送ガスライン110,111より導入されたArガス
と混合される。
【0089】−方、マイクロポンプ107によって送出
されたTi原料は170[°C]に保持された気化器1
12に導入され、ここで完全に気化されると共に、搬送
ガスライン113より気化器112に導入されたΑrガ
スと混合される。
【0090】気化器108,109,112中でそれぞ
れ気化された原料とArとを混合したガスは、流れを安
定させるため、気化器108,109,112に設けら
れているべントライン114,115,116を通して
一定時間、排気されたあと、切り換えバルブ117,1
18,119によってミキサ−120に導入され、当該
ミキサー120中で酸化剤となる酸素と混合されたあと
に反応容器121内に導入される。そして、反応容器1
21内の集積回路素子基板上に、これら混合ガスによる
CVDにてBa0.5 Sr0.5 ΤiO3 膜を成膜する。
【0091】本実施例においては反応容器121内の圧
力を3[ kPa]、成膜温度として42Ο[°C]で成膜
した。その結果、1.5[ min]でBa0.5 Sr0.5
0.93 膜が5[nm]成膜された。
【0092】1.5[ min]経過後、切り換えバルブ1
17,118,119を切り換えることで気化器10
8,109,112から送出される原料ガスを、ベン卜
ライン114,115,116に送出されるようにし、
同時にΤi原料のマイクロポンプ107からのTi原料
の送出量を0.6[sccm]に設定変更した。
【0093】マイクロポンプ107の送出量変更に伴
い、気化器より送出されるTi原料ガスが変化するため
に、1[ min]の整流時間をおいた後、切り換えバルブ
117,118,119を切り換えて原料ガスを反応容
器121に導入した。そして、成膜圧力3[ kPa]、成
膜温度420[°C]の条件で、時間10.5[ min]
にわたり成膜した結果、Ba0.5 Sr0.5 TiO3 膜が
35[nm]厚、成膜された。
【0094】上記の手順で得られた(Ba,Sr)Ti
3 膜(試料A)、本発明の方法で形成されたBa0.5
Sr0.5 TiO3 膜(試料B)、従来の単一の気化器を
用いる方法で形成されたBa0.5 Sr0.5 Ti0.93
/Ba0.5 Sr0.5 TiO3積層膜(試料C)、従来の
単一の気化器を用いる方法で形成されたBa0.5 Sr
0.5 TiO3 膜(試料D)の特性を、以下に示すが、こ
れより本発明の方法で形成した積層膜の特性が、誘電
率、リーク電流特性、段差被覆性ともに最も優れている
ことがわかる。
【0095】すなわち、試料A(本発明による積層膜)
では、誘電率(最大値)が“600”、リーク電流密度
(1.5[V]印加時)が“3.2×10-8[A/cm
2 ]”、段差被覆性(アスペクトクト比“2”の場合)
が“100[%]”、試料B(本発明による単層膜)で
は、誘電率(最大値)が“350”、リーク電流密度
(1.5[V]印加時)が“4.2×10-8[A/cm
2 ]”、段差被覆性(アスペクトクト比“2”の場合)
が“98[%]”、試料C(従来技術による積層膜)で
は、誘電率(最大値)が“300”、リーク電流密度
(1.5[V]印加時)が“5.6×10-7[A/cm
2 ]”、段差被覆性(アスペクトクト比“2”の場合)
が“78[%]”、試料D(従来技術による単層膜)で
は、誘電率(最大値)が“290”、リーク電流密度
(1.5[V]印加時)が“1.0×10-6[A/cm
2 ]”、段差被覆性(アスペクトクト比“2”の場合)
が“78[%]”、であり、このように、本発明の方法
を用いることで初めて100[%]乃至98[%]とい
う良好な段差被覆性を有するBa0.5 Sr0.5 TiO3
膜が成膜できるようになったことが確認できた。
【0096】なお、本発明の方法に用いられる有機金属
原料としては、上述の各例に記述したものだけではな
く、Sr、Ba、La、Pb、Ti、Nb、Zr、Sn
のアセチルアセトナト、ジピバロイルメタナト、アルコ
キシド、ヘキサフルオロアセチルアセトナトシクロペン
タジエニルまたはそれらの誘導体を用いてもよく、使用
する複数の原料の気化温度が20[°C]以内におさま
るものはそれらで共通の一つの気化器を使用し、20
[°C]以上異なるようなものの場合には、複数の気化
器を用い、一つの気化器で気化される原料の気化温度の
ばらつきが50[°C]程度に納まるようにするように
することによって、良好な膜質を得ることができるよう
になる。
【0097】以上、種々の具体例を説明したが、要する
に本発明は、気化器中での有機金属原料の劣化を防ぐこ
とができと共に、良質な金属酸化物薄膜をCVD法で安
定的に成膜することができるようするために、集積回路
素子を形成するための半導体基板等の支持基板上に機能
材料による膜を形成するにあたり、CVD法を可能にす
るため、金属酸化膜形成用の金属材料を有機溶剤に溶か
した液体原料を複数種、用いると共に、これらの液体原
料を加圧して液体状態のままそれぞれの液体原料対応に
設けた気化器に供給し、それぞれの気化器においてそれ
ぞれの液体原料対応の最適温度で気化させて反応容器に
供給するようにした。
【0098】本発明では、前記液体原料を十分に加圧し
て気化装置に供給することにより、気化装置内で予熱さ
れても液体の状態のままでおくことができ、その状態か
ら気化器内で一気に気化させることができて、中途半端
な温度状態において気相が生じることによる原料の熱分
解の抑制を図ることができ、また、気化装置を複数設け
るようにしたことにより、金属酸化物薄膜を構成させる
各金属の原料である有機金属材料を気化させるに十分な
最適温度を、個別に設定してその最適温度条件下で気化
させるようにすることができ、これらのことからも金属
酸化物薄膜を構成させる各金属の原料である有機金属材
料の分解が生じない。
【0099】そして、残渣発生は気化装置中での原料の
分解に起因するものであり、これが生じないことで、気
化装置中での残渣の発生に基づく、メンテナンスからも
解放され、長期に亙って安定した成膜を行える等の効果
が得られる。
【0100】また、複数の気化装置を用いることによ
り、金属酸化物薄膜の膜厚方向に精密に組成を制御する
ことができるようになる。その結果、良好な化合物薄
膜、例えば、高誘電体膜を形成することができるように
なる。そして、この高誘電体薄膜を半導体集積回路のキ
ャパシタ素子として用いれば、極めて蓄積電荷能力の高
いキャパシタを安定して製造することができ、集積度の
高い記憶素子を容易に製造することができるようにな
る。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れた膜質を有する金属酸化物薄膜を液相供給法による
化学的気相成長法(CVD法)を用いて長期間安定に高
い成膜速度と精密な組成制御性を実現することができる
ようになると共に、高品質な金属酸化物膜を成膜するこ
とが可能になる。例えば、高い誘電率と良好な段差被覆
性を有する(Ba,Sr)TiO3 膜を成膜することが
可能になる。従って、本発明の手法で形成した高誘電率
薄膜を半導体集積回路記億素子に適用することで大きい
容量のキャパシタを得ることができて、高性能で製造コ
ストの低い半導体集積回路記億素子の製造を可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる金属酸化膜の製造方法の一例を示す装置模式図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる金属酸化膜の疲労特性を示す図。
【図3】従来の金属酸化膜の製造方法を説明するための
図であって、従来の金属酸化膜の製造装置の模式図。
【図4】気化器中の残渣の気化器温度依存性を説明する
ための図。
【図5】本発明と従来の方法におけるSrTi03 膜の
段差被覆性の比較のための図。
【図6】膜厚40nmのBa0.5 Sr0.5 TiO3 /B
0.5 Sr0.5 Τi0.93 積層膜の誘電率のBa0.5
Sr0.5 Ti0.93 膜厚依存性を説明する図。
【図7】気化器からの原料送出量の時間依存性を説明す
る図。
【符号の説明】
101,〜103,301,〜303,309,〜31
1…原料容器 304,〜306、312…流量制御装置 108,109,112,307,313…気化器 121,308,314…反応容器 104…加圧ライン 105,106,107…マイクロポンプ 110,111,113…搬送ガスライン 114,115,116…べントライン 117,118,119…切り換えバルブ 120…ミキサー 121…反応容器 130…制御装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 21/205

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物薄膜形成に用いるための液体
    原料を収納する複数の容器と、 これら容器からの液体原料を圧送する加圧手段と、 圧送されてくるこれら容器からの液体原料の流量を各別
    に制御する流量制御装置と、 該流量制御装置を介して各別に供給される液体原料をそ
    れぞれその液体原料対応の最適温度で各別に気化させる
    気化装置と、 これら気化装置からの気化原料を混合して反応容器に供
    給するミキサーとから構成されることを特徴とする酸化
    物薄膜の製造装置。
  2. 【請求項2】 金属酸化物薄膜形成に用いるための液体
    原料を収納する複数の容器と、 これら容器からの液体原料を圧送する加圧手段と、 圧送されてくるこれら容器からの液体原料の流量を各別
    に制御する流量制御装置と、 該流量制御装置を介して各別に供給される液体原料をそ
    れぞれその液体原料対応の最適温度で各別に気化させる
    複数の気化装置と、 これら気化装置からの気化原料を混合して反応容器に供
    給するミキサーと、 前記気化装置毎に設けられ、これら気化装置から前記ミ
    キサーへの気化原料の供給を制御する手段と、から構成
    されることを特徴とする酸化物薄膜の製造装置。
  3. 【請求項3】 金属酸化物薄膜を、その構成元素の有機
    化合物液体原料の蒸気、または前記構成元素の有機化合
    物固体を有機溶剤に溶かした液体原料を気化して得られ
    る蒸気を少なくとも原料ガスの一つとして用いて化学的
    気相成長法により形成する製造装置であって、 金属酸化物薄膜形成に用いるための液体原料を収納する
    複数の容器と、 これら容器からの液体原料を圧送する加圧手段と、 圧送されてくるこれら容器からの液体原料の流量を各別
    に制御する流量制御装置と、 該流量制御装置を介して各別に供給される液体原料のう
    ち、それぞれその気化温度の差が摂氏20度以内のもの
    を単位として設けられ、これら液体原料をそれぞれその
    液体原料対応の最適温度で各別に気化させる複数の気化
    装置と、 これら気化装置からの気化原料を混合して反応容器に供
    給するミキサーとから構成されることを特徴とする酸化
    物薄膜の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記気化温度の異なる複数の気化装置と
    してバリウム、ストロンチウム、カルシウム、鉛、ラン
    タンの少なくともーつを含む有機金属錯体化合物を有機
    溶剤に溶解した第1の液体原料を気化させる第1の気化
    装置と、 第1の気化装置よりも気化温度が低く設定され、チタ
    ン、錫、ジルコニウム、ニオブ、ビスマス、タンタルの
    少なくとも一つの有機金属錯体化合物を有機溶剤に溶解
    した第2の液体原料を気化させるための第2の気化装置
    とを用いることを特徴とする請求項3記載の酸化物薄膜
    の製造装置。
  5. 【請求項5】 金属酸化物薄膜を、その構成金属元素の
    有機化合物液体原料の蒸気、または前記構成金属元素の
    有機化合物固体を有機溶剤に溶かしてなる液体原料の蒸
    気を、少なくとも2種類用いて化学的気相成長法により
    形成する製造方法において、 前記液体原料を加圧して、液体状態を保持させたまま、
    それぞれその原料の最適気化温度に加熱して蒸気化し、
    混合して反応容器に供給して成膜することを特徴とする
    酸化物薄膜の製造方法。
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