JPH09241790A - 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法 - Google Patents

熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09241790A
JPH09241790A JP7810096A JP7810096A JPH09241790A JP H09241790 A JPH09241790 A JP H09241790A JP 7810096 A JP7810096 A JP 7810096A JP 7810096 A JP7810096 A JP 7810096A JP H09241790 A JPH09241790 A JP H09241790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
temperature range
ferrite
coil
continuous process
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7810096A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kono
治 河野
Junichi Wakita
淳一 脇田
Hiroshi Abe
博 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7810096A priority Critical patent/JPH09241790A/ja
Publication of JPH09241790A publication Critical patent/JPH09241790A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐久疲労性(疲労限度比)に優れ
た低降伏比型熱延高強度鋼板の先・後端部での材質の向
上を図ると共に、これによってコイル内材質のバラツキ
の解消を図ることを目的とするものである。 【解決手段】 特定の化学組成を有し、フェライトとマ
ルテンサイトで構成され、フェライト占積率が70%以
上であり、かつ、コイル内のその占積率変動が10%以
内であるミクロ組織を有し、降伏比YR(%)が70以
下であり、かつ、コイル内のYRの変動が10未満、引
張強さTS(kgf/mm2 )の変動が10未満である
ことを特徴とする熱延連続化プロセスにより製造した耐
久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延連続化プロセ
スによる耐久疲労性(疲労限度比)に優れた低降伏比型
熱延高強度鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車業界においては、搭乗者の
安全性の確保、車体重量の軽減、燃費の向上を目的に高
強度鋼板(ハイテン)の需要が増加している。このよう
な用途において通常鋼板は冷間成形工程を経て製品とな
るのでハイテンの高い強度特性と共に優れた冷間加工性
が強く求められている。この要望を満たす方法として
は、金属組織をフェライト(α)相とマルテンサイト相
の分散混合した複合組織(Dual Phase)とす
る方法が行われている。
【0003】これにより、冷間加工性に必要な低歪み領
域の歪みは軟質のフェライト相で受け持ち、他方高歪み
領域の強度は硬質マルテンサイト相(硬質第2相)から
得ている。その結果、降伏点が低く、強度−伸びバラン
スが良好なハイテンを得ている。例えば、特公昭56−
54371号公報および特公昭61−11291号公報
による提案は、これ等を提供するものである。しかしな
がら、これ等の鋼板を板厚低減による重量軽減を目的
に、乗用車のホイールディスク等に使用すると、安定し
て高い耐久疲労性が得られず、前記したハイテンにさら
に必要な特性として安定して高い耐久疲労性が強く求め
られている。
【0004】従来の鋼板は、耐久疲労性を示す両振の平
面曲げによる疲労試験(繰返速度=3000cpm)の
疲労限度比=σW /σB 〔σB :引張強さ、σW :疲労
限度(疲れ限度、1×107 サイクル)〕が0.4〜
0.5で安定して0.5を超えることはなかった。この
理由は、耐久疲労性が表面性状およびミクロ組織の種類
と大きさの影響を受けるのに対し、従来これ等のバラン
スを最良の状態に制御する技術がなかったことにあり、
そのため安定して高いレベルの耐久疲労性が得られなか
った。このようなことから本発明者らは、特公平7−7
4377号でこれらの問題点の解決を図り、疲労限度比
=σW /σB が0.52以上の優れた耐久疲労性を有す
るハイテンの製造方法を提供し、鋼板の品質特性を改善
するという初期の目的を達成することを行った。
【0005】しかし従来の鋼板の連続熱間圧延は、スラ
ブ毎での圧延を行うため鋼板の先端部と後端部は、鋼板
が仕上圧延機を出た後に巻取られるまでの間において
は、無張力状態のいわゆる、非定常部とならざるを得な
かった。このため、この部分に該当する鋼板は擦り傷、
形状不良、板幅不良、板厚不良等の鋼板表面品位および
形状品位の劣化は避けられなかった。また、上記形状品
位の変化は鋼板の材質についても大きく影響し、冷却時
の冷却むらにより機械的性質(引張特性等)が大きく変
動(バラツキ)し、定常部分に比し良好な鋼板が得られ
なかった。そのため、不良部分の除去により鋼板歩留り
の低下と共に、精整通板を必要とする等の作業付加があ
った。
【0006】さらに材質については、通板性等の操業上
の観点から、コイル(圧延された鋼板はスラブ単位に仕
上圧延後は巻取機によって巻取られてコイル状となるの
で、以下単にコイルと称す)長手方向(圧延方向)で圧
延速度が異なるため、単一コイル内の定常部であっても
圧延速度等の熱延条件が変化し、機械的性質の変動を生
じていた。このような状況下において、近年複数の粗圧
延後のシートバー(以下、粗バーと称す)を順次接合し
て、連続して所定の速度で熱間圧延処理する、いわゆる
熱延連続化プロセスが試みられている。
【0007】この熱延連続化プロセスは、一般に、粗バ
ーを供給する工程、この粗バーの先端と後端を切断する
工程、走行しながら先行粗バーの後端部と、後行粗バー
の先端部を、各々クランプして突き合わせて接合する工
程、複数のスタンドで粗バーを所定の圧延スケジュール
で、所定のサイズに仕上げる熱延仕上圧延工程、熱間仕
上圧延工程を出た鋼板を冷却し巻取る工程、熱間仕上圧
延工程と巻取り工程との間にあって、鋼板を所定の重量
または長さ単位で切断する走間切断分割工程とから構成
されている。
【0008】このための粗バーの接合方法としては、各
種の提案がなされており、例えば、特開平4−2889
06号公報には、先行材と後行材の端面接触領域を幅方
向の少なくとも両端部域となるよう切断加工を施し、加
熱と搬送速度を調整し両縁部近傍に圧縮応力を発生させ
て相互に密着させることが開示されており、また、特開
平5−104107号公報では、先行材と後行材の端面
幅方向両端部同士を圧延前に熱間溶接した後、幅方向中
央の未接合部を圧延によって熱間圧接する方法が提案さ
れている。また、特公平5−62035号公報では、長
手方向で先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部を重
ね合わせて切断し、切断面に直角に圧縮力を加えること
により、新生面同士の結合領域を拡げスケールの除去な
しで両金属板を溶着し、厚み方向で全面接触して強固に
結合する方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記熱延連続
化プロセスを手段として用い、前記した圧延鋼板の先・
後端部(非定常部)での材質品位等の向上と定常部での
材質バラツキの低減を図り、これによってコイル内での
材質のバラツキの解消を図ることを目的とした耐久疲労
性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものでその代表的手段は、下記の通
りである。 (1)重量で、C:0.05〜0.15%、Si:0.
1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0%、P≦0.02
0%、S≦0.010%とAlを含み、残部Feおよび
不可避的成分からなり、フェライトとマルテンサイトで
構成され、フェライト占積率が70%以上であり、か
つ、コイル内のその占積率変動が10%以内であるミク
ロ組織を有し、降伏比YR(%)が70以下であり、か
つ、コイル内のYRの変動が10未満、引張強さTS
(kgf/mm2 )の変動が10未満であることを特徴
とする熱延連続化プロセスにより製造した耐久疲労性に
優れた低降伏比型熱延高強度鋼板。
【0011】(2)重量で、C:0.05〜0.15
%、Mn:0.5〜2.0%、P≦0.020%、S≦
0.010%、Cr:0.01〜0.30%とAlを含
み、残部Feおよび不可避的成分からなり、フェライト
とマルテンサイトで構成され、フェライト占積率が70
%以上であり、かつ、コイル内のその占積率変動が10
%以内であるミクロ組織を有し、降伏比YR(%)が7
0以下であり、かつ、コイル内のYRの変動が10未
満、引張強さTS(kgf/mm2 )の変動が10未満
であることを特徴とする熱延連続化プロセスにより製造
した耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板。
【0012】(3)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%、Cr:0.
01〜0.30%とAlを含み、残部Feおよび不可避
的成分からなり、フェライトとマルテンサイトで構成さ
れ、フェライト占積率が70%以上であり、かつ、コイ
ル内のその占積率変動が10%以内であるミクロ組織を
有し、降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コイ
ル内のYRの変動が10未満、引張強さTS(kgf/
mm2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱延
連続化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低降
伏比型熱延高強度鋼板。
【0013】(4)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%、Cr:0.
01〜0.30%とAlを含み、これに加えてCa:
0.0005〜0.0050%、REM:0.005〜
0.015%のうち何れか1種または2種が添加され、
残部Feおよび不可避的成分からなり、フェライトとマ
ルテンサイトで構成され、フェライト占積率が70%以
上であり、かつ、コイル内のその占積率変動が10%以
内であるミクロ組織を有し、降伏比YR(%)が70以
下であり、かつ、コイル内のYRの変動が10未満、引
張強さTS(kgf/mm2 )の変動が10未満である
ことを特徴とする熱延連続化プロセスにより製造した耐
久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板。
【0014】(5)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%とAlを含
み、これに加えてCa:0.0005〜0.0050
%、REM:0.005〜0.015%のうち何れか1
種または2種が添加され、残部Feおよび不可避的成分
からなり、フェライトとマルテンサイトで構成され、フ
ェライト占積率が70%以上であり、かつ、コイル内の
その占積率変動が10%以内であるミクロ組織を有し、
降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コイル内の
YRの変動が10未満、引張強さTS(kgf/mm
2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱延連続
化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低降伏比
型熱延高強度鋼板。
【0015】(6)重量で、C:0.05〜0.15
%、Mn:0.5〜2.0%、P≦0.020%、S≦
0.010%、Cr:0.01〜0.30%とAlを含
み、これに加えてCa:0.0005〜0.0050
%、REM:0.005〜0.015%のうち何れか1
種または2種が添加され、残部Feおよび不可避的成分
からなり、フェライトとマルテンサイトで構成され、フ
ェライト占積率が70%以上であり、かつ、コイル内の
その占積率変動が10%以内であるミクロ組織を有し、
降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コイル内の
YRの変動が10未満、引張強さTS(kgf/mm
2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱延連続
化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低降伏比
型熱延高強度鋼板。
【0016】(7)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%とAlを含
み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼片を、熱延
連続化プロセスにより820〜900℃で仕上圧延を終
了し、30℃/sec以上の冷却速度で760〜600
℃の温度域まで冷却し、この温度域で3〜15秒の間空
冷または保持した後、この温度域から200℃以下の温
度域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷却すること
によって、フェライトとマルテンサイトの複合組織を生
成させることを特徴とする熱延連続化プロセスによる耐
久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方
法。
【0017】(8)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%とAlを含
み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼片を117
0℃以下に加熱し、熱延連続化プロセスにより820〜
900℃で仕上圧延を終了し、30℃/sec以上の冷
却速度で760〜600℃の温度域まで冷却し、この温
度域で3〜15秒の間空冷または保持した後、この温度
域から200℃以下の温度域まで30℃/sec以上の
冷却速度で冷却することによって、フェライトとマルテ
ンサイトの複合組織を生成させることを特徴とする熱延
連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱
延高強度鋼板の製造方法。
【0018】(9)重量で、C:0.05〜0.15
%、Mn:0.5〜2.0%、P≦0.020%、S≦
0.010%、Cr:0.01〜0.30%とAlを含
み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼片を、熱延
連続化プロセスにより820〜900℃で仕上圧延を終
了し、30℃/sec以上の冷却速度で760〜600
℃の温度域まで冷却し、この温度域で3〜15秒の間空
冷または保持した後、この温度域から200℃以下の温
度域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷却すること
によって、フェライトとマルテンサイトの複合組織を生
成させることを特徴とする熱延連続化プロセスによる耐
久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方
法。
【0019】(10)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%、Cr:0.
01〜0.30%とAlを含み、残部Feおよび不可避
的成分からなる鋼片を、熱延連続化プロセスにより82
0〜900℃で仕上圧延を終了し、30℃/sec以上
の冷却速度で760〜600℃の温度域まで冷却し、こ
の温度域で3〜15秒の間空冷または保持した後、この
温度域から200℃以下の温度域まで30℃/sec以
上の冷却速度で冷却することによって、フェライトとマ
ルテンサイトの複合組織を生成させることを特徴とする
熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比
型熱延高強度鋼板の製造方法。
【0020】(11)重量で、C:0.05〜0.15
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.5〜2.0
%、P≦0.020%、S≦0.010%、Cr:0.
01〜0.30%とAlを含み、残部Feおよび不可避
的成分からなる鋼片を1170℃以下に加熱し、熱延連
続化プロセスにより820〜900℃で仕上圧延を終了
し、30℃/sec以上の冷却速度で760〜600℃
の温度域まで冷却し、この温度域で3〜15秒の間空冷
または保持した後、この温度域から200℃以下の温度
域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷却することに
よって、フェライトとマルテンサイトの複合組織を生成
させることを特徴とする熱延連続化プロセスによる耐久
疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方法。
【0021】(12)前記(7)ないし(11)の何れ
かに記載の鋼が重量%で、さらにCa:0.0005〜
0.0050%、REM:0.005〜0.015%の
うち何れかを含有することを特徴とする熱延連続化プロ
セスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼
板の製造方法。 (13)前記(7)ないし(12)の何れかに記載の仕
上圧延機での平均仕上圧延速度を300mpm超、かつ
コイル内仕上圧延速度差を100mpm未満としたこと
を特徴とする熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優
れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方法。 (14)前記(7)ないし(13)の何れかに記載の仕
上圧延機でのコイル内仕上圧延温度差を100℃未満と
したことを特徴とする熱延連続化プロセスによる耐久疲
労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方法。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は前記特公平7−7437
7号で提示した鋼板の圧延を熱延連続化プロセスで行う
ことを目的とし、それにより従前の圧延法で発生してい
た鋼板の先・後端部の表面品位、形状品位、材質品位の
劣化を回避すると共に、鋼板定常部を含む鋼板コイル内
での材質のバラツキを防ぐところにその主眼がある。
【0023】以下、本発明の構成要件について説明を行
う。まず、本発明での各成分の添加理由について述べ
る。Cは前記複合組織を経て強度を確保するため下限を
設け、溶接性、延性の劣化を防ぎ、第2相分率の過大化
を防止するため上限を設けている。Siはフェライト粒
の純化を行いオーステナイトへCを濃化させ炭化物生成
を抑制して前記した複合組織を得るため添加しており、
その効果の飽和による経済性から上限を設定している。
特に良好な表面性状が鋼板に要求される場合はSiの含
有量を不可避的に混入する量に止め、Siに期待してい
る複合組織の生成効果の不足分をCrの限定添加量の範
囲でCrに転化する。Mnは焼き入れ性の確保の点から
下限を設け、第2相分率の過大化と溶接性、延性への悪
影響の防止のため上限を設定している。
【0024】Pは溶接性、加工性、靱性、2次加工性の
劣化防止から上限を設定している。ただし、鋼板表面の
スケール疵(赤スケール)防止の観点からは0.010
〜0.020%が好ましい。Sは穴広げ性の向上(介在
物の低減)から上限を設定している。Crは焼き入れ性
を高め、前記した複合組織化を促進するため下限を設
け、経済性、C濃化に必要なフェライト変態量の確保か
ら上限を設定している。ただしSiを0.1%以上含
み、複合組織の生成を含んでその作用をSiに託せる時
はCrを添加しなくても良く、Crの無添加は経済的に
も有利である。また、複合組織の生成効果を円滑に高め
かつ安定させるには、SiとCrの両者の複合添加を行
う。
【0025】Ca,REMは介在物の球状化、穴広げ性
の向上から添加量の範囲を設定している。また、この種
の鋼材は連続鋳造方法を用いるので、溶鋼の脱酸は必須
で、この脱酸にはAlを使用しており、その添加量は通
常脱酸効果の確保のため下限を0.005%程度、脱酸
効果の飽和に基づく経済性から上限は0.05%程度
で、本発明でもAlは前記理由から不可避的に添加して
いる。
【0026】次に、本発明でのミクロ組織の限定理由に
ついて述べる。材質変動を抑えるためにはミクロ組織の
均一性が重要であり、YR(%)の変動を10未満と
し、TS(kgf/mm2 )の変動を10未満とするた
めには、フェライト占積率の変動を10%以内とするこ
とが必要である。また、YRを70以下とするために
は、フェライト占積率を70%以上とすることが必要で
ある。さらに、加工フェライトやベイナイトは5%未満
とすることが必要である。また本発明においては、熱延
鋼板でのコイル内での材質変動は小さい程好ましいこと
は云うまでもないが、これらは何れも下記に述べる熱延
連続化プロセスを実施することによって達成されるもの
である。
【0027】そこで次に、本発明の熱延連続化プロセス
を工程順にその特徴部分と、その効果および熱延条件の
限定理由について以下に説明する。図1は本発明を実施
するための設備配置の一例を示した図であり、まず、加
熱炉でのスラブ加熱であるが、鋼片の加熱温度が117
0℃を超えると、含有Siが0.1%以上の時は、ファ
ヤラィト(Fayalite)つまり(2FeO・Si
2 )の生成によるSiスケールにより表面性状の劣化
が避けられないので、より高い疲労限度比を必要とする
時は、加熱は鋼片温度が1170℃以下になる加熱温度
を用いるか、鋼片温度を1170℃以上とした後Siス
ケールを溶削除去するとよい。
【0028】溶接用シャーにおいて、先・後端部を切断
された粗バーは溶接装置(溶接装置については特に限定
されないので、ここでは触れない。また、接合方法につ
いても種々の方法が考えられるが、レーザー溶接方法が
好ましい)により先行材の後端部と後行材の先端部が接
合され仕上圧延機で圧延されるため、最初の粗バーの先
端部と最後の粗バーの後端部を除いた部分は、仕上圧延
において圧延端のない圧延ができる。また、仕上圧延機
までの間も粗バーには速度の変化がなく一定速度で走行
し、コイルにかかる張力も絶えず安定している。
【0029】さらに、仕上圧延速度を高速(300mp
m超)かつ変動小(100mpm未満)とすることがで
きるため、圧延温度等の熱延条件の変動(コイル内仕上
温度差等)も小さくでき、コイル全長における仕上温度
差を100℃未満(好ましくは50℃未満)とすること
ができる。最適な熱延仕上温度は、820℃以上900
℃以下である。圧延終了温度が820℃未満では表層粗
大フェライト粒と混粒のため、高い疲労限度比が得られ
ず900℃超では粒径が粗くなるため高い疲労限度比が
得られない。圧延終了温度が本発明で規定する温度範囲
であれば、表層に粗大フェライト粒と混粒がなく、かつ
整粒層の粒径が細かく、疲労限度比は優れた値を示すこ
とができる。
【0030】また、仕上スタンド間のオーステナイト領
域での圧延で鋼板の先・後端部を含めて張力のバラツキ
を一定範囲以内に収めることができるようになり、さら
に、冷却床においても同様に冷却中に張力の変動を抑え
ることができる。この位置は温度的に丁度鋼のオーステ
ナイトからフェライトへの変態が起る部位に該当するの
で、変態が張力均一のなかで進行し、均一性の高い組織
となり、材質的観点からはバラツキのない安定した成品
が得られる。なお、必要張力の下限は仕上圧延機内が
0.1kgf/mm2 以上、ランナウトテーブル(RO
T)内が0.5kgf/mm2 以上である。
【0031】また、圧延速度を増加することができるた
め圧延中に高歪速度を与えることができ、鋼の変態前の
オーステナイト結晶中に高速圧延のため短時間で大きな
歪の付与ができ、組織の微細化を通じて、材質品位の向
上に寄与する。なお、必要歪速度の下限は40(sec
-1)である。さらにまた、従前は1スラブ単位の圧延で
あったがため、コイル先端部がコイラーで巻取りを開始
するまでは、仕上圧延機を抜け出たコイル先端部は無張
力のまま冷却床を走り抜けるため、コイル先端部上下は
大きく波打ち状態となり、特に薄鋼板については冷却床
において冷却水の散布によるむらのない冷却を行うこと
はできなかった。
【0032】また、後端部においても同様仕上圧延機を
抜けると張力が加わらず同様の処置を取らざるを得ず、
これらの部分は材質的にみてコイル中央部に比し材質品
位の劣化は避けられず成品歩留りの低下となっていた。
本発明においては、巻取機前にピンチロールの配設およ
び鋼板切断用の高速シャーを設置することにより、仕上
圧延機とピンチロール間で一定の張力を付与することが
可能となり、上記の不都合な事態を回避できると共にコ
イル全長にわたってのむらのない水冷化が採用でき、コ
イル内での材質のバラツキの小さい成品を得ることがで
きるようになった。巻取温度については、200℃超で
は第2相中にベイナイトが混入し、高い疲労限度比が得
られない。
【0033】また、圧延後の急速冷却は本発明で規定し
た30℃/sec以上の冷却速度で760〜600℃の
温度域まで冷却し、この温度域で3〜15秒の間空冷ま
たは保持した後、この温度域から200℃以下の温度域
まで30℃/sec以上の冷却速度で冷却するもので、
圧延後の冷却速度が前記した下限を割るとフェライト粒
径および第2相粒径が粗大化し、目標の疲労限度比が得
られず、また空冷・保持時間が前記した下限を割るか、
空冷・保持温度域が前記した上限・下限を外れるか、空
冷・保持後の急速冷却速度が前記した下限を割ると第2
相にベイナイトが混入して目標の疲労限度比が得られ
ず、また空冷・保持時間が前記した上限を超えるとフェ
ライト粒径および第2相粒径が粗大化して目標の疲労限
度比が得られない。
【0034】本発明において、コイル内の材質の変動量
を規制したが、これらの値は当然少ない方が鋼板を使用
する需要家からみて好ましい。しかし、従前の圧延法で
は前述のようにこのバラツキは避け得なかった。本発明
では、最近の鋼板製造技術の急速な進歩に伴い、鋳片で
の偏析の改善、圧延での制御圧延の向上と相まって熱延
連続化プロセスを採用することにより、これらコイル内
の材質の変動を極く小さい範囲内に抑制することができ
るよになったものであり、それぞれの材質特性上での限
定値は連続圧延プロセスの実施によって得られた実績か
らその許容範囲を導き出したものである。この結果によ
って、需要家においては同一コイル内ではどの位置に該
当する鋼板であっても、その部位を配慮することなくバ
ラツキの少ない均一な材質の鋼板の使用が可能となっ
た。
【0035】以上、本発明のプロセス上での特徴部分の
説明とそれによってもたらされる効果についての説明を
行ったが、本発明においては従前の工程によって得られ
る鋼板に比し最も大きな効果の違いは本発明を実施する
ことによって、鋼板の品質特性のバラツキ、すなわちコ
イル内のバラツキが著しく低下し、均一で安定した材質
の成品が得られるところに大きな意義を有する。
【0036】
【実施例】以下、本発明における前述の効果を実施例に
よって具体的、かつ、詳細に説明する。本発明は先に述
べたように、コイル内での材質変動が少ないところに特
徴を有するので、その点を明らかにするため特公平7−
74377号のうち5鋼種を選んで供試材としたのでそ
の化学組成を表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】この5種の鋼種から鋳造されたスラブを本
発明によって表2に示す条件で鋼板に圧延し、圧延され
た成品について各鋼種毎にコイル1〜2本(ただし、最
先端、最後端コイル以外)を鋼種および圧延条件に応じ
て抽出し、コイル全長から5個所(非定常部に該当する
先・後端部および定常部に該当する中央部から均等距離
を置いた3個所の部分)から試料を採取した。なお、表
2中張力1とあるのは仕上圧延機内の張力で、張力2と
あるのはROT上での張力を表わしている。
【0039】
【表2】
【0040】この試料について材質およびミクロ組織の
調査をそれぞれ行い、コイル内での材質特性を表3にミ
クロ組織を表4に示した。また、比較のために従来方法
で圧延した先願の特公平7−74377号の鋼板につい
ても同様に表2に圧延条件を表3に材質の調査結果を表
4にミクロ組織を示した。なお、表中Δとあるのはコイ
ル内の変動(バラツキ)を示したもので最大値−最小値
で表わした。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】表3,4から明らかなように、本発明によ
れば全ての材質特性、ミクロ組織においてコイル内変動
幅が少なくなっており、均一で安定した材質の鋼板が得
られていることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば熱間圧延鋼板のコイル内
での材質のバラツキが小さく、従来切捨てまたは格落ち
になっていたコイル先・後端部分も成品として採用で
き、同一コイル内での材質上の均一性が確保され、鋼板
の使用に際して材質的な不良品の発生を心配することが
なくなった。また、鋼板先・後端部の切捨て量が低減し
たため、歩留り面からは大きな向上がみられ、さらには
鋼板巻取後の巻戻し精整工程を省略できる等多くの効果
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための設備配置の一例を示す

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなり、
    フェライトとマルテンサイトで構成され、フェライト占
    積率が70%以上であり、かつ、コイル内のその占積率
    変動が10%以内であるミクロ組織を有し、降伏比YR
    (%)が70以下であり、かつ、コイル内のYRの変動
    が10未満、引張強さTS(kgf/mm2 )の変動が
    10未満であることを特徴とする熱延連続化プロセスに
    より製造した耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度
    鋼板。
  2. 【請求項2】 重量で、 C :0.05〜0.15% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなり、
    フェライトとマルテンサイトで構成され、フェライト占
    積率が70%以上であり、かつ、コイル内のその占積率
    変動が10%以内であるミクロ組織を有し、降伏比YR
    (%)が70以下であり、かつ、コイル内のYRの変動
    が10未満、引張強さTS(kgf/mm2 )の変動が
    10未満であることを特徴とする熱延連続化プロセスに
    より製造した耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度
    鋼板。
  3. 【請求項3】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなり、
    フェライトとマルテンサイトで構成され、フェライト占
    積率が70%以上であり、かつ、コイル内のその占積率
    変動が10%以内であるミクロ組織を有し、降伏比YR
    (%)が70以下であり、かつ、コイル内のYRの変動
    が10未満、引張強さTS(kgf/mm2 )の変動が
    10未満であることを特徴とする熱延連続化プロセスに
    より製造した耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度
    鋼板。
  4. 【請求項4】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、これに加えてCa:0.0005〜0.
    0050%、REM:0.005〜0.015%のうち
    何れか1種または2種が添加され、残部Feおよび不可
    避的成分からなり、フェライトとマルテンサイトで構成
    され、フェライト占積率が70%以上であり、かつ、コ
    イル内のその占積率変動が10%以内であるミクロ組織
    を有し、降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コ
    イル内のYRの変動が10未満、引張強さTS(kgf
    /mm2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱
    延連続化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低
    降伏比型熱延高強度鋼板。
  5. 【請求項5】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% とAlを含み、これに加えてCa:0.0005〜0.
    0050%、REM:0.005〜0.015%のうち
    何れか1種または2種が添加され、残部Feおよび不可
    避的成分からなり、フェライトとマルテンサイトで構成
    され、フェライト占積率が70%以上であり、かつ、コ
    イル内のその占積率変動が10%以内であるミクロ組織
    を有し、降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コ
    イル内のYRの変動が10未満、引張強さTS(kgf
    /mm2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱
    延連続化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低
    降伏比型熱延高強度鋼板。
  6. 【請求項6】 重量で、 C :0.05〜0.15% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、これに加えてCa:0.0005〜0.
    0050%、REM:0.005〜0.015%のうち
    何れか1種または2種が添加され、残部Feおよび不可
    避的成分からなり、フェライトとマルテンサイトで構成
    され、フェライト占積率が70%以上であり、かつ、コ
    イル内のその占積率変動が10%以内であるミクロ組織
    を有し、降伏比YR(%)が70以下であり、かつ、コ
    イル内のYRの変動が10未満、引張強さTS(kgf
    /mm2 )の変動が10未満であることを特徴とする熱
    延連続化プロセスにより製造した耐久疲労性に優れた低
    降伏比型熱延高強度鋼板。
  7. 【請求項7】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼
    片を、熱延連続化プロセスにより820〜900℃で仕
    上圧延を終了し、30℃/sec以上の冷却速度で76
    0〜600℃の温度域まで冷却し、この温度域で3〜1
    5秒の間空冷または保持した後、この温度域から200
    ℃以下の温度域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷
    却することによって、フェライトとマルテンサイトの複
    合組織を生成させることを特徴とする熱延連続化プロセ
    スによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼
    片を1170℃以下に加熱し、熱延連続化プロセスによ
    り820〜900℃で仕上圧延を終了し、30℃/se
    c以上の冷却速度で760〜600℃の温度域まで冷却
    し、この温度域で3〜15秒の間空冷または保持した
    後、この温度域から200℃以下の温度域まで30℃/
    sec以上の冷却速度で冷却することによって、フェラ
    イトとマルテンサイトの複合組織を生成させることを特
    徴とする熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた
    低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 重量で、 C :0.05〜0.15% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼
    片を、熱延連続化プロセスにより820〜900℃で仕
    上圧延を終了し、30℃/sec以上の冷却速度で76
    0〜600℃の温度域まで冷却し、この温度域で3〜1
    5秒の間空冷または保持した後、この温度域から200
    ℃以下の温度域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷
    却することによって、フェライトとマルテンサイトの複
    合組織を生成させることを特徴とする熱延連続化プロセ
    スによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼
    片を、熱延連続化プロセスにより820〜900℃で仕
    上圧延を終了し、30℃/sec以上の冷却速度で76
    0〜600℃の温度域まで冷却し、この温度域で3〜1
    5秒の間空冷または保持した後、この温度域から200
    ℃以下の温度域まで30℃/sec以上の冷却速度で冷
    却することによって、フェライトとマルテンサイトの複
    合組織を生成させることを特徴とする熱延連続化プロセ
    スによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 重量で、 C :0.05〜0.15% Si:0.1〜1.5% Mn:0.5〜2.0% P≦0.020% S≦0.010% Cr:0.01〜0.30% とAlを含み、残部Feおよび不可避的成分からなる鋼
    片を1170℃以下に加熱し、熱延連続化プロセスによ
    り820〜900℃で仕上圧延を終了し、30℃/se
    c以上の冷却速度で760〜600℃の温度域まで冷却
    し、この温度域で3〜15秒の間空冷または保持した
    後、この温度域から200℃以下の温度域まで30℃/
    sec以上の冷却速度で冷却することによって、フェラ
    イトとマルテンサイトの複合組織を生成させることを特
    徴とする熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた
    低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項11の何れか1
    項に記載の鋼が重量%で、さらに Ca:0.0005〜0.0050% REM:0.005〜0.015% のうち何れかを含有することを特徴とする熱延連続化プ
    ロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度
    鋼板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項7ないし請求項12の何れか1
    項に記載の仕上圧延機での平均仕上圧延速度を300m
    pm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未
    満としたことを特徴とする熱延連続化プロセスによる耐
    久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項7ないし請求項13の何れか1
    項に記載の仕上圧延機でのコイル内仕上圧延温度差を1
    00℃未満としたことを特徴とする熱延連続化プロセス
    による耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板の
    製造方法。
JP7810096A 1996-03-07 1996-03-07 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法 Withdrawn JPH09241790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7810096A JPH09241790A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7810096A JPH09241790A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09241790A true JPH09241790A (ja) 1997-09-16

Family

ID=13652464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7810096A Withdrawn JPH09241790A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09241790A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055381A1 (de) * 1999-03-13 2000-09-21 Thyssen Krupp Stahl Ag Verfahren zum erzeugen eines warmbandes
CN1330785C (zh) * 2005-12-27 2007-08-08 东北大学 一种抗拉强度1000MPa级复相钢板及制造方法
CN100348767C (zh) * 2005-12-27 2007-11-14 东北大学 一种抗拉强度715~795MPa级双相钢板及制造方法
JP2009024227A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Nippon Steel Corp 成形性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法
KR20160089316A (ko) 2016-07-18 2016-07-27 주식회사 포스코 소부경화능이 우수한 저항복비 고강도 열연강판 및 이의 제조방법
WO2018117470A1 (ko) 2016-12-19 2018-06-28 주식회사 포스코 저온역 버링성이 우수한 고강도 강판 및 이의 제조방법
KR20240087906A (ko) 2022-12-12 2024-06-20 주식회사 포스코 강판 및 그 제조방법

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055381A1 (de) * 1999-03-13 2000-09-21 Thyssen Krupp Stahl Ag Verfahren zum erzeugen eines warmbandes
US6855218B1 (en) 1999-03-13 2005-02-15 Thyssen Krupp Stahl Ag Method for producing a hot-rolled strip
CN1330785C (zh) * 2005-12-27 2007-08-08 东北大学 一种抗拉强度1000MPa级复相钢板及制造方法
CN100348767C (zh) * 2005-12-27 2007-11-14 东北大学 一种抗拉强度715~795MPa级双相钢板及制造方法
JP2009024227A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Nippon Steel Corp 成形性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法
KR20160089316A (ko) 2016-07-18 2016-07-27 주식회사 포스코 소부경화능이 우수한 저항복비 고강도 열연강판 및 이의 제조방법
WO2018117470A1 (ko) 2016-12-19 2018-06-28 주식회사 포스코 저온역 버링성이 우수한 고강도 강판 및 이의 제조방법
US11466336B2 (en) 2016-12-19 2022-10-11 Posco High-strength steel sheet having excellent burring workability in low temperature range and manufacturing method therefor
KR20240087906A (ko) 2022-12-12 2024-06-20 주식회사 포스코 강판 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101580749B1 (ko) 신장 플랜지성 및 정밀 펀칭성이 우수한 고강도 냉연 강판과 그 제조 방법
EP4219784A1 (en) High-strength thick hot-rolled steel sheet and method for manufacturing same
EP4071262A1 (en) Thick composite-phase steel having excellent durability and manufacturing method therefor
JPH09241790A (ja) 熱延連続化プロセスによる耐久疲労性に優れた低降伏比型熱延高強度鋼板およびその製造方法
RU2341565C2 (ru) Способ производства штрипсов из низколегированной стали
JP2003321734A (ja) 材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加工方法
JP3806173B2 (ja) 熱延連続化プロセスによる材質バラツキの小さい熱延鋼板の製造方法
JP2001164321A (ja) 熱延連続化プロセスを用いた加工用高張力熱延鋼板の製造方法
JPH02149646A (ja) 加工性、溶接性に優れた高強度熱延鋼板とその製造方法
JPH0835039A (ja) 焼付け硬化性及び耐時効性に優れた高強度高加工性製缶用鋼板及びその製造方法
JPH09241791A (ja) 熱延連続化プロセスによる穴拡げ性の優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP3806172B2 (ja) 熱延連続化プロセスによる表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法
JP3543200B2 (ja) メタルソー基板用鋼板の製造方法
JPH0557332B2 (ja)
JP3417588B2 (ja) 張り出し成形性に優れた薄手高強度熱延鋼板を高い歩留まりで製造する方法
JP3806176B2 (ja) 熱延連続化プロセスによる材質バラツキの小さい熱延鋼板の製造方法
JPWO2019203251A1 (ja) 熱延鋼板
JPH09157790A (ja) 熱延連続化プロセスによるアップセットバット溶接性および成形性に優れた高強度熱延鋼板とその製造方法
JPH09241792A (ja) 熱延連続化プロセスによる成形性とスポット溶接性に優れた高降伏比型熱延高強度鋼板とその製造方法
JPH1053836A (ja) 熱延連続化プロセスによる疲労特性と耐熱軟化性に優れた高加工用熱延高強度鋼板およびその製造方法
JP3806174B2 (ja) 熱延連続化プロセスによる材質バラツキの小さい熱延鋼板の製造方法
JP2000087142A (ja) フェライト+ベイナイト組織を有する高張力熱延鋼帯の製造方法
EP4234747A1 (en) High-strength steel plate having excellent workability, and method for manufacturing same
JP3863803B2 (ja) 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP3806175B2 (ja) 熱延連続化プロセスによる材質バラツキの小さい熱延鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603