JPH09241645A - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents
液晶組成物および液晶表示素子Info
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- JPH09241645A JPH09241645A JP8464496A JP8464496A JPH09241645A JP H09241645 A JPH09241645 A JP H09241645A JP 8464496 A JP8464496 A JP 8464496A JP 8464496 A JP8464496 A JP 8464496A JP H09241645 A JPH09241645 A JP H09241645A
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Abstract
の特性を満たしつつ、しきい値電圧が低く、低温相溶性
に優れたネマチック液晶相の範囲が広い液晶組成物を提
供。 【解決手段】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種以上含み、第2成分として、一般式(II−1)
〜(II−8)で表される少なくとも2式以上から選択さ
れる化合物を少なくとも1種以上含むことを特徴とする
液晶組成物。 【化1】 【化2】 (式中、nは1〜10の整数、式中の任意の(H)は
(D)であってもよい。) 【効果】 上述の課題をほぼ解決できた。
Description
2枚の基板で形成される密閉セル中に設けられた、少な
くとも1種のカイラル添加物を含むネマチック液晶組成
物およびその液晶組成物を用いた液晶表示素子に関す
る。さらに詳しくはアクティブマトリックス液晶表示素
子用の液晶組成物およびその組成物を用いた液晶表示素
子に関する。
ラウン管方式ディスプレイ)に比べて、低消費電力、小
型化、軽量化が可能であるために、ツイストネマチック
(TN)方式、スーパーツイストネマチック(STN)
方式、薄膜トランジスター(TFT)方式等の種々のL
CDが実用化されてきた。その中で薄膜トランジスター
(TFT)等のアクティブマトリックスLCD(AM−
LCD)はカラー化、高精細化が進みフラットディスプ
レイの本命として注目をあびている。このAM−LCD
用液晶組成物に求められている特性として、 1)LCDの高コントラストを維持するために、電圧保
持率(V.H.R.)が高いこと。 2)使用環境に応じて、ネマチック液晶相の範囲が広い
こと。 3)LCDのセル厚に応じて、適度な屈折率異方性(Δ
n)を取り得ること。 4)LCDの駆動回路に応じて、適度なしきい値電圧を
取り得ること。を挙げることができる。 AM−LCDの動作方式としては上下基盤における液晶
分子の配向を90゜にツイストさせたTN表示方式を採
用している。このTN表示方式においては、電圧を印加
しない時の液晶セルの干渉による着色を防ぎ、最適なコ
ントラストを得る為に、屈折率異方性(Δn)とセル厚
(d)μmの積Δn・dをある一定の値(例えばΔn・
d〜0.5μm等)に設定する必要がある。このような
制限のもとで現在実用化されているTFT用液晶組成物
のΔnは1st.Min.系で0.07〜0.11程
度、とりわけ0.08〜0.10が主体となっている。
ことを特徴としたノート型パーソナルコンピュ−ター等
が開発され、LCDの用途が広がってきた。携帯用を目
的としたLCDは、駆動電源によって特性の制約を受け
る。長時間使用するためには消費電力を少なくする必要
があるので、しきい値電圧の小さい液晶組成物が要求さ
れるようになった。また、さらに駆動電源を軽量化、低
コスト化するためにも、しきい値電圧の小さい液晶が要
求されるようになった。また、LCDの携帯化に伴っ
て、LCDを屋外で使用することも検討されるようにな
ってきた。LCDが屋外での使用に耐え得るにために
は、LCDに用いられる液晶組成物が、使用環境の温度
範囲を超えた領域にわたってネマチック液晶相を示す必
要がある。このような観点から現在実用化されているT
FT用液晶組成物は、ネマチック液晶相の上限温度を表
すネマチック−アイソトロピック相転移温度(透明点:
TNI)が60℃以上、ネマチック液晶相の下限温度を表
す結晶−ネマチック相転移温度(TC )が−20℃以下
であることが主体である。
3546号公報に、ネマチック液晶相が広く、且つ誘電
率異方性(△ε)が比較的大きいエステル化合物が開示
されている。例えば、実施例28に示されたエステル化
合物15重量%と末端にシアノ基を有する化合物85重
量%との組成物は、電圧保持率(V.H.R.)が低い
ために、AM−LCDに用いる液晶組成物としては実用
性に欠けている。特開平2−233626号公報には、
誘電率異方性(Δε)の比較的大きいトリフルオロ化合
物が開示されている。例えば、応用例2に示されたトリ
フルオロ化合物15重量%とジフルオロ化合物85重量
%との組成物は、しきい値電圧が高く、また、特に低温
における相溶性が悪く、ネマチック液晶相の範囲が狭い
ために実用性に欠けているという欠点を有している。W
O9403558号公報には、トリフルオロ化合物とジ
フルオロ化合物との組成物例が開示されている。しかし
ながら、実施例1および2で開示されている組成物は、
透明点が50℃以下と低く、またΔnが0.06以下で
あり実用性に欠けているし、また、実施例4以降で開示
されている組成物はしきい値電圧が高いという欠点を有
している。このように液晶組成物は種々の目的に応じて
鋭意検討されてはいるものの、常に新規な改良を要求さ
れているのが現状である。
の課題を解決すべく種々の液晶化合物を用いた組成物を
鋭意検討した結果、本発明の液晶組成物をAM−LCD
に使用する場合に、この目的を達成できることを見いだ
した。以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は、上記AM−LCD用液晶組成物に求められる種々の
特性を満たしながら、特に、しきい値電圧が低く、且つ
低温相溶性に優れたネマチック液晶相の範囲が広い液晶
組成物を提供することにある。
は一般式(I−2)で表される化合物を少なくとも1種
若しくは2種以上含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物からなる液晶組成
物。
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。)
および/または一般式(I−2)で表される化合物を少
なくとも1種若しくは2種以上含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(III )で表される化合
物からなる液晶組成物。
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。)
および/または一般式(I−2)で表される化合物を少
なくとも1種若しくは2種以上含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(IV−1)および/また
は一般式(IV−2)で表される化合物からなる液晶組成
物。
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。)
および/または一般式(I−2)で表される化合物を少
なくとも1種若しくは2種以上含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(V−1)〜(V−6)
で表される化合物からなる液晶組成物。
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。)
および/または一般式(I−2)で表される化合物を少
なくとも1種若しくは2種以上含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(VI−1)および/また
は一般式(VI−2)で表される化合物からなる液晶組成
物。
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。)
して、一般式(I−1)および/または一般式(I−
2)で表されるいづれか一以上の化合物の混合割合の合
計が3〜40重量%であり、一般式(II−1)〜(II−
8)で表されるいづれか一以上の化合物の混合割合の合
計が60〜97重量%であることを特徴とする前記
(1)ないし(5)のいづれかに記載の液晶組成物。
される化合物のそれぞれの混合割合の上限が液晶組成物
の全重量に対して、各々40重量%、30重量%、50
重量%、40重量%、60重量%、40重量%、30重
量%、25重量%であることを特徴とする前記(6)記
載の液晶組成物。
載の液晶組成物を用いてなる液晶表示素子。
2−63546号公報で開示されている一般式(I−
1)、(I−2)で表されるエステル化合物は、△εが
10〜13と大きく、且つネマチック液晶相を示す温度
範囲が90℃以上と広く、化学的安定性の高い液晶化合
物である。一般式(I−1)および/または一般式(I
−2)で表される化合物を使用した液晶組成物は、特に
低しきい値電圧を有し、且つTNIが高く、TC が低いと
いうことを達成するため有効である。特開平2−233
626号公報で開示されている一般式(II−1)〜(II
−8)で表されるトリフルオロ化合物は、△εが大き
く、化学的安定性の高い液晶化合物であるため、一般式
(I−1)および/または一般式(I−2)で表される
化合物と、一般式(II−1)〜(II−8)で表される少
なくとも2式以上から選択される化合物を少なくとも1
種以上用いることで、本発明が可能となる。一般式(I
−1)および/または一般式(I−2)で表される化合
物の混合割合が3〜40重量%であり、さらに、一般式
(I−1)および/または一般式(I−2)で表される
化合物の混合割合が3〜30重量%であることが特に好
ましい。
(I−2)で表される化合物の混合割合が3重量%以下
であると、しきい値電圧を効果的に小さくすることがで
きないため好ましくない。また、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物の混合割
合が40重量%以上であると低温相用性が大幅に改善さ
れないため好ましくない。一般式(II−1)〜(II−
8)で表される化合物の混合割合が60〜97重量%で
あることが好ましい。さらに、一般式(II−1)〜(II
−8)で表される化合物の混合割合が70〜97重量%
であることが特に好ましい。一般式(II−1)〜(II−
8)で表される化合物の混合割合が60重量%以下であ
ると、低温相溶性が大幅に改善されないために好ましく
ない。また、一般式(II−1)〜(II−8)で表される
化合物の混合割合が97重量%以上であると、しきい値
電圧を効果的に小さくすることができないために好まし
くない。一般式(II−1)〜(II−8)で表される化合
物の混合割合が液晶組成物の全重量に対して、各々40
重量%以下、30重量%以下、50重量%以下、40重
量%以下、60重量%以下、40重量%以下、30重量
%以下、25重量%以下が好ましくい。この混合割合を
超えると、低温相溶性が悪くなることがあり好ましくな
い。さらに、低温相溶性を特に改善するためには、一般
式(II−1)〜(II−8)で表される化合物の混合割合
が液晶組成物の全重量に対して、各々30重量%以下、
20重量%以下、20重量%以下、15重量%以下、3
0重量%以下、15重量%以下、20重量%以下、15
重量%以下であることが特に好ましい。
2環のトリフルオロ化合物である。この化合物は、さら
にしきい値電圧を下げる役割を持つが、2環化合物であ
るために多量に使用すると液晶組成物の透明点を下げて
しまう。一般式(III )の化合物の使用量は30重量%
以下が好ましく、20重量%以下が特に好ましい。本発
明に係る一般式(IV−1)、(IV−2)の化合物は、4
環のトリフルオロ化合物である。これらの化合物は液晶
組成物の透明点を上げる役割を持つが、4環化合物であ
るために多量に使用すると液晶組成物のしきい値電圧が
大きくなる場合もあり、また、低温相溶性が悪くなるこ
とがある。一般式(IV−1)、(IV−2)の化合物の使
用量は20重量%以下が好ましく、15重量%以下が特
に好ましい。本発明に係る一般式(V−1)〜(V−
6)は、2環または3環のジフルオロ化合物である。こ
の化合物は、粘度を下げる役割を持つが、ジフルオロ化
合物であるために多量に使用すると液晶組成物のしきい
値電圧が高くなってしまう。一般式(V−1)〜(V−
6)の化合物の使用量は40重量%以下が好ましく、3
0重量%以下が特に好ましい。本発明に係る一般式(VI
−1)、(VI−2)の化合物は、2環または3環のモノ
クロル化合物である。この化合物は、△nを大きくする
役割を持つが、モノクロル化合物であるために多量に使
用すると液晶組成物のしきい値電圧が高くなってしま
う。一般式(VI−1)、(VI−2)の化合物の使用量
は、30重量%以下が好ましく、15重量%以下が特に
好ましい。
れ自体慣用な方法で調整される。一般には、種々の成分
を高い温度で互いに溶解させる方法がとられている。ま
た、本発明の液晶材料は、適当な添加物によって意図す
る用途に応じた改良がなされ、最適化される。このよう
な添加物は当業者によくしられており、文献等に詳細に
記載されている。通常、液晶のらせん構造を誘起して必
要なねじれ角を調整し、逆ねじれ(reversetw
ist)を防ぐためキラルドープ材(chiral d
opant)などを添加する。
は、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン
系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系お
よびテトラジン系等の二色性色素を添加してゲストホス
ト(GH)モード用の液晶組成物としても使用できる。
あるいは、ネマチック液晶をマイクロカプセル化して作
製したNCAPや液晶中に三次元網目状高分子を作製し
たポリマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に
代表されるポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)
用の液晶組成物としても使用できる。その他、複屈折制
御(ECB)モードや動的散乱(DS)モード用の液晶
組成物としても使用できる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、比較例、実施例の組成比は全て重量%で示さ
れる。電圧保持率の測定値を記載しているが、この測定
はWO9403558号公報に記載されている方法(面
積法)に基づいて実施した。また、TC 点は、0℃、−
10℃、−20℃、−30℃の各々のフリーザー中に3
0日間放置した後の液晶相で判断した。実施例中の化合
物の表記方法は、表1に従った。
ている、以下の組成物を調製した。 2−HB(F)EB−F 15.0% 3−HB−C 25.5% 5−HB−C 34.0% 7−HB−C 25.5% この液晶組成物の透明点TNIは52.1(℃)、結晶−
ネマチック相転移点TC は20℃以下、20℃における
粘度η20は23.4(mPa・s)、25℃における屈
折率異方性Δnは0.128、25℃におけるしきい値
電圧Vthは1.19(V)、25℃における電圧保持
率V.H.R.は85.8%であった。この液晶組成物
は、電圧保持率(V.H.R.)が低く、AM−LCD
に用いるには不適切である。
いる、以下の組成物を調整した。 3−HHB(F,F)−F 15.0% 2−HHB(F)−F 28.4% 3−HHB(F)−F 28.3% 5−HHB(F)−F 28.3% この液晶組成物の透明点TNIは110.7(℃)、結晶
−ネマチック相転移点TC は0℃以下、20℃における
粘度η20は25.0(mPa・s)、25℃における屈
折率異方性Δnは0.077、25℃におけるしきい値
電圧Vthは1.97(V)、25℃における電圧保持
率V.H.R.は98.8%であった。この液晶組成物
は、しきい値電圧が高く、また、低温相溶性が良くなか
った(TC が高い)。
る、以下の組成物を調整した。 7−HB(F,F)−F 10.0% 2−HHB(F,F)−F 25.0% 3−HHB(F,F)−F 35.0% 5−HHB(F,F)−F 18.0% 7−HB(F)−F 12.0% この液晶組成物の透明点TNIは42.9(℃)、結晶−
ネマチック相転移点TC は0℃以下、20℃における粘
度η20は22.2(mPa・s)、25℃における屈折
率異方性Δnは0.059、25℃におけるしきい値電
圧Vthは1.07(V)、25℃における電圧保持率
V.H.R.は98.7%であった。この液晶組成物
は、しきい値電圧は低いが、透明点が小さく、また低温
相溶性が良くなかった。また、Δnが小さく実用性に欠
けていた。
る、以下の組成物を調整した。 2−HHB(F,F)−F 26.0% 3−HHB(F,F)−F 26.0% 5−HHB(F,F)−F 26.0% 7−HB(F)−F 12.0% 5−H2B(F)−F 10.0% この液晶組成物の透明点TNIは46.0(℃)、結晶−
ネマチック相転移点TC は0℃以下、20℃における粘
度η20は21.6(mPa・s)、25℃における屈折
率異方性Δnは0.058、25℃におけるしきい値電
圧Vthは1.17(V)、25℃における電圧保持率
V.H.R.は98.5%であった。この液晶組成物
は、しきい値電圧は低いが、透明点が低く、また、低温
相溶性が良くなかった。また、Δnが小さく実用性に欠
けていた。
る、以下の組成物を調整した。 2−HHB(F,F)−F 10.0% 3−HHB(F,F)−F 10.0% 5−HHB(F,F)−F 10.0% 5−H2B(F)−F 10.0% 5−HEB−F 7.5% 7−HEB−F 7.5% 2−HHB(F)−F 11.7% 3−HHB(F)−F 11.7% 5−HHB(F)−F 11.6% 3−HHB−F 5.0% 5−HHEB−F 2.5% 7−HHEB−F 2.5% この液晶組成物の透明点TNIは71.3(℃)、結晶−
ネマチック相転移点TC は−20℃以下、20℃におけ
る粘度η20は19.2(mPa・s)、25℃における
屈折率異方性Δnは0.070、25℃におけるしきい
値電圧Vthは1.77(V)、25℃における電圧保
持率V.H.R.は98.2%であった。この液晶組成
物は、透明点が約70℃と高いが、しきい値電圧が高か
った。
択した例として以下の組成物を調整した。 3−HHB(F,F)−F 25.0% 5−HHB(F,F)−F 15.0% 3−HBB(F,F)−F 20.0% 5−HBB(F,F)−F 40.0% この液晶組成物の透明点TNIは64.2(℃)、結晶−
ネマチック相転移点T C は0℃以下、20℃における粘
度η20は28.3(mPa・s)、25℃における屈折
率異方性Δnは0.103、25℃におけるしきい値電
圧Vthは1.02(V)、25℃のおける電圧保持率
V.H.R.は98.4%であった。この液晶組成物
は、しきい値電圧が低いが、低温相溶性が悪く、実用性
に欠けていた。
点TNIは81.5(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は40.1
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=
0.090、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
12(V)、25℃における電圧保持率V.H.R.は
98.6%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に
優れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が
低く、実用性に富んでいる。
点TNIは70.0(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は37.8
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.085、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
01(V)、25℃における電圧保持率V.H.R.は
98.5%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に
優れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が
低く、実用性に富んでいる。
点TNIは79.4(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は39.8
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=
0.097、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
05(V)、25℃における電圧保持率V.H.R.は
98.3%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に
優れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が
低く、実用性に富んでいた。
点TNIは74.5(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は37.8
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.093、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
28(V)、25℃における電圧保持率V.H.R.は
98.2%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に
優れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が
低く、実用性に富んでいた。
点TNIは82.7(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は41.0
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.094、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
18(V)、25℃における電圧保持率V.H.R.は
98.3%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に
優れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が
低く、実用性に富んでいた。
点TNIは79.4(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は38.5
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.085、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
09(V)、25℃にける電圧保持率V.H.R.は9
8.5%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に優
れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が低
く、実用性に富んでいた。
点TNIは83.0(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は45.1
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.102、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
29(V)、25℃にける電圧保持率V.H.R.は9
8.5%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に優
れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が低
く、実用性に富んでいた。
点TNIは82.5(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は42.0
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.091、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
20(V)、25℃にける電圧保持率V.H.R.は9
8.7%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に優
れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が低
く、実用性に富んでいた。
点TNIは70.6(℃)、結晶−ネマチック相転移点T
C は−20℃以下、20℃における粘度η20は38.8
(mPa・s)、25℃における屈折率異方性Δnは
0.084、25℃におけるしきい値電圧Vthは1.
19(V)、25℃にける電圧保持率V.H.R.は9
8.5%であった。この液晶組成物は、低温相溶性に優
れ、ネマチック液晶相の範囲が広く、しきい値電圧が低
く、実用性に富んでいた。
発明によって、AM−LCD用液晶組成物に求められる
種々の特性を満たしながら、特に、しきい値電圧の低
い、且つ低温相溶性に優れネマチック液晶相の範囲の広
い液晶組成物を提供できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種若しくは2種以上含み、 【化1】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物からなる液晶組成
物。 【化2】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) - 【請求項2】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種若しくは2種以上含み、 【化3】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、 【化4】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(III )で表される化合
物からなる液晶組成物。 【化5】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) - 【請求項3】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種若しくは2種以上含み、 【化6】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、 【化7】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(IV−1)および/また
は一般式(IV−2)で表される化合物からなる液晶組成
物。 【化8】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) - 【請求項4】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種若しくは2種以上含み、 【化9】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、 【化10】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(V−1)〜(V−6)
で表される化合物からなる液晶組成物。 【化11】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) - 【請求項5】 第1成分として、一般式(I−1)およ
び/または一般式(I−2)で表される化合物を少なく
とも1種若しくは2種以上含み、 【化12】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) 第2成分として、一般式(II−1)〜(II−8)で表さ
れる化合物群のうち、少なくとも2式以上の化合物群か
ら選択される各々1種以上の化合物を含み、 【化13】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) および第3成分として、一般式(VI−1)および/また
は一般式(VI−2)で表される化合物からなる液晶組成
物。 【化14】 (式中、nは炭素数1〜10の整数を示す。また、式中
の任意の水素原子(H)は重水素原子(D)であっても
よい。) - 【請求項6】 第1成分と第2成分の合計重量に対し
て、一般式(I−1)および/または一般式(I−2)
で表されるいづれか一以上の化合物の混合割合の合計が
3〜40重量%であり、一般式(II−1)〜(II−8)
で表されるいづれか一以上の化合物の混合割合の合計が
60〜97重量%であることを特徴とする請求項第1項
ないし第5項のいづれかに記載の液晶組成物。 - 【請求項7】 一般式(II−1)〜(II−8)で表され
る化合物のそれぞれの混合割合の上限が液晶組成物の全
重量に対して、各々40重量%、30重量%、50重量
%、40重量%、60重量%、40重量%、30重量
%、25重量%であることを特徴とする請求項第6項記
載の液晶組成物。 - 【請求項8】 請求項第1〜7項のいづれかに記載の液
晶組成物を用いてなる液晶表示素子。
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JP2003511390A (ja) * | 1999-10-06 | 2003-03-25 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | 液晶フェノールエステル |
-
1996
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WO2000027947A1 (fr) * | 1998-11-05 | 2000-05-18 | Chisso Corporation | Composition pour cristal liquide et afficheurs a cristaux liquides |
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