JPH09241545A - カチオン性電着塗料用樹脂組成物 - Google Patents

カチオン性電着塗料用樹脂組成物

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JPH09241545A
JPH09241545A JP7837196A JP7837196A JPH09241545A JP H09241545 A JPH09241545 A JP H09241545A JP 7837196 A JP7837196 A JP 7837196A JP 7837196 A JP7837196 A JP 7837196A JP H09241545 A JPH09241545 A JP H09241545A
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康久 斉藤
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雅昭 中塩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛等毒性の高い重金属を含まず、防錆性、硬
化性、耐溶剤性、機械物性等において優れた塗膜性能を
有する、カチオン性電着塗料用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)側鎖に活性メチレン基を有し、か
つエポキシ基がアミン化合物と反応した、活性メチレン
基含有アミン変性エポキシ樹脂の、アミノ基をカチオン
化して得られる樹脂(基剤樹脂A)、(B)活性メチレ
ン基を含有しないアミン変性エポキシ樹脂をカチオン化
して得られる樹脂(基剤樹脂B)、(C)ブロック化ポ
リイソシアネート(硬化剤)を含有する、カチオン性電
着塗料用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防錆性に優れ、かつ
硬化性、耐溶剤性、機械物性等で優れた塗膜性能を有す
る新規なカチオン性電着塗料組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、自動車、電気器具等、袋部
構造を有する部材に対し、エアースプレー塗装や静電ス
プレー塗装と比較して、付き回り性に優れまた環境汚染
も少ないことから、プライマー塗装として広く実用化さ
れるに至っているが、防錆性を一層向上させる目的で防
錆顔料を添加することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】代表的な防錆顔料とし
て鉛系顔料があるが、昨今の環境規制及び法規制の動向
を勘案すれば、鉛系顔料を含有する塗料は好ましくな
い。従来から無毒性ないし低毒性の防錆顔料は、いくつ
かは開発されてはいるものの、カチオン電着塗料に使用
した場合、いずれも鉛系顔料に比べて十分な防錆力が得
られないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このようなことから、本
発明者らは、鉛等毒性の高い重金属を含まず、かつ防錆
性、硬化性、耐溶剤性、機械物性等において優れた塗膜
性能を有するカチオン性電着塗料組成物を開発すること
を目的として鋭意検討した。その結果基剤樹脂として、
活性メチレン基およびアミノ基を有する変性エポキシ樹
脂を、カチオン化して基剤樹脂に用いることにより、前
記目的が達成できることを見い出した。
【0005】すなわち本発明は、(A)側鎖に活性メチ
レン基を有し、かつエポキシ基がアミン化合物と反応し
た、活性メチレン基含有アミン変性エポキシ樹脂の、ア
ミノ基をカチオン化して得られる樹脂(基剤樹脂A)、
(B)活性メチレン基を含有しないアミン変性エポキシ
樹脂をカチオン化して得られる樹脂(基剤樹脂B)、
(C)ブロック化ポリイソシアネート(硬化剤)を含有
する、カチオン性電着塗料用樹脂組成物である。本発明
の樹脂組成物は、鉛系顔料を使用しなくても、防錆性、
硬化性、耐溶剤性、機械物性等に優れた特性を発揮し、
特に防錆性、硬化性に優れている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)基剤樹脂Aに用い
る側鎖に活性メチレン基を有するアミン変性エポキシ樹
脂は、エポキシ樹脂中に存在するグリシジル残基(−C
2 CH(OH)CH2 −)の2級水酸基に活性メチレ
ン化合物を反応させ、かつエポキシ基をアミン化合物と
反応させて得られる。本発明で使用する(A)基剤樹脂
Aは、この活性メチレン基含有アミン変性エポキシ樹脂
のアミノ基をカチオン化したものである。
【0007】エポキシ樹脂としては、好ましくは平均し
て1分子当り2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂で
あり、その分子量は400〜7000、特に400〜4
000が好ましい。具体的に例示すると、一つには1分
子中に2個のフェノール性水酸基を有する、ポリフェノ
ールのグリシジルエーテルであり、好ましいポリフェノ
ールとしては、レゾルシン、ハイドロキノン、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(通称ビ
スフェノールA)、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−メ
タン、1,1−(2,4’−ジヒドロキシフェニル)−
メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
エタン、4,4’−ジヒドロキシビフェニール等を挙げ
ることができる。またその他としては、1分子中に2個
のアルコール性水酸基を有するジオールのグリシジルエ
ーテルであり、好ましいジオールとしては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール等の低分子ジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等のオリゴマージオ
ールを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではなく、上記エポキシ樹脂の混合物も可能である。
【0008】好適な分子量を得るためには、上記エポキ
シ樹脂を連結剤を用いて高分子量化を図る。好ましい連
結剤には、上記のポリフェノールあるいはジオールがあ
り、さらには1分子中に2個のカルボキシル基を有する
ジカルボン酸、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、カルボキシル基
含有のブタジエン重合体あるいはブタジエン/アクリロ
ニトリル共重合体等を挙げることができる。またアミン
としては、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、
モノエタノールアミン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン等の1級アミン、あ
るいはヘキサメチレンジミンの各アミノ基を2級化した
ジアミン等挙げることができる。またポリイソシアネー
トによる鎖長延長も可能である。特に好ましい高分子量
化は、上記ポリフェノールのグリシジルエーテルと上記
ジオールのグリシジルエーテルを上記ポリフェノールで
連結反応する方法、あるいは上記ポリフェノールのグリ
シジルエーテルを上記ジカルボン酸で連結する方法であ
り、反応温度は70〜180℃が適当である。
【0009】本発明のエポキシ樹脂の2級水酸基と反応
させる活性メチレン化合物としては、エステル交換反応
を行うものは、アセト酢酸エステル、α−アセトプロピ
オン酸エステル、マロン酸ジエステル、シアノ酢酸エス
テル等が例示でき、中でもt−ブチルエステル基を有す
る化合物がエステル交換には特に好ましい。化合物につ
いて具体例を挙げると、アセト酢酸t−ブチルエステ
ル、α−アセトプロピオン酸t−ブチルエステル、マロ
ン酸メチル−t−ブチルエステル、シアノ酢酸t−ブチ
ルエステルがある。また2級水酸基に直接反応させる場
合はジケテンを使用することができる。また上記化合物
の混合物を使用することも可能である。反応温度は70
〜160℃が適当である。上記の反応により、エポキシ
樹脂の側鎖に−COCH2 CO−あるいは−COCH2
CNの構造を有する、活性メチレン基を導入することが
できるが、これらに限定されるものではない。
【0010】活性メチレン化合物とエポキシ樹脂との反
応割合は、エポキシ樹脂1000gないしそれ以下の重
量部に対して、活性メチレン化合物1モルが好ましい。
この範囲よりも活性メチレン基が少くなると、本発明の
樹脂組成物を用いてカチオン電着塗装を行ったとき、十
分な防錆性能を有する硬化塗膜が得られない。
【0011】上記エポキシ樹脂のエポキシ基を、アミノ
化するアミン化合物については、メチルアミン、エチル
アミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、モ
ノエタノールアミン、n−プロパノールアミン、イソプ
ロパノールアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミ
ン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノー
ルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
ヒドロキシエチルアミノエチルアミン、エチルアミノエ
チルアミン、メチルアミノプロピルアミン、ジメチルア
ミノプロピルアミン等あるいはこれらの混合物を挙げる
ことができる。これらの中で水酸基を有するアルカノー
ルアミン類が特に好ましい。また1級アミノ基をあらか
じめケトンと反応させてブロック化後、残りの活性水素
とエポキシ基と反応させてもよい。アミノ化の具体的な
方法としては、溶剤中または溶剤なしの溶融体中で行う
ことができ、反応温度は40〜150℃が適当である。
【0012】また本発明における(B)基剤樹脂Bは、
エポキシ樹脂にアミンを反応させたアミン変性エポキシ
樹脂のアミノ基をカチオン化したものであり、アミン変
性エポキシ樹脂は、上記の基剤樹脂Aで用いたエポキシ
樹脂と上記のアミン化合物を同様の方法で反応させて得
られる。
【0013】基剤樹脂Aおよび2において、アミノ基の
量は特に限定はないが、通常樹脂1000g当たり0.
5〜3当量が適当である。
【0014】本発明の基剤樹脂AおよびBにおいて、ア
ミノ基のカチオン化には酸が使用されるが、特に好まし
い酸としては、ギ酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、スルファミン酸等がある。
【0015】本発明の基剤樹脂Aと基剤樹脂Bの含有割
合は、固形分重量比で90〜20/10〜80であり、
好ましくは80〜40/20〜60、より好ましくは、
80〜50/20〜50である。この範囲より基剤樹脂
Aが多いと、顔料分散性が低下し、逆にこの範囲より基
剤樹脂Aが少ないと、防錆性が不十分である。
【0016】また本発明における(C)ブロック化ポリ
イソシアネート(硬化剤)は、ポリイソシアネートとブ
ロック剤との反応物であり、ポリイソシアネートとして
は、芳香族あるいは脂肪族(脂環式を含む)のポリイソ
シアネートであり、例示すると、2,4−または2,6
−トリレンジイソシアネートおよびこれらの混合物、p
−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、1, 3あるいは1, 4−ビス−(イソシアネ
ートメチル)−シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート、ビス−(イソシネー
トメチル)−ノルボルナン、3あるいは4−イソシアネ
ートメチル−1−メチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、m−あるいはp−キシリレンジイソシアネート、m
−あるいはp−テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、さらには上記イソシアネートのビュレット変性体あ
るいはイソシアヌレート変性体、あるいは上記イソシア
ネートのイソシアネート基の一部を、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオ
ール等の低分子ジオール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリラクトンジオール等のオリゴマージオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール等のポリオールで連結したポリイソシア
ネートあるいはこれらの混合物を挙げることができる。
【0017】ブロック剤としては、メタノール、エタノ
ール、n−ブタノール、2−エチルヘキサノール等の脂
肪族アルコール化合物、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソルブ等のセ
ロソルブ系化合物、エチルカルビトール、ブチルカルビ
トール等のカルビトール系化合物、アセトンオキシム、
メチルエチルケトンオキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム等のオキシム化合物、ε−カプロラクタム等のラクタ
ム化合物、フェノール、クレゾール、キシレノール等の
フェノール系化合物を挙げることができる。
【0018】ポリイソシアネートとブロック剤との反応
は、溶剤中あるいは溶剤なしの溶融体中で実施すること
ができる。反応に使用する溶剤としては、ポリイソシア
ネートと反応しない溶剤、例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、ニトロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の環状エーテル、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素を例示することができる。反応
温度については特に限定はないが、好ましくは30〜1
50℃である
【0019】本発明のカチオン性電着塗料用樹脂組成物
において、カチオン基を有する基剤樹脂(A)および基
剤樹脂(B)の合計量と、ブロック化ポリイソシアネー
ト(硬化剤)(C)の含有割合は、固形分重量比で90
〜40/10〜60であり、好ましくは85〜40/1
5〜60、より好ましくは、80〜55/20〜45で
ある。
【0020】本発明のカチオン性電着塗料用樹脂組成物
には、さらに必要に応じて通常の塗料添加物、例えば、
チタンホワイト、カーボンブラック、ベンガラ等の着色
顔料、カオリン、タルク、珪酸アルミニウム、炭酸カル
シュウム、マイカ、クレー、シリカ等の体質顔料、りん
酸亜鉛、りん酸鉄、りん酸アルミニウム、りん酸カルシ
ウム、亜りん酸亜鉛、亜りん酸アルミニウム、シアン化
亜鉛、酸化亜鉛、トリポリりん酸アルミニウム、モリブ
デン酸亜鉛、モリブデン酸アルミニウム、モリブデン酸
カルシウム、りんモリブデン酸亜鉛、りんモリブデン酸
アルミニウム、カルシウムフェライト、マグネシウムフ
ェライト、亜鉛フェライト等の防錆顔料、消泡剤、ハジ
キ防止剤、水性溶剤あるいは硬化触媒等を含有すること
ができる。またその他の樹脂、例えばアクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、ブタジエン系樹脂等を
含有することができる。
【0021】本発明のカチオン性電着塗料組成物は、通
常水に分散した状態で既知のカチオン電着塗装によって
所望の基材表面に塗装することができる。具体的には塗
料の固形分濃度は、好ましくは約5〜40重量%さらに
好ましくは15〜25重量%、PHは5〜8に調整し、
浴温15〜35℃、負荷電圧100〜450Vの条件で
被塗物を陰極として塗装することができる。塗装された
被塗物を水洗後、焼付炉中で100〜200℃で10〜
30分間焼き付けて硬化塗膜を得ることができる。本発
明のカチオン性電着塗料組成物から得られる塗膜膜厚に
は特に制限はないが、硬化塗膜において5〜60μm、
好ましくは10〜40μmが適当である。
【0022】
【実施例】以下本発明を、(A)側鎖に活性メチレン基
を有するアミン変性エポキシ樹脂(基剤樹脂A)、
(B)活性メチレン基を含有しないアミン変性エポキシ
樹脂(基剤樹脂B)、(C)ブロック化ポリイソシアネ
ート(硬化剤)の製造例と、実施例、比較例により説明
する。
【0023】製造例1 基剤樹脂A−1の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量186のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(ダウ・ケミカル社製 DER−331L)12
57g(6.76当量)、ビスフェノール543g
(4.76当量)、ジエチレングリコールジメチルエー
テル331gを仕込み、撹拌しながら反応系内を十分窒
素置換する。その後トリフェニルホスフィン4.0gを
仕込んで、140℃まで昇温し、同温度で3時間反応し
てエポキシ樹脂を得た。続いて90℃まで温度を下げ、
ジ−n−ブチルアミン246g(1.9モル)を仕込
み、同温度で3時間反応した。続いてアセト酢酸t−ブ
チルエステル554g(3.5モル)を仕込み、温度を
110〜130℃に保持して減圧しながらt−ブタノー
ルを留去し、その後メトキシプロパノール331g,メ
チルイソブチルケトン340gを仕込んで、固形分70
%の基剤樹脂A−1を得た。
【0024】製造例2 基剤樹脂A−2の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量186のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(ダウ・ケミカル社製 DER−331L)11
22g(6当量)、エポキシ当量300のポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル(三洋化成社製 グ
リシエールPP−300P)720g(2.4当量)、
ビスフェノールA684g(6当量)、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル413g、トリブチルアミン
1.0gを仕込み、150℃まで昇温した後、同温度で
6時間保温してエポキシ樹脂を得た。続いてアセト酢酸
t−ブチルエステル475g(3モル)を仕込み、温度
を110〜130℃に保持して減圧しながらt−ブタノ
ールを留去した。続いてブチルセロソルブ399gを仕
込んで70℃まで温度を下げ、脱イオン水72g、ジエ
タノールアミン240g(2.28モル)を仕込み、同
温度で5時間保温して反応を終了した。その後メチルイ
ソブチルケトン409gを仕込んで、固形分70%の基
剤樹脂A−2を得た。
【0025】製造例3 基剤樹脂A−3の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量186のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(ダウ・ケミカル社製 DER−331L)11
01g(5.92当量)、酸当量291のダイマー酸
(播磨化成社製ハリダイマー200)570g(1.9
6当量)、ビスフェノールA224g(1.96当
量)、ジエチレングリコールジメチルエーテル275
g、トリブチルアミン1.2gを仕込み、150℃まで
昇温した後、同温度で5時間保温してエポキシ樹脂を得
た。続いてアセト酢酸t−ブチルエステル400g
(2.5モル)を仕込み、温度を110〜130℃に保
持して減圧しながらt−ブタノールを留去した。続いて
ブチルセロソルブ325gを仕込んで70℃まで温度を
下げ、脱イオン水72g、ジエタノールアミン200g
(1.9モル)を仕込み、同温度で5時間保温して反応
を終了した。その後メチルイソブチルケトン317gを
仕込んで、固形分70%の基剤樹脂A−3を得た。
【0026】製造例4 基剤樹脂B−1の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量950のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(東都化成社製 エポトートYD−014)18
05g(1.9当量)、メトキシプロパノール855g
を仕込み、90℃まで昇温する。ジエタノールアミン1
90g(1.8モル)を仕込み、その後同温度で3時間
保温して固形分70%の基剤樹脂B−1を得た。
【0027】製造例5 基剤樹脂B−2の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量300のポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(三洋化成社製 グリシエールP
P−300P)600g(2当量)、エポキシ当量18
7のビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成社製
エポトートYD−128)1122g(6当量)、ビス
フェノールA684g(6当量)、トリブチルアミン
1.0gを仕込み、150℃まで昇温する。その後15
0℃で6時間保持した後、メトキシプロパノール111
1gを仕込み、80℃まで冷却した。次いで100℃ま
で昇温して、ジエタノールアミン200g(1.9モ
ル)を仕込み、その後同温度で2時間保温して固形分7
0%の基剤樹脂B−2を得た。
【0028】製造例6 基剤樹脂B−3の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量187のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(東都化成社製 エポオートYD−128)37
4g(2当量)、エポキシ当量475のビスフェノール
A型エポキシ樹脂(東都化成社製 エポトートYD−0
11)950g(2当量)、メトキシプロパノール69
5g、ジエタノールアミン105g(1モル)、ジエチ
ルアミノプロピルアミン195g(1.5モル)を仕込
み、温度を120℃まで昇温し、同温度で3時間反応さ
せて、固形分70%の基剤樹脂B−3を得た。
【0029】製造例7 硬化剤Cの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、イソホロン235g、トルエン110g、ε−カ
プロラクタム339g(3モル)を仕込み、45℃まで
昇温しε−カプロラクタムを溶解する。イソシアネート
当量140のポリメチレンポリフェニルイソシアネート
(日本ポリウレタン社製 ミリオネートMR−400)
812gを1時間かけて仕込み、40〜50℃で3時間
反応させた。反応後同温度を保持しながらブチルセロソ
ルブ500g(4.24モル)を1時間かけて滴下し、
滴下後90℃まで昇温して2時間保温し固形分75%の
硬化剤Cを得た。
【0030】実施例1、2、3、4、5 比較例1、2 表1に示す配合で電着塗料を作製し、性能評価を行っ
た。
【0031】
【表1】
【0032】樹脂水分散液の調製 基剤樹脂、硬化剤の混合物をフェノキシプロパノール、
ギ酸、脱イオン水の混合液中によく撹拌しながら仕込ん
で、樹脂水分散液を得た。 顔料ペーストの調製 基剤樹脂、ギ酸、脱イオン水、ブチルカルビトール、カ
ーボンブラック、酸化チタン、カオリン、ジブチル錫オ
キサイドをディゾルバーで充分撹拌した後、横型サンド
ミルで粒ゲージ粒度10μm以下になるまで分散し、顔
料ペーストを得た。 電着塗料の調製 上記樹脂水分散液、顔料ペーストを表1の量で配合し電
着塗料液を得た。
【0033】試験板の作製方法 上記で得られた電着塗料液を用いてカーボン電極を陽極
とし、りん酸亜鉛処理板(日本テストパネル社製、Bt
3004、0.8×70×150mm)を陰極とし、焼
き付け後の膜厚が20μmとなる条件で電着塗装を行
い、175℃で25分間焼き付けを行った。塗膜性能評
価を結果を表1に示す。 評価方法 (1)外観 目視で判定しワキ、ブツ等が認められない
ものを○と判定する。 (2)硬化性 試験板を40℃のアセトン中に24時間
浸漬し、下記式によりゲル分率を計算する。 ゲル分率=(浸漬前重量−浸漬後重量)/浸漬前重量×
100(%) (3)耐衝撃性 Dupont式 1/2インチ1kg
での落下距離(cm) (4)エリクセン 塗膜を変形させた時の剥がれが生ず
るまでの距離(mm) (5)耐塩水噴霧試験 JIS−Z−2731に準じて
行った。電着塗装面に素地に達するきずをカッターナイ
フで入れ、1000時間後の錆幅を評価する。 (6)温塩水浸漬試験 50℃、5%の食塩水に塗装試
験板を1000時間浸漬した後、試験板全体に対する塗
膜剥離面積の割合を測定し、%で表示する。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、鉛等毒性の高い重金属
を含まず、防錆性、硬化性、耐溶剤性、機械物性等にお
いて優れた塗膜性能を有する、カチオン性電着塗料用樹
脂組成物を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)側鎖に活性メチレン基を有し、か
    つエポキシ基がアミン化合物と反応した、活性メチレン
    基含有アミン変性エポキシ樹脂の、アミノ基をカチオン
    化して得られる樹脂(基剤樹脂A)、(B)活性メチレ
    ン基を含有しないアミン変性エポキシ樹脂をカチオン化
    して得られる樹脂(基剤樹脂B)、(C)ブロック化ポ
    リイソシアネート(硬化剤)を含有する、カチオン性電
    着塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 基剤樹脂Aに使用するエポキシ樹脂が、
    ポリフェノールのグリシジルエーテル、ジオールのグリ
    シジルエーテルおよびポリフェノールとを反応させて得
    られるエポキシ樹脂である、請求項1記載のカチオン性
    電着塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ジオールがポリプロピレングリコールで
    ある、請求項2記載のカチオン性電着塗料用樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 基剤樹脂Aに使用するエポキシ樹脂が、
    ポリフェノールのグリシジルエーテルを、ジカルボン酸
    で連結反応して得られるエポキシ樹脂である、請求項1
    記載のカチオン性電着塗料用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ジカルボン酸がダイマー酸あるいは末端
    カルボキシル基含有のブタジエン/アクリロニトリル共
    重合体である、請求項4記載のカチオン性電着塗料用樹
    脂組成物。
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