JPH0924135A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0924135A
JPH0924135A JP7173796A JP17379695A JPH0924135A JP H0924135 A JPH0924135 A JP H0924135A JP 7173796 A JP7173796 A JP 7173796A JP 17379695 A JP17379695 A JP 17379695A JP H0924135 A JPH0924135 A JP H0924135A
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JP
Japan
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variable display
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JP7173796A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示装置で表示可能である画像の種類が
増加することに伴なうプログラムの設計に要する労力を
極力削減する。 【解決手段】 可変表示装置に表示させる画像を指定す
る8ビットのコマンドデータ、COM0において、上位
4ビットにより表示させる画像の分類を構成し、下位4
ビットにより上位4ビットで指定された分類別に各画像
が指定されるように構成することで、新たな画像が指定
可能となるようにプログラムを設計するにあたって、そ
の画像が既に分類されているいずれかの分類種別に属す
る場合、その分類種別に従属させることが可能となるよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機
に関し、詳しくは、表示状態が変化可能な可変表示装置
を有し、前記可変表示装置の可変表示結果が予め定めら
れた特定の表示態様になった場合に所定の遊技価値を付
与可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、種々の画像を表示する
ための可変表示部を有する可変表示装置が備えられた遊
技機があり、可変表示装置は、たとえばCRTやLCD
などを用いて構成されたものがある。
【0003】この従来の遊技機においては、可変表示装
置の可変表示部に複数種類の図柄を可変表示させた後、
遊技者の遊技興趣を向上させるべく、様々な表示制御を
行なった後、表示停止制御して、その停止結果が特定の
図柄の組合せとなれば、特定遊技状態となり、遊技者に
所定の遊技価値を付与可能となるように構成されてい
た。
【0004】また、特定遊技状態中は、可変表示装置の
可変表示部において、その遊技状態を遊技者に報知する
画像が表示されるとともに、遊技効果を盛り上げるべ
く、工夫を凝らした画像が様々に表示制御されるように
構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機においては、遊技状態に応じて表示すべき画像を
表示させる過程において、多くのプログラムステップを
更新させ、ようやく表示に至っていた。つまり、プログ
ラムステップが多く必要となりプログラム設計に手間が
かかりすぎるという欠点があった。
【0006】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
であり、その目的は、可変表示装置でなされる画像の表
示制御に関するプログラム設計を容易に行なうことので
きる遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、前記可
変表示装置の可変表示結果が予め定められた特定の表示
態様になった場合に所定の遊技価値を付与可能となる遊
技機であって、前記遊技機の遊技状態を制御するための
遊技制御手段と、該遊技制御手段からの指令信号を受け
て、前記可変表示装置を表示制御する可変表示制御手段
とを含み、該可変表示制御手段は、複数種類の表示モー
ドにより前記可変表示装置を可変表示制御可能であり、
かつ、各表示モードについて複数種類の画像状態を表示
制御可能であり、前記指令信号は、前記複数種類の表示
モードのうちどの種類の表示モードを選択して表示制御
するかを指定するモード指定データと、前記複数種類の
画像状態のうちどの種類の画像状態を選択して表示制御
するかを指定する画像状態指定データとを含むことを特
徴とする。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成に加えて、前記可変表示制御手段は、前記可
変表示装置を表示制御するための複数種類の表示制御用
プログラムを記憶している表示制御用プログラム記憶手
段を含み、前記表示制御用プログラムは、前記複数種類
の表示モード別に分類された大分類と、前記複数種類の
画像状態別に分類された小分類とに従って、分類された
状態で前記表示制御用プログラム記憶手段に記憶されて
おり、前記可変表示制御手段は、前記遊技制御手段から
の指令信号に含まれているモード指定データに従って前
記表示モード別の大分類の中から指定された大分類を選
択し、前記指令信号に含まれている画像状態指定データ
に従って前記選択された大分類の中から前記画像状態別
の小分類を選択し、当該選択された小分類に属する前記
表示制御用プログラムに従って前記可変表示装置の可変
表示制御を行なうことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、遊技制御手段の
働きにより、前記遊技機の遊技状態が制御されて、可変
表示制御手段の働きにより、前記遊技制御手段からの指
令信号を受けて前記可変表示装置が表示制御される。前
記指令信号は、複数種類の表示モードのうちどの種類の
表示モードを選択して表示制御するかを指定するモード
指定データと、複数種類の画像状態のうちどの種類の画
像状態を選択して表示制御するかを指定する画像状態指
定データとを含んでおり、前記可変表示制御手段の働き
により、前記可変表示装置は複数種類の表示モードによ
り可変表示制御され、また、各表示モードについて複数
種類の画像状態により表示制御される。
【0010】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明の作用に加えて、前記可変表示制御手段の働
きにより、前記遊技制御手段からの指令信号に含まれて
いるモード指定データに従って前記表示モード別の大分
類の中から指定された大分類が選択されて、前記指令信
号に含まれている画像状態指定データに従って該選択さ
れた大分類の中から前記画像状態別の小分類が選択さ
れ、該選択された小分類に属する前記表示制御用プログ
ラムに従って前記可変表示装置の可変表示制御が行なわ
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例として、パチンコ遊技機を示
すが、本発明はこれに限られるものではなく、他にコイ
ン遊技機やスロットマシンなどのように表示状態が変化
可能な可変表示手段を有し、この可変表示手段の表示結
果が予め定められた特定の表示態様となった場合に所定
の遊技価値が付与可能となる遊技機であればすべてに適
用することが可能である。
【0012】図1は、本発明の実施の形態に係るパチン
コ遊技機の遊技盤の構成を示す正面図である。パチンコ
遊技機の遊技盤1の前面には、2本の区画レール2が円
状に植立されている。区画レール2は、外レールおよび
内レールから構成され、外レールと内レールとで囲まれ
た領域を遊技領域3という。
【0013】パチンコ遊技機には、遊技者がパチンコ玉
の打込みを操作するための打球操作ハンドル(図示せ
ず)が設けられている。この打球操作ハンドルを遊技者
が操作することにより、パチンコ玉が1個ずつ発射され
る。発射されたパチンコ玉は、外レールと内レールとの
間に形成された誘導路によって遊技領域3に導かれる。
誘導路から遊技領域3への出口部分には、一旦、遊技領
域3に打込まれたパチンコ玉が、誘導路内に逆戻りする
ことを防止するための弁状の戻り玉防止部材21が設け
られている。なお、遊技領域3に打込まれたパチンコ玉
を以下の説明では「打玉」という。
【0014】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を
変動表示するための可変表示装置24が設けられてい
る。可変表示装置24の下方には、始動口5と、可変入
賞球装置4とが設けられている。可変表示装置24の左
右両側の通称「肩部」と呼ばれる位置には、通過口16
が設けられている。通過口13のそれぞれ下方の通称
「袖部」と呼ばれる位置には、入賞口17が設けられて
いる。可変入賞球装置4の左右両側の通称「落し部」と
呼ばれる位置には、入賞口13が設けられている。可変
入賞球装置4の下方には、打玉が通過可能な通過口を構
成する通過スイッチ104が設けられている。遊技領域
3の最下部にはアウト孔23が設けられている。
【0015】遊技領域3に打込まれた打玉は、遊技領域
3を流下する途中で始動口5と、可変入賞球装置4と、
入賞口13、17とのいずれかの入賞口に入賞するか、
または、通過スイッチ104を通過後もしくは通過する
ことなくアウト玉23へ導かれてアウト玉として処理さ
れる。可変入賞球装置4に打玉が入賞した場合は、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が遊技者に払出される。
始動口5と入賞口13、17とのいずれかに打玉が入賞
した場合は、入賞玉1個に対して7個の景品玉が遊技者
に払出される。すなわち、本実施の形態では可変入賞球
装置4に入賞した入賞玉によって払出される景品玉数
は、それ以外の入賞口に入賞した入賞玉によって払出さ
れる景品玉数よりも相対的に多くなるように設定してい
る。
【0016】遊技領域3には、さらに、遊技領域3を装
飾するとともに打玉の流下方向を多様化させるための風
車14が設けられている。また、通過口16には破線で
示すように略円弧状の通過溝が設けられており、通過口
16を通過した打玉は、始動口5および開閉板7の方向
に導かれる。また、通過口16の下方には始動口5およ
び可変入賞球装置4へ打玉を誘導する遊技釘3aおよび
風車3bが設けられている。したがって、通過口16を
通過した打玉は、始動口5および可変入賞球装置4へ入
賞する確率が高くなるように設定している。
【0017】また、遊技領域3やその周辺には遊技盤1
を装飾したり遊技状態を遊技者に報知したりして遊技効
果を高めるために、以下のような各種のランプおよびL
ED(Light Emitting Diode)類
が配設されている。
【0018】遊技領域3の左右両端部には、サイドラン
プ19が設けられている。風車14には風車ランプ15
が設けられている。袖部の入賞口17には、袖ランプ1
8が設けられている。入賞口13には、飾りLED12
が設けられている。遊技領域3の周囲には、レール飾り
ランプ22が設けられている。
【0019】可変入賞球装置4について説明する。図2
は可変入賞球装置4の斜視図である。可変入賞球装置4
には、始動口5と、開閉板7と、開成翼片102とが設
けられている。開閉板7は遊技領域3の前後方向に所定
範囲で傾動可能となるよう、遊技盤1の裏面に設けられ
たソレノイド8(図1参照)により駆動される。開成翼
片102は、遊技盤1の裏面に設けられたソレノイド1
03(図1参照)により、始動口5を中心に所定間隔だ
け開成するように駆動される。図2は、ソレノイド10
3(図1参照)が作動した場合の開成翼片102を示
す。また図1には、ソレノイド103が作動していない
場合の開成翼片102が実線で示されており、ソレノイ
ド103が作動している場合の開成翼片102が破線で
示されている。なお、ソレノイド103(図1参照)が
作動していない状態であっても、開成翼片102は始動
口5に打玉が入賞可能な間隔を保持して閉成している。
開成翼片102が開成中は、開成中に比較して、打玉が
始動口5へ入賞しやすくなる。
【0020】開閉板7の下方には、打玉の通過を検出可
能な通過スイッチ104が設けられている。打玉が通過
スイッチ104に検出されることに基づいて、後述する
普通図柄表示部100に表示される図柄の変動表示が開
始する(以下、普通図柄表示部100に表示される図柄
を普通図柄という)。この変動表示が停止したとき、停
止図柄が予め定められた当りの図柄となった場合に、開
成翼片102がソレノイド103(図1参照)の働きに
より所定時間開成する。開成翼片102がソレノイド1
03(図1参照)の働きにより開成している間は、開成
していないときに比較して打玉が始動口5に入賞しやす
い状態となる。
【0021】可変入賞球装置4は、通常時には開閉板7
を閉成状態にし、打玉が入賞しない遊技者にとって不利
な状態(以下、この状態を「第2の状態」という)とな
っている。始動口5に打玉が入賞したことに基づいて可
変表示装置24の表示画面上において、3つの図柄の変
動表示が行なわれる(以下、それぞれの図柄を特に「特
別図柄」という)。この変動表示が停止したときの3つ
の特別図柄の組合せに基づいて「大当り」、「はずれ」
の2つの状態が発生する。さらに「大当り」となる特別
図柄の組合せの中には、後述する「確率変動」を生じさ
せる「特別図柄の組合せ」が含まれている。確率変動が
生じると、遊技者にとって不利な第2の状態から、後述
する遊技者にとって有利な第1の状態に変移する確率
が、確率変動が生じていない通常時に比較して高くな
る。確率変動が生じているときを特に「確率変動時」あ
るいは「確率変動中」と呼ぶ。これに対して、確率変動
が生じていないときを特に「通常時」と呼ぶ。また確率
変動を生じさせる特別図柄の組合せを「確率変動図柄の
組合せ」という。
【0022】確率変動時あるいは通常時に大当りが発生
すると、可変入賞球装置が、遊技者にとって不利な第2
の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第
1の状態となる。大当りが発生し、可変入賞球装置4が
遊技者にとって有利な第1の状態となっている状態を特
定遊技状態という。上記大当りが発生した場合、可変入
賞球装置4は、開閉板7を開成状態にして、打玉が可変
入賞球装置4の大入賞口に入賞することが可能な遊技者
にとって有利な第1の状態となる。
【0023】可変入賞球装置4の前記第1の状態は、開
閉板7が開成状態となった後に、29.5秒が経過する
か、または、可変入賞球装置4の入賞開口(大入賞口)
に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条
件が成立したことにより終了する。すなわち、上記条件
が成立したとき開閉板7が閉成状態となり、可変入賞球
装置4が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入
賞口に入賞した打玉は、可変入賞球装置4の入賞開口に
設けられた入賞玉検出器10により検出される。
【0024】大入賞口の内側の中央部分には、通称「V
ポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入
賞口に入った打玉が、この特定領域に入賞すれば、その
特定入賞玉がVポケットに設けられた特定玉検出器9に
より検出される。特定入賞玉が検出されると、その回の
可変入賞球装置4の遊技者にとって有利な第1の状態が
終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4を前記第
1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。
この繰返し継続制御により、可変入賞球装置4は最高1
6回連続して前記第1の状態となる。また、上記のよう
に大入賞口の特定領域に打玉が入賞した場合、V表示L
ED20(図1参照)が点灯し、特定領域に打玉が入賞
したことが遊技者に報知される。この繰返し継続制御の
終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技者に
とって不利な第2の状態となる。
【0025】もし、前記第1の状態を発生させた大当り
の図柄の組合せが、確率変動図柄の組合せであった場合
には、繰返し継続制御終了後遊技者にとって不利な第2
の状態となったときに確率変動が生じる。前述のとおり
確率変動時には、通常時に比べて大当りの発生する確率
が高くなっている。本実施の形態に示すパチンコ遊技機
では、確率変動図柄の組合せにより大当りとなって以
降、繰返し継続制御が終了後に1回目の確率変動が生
じ、さらに、その後大当りが発生し繰返し継続制御の終
了後に2回目の確率変動が生じる。1回目または2回目
の確率変動時に発生した大当りが、確率変動図柄の組合
せによるものである場合には、その大当り以降、改めて
1回目、2回目の確率変動が生じる。つまり、確率変動
図柄の組合せにより大当りとなった場合には、その大当
り以降、少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰
返し継続制御が行なわれていない遊技者にとって不利な
第2の状態において確率変動が生じる。2回目の確率変
動が発生しているときに大当りとなった図柄の組合せ
が、確率変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴
う繰返し継続制御終了後、確率変動の生じていない通常
状態に戻る。
【0026】確率変動時には、打玉が始動口5へ入賞し
たことに基づいて特別図柄の変動表示がなされた後、大
当りとなる組合せになる確率が高くなっている。また、
打玉が通過スイッチ104を通過したことに基づいて普
通図柄の変動表示がなされた後、当りとなる確率も高く
なっている。前述のとおり、普通図柄が当りの図柄であ
った場合には、開成翼片102が所定時間開成する。開
成翼片102が開成することで特別図柄の変動表示を促
す始動口5への打玉の入賞確率が高くなる。さらに、確
率変動時以外の通常時には、開成翼片102の開成時間
は0.5秒、開成回数は1回であるが、確率変動時には
開成時間が2.9秒、開成回数が2回に変化し、打玉が
始動口5へ入賞しやすくなる。打玉が始動口5へ入賞し
やすくなることで、特別図柄の変動機会が多くなる。こ
れにより大当りとなる可能性が高まる。確率変動時に
は、飾りLED12が点滅し、その旨が遊技者に報知さ
れる。
【0027】特定領域について説明する。図3は、可変
入賞球装置4の入賞空間の前後方向の縦断面図、図4は
その左右方向の縦断面図をそれぞれ示す。図3を参照し
て、入賞空間111は、入賞球を検出する入賞玉検出器
10と、入賞玉を入賞玉検出器10へ導く傾斜路106
および107と、特定領域に入賞した入賞玉(P)を保
持する玉貯留部材108とが設けられている。図に示す
ように、玉貯留部材108によって制限される特定領域
の空間には、2つ以上の打玉が保持されることのない構
成となっている。玉貯留部材108によって保持される
入賞玉(P)の下方には、特定玉検出器9が設けられて
いる。玉貯留部材108には、玉貯留部材108を遊技
盤1(図1参照)前面向かって右方向へ付勢させるスプ
リング109が設けられている。ストッパ部110は、
入賞玉(P)の自重による玉貯留部材108の傾斜動作
を抑止可能となるように設けられている。したがってス
プリング109の付勢力は入賞玉(P)の自重より弱い
ものでなければならない。図3(A)は、ストッパ部1
10が玉貯留部材108の傾斜を抑止している状態を示
し、図3(B)は、ストッパ部110が玉貯留部材10
8の傾斜を抑止していない状態を示す。ストッパ部11
0が玉貯留部材108の傾斜を抑止している場合には、
入賞玉(P)は特定玉検出器9に検出されない。一方、
ストッパ部110が玉貯留部材108の抑止を解除した
場合には、入賞玉(P)の自重が玉貯留部材108を所
定角度傾斜させることにより、入賞玉(P)が下方に落
下し、特定玉検出器9によって検出される。次に、図4
を参照してストッパ部110と玉貯留部材108との関
係について説明する。ストッパ部110は、図に示す通
り開閉板7と一体化しており、開閉板7が開成している
場合にはストッパ部材110によって玉貯留部材108
の傾斜動作が抑止されている(図4(A))。したがっ
て、特定領域に侵入した打玉は、特定遊技状態が終了し
て開閉板7が閉成するまで特定玉検出器9で検出されな
い。また、図3(A)で示すように入賞玉(P)が玉貯
留部材108によって保持されている場合、特定領域は
入賞玉(P)によって満たされているため、後続して打
玉が特定領域に入賞することなく、傾斜路106、10
7を通じて入賞玉検出器10に落入する。このように特
定玉検出器9による入賞玉の検出は、特定遊技状態が継
続している間に行なわれることはなく、特定遊技状態の
繰返し継続制御が行なわれるたびに特定玉検出器9によ
る入賞玉の検出が行なわれる。
【0028】再び図1に戻り始動入賞について説明す
る。始動口5に打玉が入賞することを特に「特別図柄の
始動入賞」という。これに対し通過スイッチ104を打
玉が通過することを特に「普通図柄の始動入賞」とい
う。まず特別図柄の始動入賞について説明する。始動口
5に入賞した打玉は、遊技盤1の裏面に設けられた始動
玉検出器6により検出される。始動口5に打玉が入賞し
たことをきっかけとして、可変表示装置24の表示部3
2において特別図柄の変動表示が開始される。この変動
表示の停止時に特定の特別図柄の組合せが表示された場
合に、可変入賞球装置4が遊技者にとって有利な第1の
状態となる。特別図柄の変動表示が行なわれている間、
および特別図柄の変動表示の結果に基づいて可変入賞球
装置4が前記第1の状態となっている間に、始動口5に
打玉が入賞すれば、その始動入賞が記憶される。これを
始動記憶という。始動記憶の個数は、始動記憶LED3
3の点灯により遊技者に報知される。始動記憶の上限は
4個に定められている。始動記憶がある場合には、表示
部32における特別図柄の変動表示が停止した後、また
は可変入賞球装置4の第1の状態が終了した後に、再
び、表示部32における特別図柄の変動表示が開始され
る。また、始動記憶の状態に応じて特別図柄の表示変動
開始から表示変動終了までの可変表示制御時間が短縮さ
れる。可変表示制御時間の短縮が行なわれるのは以下の
理由による。始動入賞記憶数が上限値に至っている場合
には、それ以上始動入賞しても、その入賞は記憶されず
に無効となる。このような状態のときには、遊技者は、
打玉が無駄にならないように打球操作ハンドルの操作を
止めること(以下、これを「止め打ち」と言う)が多
い。遊技者が止め打ちしているときには、パチンコ遊技
機におけるパチンコ玉の消費が停止するので、パチンコ
遊技機の稼働率が低下することになる。このような不具
合を防止するために、可変表示制御時間の短縮が行なわ
れる。可変表示制御時間が短縮されることにより、単位
時間当りの特別図柄の表示変動回数が多くなり、始動記
憶の上限を超過することによって無効となる始動入賞の
個数を減少させることができる。これにより、遊技者が
止め打ちすることが少なくなる。したがって、パチンコ
遊技機の稼働率の低下が防止でき、遊技場にとっての経
営上の不都合が極力発生しないようにすることができ
る。可変表示制御時間が短縮される条件、および短縮さ
れる可変表示制御時間は、確率変動時と通常時とで異な
る。
【0029】通常時には、始動記憶が4つある場合、可
変表示制御時間の短縮が行なわれる。一方、確率変動時
には、始動記憶が2つ以上ある場合、短縮が行なわれ
る。また、短縮後の可変表示制御時間は、通常時に比較
して確率変動時の方がより短く設定されている。通常時
と確率変動時とでこのような差を設けたのは、以下の理
由による。確率変動時は、打玉が始動口5へ入賞する確
率が高いために、打玉の入賞タイミングの間隔が短くな
り、始動記憶数が比較的早いテンポでカウントアップさ
れる。したがって、始動記憶数が上限値(4個)に至る
のを待って短縮を行なった場合、可変表示制御時間が短
縮されている最中にも次々に打玉の始動入賞する可能性
が高い。可変表示制御時間が短縮されている最中に始動
入賞するこれらの打玉が無効となるのを極力防止するた
めに、始動記憶数が上限値未満の数、たとえば2個以上
であれば、可変表示制御時間を短縮するように構成し、
かつ、短縮後の可変表示制御時間も確率変動時は通常時
に比較してより短く設定している。
【0030】次に普通図柄の始動入賞について説明す
る。打玉が通過スイッチ104を通過することに基づい
て、可変表示装置24の普通図柄表示部100において
普通図柄の変動表示が開始される。この変動表示の停止
時に予め定められた特定の図柄となった場合に当りが発
生する。当りが発生することに伴い開成翼片102が所
定時間開成する。開成翼片102の開成中は、開成して
いない場合に比べて打玉が始動口5に入賞しやすくな
る。したがって、表示部32における特別図柄の変動機
会が多くなり、可変入賞球装置4が遊技者にとって有利
な第1の状態となる可能性が高まる。普通図柄の変動表
示が行なわれている間に、打玉が通過スイッチ104を
通過すれば、その始動入賞が記憶される。この始動記憶
を前記始動口5に対する打玉の始動入賞と特に区別する
場合に「普通図柄の入賞記憶」という。普通図柄の入賞
記憶の個数は、始動記憶LED101の点灯により遊技
者に報知される。入賞記憶がある場合には、普通図柄表
示部100における普通図柄の変動表示が停止した後、
再び、普通図柄表示部100における普通図柄の表示変
動が開始される。また、普通図柄の表示変動開始から表
示変動終了までの可変表示制御時間は遊技状態に応じて
短縮される。短縮が行なわれるのは確率変動が発生して
いる場合である。可変表示制御時間が短縮されることに
より、単位時間当りの普通図柄の表示変動回数が多くな
る。これにより、始動記憶の上限を超過することにより
無効となる始動入賞の個数を減少させることができる。
【0031】可変表示装置24について説明する。可変
表示装置24は、所定の図柄を表示させることのできる
普通図柄表示部100と、表示部32などから構成され
ている。普通図柄表示部100は、LED表示器であ
る。表示部32は、LCD表示器の画像表示画面であ
る。
【0032】表示部32にはさまざまな画像が表示され
る。たとえば、特別図柄停止時のデモンストレーション
画面には、画面の上部に背景となる2つの建物およびそ
の左右に2つの山が表示され、画面の下部には、2つの
建物に続く道路が表示される。
【0033】可変表示装置24の外周部には、飾りLE
D27と、飾りLED28a,28bと、飾りLED2
9と、飾りLED30と、飾りLED31とが設けられ
ている。飾りLED28aには「WINNER」の文字
が表示され、飾りLED28bには「CRUSH」が表
示される。飾りLED28aおよび28bは、たとえ
ば、飾りLED28aが点灯した場合には、次に、飾り
LED28bが点灯するまで、特定遊技状態において遊
技者が獲得した景品玉を使用し、継続して遊技を行なう
ことを遊技場側が許可するというサービスを行なうか否
かを決定する場合などに使用される。
【0034】表示部32の上部には、さらに始動記憶L
ED33および101が設けられている。前述のように
始動記憶の個数は上限が4個に定められており、始動口
5または通過スイッチ104における打玉の検出に基づ
く始動記憶の個数に応じて始動記憶LED33または1
01がそれぞれ点灯し、遊技者に報知される。
【0035】次に、本実施の形態のパチンコ遊技機に用
いられる制御回路について説明する。図5および図6
は、図1に示すパチンコ遊技機の制御回路の構成を示す
ブロック図である。本実施の形態では、以下に説明する
制御回路によりパチンコ遊技機を所定の順序で制御す
る。
【0036】図5および図6を参照して、制御回路は、
基本回路46、入力回路47、LCD回路48、初期リ
セット回路49、定期リセット回路50、アドレスデコ
ード回路51、LED回路52、ソレノイド回路53、
音声合成回路54、音量増幅回路55、情報出力回路5
6、ランプ回路57、電源回路58、LCD表示装置3
5、普通図柄表示部(LED表示器)100を含む。
【0037】基本回路46は、制御用プログラムに従っ
てパチンコ遊技機の各種機器を制御する。メイン基本回
路46の内部には、制御用プログラムなどを記憶してい
るROM(Read Only Memory)と、そ
の制御用プログラムに従って制御動作を行なうためのC
PU(Central Processing Uni
t)と、CPUのワーク用メモリとして機能するRAM
(Random Access Memory)と、I
/O(Input/Output)ポートと、クロック
発生回路とが設けられている。本実施の形態では、特に
CPUを半導体チップで構成したMPU(Microp
rocessors Unit)で構成している。な
お、基本回路46の内部構成については詳細な図示を省
略する。
【0038】入力回路47は、始動口5に入賞した打玉
を検出するための始動玉検出器6と、可変入賞球装置4
の大入賞口に入賞した打玉を検出するための入賞玉検出
器10と、大入賞口の所定の領域に設けられた特定領域
に入賞した打玉を検出するための特定玉検出器9と、打
玉の通過を検出する通過スイッチ104と接続される。
入力回路47は、各検出器から出力される検出信号を基
本回路46へ送信する。
【0039】また、入力回路47は、打玉の入賞に応じ
て払出す賞球個数の制御を行なう賞球個数制御基板(図
示省略)より、当り玉信号A,Bを受信する。当り玉信
号Aがオンになれば払出すべき賞球数が17個であるこ
とを意味し、当り玉信号Bがオンになれば払出すべき賞
球数が5個であることを意味する。なお、当り玉信号コ
モンは共通信号である。
【0040】LCD回路48は、基本回路46から出力
される制御信号に従って、可変表示装置24に含まれる
LCD表示装置35を駆動制御するための回路である。
LCD回路48からLCD表示装置35に送信される信
号の中には、コマンド信号としてのCD0〜CD7と、
初期化信号であるINTとが含まれる。さらに、LCD
回路48とLCD表示装置35とを接続する信号線に
は、電源供給のための+13V線と、+5V線と、−8
V線と、−20V線と、グランド信号線であるGND線
とがある。
【0041】LCD表示装置35には、LCD回路48
から出力されるコマンド信号CD0〜CD7を受信し、
受信したコマンドに応答した画像データを生成するため
の制御を行なうCPU(図示省略)と、該CPUが受信
した前記コマンドに対応する画像データを指定し該CP
Uの動作を制御するための制御用プログラムが記憶され
ているROM(図示省略)、前記CPUが前記ROMの
プログラムに基づいて指定した画像データを生成するV
DP(Video Display Processo
r)などから構成されるLCDコントロール回路と、前
記VDPにより生成された画像を表示するためのLCD
表示部が含まれている。
【0042】LED回路52には、始動記憶LED3
3、飾りLED28a,28b、飾りLED27、飾り
LED29、飾りLED31、飾りLED30、V表示
LED20、普通図柄表示部(LED表示器)100、
始動記憶LED101、および飾りLED12と接続さ
れる。LED回路52は、基本回路46から出力される
制御信号に応じて、上記各LEDの点灯状態を制御す
る。
【0043】ソレノイド回路53は、可変入賞球装置4
の開閉板7および開成翼片108をそれぞれ駆動するた
めのソレノイド8およびソレノイド103を制御するた
めの回路である。ソレノイド回路53は、基本回路46
から出力される制御信号に応答して、所定のタイミング
でソレノイド8またはソレノイド103を作動させる。
【0044】ランプ回路57は、サイドランプ19、レ
ール飾りランプ22、風車ランプ15、および袖ランプ
18と接続される。ランプ回路57は、基本回路46か
ら出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状
態を制御する。
【0045】またランプ回路57は、枠ランプ(図示省
略)の点灯状態を制御する装飾用基板(図示省略)へラ
ンプ制御データD0〜D3を送信する。ランプ制御デー
タD0〜D3は、枠ランプの点灯状態を制御するための
データであり、大当り時、あるいは確率変動時などにお
ける枠ランプの点灯状態を指定する。
【0046】初期リセット回路49は、電源投入時に基
本回路46をリセットするための回路である。初期リセ
ット回路49から送られてきた初期リセットパルスに応
答して、基本回路46は、パチンコ遊技機を初期化す
る。
【0047】定期リセット回路50は、基本回路46に
対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパ
ルスを与え、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から
繰返し実行させるための回路である。
【0048】アドレスデコード回路51は、基本回路4
6から送られてきたアドレス信号を解読(デコード)
し、基本回路46の内部に含まれるROM、RAM、I
/Oポートなどのいずれか1つを選択するための信号を
出力する回路である。
【0049】賞球個数信号出力回路105は、基本回路
46から出力される信号に応答して賞球個数信号を賞球
払出制御基板(図示省略)に送信するための回路であ
る。賞球個数信号出力回路105は、賞球払出制御基板
(図示省略)へ賞球個数信号0〜3を組合せて送信する
ことで賞球個数を通知している。具体的には、賞球個数
信号0がオンのときには払出賞球が1個、賞球個数信号
1がオンのときには払出す賞球が2個、賞球個数2がオ
ンのときには払出す賞球が4個、賞球個数信号3がオン
のときには払出す賞球が8個であることを表わす。した
がって、払出すべき賞球数が5個の場合には、賞球個数
信号0がオン、賞球個数信号1がオフ、賞球個数信号2
がオン、賞球個数信号3がオフとなる。これらの賞球個
数信号0〜3の組合せを受信することで賞球払出制御基
板(図示省略)は、払出賞球個数が5個であることを認
識できる。払出すべき賞球個数を賞球個数信号の組合せ
により賞球払出制御基板に通知できるので、入賞球に基
づいて払出すべき賞球個数の設計変更が容易に行なえ
る。なお、賞球個数信号コモンは共通信号である。
【0050】音声合成回路54は、基本回路46から出
力される音声発生指令信号に応答して、効果音データを
作成し、作成した効果音データを音量増幅回路55へ出
力する。音量増幅回路55は、与えられた効果音データ
を所定のレベルに増幅して、スピーカ(図示省略)に送
る。この結果、スピーカから所定の効果音が発生され
る。
【0051】情報出力回路56は、基本回路46から与
えられるデータ信号に基づいて、可変表示装置24の表
示部32の変動表示による、大当りの発生に関する情報
を示すための大当り情報と、確率変動の発生情報を示す
ための確率変動情報と、特別図柄または普通図柄の可変
表示制御時間の短縮が行なわれていることなどを示すた
めの短縮変動情報と、始動口5への打玉の入賞個数のう
ち、実際に表示部32における図柄の変動表示の始動に
使用された個数などを示すための有効始動情報などをホ
ストコンピュータであるホール用管理コンピュータなど
に対して出力するための回路である。
【0052】電源回路58は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+21V、+12V、+5V、+
13V、−8V、−20Vの複数種類の直流電圧を各回
路に供給するための回路である。電源回路58から発生
する+13V、+8V、および−20Vの直流電圧はL
CD表示装置35へ出力される。
【0053】図7は、本実施の形態のパチンコ遊技機に
おいて特別図柄の表示制御用に用いられるランダムカウ
ンタの種類とその内容を示す説明図である。図7に示す
ランダムカウンタは、可変表示装置24における特別図
柄の変動表示の制御に用いられる乱数をカウントするカ
ウンタである。本実施の形態では、WCRND1、WC
RND_L、WCRND_C、WCRND_R、WCR
ND_ACTの5種類のランダムカウンタが用いられて
いる。これらのランダムカウンタの値がパチンコ遊技中
の所定タイミングで読出され、その値に基づいて可変表
示装置24の変動表示動作が制御される。ランダムカウ
ンタのカウント値の読出処理は、基本回路46(図5参
照)の内部に備えられたCPUが制御用ROMの制御用
プログラムに従って実行する。
【0054】WCRND1は、可変表示装置24におけ
る特別図柄の変動表示の結果、大当りを発生されるか否
かを事前に決定するためのランダムカウンタである。大
当りを発生させるか否かを事前に決定する手順は、後述
する図8に示す。WCRND1は、0〜370の範囲
で、0.002秒ごとに1つずつカウントアップする。
なお、0.002秒とは、基本回路46において、定期
リセット回路50から出力された定期リセット信号に応
答して制御用プログラムが繰返し実行される間隔であ
る。
【0055】WCRND_L、WCRND_C、WCR
ND_Rは、可変表示装置24の特別図柄の変動表示の
結果、大当り以外とすることが事前に決定された場合
に、左側、中央、右側の特別図柄表示領域のそれぞれに
おいて停止表示させる特別図柄の種類を決定するための
ランダムカウンタである。WCRND_L、WCRND
_C、WCRND_Rのカウント範囲は、0〜14であ
る。WCRND_Lは、0.002秒ごとに1つずつカ
ウントアップする。WCRND_Cは、割込処理の余り
時間に実行され、所定のタイミングで1つずつカウント
アップする。WCRND_Rは、WCRND_Cの桁上
げのとき1つずつカウントアップする。
【0056】WCRND_ACTは、複数リーチ動作の
中から所定のリーチ動作を指定するためのリーチ動作指
定数を決定するためのランダムカウンタである。「リー
チ」とは、左、中央、右側の特別図柄表示領域におい
て、同一種類の当り図柄が2個揃って停止表示され、さ
らに、1個の同一種類の特別図柄が停止表示されれば大
当りが発生する状態をいう。このWCRND_ACTに
より決定されるリーチの種類は6通りである。この6種
類のリーチの中には、最終的に大当りの組合せとなる場
合の手順も含まれる。WCRND_ACTは、0〜12
7の範囲で、割込処理の余り時間において所定のタイミ
ングで1つずつカウントアップされる。リーチの種類が
6通りであるのに対して、WCRND_ACTのカウン
ト範囲が0〜127なので、リーチの種類に応じて発生
確率を変化させることができる。すなわち、たとえば1
つのリーチが発生するカウント範囲を他のリーチが発生
するカウント範囲より大きく設定すればそのリーチの発
生確率を高くすることができるし、小さく設定すれば発
生確率を低くすることができる。
【0057】図8は、ランダムカウンタの値により大当
りを発生させるか否かを事前に設定するための制御を示
すフローチャートである。同図を参照して、可変表示装
置24における特別図柄の変動表示の結果を大当りとす
るかまたは大当り以外とするかを事前に決定し、さら
に、左側、中央、右側の特別図柄表示領域のそれぞれに
おいて停止表示させる特別図柄の種類を決定するための
手順について説明する。
【0058】大当りとするかまたは大当り以外とするか
は、WCRND1の値を判別することにより決定され
る。大当りとなるWCRND1の値の範囲は、確率変動
時と確率変動時以外の通常時とで異なる。確率変動時以
外の通常時には、WCRND1の値が、「3」であれば
大当りとし、「3」以外であれば大当り以外とすること
が事前に決定される。確率変動時には、WCRND1の
値が、「3」,「67」,「173」,「251」,
「331」であれば大当りとし、それ以外の値であれば
大当り以外とすることが事前に決定される。大当りとす
ることが決定された場合は、引続いてWCRND_Lの
値を判定することにより、大当りを発生させるための特
別図柄の種類が決定される。一方、大当り以外とするこ
とが決定された場合は、引続いて、WCRND_L、W
CRND_C、WCRND_Rの各値が判別されること
により、左側、中央、右側の特別図柄表示領域において
停止表示させる図柄(以下「停止図柄」という)の種類
がそれぞれ決定される。なお、大当り以外とする場合
に、WCRND_L、WCRND_C、WCRND_R
の各値に基づいて決定された特別図柄の組合せ配列が偶
然、大当りとなる特別図柄の組合せとなる場合は、WC
RND_Cの値から「1」を減算し、強制的にはずれと
なる特別図柄の組合せ配列で停止表示するように調整す
る。
【0059】図9は、左側、中央、右側の特別図柄表示
領域において表示される停止図柄と各カウンタの値との
対応関係を示す説明図である。停止図柄は、「0」〜
「9」の10種類の数字図柄と、「X」、「F」、
「G」、「P」、「R」の5種類のアルファベット図柄
を含む。WCRND_C、WCRND_Rの値「0」が
アルファベット図柄の「X」に対応する。以下同様に、
値「1」が数字図柄「0」に対応して、値「2」〜
「9」がそれぞれ数字図柄「2」〜「9」に対応し、値
「10」がアルファベット図柄「F」に対応し、値「1
1」が数字図柄「1」に対応し、「12」がアルファベ
ット図柄「G」に対応し、値「13」がアルファベット
図柄「P」に対応し、「14」がアルファベット図柄
「R」に対応する。WCRND_Lの値と停止図柄との
対応関係は、WCRND_CおよびWCRND_Rの値
と停止図柄との対応関係と多少異なっている。WCRN
D_Lの値「0」がアルファベット図柄の「X」に対応
し、以下同様に、値「1」が数字図柄「0」に対応し、
値「2」がアルファベット図柄「G」に対応し、値
「3」が数字図柄「3」に対応し、値「4」が数字図柄
「4」に対応し、値「5」が数字図柄「5」に対応し、
値「6」が数字図柄「7」に対応し、値「7」が数字図
柄「6」に対応し、値「8」が数字図柄「1」に対応
し、値「9」が数字図柄「8」に対応し、値「10」が
アルファベット図柄「R」に対応し、値「11」が数字
図柄「9」に対応し、値「12」がアルファベット図柄
「F」に対応し、値「13」がアルファベット図柄
「Z」に対応し、値「14」がアルファベット図柄
「P」に対応する。
【0060】上記15種類の停止図柄が表示部32の特
別図柄表示領域において変動表示され、その変動表示の
結果、左側、中央、右側の停止図柄がすべて同一種類の
図柄であれば大当りが発生する。
【0061】次に図10を参照して、表示部32におけ
る特別図柄の変動表示の制御について説明する。図10
は、特別図柄の変動状態の種類を示す説明図である。特
別図柄の変動状態には、A〜Kの16種類の変動状態が
ある。変動状態Aでは、一定の速度で特別図柄が変動表
示される。具体的には、16.7ms間に1図柄が変動
する。変動状態Bでは、徐々に減速して最終的に変動を
停止させる。この変動状態Bでは、3図柄分の変動が行
なわれる。変動状態Cでは、徐々に特別図柄を減速す
る。変動状態Cでは、3図柄分の変動が行なわれる。変
動状態Dでは一定速度で特別図柄が変動される。具体的
には333.3ms間に1図柄が変動し、1周期は5.
000秒となる。変動状態Eでは、徐々に減速して最終
的に特別図柄を停止させる。変動状態Eでは、1図柄分
の変動が行なわれる。変動状態Fでは、徐々に減速して
最終的に特別図柄を停止させる。変動状態Fでは、1図
柄分の変動が行なわれる。変動状態Gでは、徐々に特別
図柄を減速させる。変動状態Gでは、1図柄分の変動が
行なわれる。変動状態Hでは、徐々に加速減速して特別
図柄を最終的に停止させる。変動状態Iでは、徐々に減
速して特別図柄を最終的に停止させる。変動状態Jで
は、徐々に加速・減速させる。変動状態Jでは4.87
5図柄分の変動が行なわれる。変動状態Kでは、逆転し
て、徐々に減速して特別図柄を最終的に停止させる。
【0062】図11および図12は、リーチ以外または
リーチではずれのとき(以下、「はずれ時」という)に
おける特別図柄の変動表示の制御手順を示すタイミング
チャートである。なお、以下に示す各タイミングチャー
トの時間管理用のデータは、基本回路46のRAMの時
間テーブルに記憶されている。図11を参照して、始動
口5(図1参照)に打玉が入賞すると、その入賞玉が始
動玉検出器6(図1参照)により検出される。その検出
パルスが立上がるタイミングで、基本回路46(図6参
照)のCPUにより、WCRND1およびWCRND_
Lの値がそれぞれ抽出され、RAMに格納される。
【0063】続いて、CPUは、始動口5への打玉の入
賞が検出されてから0.002秒後に、検出パルス立下
がりのタイミングで、RAMに格納されているWCRN
D1の値を読出し、読出した値に基づいて、変動表示の
結果を大当りとするか否かを事前に決定する。大当りと
するか否かを事前に決定する処理は、図8に示した手順
で行なう。WCRND1の値の読出しと判定処理を行な
った後、この場合ははずれ時なので、CPUは、WCR
ND_C、およびWCRND_Rの値を抽出する。さら
に、抽出したWCRND_C、WCRND_R、および
事前に抽出しているWCRND_Lの値によりリーチが
成立したとき、WCRND_ACTの値を抽出する。
【0064】はずれ時において、左側、中央、右側の停
止図柄の変動表示の具体的な手順は以下のとおりであ
る。基本回路46は、CPUによる決定結果に基づいて
LCD回路48に制御指令を送り、LCD回路48は、
この制御指令に基づいて表示制御信号をLCD表示装置
35へ出力する。この結果、表示部32において始動口
5への打玉の入賞が検出されてから0.004秒が経過
した時点で、左側、中央、右側の特別図柄表示領域にお
いて特別図柄の変動表示が開始される。
【0065】左側の特別図柄表示領域では、前述した特
別図柄の可変表示制御時間を短縮させる短縮条件が成立
していない場合、変動を開始してから4.600秒間は
変動状態Aの表示制御より一定の速度で特別図柄が変動
する。一方、短縮条件が成立している場合、通常時では
この時間が3.100秒に短縮され、確率変動時には
1.000秒に短縮される。変動状態Aの変動表示が終
了した時点で、WCRND_Lの値により事前に決定さ
れた停止図柄(以下「予定停止図柄」という)の図柄配
列における3図柄分手前の図柄が停止位置にセットさ
れ、その後、変動状態Bの表示制御が行なわれる。変動
状態Bの表示制御は、1.250秒間行なわれ、その間
に3図柄分の変動が行なわれて、最終的に予定停止図柄
が停止表示される。
【0066】右側の特別図柄表示領域では、短縮条件が
成立していない場合、変動を開始してから5.850秒
間は変動状態Aの表示制御により一定の速度で特別図柄
が変動する。一方、短縮条件が成立している場合、通常
時では、この時間が4.350秒に短縮され、確率変動
時には2.250秒に短縮される。変動状態Aの変動表
示が終了した時点で、WCRND_Rの値により事前に
決定された停止図柄の図柄配列における3図柄分手前の
図柄が停止位置にセットされ、その後、変動状態Bの表
示制御が行なわれる。変動状態Bの表示制御は、1.2
50秒間行なわれ、その間に3図柄分の変動が行なわれ
て、最終的に予定停止図柄が停止表示される。
【0067】次に、中央の特別図柄表示領域における中
図柄の変動について説明する。中図柄の変動は、リーチ
を成立させないとき(リーチ以外)と、リーチを成立さ
せるときとで表示制御の手順を異ならせている。さら
に、リーチを成立させるときには、リーチ1〜リーチ6
の6種類のリーチ態様の中から後述する所定の条件に従
って選択されたいずれかのリーチ態様となるように特別
図柄の変動が表示される。
【0068】まずリーチ以外の場合について説明する。
リーチ以外のときは、短縮条件が成立していない場合、
変動が開始してから7.100秒間は変動状態Aの表示
制御により一定の速度で図柄が変動する。一方、短縮条
件が成立している場合、通常時ではこの時間が5.60
0秒に短縮され、確率変動時には3.500秒に短縮さ
れる。変動状態Aの変動表示が終了した後、0.850
秒間変動状態Bの表示制御により図柄が変動し、停止す
る。変動状態Bでは、左側および右側の変動表示と同様
に、予定停止図柄の3図柄分手前の図柄が停止位置にセ
ットされ、その後、その3図柄分を変動させて、最終的
に、予定停止図柄が停止表示される。
【0069】次に、図12を参照して、リーチを成立さ
せるときの中図柄の変動について説明する。はずれ時の
リーチ動作としては、リーチ1〜リーチ6の6種類のリ
ーチ態様がある。リーチ態様の選択については図33〜
図35を用いて後述する。
【0070】まず、リーチ1について説明する。リーチ
1では、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変
動が開始されてから7.100秒間は変動状態Aの表示
制御により一定の測度で特別図柄が変動される。一方、
短縮条件が成立している場合、通常時ではこの時間が
5.690秒に短縮される。確率変動時において短縮条
件が成立している場合は、リーチは成立しない。なお、
短縮条件が成立している場合においてスピンが生じる場
合には、この時間が7.790秒となる。変動状態Aに
よる変動表示が行なわれた後、リーチ図柄の4図柄分手
前の図柄が停止位置にセットされる。その後、変動状態
Cの変動表示が5.664〜10.340秒間行なわ
れ、17〜31図柄分の変動が行なわれる。次に、変動
状態Eの表示制御が1.184秒間行なわれ、1図柄分
の変動が行なわれた後、最終的に予定停止図柄が停止表
示される。
【0071】次に、リーチ2およびリーチ3について説
明する。リーチ2およびリーチ3は、表示部32上での
表示状態は異なるが、表示制御のタイミングは同一であ
るため、同一のタイミングに表示状態が制御されてい
る。この結果、基本回路46内の時間管理用のデータ
(時間テーブル)の容量を削減することができ、より記
憶容量の小さいRAMを用いることができ、コストを削
減することが可能となる。リーチ2およびリーチ3で
は、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変動が
開始されてから7.100秒は変動状態Aの表示制御が
行なわれる。一方、通常時において短縮条件が成立して
いる場合、この時間が5.690秒に短縮される。変動
状態Aの変動表示が行われた後、リーチ図柄の4図柄手
前の図柄がセットされ、0.420秒間は変動状態Cの
表示制御により3図柄分の変動が行なわれる。次に、変
動状態Dの表示制御が14.675〜15.340秒間
行なわれ、44〜46図柄分の変動が行なわれる。次
に、変動状態Eの表示制御が1.184秒間行なわれ、
その間1図柄分の変動が行なわれた後最終的に、事前に
決定された停止図柄が停止表示される。
【0072】次に、リーチ4について説明する。リーチ
4では、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変
動が開始されてから7.100秒間、変動状態Aの表示
制御が行なわれる。一方、通常時において短縮条件が成
立している場合、この時間は5.690秒に短縮され
る。なお、短縮条件が成立していない場合においてスピ
ンが指定されている場合はこの時間が7.790秒とな
る。変動状態Aの変動表示が行なわれた後、リーチ図柄
の4図柄手前の図柄がセットされ変動状態Cの表示制御
が0.420秒間行なわれ、3図柄分の変動が行なわれ
る。次に、変動状態Dの表示制御が14.672秒間行
なわれ、44図柄分の変動が行なわれる。次に、変動状
態Fの表示制御が2.660秒間行なわれ、1図柄分の
変動表示が行なわれた後、最終的に事前に決定された停
止図柄停止表示される。
【0073】次に、リーチ5について説明する。リーチ
5では、短縮条件が成立していない場合、図柄の変動が
開始されてから7.100秒間は変動状態Aの表示制御
が行なわれる。一方、通常時において短縮条件が成立し
ている場合、この時間は5.690秒に短縮される。ま
た、短縮条件が成立していない場合においてスピンが指
定されている場合この時間は、7.790秒となる。変
動状態Aの変動表示が行なわれた後、リーチ図柄の4図
柄分手前の図柄がセットされ変動状態Cの表示制御が
0.420秒間行なわれ、3図柄分の変動が行なわれ
る。次に、変動状態Dの表示制御が13.670秒間行
なわれ、41図柄分の変動が行なわれる。次に、変動状
態Gの表示制御が0.384秒間行なわれ、1図柄分の
変動が行なわれる。次に、変動状態Hの表示制御が2.
354〜3.390秒間行なわれ、3〜5図柄分の変動
が行なわれた後最終的に事前に決定された停止図柄停止
表示される。
【0074】図13および図14は、大当りを発生させ
るとき(以下、「大当り時」という)における特別図柄
の変動表示の制御手順を示すタイミングチャートであ
る。始動口5に打玉が入賞し、その検出パルスが立上が
るタイミングで、基本回路46のCPUにより、WCR
ND1およびWCRND2にそれぞれの値が抽出され、
RAMに格納される。
【0075】続いて、CPUは、始動入賞が検出されて
から0.002秒後に、検出パルスの立下がりのタイミ
ングでRAMに格納されているWCRND1の値を読出
して、大当りとするか否かを事前に決定する。本タイミ
ングチャートの場合、大当りとなるWCRND1の値の
範囲が確率変動時と通常時とで異なる。通常時の場合、
WCRND1の値が「7」であれば大当りとすることが
事前に決定される。確率変動時の場合は、WCRND1
の値が「3」,「67」,「173」,「251」,
「331」のいずれかの値であれば、大当りとすること
が事前に決定される。大当りとする場合、CPUは引続
いて、WCRND_ACTの値を抽出する。
【0076】次に、大当り時における左側、中央、右側
のそれぞれの特別図柄表示領域で行なわれる変動表示の
具体的手順について説明する。左図柄および右図柄の変
動表示の制御手順は、はずれ時と同様の制御手順を経た
後、WCRND_Lの値により事前に決定された大当り
図柄が停止表示される。大当り時の中図柄の変動は、は
ずれ時と同様、リーチを成立させないときとリーチを成
立させるときとで表示制御の手順が異なる。リーチ以外
のときは、はずれ時と同様の制御手順を経た後、WCR
ND_Lの値により事前に決定された大当り図柄で停止
表示される。次に、リーチが成立している場合の中図柄
の変動について図14を参照してリーチの種類ごとに以
下に説明を行なう。
【0077】まず、リーチ1について説明する。リーチ
1では、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変
動が開始されてから、すなわち、ホの時点から変動状態
Aの表示制御が7.100秒間行なわれる。なお、後述
する「スピン」の動作が指定されている場合は、この時
間が9.290秒となる。一方、短縮条件が成立してい
る場合、この時間が5.690秒に短縮される。なお、
短縮条件成立時にスピンが指定されていた場合、その時
間は7.790秒となる。変動状態Aの変動表示が行な
われた後、ヘの時点でリーチ図柄の4図柄手前の図柄が
セットされ、変動状態Cの表示制御が、0.420秒間
行なわれ、3図柄分の変動が行なわれる。次に、変動状
態Dの表示制御が10.006秒間行なわれ、30図柄
分の変動が行なわれる。次に、変動状態Eの表示制御が
1.184秒間行なわれ、1図柄分の変動が行なわれた
後、最終的に、大当り図柄が停止表示される。
【0078】次に、リーチ2およびリーチ3について説
明する。大当り時のリーチ2およびリーチ3も、はずれ
時のリーチ2およびリーチ3と同様に、表示内容が異な
るが変動時間は同じであるため、同一のタイミングによ
り表示状態が制御される。リーチ2およびリーチ3で
は、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変動が
開始されてから、変動状態Aの表示制御が7.100秒
間行なわれる。なお、スピンが指定されている場合はそ
の時間が9.290秒となる。一方、短縮条件が成立し
ている場合、この時間は5.690秒に短縮される。な
お、短縮条件が成立している場合においてスピンが指定
されている場合は7.790秒となる。変動状態Aの変
動表示が行なわれた後、Aの時点でリーチ図柄の4図柄
手前の図柄がセットされた後、変動状態Dの表示制御が
15.006秒間行なわれ、45図柄分の変動が行なわ
れる。次に、変動状態Eの表示制御が1.184秒間行
なわれ、1図柄分の変動が行なわれた後、最終的に大当
り図柄が停止表示される。
【0079】次に、リーチ4について説明する。リーチ
4では、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変
動が開始されてから変動状態Aの表示制御が7.100
秒間行なわれる。なお、スピンが指定されている場合は
この時間が9.290秒となる。一方、短縮条件が成立
している場合、この時間が5.690秒に短縮される。
なお、短縮条件が成立している場合においてスピンが指
定されている場合は7.790秒となる。変動状態Aの
変動表示が行なわれた後、ホの時点でリーチ図柄の4図
柄手前の図柄がセットされた後、変動状態Cの変動表示
が0.420秒間行なわれ、3図柄分の変動が行なわれ
る。次に、変動状態Dの表示制御が13.670秒間行
なわれ、41図柄分の変動が行なわれる。次に、変動状
態Gの表示制御が0.384秒間行なわれ、1図柄分の
変動が行なわれる。次に、変動状態Hの表示制御が2.
354〜3.390秒間行なわれ、3〜5図柄分の変動
が行なわれた後、最終的に大当り図柄が停止表示され
る。
【0080】次に、リーチ6について説明する。リーチ
6では、短縮条件が成立していない場合、特別図柄の変
動が開始されてから変動状態Aの表示制御が7.100
秒間行なわれる。なお、スピンが指定されている場合
は、この時間が9.290秒となる。一方、短縮条件が
成立している場合、この時間が5.690秒に短縮され
る。なお、短縮条件が成立している場合においてスピン
が指定されている場合、この時間は7.790秒とな
る。変動状態Aの変動表示の後、ヘの時点でリーチ図柄
の4図柄分手前の図柄がセットされ、変動状態Cの表示
制御が0.420秒間行なわれ、3図柄分の変動が行な
われる。次に、変動状態Dの表示制御が13.670秒
間行なわれ、41図柄分の変動が行なわれる。次に、変
動状態Gの表示制御が0.384秒間行なわれ、1図柄
分の変動が行なわれる。次に、変動状態Jの表示制御が
2.306秒間行なわれ、4.875図柄分の変動が行
なわれる。次に、変動状態Kの表示制御が1.234秒
間行なわれ、0.875図柄分の特別図柄が逆回転さ
れ、最終的に大当り図柄が停止表示される。
【0081】図15は、特別図柄の変動表示の終了と大
入賞口となる開閉板7の開閉/閉鎖との時間的関係を示
すタイミングチャートである。表示部32において特別
図柄の変動表示が開始され、左側の特別図柄が停止さ
れ、次いで右側の特別図柄が停止され、最後に中央の特
別図柄が停止され、変動表示が終了した時点から0.8
00秒が経過した時点で、大当りか否かが、大当りが発
生したときにセットされる当りフラグが確認されること
により判定される。大当りである場合には、WCRND
1と同じタイミングで抽出されたWCRND_Lの値
が、確率変動図柄に対応しているか否か判定される。停
止図柄の組合せは、同一種類の図柄が3個揃った大当り
となっていれば、上記判定時から7.300秒が経過し
た時点で大入賞口が開放状態となる。大入賞口の開放状
態は、29.5秒が経過するか、または大入賞口内に1
0個の打玉が入賞するかいずれか早い方の条件が成立し
た時点で終了する。また、大入賞口が開放状態にあると
き、V入賞があったときは、その回の開放状態が終了し
てから2.000秒が経過した時点で、再度大入賞口が
開放状態となる。上記のように、連続作動有効時間を
2.000秒間設けているのは、開閉板7が閉じる間際
に入賞した打玉を救済するための時間を確保するためで
ある。
【0082】図16は、大入賞口となる開閉板7の開放
/閉鎖と、次の回の表示部32における特別図柄の変動
表示の開始との時間的関係を示すタイミングチャートで
ある。ある回の特定遊技状態が終了し、開放状態となっ
ていた大入賞口が閉鎖状態となった時点で、始動記憶が
あった場合には、13.002秒が経過した時点でその
始動記憶に基づいた次の回の特別図柄の変動表示を行な
うための処理が開始される。処理が開始されると、基本
回路46のCPUにより、WCRND1の値およびWC
RND_Lの値の読出しと判定が行なわれる。これらの
処理は、図10および図12のタイミングチャートにお
いて、始動口5への打玉の入賞の検出パルスの立下がり
を検出して行なわれる処理と同様である。また、その後
の特別図柄の変動表示の制御手順は、図11〜図13に
示したとおりである。
【0083】図17は、ある回の特別図柄の変動表示の
終了と次の回の特別図柄の変動表示の開始との時間的関
係を示すタイミングチャートである。ある回の特別図柄
の変動表示が開始され、左側の特別図柄が停止され、続
いて右側の特別図柄が停止され、最後に中央の特別図柄
が停止されて変動表示が終了した後、0.8000秒が
経過した時点で、上記同様に読出しと判定がなされる。
停止図柄の組合せは、同一種類の図柄が3つ揃っていな
い大当り以外となっていれば、始動記憶があるか否かが
判定され、始動記憶があった場合には、判定処理の時点
から0.002秒が経過時点でその始動記憶に基づいた
次の回の変動表示を行なうための処理が開始される。処
理が開始されると、基本回路46のCPUにより、WC
RND1の値およびWCRND_Lの値の読出しと判定
が行なわれる。上記の処理は、図11および図13に示
したタイミングチャートにおける始動口5への打玉の入
賞の検出パルスが立下がるタイミングで行なわれる処理
に対応するものであり、続いて行なわれる特別図柄の変
動表示の制御手順は、図11〜図14に示したとおりで
ある。
【0084】次に、普通図柄表示部100の表示制御に
ついて説明する。図18は、普通図柄の表示制御に用い
られる乱数をカウントするランダムカウンタの種類とそ
の内容を示す説明図である。本実施の形態では、WCR
ND2およびWCRND_Fの2種類のランダムカウン
タが用いられる。これらのランダムカウンタの値がパチ
ンコ遊技中の所定のタイミングで読出され、その値に基
づいて普通図柄表示部100の変動表示動作が制御され
る。ランダムカウンタのカウント値の読出処理は、基本
回路46(図5参照)の内部に備えられたCPUが制御
用ROMの制御用プログラムに従って実行する。
【0085】WCRND2は、普通図柄表示部100に
おける普通図柄の変動表示の結果、当りを発生されるか
否かを事前に決定するためのランダムカウンタである。
当たりを発生させるか否かを事前に決定する手順は、後
述する図19に示す。WCRND2は、3〜13の範囲
で、0.002秒ごとに1ずつカウントアップする。な
お、0.002秒とは、基本回路46において、定期リ
セット回路50から出力された定期リセット信号に応答
して制御用プログラムが繰返し実行される間隔である。
【0086】WCRND_Fは、普通図柄表示部100
の普通図柄の変動表示の結果、当り以外とすることが事
前に決定された場合に、停止表示される普通図柄の種類
を決定するためのランダムカウンタである。WCRND
_Fのカウント範囲は、0〜5であり、割込処理の余り
時間に実行されることにより所定のタイミングで1ずつ
カウントアップする。
【0087】図19は、ランダムカウンタの値により当
りを発生するか否かを事前に設定するための制御を示す
フローチャートである。同図を参照して、普通図柄表示
部100における普通図柄の変動表示の結果を当りとす
るか否かを事前に決定し、さらに停止表示される普通図
柄の種類を決定するための手順について説明する。
【0088】当りとするか否かは、WCRND2の値を
判定することにより決定される。当りとなるWCRND
2の値の範囲は確率変動時と通常時とで異なる。通常時
には、WCRND2の値が、「3」であれば当りとし、
確率変動時には、「13」を除くいずれかの値であれば
当りとすることが事前に決定される。当りとすることが
決定された場合は、当り図柄が強制的に設定される。な
お、当り図柄はアルファベット図柄「F」である。一
方、当り以外とすることが決定された場合は、引続い
て、割込処理余り時間に実行され、カウントアップされ
ているWCRND_Fの値を判定することにより、停止
図柄が決定される。WCRND_Fの値が偶然当りとな
る普通図柄を指定する値となる場合は、強制的に停止図
柄が数字図柄「0」に設定される。
【0089】図20は、普通図柄表示部100において
表示される停止図柄と各カウンタの値との対応関係を示
す説明図である。停止図柄は、「0」,「2」,
「4」,「6」,「8」の5種類の数字図柄と、「F」
の1種類のアルファベット図柄を含む。WCRND_F
の値「0」が数字図柄の「0」に対応する。以下同様
に、値「1」が数字図柄の「2」に対応し、値「2」が
数字図柄「4」に対応し、値「3」が数字図柄「6」に
対応し、値「4」が数字図柄「8」に対応し、値「5」
がアルファベット図柄「F」に対応する。
【0090】上記6種類の停止図柄が普通図柄表示部1
00の普通図柄表示領域において変動表示され、その変
動表示の結果が、「F」の図柄であれば当りが発生す
る。
【0091】図21は、普通図柄表示部100に表示さ
れる普通図柄の表示順序とその周期を説明するための説
明図である。図21を参照して、普通図柄は、「0」,
「2」,「4」,「6」,「8」,「F」の順序を1周
期として変動表示される。1図柄の表示時間は、0.0
40秒であり、1周期は0.240秒となっている。普
通図柄表示部100では、後述する普通図柄の可変表示
制御時間の間はこの周期で普通図柄の変動表示がなされ
る。そして、所定の可変変動時間となる直前に変動して
停止する停止図柄が、周期と関係のない前述した予め定
められた図柄に置換えられることで、予定停止図柄で停
止する。なお、1図柄の表示時間が0.040秒という
非常に短い時間に設定されているため、停止図柄が前述
した周期に一致しない図柄であっても、遊技者に不自然
な印象を与えることはない。
【0092】次に、図22を参照して、普通図柄表示部
100における普通図柄の変動表示の制御について説明
する。
【0093】図22は、普通図柄の変動表示の制御手順
を示すタイミングチャートである。なお、以下に示すタ
イミングチャートの時間管理用のデータは、基本回路4
6ROMの時間テーブルに記憶されている。図22を参
照して、通過スイッチ104(図1参照)のゲートを打
玉が通過すると、その通過が通過スイッチ104により
検出される。その検出パルスが立上がるタイミングで、
基本回路46(図5参照)のCPUにより、WCRND
2およびWCRND_Fの値が抽出され、RAMに格納
される。
【0094】続いて、CPUは、通過スイッチ104の
ゲートを打玉が通過したことが検出されてから0.00
2秒後に、検出パルス立下がりのタイミングで、RAM
に格納されているWCRND2の値を読出して読出した
値に基づいて、変動表示の結果を当りとするか否か事前
に決定する。当りとするか否かを事前に決定する処理
は、図19に示した手順で行なう。WCRND2の値の
読出しと判定処理を行ない、当り時には、CPUは停止
図柄を「F」にセットする。またはずれ時には、WCR
ND_Fの値を読出して、読出したWCRND_Fの値
に基づいて停止図柄をセットする。なお。読出したWC
RND_Fの値が偶然当り図柄である「F」を指定する
場合は、停止図柄を強制的に「0」にセットする。停止
図柄の変動表示の具体的な手順は以下のとおりである。
基本回路46はCPUによる決定結果に基づいてLED
回路50に制御指令を送り、LED回路50は、この制
御指令に基づいて表示制御信号を普通図柄表示部100
へ出力する。その結果、普通図柄表示部100におい
て、通過スイッチ104のゲートを打玉が通過したこと
が検出されてから0.004秒が経過した時点で普通図
柄の変動表示が開始される。普通図柄変動開始後、通常
時においては29.000秒経過後に、確率変動時は
5.000秒経過後に予定停止図柄が停止表示される。
【0095】図23は、普通図柄の変動表示の終了と始
動口5の近傍に設けられた開成翼片102の開成/閉成
との時間的関係を示すタイミングチャートである。タイ
ミングチャートは、確率変動時と、通常時とで異なって
いる。まず、図23上段に示した通常時より説明を行な
う。普通図柄表示部100において普通図柄の変動表示
が開始された後、変動表示が終了した時点で、当りか否
かが、当りが発生したときにセットされる普通図柄プロ
セスフラグが確認されることにより判定される。停止図
柄が当りとなっていれば、上記判定時から0.500秒
が経過した時点で開成翼片102が開成状態となる。開
成翼片102の開成状態は、0.500秒が経過した時
点で終了する。開成時に普通図柄の始動記憶があった場
合には、普通図柄の停止から1.002秒が経過した時
点でその始動記憶に基づいた次の回の普通図柄の変動表
示を行なうための処理が開始される。処理が開始される
と、基本回路46のCPUにより、WCRND2の値の
読出しと判定が行なわれる。これらの処理は、図22の
タイミングチャートにおいて、通過スイッチ104のゲ
ートを打玉が通過したことにより検出される検出パルス
の立下がりにより行なわれる処理と同様である。また、
その後の普通図柄の変動表示の制御手順は、図22に示
したとおりである。次に確率変動時におけるタイミング
チャートについて説明を行なう。確率変動時において
は、普通図柄表示部100において普通図柄の変動表示
が開始された後、変動表示が終了した時点で当りか否か
が通常時と同様に判定される。停止図柄が当りとなって
いれば、上記判定時から0.500秒が経過した時点で
開成翼片102が開成状態となる。開成翼片の開成状態
は、開成開始から2.900秒が経過した時点で一旦終
了し、終了した時点から2.000秒が経過したとき再
度開成状態となり、開成状態となった時点から2.90
0秒が経過した時点でその開成状態が終了する。また、
開成時に普通図柄の始動記憶があった場合には、普通図
柄の変動停止から8.302秒が経過した時点で、その
始動記憶に基づいた次の回の普通図柄の変動表示を行な
うための処理が開始される。処理が開始されると、通常
時の場合と同様に、基本回路46のCPUにより、WC
RND2の値の読出しと判定が行なわれる。
【0096】図24は、ある回の普通図柄の変動表示の
終了と次の回の普通図柄の変動表示の開始との時間的関
係を示すフローチャートである。ある回の普通図柄の変
動表示が開始し、変動表示が停止した時点で、前述同様
にして当りか否かが判定される。当りでない場合には、
普通図柄の変動停止から1.000秒が経過した時点で
始動記憶があるか否かが判定される。始動記憶がある場
合には、判定から0.002秒が経過した時点、つまり
普通図柄の変動停止から1.002秒が経過した時点
で、その始動記憶に基づいた変動表示を行なうための処
理が開始される。処理が開始されると、基本回路46の
CPUにより、WCRND2の値の読出と判定が行なわ
れる。処理開始後0.002秒が経過した時点、つまり
普通図柄の変動停止から1.004秒が経過した時点で
普通図柄の変動が開始する。
【0097】次に、飾りLED28aおよび飾りLED
28bの表示制御について説明する。図25は、図柄の
変動/停止と飾りLED28a,28bの変動/停止と
の時間的関係を示すタイミングチャートである。図にお
いて、飾りLED28a,28bを飾りLED Bとし
て表わしている。表示部32において特別図柄の変動表
示が開始され、左側の図柄が停止し、右側の図柄が停止
し、最後に、中央の図柄が停止して変動状態が終了した
時点から、0.800秒が経過した時点で、大当りか否
かが判定される。大当りの場合、後述するWCRND_
KZUの値が抽出され、同時に、飾りLED28aおよ
び28bが7.000秒間だけ変動表示され、さらに、
0〜0.200秒間だけ変動表示され、表示位置が0〜
2位置分変動した後、変動表示が停止される。
【0098】次に、飾りWCRND_KZUについて詳
細に説明する。図26は、WCRND_KZUの内容を
示す説明図である。WCRND_KZUは、飾りLED
28aおよび28bの表示状態を決定するための飾りL
ED表示用ランダムカウンタである。WCRND_KZ
Uのカウント範囲は0〜9であり、割込処理の余り時間
内において所定時間ごとに1つずつカウントアップされ
る。
【0099】図27は、WCRND_KZUのカウント
値と飾りLED28aおよび28bの表示態様との関係
を示す説明図である。本図では、飾りLED28aを飾
りLED B1で示し、飾りLED28bを飾りLED
B2で示している。WCRND_KZUのカウント値
が0〜3の場合、飾りLED B1および飾りLEDB
2はともに消灯状態となる。WCRND_KZUの値が
4〜6の場合、飾りLED B1が点灯状態となり、
「WINNER」の文字が表示され、一方、飾りLED
B2は消灯状態となる。WCRND_KZUの値が7
〜9の場合、飾りLED B1は消灯状態となり、一
方、飾りLED B2は点灯状態となり、「CRUS
H」の文字が表示される。
【0100】次に、可変表示装置24における特別図柄
の可変表示制御時間が短縮される短縮条件について詳細
に説明する。まず、本実施の形態においては、前述した
とおり可変表示装置24において図柄が変動開始される
始動時点における始動記憶数に応じて、可変表示制御時
間が短縮されるか否かが判断されている。通常時におい
ては、始動記憶が4つあれば可変表示制御時間が短縮さ
れ、また確率変動時においては、始動記憶数が2つ以上
であれば可変表示制御時間が短縮されるよう構成されて
いる。具体的には、基本回路46のRAM内に記憶され
ている入賞記憶カウンタに始動入賞個数が記憶されてお
り、同じくRAM内に記憶されている短縮条件チェック
値と該入賞記憶カウンタの値が比較判定されることによ
り、可変表示制御時間を短縮するか否かが判定される。
短縮条件チェック値には、通常時と確率変動時とで異な
る値がセットされるよう構成されており、通常時には短
縮条件チェック値に4がセットされ、確率変動時には短
縮条件チェック値に2がセットされる。可変表示装置2
4において図柄の変動が開始する直前ごとに、入賞記憶
カウンタの値と短縮条件チェック値とが比較されること
により、可変表示制御時間を短縮するか否かが決定付け
られる。
【0101】次に、可変表示装置24における特別図柄
の可変表示制御時間が短縮される短縮条件について、そ
の他の実施の形態を説明する。図28は、前記短縮条件
について、第2の実施の形態、第3の実施の形態、およ
び第4の実施の形態を説明するための説明図である。第
2の実施の形態では、図28(a)に示す短縮条件によ
り、可変表示制御時間が短縮される。図28(a)を参
照して、打玉が始動口5に順次入賞することにより、始
動入賞A,B,C,…が発生する。そしてこれらの始動
入賞に基づいて可変表示装置24における図柄の変動
A,B,C,…が行なわれる。図において始動入賞のパ
ルスの立上りがそれぞれその時点で始動入賞A,B,
C,…が発生していることを示している。また、それぞ
れの始動入賞と時間的に対応して、図柄変動のパルスの
立上りから立下りまでが、可変表示装置24における特
別図柄の可変表示開始から停止までを示している。した
がって、たとえば始動入賞Aに基づいた図柄の変動は図
柄の変動Aと対応している。また、図柄の変動Cおよび
Dは可変表示制御時間が短縮されていることを示す。
【0102】まず、始動入賞Aに基づいて、たとえば1
回目の変動時の始動記憶数として1が記憶される(n回
目の変動時の始動記憶数)。始動記憶が行なわれるとす
ぐに、その記憶に基づいて図柄の変動Aが開始し、図柄
の変動Aが開始後、始動記憶数が1から0となる。図柄
の変動Aが行なわれている最中に始動入賞B,Cが発生
することにより、図柄の変動Aが終了し、図柄の変動B
が開始される始動時点で、始動記憶数は2となる。すな
わち、2回目の変動時の始動記憶数として2が記憶され
ている。2回目の図柄の変動が行なわれる時点での始動
記憶数と、前回の変動時の始動記憶数とがいずれも所定
数以上であれば、2回目の図柄の変動が短縮される。第
2の実施の形態の場合、通常時には所定数が4に、確率
変動時には所定数が2に条件付けられている。図柄Bの
変動時の始動記憶数が2であり、前回(1回目)の変動
時の始動記憶数は1である。したがって、図柄の変動B
は短縮されない。
【0103】図柄の変動Bが行なわれている最中に始動
入賞D,Eが発生すると、図柄の変動Cが開始される始
動時点で始動記憶数は3となる。前回(2回目)の図柄
の変動時の始動記憶数は、前述のとおり2であるので、
確率変動時には図に示すとおり図柄の変動Cが短縮され
る。以下、同様にして、始動入賞D,E,…に基づい
て、図柄の変動が行なわれる。以上より、この第2の実
施の形態においては、n回目の始動時点における始動記
憶数と、(n−1)回目の始動時点における始動記憶数
とが、通常時および確率変動時とでその値を異ならせて
予め定められた所定値以上の場合に可変表示制御時間が
短縮される。第2の実施の形態において予め定められた
所定値は、たとえば通常時には、4、確率変動時には2
に定められている。
【0104】第2の実施の形態によれば、第1の実施の
形態(本実施の形態)と異なり、現在図柄の変動が開始
される始動時点での始動記憶数のみならず、前回の始動
時点においての始動記憶数をも考慮して図柄の変動を短
縮させるか否か判断される。したがって、たとえば、あ
る回の図柄の変動中にのみ頻発して始動入賞があって
も、その回の変動開始直前の始動記憶が少ない場合に
は、短縮が行なわれない。したがって、始動記憶が多い
状態が継続して発生している場合にのみ短縮が行なわれ
る。
【0105】なお、図28(b)は、特別図柄の可変表
示制御時間が短縮される短縮条件について、さらに第3
の実施の形態を示す。第3の実施の形態では、図柄の変
動が開始される始動時点での始動記憶数と、その図柄の
変動を引起こすことになる始動入賞が発生した時点にお
ける始動記憶数とが予め定められた所定値以上であれ
ば、可変表示制御時間が短縮される。予め定められた所
定値は、通常時と確率変動時とで異なる点、およびそれ
ぞれの値は第2の実施の形態と同様である。
【0106】図28(b)において、たとえば、始動入
賞Dが発生した時点における始動記憶数は、始動入賞
C,および始動入賞Dにより、2となっている(n回目
の始動入賞時の始動記憶数)。なお、始動入賞Dが発生
した時点で始動入賞Bに基づいた図柄の変動Bが行なわ
れているので、始動入賞Bは始動入賞Dの時点における
移動記憶数にはカウントされない。そして、始動入賞D
に基づいて図柄の変動Dが開始される時点での始動入賞
記憶数はそれまでに発生した始動入賞Eおよび図柄変動
Cにより、2となる(n回目の始動時の始動記憶数)。
したがって、図柄の変動Dは、確率変動時には、その可
変表示制御時間が短縮される。
【0107】図28(c)は、特別図柄の可変表示制御
時間が短縮される短縮条件について、さらに第4の実施
の形態を示す。第4の実施の形態では、始動入賞時点か
ら、その始動入賞に基づいて図柄の変動が開始可能とな
るまでの時間tn が、予め定められた短縮の基準となる
時間(短縮基準値)ta よりも大きい場合に、可変表示
制御時間が短縮される。図28(c)において、上矢印
は、始動入賞AないしGが発生した時点をそれぞれの始
動入賞に基づいて開始される図柄の変動に対応して示し
ている。左右両矢印は、始動入賞時点から、その始動入
賞に基づいて図柄の変動が開始されるまでの時間長さを
示し、特にAのクロスポイントは、始動入賞Aに基づい
てすぐに図柄の変動が開始されたことを示している。さ
らに、左右両矢印で示されるそれぞれの時間長さと、短
縮基準値ta とが比較されたグラフが示されており、時
間長さC,D,Eがta よりも大きいことに基づいて、
図柄の変動C,D,Eはその可変表示制御時間が短縮さ
れている。第4の実施の形態によれば、始動入賞からそ
の始動入賞に基づいて図柄の変動が開始するまでの始動
待機時間により可変表示制御時間を短縮するか否かが判
断されるので、より一層短縮を効果的に行なうことがで
きる。すなわち、始動待機時間が短縮基準値ta よりも
大きい場合には、常に短縮されることになるので、前述
した第1の実施の形態〜第3の実施の形態に比較して可
変表示制御時間が短縮される割合が高くなる。
【0108】また、第4の実施の形態においては、通常
時と確率変動時とで短縮基準値taが異なるように構成
されている。短縮基準値ta を通常時と確率変動時とで
同一の値とした場合には、以下のような問題が生じる恐
れがある。すなわち、始動入賞から、その始動入賞に基
づいて図柄の変動が開始した後、停止するまで(始動待
機時間+可変表示制御時間)の始動入賞制御時間を常
に、せいぜい一定時間以上にしたい場合には、短縮基準
値ta は、少なくとも短縮された後の可変表示制御時間
が通常時に比べてより一層短い確率変動時に合わせて設
定しなければならない。たとえば、始動入賞制御時間が
せいぜい5秒以上となるように調整したい場合、通常時
において短縮された可変表示制御時間が4秒であり、確
率変動時において短縮された可変表示制御時間が2秒で
ある場合、短縮基準値は3秒にする必要がある。
【0109】しかしながら、通常時において短縮された
可変表示制御時間は4秒であるために、本来、始動入賞
制御時間がせいぜい5秒以上となるように設計したいの
にも拘らず、通常時において可変表示制御時間が短縮さ
れた場合の始動入賞制御時間は、常に7秒(3秒+4
秒)以上となってしまうという問題が生ずる恐れがある
のである。
【0110】第4の実施の形態では、通常時の短縮基準
値と確率変動時の短縮基準値とが異なるように構成され
ているので、前述した例のような場合には、通常時の短
縮基準値を1秒、確率変動時の短縮基準値を3秒として
やることで、通常時および確率変動時ともに始動入賞制
御時間が常にせいぜい5秒以上となる。
【0111】したがって、短縮基準値を通常時と確率変
動時とで異なった値とすることで、始動入賞制御時間を
常に、せいぜい一定時間以上とすることが可能となる。
【0112】始動入賞時点から、その始動入賞に基づい
て図柄の変動が開始可能となるまでの時間tn を計時す
るための可変表示制御タイマは、基本回路46のRAM
内に構成されている。基本回路46内のCPUは、始動
入賞が発生すると同時にこの可変表示制御タイマをスタ
ートさせて、その始動入賞に基づいて図柄の変動が開始
可能となった時点におけるタイマ値を読出す。読出され
た値が短縮基準値taよりも大きい場合には、可変表示
制御時間を短縮させる。なお、複数の始動入賞に対応で
きるように、基本回路46のRAM内には複数の可変表
示制御タイマが構成されている。
【0113】また、通常時と確率変動時とでその値が異
なる短縮基準値は、それぞれ基本回路46のROM内に
記憶されており、基本回路46に構成されたCPUは、
通常時と確率変動時とでそれぞれに対応する短縮基準値
を読出して可変表示制御タイマのタイマ値と比較判定を
行なう。
【0114】次に、特別図柄の可変表示制御時間が短縮
される短縮条件について第5の実施の形態をさらに説明
する。第5の実施の形態では、過去2分間における始動
入賞回数に応じて特別図柄の可変表示制御時間を短縮す
るか否かが決定付けられる。すなわち、第5の実施の形
態では、過去2分間における始動入賞回数が短縮基準値
となる。そして可変表示制御時間を短縮させるか否かの
判断は、2分ごとに行なわれる。第5の実施の形態で
は、短縮基準値は、たとえば通常時では「5」、確率変
動時では「10」に定められ、それぞれの値以上の始動
入賞回数であることを条件に可変制御時間が短縮され
る。
【0115】ここで、第5の実施の形態における可変表
示制御時間の短縮制御についてさらに詳細に説明する。
遊技機1の電源投入とともに、基本回路46のRAMに
設けられている2分間タイマにおいて、タイムカウント
が開始される。一方、基本回路46に設けられたCPU
は、始動入賞が発生するごとに基本回路46のRAMに
格納されている始動入賞回数チェックカウンタの値を加
算更新することにより、前述した始動入賞回数を計数す
る。そして、2分間タイマで時間2分がタイムカウント
された場合に、その時点における始動入賞回数チェック
カウンタの値が読出される。読出された始動入賞回数チ
ェックカウンタの値と、基本回路46のROMに記憶さ
れている短縮基準値とが比較されて、以降2分間の可変
表示制御時間を短縮するか否かが判断される。このよう
な判断がなされた後、始動入賞回数チェックカウンタが
クリアされる。始動入賞回数チェックカウンタがクリア
されて以降、始動入賞回数が新たに計数される。また、
同時に2分間タイマが一旦クリアされて、次の2分間が
新たにタイムカウントされ始める。このような動作が繰
返されることにより、過去2分間の始動入賞回数に基づ
いた可変表示制御時間の短縮制御が行なわれる。
【0116】このような構成によれば、可変表示制御時
間を短縮するか否かの判断が、2分間タイマにより2分
がタイムカウントされた時点を基準に過去2分間の始動
入賞回数により行なわれる。具体的には、通常時におい
ては過去2分間の始動入賞回数が10回以上、確率変動
時には5回以上であれば、以降2分間の可変表示制御時
間が短縮される。逆に、過去2分間の始動入賞回数が短
縮基準値に満たなければ、以降2分間の可変表示制御時
間は短縮されない。第5の実施の形態では、可変表示制
御時間を短縮するか否かの判断が単位時間当たりの始動
入賞回数により行なわれるので、可変表示制御時間がよ
り適正に調整されることになる。
【0117】次に、図29および図30を参照して、表
示部32の画面表示例について説明する。図29および
図30は、特別図柄の変動表示の表示例を示す画面構成
図である。まず、図29(A)の表示画面が表示部32
に表示される。表示部32上には、第1背景画像60、
第2背景画像61、第1キャラクタ画像62と第2キャ
ラクタ画像63、第3キャラクタ画像64、第4キャラ
クタ画像65、左図柄66、右図柄67、中図柄68が
表示される。第1キャラクタ画像62は、遊技者のレー
シングカーである。第2キャラクタ画像63は、左図柄
66に対応したレーシングカーであり、第1キャラクタ
画像62と第2キャラクタ画像63とが衝突した場合
に、左図柄66の可変表示が終了し、所定の図柄が左図
柄66として表示される。第3キャラクタ画像64は、
右図柄67に対応したレーシングカーであり、第1キャ
ラクタ画像62と第3キャラクタ画像64とが衝突した
場合に可変表示が停止され、右図柄67に所定の図柄が
表示される。第4キャラクタ画像65は、中図柄68に
対応したレーシングカーであり、第1キャラクタ画像6
2と第2キャラクタ画像65とが衝突した場合に、中図
柄68の可変表示が停止され、所定の図柄が中図柄68
に表示される。図29の(A)では、第1ないし第4キ
ャラクタ画像62〜65ともに走行状態にあり、左図柄
66が変動表示されている。
【0118】次に、図29の(B)を参照してレースが
進行し、第1キャラクタ画像62が第2キャラクタ画像
63と衝突すると、左図柄66の可変表示が停止し、左
図柄66の上部に破線で示す決定された左図柄66aが
表示される。
【0119】次に、図29の(C)を参照して、決定さ
れた左図柄66aは、実線で示す左図柄66として表示
される。次に、レースがさらに進行し、第1キャラクタ
画像62と第3キャラクタ画像64とが衝突すると、右
図柄67の可変表示が停止され、右図柄67の上部に、
決定された右図柄67aが破線で表示される。次に、図
30の(A)を参照して、破線で表示された右図柄67
aは、右図柄67として実線で表示される。また、この
図では、第1キャラクタ画像62がスピンしている状態
を示している。第1キャラクタ画像62がスピンするか
否かは、後述するコマンドデータにより決定され、スピ
ンしない場合もある。
【0120】次に、図30の(B)を参照して、さらに
レースが進行し、第1キャラクタ画像62と第4キャラ
クタ画像65とが衝突すると、中図柄68の可変表示が
停止され、決定された図柄が表示される。本表示例の場
合、左図柄66、右図柄67、および中図柄68ともに
「7」の図柄となっているので、大当りが発生したこと
を示している。
【0121】次に、基本回路46から送信されるコマン
ドデータについて説明する。図31および図32は、基
本回路46からLCD回路48を介してLCD表示装置
35へ送信されるコマンドデータの態様を示す説明図で
ある。コマンドデータは、COMH、COM0〜COM
6、COMCを含む。COMHはコマンドヘッダであ
り、「CAH」に固定されている。このCOMHが送信
されることにより、LCD表示装置35は、基本回路4
6からコマンドデータが送られてきたと判断する。
【0122】COM0はメインステータスであり、表示
部32の表示制御の種類を指定するためのコマンドであ
る。COM0が「00H」〜「7FH」のとき、以下に
説明する各表示制御の種類が指定される。また、「80
H」〜「FFH」は本実施の形態では使用されていな
い。
【0123】まず、COM0が「00H」のとき、表示
部32の画面が初期化され、ブルーバック表示にする制
御が指定される。COM0が「10H」のとき、表示部
32において通常デモンストレーション画面(エンドレ
ス)を表示するためのモードが指定される。
【0124】COM0が「20H」のとき、全図柄停止
処理を行なうよう指定する。「21H」のとき、全図柄
変動処理を行なうよう指定する。「22H」のとき、左
図柄停止処理を行なうよう指定する。「23H」のと
き、右図柄停止処理を行なうよう指定する。「24H」
のとき中図柄停止処理を行なうよう指定する。「25
H」のとき、通常リーチ処理を行なうよう指定する。通
常リーチには、ノーマルリーチ、どけどけリーチ、S字
リーチの3つのリーチが含まれ、後述するCOM4によ
り3種類のうちいずれのリーチ処理を行なうかが指定さ
れる。「26H」のとき、滑り(戻り)リーチ処理を行
なうよう指定する。「27H」のとき、バックファイア
ーリーチ処理を行なうよう指定する。上記各リーチ処理
と図12および図14に示したリーチ1ないしリーチ6
との態様は以下のようになる。すなわち、リーチ1は、
ノーマルリーチに対応し、リーチ2はS字リーチに対応
し、リーチ3はどけどけリーチに対応し、リーチ4はバ
ックファイアーリーチに対応し、リーチ5は滑りリーチ
に対応し、リーチ6は戻りリーチに対応する。
【0125】COM0が「30H」のとき、入賞デモン
ストレーション画面を表示するよう指定する。COM0
が「40H」〜「4FH」のとき、大当りが発生した後
の特定遊技状態中の1R〜16Rの各ラウンドのインタ
ーバル画面を表示するための制御が指定される。COM
0が「50H」〜「5FH」のとき、特定遊技状態中の
1R〜16Rの各開放中画面を表示するための制御が指
定される。なお、特定遊技状態中の1R〜16Rの各ラ
ウンドのインターバル画面と開放中画面については後述
する。COM0が「60H」〜「62H」のとき、終了
デモンストレーション画面1〜3を表示するための制御
がそれぞれ指定される。なお、終了デモンストレーショ
ン画面については図38を用いて後述する。COM0が
「70H」のとき、パチンコ遊技機において発生した障
害を報知するための画面を表示するための制御が指定さ
れる。この障害の発生の報知は、たとえば、開閉板7が
開成状態にあるにもかかわらず、所定時間内に入賞玉検
出器10(図1参照)で入賞玉の検出がされない場合、
あるいは、入賞玉検出器10による検出信号が継続して
発生している場合などになされる。これにより、遊技機
内の玉詰まり状態などの障害発生が確認できる。また、
入賞玉検出器10の検出機能を故意に不能動化させて遊
技を行なうなどの不正行為が行なわれていることが発見
できる。
【0126】COM1は、特別図柄の変動表示におい
て、左図柄の停止図柄を指定するためのコマンドであ
る。COM1において上位のbit7〜4は未使用であ
り、下位のbit3〜0により左図柄の番号が指定さ
れ、「0H」〜「EH」により15図柄が指定される。
【0127】COM2およびCOM3は、上記のCOM
1と同様に、特別図柄の変動表示において、中図柄およ
び右図柄のそれぞれの停止図柄を指定するためのコマン
ドである。
【0128】COM4は、リーチ動作を指定するための
コマンドである。上位のbit7〜5は未使用である。
bit4は、第2図柄決定時のスピンフラグであり、
「0」のときスピンしないことを指定し、「1」のとき
スピンすることを指定する。bit3、2は、リーチ中
の動作を指定するためのビットであり、「00」は通常
リーチを指定し、「01」はどけどけリーチを指定し、
「10」はS字リーチをそれぞれ指定する。bit1、
0は、リーチ周回数を指定するためのbitであり、
「00」は0周後停止を指定し、「01」は1周後停止
を指定し、「10」は2周後停止を指定し、「11」は
3周後停止をそれぞれ指定する。なお、「11」は実際
には使用しておらず、変更できるようにしておくための
ダミーである。
【0129】COM5は、リーチ停止動作を指定するた
めのコマンドである。bit7は未使用である。bit
6は、点滅する色を指定するためのフラグであり、
「0」は黄色を指定し、「1」はオレンジ色を指定す
る。bit5は、点滅するスピードを指定するためのフ
ラグであり、「0」は遅い点滅を指定し、「1」は速い
点滅を指定する。bit4は、点滅フラグであり、
「0」は点滅しないことを指定し、「1」は点滅するこ
とを指定する。bit3は、戻り動作を指定するための
フラグであり、「0」は戻りなしを指定し、「1」は戻
りありを指定する。bit2〜0は、滑り図柄の数を指
定するビットであり、「000」は滑りなしを指定し、
「001」は1図柄滑ることを指定し、「010」は2
図柄滑ることを指定し、「011」は3図柄滑ることを
指定し、「100」は4図柄滑ることを指定し、「10
1」は5図柄滑ることを指定し、「110」は6図柄滑
ることを指定する。なお、「000」,「001」,
「010」,「011」はダミーである。
【0130】COM6は、表示部32において、打玉の
入賞個数を表示させるために入賞個数データを指定する
ためのコマンドである。COM6は、「0H」〜「A
H」のうちのいずれかの値が指定され、カウント数とし
て0〜10が対応する。COMCは、データ転送時に誤
ったデータを転送することを防止するために用いるチェ
ックサムである。COMCは、上記のCOMH、COM
0〜COM6までの各データを加算し、最上位ビットを
0クリアした値がセットされ「00H」〜「7FH」の
うちのいずれかの値が指定される。
【0131】次に、WCRND_ACTの値とコマンド
データとの関係について説明する。図33は、各条件に
対応したWCRND_ACTの値とコマンドデータCO
M0、COM4、COM5との関係を示す図である。こ
こで、条件1ないし条件3については、図34を参照し
て、条件1とはリーチで、大当り図柄の1図柄手前で停
止図柄が停止するときを示し、条件2とは、リーチで、
大当り図柄の1図柄後の図柄で停止図柄が停止するとき
を示し、条件3とは、リーチで、大当り図柄の前後以外
の図柄で停止図柄が停止するときを示している。したが
って、図33に示す図ははずれ時のWCRND_ACT
の値とコマンドデータとの関係を示しており、上述した
リーチ1〜リーチ5の5種類のリーチ態様について示さ
れている。また、各リーチには、スピンする場合とスピ
ンしな場合とがあり、これらについてもWCRND_A
CTの値により決定される。
【0132】以下、一例として図33に示す最上段の場
合について説明する。条件1のとき、WCRND_AC
Tの値が0〜6のとき、リーチ1が対応し、かつ、スピ
ンありの状態が対応する。このリーチが発生する確率
は、7/128である。また、このとき転送されるCO
M0は、「25H」であり、COM4のbit4は
「1」であり、bit3、2は「00」であり、bit
1、0は「01」であり、また、COM5のbit6は
「1」であり、bit5は「0」であり、bit4は
「1」であり、bit3は「0」であり、bit2〜0
は「100」である。以降、条件1のとき、WCRND
_ACTの値により、リーチ種類およびスピンのありな
しが決定され、所定のコマンドデータCOM0、COM
4、COM5が転送される。条件2についても条件1と
ほぼ同様である。また、条件3は、リーチ1についての
み指定しているため、リーチ2〜リーチ5に関しては表
示されていない。また、図33中「※1」は、図中に示
した値がセットされるが、このビットは実際には使用さ
れていないので、他の値がセットされてもよい部分を示
している。図35も同様である。
【0133】次に、大当り時のWCRND_ACTの値
とコマンドデータとの関係について説明する。図35
は、大当り時のWCRND_ACTの値とコマンドデー
タCOM0、COM4、COM5との関係を示す図であ
る。大当り時のリーチ種類としては、リーチ1〜リーチ
6の6種類の態様がある。また、この場合も上記と同様
に、スピンあり/なしの2つの態様がある。一例とし
て、図35に示す最上段の場合について説明すると、W
CRND_ACTの値が0〜7のとき、リーチ1が対応
し、かつ、スピンありの状態が対応する。この状態のリ
ーチの発生確率は、8/128である。また、このとき
転送されるCOM0は、「25H」であり、COM4の
bit4は「1」であり、bit3、2は「00」であ
り、bit1、0は「01」であり、COM5のbit
6は「1」であり、bit5は「0」であり、bit4
は「1」であり、bit3は「0」であり、bit2〜
0は「101」である。以下、上記と同様に、各リーチ
の種類およびスピンのあり/なしに対応してWCRND
_ACTの値が割付られ、所定のコマンドデータCOM
0、COM4、COM5が基本回路46からLCD表示
装置35へ転送され、WCRND_ACTの値に応じた
リーチ画面が表示部32に表示される。
【0134】次に、上記のコマンドデータの転送方法に
ついて説明する。図36は、コマンドデータの転送方法
を説明するためのタイミングチャートである。基本回路
46は、LCD回路48を介してLCD表示装置35
へ、上記の所定のコマンドを発行して、LCD表示装置
35の動作を制御する。基本回路46からLCD表示装
置35へのコマンドデータの転送は1方向の転送であ
り、LCD表示装置35は、基本回路46へ自己のステ
ータスを送信できない構成となっている。しかしなが
ら、基本回路46は、シーケンシャルなステータスを常
に発行するように構成されており、LCD表示装置35
側では、常にステータスの取込みを行ない、現在実行中
のステータスでないものが送信された場合に、送られて
きたステータスを実行するように構成されている。この
結果、LCD表示装置35側で何らかのトラブルが発生
しても、新たなステータスの取込みには、常に通常動作
に復帰することができる。したがって、上記の構成によ
り、LCD表示装置35側での誤動作を防止するととも
に、簡便なデータ転送を行なうことができ、回路構成お
よびデータバス構成を簡略化することが可能となってい
る。
【0135】上記のコマンドデータの通信は、8ビット
パラレル転送であり、1回の転送により8ビットのデー
タを転送する。また、必要なデータを転送するために、
1コマンドは以下に説明するブロックで構成される。ま
ず、1コマンドは、ある一定の時間間隔で常に転送され
ている。また、コマンドブロックのデータ長、データ順
序は、どのシーケンスでも同じである。さらに、コマン
ドには上記に説明した最終バイトのチェックサム用バイ
トCOMCが付加されており、コマンドの受信をより確
実に行なうことができる。受信側であるLCD表示装置
35では、ヘッダコマンドであるCOMHの受信によ
り、新規コマンド受信を開始して、規定バイト受信した
後にCOMCによりコマンドデータの検査を行なう。こ
こで、コマンドブロック長は8バイト一定であり、有効
コマンドデータは6バイト、チェックサムは1バイトの
構成である。
【0136】図36を参照して、コマンドブロックは、
9ブロック連続でコマンドが送信されるが、コマンドデ
ータの間隔は2msである。基本回路46から出力され
る信号は、8ビットのデータラインと、1本のIND信
号の合計9本の単一方向バスで構成される。送信側であ
る基本回路46は、出力データであるコマンドデータ1
をデータラインに出力する(データラインはラッチ出
力)と、その都度IND信号が500μsの間“H”の
状態で送信される。以下、同様にコマンドデータ2、コ
マンドデータ3が順次基本回路46からLCD表示装置
35へ転送される。なお、コマンドブロックの先頭は、
ヘッドコマンドであるCOMH(「0CAH」で固定)
により判別される。
【0137】次に、上記の転送方法による大当り状態の
時の表示例について説明する。図37の(A)および
(B)は、大当り状態のときの表示例を示す画面構成図
である。図37(A)は、繰返し継続制御による1回目
の特定遊技状態(開放中)にある場合に表示されるデモ
ンストレーション画面である。図37(A)を参照し
て、大当り状態のとき、画面の左上に大当りとなった停
止図柄である大当り図柄71が表示され、画面の右上方
に、コース図72が表示され、画面の右下方にラウンド
数73が表示されている。本実施の形態では、大当り図
柄71として、「777」が表示されている。コース図
72は、大当り当初10個の白丸を連結したコース図が
表示されており、入賞個数に応じて白丸部分が点灯し
(図中斜線で示す)、遊技者に入賞個数を報知する。ま
た、ラウンド数73には、アルファベット文字のRとラ
ウンド回数を示す数字、ここでは「1」が表示され、表
示画面が1R(ラウンド)目のデモンストレーション画
面であることが示されている。上記の表示例は、前述し
たCOM0およびCOM6のコマンドデータが、基本回
路46からLCD表示装置35へ転送されることにより
表示されるものである。COM0には「50H」が、C
OM6には「5H」がそれぞれ指定されている。
【0138】図37(B)は、1R(ラウンド)目の特
定遊技状態から2R(ラウンド)目の特定遊技状態に移
行するインターバルで表示されるデモンストレーション
画面である。図37(B)を参照して、画面の左上には
大当り図柄74が表示され、画面の中央に、これから開
始されるラウンド回数75が予告表示されている。本実
施の形態では、大当り図柄74として「777」が表示
され、ラウンド回数として「2」が表示されている。上
記の表示例では、COM0に「41H」が指定されたコ
マンドデータが基本回路46からLCD表示装置35へ
転送されることになる。2Rデモンストレーション画面
(インターバル)の表示の終了後、2回目の特定遊技状
態開始と同時に2Rデモンストレーション画面(開放
中)が表示される。2Rデモンストレーション画面(開
放中)の表示は、前述したデモンストレーション画面の
表示と同様に、コマンドデータが指定されて送信される
ことにより行なわれる。以降、前記繰返し継続制御に合
せて、最大16R目のデモンストレーション画面(イン
ターバル)に続いて16R目のデモンストレーション画
面(開放中)が表示されるまで、同様の画面表示処理が
行なわれる。
【0139】次に、図38および図39を参照して、終
了デモンストレーション画面について説明する。図38
は、繰返し継続制御による最終の特定遊技状態が終了す
るときの終了デモンストレーション画面である。まず、
終了デモンストレーション画面1について説明する。図
38(B)を参照して、画面の左上に、大当りとなった
停止図柄である大当り図柄91が表示され、画面の中央
に確率変動が後何回発生するかを示す確率変動発生予定
回数が表示される。本実施の形態では、大当り図柄とし
て「777」が表示され、確率変動発生予定回数として
「あと2回」の表示が行なわれている。次に、終了デモ
ンストレーション画面1の表示タイミングについて説明
する。図39のタイムチャートを参照して、条件装置は
特別か特定の図柄の組合せになることによって大当りが
発生したことを条件に作動する。ここで、条件装置と
は、大当りが発生したことに基づいて、大当り制御を行
なう処理を表わす。処理を実行するプログラムは、基本
回路46のROMに格納されている。さらに大当りとと
もに確率変動図柄で大当りしている確率変動図柄の組合
せとは、左図柄、中図柄、および右図柄のそれぞれの停
止図柄が同一であって、かつ、その停止図柄が「1」,
「3」,「5」,「7」,「9」,の数字図柄のうちの
いずれかである組合せをいう。確率変動図柄の組合せに
よって大当りが発生すれば、条件装置が作動するととも
に、大当りに伴なう遊技者にとって有利な第1の状態が
発生する。前記第1の状態における繰返し継続制御終了
時に、COM0が「60H」に指定されたコマンドデー
タが、基本回路46からLCD表示装置35へ転送され
ることにより、終了デモンストレーション画面1が表示
部32に表示される。終了デモンストレーション画面1
が表示されることで、遊技者にこれから2回の確率変動
が生じることが報知される。つまり、確率変動図柄で大
当りとなると、その後2回の確率変動が許容される。終
了デモンストレーション画面1が所定時間表示された
後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技者にとっ
て不利な第2の状態になるとともに1回目の確率変動が
生じる。1回目の確率変動が生じている状態で大当りが
発生した場合には、再度、繰返し継続制御が行なわれ
る。繰返し継続制御において、所定の終了条件が成立し
た場合には、COM0が「61H」に指定されたコマン
ドデータが、基本回路46からLCD表示装置35へ転
送されることにより終了デモンストレーション画面2
(図示省略)が表示される。終了デモンストレーション
画面2は、終了デモンストレーション画面1と比較し
て、画面中央部に「あと1回」と表示されること、およ
び画面の左上に今回の大当り図柄が表示されることを除
いては同じである。終了デモンストレーション画面2が
表示されることで、遊技者に後1回確率変動が生じるこ
とが報知される。終了デモンストレーション画面2が所
定時間表示された後、前記第1の状態から前記第2の状
態になるとともに2回目の確率変動が生じる。2回目の
確率変動が生じている状態で大当りが発生した場合に
は、再度繰返し継続制御が行なわれる。繰返し継続制御
において所定の終了条件が成立した場合に、条件装置が
停止するとともに、COM0が「62H」に指定された
コマンドデータが、基本回路46からCLC表示器35
へ転送されることにより、終了デモンストレーション画
面3が表示される。終了デモンストレーション画面3
は、図38(A)を参照して、画面中央部に「END」
が表示され、画面左上に今回の大当り図柄、たとえば
「777」が表示される。これにより、遊技者に2回目
の確率変動が終了し、予定されていたすべての確率変動
が発生し終えたことが報知される。終了デモンストレー
ション画面3が所定時間表示された後、前記第1の状態
から確率変動の生じていない第2の状態となる。なお、
1回目あるいは2回目の確率変動が生じているときに発
生した大当りが確率変動図柄の組合せによる場合には、
前述のとおり、その大当り以降、改めて2回の確率変動
が生じる。この場合には、その大当りに基づく繰返し継
続制御終了時に、前述した終了デモンストレーション画
面1の表示制御がなされる。以上説明した終了デモンス
トレーション画面による確率変動の発生予定回数表示に
より、遊技者に有利となる第1の状態が終了した後、遊
技者に不利となる第2の状態が確率変動を伴なうもので
あるにもかかわらず、第1の状態が終了した時点で遊技
者が遊技を終了してしまうことに伴なう、遊技者の不利
益が防止できる。さらに、後何回確率変動が生じるかを
遊技者は事前に知ることができ、遊技上便利なものとな
る。
【0140】図40は、繰返し継続制御の制御動作と、
繰返し継続制御中に表示される画面との関係を示すタイ
ミングチャートである。図40を参照して、大当りが発
生することに伴って、可変入賞球装置4に設けられた開
閉板7が閉鎖状態から開放状態に変化するタイミング
で、表示部32に、図37(A)で示した、1Rデモン
ストレーション画面(開放中)が表示される(画面表示
a)。具体的には、基本回路46からLCD回路48を
介してLCD表示装置35へCOM0が「50H」に指
定されたコマンドデータが送信される。その後、1回目
(1ラウンド目)の特定遊技状態が発生する。1回目の
特定遊技状態において、大入賞口内に入賞した打玉は、
入賞玉検出器10(入賞球検出器)によって検出され
る。一方、特定領域へ進入した打玉は玉貯留部材108
(図3参照)によって保持され、特定玉検出器9では検
出されていない。1回目の特定遊技状態において、入賞
玉検出器10による打玉の検出が10回行なわれたか、
あるいは所定時間(29.5秒)経過した場合に、1回
目の特定遊技状態が終了する。1回目の特定遊技状態が
終了するとともに、可変入賞球装置4に設けられた開閉
板7が開放状態から閉鎖状態となる。開閉板7が、開放
状態から閉鎖状態になるに伴って、表示維持フラグがオ
フからオンの状態に切換わる。表示維持フラグは、基本
回路46のRAM内に設けられている。開閉板7が開放
状態から閉鎖状態になるに伴って、前述のとおり、玉貯
留部材108(図3参照)が保持していた入賞玉を開放
するので、玉貯留部材108によって開放された入賞玉
は特定玉検出器9(特定球検出器)によって検出され
る。表示維持フラグは、開閉板7が閉鎖してから特定玉
検出器9が入賞玉を検出し終えるまでの時間T2の間、
オンの状態を保持する。表示維持フラグがオンの状態を
保持している間は、1回目の遊技状態が終了したにもか
かわらず、1R(ラウンド)目のデモンストレーション
画面(開放中)が継続して表示される。この表示維持フ
ラグの働きにより、1回目の特別遊技状態が終了した
後、特定玉検出器9によって入賞玉が検出されるまでの
間、画像表示が途切れてしまうという不都合を防止する
ことができる。特定玉検出器9により打玉の入賞が検出
されたタイミングで、表示維持フラグがオンからオフの
状態となり、図37(B)に示した2R(ラウンド)目
のデモンストレーション画面(インターバル)が表示さ
れる。具体的には、特定玉検出器9が打玉の入賞を検出
し終えた時点で、基本回路46からLCD回路48を介
してLCD表示装置35にCOM0が「41H」に指定
されたコマンド信号が送信される。次に2R(ラウン
ド)目のデモンストレーション画面(インターバル)が
時間T3の間表示された後、可変入賞球装置4に設けら
れた開閉板7が閉鎖状態から開放状態となり、2回目
(2ラウンド目)の特定遊技状態が発生する。2回目の
特定遊技状態が発生するとともに、2R(ラウンド)目
のデモンストレーション画面(インターバル)に代わっ
て、2R(ラウンド)目のデモンストレーション画面
(開放中)が表示される。具体的には、2R(ラウン
ド)目のデモンストレーション画面(インターバル)が
表示され始めてから時間T3が経過した時点で、基本回
路46からLCD回路48を介して、LCD表示装置3
5にCOM0が「51H」に指定されたコマンドデータ
が送信される。以上説明した手順に従って、各回の特定
遊技状態中に特定領域への打玉の入賞がある場合には、
最大16回(16ラウンド)の繰返し継続制御、および
それに伴った画面表示がなされる。最大16回目の特定
遊技状態が発生した後、前述した所定条件が成立するこ
とで、開閉板7が閉鎖し、最終回の特定遊技状態が終了
する。最終回の特定遊技状態が終了するタイミング、す
なわち、開閉板7が開放状態から閉鎖状態に変化するタ
イミングで、表示維持フラグがオフの状態からオンの状
態に切換わる。最終回の特定遊技状態において、特定領
域に進入していた打玉は、開閉板7が開放状態から閉鎖
状態に変化することで、特定玉検出器9によって検出さ
れる。しかしながら、繰返し継続制御の最大継続回数が
終了している場合には、検出が無効となる。したがっ
て、特定玉検出器9による打玉の検出がなされても、表
示維持フラグはオンからオフの状態に切換わることはな
い。この場合、表示維持フラグは、予め定められた最大
時間T1の間、オンの状態を継続した後、オフの状態と
なる。表示維持フラグがオンの状態からオフの状態に変
化したタイミングで、図38に示した終了デモンストレ
ーション画面が表示される。具体的には、表示維持フラ
グがオンの状態からオフの状態に切換わるタイミング
で、基本回路46からLCD回路48を介して、LCD
表示装置35へCOM0が「60H」,「61H」,ま
たは「62H」に指定されたコマンドデータが送信され
る。なお、表示維持フラグがオンの状態である時間T1
の間は、最終回の特定遊技状態において表示されている
画面、たとえば16R(ラウンド)目のデモンストレー
ション画面(開放中)が継続して表示されている。この
ように、表示維持フラグは、開閉板7が閉鎖した後、時
間T1を限度として特定玉検出器9による打玉の検出が
なされるまでの間、現在の表示画面を維持させるフラグ
である。なお、時間T1は、基本回路46のRAMに記
憶されている特定領域スイッチ有効時間タイマによって
2秒に設定されている。
【0141】図41は、情報出力回路56から出力され
る各種情報の出力のタイミングを示すタイミングチャー
トである。図41を参照して、電源がオフの状態からオ
ンの状態となり、打玉が始動入賞口5へ入賞することに
伴って可変表示装置24における特別図柄の変動が開始
する。すなわち、図において特別図柄が停止の状態から
変動の状態となる。特別図柄が停止の状態から変動の状
態となることに伴って、有効始動情報を示す電圧がハイ
の状態からロウの状態に所定時間変動する。この変動が
図6で説明した情報出力回路56から外部出力されるこ
とになる。打玉の始動入賞に伴って特別図柄が変動し、
停止した場合に、その停止図柄が特定図柄の組合せによ
る大当り図柄であった場合には、前述のとおり条件装置
が大当り図柄の停止から所定時間経過後停止から作動の
状態へと切換わる。条件装置が停止から作動の状態へと
切換わるに伴って、情報出力回路(図6参照)から大当
り情報、および確率変動図柄の組合せによる大当りとな
った場合には確率変動情報が出力される。すなわち、条
件装置が停止状態から作動状態に切換わるに伴って、大
当り情報を通知する電圧がハイの状態からロウの状態に
切換わり、確率変動情報を通知する電圧がハイの状態か
らロウの状態に切換わる。条件装置が停止から作動の状
態に切換わって、所定の繰返し継続条件が終了し、遊技
状態が第1の状態から第2の状態となるに伴って、条件
装置が作動状態から停止状態へと切換わる。条件装置が
作動状態から停止状態へと切換わるに伴って、大当り情
報を示す電圧がロウの状態からハイの状態へと切換わ
り、情報出力回路56から大当り状態が終了した旨が外
部へ出力される。確率変動情報は、確率変動が終了して
電圧がハイの状態に戻り、かつ、条件装置が停止した状
態、つまり確率変動情報を示す電圧と条件装置の作動状
態を示す電圧とがいずれもロウの状態で出力される。ま
た、確率変動情報は図に示す「高確率」の期間のみに出
力されるように構成してもよい。
【0142】次に上記各実施の形態に用いられる遊技制
御の内容について説明する。図42〜図90は、基本回
路46の内部のROMに格納されている遊技制御用プロ
グラムの処理手順を示すフローチャートである。基本回
路46は、以下に説明する各フローチャートに従い、所
定の遊技制御を行なう。
【0143】図42は、メイン処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。メイン処理はリセットごと(2m
sごと)に繰返し実行され、各モジュールを実行する処
理である。
【0144】まず、スタックポインタのアドレスがセッ
トされる(EE00H)。次に、初期化処理(P_IN
I)が実行される(EE03H)。初期化処理について
は、図43〜図49を用いて後述する。次に当り玉信号
処理(PSIG)が実行される(EE06H)。当り玉
信号処理については図50を用いて後述する。次に警告
処理(P_WAR)が実行される(EE09H)。警告
処理については図51を用いて後述する。次に、出力デ
ータ制御処理(P_LCNT)を実行する(EE0C
H)。出力データ制御処理については図52を用いて後
述する。次に、出力データセット処理(P_LSET)
を実行する(EE0FH)。出力データセット処理につ
いては図53を用いて後述する。次に、データ出力処理
(P_OUT)を実行する(EE12H)。データ出力
処理については図54を用いて後述する。次に、表示制
御処理(P_DISP)を実行する(EE15H)。表
示制御処理については図55を用いて後述する。
【0145】次に、ランダム更新処理(P_RANDO
M)を実行する(EE18H)。ランダム更新処理につ
いては図56を用いて後述する。次に普通図柄プロセス
処理(P_PROCF)を実行する(EE1BH)。普
通図柄プロセス処理については図57を用いて後述す
る。次に、プロセス処理(P_PROC)を実行する
(EE1EH)。プロセス処理については図58を用い
て後述する。次に、スイッチ処理(P_SWCK)を実
行する(EE21H)。スイッチ処理については図59
を用いて後述する。次に、音処理(P_SOUND)を
実行する(EE24H)。音処理については図60を用
いて後述する。次に、情報出力処理(P_JYOUHO
U)を実行する(EE27H)。情報出力処理について
は図61を用いて後述する。次に、飾り図柄処理(P_
KZU)を実行する(EE2AH)。飾り図柄処理につ
いては図62を用いて後述する。飾り図柄処理が終了し
た後、ランダム更新(無限ループ)処理へ移行する。ラ
ンダム更新(無限ループ)処理は、図43を参照して、
表示図柄ランダム更新処理(P_RND_ZU)をリセ
ットが発生するまでの間繰返し実行する(EE2D
H)。表示図柄ランダム更新処理については図63を用
いて後述する。
【0146】図44は、初期化処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。初期化処理は、初期化フラグの判
定を行ない、各種初期化処理へ分岐する処理である。ま
ず、初期化が終了したか否かが判定される(EE34
H)。初期化が終了している場合、後述する図45に示
すレジスタ初期値セット処理を実行する。一方、初期化
が終了していない場合、初期化が実行中であるか否かが
判断される(EE44H)。初期化が実行中の場合、後
述する図46に示す初期化1回目処理が実行される。一
方、初期化が実行中でない場合、初期化中フラグがセッ
トされる(EE4DH)。次に、割込待ち処理が繰返さ
れる(EE53H)。
【0147】図45は、レジスタ初期値セット処理の処
理手順を示すフローチャートである。レジスタ初期値セ
ット処理は、基本回路46のCPUに内蔵されたデバイ
スレジスタの初期設定を行なう処理である。まず、内蔵
レジスタ初期化処理であるデータセット処理(P_DA
DASET)を実行する(EE9CH)。データセット
処理については図83を用いて後述する。次に、リモー
ト電源タイマがタイムアウトしているか否かが判断され
る(EEA6H)。具体的には、基本回路46のRAM
に記憶されているリモート電源オン待ち時間のタイマ値
が0であるか否かにより判断される。リモート電源オン
待ち時間のタイマ値が0でない場合、レジスタ初期値セ
ット処理を終了する。一方、リモート電源オン待ち時間
のタイマ値が0のとき、リモート電源データがセットさ
れる(EEAFH)。リモート電源データのセット後、
レジスタ初期値セット処理を終了する(EEB2H)。
【0148】図46は、初期化1回目処理の処理手順を
示すフローチャートである。初期化1回目処理は、基本
回路46のCPUに内蔵されたRAMのデータをクリア
する処理である。まず、初期値データをセットする処理
であるか否かが判断される(EE55H)。初期値デー
タをセットする処理である場合、初期化2回目処理を実
行する。初期化2回目処理については、図47を用いて
後述する。一方、初期値データをセットする処理ではな
い場合、RAMのクリアデータが算出される(EE59
H)。次に、算出されたクリアデータがセットされる
(EE5DH)。次に、初期化中であるか否かが判断さ
れる(EE5FH)。初期化中の場合は、クリアデータ
のセット処理(EE5DH)が繰返される。一方、初期
化中でない場合、RAMの00番地がクリアされる(E
E62H)。次に、初期化データセットフラグがセット
される(EE64H)。次に、割込待ち処理が繰返され
る(EE6DH)。
【0149】図47は、初期化2回目処理の処理手順を
示すフローチャートである。初期化2回目処理は、初期
値データの設定を行なう処理である。まず、内蔵された
RAMにエラーが発生しているか否かが判断される(E
E6FH)。エラーが発生している場合、初期化失敗処
理が実行される。初期化失敗処理については図48を用
いて後述する。一方、エラーが発生していない場合、プ
ロセスデータ/タイマセット処理であるプロセスデータ
/タイマ処理(P_PRO_TM)が実行される。プロ
セスデータ/タイマ処理については図82を用いて後述
する。次に、初期化データセット処理であるデータセッ
ト処理(P_DATASET)が実行される(EE7D
H)。データセット処理については図83を用いて後述
する。次に、初期化終了フラグがセットされる(EE8
7H)。次に、割込待ち処理が繰返される(EE90
H)。
【0150】図48は、初期化失敗処理の処理手順を示
すフローチャートである。初期化失敗処理は、初期化失
敗時の処理であり、初期化フラグをクリアする処理であ
る。まず、初期化フラグがクリアされる(EE92
H)。次に、割込待ち処理が繰返される。(EE9A
H)。
【0151】図49は、タイマ割込処理の処理手順を示
すフローチャートである。タイマ割込処理は、タイマ割
込1によって実行される。まず、表示制御INT信号が
クリアされる(EF05H)。次に、タイマ割込1フラ
グがクリアされる(EF0EH)。
【0152】図50は、当り玉信号処理の処理手順を示
すフローチャートである。当り玉信号処理は、当り玉信
号に応じて、払出すべき賞球個数を設定し、ポートEへ
賞球個数データを出力する処理である。まず、当り玉信
号がオフであるか否かが判断される(F767H)。具
体的には、当り玉信号入力ビットがオフであるか否かが
判断される。当り玉信号入力ビットがオフの場合、後述
する賞球個数が0個となるデータの算出処理へ移行する
(F778H)。一方、当り玉信号入力ビットがオフで
ない場合、当り玉信号カウンタの値が最大値以上である
か否かが判断される(F76FH)。具体的には、当り
玉信号カウンタの値が16以上であるか否かが判断され
る。当り玉信号カウンタの値が16以上の場合、後述す
る賞球個数を0個とするデータの算出処理へ移行する
(F778H)。一方、当り玉信号カウンタの値が16
以上でない場合、当り玉信号カウンタが更新(+1)さ
れる(F775H)。次に、賞球個数を0個とするデー
タの算出が行なわれる(F778H)。次に、当り玉信
号が0であるか否かが判断される(F77AH)。具体
的には、当り玉信号カウンタの値が0であるか否かが判
断される。当り玉信号カウンタの値が0の場合、後述す
るポートE出力処理へ移行する(F78AH)。一方、
当り玉信号カウンタの値が0でない場合、当り玉信号は
1であるか否かが判断される(F77EH)。具体的に
は、当り玉信号カウンタの値が1であるか否かが判断さ
れる。当り玉信号カウンタの値が1でない場合、当り玉
信号処理が終了する(F792H)。一方、当り玉信号
カウンタの値が1の場合、賞球個数を5個とするデータ
が算出される(F782H)。次に、入賞玉検出器10
(図2参照)による打玉の検出に基づく賞球記憶がある
か否かが判断される(F784H)。具体的には、賞球
数記憶カウンタの値が0以外であるか否かが判断され
る。賞球数記憶カウンタの値が0の場合、後述するポー
トE出力処理へ移行する(F78DH)。一方、賞球数
記憶カウンタの値が0以外の場合、賞球個数を15個と
するデータが算出される(F788H)。次に、賞球数
記憶カウンタが更新(−1)される(F78AH)。次
に、ポートEへのデータの出力処理がなされる(F78
DH)。ポートEへのデータの出力処理の後、当り玉信
号処理が終了する(F792H)。
【0153】図51は、警告処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。警告処理は、警告フラグを監視し
て、警告状態のセットを行なう処理である。まず、警告
中以外であるか否かが判断される(EF14H)。具体
的には、基本回路46のRAMに記憶されている警告フ
ラグが0であるか否かが判断される。警告フラグが0で
ない場合警告処理が終了する。一方、警告フラグが0の
場合、警告時ランプデータのアドレスがセットされる
(EF18H)。次に、各種警告音データがセットされ
る(EF27H)。次に、警告時の表示制御コマンドが
セットされる(EF13H)。警告時の表示制御コマン
ドがセットされた後、警告処理が終了する(EF47
H)。
【0154】図52は、出力データ制御処理の処理手順
を示すフローチャートである。出力データ制御処理は、
ランプ、LEDなどの表示データの制御処理を行なう処
理である。まず、表示データの更新処理が終了している
か否かが判断される(EF48H)。具体的には、基本
回路46のRAMに記憶されているランプタイマのタイ
マ値が0であるか否かが判断される。ランプタイマのタ
イマ値が0でない場合、ランプタイマの値が更新(−
1)された上で、値が0にならないか否か、すなわち演
算中か否かが判断される(EF4CH)。演算中である
場合には、出力データ制御処理が終了する。一方、ラン
プタイマのタイマ値が0の場合、またはランプタイマの
タイマ値が更新されて0となった場合には、ランプデー
タのアドレスが更新される(EF51H)。次に、ラン
プデータが作動中であるか否かが判断される(EF56
H)。作動中でない場合、先頭アドレスが算出される
(EF5AH)。次に、ランプデータが作動中の場合ま
たは先頭アドレスの算出が終了した後、ランプデータの
アドレスがセットされる(EF5CH)。次に、ランプ
タイマがセットされる(EF5EH)。タイマセットの
後、出力データ制御処理が終了する(EF62H)。
【0155】図53は、出力データセット処理の処理手
順を示すフローチャートである。出力データセット処理
は、各出力データを出力形式に変換してセットする処理
である。まず、汎用タイマの値が更新(+1)された後
(EF63H)、飾りLEDのデータがセットされる
(EF68H)。飾りLEDのデータには飾りLED2
7、飾りLED31、飾りLED30、飾りLED2
9、飾りLED12、V表示LED20、飾りLED2
8aおよび28b用のそれぞれのデータが含まれる。次
に、大当り動作中であるか否か、言い換えれば、後述す
る大入賞口開放前処理以降の処理が行なわれているか否
かが判断される(EF70H)。具体的には、基本回路
46のRAM内に記憶されているプロセス制御フラグの
値が6以上であるか否かが判断される。プロセス制御フ
ラグの値が6以上の場合には、後述する飾り図柄データ
セット処理(EF84H)へ移行する。プロセス制御フ
ラグの値が6以上でない場合、確率変動中であるか否か
が判断される(EF76H)。具体的には、基本回路4
6のRAM内に記憶されている確率変動フラグの値が0
以外かどうかが判断される。確率変動フラグの値が0以
外の場合、後述する飾り図柄データセット処理(EF8
4H)へ移行する。一方、確率変動フラグの値が0の場
合、確率変動中ランプがセットされる(EF7AH)。
次に、飾り図柄のデータがセットされる(EF84
H)。飾り図柄データとは、WCRND_KZUの値に
応じた飾りLEDB1および飾りLEDB2の状態を指
定するデータである。次に、ポートCのデータがセット
される(EF8EH)。ポートCは、遊技効果ランプ、
レール飾りランプ22、風車ランプ15、サイドランプ
19、袖ランプ18、始動記憶情報、大当り情報、およ
び音声用のLSIのRESET信号用のポートである。
次に、ランプ制御データが抽出される(EF9BH)。
ランプ制御データは、図示しない遊技盤の枠ランプデー
タである。次にプロセス制御フラグが参照され、後述す
る大入賞口開放前処理以降であるか否かが判断される
(EF9FH)。具体的には、基本回路46のRAM内
に記憶されているプロセス制御フラグの値が6以上であ
るか否かが判断される。プロセス制御フラグの値が6以
上である場合、後述するランプ制御データの設定処理
(EFAFH)が行なわれる。一方、プロセス制御フラ
グの値が6以上でない場合、確率変動中であるか否かが
判断される(EFA3H)。具体的には、基本回路46
のRAM内に記憶されている確率変動フラグの値が0以
外であるか否かが判断される。確率変動フラグの値が0
の場合、後述するランプ制御データの設定処理(EFA
FH)へ移行する。一方、確率変動フラグの値が0以外
の場合、エラーが発生しているか否かが判断される(E
FA9H)。具体的には、基本回路46のRAM内に記
憶されている警告フラグの値が0以外であるか否かが判
断される。警告フラグの値が0以外の場合、後述するラ
ンプ制御データの設定処理(EFAFH)へ移行する。
一方、警告フラグの値が0の場合、ランプ制御データが
確率変動時のデータに指定される(EFADH)。次
に、ランプ制御データが設定される(EFAFH)。次
に、普通図柄記憶表示LED101のデータがセットさ
れる(EFBH)。次に記憶表示LED33のデータが
セットされる(EFC4H)。次に、普通図柄表示部1
00の表示データのテーブルアドレスが指定される(E
FDQH)。次に、警告フラグが参照され、エラーが発
生しているか否かが判断される(EFDEH)。エラー
が発生している場合、普通図柄表示部100の表示デー
タのテーブルのうち、警告表示データを指定するアドレ
スが指定される(EFE4H)。普通図柄表示データテ
ーブルの警告時のアドレスが指定された後、またはエラ
ーが発生していないと判断された後、表示データの算出
および設定が行なわれる(EFEQH)。表示データの
算出および設定の後、出力データセット処理が終了する
(EFEEH)。
【0156】図54は、データ出力処理の処理手順を示
すフローチャートである。データ出力処理は、図41に
示す出力データセット処理によりセットされた表示デー
タなどを出力ポートへ出力する処理である。まず、デー
タのブランク処理が行なわれる(EFEFH)。データ
のブランク処理により、各種飾りLEDのデータ、有効
始動情報、大当り情報、確率変動情報などのデータがク
リアされる。次に、ポートCへのデータ出力が行なわれ
る(F005H)。次に、デジットカウンタの更新が行
なわれる(F00AH)。次に、デジットデータが出力
される(F016H)。次に、飾りLEDデータが出力
される(F023H)。次に、デジット対応データが出
力される(F02EH)。デジット対応データの出力に
より出力処理が終了する(F041H)。
【0157】図55は、表示制御処理の処理手順を示す
フローチャートである。表示制御処理は、表示器制御コ
ードすなわち前述した表示制御に関するコマンドデータ
を出力する処理である。まず、図柄指定コードがセット
される(EEB3H)。次に、表示制御ヘッダであるコ
マンドデータCOMHがセットされる(EEC3H)。
次に、表示転送データが出力される(EEC7H)。次
に、表示制御ヘッダの転送時以外であるか否かが判断さ
れる(EED4H)。具体的には、基本回路46のRA
Mに記憶されている表示制御用のデータ転送カウンタの
値が0であるか否かが判断される。データ転送カウンタ
の値が0の場合、コマンドデータCOMC用チェックサ
ムカウンタがクリアされる(EED9H)。チェックサ
ムカウンタクリアの後または表示制御ヘッダの転送時以
外であると判断された場合に、チェックサムカウンタが
更新される(EEDCH)。次に、コマンドデータCO
M0〜COM6用の表示制御転送カウンタが更新される
(EEE2H)。次に、タイマ1の割込がセットされる
(EEECH)。次に、表示制御用のXINT信号が出
力される(EEFAH)。次に、割込処理が許可される
(EF03H)。
【0158】図56は、ランダム更新処理の処理手順を
示すフローチャートである。ランダム更新処理は、大当
り判定用のランダムカウンタであるWCRND1、左図
柄表示用のランダムカウンタであるWCRND_L、お
よび普通図柄の当り判定用のランダムカウンタであるW
CRND2のそれぞれの値を更新する処理である。ま
ず、普通図柄の当り判定用のランダムカウンタであるW
CRND2(ランダムカウンタ2)の値が更新(+1)
される(F042H)。次に、更新されたランダムカウ
ンタ2の値に桁上がりがあったか否かが判断される(F
045H)。具体的には、更新されたランダムカウンタ
の値が13を超過する値であるか否かが判断される。更
新されたランダムカウンタの値が13を超過する場合、
ランダムカウンタに最小値「3」が指定される(F04
9H)。ランダムカウンタWCRND2の値に最小値が
指定された後、またはランダムカウンタWCRND2の
更新に伴い桁上がりが発生しなかった場合、該ランダム
カウンタWCRND2の値が設定される(F04B
H)。次に、左図柄表示用のランダムカウンタであるW
CRND_Lの値が更新(+1)される(F04D
H)。次に、更新されたWCRND_Lの値に桁上がり
が生じたか否かが判断される(F05H)。具体的に
は、更新されたWCRND_Lの値が14を超過してい
るか否かが判断される。更新されたWCRND_Lの値
が14を超過している場合、WCRND_Lの値がクリ
アされる(F054H)。具体的には、WCRND_L
の値が0となる。WCRND_Lの値が0とされた後、
または更新されたWCRND_Lの値に桁上がりが生じ
なかった場合、左図柄表示用のランダムカウンタの設定
がなされる(F055H)。次に、大当り判定用のラン
ダムカウンタであるWCRND1(ランダムカウンタ
1)の値が更新(+1)される(F057H)。次に、
更新されたWCRND1の値が最大値未満であるか否か
が判断される(F05AH)。具体的には、更新された
WCRND1の値が370を超過していないか否かが判
断される。更新されたWCRND1の値が370を超過
している場合、カウンタがクリアされる(E05F
H)。具体的には、大当り決定用ランダムカウンタWC
RND1の値が0にセットされる。WCRND1の値が
0にセットされた後、または、WCRND1の値が最大
値未満であると判定された後、WCRND1の値がセッ
トされる(F062H)。WCRND1の値がセットさ
れた後、ランダム作成処理が終了する(F064H)。
【0159】図57は、普通図柄プロセス処理の処理手
順を示すフローチャートである。普通図柄プロセス処理
は、普通図柄プロセス制御フラグが判断されて、ゲーム
実行別に各モジュールが分岐実行される処理である。ま
ず、エラー中であるか否かが判断される(F65E
H)。具体的には、警告フラグの値が0であるか否かが
判断される。警告フラグの値が0の場合、各プロセス処
理が実行される(F662H)。具体的には、普通図柄
プロセス制御フラグが普通図柄通常時フラグを示すとき
図64を用いて後述する普通図柄通常時処理が実行さ
れ、普通図柄変動フラグのとき図65を用いて後述する
普通図柄変動処理が実行され、普通図柄停止フラグのと
き図66を用いて後述する普通図柄停止処理が実行され
る。各プロセス処理が実行された後または警告フラグの
値が0以外のとき、普通図柄プロセス処理が終了する
(F66DH)。
【0160】図58は、プロセス処理の処理手順を示す
フローチャートである。プロセス処理は、プロセス制御
フラグの値が判断されて、ゲーム実行別に各モジュール
が分岐実行される処理である。まず、エラー中であるか
否かが判断される(F169H)。具体的には、警告フ
ラグの値が0であるか否かが判断される。警告フラグの
値が0の場合各プロセス処理が実行される(F16F
H)。具体的には、プロセス制御フラグの値が、通常時
フラグを示すとき図67および図68を用いて後述する
通常時処理が実行され、全図柄変動フラグのとき図69
を用いて後述する全図柄変動処理が実行され、左図柄停
止フラグのとき図70を用いて後述する左図柄停止処理
が実行され、右図柄停止フラグのとき図71を用いて後
述する右図柄停止処理が実行され、中図柄停止フラグの
とき図72を用いて後述する中図柄停止処理が実行さ
れ、フィーバーチェックフラグのとき図73を用いて後
述するフィーバーチェック処理が実行され、大入賞口開
放前フラグのとき図74を用いて後述する大入賞口開放
前処理が実行され、大入賞口開放中フラグのとき図75
を用いて後述する大入賞口開放中処理が実行され、大入
賞口開放後フラグのとき図76を用いて後述する大入賞
口開放後処理が実行される。各プロセス処理が終了した
後または警告フラグの値が0以外のとき、プロセス処理
が終了する(F17EH)。
【0161】図59は、スイッチ処理の処理手順を示す
フローチャートである。スイッチ処理は、スイッチ別の
論理判定処理を行なう処理である。まず、第1種始動口
スイッチ処理である第1種始動口スイッチ入賞判定処理
(P_SWCK)が実行される(F065H)。第1種
始動口スイッチ入賞判定処理については図77を用いて
後述する。次にカウントスイッチ処理であるカウントス
イッチ入賞判定処理(P_SW10)が実行される(F
068H)。カウントスイッチ入賞判定処理については
図78を用いて後述する。次に、特定領域スイッチ処理
である特定領域スイッチ入賞判定処理(P_SWV)が
実行される(F06BH)。特定領域スイッチ入賞判定
処理については図79を用いて後述する。次に、普通図
柄始動口スイッチ処理(P_SWZU)が実行される
(F06EH)。普通図柄始動口スイッチ処理について
は図80を用いて後述する。次に、エラー中であるか否
かが判断される(F071H)。具体的には、警告フラ
グの値が0であるか否かにより判断される。警告フラグ
の値が0の場合、不正入賞無効タイマが更新(−1)さ
れる(F075H)。不正入賞無効タイマが更新された
場合、または警告フラグの値が0の場合、スイッチ処理
が終了する。
【0162】図60は、音処理の処理手順を示すフロー
チャートである。音処理は、演奏データポインタの更新
・音演奏処理を行なう処理である。まず、音データのア
ドレスの算出が行なわれる(F1BFH)。次に、指定
データが現在実行中であるか否かが判断される(F1C
8H)。実行中でない場合、新規アドレスタイマのセッ
トが行なわれる(F1CEH)。新規アドレス・タイマ
セットが終了した後または指定データが現在実行中であ
る場合、演奏データ出力処理である音演奏処理(P_P
LAY)が実行される(F1D6H)。音演奏処理につ
いては図86を用いて後述する。演奏データ出力処理が
終了した後、音処理が終了する(F1D9H)。
【0163】図61は、情報出力処理の処理手順を示す
フローチャートである。情報出力処理は、各情報出力デ
ータ信号の設定を行なう処理である。まず、情報ポート
がクリアされる(F19FH)。次に、有効始動情報が
オフされているか否かが判断される(F1A2H)。具
体的には、基本回路46のRAMに記憶されている有効
始動情報タイマの値が0であるか否かが判断される。有
効始動情報タイマの値が0でない場合、有効始動情報タ
イマの値が更新され(−1)(F1A6H)、次に、有
効始動情報ビットがセットされる(F1A9H)。有効
始動情報ビットがセットされた後または有効始動情報タ
イマの値が0のとき、大当り中であるか否かが判断され
る(F1ACH)、具体的には、プロセス制御フラグの
値が6より小さいか否かが判断される。プロセス制御フ
ラグの値が6より小さくない場合、大当り情報ビットお
よび確率変動情報ビットがセットされる(F1B4
H)。大当り情報ビットおよび確率変動情報ビットがセ
ットされた後、または有効始動情報タイマの値が6より
小さいと判断された後、確率変動中であるか否かが判断
される(F1B7H)。具体的には、基本回路46のR
AMに記憶されている確率変動フラグの値が0であるか
否かが判断される。確率変動フラグの値が0でない場
合、確率変動情報ビットがセットされる(F1BB
H)。確率変動情報ビットがセットされた後、または確
率変動フラグが0であった場合、情報出力処理が終了す
る(F1BEH)。
【0164】図62は飾り図柄制御処理の処理手順を示
すフローチャートである。飾り図柄処理は、飾り図柄が
停止図柄以外、または飾り図柄変動タイマの値が0以外
の場合に飾り図柄の変動が行なわれる処理である。ま
ず、飾り図柄変動タイマの演算が終了しているか否かが
判断される(F630H)。具体的には、基本回路46
のRAMに記憶されている飾り図柄変動タイマの値が0
となっているか否かが判断される。飾り図柄変動タイマ
の値が0の場合には、後述する表示図柄の判断処理がな
される(F639H)。一方、飾り図柄変動タイマの値
が0でない場合、飾り図柄変動タイマの値が更新(−
1)された後、なお演算中であるか否かが判断される
(F634H)。飾り図柄変動タイマの値が更新後に0
にならない場合、後述する飾り図柄表示タイマの演算処
理が終了しているか否かの判断の処理がなされる(F6
44H)。一方、飾り図柄変動タイマのタイマ値が更新
後に0となった場合、表示図柄が停止図柄以外であるか
否かが判断される(F639H)。具体的には、基本回
路46に記憶されている飾り図柄表示図柄カウンタの値
と飾り図柄停止図柄カウンタの値とが一致しているか否
かが判断される。一致している場合、飾り図柄表示タイ
マがクリアされ(F63FH)、飾り図柄制御処理が終
了する。一方、飾り図柄表示図柄カウンタの値と飾り図
柄停止図柄カウンタの値とが一致していない場合、飾り
図柄表示タイマの演算が終了しているか否かが判断され
る(F644H)。具体的には、飾り図柄表示タイマの
値が0以外であるか否かが判断される。飾り図柄表示タ
イマの値が0でない場合、飾り図柄表示タイマの値が更
新(−1)された後、なお演算中であるか否かが判断さ
れる(F648H)。飾り図柄表示タイマの値が更新さ
れた後、なお演算中の場合、飾り図柄制御処理が終了す
る(F65DH)。一方、飾り図柄表示タイマの値が更
新された後飾り図柄表示タイマの値が0となった場合、
または、飾り図柄表示タイマの値が0であった場合、飾
り図柄表示カウンタが更新(+1)される(F64D
H)。次に、飾り表示図柄タイマがセットされる(F6
59H)。飾り表示図柄タイマのセット後、飾り図柄制
御処理が終了する(F65DH)。
【0165】図63は、ランダム更新処理の処理手順を
示すフローチャートである。ランダム更新処理は、リー
チ動作指定、普通図柄表示、特別図柄表示、飾り図柄表
示などの各種ランダムカウンタの更新を行なう処理であ
る。まず、リーチ動作指定ランダムカウンタであるWC
RND_ACTの更新が行なわれる(F263H)。次
に、リーチ動作指定ランダムカウンタであるWCRND
_ACTの桁上がりがあるか否かが判断される(F26
AH)。桁上がりがある場合は、普通図柄表示用ランダ
ムカウンタであるWCRND_Fの更新が行なわれる
(F26CH)。普通図柄表示用ランダムカウンタの更
新の後、またはリーチ動作指定ランダムカウンタに桁上
がりがないと判断された場合、中図柄表示用ランダムカ
ウンタであるWCRND_Cの更新が行なわれる(F2
76H)。次に、中図柄表示用ランダムカウンタの桁上
がりがあるか否かが判断される(F280H)。桁上が
りがある場合、右図柄表示用ランダムカウンタであるW
CRND_Rの更新が行なわれる(F282H)。右図
柄表示用ランダムカウンタの更新の後、または、中図柄
表示用ランダムカウンタの桁上がりがなかった場合、飾
り図柄表示用ランダムカウンタであるWCRND_KZ
Uが更新される(F28CH)。飾り図柄表示用ランダ
ムカウンタの更新の終了の後、ランダム更新処理が終了
する(F296H)。
【0166】図64は、普通図柄通常時処理の処理手順
を示すフローチャートである。普通図柄通常時処理は、
普通図柄プロセス処理でセットされるワークをクリア
し、入賞記憶がある場合、入賞記憶に基づいて変動する
特別図柄の変動開始から変動終了までの変動時間を短縮
させるか否かを決定し、普通図柄の当り決定用ランダム
カウンタであるWCRND2の値の抽出および普通図柄
設定を行ない、プロセス進行の実行を行なう処理であ
る。まず、普通図柄プロセスタイマ処理(PFTIM)
が実行され(F67AH)、プロセスデータのタイマ更
新とデータ更新とがなされる。普通図柄プロセスタイマ
処理については図81を用いて後述する。次に、普通図
柄の入賞記憶があるか否かが判断される(F680
H)。具体的には、普通図柄入賞記憶カウンタの値が0
であるか否かが判断される。
【0167】普通図柄入賞記憶カウンタの値が0の場
合、普通図柄通常時処理が終了する(F6C5H)。一
方、普通図柄入賞記憶カウンタの値が0以外である場
合、ランダムカウンタWCRND2の値をチェックする
条件のうち、通常時の条件が算出される。具体的には、
基本回路46のRAMに記憶されている通常時のランダ
ム2当り判定値が算出される。通常時のランダム2当り
判定値は「3」である。次に、確率変動条件以外か否
か、すなわち確率変動中以外か否かが判断される(F6
86H)。具体的には、確率変動フラグの値が0である
か否かが判断される。確率変動フラグの値が0以外であ
ると判断された場合、高確率値のランダムチェック値が
算出される。具体的には、基本回路46のRAMに記憶
されている確率変動時のランダム2当り判定値が算出さ
れる。確率変動時のランダム2当り判定値は「3」〜
「12」である。確率変動時のランダム2当り判定値が
算出された後、または、確率変動フラグの値が0である
と判断された後、普通図柄入賞記憶カウンタの値が更新
(−1)される(F692H)。次に当り図柄が算出さ
れる(F695H)。具体的には、当り図柄であるフィ
ーバー図柄(表示F)が普通図柄停止図柄として算出さ
れる。次に、普通図柄の入賞記憶に基づいて抽出された
WCRND2の値が当りとなる値であるか否かが判断さ
れる(F627H)。具体的には、普通図柄ランダム格
納バンク1に格納されている普通図柄当りランダム値の
値が普通図柄ランダムチェック値と比較判定される。普
通図柄ランダム格納バンク1は、後述する普通図柄ラン
ダム格納バンク2〜4と共に基本回路46のRAMに構
成されている。普通図柄ランダムカウンタ1に格納され
ている普通図柄当りランダム値とランダムチェック値と
が異なる場合、はずれ図柄がセットされる(F69B
H)。具体的には、普通図柄ランダム格納バンク1に格
納されている普通図柄表示用ランダムカウンタの値で指
定される普通図柄停止図柄がセットされる。この際、普
通図柄表示用ランダムカウンタの値が普通図柄ランダム
チェック値と一致した場合には、強制的にはずれ図柄が
セットされる。はずれ図柄がセットされた後、または、
普通図柄当りランダム値が当りであると判断された場
合、普通図柄の停止図柄が設定される(F6A2H)。
具体的には、停止図柄が「F」に設定される。次に、普
通図柄プロセスフラグが更新(+1)される(F6A4
H)。次に確率変動中であるか否かが判断される(F6
A7H)。具体的には、確率変動フラグの値が0以外で
あるか否かが判断される。確率変動フラグの値が0の場
合、後述するバンクシフト処理へ移行する(F6B4
H)。一方、確率変動フラグの値が0以外の場合、大入
賞口開放処理移行であるか否かが判断される(F6AB
H)。具体的には、特別図柄プロセス制御フラグの値が
6以上であるか否かが判断される。特別図柄プロセス制
御フラグの値が6以上であると判断された場合、後述す
るバンクシフト処理へ移行する。一方、特別図柄プロセ
ス制御フラグの値が6以上でない場合、普通図柄プロセ
スフラグが更新(+1)される。次に、バンクシフトが
行なわれる(F6B4H)。具体的には、普通図柄ラン
ダム格納バンク2のデータが普通図柄ランダム格納バン
ク1へ、普通図柄ランダム格納バンク3のデータが普通
図柄ランダム格納バンク2へ、普通図柄ランダム格納バ
ンク4のデータが普通図柄ランダム格納バンク3へそれ
ぞれバンクシフトされる。バンクシフトが終了した後、
普通図柄通常時処理が終了する(F6C5H)。
【0168】図65は、普通図柄変動時処理の処理手順
を示すフローチャートである。普通図柄変動時処理は、
普通図柄変動表示のプロセスデータなどを実行する処理
である。まず、普通図柄変動タイマの演算が終了してい
るか否かが判定される(F6C6H)。具体的には、基
本回路46のRAMに記憶されている普通図柄変動タイ
マのタイマ値が0であるか否かが判別される。普通図柄
変動タイマのタイマ値が0である場合、後述する新規変
動タイマのセット処理へ移行する。一方、普通図柄変動
タイマのタイマ値が0でない場合、普通図柄変動タイマ
が更新(−1)された後、普通図柄変動タイマの値が0
となっているか否かが判断される(F6CAH)。普通
図柄変動タイマの値が0となっていない場合には、後述
するプロセスタイマアドレス算出処理へ移行する(F6
DDH)。一方、普通図柄変動タイマの値が0となった
場合、新規変動タイマがセットされる(F6CFH)。
具体的には、普通図柄変動タイマの値が100msにセ
ットされる。次に、普通図柄の表示図柄が更新(+1)
される(F6D5H)。具体的には、基本回路46のR
AMに記憶されている普通図柄表示図柄カウンタの値が
更新(+1)される。次に、更新された前記普通図柄表
示図柄カウンタの値が最大値未満であるか否かが判断さ
れる(F6D6H)。具体的には、普通図柄表示図柄カ
ウンタの値が6以下であるか否かが判断される。普通図
柄表示図柄カウンタの値が6以下でない場合、普通図柄
表示図柄カウンタがクリアされる(F6DAH)。普通
図柄表示図柄カウンタがクリアされた後、または、普通
図柄表示図柄カウンタの値が6以下であった場合、普通
図柄の表示設定が行なわれる(F6DBH)。次に、プ
ロセスタイマのアドレスが算出される(F6DDH)。
具体的には、普通図柄の変動時間が指定されたプロセス
データアドレスが普通図柄プロセスフラグの値に応じて
選択、算出される。普通図柄プロセスフラグの値が1の
場合、通常時における普通図柄の変動時間が指定された
図柄変動時プロセスデータのアドレスが算出され、普通
図柄プロセスフラグの値が2のとき確率変動時の図柄変
動時間が指定された短縮時図柄変動プロセスデータのア
ドレスが算出される。図柄変動時プロセスデータにおい
て、普通図柄の変動時間は29.5秒に設定されてい
る。一方、短縮時図柄変動プロセスデータにおいては、
普通図柄変動時間は5.0秒に設定されている。次に、
プロセスタイマ処理(PFTIM)が実行される(F6
E9H)。プロセスタイマ処理については、図81を用
いて後述する。次に、プロセスが実行中であるか否かが
判断される(F6ECH)。プロセスが実行中の場合、
普通図柄変動時処理が終了する(F70CH)。一方、
プロセスが実行中でない場合、普通図柄の停止図柄がセ
ットされる(F6EEH)。次に、普通図柄プロセスフ
ラグの値が普通図柄はずれ処理を示す値に更新(+3)
される(F6F2H)。次に、普通図柄がはずれ図柄で
あるか否かが判断される(F6F6H)。具体的には、
普通図柄表示図柄カウンタの値がフィーバー図柄「F」
を指定する値「5」以外であるか否かが判断される。普
通図柄停止図柄カウンタの値が「5」でない場合、普通
図柄変動時処理が終了する(F70CH)。一方、普通
図柄停止図柄カウンタの値が、「5」の場合、普通図柄
プロセスフラグの値が更新(+1)される(F6FC
H)。次に、確率変動中以外であるか否かが判断される
(F6FFH)。具体的には、確率変動フラグの値が0
であるか否かが判断される。確率変動フラグの値が0の
場合、普通図柄変動時処理が終了する(F70CH)。
一方、確率変動フラグの値が0でない場合、大入賞口開
放中処理にあるか否かが判断される(F703H)。具
体的には、プロセス制御フラグの値が7であるか否かが
判断される。プロセス制御フラグの値が7の場合、普通
図柄変動時処理が終了する(F70CH)。一方、プロ
セス制御フラグの値が7でない場合、普通図柄プロセス
フラグの値が更新(+1)された後(F709H)、普
通図柄変動時処理が終了する(F70CH)。
【0169】図66は、普通図柄停止時処理の処理手順
を示すフローチャートである。普通図柄停止時処理は、
普通図柄停止時のプロセスデータの実行を行なう処理で
ある。まず、停止した普通図柄がはずれである場合のプ
ロセスデータが指定される(F70DH)。具体的に
は、基本回路46のRAMに記憶されている図柄はずれ
プロセスデータが指定される。図柄はずれデータにはソ
レノイド103(図1参照)の動作制御時間がセットさ
れている。次に、普通図柄の停止図柄ははずれであるか
否かが判断される(F710H)。具体的には、普通図
柄プロセスフラグの値が3であるか否かが判断される。
普通図柄プロセスフラグの値が3の場合、後述するプロ
セスタイマ処理(PFTIM)へ移行する(F720
H)。一方、普通図柄プロセスフラグの値が3でない場
合、確率変動時以外の通常時において普通図柄に当りが
発生した場合のプロセスデータが指定される(F716
H)。具体的には、基本回路46のRAMに記憶されて
いる通常時図柄当りプロセスデータが指定される。通常
時図柄当りプロセスデータには、ソレノイド103(図
1参照)を0.5秒間オフの状態に動作させた後、0.
5秒間オンの状態に動作させる制御データがセットされ
ている。次に、確率変動中であるか否かが判断される
(F719H)。具体的には、普通図柄プロセスフラグ
の値が4であるか否かが判断される。普通図柄プロセス
フラグの値が4の場合、後述するプロセスタイマ処理
(PFTIM)へ移行する(F720H)。一方、普通
図柄プロセスフラグの値が4でない場合、確率変動時に
普通図柄の当りが発生した場合におけるプロセスデータ
が指定される(F71DH)。具体的には、基本回路4
6のRAMに記憶されている確率変動時図柄当りプロセ
スデータが指定される。確率変動時図柄当りプロセスデ
ータには、ソレノイド103(図1参照)を0.5秒間
オフの状態に動作させた後2.9秒間オンの状態に動作
させて、引続いて2.0秒間オフの状態に動作させた後
2.9秒間オンの状態に動作させるような制御が行なわ
れる。次に、プロセスタイマ処理(PFTIM)が実行
される(F720H)。プロセスタイマ処理について
は、図81を用いて後述する。次に、プロセスタイマが
演算中であるか否かが判断される(F723H)。具体
的には、普通図柄プロセスタイマの値が0以外か否かが
判断される。普通図柄プロセスタイマの値が0以外の場
合、普通図柄停止処理が終了する(F728H)。一
方、普通図柄プロセスタイマの値が0の場合、普通図柄
プロセスフラグがクリアされる(F725H)。普通図
柄プロセスフラグのクリアの後、普通図柄停止処理が終
了する(F728H)。
【0170】図67、および図68は、通常時処理の処
理手順を示すフローチャートである。まず図67を参照
して、通常時処理は、プロセス処理でセットされるワー
クをクリアし、入賞記憶がある場合、入賞記憶に基づい
て変動する特別図柄の変動開始から変動終了までの時間
を短縮させるか否かを決定し、プロセス信号の実行を行
なう処理である。まず、通常データセット処理であるデ
ータセット処理(P_DATASET)が実行され(F
297H)、通常時には必要のないワークがクリアされ
る。データセット処理については図83を用いて後述す
る。次に、入賞記憶があるか否かが判断される(F2A
1H)。具体的には、入賞記憶カウンタの値が0である
か否かが判断される。
【0171】入賞記憶カウンタの値が0の場合、通常時
プロセスデータ処理であるプロセスデータ/タイマ処理
(P_PRO_TM)が実行され(F2A5H)、通常
時プロセスデータがセットされる。通常時プロセスデー
タ処理(プロセスデータ/タイマ処理)については図8
2を用いて後述する。次に、有効始動情報タイマがクリ
アされる(FEABH)。有効始動情報タイマがクリア
された後、通常時処理が終了する。
【0172】一方、入賞記憶カウンタの値が0以外であ
る場合、次回短縮フラグの値が短縮フラグにセットされ
る(F2B0H)。具体的には、基本回路46のRAM
に記憶されている次回短縮フラグの値が、同じくRAM
に記憶されている短縮フラグにセットされる。次に、現
在の入賞記憶数が次回短縮フラグにセットされる(F2
B2H)。具体的には、基本回路46のRAM内に記憶
されている入賞記憶カウンタの値が次回短縮フラグにセ
ットされる。次に、次回短縮条件チェック値に2がセッ
トされる(F2B6H)。次に、確率変動中であるか否
かが判断される(F2B8H)。具体的には、確率変動
フラグの値が0以外であるか否かが判断される。確率変
動フラグの値が0以外でない場合、次回短縮条件チェッ
ク値に3がセットされる(F2BDH)。次回短縮条件
チェック値に3がセットされた後、または、確率変動フ
ラグの値が0以外と判断された場合、入賞記憶数が、セ
ットされたチェック値以上であるか否かが判断される
(F2BFH)。具体的には、入賞記憶カウンタの値が
次回短縮条件チェック値(2または3)以上であるか否
かが判断される。入賞記憶カウンタの値が次回短縮条件
チェック値以上でない場合、次回短縮フラグがクリアさ
れる(F2C3H)。次回短縮条件フラグがクリアされ
た後、または、入賞記憶カウンタの値が次回短縮条件チ
ェック値以上であると判断された場合、現在の入賞記憶
数が2個未満であるか否かが判断される(F2C6
H)。具体的には、入賞記憶カウンタの値が2未満であ
るか否かが判断される。入賞記憶カウンタの値が2未満
である場合、後述する短縮フラグのクリア処理(F2D
5H)がなされる。入賞記憶カウンタの値が2個未満で
ない場合、確率変動中であるか否かが判断される(F2
CCH)。具体的には、確率変動フラグの値が0以外で
あるか否かが判断される。確率変動フラグの値が0以外
であると判断された場合、後述する、入賞記憶カウンタ
の更新処理がなされる(F2D8H)。確率変動フラグ
の値が0以外でないと判断された場合、入賞記憶数が4
個であるか否かが判断される(F2D1H)。具体的に
は、入賞記憶カウンタの値が4であるか否かが判断され
る。入賞記憶カウンタの値が4であると判断された場
合、後述する入賞記憶カウンタの更新処理がなされる
(F2D8H)。入賞記憶カウンタの値が4でないと判
断された場合、短縮フラグの値がクリアされる(F2D
5H)。次に入賞記憶カウンタの値が更新(−1)され
る(F2D8H)。次に、大当りフラグがクリアされる
(F2DBH)。次に図68を参照して、大当りフラグ
のクリア処理の後、大当りチェック値テーブル内の通常
時の大当りチェック値を指定するアドレスが指定される
(F2DEH)。具体的には、基本回路46のRAMに
記憶されている通常時の大当りチェック値を指定するア
ドレスが指定される。
【0173】ここで、大当りチェック値テーブルについ
て図91(B)を参照して説明を行なう。基本回路46
のRAMには、図91(B)に示す大当りチェック値テ
ーブルが設けられている。具体的には、図に示すアドレ
スに対応して大当りチェック値1〜大当りチェック値5
が大当りチェック値テーブル内に設けられており、これ
らの大当りチェック値により大当り決定用のランダムカ
ウンタWCRND1の値が大当りとなる値か否かが判断
される。大当りチェック値1として「3」が、大当りチ
ェック値2として「67」が、大当りチェック値3とし
て「173」が、大当りチェック値4として「251」
が、大当りチェック値5として「331」がそれぞれ記
憶されている。なお、大当りチェック値1の次に終了コ
ードが記憶されており、これにより大当りチェック値5
から順に大当りチェック値1まで、アドレスに従って大
当りチェック値とWCRND1の値とが比較される場合
に、終了コードが参照された時点で比較判定が終了され
るようにテーブルが構成されている。
【0174】再び図68を参照して、ステップF2DE
Hで指定される通常時の大当りチェック値のアドレスと
は、図91(B)に説明した大当りチェック値1が指定
されるアドレスECCCである。
【0175】ステップF2DBHでアドレスが指定され
た後、確率変動中以外であるか否かが判断される(F2
E1H)。具体的には、確率変動フラグの値が0である
か否かが判断される。確率変動フラグの値が0である場
合、後述する大当り判定(F2E8H)がなされる。確
率変動フラグの値が0以外の場合、確率変動中の大当り
チェック値を指定するアドレスが指定される(F2E5
H)。具体的には、図91(B)で説明した大当りチェ
ック値テーブル内の大当りチェック値5を指定するアド
レスが指定される。次に、大当り決定用のランダムカウ
ンタであるWCRND1が大当り以外であるか否かが判
断される(F2E8H)。具体的には、ランダムカウン
タWCRND1の値と指定された大当りチェック値5と
が異なるか否かが判断される。WCRND1の値と指定
された大当りチェック値5とが一致する場合、大当りフ
ラグがセットされる(F2EFH)。大当りフラグのセ
ットの後、または、ランダムカウンタWCRND1の値
と大当りチェック値5とが異なると判断された後、大当
りチェック値テーブルのアドレスが更新(+2)される
(F2F2H)。次に、大当りチェックの判定が終了し
たか否かが判断される(F2F4H)。具体的には、指
定された大当りチェック値テーブルにセットされている
すべての大当りチェック値とランダムカウンタWCRN
D1の値とが比較チェックされたか否かが判断される。
すべての大当りチェック値との比較判断が終了していな
い場合、前述したステップF2E8Hに戻り、以下すべ
ての大当りチェック値との比較判断がなされるまでステ
ップF2E8HからステップF2F4Hの処理が繰返し
行なわれる。次に、大当りチェック値テーブルにセット
されているすべての大当りチェック値とランダムカウン
タWCRND1との比較判定が終了した場合、停止図柄
セット処理(P_ZUSET)がなされる(F2FC
H)。停止図柄セット処理については図87を用いて後
述する。次に、バンクシフトが行なわれる(F2FF
H)。
【0176】ここでバンクシフトについて説明する。図
91(C)は、大当り判定用のランダムカウンタWCR
ND1と、左停止図柄決定用のランダムカウンタWCR
ND_Lとの値が始動入賞時に抽出されて格納される格
納先となるランダムバンクを説明する説明図である。ラ
ンダムバンクには、WCRND1が格納される大当りラ
ンダム格納バンク、およびWCRND_Lが格納される
左図柄格納バンクがそれぞれ4領域設けられている。こ
れにより、過去4回の始動入賞時に抽出されたランダム
カウンタ値が格納可能である。始動入賞があれば、図9
1(C)に示すランダムバンクのうち先頭の領域から順
にランダムカウンタが格納される。これにより、記憶1
大当りランダム格納バンク(WBANK+0:)および
記憶1左図柄ランダム格納バンク(WBANK+2:)
に過去4回の始動入賞のうち一番初めの始動入賞時に抽
出されたランダムカウンタ値が格納される。前述した大
当りチェック値とランダムカウンタ値との比較は、常に
この先頭のバンクWBANK+0:に格納されているラ
ンダムカウンタWCRND1の値で行なわれる。そし
て、比較判定が終了した後、記憶2大当りランダム格納
バンク(WBANK+3:)に格納されているランダム
カウンタ値との比較判定に備えてバンクシフトが行なわ
れる。すなわち、WBANK+3:内の値がWBANK
+0:へ、WBANK+6:内の値がWBANK+3:
へ、WBANK+9:内の値がWBANK+6:へそれ
ぞれシフトされ、WBANK+5:内の値がWBANK
+2:へ、WBANK+8:内の値がWBANK+5:
へ、WBANK+11:内の値がWBANK+8:へそ
れぞれシフトされることにより、バンクシフトが行なわ
れる。
【0177】再び図68に戻り、ステップF2FFHで
前述したバンクシフトがなされた後、次に、プロセス制
御フラグが更新(+1)された後(F317H)、通常
時処理が終了する(F31DH)。
【0178】図69は、全図柄変動処理の処理手順を示
すフローチャートである。全図柄変動処理は、全図柄変
動表示のプロセスデータなどを実行する処理である。ま
ず、通常時の各全図柄変動プロセスデータが参照される
アドレスが指定される(F39BH)。具体的には、基
本回路46のRAMに記憶されている全図柄通常変動時
プロセスデータが参照されるアドレスが指定される。全
図柄通常変動時プロセスデータには、特別図柄の変動開
始から変動終了までの所要時間である図柄変動時間など
が指定されている。全図柄通常変動時プロセスデータ内
の図柄変動時間は4.6秒となっている。次に、短縮フ
ラグがあるか否かが判断される(F39EH)。具体的
には、短縮フラグの値が0以外であるか否かが判断され
る。短縮フラグの値が0と判断された場合、後述するプ
ロセスデータ/タイマ処理がなされる(F3ACH)。
一方、短縮フラグが0以外と判断された場合、前記通常
時の各全図柄変動プロセスデータが参照されるアドレス
に代えて、確率変動短縮時の各全図柄変動プロセスデー
タが参照されるアドレスが指定される(F3A2H)。
確率変動短縮時の各全図柄変動プロセスデータ内にセッ
トされている図柄変動時間は1.0秒となっている。次
に、確率変動中であるか否かが判断される(F3A5
H)。具体的には、確率変動フラグの値が0以外である
か否かが判断される。確率変動フラグの値が0以外と判
断された場合、後述するプロセスデータ/タイマ処理が
なされる(F3ACH)。一方、確率変動フラグの値が
0であった場合、前記確率変動短縮時の各全図柄変動プ
ロセスデータが参照されるアドレスの指定に代えて、短
縮時の各全図柄変動プロセスデータが参照されるアドレ
スが指定される(F3A9H)。短縮時の各全図柄変動
プロセスデータ内にセットされている図柄変動時間は
3.1秒となっている。次に、プロセスデータ/タイマ
処理(P_PRO_TM)が実行される(F3AC
H)。プロセスデータ/タイマ処理については図82を
用いて後述する。次に、プロセスが作動中であるか否か
が判断される(F3AFH)。プロセスが作動中でない
場合、プロセス制御フラグが更新(+1)される(F3
B1H)。プロセス制御フラグの更新の後、またはプロ
セスが作動中であると判断された場合、全図柄変動処理
が終了する(F3B7H)。
【0179】図70は、左図柄停止処理の処理手順を示
すフローチャートである。左図柄停止処理は、左図柄停
止のプロセスデータの実行(実行終了で図柄は停止す
る)を行なう処理である。まず、左図柄停止プロセス処
理であるプロセスデータ/タイマ処理(P_PRO_T
M)が実行される(F3B8H)。プロセスデータ/タ
イマ処理については図82を用いて後述する。次に、プ
ロセスが作動中であるか否かが判断される(F3B2
H)。プロセスが作動中でない場合、プロセス制御フラ
グが更新(+1)される(F3C0H)。プロセス制御
フラグが更新された後または、プロセスが作動中である
と判断された場合、左図柄停止処理が終了する(F3C
6H)。
【0180】図71は、右図柄停止処理の処理手順を示
すフローチャートである。右図柄停止処理は、右図柄停
止(通常/リーチ予告/スピン)のプロセスデータの実
行を行なう処理である。まず、各右図柄停止プロセス処
理であるプロセスデータ/タイマ処理(P_PRO_T
M)が実行される(F3C7H)。プロセスデータ/タ
イマ処理については図82を用いて後述する。次に、プ
ロセスが作動中であるか否かが判断される(F3DE
H)。プロセスが作動中の場合、右図柄停止処理が終了
する(F41BH)。一方、プロセスが作動中でない場
合、プロセス制御フラグが更新(+1)される(F3E
0H)。次に、リーチなしであるか否かが判断される
(F3E6H)。具体的には、リーチ動作フラグの値が
0であるか否かが判断される。リーチ動作フラグは基本
回路46のRAMに記憶されている。リーチ動作フラグ
の値が「000H」のときリーチなしが示され、「00
1H」のときノーマルリーチが指定され、「002H」
のときどけどけリーチが指定され、「003H」のとき
S字コーナーリーチが指定され、「004H」のときバ
ックファイアーリーチが指定され、「014H」のとき
滑りリーチ(4図柄)が指定され、「015H」のとき
滑りリーチ(5図柄)が指定され、「016H」のとき
滑りリーチ(6図柄)が指定され、「01DH」のとき
戻りリーチが指定され、「081H」のときスピン後ノ
ーマルリーチが指定され、「082H」のときスピン後
どけどけリーチが指定され、「083H」のときスピン
後S字コーナーリーチが指定され、「084H」のとき
スピン後バックファイアーリーチが指定され、「094
H」のときスピン後滑りリーチ(4図柄)が指定され、
「095H」のときスピン後滑りリーチ(5図柄)が指
定され、「096H」のときスピン後滑りリーチ(6図
柄)が指定され、「09AH」のときスピン後戻りリー
チが指定される。
【0181】リーチ動作フラグの値が0のとき、右図柄
停止処理が終了し、0でない場合、周回時間演算処理で
あるリーチ時周回時間演算処理(P_RCH_SYU)
が実行される(F3EAH)。リーチ時周回時間演算処
理については図88を用いて後述する。次に、バックフ
ァイアーリーチであるか否かが判断される(F3ED
H)。具体的には、リーチ動作フラグの値が4がである
か否かが判断される。リーチ動作フラグの値が4である
場合、右図柄停止処理が終了し、4でない場合、大当り
図柄からの距離が算出される(F3F3H)。
【0182】次に、滑りまたは戻りリーチ以外であるか
否かが判断される(F3FBH)。具体的には、リーチ
動作フラグの値が「014H」より小さいか否かが判断
される。リーチ動作フラグの値が「014H」以上の場
合、滑り図柄数の補正が行なわれる(F3FFH)。滑
り図柄数の補正の後、またはリーチ動作フラグの値が
「014H」より小さい場合、図柄移動時間演算処理で
あるリーチ時図柄移動量時間演算処理(P_RCH_T
IM)が実行される(F406H)。リーチ時図柄移動
量時間演算処理については図89を用いて後述する。次
に、戻りリーチ以外であるか否かが判断される(F40
AH)。戻りリーチ以外である場合は右図柄停止処理が
終了し、戻りリーチである場合は戻り時間演算がセット
される(F410H)。戻り時間演算がセットされた
後、右図柄停止処理が終了する(F41BH)。
【0183】図72は、中図柄停止処理の処理手順を示
すフローチャートである。中図柄停止処理は、リーチフ
ラグがない場合は通常停止プロセスデータの実行を行な
い、リーチフラグありのときは各リーチ動作プロセスデ
ータの実行を行なう処理である。まず、通常リーチプロ
セスデータの指定が行なわれる(F437H)。次に、
リーチ以外であるか否かが判断される(F43AH)。
具体的には、リーチ動作フラグの値が0であるか否かが
判断される。リーチ動作フラグの値が0のとき、後述す
るプロセスタイマ処理が実行される(F4C7H)。
【0184】一方、リーチ動作フラグの値が0でない場
合、リーチ動作指定コマンドがあるか否かが判断される
(F43EH)。リーチ動作指定コマンドがある場合、
リーチ動作指定コマンドがセットされる(F442
H)。ここで、リーチ動作指定コマンドとは、前述した
コマンドデータCOM4である、リーチ動作指定コマン
ドのセットの後、またはリーチ動作指定コマンドがない
と判断された場合、周回数指定コマンドがセットされる
(F449H)。ここで、周回数指定コマンドとは、前
述したコマンドデータCOM4のbit1、0のデータ
である。次に、滑り数指定コマンドがセットされる(F
44FH)。ここで、滑り数指定コマンドとは、前述し
たコマンドデータCOM5のbit2〜0のデータであ
る。
【0185】次に、スピンがあるか否かが判断される
(F45BH)。具体的には、基本回路46のRAMに
記憶されているスピンフラグの値が0以外であるか否か
が判断される。スピンフラグの値が0以外の場合、各プ
ロセスデータのアドレスが算出され(F45FH)、プ
ロセスタイマ処理(F4C7H)へ移行する。一方、ス
ピンフラグの値が0の場合、各リーチプロセスデータの
アドレスが算出され(F45FH)、プロセスタイマ処
理(F4C7H)へ移行する。次に、プロセスタイマ処
理であるプロセスデータ/タイマ処理(P_PRO_T
M)が実行される(F4C7H)。プロセスデータ/タ
イマ処理については図82を用いて後述する。次に、プ
ロセスが作動中であるか否かが判断される(F4C4
H)。プロセスが作動中の場合、中図柄停止処理が終了
する(F4D6H)。プロセスが作動中でない場合、プ
ロセス制御フラグが更新(+1)される(F4CC
H)。次に、有効始動情報タイマがセットされる(F4
D2H)。有効始動情報タイマのセットの後、中図柄停
止処理が終了する(F4D6H)。
【0186】図73は、フィーバーチェック処理の処理
手順を示すフローチャートである。フィーバーチェック
処理は、チェック処理のプロセス実行を行ない、処理終
了時に大当りフラグをチェックして移行のプロセスフラ
グを設定する処理である。まず、リーチ動作フラグがク
リアされる(F4D7H)。次に、フィーバーチェック
プロセスタイマ処理であるプロセスデータ/タイマ処理
(P_PRO_TM)が実行される(F4DAH)。プ
ロセスデータ/タイマ処理については図82を用いて後
述する。次に、プロセスが動作中であるか否かが判断さ
れる(F4E0H)。プロセスが動作中の場合、フィー
バーチェック処理が終了する(F51EH)。プロセス
が作動中でない場合、大当りか否かが判断される(F4
E2H)。具体的には、大当りフラグの値が0以外であ
るか否かが判断される。大当りフラグは、はずれ時に
「000H」となり、大当り時に「001H」となる。
大当りフラグは、基本回路46のRAMに記憶されてい
る。大当りフラグの値が0以外の場合、プロセス制御フ
ラグが更新される(F4F5H)。次に大当りの図柄が
確率変動図柄か否かが判断される(F4F8H)。具体
的には、左図柄表示用ランダムカウンタであるWCRN
D_Lの値が「3」、「5」、「6」、「8」、「1
1」のいずれかの値であるか否かが判断される。WCR
ND_Lの値が前記いずれかの値と等しい場合、確率変
動フラグがセットされる(F506H)。確率変動フラ
グは基本回路46のRAMに記憶されており、具体的に
は、確率変動フラグの値に2がセットされる。確率変動
フラグに2がセットされた後、または、大当りの図柄が
確率変動図柄以外であると判断された場合、大当りフラ
グがクリアされる(F50AH)。次に、飾り図柄変動
タイマ、飾り図柄停止図柄などの各データがセットされ
る(F50FH)。次に、セットされた飾り図柄停止図
柄のデータに応じて、飾り図柄停止図柄の算出および設
定が行なわれる(F514H)。具体的には、飾りLE
DB1およびB2のランダムカウンタであるWCRND
_KZUの値に応じて飾りLEDB1およびB2の設定
が行なわれる。飾り図柄停止図柄の算出および設定がな
された後、フィーバーチェック処理が終了する(F51
EH)。
【0187】一方、大当りフラグの値が0の場合は、通
常時プロセスデータセット処理であるプロセスデータセ
ット処理(P_PRO_SET)が実行される(F4E
6H)。プロセスデータセット処理については図90を
用いて後述する。次に、プロセスフラグがクリアされる
(F4ECH)。次に、大当りフラグがクリアされ(F
4F1H)、フィーバーチェック処理が終了する(F5
1EH)。
【0188】図74は、大入賞口開放前処理の処理手順
を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理は、
大入賞口開放前のプロセス処理の実行を行ない、処理終
了後に開放中のデータを初期設定する処理である。ま
ず、各開放回数プロセスタイマ処理であるプロセスデー
タ/タイマ処理(P_PRO_TM)が実行される(F
51FH)。プロセスデータ/タイマ処理については図
82を用いて後述する。次に、プロセスが作動中である
か否かが判断される(F520H)。プロセスが作動中
である場合、大入賞口開放前処理が終了する(F53E
H)。一方、プロセスが作動中でない場合、開放中デー
タがクリアされる(F52FH)。次に、プロセス制御
フラグが更新(+1)された後(F538H)、大入賞
口開放前処理が終了する(F53EH)。
【0189】図75は、大入賞口開放中処理の処理手順
を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理は、
大入賞口開放中のプロセス処理実行を行なうとともに、
入賞個数が規定値を超えた場合に次のプロセスに移行す
る処理である。まず、入賞個数表示制御コマンドがセッ
トされる(F53FH)。ここで、入賞個数表示制御コ
マンドとは、前述したコマンドデータCOM6のデータ
である。次に、不正入賞警告無効時間がセットされる
(F544H)。次に、特定領域有効時間がセットされ
る(F549H)。次に、入賞個数が最大値以上となっ
ているか否かが判断される(F54EH)。具体的に
は、大入賞口入賞個数カウンタの値が9以上になってい
るか否かが判断される。大入賞口入賞個数カウンタは、
基本回路46のRAMに記憶されている。
【0190】大入賞口入賞個数カウンタの値が9より小
さい場合、各開放回数プロセスタイマ処理であるプロセ
スデータ/タイマ処理(P_PRO_TM)が実行され
る(F554H)。プロセスデータ/タイマ処理につい
ては図82を用いて後述する。次に、プロセスが作動中
であるか否かが判断される(F562H)。プロセスが
作動中の場合、大入賞口開放中処理が終了する(F56
AH)。一方、プロセスが作動中でない場合、または大
入賞口入賞個数カウンタの値が9以上である場合、プロ
セス制御フラグが更新(+1)された後(F564
H)、大入賞口開放中処理が終了する(F56AH)。
【0191】図76は、大入賞口開放後処理の処理手順
を示すフローチャートである。大入賞口開放後処理は、
大入賞口開放後のプロセス処理の実行を行なうととも
に、特定領域の入賞があった場合に開放前のプロセスに
移行する処理である。まず、特定領域有効時間のタイマ
の演算が終了しているか否かが判断される。具体的に
は、基本回路46のRAMに記憶されている特定領域有
効時間タイマの値が0となっているか否かが判断され
る。特定領域有効時間タイマの値が0となっている場
合、後述する入賞があったか否かの判断処理がなされる
(F574H)。一方、特定領域有効時間タイマの値が
0でない場合、特定領域有効時間タイマの値が更新(−
1)され(F56FH)、特定領域有効時間タイマの値
が0となったか否かが判断される(F572H)。特定
領域有効時間タイマの値が更新された後、特定領域有効
時間タイマの値が0となっていない場合、後述する特定
領域への入賞があるか否かの判断処理がなされる(F5
7PH)。一方、特定領域有効時間タイマの値が0とな
った場合、入賞があったか否かが判断される(F574
H)。具体的には、基本回路46のRAMに記憶されて
いる大入賞口入賞個数カウンタの値が0以外であるか否
かが判断される。大入賞口入賞個数カウンタの値が0以
外の場合、後述する特定領域への入賞があるか否かの判
断処理がなされる(F57BH)。一方、大入賞口入賞
個数カウンタの値が0の場合、カウントずらし警告フラ
グがセットされる(F578H)。カウントずらし警告
フラグのセットの後、特定領域への入賞があるか否かが
判断される(F57BH)。具体的には、基本回路46
のRAMに記憶されている特定領域スイッチオンフラグ
の値が0であるか否かが判断される。特定領域スイッチ
オンフラグの値が0以外の場合、プロセス制御フラグの
値が大入賞口開放前を表わす値に更新され(F57F
H)、次に、開放回数が更新(+1)され(F586
H)、大入賞口開放後処理が終了する(F5A6H)。
【0192】一方、特定領域スイッチオンフラグの値が
0の場合、フィーバー終了時プロセスタイマ処理である
プロセスデータ/タイマ処理(P_PRO_TM)が実
行される(F58BH)。プロセスデータ/タイマ処理
については図82を用いて後述する。次に、プロセスが
作動中であるか否かが判断される(F591H)。プロ
セスが作動中の場合、大入賞口開放後処理が終了する
(F5A6H)。一方、プロセスが作動中でない場合、
通常時プロセスデータセット処理であるプロセスデータ
セット処理(P_PRO_SET)が実行される(F5
93H)。プロセスデータセット処理については図90
を用いて後述する。次に、プロセスが通常時を表わす値
に更新される(F599H)。次に、確率変動中である
か否かが判断される(F59FH)。具体的には、確率
変動フラグの値が0以外か否かが判断される。確率変動
フラグの値が0でない場合、確率変動フラグの値が更新
(−1)されることにより確率変動継続回数が更新され
る(F5A3H)。確率変動継続回数の更新の後、また
は、確率変動フラグの値が0であると判断された場合、
大入賞口開放後処理が終了する(F5A6H)。
【0193】図77は、第1種始動口スイッチ入賞判定
処理の処理手順を示すフローチャートである。第1種始
動口スイッチ入賞判定処理は、第1種始動口スイッチ
(始動玉検出器6)の判別をして、入賞記憶が最大値未
満ならばランダムカウンタWCRND1およびWCRN
D_Lの格納を行なう処理である。
【0194】まず、エラー中であるか否かが判断される
(F07DH)。具体的には、警告フラグの値が0以外
であるか否かが判断される。警告フラグの値が0以外の
場合、第1種始動口スイッチ入賞判定処理が終了し、警
告フラグの値が0の場合、際1種始動口スイッチに関し
てスイッチチェック処理(P_SW_CHK)が実行さ
れる(E083H)。スイッチチェック処理については
図84を用いて後述する。次に、スイッチオンチェック
値以外であるか否かが判断される(F08DH)。スイ
ッチオンチェック値以外の場合、第1種始動口スイッチ
入賞判定処理が終了し、スイッチオンチェック値以外で
ない場合、入賞記憶数が最大値以下であるか否かが判断
される(F08FH)。具体的には、入賞記憶カウンタ
の値が4以下か否かが判断される。入賞記憶カウンタの
値が4以下でない場合、入賞記憶の最大値が入賞記憶カ
ウンタにセットされ(F095H)、第1種始動口スイ
ッチ入賞判定処理が終了する(F0ACH)。
【0195】一方、入賞記憶カウンタの値が4以下の場
合、ランダムカウンタの値を格納するためのランダム格
納バンク内のアドレスが算出される(F099H)。具
体的には、基本回路46のRAMに大当りランダム格納
バンクが構成されており、大当りランダム格納バンクの
先頭アドレスに、後述する入賞記憶カウンタの現在値が
加算された値が、ランダムカウンタを格納する先頭アド
レスとなる。大当りランダム格納バンクには、大当り判
定用のランダムカウンタであるWCRND1および左図
柄表示用カウンタであるWCRND_Lが前記アドレス
を基準にそれぞれ格納される。次に、大当り決定用のラ
ンダムカウンタであるWCRND1の現在値が読出され
た上で、算出された大当りランダム格納バンクの格納先
にランダムカウンタWCRND1が格納される(F0A
1H)。大当り格納バンクは、大当り格納バンク1,
2,3,および4に分割されている。したがって、大当
り格納バンク内に最大4つのWCRND1およびWCR
ND_Lの値を格納可能である。次に、左図柄表示用ラ
ンダムカウンタであるWCRND_Lの値の現在値が読
出されて、WCRND1と同様に大当りランダム格納バ
ンク内の格納先へ格納される(F0A5H)。次に、入
賞記憶カウンタの更新(+1)が行なわれ(E0A9
H)、第1種始動口スイッチ入賞判定処理が終了する
(F0ACH)。
【0196】図78は、カウンタスイッチ入賞判定処理
の処理手順を示すフローチャートである。カウンタスイ
ッチ入賞判定処理は、カウンタスイッチチェック処理を
行ない、スイッチのオン/オフを判別して、不正入賞の
判別を行ない、スイッチオンならばカウンタ処理を行な
う処理である。まず、カウンタスイッチ(入賞玉検出器
10)に関してスイッチチェック処理(P_SW_CH
K)が実行される(F0ADH)。スイッチチェック処
理については図84を用いて後述する。次に、スイッチ
オンチェック値以外であるか否かが判断される(F0B
8H)。スイッチオンチェック値以外の場合、カウント
スイッチ入賞判定処理が終了し、スイッチオンチェック
値以外でない場合、賞球数記憶カウンタが最大値である
か否かが判断される(F0B8H)。具体的には、賞球
数記憶カウンタの値が10であるか否かが判断される。
賞球数記憶カウンタの値が10でなければ、賞球数記憶
カウンタの更新(+1)が行なわれる(F0CH)。賞
球数記憶カウンタの更新が行なわれた後、または賞球数
記憶カウンタの値が10と判断された後、不正入賞であ
るか否かが判断される(F0C3H)。具体的には、基
本回路46のRAMに記憶されている不正入賞警告タイ
マの値が0以外であるか否かが判断される。不正入賞警
告タイマの値が0以外の場合、不正入賞警告フラグがセ
ットされる(F0C7H)。不正入賞警告フラグのセッ
トの後、または不正入賞警告タイマの値が0以外の場
合、カウント処理(P_TEN)が実行される(F0C
AH)。カウント処理については図85を用いて後述す
る。カウント処理の後、カウントスイッチ入賞判定処理
が終了する(F0CDH)。
【0197】図79は、特定領域スイッチ入賞判定処理
の処理手順を示すフローチャートである。特定領域スイ
ッチ入賞判定は、特定玉検出器9のショートエラー検出
を通常時に行ない、特定領域作動中すなわち大当り時、
または警告時にカウント処理(警告解除処理)を行なう
処理である。まず、特定領域スイッチに関してスイッチ
チェック処理が実行される(F0CEH)。スイッチチ
ェック処理については図84を用いて後述する。次に、
スイッチオンチェック値以外であるか否かが判断される
(F0D9H)。スイッチオンチェック値以外の場合は
特定領域スイッチ入賞判定処理が終了する。
【0198】一方、スイッチオンチェック値以外でない
場合、賞球数記憶カウンタの値が最大値であるか否かが
判断される(F0DBH)。賞球数記憶カウンタの値が
最大値でなければ、賞球数記憶カウンタの更新(+1)
が行なわれる(F0E1H)。賞球数記憶カウンタの更
新が行なわれた後、または賞球数記憶カウンタの値が最
大値と判断された後、不正入賞か否かが判断される(F
0E4H)。具体的には、不正入賞警告タイマの値が0
以外であるか否かが判断される。不正入賞警告タイマの
値が0以外の場合、不正入賞警告フラグがセットされる
(F0E8H)。不正入賞警告フラグのセット後または
不正入賞警告タイマの値が0以外である場合、エラー中
であるか否かが判断される(F0EBH)、具体的に
は、警告フラグの値が0以外であるか否かが判断され
る。警告フラグの値が0以外である場合、特定領域スイ
ッチ入賞判定処理が終了する。一方、警告フラグの値が
0以外でない場合、特定領域の有効時間以外であるか否
かが判断される(F0F1H)。具体的には、基本回路
46のRAMに記憶されている特定領域スイッチ有効時
間タイマの値が0であるか否かが判断される。特定領域
スイッチ有効時間タイマの値が0の場合、特定領域スイ
ッチ入賞判定処理が終了する。
【0199】一方、特定領域スイッチ有効時間タイマの
値が0でない場合、最終開放回数になっているか否かが
判断される(F0F5H)。具体的には、基本回路46
のRAMに記憶されている大入賞口開放回数カウンタの
値が15より大きくなっている否かが判断される。大入
賞口開放回数カウンタの値が15より大きくない場合、
特定領域スイッチオンフラグがセットされているか否か
が判断される(F0FBH)。特定領域スイッチオンフ
ラグがセットされていない場合、特定領域スイッチオン
フラグがセットされる(F0FFH)。
【0200】特定領域スイッチオンフラグがセットされ
た後、大入賞口開放回数カウンタの値が15より大きい
場合、または特定領域スイッチオンフラグがセットされ
ている場合、特定領域スイッチオンフラグがセットされ
る(F0FFH)。次に、カウント処理(P_TEN)
が実行される(F102H)。カウント処理については
図85を用いて後述する。カウント処理の終了後特定領
域スイッチ入賞判定処理が終了する(F105H)。
【0201】図80は、普通図柄スイッチ入賞判定処理
の処理手順を示すフローチャートである。普通図柄スイ
ッチ入賞判定処理は、通過スイッチ104(図1参照)
による打玉の検出に基づいて、入賞記憶が最大値未満な
らばランダムカウンタWCRND2の格納を行なう処理
である。
【0202】まずエラー中であるか否かが判断される
(F106H)。具体的には、警告フラグの値が0以外
であるか否かが判断される。警告フラグの値が0の場
合、普通図柄スイッチ入賞判定処理が終了し、警告フラ
グの値が0の場合、通過スイッチ104(図1参照)に
よる打玉の検出に関してスイッチチェック処理(P_S
W_CHK)が実行される(F10AH)。スイッチチ
ェック処理については図84で後述する。次に、スイッ
チオンチェック値以外であるか否かが判断される(F1
14H)。スイッチオンチェック値以外の場合、普通図
柄スイッチ入賞判定処理が終了し、スイッチオンチェッ
ク値以外でない場合、入賞記憶が最大値以下であるか否
かが判断される(F116H)。具体的には、普通図柄
入賞記憶カウンタの値が4以下か否かが判断される。普
通図柄入賞記憶カウンタの値が4以下でない場合、入賞
記憶最大値が普通図柄入賞記憶カウンタにセットされ
(F11CH)、普通図柄スイッチ入賞判定処理が終了
する。
【0203】一方、普通図柄入賞記憶カウンタの値が4
以下の場合、普通図柄の当り決定用のランダムカウンタ
であるWCRND2(ランダムカウンタ2)の値が抽出
され、普通図柄ランダム格納バンク内に格納される(F
210H)。普通図柄ランダム格納バンクは、基本回路
46のRAMに構成されており、普通図柄ランダム格納
バンクの先頭アドレスに普通図柄入賞記憶カウンタの値
を加算したアドレスがWCRND2の格納先アドレスと
なっている。普通図柄格納バンクは、普通図柄格納バン
ク1,2,3および4に分割されている。したがって、
普通図柄格納バンク内に最大4つのWCRND2の値を
格納可能である。次に、普通図柄入賞記憶カウンタの更
新(+1)が行なわれた後、普通図柄スイッチ入賞判定
処理が終了する(F130H)。
【0204】図81は、普通図柄プロセスタイマ処理を
示すフローチャートである。普通図柄プロセスタイマ処
理は、普通図柄プロセスデータのタイマ更新とデータの
更新とを行なう処理である。まず、現在実行中のプロセ
スが、指定されたプロセスと同じか否か判断される(F
729H)。具体的には、現在実行中の普通図柄プロセ
スデータ先頭アドレスと、指定された普通図柄プロセス
データの先頭アドレスとが一致しているか否かが判断さ
れる。現在実行中の普通図柄プロセスデータの先頭アド
レスと、指定された普通図柄プロセスデータの先頭アド
レスとが一致していない場合、新規プロセスデータのア
ドレスと新規普通図柄プロセスタイマとがセットされる
(F72DH)。新規普通図柄プロセスデータのアドレ
スおよびタイマがセットされた後、または、現在実行中
の普通図柄プロセスデータの先頭アドレスと指定された
普通図柄プロセスデータの先頭アドレスとが一致してい
る場合、普通図柄プロセスタイマが終了しているか否か
が判断される(F735H)。具体的には、普通図柄プ
ロセスタイマの値が0であるか否かが判断される。普通
図柄プロセスタイマの値が0の場合、後述する普通図柄
プロセスアドレスが更新される(F740H)。一方、
普通図柄プロセスタイマの値が0でない場合、普通図柄
プロセスタイマが更新(−1)された後、普通図柄プロ
セスタイマの値が0となっていないか否かが判断される
(F739H)。普通図柄プロセスタイマの値が0とな
っていない場合、後述する演算中フラグのセット処理が
なされる(F747H)。一方、普通図柄プロセスタイ
マの値が0となっている場合、普通図柄プロセスアドレ
スが更新(+3)される(F740H)。次に、演算中
フラグのセットが行なわれる(F747H)。次に、普
通図柄プロセスタイマの演算中であるか否かが判断され
る(F748H)。具体的には、普通図柄プロセスタイ
マの値が0以外か否かが判断される。普通図柄プロセス
タイマの値が0以外の場合、普通図柄プロセスタイマ処
理が終了する(F766H)。一方、普通図柄プロセス
タイマの値が0の場合、プロセスが終了していないか否
かが判断される(F74CH)。具体的には、普通図柄
プロセスデータ進行アドレスが最終アドレスとなってい
ないか否かが判断される。普通図柄プロセスデータ進行
アドレスが最終アドレスとなっていない場合、後述する
電動役物のソレノイドセット処理へ移行する(F75B
H)。一方、普通図柄プロセスデータ進行アドレスが最
終アドレスとなっている場合、演算中フラグがクリアさ
れる(F752H)。次に、普通図柄プロセスデータの
先頭アドレスがセットされる(F753H)。次に、新
規に普通図柄プロセスタイマがセットされる(F757
H)。次に、電動役物のソレノイドがセットされる(F
75BH)。電動役物のソレノイドがセットされた後、
普通図柄プロセスタイマ処理が終了する(F776
H)。
【0205】図82は、プロセスデータ/タイマ処理の
処理手順を示すフローチャートである。プロセスデータ
/タイマ処理は、プロセスデータのタイマ更新とデータ
の更新とを行なう処理である。まず、プロセスデータセ
ット処理(P_PRO_SET)が実行される(F5A
7H)。プロセスデータセット処理については図90を
用いて後述する。次に、プロセスタイマが終了している
か否かが判断される(F5AH)。具体的にはプロセス
制御タイマの値が0であるか否かが判断される。プロセ
ス制御タイマは、基本回路46のRAMに記憶されてい
る。
【0206】プロセス制御タイマの値が0のとき、プロ
セスデータの先頭アドレスがセットされた後(F5BE
H)、プロセスタイマがクリアされ、プロセスデータ/
タイマ処理が終了する(F5E5H)。一方、プロセス
制御タイマの値が0でない場合、プロセスタイマが更新
(−1)され、その結果がまだ演算中であるか否かが判
断される(F5AEH)。具体的には、プロセス制御タ
イマの値が0以外であるか否かが判断される。プロセス
制御タイマの値が0以外である場合、後述する表示器コ
マンドセット処理(F5DAH)へ移行する。一方、プ
ロセス制御タイマの値が0の場合、プロセスデータアド
レスが更新(+5)される(F5B3H)。次に、デー
タが終了しているか否かが判断される(F5BAH)。
データが終了している場合は、先頭アドレスがセットさ
れ(F5BEH)、プロセスタイマがクリアされた後処
理が終了する。一方、データが終了していない場合は、
外部参照タイマコードであるか否かが判断される(F5
C9H)。外部参照タイマコードである場合は、外部参
照タイマコードに応じてリーチ変動時間の算出および設
定が行なわれる(F5D1H)。リーチ変動時間の算出
および設定がなされた後、または外部参照タイマコード
以外であった場合に、プロセスタイマがセットされる
(F5D8H)。プロセスタイマのセットがなされた
後、またはプロセスタイマの演算中であると判断された
場合(F5AEHでYES)、表示器コマンドがセット
される(F5DAH)。ここで、表示器コマンドは、前
述したコマンドデータCOM0である。次に、演奏中フ
ラグがセットされ(F5E4H)、プロセスデータ/タ
イマ処理が終了する(F5E5H)。
【0207】図83は、データセット処理の処理手順を
示すフローチャートである。データセット処理は、デー
タテーブルの各データを初期化する処理である。まず、
初期化データがセットされる(F61EH)。次に、デ
ータアドレスが更新(+3)される(F626H)。次
に、データ数が更新(−1)され、データがあるか否か
が判断される(F62CH)。データがある場合は、初
期化データセット処理(F61EH)へ移行し、移行の
処理が繰返され、データがない場合はデータセット処理
が終了する(F62FH)。
【0208】図84は、スイッチチェック処理の処理手
順を示すフローチャートである。スイッチチェック処理
は、スイッチ入力ビットのオン/オフの判別、ショート
エラーの設定/解除を行なう処理である。まず、スイッ
チチェックビットがオンしているか否かが判断される
(F131H)。スイッチチェックビットがオンしてい
る場合は、後述する警告フラグクリア処理(F142
H)へ移行する。一方、スイッチチェックビットがオン
していない場合は、スイッチカウンタが最大値となって
いるか否かが判断される(F139H)。スイッチカウ
ンタが最大値になっている場合は、後述する警告フラグ
セット処理(F147H)へ移行する。一方、スイッチ
カウンタが最大値となっていない場合は、スイッチカウ
ンタが更新(+1)される(F141H)。次に、警告
フラグがクリアされ(F142H)、後述する保持デー
タセット処理(F149H)へ移行する。
【0209】一方、スイッチカウンタが最大値であると
判断された場合(F139HでYES)、警告フラグが
セットされる(F147H)。次に、保持データがセッ
トされる(F149H)。次に、スイッチオン判定値が
チェックされ(F150H)、スイッチチェック処理が
終了する(F153H)。
【0210】図85は、カウント処理の処理手順を示す
フローチャートである。カウント処理は、カウントなし
のエラーの解除、プロセスフラグ、入賞個数最大値の状
態を監視して、入賞個数の更新を行なう処理である。ま
ず、カウントスイッチずらしの警告フラグがクリアされ
る(F154H)。次に、カウントスイッチが有効であ
るか否かが判断される(F157H)。カウントスイッ
チが有効である場合は、カウント処理が終了する(F1
68H)。一方、カウントスイッチが有効でない場合
は、入賞個数が最大値以上となっているか否かが判断さ
れる(F15FH)。具体的には、入賞個数カウンタの
値が9以上であるか否かが判断される。入賞個数カウン
タの値が9以上でない場合には、入賞個数カウンタの値
が更新(+1)される(F165H)。入賞個数カウン
タの更新の後、または入賞個数が最大値以上と判断され
た後、カウント処理が終了する(F168H)。
【0211】図86は、音演奏処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。音演奏処理は、演奏コードに従
い、音演奏の処理を行なう処理である。まず、演奏準備
データが出力される(F1DAH)。次に、音用タイマ
の更新が終了したか否かが判断される(F1ECH)。
具体的には、音演奏タイマの値が0であるか否かが判断
される。音演奏タイマは、基本回路46のRAMに記憶
されている。音演奏タイマの値が0の場合、音演奏処理
が終了する(F362H)。
【0212】一方、音演奏タイマの値が0以外の場合、
音データポインタが算出される(F1F5H)。次に、
音データが終了したか否かが判断される(F1F7
H)。音データが終了している場合は、音演奏処理が終
了する。一方音データが終了していない場合は、ジャン
プコード以外であるか否かが判断される(F1FD
H)。ジャンプコードである場合は、ジャンプ先ポイン
タが算出され(F201H)、次に、音データの終了判
定処理(F1F7H)へ移行する。一方、ジャンプコー
ド以外である場合、リセットコードであるか否かが判断
される(F207H)。リセットコード以外の場合、リ
セット信号が出力され(F20BH)、次に、ポインタ
が更新(+1)され(F212H)、次に、リセット信
号がラッチされ(F219H)、音演奏処理が終了する
(F262H)。
【0213】一方、リセットコードである場合、演奏待
ちコードであるか否かが判断される(F222H)。演
奏待ちコードである場合は、後述するデータアドレス更
新処理(F25EH)へ移行する。一方、演奏待ちコー
ドである場合、音指定コードが出力される(F228
H)。次に、CH2演奏コードであるか否かが判断され
る(F23AH)。CH2演奏コードでない場合、CH
2演奏コードが出力される(F240H)。CH2演奏
コードの出力の後またはCH2演奏コードであると判断
された場合、演奏指定コードがラッチされる(F249
H)。次に、データアドレスが更新(+2)され(F2
5EH)、音演奏処理が終了する(F262H)。
【0214】図87は、図柄セット処理の処理手順を示
すフローチャートである。図柄セット処理は、算出され
た左停止図柄をもとにして、大当りフラグにより、はず
れ時/大当り時の停止図柄データを設定するともに、図
柄状態により、リーチ状態を設定する処理である。ま
ず、左停止図柄の算出が行なわれる(F31EH)。具
体的には、左図柄表示ランダムカウンタであるWCRN
D_Lの値が参照されることにより算出される。次に、
はずれ時であるか否かが判断される(F32AH)。具
体的には、大当りフラグの値が0であるか否かが判断さ
れる。大当りフラグの値が0以外の場合、中停止図柄お
よび右停止図柄が左停止図柄と同じ図柄に設定される
(F32EH)。具体的には、左図柄表示用ランダムカ
ウンタであるWCRND_Lの値で決定された特別図柄
と同一の図柄が中停止図柄および右停止図柄として設定
される。次にリーチ関連フラグクリア処理(F352
H)へ移行する。
【0215】一方、大当りフラグの値が0である場合
に、まず、右図柄表示用ランダムカウンタであるWCR
ND_Rの値が参照され、その値に基づいて右図柄停止
図柄が設定される(F334H)。次に、中図柄表示用
ランダムカウンタであるWCRND_Cの値が参照さ
れ、その値に基づいて中図柄停止図柄が設定される(F
33AH)。次に、設定された特別図柄の組合せが当り
図柄の組合せ以外であるか否かが判断される(F340
H)。当り図柄の組合せ以外である場合、リーチ関連フ
ラグクリア処理(F352H)へ移行する。一方、当り
図柄の組合せである場合、中図柄を当り図柄から外す処
理が行なわれ(F34AH)、リーチ関連フラグクリア
処理(F257H)へ移行する。
【0216】次に、リーチ関連フラグがクリアされる
(F352H)。次に、リーチ以外であるか否かが判断
される(F357H)。具体的には、左図柄停止図柄番
号を表わす表示制御転送データ1の値と右図柄停止図柄
番号を表わす表示制御転送データ3の値とが一致するか
否かが判断される。すなわち、左図柄と右図柄とが一致
するか否かが判断される。左図柄と右図柄とが一致しな
い場合、すなわちリーチ以外の場合は、図柄セット処理
が終了する(F39AH)。一方、左図柄と右図柄とが
一致する場合、すなわちリーチの場合、当り図柄までの
距離が算出される(F35DH)。次に、リーチ動作テ
ーブルの算出が行なわれる(F365H)。次に、リー
チ動作フラグが算出される(F36CH)。このリーチ
動作フラグにより、前述したリーチ1〜リーチ6のいず
れかのリーチが選択され、また、スピンするか否かなど
も選択される。次に、確率変動中であるか否かが判断さ
れる(F37BH)。具体的には、確率変動フラグの値
が0以外であるか否かが判断される。確率変動フラグの
値が0の場合、後述するリーチ周回数の算出および設定
処理がなされる(F390H)。一方、確率変動フラグ
の値が0以外の場合、停止図柄が確率変動図柄となって
いるか否かが判断される(F37FH)。具体的には、
基本回路46のRAM内に記憶されている左停止図柄番
号の値が確率変動図柄を指定するWCRND_Lの値で
ある「3」、「5」、「6」、「8」、「11」の値の
いずれかと一致していないか否かが判断される。左停止
図柄番号が確率変動図柄を指定する値となっていない場
合、リーチ動作フラグがクリアされる(F38DH)。
リーチ動作フラグがクリアされた後、または、左停止図
柄番号が確率変動図柄を指定する値となっている場合、
リーチ周回数の算出および設定が行なわれる(F390
H)。ここで、指定されたリーチ周回数は、前述したコ
マンドデータCOM4のbit1、0のデータを決定す
るために用いられる。リーチ周回数の算出および設定が
なされた後、図柄セット処理が終了する(F39A
1)。
【0217】図88は、リーチ時周回時間演算処理の処
理手順を示すフローチャートである。リーチ時周回時間
演算処理は、リーチ時の周回時間を算出しセットする
(F42BH)。具体的には、リーチ時周回時間タイマ
テーブルに設定されている特別図柄の複数の周回回数の
中からいずれかの周回回数が選択されることにより、選
択された周回回数に応じた時間がセットされる。本実施
の形態では、リーチ時周回時間タイマテーブルに「1
周」と「2周」のデータが設定されている。リーチ時周
回時間タイマテーブルは、基本回路46のRAMに記憶
されている。
【0218】図89は、リーチ時図柄移動量時間演算処
理の処理手順を示すフローチャートである。リーチ図図
柄移動量時間演算処理は、リーチ時の図柄移動時間を算
出しセットする(F41CH)。具体的には、リーチ時
図柄移動時間タイマテーブルが参照されることにより処
理がなされる。リーチ時図柄移動時間タイマテーブルに
は、特別図柄が変動するコマ数(移動量)に応じた時間
が設定されている。本実施の形態では図6に示す通り、
特別図柄は15種類設定されているため、1コマから1
5コマ(1周)までの合計15種類のコマ数と各コマ数
の変動に必要な時間とが対応したデータでリーチ時図柄
移動時間タイマテーブルが構成されている。このテーブ
ルの中からコマ数(移動量)が選択されることにより、
選択されたコマ数(移動量)に応じた時間がセットされ
る。リーチ時図柄移動時間タイマテーブルは、基本回路
46のROMに記憶されている。
【0219】ここで、前述したリーチ時周回時間タイマ
テーブル,リーチ時図柄移動時間タイマテーブル、さら
には、滑りリーチである場合に図柄の滑り時間が参照さ
れるリーチ時滑り時間タイマテーブルについてさらに詳
細に説明する。図91(A)は、基本回路46のROM
内に記憶されている各タイマテーブルを説明する説明図
である。図において「図柄」のテーブルはリーチ時図柄
移動時間タイマテーブルを示し、「周」のテーブルはリ
ーチ時周回時間タイマテーブルを示し、「滑り」のテー
ブルはリーチ時滑り時間タイマテーブルを示す。これら
のタイマテーブルが図に示すRAMのアドレスに従って
構成されている。
【0220】まず、リーチ時図柄移動時間タイマテーブ
ルについて説明する。リーチ時図柄移動時間タイマテー
ブルには、合計15種類の移動時間が設定されている。
【0221】次に、リーチ時周回時間タイマテーブルに
ついて説明する。リーチ時周回時間タイマテーブルに
は、本実施の形態で用いられる15種類の特別図柄が可
変表示装置24において一巡して可変表示される単位を
1周として、可変表示が開始して1周後図柄の停止まで
に要する移動時間、2周後図柄の停止までに要する移動
時間、および3周後図柄の停止までに要する移動時間と
が設定されている。可変表示が開始して1周後図柄の停
止までに要する時間は移動表示時間(5000/2×
0)+停止表示時間(384/2)ミリ秒に、2周後図
柄の停止までに要する時間は(5000/2×1)+
(384/2)ミリ秒に、3周後図柄の停止までに要す
る時間は(5000/2×2)+(384/2)ミリ秒
にそれぞれ設定されている。なお、本実施の形態では、
3周については使用していないので、図において、「ダ
ミー」としている。
【0222】次にリーチ時滑り時間タイマテーブルにつ
いて説明する。リーチ時滑り時間タイマテーブルには、
図柄の滑りが発生しない滑りなし、および1図柄滑り〜
6図柄滑りの図柄の滑り動作が可変表示装置24で行な
われる際に要する移動時間が設定されている。移動時間
は、滑りなしについては(518/2)・0ミリ秒に、
1図柄滑りについては(518/2)・1ミリ秒に、2
図柄滑りについては(518/2)・2ミリ秒に、3図
柄滑りについては(518/2)・3ミリ秒に、4図柄
滑りについては(518/2)・4ミリ秒に、5図柄滑
りについては(518/2)・5ミリ秒に、6図柄滑り
については(518/2)・6ミリ秒にそれぞれ設定さ
れている。なお、本実施の形態では、滑りなし、および
1図柄滑り〜3図柄滑りについては使用していないの
で、図において、(ダミー)としている。また、リーチ
時図柄移動時間タイマテーブルとリーチ時周回時間タイ
マテーブルは、図12に示すリーチ1の変動Dの時間管
理に使用している。変動Dは17〜31図柄の変動を行
なっている。たとえば当りとなる1図柄手前で停止する
ときには変動Dでは29図柄変動となる。この29図柄
変動を前述するリーチ時図柄移動時間タイマテーブルと
リーチ時周回時間タイマテーブルを組合せて対応する時
間を算出する。まず、リーチ時周回時間タイマテーブル
の2周+停止(2周目で停止)のデータを選択されれば
1周(15図柄)分の時間が得られ、残りの14図柄分
をリーチ時図柄移動時間タイマテーブルから得れば1図
柄手前までの時間が得られることになる。
【0223】また、リーチ時滑り時間タイマテーブルは
図12に示すリーチ後の変動Hの時間管理に使用してい
る。
【0224】図90は、プロセスデータセット処理の処
理手順を示すフローチャートである。プロセスデータセ
ット処理は、プロセスデータの位置をチェックして、ラ
ンプ、音声のデータをセットする処理である。まず、指
定アドレスと一致するか否かが判断される(F5E6
H)。指定アドレスと一致しない場合、新規データがセ
ットされる(F5EAH)。新規データのセットの後ま
たは指定アドレスと一致する場合、リーチ動作コマンド
がセットされる(F5F2H)。次に、ランプデータの
アドレスが算出される(F600H)。次に、現在のア
ドレスと一致するか否かが判断される(F609H)。
現在のアドレスと一致しない場合、新規データがセット
される(F60FH)。新規データのセットの後または
現在のアドレスと一致する場合、音フラグがセットされ
る(F617H)。音フラグがセットされた後プロセス
データセット処理が終了する(F61DH)。
【0225】図92は表示プロセス処理の処理手順を示
すフローチャートである。表示プロセス処理は図31で
説明したコマンドデータCOM0のデータに応じてLC
D表示装置35(図5参照)が行なう処理である。基本
回路46からLCD回路48を介してLCD表示装置3
5にコマンドデータが送信されて、LCD表示装置35
は受信したコマンドデータのうちCOM0に相当するデ
ータを参照して表示プロセスの分岐を行なう(S0)。
すなわち、COM0が「0XH」ならば初期化処理に分
岐し(S1)、「1XH」ならば通常デモ表示処理に分
岐し(S2)、「2XH」ならば図柄変動処理に分岐し
(S3)、「3XH」ならば入賞デモ表示処理に分岐し
(S4)、「4XH」ならばインターバルデモ表示処理
に分岐し(S5)、「5XH」ならば開放中デモ表示処
理に分岐し(S6)、「6XH」ならば終了デモ表示処
理に分岐し(S7)、「7XH」ならば障害発生表示処
理に分岐する(S8)。ここで「X」は「0」〜「F」
のいずれの16進数であってもよいが、分岐判断はあく
までも上位1桁の数値で行なっている。これにより、分
岐判断の処理が一層高速化および単純化するという効果
を奏する。
【0226】そして各S1〜S8の処理に分岐した後、
COM0の下1桁のデータ「X」に対応したそれぞれの
画像状態が選択される。たとえば図31によれば、コマ
ンドデータ「56H」の「6」に対応して「7Rデモ
(開放中)」の画像状態が選択される。そして選択され
た画像状態を表示制御させるための表示制御用プログラ
ムに従って可変表示装置24の表示制御が行なわれる。
【0227】
【課題を解決するための手段の具体例】図1により、表
示状態が変化可能な可変表示装置を有し、前記可変表示
装置の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様に
なった場合に所定の遊技価値を付与可能となる遊技機が
構成されている。
【0228】さらに、図5に示した基本回路46によ
り、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御手
段が構成されており、LCD表示装置35により、該遊
技制御手段からの指令信号を受けて、前記可変表示装置
を表示制御する可変表示制御手段が構成されている。ま
た、LCD回路48からLCD表示装置35に対して送
信されるコマンド信号CD0〜CD7と初期化信号IN
Tとにより、前記指令信号が構成されている。
【0229】図31に示すように、メインステータスを
示すコマンドデータCOM0を用いて、その上位4ビッ
トで、どのような画面モードであるかが指定される。た
とえば、上位4ビットが「4」のときにはインターバル
の画面モードが指定されて、上位4ビットが「5」のと
きには開放中の画面モードが指定される。さらに、上位
4ビットで画面モードが指定された上で、下位4ビット
によって、画面モードの中から1つの画面内容が指定さ
れる。たとえば、上位4ビットが「4」で指定されたイ
ンターバルの画面モードにおいて、下位4ビットが
「0」ならば1R(ラウンド)目のデモンストレーショ
ン画面(インターバル)が指定される。あるいは上位4
ビットが「5」で指定された開放中の画面モードにおい
て、下位4ビットが「0」ならば1R(ラウンド)目の
デモンストレーション画面(開放中)が指定される。こ
のように、画面表示させる画面内容は、コマンドデータ
COM0において画面モード別に指定されている。画面
モード別に指定されていることにより、画面内容の種類
が多い場合であっても、画面内容の種類の多さに比例し
て指定された画面内容を判別する処理が多くならない。
したがって、表示画面に表示させる画面の種類が多い場
合であっても、そのことに伴って設計が複雑化すること
がない。
【0230】コマンドデータCOM0の上位4ビットに
よって複数種類の表示モードが指定されて、下位4ビッ
トによって複数種類の画像状態が指定されるよう構成さ
れている。ここで複数種類の表示モードとは、たとえ
ば、コマンドデータCOM0の上位4ビットが「2」を
示す図柄の処理モードや、上位4ビットが「3」で示さ
れる入賞デモの表示モード、同様にして「4」で示され
るインターバルの表示モード、「5」で示される開放中
の表示モード、「6」で示される終了のデモンストレー
ションの表示モード、および「7」で示される障害発生
の表示モードである。また、各表示モードについての複
数種類の画像状態とは、たとえば、インターバルの表示
モード内における1Rデモ(インターバル)の表示画面
や2Rデモ(インターバル)の表示画面などである。こ
のようなコマンドデータCOM0によるモード別の表示
プロセス処理については図92に示されている。すなわ
ち、図92のS1〜S8により前記複数種類の表示モー
ドが構成されており、S1〜S8の各処理において指定
される画像状態により複数種類の画像状態が構成されて
いる。さらにコマンドデータCOM0の上位1桁により
前記複数種類の表示モードのうちのどの種類の表示モー
ドを選択して表示制御するかを指定するモード指定デー
タが構成されており、下位1桁により前記複数種類の画
像状態のうちどの種類の画像状態を選択して表示制御す
るかを指定する画像状態指定データが構成されている。
さらに図92に示すフローチャートにより、前記可変表
示装置を表示制御するための複数種類の表示制御用プロ
グラムが構成されている。そして図92のS1〜S8に
より、前記複数種類の表示モード別に分類された大分類
が構成されており、S1〜S8の各処理内に分類される
画像状態により前記複数種類の画像状態別に分類された
小分類が構成されている。
【0231】図5に示すLCD表示装置35内に構成さ
れているROM(図示省略)により、前記可変表示装置
を制御するための複数種類の表示制御用プログラムを記
憶している表示制御用プログラム記憶手段が構成されて
いる。
【0232】さらに、可変表示装置24により、前記可
変表示装置が構成されている。この可変表示装置24
は、画像を可変表示可能な液晶表示装置により構成され
ているが、その他にCRTやエレクトロルミネッセンス
あるいはドットマトリックス表示を利用したものであっ
てもよい。
【0233】図5に示すLCD表示装置35により、遊
技状態において所定の可変表示条件が成立した場合に、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる制御を行
なう可変表示制御手段が構成されている。ここで、所定
の可変表示条件とは、具体的に打玉が始動口5へ入賞す
ることを示す。始動口5には開成翼片102が設けられ
ており、開成翼片102が開成状態にある場合には閉成
状態にある場合に比べて打玉が始動入賞しやすい状態と
なる。開成翼片102は普通図柄表示部100に示され
る普通図柄の当たりが発生したことに伴って、所定時間
開成するように構成されているが、確率変動時には、通
常時に比べて当たりが発生する確率が高く調整されてい
る。当たりが発生すれば開成翼片102が所定時間開成
して打玉が始動入賞する確率が高くなるが、確率変動時
には通常時と比べて開成翼片102が開成状態にある時
間も長くなるように構成されている。すなわち、確率変
動時と通常時とでは可変表示装置24の可変表示がなさ
れる条件となる始動入賞の確率が異なるように構成され
ている。このように確率変動時と通常時とで可変表示条
件の成立確率を変動する制御は、基本回路46により行
なわれている。すなわち、前記可変表示条件の成立確率
を変動調整する表示条件成立確率変動調整手段は、基本
回路46により構成されている。
【0234】可変表示装置24の可変表示制御時間を短
縮するか否かを決定するための基準値は、基本回路46
内に構成されているROMに記憶されている。第1の実
施の形態では、この基準値は可変表示装置24が可変表
示開始する直前の始動記憶数であり、開成翼片102が
開成する確率が高く、かつ、開成状態にある時間が長く
調整される確率変動時には、始動記憶数が2以上で可変
表示制御時間の短縮制御がなされる。一方、開成翼片1
02の開成する確率が低く、かつ、開成時間が短い通常
時には、始動記憶数が4となって始めて可変表示制御時
間の短縮制御がなされる。また、第5の実施の形態では
過去2分間の始動入賞回数が前記基準値となる。第1の
実施の形態と同様に、始動入賞確率の異なる確率変動時
と通常時とで、その基準値が異なるように構成されてい
る。
【0235】第1の実施の形態あるいは第5の実施の形
態に示した基準値に従って可変表示装置24の可変表示
制御時間が、基本回路46により短縮制御される。すな
わち、基本回路46により、基準値に従って前記可変表
示制御時間を変動調整する可変表示制御時間変動調整手
段が構成されている。
【0236】可変表示装置24において可変表示がなさ
れている間に始動入賞があればその始動入賞が最大4回
まで加算更新記憶されて、始動入賞記憶に基づいて可変
表示が開始可能となるごとに始動記憶数が減算更新され
る。このような始動入賞の記憶は基本回路46に構成さ
れているRAMにより行なわれている。すなわち、基本
回路46内に構成されたRAMにより、予め定められた
記憶数の範囲内で前記可変表示条件の成立回数を記憶す
る手段であって、前記可変表示条件が成立するごとにそ
の成立回数を加算更新するとともに、前記可変表示装置
が可変表示制御されるごとに前記成立回数を減算更新す
る可変表示条件成立回数記憶手段が構成されている。
【0237】また、第5の実施の形態に示したように基
本回路46に構成されているRAMには、始動入賞回数
チェックカウンタが設けられており、同じくRAMに設
けられている2分間タイマで2分が計時される間に発生
する始動入賞回数が、該始動入賞回数チェックカウンタ
により計数される。すなわち、基本回路46に構成され
たRAMにより、所定期間内における前記可変表示条件
の成立回数を記憶する手段であって、前記所定期間の経
過ごとに次に所定期間内における前記可変表示条件の成
立回数を記憶し直す可変表示条件成立回数記憶手段が構
成されている。
【0238】図5および図6に示した基本回路46によ
り、前記可変表示装置の表示結果を決定する表示結果決
定手段が構成されている。
【0239】図91(A)に示したリーチ時周回時間タ
イマテーブル(周)内の移動時間データにより、前記可
変表示装置により可変表示される複数種類の識別情報が
一巡して表示されるのに必要な一巡単位の時間データが
構成されている。さらに、図91(A)に示したリーチ
時図柄移動時間タイマテーブル(図柄)内の移動時間デ
ータにより、前記複数種類の識別情報が可変表示される
識別情報表示単位の時間データが構成されている。リー
チ時周回時間タイマテーブルおよびリーチ時図柄移動時
間タイマテーブルは、基本回路46のROMに記憶され
ている。つまり、基本回路46により前記可変表示装置
により可変表示される複数種類の識別情報が一巡して表
示されるのに必要な一巡単位の時間データと、前記複数
種類の識別情報が可変表示される識別情報表示単位の時
間データとを記憶する時間データ記憶手段が構成されて
いる。
【0240】図71に示したフローチャートにより、前
記表示結果決定手段により決定された表示予定の表示結
果に応じて、前記時間データ記憶手段に記憶されている
前記一巡単位の時間データと、前記識別情報表示単位の
時間データとを選択し、選択した両時間データを組合せ
ることにより、前記可変表示装置の可変表示制御時間デ
ータを生成する可変表示制御時間データ生成手段が構成
されている。具体的には、前述のようにリーチ時周回時
間タイマテーブルには、予め複数種類の周回回数と、各
周回回数だけ可変表示されるのに必要な時間である一巡
単位の時間データとが対応して設定されている。同様に
リーチ時図柄移動時間タイマテーブルには、予め複数種
類の図柄の移動数と、各図柄の移動数だけ可変表示され
るのに必要な時間である識別情報表示単位の時間データ
とが対応して設定されている。したがって、前記可変表
示制御時間データは、予め設定されている周回回数、お
よび図柄の移動数の中から適当な周回回数、および図柄
の移動数を選択して組合せることにより生成される。
【0241】このため、たとえば遊技者の遊技の興趣を
向上すべく、さまざまの特別図柄の変動パターンを設計
変更する場合でも、図柄の変動パターンの変更に伴って
可変表示制御時間データが変更される際に周回回数およ
び図柄の移動数の選択の組合せを変更するだけで容易に
可変表示制御時間データを作成することができる。図7
1に示したフローチャートは、基本回路46のROMに
プログラムされている。
【0242】また、本実施の形態では、図11ないし図
14に示すように、図柄の可変表示制御中に、予定停止
図柄の3図柄手前の図柄、あるいは4図柄手前の図柄
が、可変表示制御途中の図柄に無関係にセットされる。
つまり、前回停止した停止図柄から可変表示が開始する
場合において、その前回停止図柄がどのような種類の図
柄であっても、可変表示制御途中で予定停止図柄に基づ
いて予め定められた図柄がセットされる。そして、セッ
トされた図柄に基づいて、セットされた図柄の可変表示
開始から予定停止図柄が停止するまでの可変表示制御時
間が算出される。
【0243】これにより、図柄の可変表示開始から予定
停止図柄が停止するまでの可変表示制御時間の算出が可
変表示が開始された図柄にこだわることなく行なえる。
図8に示すフローチャートにより、前記可変表示装置の
表示結果を事前に決定する表示結果決定手段が構成され
ている。
【0244】また、図5および図6に示す制御回路によ
り、前記可変表示装置の表示結果が導出される以前の可
変表示中において、予め定められた表示内容に切換える
表示内容切換手段が構成されている。この表示内容切換
手段は、前記可変表示装置の表示内容を前記表示結果決
定手段により決定された表示結果よりも所定段階手前の
表示内容に切換え可能なものである。
【0245】本実施の形態では、前記表示結果決定手段
により決定された表示結果よりも所定段階手前の表示内
容として、図柄の変動開始以前に定められた予定停止図
柄の複数図柄手前の図柄が選択されて切換えられる。
【0246】また、時間データ記憶手段に記憶されてい
る識別情報表示単位の時間データは、前記複数種類のう
ち予め定められた識別情報から何識別情報分隔てられて
いるかによってその時間長さが決められているデータで
ある。このため、前回、停止表示された識別情報の種類
にかかわらず、今回の予定停止図柄のみで可変表示制御
時間データを生成することができる。
【0247】また、本実施の形態においては、可変表示
制御がリーチ処理にかかわる場合にのみ、図71に基づ
いて可変表示制御時間データが生成される。図71のス
テップF3E6Hにより、可変表示制御がリーチ処理に
かかわるものであるか否かを判別するリーチ判別手段が
構成されている。
【0248】リーチとは、前記可変表示装置の可変表示
部により時期を異ならせて複数の表示結果が同一表示さ
れて、その複数の表示結果が予め定められた特定表示態
様の組合せになった場合に所定の遊技価値が付与可能と
なり、前記複数の表示結果が時期を異ならせて同一表示
されるものにおいて、前記複数の表示結果のすべてがま
だ同一表示されていない段階で、既に同一表示されてい
る表示結果が前記特定表示態様の組合せとなる条件を満
たしている状態をいう。
【0249】図5または図6に示す基本回路46によ
り、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段が構成さ
れている。
【0250】本実施の形態では、図31および図32に
示すコマンドデータに対応した各画像を指定するデータ
がLCD表示装置35内に構成されるROM(図示省
略)内に記憶されている。前記コマンドデータがLCD
回路48を介して基本回路46からLCD表示装置35
へ送信されると、LCD表示装置35内のCPU(図示
省略)は、前記ROMの制御プログラムに基づいてLC
D表示装置35内に構成されているVDP(図示省略)
へ画像制御指令信号を送出し、前記VDPは画像制御指
令信号に基づいて画像データを生成する。このように、
LCD表示装置35により、前記遊技制御手段からの指
令信号を受けて、前記可変表示装置を表示制御する可変
表示制御手段が構成されている。
【0251】LCD表示装置35内に構成されているR
OMは、一度メモリの記憶がなされれば、その後一切の
メモリの書替えのできない、いわゆる安価なマスクRO
Mで構成される場合も考えられる。この場合、たとえば
可変表示制御の設計変更のために、遊技制御手段である
基本回路46でコマンドデータの変更は行なえても、可
変表示制御手段であるLCD表示装置35内に構成され
ているROMのデータの書替えが行なえないことによ
り、設計変更が容易ではないという不都合が生じる。し
かしながら、本実施の形態では、図32に示すように、
現時点で画像表示制御に使用しないデータを将来の使用
を見越して「ダミー」としてLCD表示装置35内のR
OMに記憶させているので、基本回路46で「ダミー」
に対応したコマンドデータを使用することにより、将来
の設計変更も容易に行ない得る。したがって、マスクR
OMを使用したとしても、将来に弾力性のある設計変更
が可能となる。
【0252】図5においてLCD回路48からLCD表
示装置35に対してコマンド信号CD0〜CD7と初期
化信号INTが送信されるか、このコマンド信号および
初期化信号により、前記表示結果決定手段により決定さ
れた表示結果を特定する表示結果信号が構成されてい
る。
【0253】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
記載の本発明によれば、前記可変表示制御手段の表示制
御を指令する指令信号は、前記モード指定データと、前
記画像状態指定データとを含むので、前記複数種類の画
像状態の中からいずれの画像状態で前記可変表示制御手
段の表示制御を行なわせるのかを決定するためのプログ
ラムのステップをモード指定データに従属させることが
できる分、プログラムの設計の労力を軽減することがで
きる。
【0254】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、前記可変表示制御手段は、
前記指令信号に従って、前記表示モード別の大分類の中
から指定された大分類を選択し、選択した大分類の中か
ら前記画像状態別の小分類を選択し、選択した小分類に
属する表示制御用プログラムに従って前記可変表示装置
の可変表示制御を行なうことができるので、選択可能で
ある画像状態の種類が増加しても、それに伴って前記可
変表示制御手段が前記指令信号を受けてから該指令信号
で指定された画像状態を選択するまでのプログラム処理
時間が長くなりすぎることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊
技盤の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機に用
いられる可変表示装置の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機に設
けられた入賞空間の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の入
賞空間の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機に用
いられる制御回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機に用
いられる制御回路の構成を示す図である。
【図7】可変表示装置の可変表示制御に用いられる各種
ランダムカウンタを説明する説明図である。
【図8】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフロー
チャートである。
【図9】可変表示装置に表示される停止図柄と各カウン
タの値との対応関係を示す説明図である。
【図10】可変表示装置の可変表示の変動パターンの種
類を説明するための説明図である。
【図11】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図12】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図13】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図14】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図15】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図16】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図17】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図18】普通図柄表示部において表示される普通図柄
の可変表示に用いられるランダムカウンタを説明する説
明図である。
【図19】普通図柄表示部における普通図柄の可変表示
動作を示すフローチャートである。
【図20】普通図柄表示部において表示される普通図柄
と各カウンタの値との対応関係を示す説明図である。
【図21】普通図柄表示部において表示される普通図柄
の変動表示の順序とその周期を示す説明図である。
【図22】普通図柄表示部における普通図柄の可変表示
動作を示すタイミングチャートである。
【図23】普通図柄表示部における普通図柄の可変表示
動作を示すタイミングチャートである。
【図24】普通図柄表示部における普通図柄の可変表示
動作を示すタイミングチャートである。
【図25】可変表示装置の可変表示動作の停止と飾りL
EDの動作との関係を示すタイミングチャートである。
【図26】飾りLEDに用いられるランダムカウンタを
説明する説明図である。
【図27】飾りLEDの表示制御を説明する説明図であ
る。
【図28】可変表示装置の可変表示制御時間を短縮する
短縮条件について、第2〜第4実施の形態を説明するた
めの説明図である。
【図29】特別図柄の変動表示の表示例を示す画面構成
図である。
【図30】特別図柄の変動表示の表示例を示す画面構成
図である。
【図31】基本回路からLCD回路を介してLCD表示
器へ送信されるコマンドデータの種類を示す説明図であ
る。
【図32】基本回路からLCD回路を介してLCD表示
器へ送信されるコマンドデータの種類を示す説明図であ
る。
【図33】はずれ時のWCRND_ACTの値とコマン
ドデータとの関係を示す図である。
【図34】図33に表わされる条件1〜条件3について
説明する説明図である。
【図35】大当り時のWCRND_ACTの値とコマン
ドデータとの関係を示す図である。
【図36】コマンドデータの転送方法を説明するための
タイミングチャートである。
【図37】大当り状態のときの表示例を示す画面構成図
である。
【図38】繰返し継続制御による最終の特定遊技状態が
終了するときの表示例を示す画面構成図である。
【図39】終了デモンストレーション画面の表示と、確
率変動の発生との時間的関係を示すタイミングチャート
である。
【図40】繰返し継続制御の制御動作と、繰返し継続制
御中に表示される画面との時間的関係を示すタイミング
チャートである。
【図41】情報出力回路から出力される各種情報の出力
のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図42】遊技制御を行なうためのメインプログラムの
処理手順を示すフローチャートである。
【図43】ランダム更新(無限ループ)処理の処理手順
を示すフローチャートである。
【図44】初期化処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図45】レジスタの初期化セット処理の処理手順を示
すフローチャートである。
【図46】初期化1回目処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図47】初期化2回目の処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図48】初期化失敗処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図49】タイマ1割込処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図50】当り玉信号処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図51】警告処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図52】出力データ制御処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図53】出力データセット処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図54】出力処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図55】表示器制御処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図56】ランダム更新処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図57】普通図柄のプロセス処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図58】プロセス処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図59】スイッチ処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図60】音処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図61】情報出力処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図62】飾り図柄制御処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図63】ランダム更新処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図64】普通図柄の通常時の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図65】普通図柄の変動時の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図66】普通図柄の停止時の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図67】通常時処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図68】通常時処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図69】全図柄変動処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図70】左図柄停止処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図71】右図柄停止処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図72】中図柄停止処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図73】フィーバーチェック処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図74】大入賞口開放前処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図75】大入賞口開放中処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図76】大入賞口開放後処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図77】第1種始動口スイッチ入賞判定処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図78】カウントスイッチ入賞判定処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図79】特定領域スイッチ入賞判定処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図80】普通図柄スイッチ入賞判定処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図81】普通図柄のプロセスタイマ処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図82】プロセスデータ/タイマ処理の処理手順を示
すフローチャートである。
【図83】データセット処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図84】スイッチチェック処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図85】カウント処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図86】音演奏処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図87】図柄セット処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図88】リーチ時周回時間演算処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図89】リーチ時図柄移動量時間演算処理の処理手順
を示すフローチャートである。
【図90】プロセスデータセット処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図91】基本回路46のRAMに構成される各種テー
ブルと、ランダムバンクを説明するための説明図であ
る。
【図92】プロセス処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1は遊技盤、4は可変入賞球装置、24は可変表示装
置、32は可変表示部、46は基本回路、48はLCD
回路、35はLCD表示装置、5は始動口、33は始動
記憶LED、3は遊技領域である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示状態が変化可能な可変表示装置を有
    し、前記可変表示装置の可変表示結果が予め定められた
    特定の表示態様になった場合に所定の遊技価値を付与可
    能となる遊技機であって、 前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御手段
    と、 該遊技制御手段からの指令信号を受けて、前記可変表示
    装置を表示制御する可変表示制御手段とを含み、 該可変表示制御手段は、複数種類の表示モードにより前
    記可変表示装置を可変表示制御可能であり、かつ、各表
    示モードについて複数種類の画像状態を表示制御可能で
    あり、 前記指令信号は、前記複数種類の表示モードのうちどの
    種類の表示モードを選択して表示制御するかを指定する
    モード指定データと、前記複数種類の画像状態のうちど
    の種類の画像状態を選択して表示制御するかを指定する
    画像状態指定データとを含むことを特徴とする、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記可変表示制御手段は、前記可変表示
    装置を表示制御するための複数種類の表示制御用プログ
    ラムを記憶している表示制御用プログラム記憶手段を含
    み、 前記表示制御用プログラムは、前記複数種類の表示モー
    ド別に分類された大分類と、前記複数種類の画像状態別
    に分類された小分類とに従って、分類された状態で前記
    表示制御用プログラム記憶手段に記憶されており、 前記可変表示制御手段は、前記遊技制御手段からの指令
    信号に含まれているモード指定データに従って前記表示
    モード別の大分類の中から指定された大分類を選択し、
    前記指令信号に含まれている画像状態指定データに従っ
    て前記選択された大分類の中から前記画像状態別の小分
    類を選択し、当該選択された小分類に属する前記表示制
    御用プログラムに従って前記可変表示装置の可変表示制
    御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10234956A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Sanyo Bussan Kk 遊技機
JP2000334143A (ja) * 1999-03-19 2000-12-05 Takao:Kk 遊技機
JP2011240150A (ja) * 2011-08-01 2011-12-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
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