JPH09241293A - タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法 - Google Patents

タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09241293A
JPH09241293A JP7812796A JP7812796A JPH09241293A JP H09241293 A JPH09241293 A JP H09241293A JP 7812796 A JP7812796 A JP 7812796A JP 7812796 A JP7812796 A JP 7812796A JP H09241293 A JPH09241293 A JP H09241293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
taxoid
derivative
paclitaxel
sugar
glycosylated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7812796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3786462B2 (ja
Inventor
Koji Hara
浩司 原
Katsuhiko Mikuni
克彦 三国
Kozo Hara
耕三 原
Tadakatsu Bandai
忠勝 萬代
Hiroshi Okumoto
寛 奥本
Hiroki Hamada
博喜 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Original Assignee
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ensuiko Sugar Refining Co Ltd filed Critical Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority to JP07812796A priority Critical patent/JP3786462B2/ja
Publication of JPH09241293A publication Critical patent/JPH09241293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3786462B2 publication Critical patent/JP3786462B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性と生理活性を共に向上した安定なタキ
ソイドの配糖化誘導体を開発し、効果的な癌治療薬を提
供すること。 【解決手段】 タキソイド誘導体に糖供与体由来の糖を
糖転移酵素の作用により結合させたタキソイドの配糖化
誘導体並びにタキソイド誘導体と糖供与体を糖転移酵素
の存在下で反応させ、該糖供与体由来の糖を該タキソイ
ド誘導体に結合させることを特徴とするタキソイドの配
糖化誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタキソイドの配糖化
誘導体およびその製造方法に関し、詳しくは糖供与体由
来の糖を糖転移酵素によりタキソイド誘導体に結合させ
たタキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パクリタクセル(Paclitaxel)は、北米産
イチイ(Taxus brevifolia) の樹皮から単離されたジテ
ルペン化合物 [M.C.Wani et al.: J.Am.Chem.Soc.,93,2
325(1971)]で、従来の化学療法では治癒しない癌に対し
ても改善効果を持つ強力な抗癌剤として知られている。
このパクリタクセルが癌を抑制するメカニズムは特異的
であり、他の多くの抗癌剤が有糸分裂装置である紡錘体
の主成分の微小管の形成を抑えるのに対し、パクリタク
セルは微小管の過剰形成を引き起こして有糸分裂を抑制
するものである。
【0003】このように、パクリタクセルは有力な抗癌
剤であるが、水に対する溶解性が低いため、実際の治療
薬としての利用が限られるという課題がある。そのた
め、従来より可溶化剤の使用や誘導体として溶解性を高
めるための研究開発等が活発に行われてるが、未だ十分
な解決策は見出されていない。例えば、現在パクリタク
セルは可溶化剤「クレモフォア」を用いて患者に投与さ
れているが、2週間毎に6時間かけて1L投与し、これ
を4クール実施するという、患者に大きな負担を与える
もの[Eric K.Rowinsky et al.: CANCER RESEARCH 49, 4
640 (1989)] である上に、可溶化剤の副作用が問題とな
っている。また、溶解性が改善されたパクリタクセルの
誘導体としてタキソテア(Taxotere) が開発されたが、
タキソテアの水に対する溶解度はパクリタクセルの1.
3倍にすぎず[I.Ringel et al.: J.Natl.Cancer Inst.,
83, 288 (1991)] 、さほど改善されてはいない。
【0004】パクリタクセルの溶解性を改善する方法と
して、パクリタクセルの側鎖や母核に様々な官能基を導
入する方法があるが、それらの誘導体のうち、いくつか
の化合物には溶解性の改善が認められるものの、生理活
性が増強されたものは未だ報告されていない。また、パ
クリタクセルの糖誘導体に関する報告はなく、天然にキ
シロースがエーテル結合している化合物が存在すること
が報告されているだけである[H.Lataste et al.: Proc.
Natl.Acad.Sci. USA,81, 4090 (1984)] 。
【0005】本発明者らは、有効な抗癌剤として実用化
することができるパクリタクセルやタキソテアの誘導体
(以後、両誘導体をまとめてタキソイド誘導体と略記す
ることがある。)の開発に携わっており、パクリタクセ
ルにスペーサーを介したエステル結合により糖を種々の
部位に結合した各種のパクリタクセル誘導体を化学合成
している(平成8年2月20日付け提出の特許出願、整
理番号P800746Kの明細書参照)。該誘導体の例
として、グルコシルオキシアセチル−7−パクリタクセ
ル、グルコシルオキシアセチル−2’−パクリタクセ
ル、ジグルコシルオキシアセチル−2’,7−パクリタ
クセル、グルコシルオキシアセチル−2’−タキソテ
ア、ジグルコシルオキシアセチル−2’,7−タキソテ
ア等が挙げられる。これらの誘導体は、水に対する溶解
性が向上しており、生理活性も損なわれていないことを
見出している。しかし、これらの誘導体は、糖の結合数
や糖の結合部位の差異等により性質も異なり、水溶液中
では不安定なもの、溶解性が比較的低いもの等があり、
実用化には未だ改善の余地がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、溶解性と生理活性を共に向上した安定なタキソ
イドの配糖化誘導体を開発し、効果的な癌治療薬を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、溶液中で
の安定性を保持したままタキソイド誘導体の溶解性を高
める方法を開発すべく鋭意検討した結果、糖転移酵素の
作用によりタキソイド誘導体に糖供与体由来の糖を結合
させたタキソイドの配糖化誘導体が、飛躍的に溶解性が
向上することを見出し、しかも該誘導体が溶液中でも安
定であり、生理活性を保持していることを確認した。さ
らに、生体と親和性の高い糖を結合することによって、
局部に薬剤を濃縮することが可能であり、例えばガラク
トースやマンノースを結合したタキソイド誘導体は肝細
胞に親和性があるため、肝臓に濃縮される。つまり、こ
れらの糖類を結合したタキソイド誘導体を抗癌剤として
用いれば、肝臓癌に対する薬剤のバイオアベラビリティ
を高めることができると考え、これらの知見に基づいて
本発明を完成するに到った。
【0008】すなわち本発明は、タキソイド誘導体に糖
供与体由来の糖を糖転移酵素の作用により結合させたタ
キソイドの配糖化誘導体に関し、さらにタキソイド誘導
体と糖供与体を糖転移酵素の存在下で反応させ、該糖供
与体由来の糖を該タキソイド誘導体に結合させることを
特徴とするタキソイドの配糖化誘導体の製造方法に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いるタキソイド誘導体
としては、パクリタクセルまたはタキソテアにスペーサ
ーを介して糖を結合させたものがあり、その具体例を以
下に示す。下記の式で表されるグルコシルオキシアセチ
ル−7−パクリタクセル(以下、7−S−パクリタクセ
ルと略す)、
【0010】
【化1】
【0011】下記の式で表されるグルコシルオキシアセ
チル−2’−パクリタクセル(以下、2’−S−パクリ
タクセルと略す)、
【0012】
【化2】
【0013】下記の式で表されるジグルコシルオキシア
セチル−2’,7−パクリタクセル(以下、2’,7−
S−パクリタクセルと略す)、
【0014】
【化3】
【0015】下記の式で表されるグルコシルオキシアセ
チル−2’−タキソテア(以下、2’−S−タキソテア
と略す)、
【0016】
【化4】
【0017】下記の式で表されるジグルコシルオキシア
セチル−2’,7−タキソテア(以下、2’,7−S−
タキソテアと略す)、
【0018】
【化5】
【0019】下記の式で表されるトリグルコシルオキシ
アセチル−2’,7,10−タキソテア(以下、2’,
7,10−S−タキソテアと略す)、
【0020】
【化6】
【0021】下記の式で表されるグルコシルオキシアセ
チル−7−タキソテア(以下、7−S−タキソテアと略
す)、
【0022】
【化7】
【0023】下記の式で表されるジグルコシルオキシア
セチル−7,10−タキソテア(以下、7,10−S−
タキソテアと略す)、
【0024】
【化8】
【0025】上記タキソイド誘導体はパクリタクセルま
たはタキソテアにスペーサーを介して糖を結合してなる
ものである。パクリタクセルは、Kingston, D.G.I.: Ph
armacol. Ther., 52, 1 (1992)に記載された方法によ
り、北米産イチイ(Taxus brevifolia) の樹皮から単離
することにより得られる他、化学合成されたもの(R.A.
Holton : Europian Patent-A 400971, 1990)なども用い
られる。また、タキソテアは、Greene, A.E. et al.:
J. Org. Chem., 59, 1238 (1994) に記載されている方
法により、パクリタクセルから誘導される。
【0026】パクリタクセルまたはタキソテアにスペー
サーを介して糖を結合する反応は、テトラベンジル酢酸
オキシグルコシドを用いて行われる。このテトラベンジ
ル酢酸オキシグルコシドは、グルコースを出発物質とし
て常法により得られるテトラベンジルグルコースにスペ
ーサーとしてエチルグリコレートなどのグリコレートを
結合させてエステル化合物とした後、脱エチル化してカ
ルボン酸化合物としたもので、下記の式で表される。
【0027】
【化9】
【0028】次に、テトラベンジル酢酸オキシグルコシ
ドの製造法の1例を以下に示す。
【0029】
【数1】
【0030】常法により得られたテトラベンジルグルコ
ース(1)にエチルグリコレートをp−トルエンスルホ
ン酸と共にベンゼン中で0〜150℃、好ましくは11
0℃にて0.5〜50時間、好ましくは8時間反応させ
てエチルグリコレートを1位に結合させ、エチルエステ
ル(化合物(2)、分子量626.76)を得る。この
後、該化合物(2)をアルカリ(例えば6N NaO
H)メタノール−ジオキサン溶液中で室温〜100℃に
て0.5〜50時間、好ましくは3時間処理した後、塩
酸(例えば1N HCl)酸性に移して脱エチル化する
ことにより、対応するカルボン酸化合物(3)を得る。
この物質が、テトラベンジル酢酸オキシグルコシドであ
る。なお、グルコースの代わりに他の糖類を用いた場合
も同様の反応によって、糖の種類の異なった、対応する
糖修飾体を得ることができる。この場合に使用される糖
類としては、例えばグルコースの他に、アロース,アル
トロース,マンノース,グロース,イドース,ガラクト
ース,タロース,リボース,アラビノース,キシロー
ス,リキソース,プシコース,フルクトース,ソルボー
ス,タガトース,フコース,マルトース等がある。
【0031】スペーサーとしては、エチルグリコレート
などのグリコレートの他に、アルキル鎖長を変えたもの
を使用することができ、例えば3−ヒドロキシ酪酸等が
用いられる。本発明に用いるタキソイド誘導体は、上述
のパクリタクセルまたはタキソテアとテトラベンジル酢
酸オキシグルコシドを反応させることにより得られ、そ
の具体例としては、下記の反応工程(I),(III)に示
した方法がある。
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】反応工程(I)に示した方法は、パクリタ
クセル(4)とテトラベンジル酢酸オキシグルコシド
(3)を反応させた後、脱ベンジル化するもので、この
方法により前記の式で表される2’−S−パクリタクセ
ル(7)と2’,7−S−パクリタクセル(8)が得ら
れる。すなわち、パクリタクセル(4)とテトラベンジ
ル酢酸オキシグルコシド(3)を、4-ジメチルアミノピ
リジン(DMAP)等の塩基、ジシクロヘキシルカーボ
ジイミド(DCC)等の縮合剤および塩化メチレン等の
溶剤をアルゴン下、室温で0.5〜100時間、好まし
くは16.5時間反応させ、配糖体化した化合物(5)
または(6)を得る。次に、この化合物(5)または
(6)をパラジウムブラック等の触媒および酢酸等の酸
と共に水素下、室温で激しく攪拌しながら0.5〜50
時間,好ましくは5時間反応し、脱ベンジル化を行っ
て、2’−S−パクリタクセル(7)と2’,7−S−
パクリタクセル(8)を得る。
【0035】なお、パクリタクセルの代わりにタキソテ
ア(12)を用いた場合は、反応工程(III)に従い、配
糖体化した化合物(13),(14)または(15)を
経て、前記の式で表される2’−S−タキソテア(1
6)、2’,7−S−タキソテア(17)および2’,
7,10−S−タキソテア(18)を得ることができ
る。
【0036】また、下記の反応工程(II) に示した方法
は、パクリタクセルの2’位をクロロトリエチルシリル
基を用いて保護した後にテトラベンジル酢酸オキシグル
コシドと反応させ、その後、脱ベンジル化および脱トリ
エチルシリル化してパクリタクセル誘導体を製造するも
のである。
【0037】
【数4】
【0038】まず、パクリタクセル(4)とクロロトリ
エチルシラン(TESCl)等の保護剤、イミダゾール
等の塩基、ジメチルホルムアミド(DMF)等の溶剤を
アルゴン下、室温で0.5〜50時間、好ましくは1
9.5時間反応してパクリタクセルの2’位をトリエチ
ルシランで保護し、化合物(9)を得る。次に、得られ
た化合物とテトラベンジル酢酸オキシグルコシド
(3)、DMAP等の塩基、DCC等の縮合剤、塩化メ
チレン等の溶剤をアルゴン下、室温で0.5〜100時
間、好ましくは5時間反応し、配糖体化した化合物(1
0)を得る。その後、化合物(10)を、パラジウムブ
ラック等の触媒、酢酸等の酸と共に水素下、室温で激し
く攪拌しながら0.5〜50時間、好ましくは5時間反
応させ、さらにテトラヒドロフラン(THF)等の溶剤
と水を加え、室温で0.5〜50時間、好ましくは15
時間反応させて目的とする化合物(11)を得る。この
化合物(11)が前記式で表される7−S−パクリタク
セルである。なお、パクリタクセルの代わりにタキソテ
ア(12)を用いることによって、下記の式で表される
7−S−タキソテア(19)および7,10−S−タキ
ソテア(20)を得ることができる。
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】得られたタキソイド誘導体は、ODSなど
のシリカゲルを母体とする担体を用いた液体クロマトグ
ラフィーを適用することにより、容易にアノマーを分離
することができ、精製標品が得られる。
【0042】次に、本発明に用いる糖供与体としては、
α−1,4−グリカン,サイクロデキストリン類,スク
ロース,マルトオリゴ糖,ラクトース,ラフィノース、
メチルα−マンノシド、N−アセチルキトオリゴ糖およ
びニトロフェニルN−アセチルガラクトサミンが挙げら
れる。サイクロデキストリン類としては、α−サイクロ
デキストリン,β−サイクロデキストリン,γ−サイク
ロデキストリンおよびそれらの誘導体が挙げられ、特に
γ−サイクロデキストリンが好ましい。糖供与体由来の
糖とは、糖供与体からタキソイド誘導体に転移するもの
を意味し、上記した糖類が該当する。
【0043】本発明に用いる糖転移酵素は、上記のタキ
ソイド誘導体と糖供与体を含有する溶液に作用させたと
き、該糖供与体からグルコシル基,フルクトシル基,ガ
ラクトシル基,マンノシル基,マルトシル基,マルトオ
リゴ糖単位等をタキソイド誘導体に結合させる糖転移反
応を行い、タキソイドの配糖化誘導体を製造することが
できるものを意味し、具体的にはサイクロデキストリン
グルカノトランスフェラーゼ,β−フラクトフラノシダ
ーゼ,グルコシダーゼ,ガラクトシダーゼ、マンノシダ
ーゼ、リゾチームおよびガラクトサミニダーゼが挙げら
れる。これらの糖転移酵素は自然界に広く分布してお
り、植物,動物,微生物等に由来するものがあり、本発
明には市販品を含め任意の酵素が使用できる。
【0044】本発明のタキソイド配糖化誘導体の製造法
を以下に例示する。まず、糖供与体を水,エタノール,
アセトニトリルなどの溶媒に溶解して糖供与体溶液を調
製するが、該溶液中の糖供与体濃度は5〜80%、好ま
しくは10〜50%が適当である。また、タキソイド誘
導体に対する糖供与体の比率は、使用する糖供与体の種
類等によって異なるが、通常は0.5〜50倍、好まし
くは1〜20倍の範囲が望ましい。次に、該糖供与体溶
液にタキソイド誘導体を溶解する。この場合、タキソイ
ド誘導体は溶液中の濃度が0.1〜50%、好ましくは
0.5〜30%となるように加えるのが一般的である。
【0045】次に、上記の溶液に糖転移酵素を加えて反
応を行う。酵素の使用量は特に限定されないが、通常は
反応が0.5〜100時間、好ましくは1〜50時間で
終了するような酵素量とすればよい。その他の反応条件
は、用いる酵素により適宜設定すればよい。例えばサイ
クロデキストリングルカノトランスフェラーゼを用いる
場合は、pH4〜8、好ましくは5.5〜7で20〜7
0℃、好ましくは40〜60℃で行う。上記反応におい
て、糖転移部位は様々であり、グルコシル基の2位、3
位、4位および6位の任意の位置に転移する。
【0046】次いで、常法により酵素を失活させた後、
反応生成物から目的とする配糖化誘導体を採取する。こ
の方法は、通常の分離、精製手段を適用すればよい。最
も一般的な方法は、反応生成物を固液分離して得た上清
を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にかけて分
画、精製してタキソイドの配糖化誘導体を分取する方法
である。
【0047】本発明によれば、目的とするタキソイド配
糖化誘導体は通常5〜70%程度の収率で得ることがで
きる。本発明のタキソイド配糖化誘導体は、水溶液中で
の安定性や溶解度が向上しており、本来の生理活性も保
持している。
【0048】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 製造例1 常法により得られたテトラベンジルグルコース(1)
1.62g、エチルグリコレート1.56g、p−トル
エンスルホン酸0.10g、ベンゼン80mlを110
℃でリフラックスさせながら8時間反応させ、化合物
(2)(C38H42O8,分子量626.74)を得た。次い
で、この化合物1.88gを6N NaOH 10m
l、メタノール10ml、ジオキサン15mlと共に室
温〜100℃で3時間反応させた後、1NHCl 80
ml中に移して脱エチル化することにより、化合物
(3)、すなわちカルボン酸化合物(C36H38O8, 分子量
598.69)を得た。上記の化合物(3)を重クロロ
ホルムに溶解し、1H-NMRで解析し、それぞれのピークを
帰属して構造を決定し、前記の構造式で表されるもので
あることを確認した。
【0049】製造例2 パクリタクセル(4)427mg, クロロトリエチルシ
ラン(TESCl)0.1mg、イミダゾール102m
gおよびDMF5mlをアルゴン下、室温で19.5時
間反応し、パクリタクセルの2’位をトリエチルシリル
基で保護した化合物(9)(C53H65NO14Si, 分子量96
8.18)を得た。この化合物(9)392mg、製造
例1で得たテトラベンジル酢酸オキシグルコシド(3)
479mg, DMAP98mg、DCC165mgおよ
び塩化メチレン8mlをアルゴン下、室温で5時間反応
し、配糖体化した化合物(10)(C89H101NO21Si,分子
量1548.86)を得た。次に、得られた化合物(1
0)513mg、パラジウムブラック100mgおよび
酢酸3mlを水素下、室温で激しく攪拌しながら5時間
反応した。さらに、テトラヒドロフラン(THF)1m
lと水1mlを加え、室温で15時間反応して7−S−
パクリタクセル(11) (C55H63NO21, 分子量107
4.10)を350mg得た。
【0050】次に、シリカゲル(商品名:ODS、ワイ
エムシィ社製) を充填したカラム(φ20mm×250
mm) を用い、メタノールを移動相として、7−S−パ
クリタクセルをアノマー毎に精製した。また、7−S−
パクリタクセルを重クロロホルムに溶解し、1H-NMRで解
析し、それぞれのピークを帰属して構造を決定し、前記
の構造式で表されるものであることを確認した。
【0051】実施例1 γ−サイクロデキストリン(商品名:γ−CD、塩水港
精糖株式会社製)200mgを50%エタノール溶液2
mlおよび1M酢酸緩衝液(pH6.0)100μlに
溶解した。このサイクロデキストリン溶液900μlに
製造例2で調製した7−S−パクリタクセル(グルコシ
ルオキシアセチル−7−パクリタクセル、以下7−GP
と略記する。)10mgを溶解した後、サイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(商品名:コンチザ
イム、天野製薬(株)製、以下CGTaseと略記す
る。)70単位を加え、37℃にて3時間反応させた。
その後、エタノール3mlを加えて酵素を失活させた
後、固液分離して得た上清をメンブランフィルター
(0.45μm)にて濾過し、濾液をHPLCにて分析
した。
【0052】なお、HPLCの分析条件は下記のとおり
である。 カラム:MetaChem製 Taxil 5μ(4.6×250m
m) 溶 媒:MeOH/H2O(65/35) 流 速:0.5ml/min 検出器:フォトダイオードアレイ検出器(230nm) 注入量:20μl
【0053】その結果、CGTaseにより7−GPに
マルトオリゴ糖が転移した糖転移反応物(タキソイド配
糖化誘導体、これは7−GPを除いた配糖体であり、混
合物である。)がタキソイド中61.5%生成してい
た。図1にHPLCのチャートを示した。図中の*は7
−GPを示し、**はパクリタクセルを示す。
【0054】実施例2 実施例1で得られた糖転移物を液体クロマトグラフィー
/質量分析法(LC/MS)で解析した。なお、液体ク
ロマトグラフィーの条件は実施例1と同様に行った。結
果を図2に示す。高速原子衝撃質量分析法(FAB−M
S)のネガティブイオンモードで解析した。なお、マト
リックスとしてグリセリンを使用した。得られた結果を
第1表に示した。
【0055】
【表1】
【0056】ピーク1,2のペンタグルコシル−グルコ
シルオキシアセチル−7−パクリタクセル(C85113
NO46,分子量1884.80,RT=17.5,1
9.17)の推定構造式を下記に示す。
【化12】
【0057】ピーク3のトリグルコシル−グルコシルオ
キシアセチル−7−パクリタクセル(C7393NO36
分子量1560.52,RT=22.17)の推定構造
式を下記に示す。
【化13】
【0058】ピーク4のジグルコシル−グルコシルオキ
シアセチル−7−パクリタクセル(C6783NO31,分
子量1398.38,R=25.17)の推定構造式を
下記に示す。
【化14】
【0059】ピーク5のグルコシル−グルコシルオキシ
アセチル−7−パクリタクセル(C6173NO26,分子
量1236.24,RT=29.5)の推定構造式を下
記に示す。
【化15】
【0060】ピーク6,7のグルコシルオキシアセチル
−7−パクリタクセル(C5563NO21,分子量107
4.10,RT=34.33,36.83)の構造式を
下記に示す。
【化16】
【0061】実施例3 パクリタクセル、7−GPおよび実施例1で調製した糖
転移反応物をそれぞれ10mg秤取し、各々に水5ml
を加えて18時間攪拌した。攪拌終了後、上清をメンブ
ランフィルター(0.45μm) にて濾過し、濾液をH
PLCにて分析した。その結果、各化合物の水に対する
溶解度は第2表に示す通りであった。
【0062】なお、HPLCの分析条件は下記のとおり
である。 カラム:MetaChem製 Taxil 5μ(4.6×250m
m) 溶 媒:MeOH/H2O(80/20) 流 速:0.5ml/min 検出器:フォトダイオードアレイ検出器(230nm) 注入量:20μl
【0063】
【表2】
【0064】表から明らかなように、本発明のタキソイ
ド配糖化誘導体である糖転移反応物の溶解度は飛躍的に
向上している。しかも、この糖転移反応物は水溶液中で
も安定であることが認められた。
【0065】試験例 パクリタクセル、7−S−パクリタクセルタキソールお
よび実施例1で得られた糖転移反応物をそれぞれDMS
Oに溶解し、反応液中の濃度がそれぞれ5μMになるよ
うに調製した。次に、上記の各サンプルをチューブリン
(微小管の主要構成タンパク質)と混合し、37℃で1
5分間反応した。反応後2分、5分、10分および15
分に反応溶液の350nmの吸光度を測定した。また、
反応終了後に塩化カルシウムを添加し、その5分後に再
度350nmの吸光度を測定した。各測定値から、パク
リタクセルの重合促進活性および脱重合阻害活性を10
0とした場合の各サンプルの相対活性を求めた。結果を
第3表に示した。
【0066】
【表3】
【0067】表から明らかなように、タキソイド配糖化
誘導体である糖転移物は脱重合阻害活性がパクリタクセ
ルより高いものであり、非常に有効な抗癌剤であること
が確認された。
【0068】
【発明の効果】本発明により、水に対する溶解度が向上
し、かつ安定性も改善されたタキソイド配糖化誘導体お
よびその製造法が提供される。該配糖化誘導体は、患者
に投与するにあたり、患者の負担を軽減することができ
る上に効果的な癌治療薬としての利用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた反応生成物のHPLCの
チャートを示した図である。
【図2】 実施例1で得られた反応生成物のLC−MS
のチャートを示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萬代 忠勝 岡山県岡山市北方2−1−19、301号 (72)発明者 奥本 寛 岡山県赤磐郡山陽町桜が丘西10−21−21 (72)発明者 浜田 博喜 岡山県岡山市理大町1−1 岡山理科大学 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タキソイド誘導体に糖供与体由来の糖を
    糖転移酵素の作用により結合させたタキソイドの配糖化
    誘導体。
  2. 【請求項2】 タキソイド誘導体が、パクリタクセルま
    たはタキソテアにスペーサーを介して糖を結合させたも
    のである請求項1記載のタキソイドの配糖化誘導体。
  3. 【請求項3】 タキソイド誘導体に結合している糖が、
    アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グ
    ロース、イドース、ガラクトース、タロース、リボー
    ス、アラビノース、キシロース、リキソース、プシコー
    ス、フルクトース、ソルボース、タガトース、フコー
    ス、マルトースのいずれかである請求項2記載のタキソ
    イドの配糖化誘導体。
  4. 【請求項4】 タキソイド誘導体が、グルコシルオキシ
    アセチル−7−パクリタクセル、グルコシルオキシアセ
    チル−2’−パクリタクセル、ジグルコシルオキシアセ
    チル−2’,7−パクリタクセル、グルコシルオキシア
    セチル−2’−タキソテア、グルコシルオキシアセチル
    −7−タキソテア、ジグルコシルオキシアセチル−
    2’,7−タキソテア、ジグルコシルオキシアセチル−
    7,10−タキソテアおよびトリグルコシルオキシアセ
    チル−2’,7,10−タキソテアのいずれかである請
    求項1記載のタキソイドの配糖化誘導体。
  5. 【請求項5】 糖供与体が、α−1,4−グリカン、サ
    イクロデキストリン類、スクロース、マルトオリゴ糖、
    ラクトース、ラフィノース、メチルα−マンノシド、N
    −アセチルキトオリゴ糖およびニトロフェニルN−アセ
    チルガラクトサミンから選ばれたものである請求項1記
    載のタキソイドの配糖化誘導体。
  6. 【請求項6】 糖転移酵素が、サイクロデキストリング
    ルカノトランスフェラーゼ、β−フルクトフラノシダー
    ゼ、グルコシダーゼ、ガラクトシダーゼ、マンノシダー
    ゼ、リゾチームおよびガラクトサミニダーゼの中から選
    ばれたものである請求項1記載のタキソイドの配糖化誘
    導体。
  7. 【請求項7】 タキソイド誘導体と糖供与体を糖転移酵
    素の存在下で反応させ、該糖供与体由来の糖を該タキソ
    イド誘導体に結合させることを特徴とするタキソイドの
    配糖化誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 タキソイド誘導体が、パクリタクセルま
    たはタキソテアにスペーサーを介して糖を結合させたも
    のである請求項7記載のタキソイドの配糖化誘導体の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 糖供与体が、α−1,4−グリカン、サ
    イクロデキストリン類、スクロース、マルトオリゴ糖、
    ラクトース、ラフィノース、メチルα−マンノシド、N
    −アセチルキトオリゴ糖およびニトロフェニルN−アセ
    チルガラクトサミンから選ばれたものである請求項7記
    載のタキソイドの配糖化誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 糖転移酵素が、サイクロデキストリン
    グルカノトランスフェラーゼ、β−フルクトフラノシダ
    ーゼ、グルコシダーゼ、ガラクトシダーゼ、マンノシダ
    ーゼ、リゾチームおよびガラクトサミニダーゼの中から
    選ばれたものである請求項7記載のタキソイドの配糖化
    誘導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 タキソイド誘導体がグルコシルオキシ
    アセチル−7−パクリタクセルであり、糖供与体がサイ
    クロデキストリン類であり、糖転移酵素がサイクロデキ
    ストリングルカノトランスフェラーゼである請求項7記
    載のタキソイドの配糖化誘導体の製造方法。
JP07812796A 1996-03-07 1996-03-07 タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3786462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07812796A JP3786462B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07812796A JP3786462B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09241293A true JPH09241293A (ja) 1997-09-16
JP3786462B2 JP3786462B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=13653226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07812796A Expired - Lifetime JP3786462B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3786462B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018113A1 (fr) * 1997-10-08 1999-04-15 Bio Research Corporation Of Yokohama Derives taxoides et leur procede de production
WO2001057029A1 (en) * 2000-02-02 2001-08-09 Florida State University Research Foundation, Inc. C7 heterosubstituted acetate taxanes as antitumor agents
CN110003291A (zh) * 2019-01-23 2019-07-12 天津科技大学 一种氟代糖基修饰的紫杉醇类化合物及其合成方法和应用
WO2019242691A1 (zh) * 2018-06-20 2019-12-26 圣多利康制药责任有限公司 紫杉烷-脂类-多聚糖双型偶联体、其制备方法及用途

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018113A1 (fr) * 1997-10-08 1999-04-15 Bio Research Corporation Of Yokohama Derives taxoides et leur procede de production
US6306893B1 (en) 1997-10-08 2001-10-23 Ensuiko Sugar Refining Company, Ltd Taxoid derivatives and process for producing the same
WO2001057029A1 (en) * 2000-02-02 2001-08-09 Florida State University Research Foundation, Inc. C7 heterosubstituted acetate taxanes as antitumor agents
US6673833B2 (en) 2000-02-02 2004-01-06 Fsu Research Foundation, Inc. C7 heterosubstituted acetate taxanes
US6861446B2 (en) 2000-02-02 2005-03-01 Fsu Research Foundation, Inc. C7 heterosubstituted acetate taxane compositions
US7183312B2 (en) 2000-02-02 2007-02-27 Fsu Research Foundation, Inc. Taxanes having a C7 heterosubstituted acetate substituent
WO2019242691A1 (zh) * 2018-06-20 2019-12-26 圣多利康制药责任有限公司 紫杉烷-脂类-多聚糖双型偶联体、其制备方法及用途
CN112351976A (zh) * 2018-06-20 2021-02-09 圣多利康制药责任有限公司 紫杉烷-脂类-多聚糖双型偶联体、其制备方法及用途
CN112351976B (zh) * 2018-06-20 2024-04-19 圣多利康制药责任有限公司 紫杉烷-脂类-多聚糖双型偶联体、其制备方法及用途
CN110003291A (zh) * 2019-01-23 2019-07-12 天津科技大学 一种氟代糖基修饰的紫杉醇类化合物及其合成方法和应用
CN110003291B (zh) * 2019-01-23 2022-11-29 天津科技大学 一种氟代糖基修饰的紫杉醇类化合物及其合成方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3786462B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4153660B2 (ja) タキソイド誘導体およびその製造方法
US5367086A (en) Process for the preparation of taxol and 10-deacetyltaxol
US5767297A (en) Taxoid derivative and method of producing thereof
Horník et al. Synthesis and in vitro cytotoxicity of acetylated 3-fluoro, 4-fluoro and 3, 4-difluoro analogs of D-glucosamine and D-galactosamine
Lindh et al. Synthesis and enzymic evaluation of two conformationally restricted trisaccharide analogs as substrates for N-acetylglucosaminyltransferase V
Ikemoto et al. Ferric chloride, an anomerization catalyst for the preparation of alkyl α-glycopyranosides
Gridley et al. Regioselective lipase-catalysed acylation of 4, 6-O-benzylidene-α-and-β-d-pyranoside derivatives displaying a range of anomeric substituents
Wu et al. Design, synthesis, and anti-tobacco mosaic virus (TMV) activity of glycoconjugates of phenanthroindolizidines alkaloids
JP3786462B2 (ja) タキソイドの配糖化誘導体およびその製造方法
EP0882732B1 (en) Taxoid derivative and method of producing thereof
Fu et al. Total Synthesis of Nucleoside Antibiotics Amicetin, Plicacetin, and Cytosaminomycin A—D
JP2001527568A (ja) ギンゴライドの新規グリコシル化誘導体、その医薬としての使用及びこれを含有する医薬組成物
JP3816621B2 (ja) タキソイド誘導体およびその製造法
CA2206881C (en) Acylating agent and a method of producing thereof
JP3786463B2 (ja) タキソイド誘導体包接物の製造法
Křen Enzymatic and chemical glycosylations of ergot alkaloids and biological aspects of new compounds
WO1993024506A1 (en) IMMUNOSUPPRESSIVE AND TOLEROGENIC MODIFIED LEWISC AND LacNAc COMPOUNDS
Sun et al. Synthesis and Antiproliferative Activities of OSW‐1 Analogues Bearing 2”‐O‐p‐Acylaminobenzoyl Residues
CA2234484A1 (fr) Nouveaux derives amines de 2", 3" didesoxyglycosides d'epipodophyllotoxine, leur procede de preparation, leur utilisation comme medicament et leur utilisation destinee aux traitements anticancereux
JP4177472B2 (ja) 窒素官能基を含有するアシル化剤及びその製造法
JP5788653B2 (ja) 糖鎖修飾ヌクレオチド及びその使用
US9045517B2 (en) Glycosylated aminocoumarins and methods of preparing and uses of same
CN111138444B (zh) 一组埃博霉素b葡萄糖苷类化合物及其酶法制备与应用
US5929037A (en) Modified α-D-Glcρ-(1-2)-α-D-Glcρ-(1-3)-α-D-Glcρ-analogues
JP2881495B2 (ja) プラジマイシン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060320

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160331

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term