JPH09241115A - ゲル状ミスト化粧料及びこれに用いるゲル状組成物 - Google Patents
ゲル状ミスト化粧料及びこれに用いるゲル状組成物Info
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- JPH09241115A JPH09241115A JP4696996A JP4696996A JPH09241115A JP H09241115 A JPH09241115 A JP H09241115A JP 4696996 A JP4696996 A JP 4696996A JP 4696996 A JP4696996 A JP 4696996A JP H09241115 A JPH09241115 A JP H09241115A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 容器内ではゲル状態で保存でき、使用に際し
て容器外に出したときには即座にミスト化させることが
できるとともに、このミスト化した化粧剤を肌や髪に直
接噴霧できる使用性に優れたゲル状ミスト化粧料を提案
する。 【解決手段】 水膨潤性粘土鉱物と水を含むゲル状組成
物と、前記ゲル状組成物をゲル状態で収容する空間及び
この空間内のゲル状組成物を当該空間外部に加圧しなが
ら導く噴霧手段とを備えた噴霧器とよりなるゲル状ミス
ト化粧料。
て容器外に出したときには即座にミスト化させることが
できるとともに、このミスト化した化粧剤を肌や髪に直
接噴霧できる使用性に優れたゲル状ミスト化粧料を提案
する。 【解決手段】 水膨潤性粘土鉱物と水を含むゲル状組成
物と、前記ゲル状組成物をゲル状態で収容する空間及び
この空間内のゲル状組成物を当該空間外部に加圧しなが
ら導く噴霧手段とを備えた噴霧器とよりなるゲル状ミス
ト化粧料。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は噴霧器内（以下、噴
霧器あるいは単に容器と称す）ではゲル状態で保存で
き、使用に際して容器外に出したときには即座にミスト
化（霧状化）させて、その化粧料を使用対象箇所に直接
噴霧することができるゲル状ミスト化粧料と、その内容
物であるゲル状組成物に関する。
霧器あるいは単に容器と称す）ではゲル状態で保存で
き、使用に際して容器外に出したときには即座にミスト
化（霧状化）させて、その化粧料を使用対象箇所に直接
噴霧することができるゲル状ミスト化粧料と、その内容
物であるゲル状組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】化粧水、ＵＶ（紫外線）ケアローショ
ン、ボディローション及びヘアローション等の化粧料の
剤形としてはゲル状のものが多い。これは、あっさりし
た使用感やその外観の良さ等が使用者に好まれているこ
とが理由であると思われる。
ン、ボディローション及びヘアローション等の化粧料の
剤形としてはゲル状のものが多い。これは、あっさりし
た使用感やその外観の良さ等が使用者に好まれているこ
とが理由であると思われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらゲ
ル化粧料は、その性質上、ほとんどがチューブやボトル
に入っているだけで面白みがないものがその大半であ
り、工夫といえばせいぜい乳液などがボトルの形状やデ
ザインを斬新なものにしている程度である。そして、こ
れらゲル状化粧料は使用に際しては、チューブやボトル
からゲルのまま掌に取り出し、化粧料を掌の上で延ばし
たのち、肌に塗布する使用方法が大半であるが、このよ
うな使用方法では、手の汚れを落とすための手洗いが必
要となるうえに面倒でもあり、特に塗布対象が身体全域
およぶ場合などでは塗布作業に時間を要するという問題
もあった。このような問題を解消するには容器内ではゲ
ル状であっても、容器外に出ればミスト状となる化粧料
が存在すれば都合が良いのであるが、従来の化粧料には
このような性質を備えたものはない。従来ゲル化粧料は
ゲル形成剤として、カルボキシビニルポリマー、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キトサ
ン、ポリアクリル酸塩類などの有機高分子を用いたり、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテ
ルリン酸やポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコールやデキストリン脂肪酸エステル、ステアリン酸
ナトリウムなどのゲル化剤を用いている。これらのゲル
形成剤を用いた化粧料は、圧力変化や温度変化に対して
比較的安定してゲル状態を保持する性質を有しているた
めミスト化することは極めて困難であり、このためゲル
状態のまま容器から掌に取り出して使用する以外に身体
への塗布方法がなかった。また、紫外線による日焼けを
防止する化粧料などでは、酸化チタンや酸化亜鉛などの
粉体を配合することが行われているが、比重の大きいこ
れらの粉体を含有する化粧料において、そのゲル状態を
常圧下で安定的に保ちながら、しかも必要時には瞬時に
ミスト化できるような都合の良いゲル状化粧料はなかっ
た。
ル化粧料は、その性質上、ほとんどがチューブやボトル
に入っているだけで面白みがないものがその大半であ
り、工夫といえばせいぜい乳液などがボトルの形状やデ
ザインを斬新なものにしている程度である。そして、こ
れらゲル状化粧料は使用に際しては、チューブやボトル
からゲルのまま掌に取り出し、化粧料を掌の上で延ばし
たのち、肌に塗布する使用方法が大半であるが、このよ
うな使用方法では、手の汚れを落とすための手洗いが必
要となるうえに面倒でもあり、特に塗布対象が身体全域
およぶ場合などでは塗布作業に時間を要するという問題
もあった。このような問題を解消するには容器内ではゲ
ル状であっても、容器外に出ればミスト状となる化粧料
が存在すれば都合が良いのであるが、従来の化粧料には
このような性質を備えたものはない。従来ゲル化粧料は
ゲル形成剤として、カルボキシビニルポリマー、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キトサ
ン、ポリアクリル酸塩類などの有機高分子を用いたり、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテ
ルリン酸やポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコールやデキストリン脂肪酸エステル、ステアリン酸
ナトリウムなどのゲル化剤を用いている。これらのゲル
形成剤を用いた化粧料は、圧力変化や温度変化に対して
比較的安定してゲル状態を保持する性質を有しているた
めミスト化することは極めて困難であり、このためゲル
状態のまま容器から掌に取り出して使用する以外に身体
への塗布方法がなかった。また、紫外線による日焼けを
防止する化粧料などでは、酸化チタンや酸化亜鉛などの
粉体を配合することが行われているが、比重の大きいこ
れらの粉体を含有する化粧料において、そのゲル状態を
常圧下で安定的に保ちながら、しかも必要時には瞬時に
ミスト化できるような都合の良いゲル状化粧料はなかっ
た。
【０００４】本発明はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、噴霧器内ではゲル状態で保存でき、使用に際し
て容器外に出したときには即座にミスト化（霧状化）さ
せることが可能であり、その化粧料を肌や髪等の使用対
象箇所に直接噴霧することができるゲル状ミスト化粧料
を提案せんとするものであり、あわせてその内容物とし
てのゲル状組成物をも提案せんとするものである。
であり、噴霧器内ではゲル状態で保存でき、使用に際し
て容器外に出したときには即座にミスト化（霧状化）さ
せることが可能であり、その化粧料を肌や髪等の使用対
象箇所に直接噴霧することができるゲル状ミスト化粧料
を提案せんとするものであり、あわせてその内容物とし
てのゲル状組成物をも提案せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、水膨潤性粘土鉱物を水に分散したゲルは、一定
の圧力を加えると瞬時に液化し、他方、その圧力を取り
除くと直ちにゲルに戻るという性質があることに注目し
た。そして液化した状態であるならば噴霧器を用いて簡
単にミスト化できるとの着想を抱いた。そしてこの着想
のもと検討を続けた結果、水膨潤性粘土鉱物を水に分散
させて製造したゲル状組成物を噴霧器に収容して噴射で
きるようにすれば、常態ではゲル状である化粧料使用時
には噴霧器による加圧噴射動作によって簡単にミスト化
できることを見出し、本発明にいたった。
た結果、水膨潤性粘土鉱物を水に分散したゲルは、一定
の圧力を加えると瞬時に液化し、他方、その圧力を取り
除くと直ちにゲルに戻るという性質があることに注目し
た。そして液化した状態であるならば噴霧器を用いて簡
単にミスト化できるとの着想を抱いた。そしてこの着想
のもと検討を続けた結果、水膨潤性粘土鉱物を水に分散
させて製造したゲル状組成物を噴霧器に収容して噴射で
きるようにすれば、常態ではゲル状である化粧料使用時
には噴霧器による加圧噴射動作によって簡単にミスト化
できることを見出し、本発明にいたった。
【０００６】
【発明の実施の形態】粘土鉱物としては一般的にはケイ
酸ナトリウム・マグネシウムであるスメクタイトや、ケ
イ酸アルミニウム・マグネシウムであるベントナイト、
ヘクトライト等が知られている。これら粘土鉱物は、粒
子径が非常に小さいため、水や他の溶媒で膨潤し、分散
してゾル・ゲルを形成する。このゾル・ゲルは粘性を持
ち、チクソトロピー性を有していることから、これらの
粘土鉱物は増粘剤として機能することが知られている。
そのため、従来これら粘土鉱物は主として乳化組成物な
どの安定性を高める補助的な添加剤としてのみ使用され
てきた。本発明は、一定以上の圧力を加えると瞬時に液
化し、他方、その圧力を取り除くと直ちにゲルに戻ると
いう水膨潤性粘土鉱物の性質を積極的に利用し、且つこ
れに噴霧器を組み合わすことによって本発明を完成させ
たものである。
酸ナトリウム・マグネシウムであるスメクタイトや、ケ
イ酸アルミニウム・マグネシウムであるベントナイト、
ヘクトライト等が知られている。これら粘土鉱物は、粒
子径が非常に小さいため、水や他の溶媒で膨潤し、分散
してゾル・ゲルを形成する。このゾル・ゲルは粘性を持
ち、チクソトロピー性を有していることから、これらの
粘土鉱物は増粘剤として機能することが知られている。
そのため、従来これら粘土鉱物は主として乳化組成物な
どの安定性を高める補助的な添加剤としてのみ使用され
てきた。本発明は、一定以上の圧力を加えると瞬時に液
化し、他方、その圧力を取り除くと直ちにゲルに戻ると
いう水膨潤性粘土鉱物の性質を積極的に利用し、且つこ
れに噴霧器を組み合わすことによって本発明を完成させ
たものである。
【０００７】水膨潤性粘土鉱物としては、スメクタイ
ト、ベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイトが
あげられる。これら水膨潤性粘土鉱物としては天然産の
ものを化粧品で使用できる程度に精製したものを使用し
ても、合成されたものを使用してもよい。好ましくは、
スメクタイトのような分子構造を有するものを用いる。
スメクタイトはケイ酸の４面体構造が頂点を共有してつ
ながった２枚のシート状の構造体が、残りの頂点を互い
に内側に向けて８面体配位をとるイオンにより結合した
ケイ酸塩層と、アルカリあるいはアルカリ土類イオンと
それに配位した分子からなる層間が互いに層状につなが
った構造を有している。この層状構造は、雲母などに類
似しているが、ケイ酸塩層の場合、同形置換の量は少な
く陰電荷も小さいため、層間の陽イオンとの結合が弱
く、このため外力が加わることにより、容易に微粒子と
なり、他方、外力を取り除くと、配向して薄膜を形成す
る性質を顕著に示すので、ゲル状態とミスト状態相互の
剤形移行を容易に起こすことができる。
ト、ベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイトが
あげられる。これら水膨潤性粘土鉱物としては天然産の
ものを化粧品で使用できる程度に精製したものを使用し
ても、合成されたものを使用してもよい。好ましくは、
スメクタイトのような分子構造を有するものを用いる。
スメクタイトはケイ酸の４面体構造が頂点を共有してつ
ながった２枚のシート状の構造体が、残りの頂点を互い
に内側に向けて８面体配位をとるイオンにより結合した
ケイ酸塩層と、アルカリあるいはアルカリ土類イオンと
それに配位した分子からなる層間が互いに層状につなが
った構造を有している。この層状構造は、雲母などに類
似しているが、ケイ酸塩層の場合、同形置換の量は少な
く陰電荷も小さいため、層間の陽イオンとの結合が弱
く、このため外力が加わることにより、容易に微粒子と
なり、他方、外力を取り除くと、配向して薄膜を形成す
る性質を顕著に示すので、ゲル状態とミスト状態相互の
剤形移行を容易に起こすことができる。
【０００８】本発明のゲル状ミスト化粧料の必須構成要
件は、水膨潤性粘土鉱物と水を必須成分としたゲル状組
成物と噴霧器である。水膨潤性粘土鉱物の配合量は、ゲ
ル状組成物の見掛け粘度がＢ型回転粘度計での測定で、
２×１０2 ｃｐ〜５×１０4 ｃｐの範囲となるように調
整するのが好ましい。この範囲より粘度が低い場合はゲ
ル状組成物ではなく液状となり、安定性、使用性が悪く
なる。また、粘度が高い場合は、噴霧器のつまりなどが
生じ易くなるので製品として好ましくない。ゲル状組成
物には化粧水や乳液などに用いられる原料を用途に応じ
て配合しても良い。ゲルは粉体の分散状態を安定的に維
持できる性質を有することから、この特質を利用して、
酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、酸化鉄から選んだ一種
または数種よりなる粉体をゲル状組成物に分散させるこ
ともできる。また、このゲルによって安定に分散状態を
保たれるこれらの粉体は、微粒子（約１０ｎｍ〜数百ｎ
ｍ）でも、微粒子粉体を吸着あるいは化学的・物理的に
表面に被覆させた坦体を含む複合粉体でもよい。このよ
うに紫外線遮断効果を有する粉体を配合した場合、身体
にミストを直接噴霧することで日焼けを手軽に予防でき
る化粧料が得られる。この日焼けを防ぐ化粧料は、紫外
線吸収剤を併用して、紫外線遮断効果を一層増強させる
こともできる。さらに、紫外線遮断効果を有する粉体
は、塗布後の汗などによる化粧くずれを防止する為に表
面をシリコンなどの撥水性の物質で処理してもよい。ま
た、噴霧器としては、前記ゲル状組成物をゲル状態で収
容する空間を有し、且つこの空間内の組成物を当該空間
外部に加圧しながら導く噴霧手段とを備えたものであれ
ば任意のものが使用できる。例えばアトマイザーのよう
な手動ポンプタイプは勿論のこと、組成物に噴射ガスを
混合したエアゾールタイプ、更には圧縮ガスを充満させ
た噴霧器内に組成物を収容したフレキシブルな袋体を内
装し、圧縮ガスの膨張圧によって袋体を加圧収縮させる
ことにより組成物を押し出すタイプ等も用いることもで
きる。これらのものは通常化粧品に用いられる物であれ
ばどれでも良い。
件は、水膨潤性粘土鉱物と水を必須成分としたゲル状組
成物と噴霧器である。水膨潤性粘土鉱物の配合量は、ゲ
ル状組成物の見掛け粘度がＢ型回転粘度計での測定で、
２×１０2 ｃｐ〜５×１０4 ｃｐの範囲となるように調
整するのが好ましい。この範囲より粘度が低い場合はゲ
ル状組成物ではなく液状となり、安定性、使用性が悪く
なる。また、粘度が高い場合は、噴霧器のつまりなどが
生じ易くなるので製品として好ましくない。ゲル状組成
物には化粧水や乳液などに用いられる原料を用途に応じ
て配合しても良い。ゲルは粉体の分散状態を安定的に維
持できる性質を有することから、この特質を利用して、
酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、酸化鉄から選んだ一種
または数種よりなる粉体をゲル状組成物に分散させるこ
ともできる。また、このゲルによって安定に分散状態を
保たれるこれらの粉体は、微粒子（約１０ｎｍ〜数百ｎ
ｍ）でも、微粒子粉体を吸着あるいは化学的・物理的に
表面に被覆させた坦体を含む複合粉体でもよい。このよ
うに紫外線遮断効果を有する粉体を配合した場合、身体
にミストを直接噴霧することで日焼けを手軽に予防でき
る化粧料が得られる。この日焼けを防ぐ化粧料は、紫外
線吸収剤を併用して、紫外線遮断効果を一層増強させる
こともできる。さらに、紫外線遮断効果を有する粉体
は、塗布後の汗などによる化粧くずれを防止する為に表
面をシリコンなどの撥水性の物質で処理してもよい。ま
た、噴霧器としては、前記ゲル状組成物をゲル状態で収
容する空間を有し、且つこの空間内の組成物を当該空間
外部に加圧しながら導く噴霧手段とを備えたものであれ
ば任意のものが使用できる。例えばアトマイザーのよう
な手動ポンプタイプは勿論のこと、組成物に噴射ガスを
混合したエアゾールタイプ、更には圧縮ガスを充満させ
た噴霧器内に組成物を収容したフレキシブルな袋体を内
装し、圧縮ガスの膨張圧によって袋体を加圧収縮させる
ことにより組成物を押し出すタイプ等も用いることもで
きる。これらのものは通常化粧品に用いられる物であれ
ばどれでも良い。
【０００９】
【実施例】次に実施例によって本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例１ 化粧水ゲル スメクタイト ２．０重量％ 濃グリセリン １０．０重量％ 防腐剤 適量 クエン酸 ０．１重量％ クエン酸ナトリウム ０．２重量％ ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 ０．５重量％ 香料 適量 精製水 ８７．０重量％ 合計 １００．０重量％ 常法によって上記処方の化粧水ゲルを製造し、この化粧
水ゲルを手動ポンプ式の噴霧器に入れたところ、噴霧器
内では化粧水は半固形のゲル状態を安定的に維持し、他
方、噴霧器外に加圧噴射したときには容易にミスト化す
ることができた。そして肌に付着した化粧水はさらっと
した使用感を有し、製品仕様としては満足のいくもので
あった。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例１ 化粧水ゲル スメクタイト ２．０重量％ 濃グリセリン １０．０重量％ 防腐剤 適量 クエン酸 ０．１重量％ クエン酸ナトリウム ０．２重量％ ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 ０．５重量％ 香料 適量 精製水 ８７．０重量％ 合計 １００．０重量％ 常法によって上記処方の化粧水ゲルを製造し、この化粧
水ゲルを手動ポンプ式の噴霧器に入れたところ、噴霧器
内では化粧水は半固形のゲル状態を安定的に維持し、他
方、噴霧器外に加圧噴射したときには容易にミスト化す
ることができた。そして肌に付着した化粧水はさらっと
した使用感を有し、製品仕様としては満足のいくもので
あった。
【００１０】実施例２ ＵＶケアローション （Ａ）スメクタイト ２．０重量％ １、３−ブチレングリコール ７．０重量％ （Ｂ）防腐剤 適量 クエン酸 適量 シリコン処理微粒子酸化チタン １０．０重量％ 精製水 ６０．０重量％ （Ｃ）モノオレイン酸ジグリセリル ０．３重量％ ２−エチルヘキサン酸グリセリル ８．０重量％ デカメチルシクロペンタシロキサン ７．０重量％ メトキシケイ皮酸オクチル ５．０重量％ 合計 １００．０重量％ （Ａ）を攪拌して十分に分散させたのち、そこに予め分
散しておいた（Ｂ）を攪拌しながら徐々に加える。更に
（Ｃ）をホモミキサーで攪拌しながら加えて均質とし、
ＵＶケアローションゲルを得る。このゲルを手動ポンプ
タイプの噴霧器に充填し日焼止め剤として使用した。本
製品はミスト化したＵＶケアローションを肌に直接噴霧
塗布することができるので、全身への塗布が容易であ
り、しかも皮膚表面に形成される皮膜葉は均一であるた
め、肌がむらに焼けることのない優れたＵＶケアローシ
ョン製品が得られた。
散しておいた（Ｂ）を攪拌しながら徐々に加える。更に
（Ｃ）をホモミキサーで攪拌しながら加えて均質とし、
ＵＶケアローションゲルを得る。このゲルを手動ポンプ
タイプの噴霧器に充填し日焼止め剤として使用した。本
製品はミスト化したＵＶケアローションを肌に直接噴霧
塗布することができるので、全身への塗布が容易であ
り、しかも皮膚表面に形成される皮膜葉は均一であるた
め、肌がむらに焼けることのない優れたＵＶケアローシ
ョン製品が得られた。
【００１１】実施例３ ボディローション ｌ−メントール １．０重量％ グリセリン ８．０重量％ ポリエチレングリコール（MW＝400 ） １．０重量％ ポリオキシエチレンアルキルエーテル １．５重量％ 合成スメクタイト ２．５重量％ エタノール ３５．０重量％ ヒドロキシプロピルセルロース １．０重量％ イソプロパノールアミン １．０重量％ 防腐剤 適量 精製水 残量 合計 １００．０重量％ 上記処方のボディーローション７５重量％に対し、ジメ
チルエーテル２５重量％を加えてエアゾール組成物と
し、これをエアゾール缶に充填し、ボディーローション
製品を得た。このボディーローションを入浴後に全身に
スプレーしたところ、さらっとした爽快感が得られた。
また、皮膚表面において再度ゲル状となったボディロー
ションの被膜はその厚みがほぼ均一であり、塗り延ばし
もスムーズに行なうことができた。
チルエーテル２５重量％を加えてエアゾール組成物と
し、これをエアゾール缶に充填し、ボディーローション
製品を得た。このボディーローションを入浴後に全身に
スプレーしたところ、さらっとした爽快感が得られた。
また、皮膚表面において再度ゲル状となったボディロー
ションの被膜はその厚みがほぼ均一であり、塗り延ばし
もスムーズに行なうことができた。
【００１２】実施例４ ヘアローション エタノール ３０．０重量％ 合成スメクタイト ５．０重量％ ポリビニルアルコール ８．０重量％ プロピレングリコール ３．０重量％ ジラウリン酸ポリエチエングリコール １．０重量％ テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット １．０重量％ パラジメチルアミノ安息香酸２−エチルヘキシル ０．２重量％ 香料 適量 精製水 適量 合計 １００．０重量％ 上記処方のゲル状ヘアローションを手動ポンプタイプの
噴霧器に充填し、ヘアローションとして使用したとこ
ろ、ゲル状のヘアローションは噴霧器から噴出されるこ
とで容易にミスト状となった。そして髪表面で再びゲル
状となったヘアローションは軽いセット力を発揮し、し
かもその指通りは滑らかであった。
噴霧器に充填し、ヘアローションとして使用したとこ
ろ、ゲル状のヘアローションは噴霧器から噴出されるこ
とで容易にミスト状となった。そして髪表面で再びゲル
状となったヘアローションは軽いセット力を発揮し、し
かもその指通りは滑らかであった。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、水膨潤性粘土鉱物と水
を含むゲル状組成物を噴霧器に充填することにより、噴
霧器内ではゲル状態を保ちつつ、使用時には通常の噴霧
動作を行なうだけで簡単且つ瞬時にミスト化でき、更に
皮膚や髪表面に付着したのちは、再びゲルに戻るゲル状
ミスト化粧料を得ることができる。このゲル状ミスト化
粧料は従来のゲル状化粧料のように一旦、必要量を掌の
上に取り出したうえ、皮膚や髪に塗り付けるという作業
が不要で、ミスト化した化粧料を直接吹き付けることが
できるので、極めて便利である。また、半固体であるゲ
ル状物が瞬時にしてミスト化する不思議さも手伝って面
白味のある製品が得られる。
を含むゲル状組成物を噴霧器に充填することにより、噴
霧器内ではゲル状態を保ちつつ、使用時には通常の噴霧
動作を行なうだけで簡単且つ瞬時にミスト化でき、更に
皮膚や髪表面に付着したのちは、再びゲルに戻るゲル状
ミスト化粧料を得ることができる。このゲル状ミスト化
粧料は従来のゲル状化粧料のように一旦、必要量を掌の
上に取り出したうえ、皮膚や髪に塗り付けるという作業
が不要で、ミスト化した化粧料を直接吹き付けることが
できるので、極めて便利である。また、半固体であるゲ
ル状物が瞬時にしてミスト化する不思議さも手伝って面
白味のある製品が得られる。
【００１４】また、水膨潤性粘土鉱物として特にスメク
タイトを用いた場合、より小さな外圧でもミスト化しう
るゲル状ミスト化粧料を得ることができ、しかも皮膚や
髪の表面に形成される皮膜の厚みを均一且つ薄いものと
することができる。
タイトを用いた場合、より小さな外圧でもミスト化しう
るゲル状ミスト化粧料を得ることができ、しかも皮膚や
髪の表面に形成される皮膜の厚みを均一且つ薄いものと
することができる。
【００１５】また、ゲルは粉体の分散状態を安定的に維
持できる性質を有することから、酸化チタン、酸化亜
鉛、タルク、酸化鉄ら選んだ一種または数種等の紫外線
遮断効果を有する粉体をゲル状組成物に分散させること
が容易であり、このような粉体をゲル内に配合した場
合、本ゲル状ミスト化粧料は紫外線による日焼け予防効
果も発揮できるようになる。
持できる性質を有することから、酸化チタン、酸化亜
鉛、タルク、酸化鉄ら選んだ一種または数種等の紫外線
遮断効果を有する粉体をゲル状組成物に分散させること
が容易であり、このような粉体をゲル内に配合した場
合、本ゲル状ミスト化粧料は紫外線による日焼け予防効
果も発揮できるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 7/42 Ａ６１Ｋ 7/42 7/48 7/48
Claims (4)
- 【請求項１】 水膨潤性粘土鉱物と水を含むゲル状組成
物と、前記ゲル状組成物をゲル状態で収容する空間及び
この空間内のゲル状組成物を当該空間外部に加圧しなが
ら導く噴霧手段とを備えた噴霧器とよりなるゲル状ミス
ト化粧料。 - 【請求項２】 粘土鉱物がスメクタイトである請求項１
に記載のゲル状ミスト化粧料。 - 【請求項３】 酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、酸化鉄
から選んだ−種または複数種よりなる粉体をゲル状組成
物に配合した請求項１又は２に記載のゲル状ミスト化粧
料。 - 【請求項４】水膨潤性粘土鉱物と水を含むゲル状組成物
であって、噴霧器を用いた加圧噴霧動作によってミスト
化するゲル状組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4696996A JPH09241115A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ゲル状ミスト化粧料及びこれに用いるゲル状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4696996A JPH09241115A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ゲル状ミスト化粧料及びこれに用いるゲル状組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09241115A true JPH09241115A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12762098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4696996A Withdrawn JPH09241115A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ゲル状ミスト化粧料及びこれに用いるゲル状組成物 |
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Cited By (12)
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| JPH1143421A (ja) * | 1997-07-29 | 1999-02-16 | Shiseido Co Ltd | エアゾール型粉体含有化粧料 |
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-
1996
- 1996-03-05 JP JP4696996A patent/JPH09241115A/ja not_active Withdrawn
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