JPH09240998A - 運搬装置 - Google Patents

運搬装置

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Publication number
JPH09240998A
JPH09240998A JP8053312A JP5331296A JPH09240998A JP H09240998 A JPH09240998 A JP H09240998A JP 8053312 A JP8053312 A JP 8053312A JP 5331296 A JP5331296 A JP 5331296A JP H09240998 A JPH09240998 A JP H09240998A
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JP
Japan
Prior art keywords
support member
members
carrying device
support
sliding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8053312A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kimura
一雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAICHI SANGYO KK
Original Assignee
YAMAICHI SANGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by YAMAICHI SANGYO KK filed Critical YAMAICHI SANGYO KK
Priority to JP8053312A priority Critical patent/JPH09240998A/ja
Publication of JPH09240998A publication Critical patent/JPH09240998A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬物の持ち上げを簡易かつ容易に行える運
搬装置を提供する。 【解決手段】 油圧シリンダ40によってカム42を回
動させ、回動軸44に固定された押圧部材46によって
接触板28裏側に位置する基板34を押圧することによ
り、基板34、接触板28及び支持部材14を傾斜さ
せ、傾斜部材14の他の一端付近を持ち上げることがで
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビール箱や食材を
入れた段ボール箱等の重量物を持ち上げて運搬するため
の運搬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】店舗や倉庫等においては、ビール箱等の
重量物を運搬する作業が必要となる。しかし、重量物の
運搬を人力によって行うためには非常に大きな力が必要
となり、腰や腕の骨を傷めることがあった。このため、
重量物の運搬を人力によって行うのは、困難な作業であ
った。
【0003】そこで、本発明者によって、重量物を挟持
して運搬することのできる重量物把持器具(挟持装置)
が案出され、平成4年11月30日に実用新案登録出願
されている。この重量物把持器具は、2個の把持部材
(挟持部材)を摺動させて互いに接近させることによ
り、この把持部材によって重量物を挟持できるように構
成されている。この重量物把持器具によれば、重量物を
挟持して持ち上げる時には把持部材同志を近接させる一
方で、重量物を棚の上等に置く時には把持部材同志をス
プリングの弾性力によって離隔させることができる。こ
のため、ビール箱等の重量物の運搬作業を容易に行うこ
とができる。
【0004】しかし、この重量物把持器具によれば、把
持部材同志をスプリングの弾性力によって離隔させるた
め、重量物を棚の上等に置く時には把持部材が重量物と
棚との間に挟まり把持部材が摺動せず、把持部材同志を
離隔させることができない場合があった。また、把持部
材が重量物と棚との間に挟まらなくとも、把持部材と重
量物との摩擦力によって把持部材が摺動しない場合があ
った。このため、把持部材5を重量物から離して棚の上
に載置することができなかった。また、把持部材5同志
を離隔させるためには、把持部材同志を手で離隔させな
ければならず、作業を効率良く行うことができなかっ
た。
【0005】そこで、本発明者は、このような課題を解
決するべく、挟持装置(運搬装置)を既に発明して出願
している(特願平6−173623)。この挟持装置
は、互いに接近することによって運搬物を挟持する2本
の挟持部材と、挟持部材同志を接近又は離隔させる摺動
手段と、摺動手段を上下に摺動させる上下摺動手段と、
挟持装置全体を移動させる移動手段とを備えて構成され
ている。また、この挟持装置の改良型として、図11及
び図12に示す挟持装置110も発明して出願している
(特願平7−241679)。この挟持装置110は、
互いに接近することによって運搬物を挟持する2本の挟
持部材112と、挟持部材112同志を接近又は離隔さ
せる摺動手段114と、摺動手段114を上下に摺動さ
せる上下摺動手段116と、挟持装置110全体を移動
させる移動手段117とを備えて構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら挟持装
置によれば、挟持部材112が鉛直方向へ上昇させられ
る構成であるため、ビール箱等の運搬物を挟持した挟持
部材112が上昇させられた時の安定度の面において
も、さらに改良されることが望まれていた。特に、前後
方向の安定度を更に良くして、運搬物の挟持作業や移動
をより容易かつ安全にすることが望まれている。また、
ビール箱のような運搬物は挟持部材112上で滑りやす
いため、挟持部材112から滑り落ちる危険性があっ
た。このため、運搬物をより安定して載置できることが
望まれている。
【0007】そこで、本発明者は、このような課題を解
決し、従来の運搬装置を改良するべく鋭意研究した結
果、本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の運搬装置の要旨
とするところは、床上に直立しつつ移動可能な支柱と、
略水平方向に延びるとともに該支柱に一端付近を支持さ
れ上下方向に摺動可能な2以上の支持部材と、該支持部
材同志を略水平方向に離隔又は接近させる水平摺動手段
とを備えた運搬装置において、前記支持部材を傾斜させ
て該支持部材の他の一端付近を持ち上げる傾斜手段を備
えたことにある。
【0009】このような運搬装置は、まず、運搬物の下
に支持部材が位置するように、運搬装置が移動させられ
る。運搬物の下に支持部材が位置する状態において、傾
斜手段が稼働させられ、支持部材が傾斜させられて支持
部材の他の一端が持ち上げられる。支持部材の他の一端
が持ち上げられることにより、運搬物が持ち上げられ
る。ここで、支持部材が傾斜させられて他の一端が持ち
上げられるため、支持部材を上下に移動させたりするこ
となく、運搬物が持ち上げられることどでる。また、支
持部材が傾斜させられて他の一端が持ち上げられるた
め、運搬物が他の一端側から落下しないように安定して
支持される。また、運搬物が仮に支持部材上で滑って位
置がずれたとしても、支持部材の支柱との付け根である
一端側へ滑るため、支持部材から落下することはない。
【0010】このようにして、運搬物が他の一端側から
落下しないように安定して支持された状態で、把手が握
持されつつ、車輪が転動させられて、所定の位置まで移
動させられる。所定の位置まで移動させられると、傾斜
手段が解除され、支持部材がが元の水平状態に戻ること
となる。支持部材がが元の水平状態に戻った状態で、運
搬物が支持部材から降ろされる。
【0011】また、本発明の運搬装置の要旨とするとこ
ろは、本発明の運搬装置において、前記傾斜手段が、レ
バーを一定方向に回動させることにより、前記支持部材
を傾斜させて該支持部材の他の一端付近を持ち上げ得る
ことにある。
【0012】このような運搬装置は、作業者が傾斜手段
のレバーを手で握持しつつ一定方向に回動させることに
より、支持部材を傾斜させて支持部材の他の一端付近を
持ち上げ、運搬物を容易に持ち上げることが可能とな
る。また、支持部材の他の一端が持ち上げられるため、
運搬物が他の一端側から落下しないように安定して支持
される。
【0013】また、本発明の運搬装置の要旨とするとこ
ろは、本発明の運搬装置において、前記支持部材を自動
的に上下に摺動させる上下摺動手段が備えられたことに
ある。
【0014】このような運搬装置は、運搬物の下に支持
部材が位置する状態において、上下移動手段が稼働させ
られて、支持部材の支持部が運搬物に接触するまで、摺
動部材が上方へ摺動させられる。支持部が運搬物に接触
する状態で、傾斜手段が稼働させられ、支持部材が傾斜
させられ、運搬物が僅かに持ち上げられる。ここで、支
持部材は、傾斜させられることにより、他の一端が持ち
上げられるため、運搬物が他の一端側から落下しないよ
うに安定して支持される。
【0015】このようにして、運搬物が他の一端側から
落下しないように安定して支持された状態で、所定の位
置まで移動させられる。所定の位置まで移動させられる
と、上下摺動手段が稼働させられて支持部材が下方向へ
摺動等させられた後、傾斜手段が解除され、支持部材が
が元の水平状態に戻ることとなる。支持部材がが元の水
平状態に戻った状態で、運搬物が支持部材から降ろされ
る。
【0016】また、本発明の運搬装置の要旨とするとこ
ろは、本発明の運搬装置において、前記支持部材が互い
に接近することによって運搬物を挟持し得るように構成
され、前記水平摺動手段が、該支持部材同志の離隔を強
制的に行う規制手段を備えたことにある。
【0017】このような運搬装置は、運搬物を運搬する
ために運搬物を挟持して持ち上げる場合には、支持部材
が水平摺動手段によって摺動させられ、支持部材同志が
接近させられる。支持部材同志が接近させられることに
より、運搬物が支持部材によって挟持される。一方、運
搬物を所定の位置に降ろす場合には、支持部材が水平摺
動手段によって摺動させられ、支持部材同志が離隔させ
られる。ここで、支持部材と物品との摩擦力等により、
支持部材が摺動し難い場合であっても、規制手段によっ
て支持部材同志の離隔が強制的に行われる。
【0018】また、本発明の運搬装置の要旨とするとこ
ろは、本発明の運搬装置において、前記水平摺動手段
が、前記支持部材に規制力を与えて該支持部材同志を最
大限まで強制的に離隔させ得る規制手段を備え、該規制
力を解除することにより該規制力と逆方向の付勢力によ
って該支持部材同志が接近して前記運搬物を挟持し得る
ことにある。
【0019】このような運搬装置は、運搬物を運搬する
ために運搬物を挟持して持ち上げる場合には、規制手段
によって挟持部材に規制力が与えられ、一旦挟持部材同
志が離隔させられる。挟持部材同志が離隔させられた状
態で、挟持部材間の中間付近に運搬物が位置するよう
に、挟持装置の位置が調節される。挟持部材間の中間付
近に運搬物が位置する状態で、規制手段による規制力が
解除されると、バネ等から逆方向にかかる付勢力によっ
て挟持部材が摺動手段によって摺動させられ、挟持部材
同志が接近させられる。挟持部材同志が接近させられる
ことにより、挟持部材同志の中間付近にある運搬物が挟
持部材によって挟持される。運搬物が挟持部材によって
挟持された状態で、所定位置まで移動させられる。次
に、運搬物を所定の位置に降ろす場合には、規制手段に
よって挟持部材に規制力が与えられ、挟持部材同志が摺
動して離隔させられる。ここで、挟持部材と運搬物との
摩擦力等により、挟持部材が摺動し難い場合であって
も、規制手段によって挟持部材に規制力が与えられ、挟
持部材同志の離隔が強制的に行われる。
【0020】また、本発明の運搬装置の要旨とするとこ
ろは、本発明の運搬装置において、運搬装置全体を移動
させる移動手段が備えられたことにある。
【0021】このような運搬装置は、運搬装置全体が移
動させられて、支持している運搬物の移動が容易に行わ
れる。
【0022】
【実施例】次に、本発明に係る運搬装置の実施例につい
て、図面に基づいて詳しく説明する。
【0023】図1及び図2において、符号10は本発明
に係る運搬装置である。この運搬装置10は、床上に直
立しつつ移動可能な支柱12と、略水平方向に延びると
ともに支柱12に一端付近を支持され上下方向に摺動可
能な2以上の支持部材14と、支持部材14同志を略水
平方向に離隔又は接近させる水平摺動手段16とを備え
た運搬装置において、支持部材14を傾斜させて支持部
材14の他の一端を持ち上げる傾斜手段18を備えたこ
とを特徴とする運搬装置である。
【0024】支柱12は、支持部材14、水平移動手段
16及び傾斜手段18等を支持する摺動部材20を上下
に摺動可能に支持している。なお、図示は省略するが、
油圧シリンダによって摺動部材20を上下に自動的に摺
動させる上下摺動手段が備えられている。また、把手2
2を手で押して移動できるように4個の車輪24が備え
られている。
【0025】支持部材14は、L字状に構成され、根元
付近を軸26のまわりに自由回動可能に支持されている
が、中間部付近が接触板28に接触させられることによ
り、支持部30が略水平に保たれるように構成されてい
る。すなわち、支持部30が略水平に保たれることによ
り、運搬物の下へ入れて運搬物を持ち上げることができ
るようにされている。
【0026】水平移動手段16は、螺子棒32を回動さ
せることにより、接触板28及び軸26が略水平方向に
移動して、支持部材14同志を離隔又は接近させること
ができるように構成されている。なお、接触板28の移
動を滑らかにするために、基板34に接触するローラー
36が備えられている。なお、基板34は、蝶番35を
介して摺動部材20に支持されており、蝶番35のまわ
りに自由回動可能に支持されている。
【0027】ここで、水平移動手段16は、図3に示す
ようなハンドル37を備えておくことが望ましい。この
ハンドル37は螺子棒32に固定されており、ハンドル
37を操作することにより、螺子棒32を手動式に容易
に回動させることができるように構成されている。な
お、ハンドル37は螺子棒32へ取り外し可能に取り付
けることができるようにしても良い。
【0028】傾斜手段18は、基板34から後方へ突き
出す固定部材38にピストンを固定された油圧シリンダ
40と、この油圧シリンダ40を作動させるレバー41
と、この油圧シリンダ40の下部付近に連結されたカム
42と、このカム42が固定された回動軸44と、回動
軸44の両端に固定された押圧部材46とを備えて構成
されている。すなわち、レバー41を回動させることに
よりカム42及び回動軸44が回動し、押圧部材46が
基板34の補強部材48を押圧して基板34が蝶番35
のまわりに回動するようにされている。基板34が蝶番
35のまわりに回動することにより、接触板28及び支
持部材14が回動し、支持部材14を傾斜させて支持部
材14の他の一端を持ち上げることができるように構成
されている。
【0029】このような構成の運搬装置10は、まず、
ビール箱等の運搬物50の下に支持部材14が位置する
ように、運搬装置10が移動させられる。運搬物50の
下に支持部材14が位置する状態において、上下移動手
段が稼働させられて、摺動部材20が上方へ摺動させら
れる。摺動部材20が上方へ摺動させられることによ
り、基板34、接触板28及び支持部材14が同時に上
昇し、支持部材14の支持部30が運搬物50に接触す
ることとなる。
【0030】支持部30が運搬物50に接触する状態
で、レバー41が回動させられ、油圧シリンダ40が作
動させられ、油圧シリンダ40のピストンが引き出され
る。油圧シリンダ40のピストンが引き出されることに
より、カム42が回動し回動軸44が一定方向に回動す
る。回動軸44が一定方向に回動することにより、押圧
部材46が基板34に固定された補強板48を押圧し、
基板34が蝶番35のまわりに僅かに回動して傾斜する
こととなる。基板34が蝶番35のまわりに僅かに回動
して傾斜することにより、接触板28及び支持部材14
が同時に傾き、運搬物50が僅かに持ち上げられる。こ
こで、支持部材14は、傾斜させられることにより、他
の一端が持ち上げられるため、運搬物50が他の一端側
から落下しないように安定して支持される。
【0031】このようにして、運搬物50が他の一端側
から落下しないように安定して支持された状態で、把手
22が保持されつつ、車輪24が転動させられて、所定
の位置まで移動させられる。所定の位置まで移動させら
れると、レバー41が逆方向に回動させられ、油圧シリ
ンダ40のピストンが引き入れられる。油圧シリンダ4
0のピストンが引き入れられることにより、カム42が
回動し回動軸44が逆方向に回動する。回動軸44が逆
方向に回動することにより、押圧部材46が基板34に
固定された補強板48から外れ、基板34、接触板28
及び支持部材14が元の水平状態に戻ることとなる。支
持部材14が元の水平状態に戻った状態で、運搬物50
が支持部材14から降ろされる。
【0032】このような運搬装置10によれば、運搬物
50を支持して運搬する時に、傾斜手段18によって支
持部材14を傾けて、支持部材14の他の一端を持ち上
げ、運搬物50が他の一端側から落下しないように安定
して支持することができる。このため、運搬中に支持部
材14上を滑って運搬物50の位置がずれたり、運搬物
50が落下して破損することがない。また、運搬物50
を安定して支持することができるため、移動をより容易
かつ安全にすることができる。また、ビール箱のような
運搬物50は支持部材14上で滑りやすいが、支持部材
14を傾けて支持部材14の他の一端を持ち上げること
により、ビール箱が支持部材14の根元側に滑ることは
あっても他の一端側に滑ることがなくなり、ビール箱が
他の一端側から落下するのを防止することができる。
【0033】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明に係る運搬装置はその他の態様でも実施し得
るものである。
【0034】例えば、本発明に係る運搬装置10の支持
部材14の他の一端付近に、図4に示すような複数個の
ローラー52を備えておいても良い。このローラー52
は、支持部材14上の運搬物50が、支持部材14の他
の一端側から接触板28の方向へ又はその逆方向へ摺動
するように備えられている。
【0035】このようなローラー52を備えた支持部材
14は、運搬物50が載せられた状態で傾斜させられ
て、他の一端付近が持ち上げられた場合には、ローラー
52が転動して、運搬物50が支持部材14の他の一端
側から接触板28の方向へ摺動することとなる。運搬物
50が支持部材14の他の一端側から接触板28の方向
へ摺動することにより、運搬物50が支持部材14の根
元側へ移動し、運搬物50が支持部材14の他の一端側
から落下するおそれが少なくなる。また、運搬物50を
降ろす場合には、支持部材14を水平にした状態で、運
搬物50をローラー52上を摺動させつつ容易に降ろす
ことができる。
【0036】また、本発明に係る運搬装置10におい
て、図5に示すように、摺動部材20の蝶番35との固
定部54を突出させておいても良い。このように固定部
54を突出させておくことにより、押圧部材46を引き
入れた時に、支持部材14が傾斜し、支持部材14の他
の一端付近が自重によって下がることとなる。支持部材
14の他の一端付近が自重によって下がることにより、
支持部材14上の運搬物50は接触板28から支持部材
14の他の一端側へ摺動するため、運搬物50が降ろし
やすくなる。
【0037】次に、本発明に係る運搬装置10におい
て、運搬物50の落下を防止する落下防止手段を備えて
も良い。例えば、図6に示すような落下防止手段56を
備えても良い。
【0038】この落下防止手段56は、支持部材14の
他の一端部に備えられており、運搬物50がその一端部
51からローラー52上を摺動させられつつ支持部材1
4上へ載せられていくことにより、掛合部材58が運搬
物50に押圧されて筒状部材60内に押し込められ、運
搬物50の他の一端部まで完全に載せられた時には、掛
合部材58がバネ62の付勢力によって突出し、掛合部
材58に運搬物50の他の一端部が掛合することとな
る。掛合部材58に運搬物50の他の一端部が掛合する
ことにより、運搬物50が落下しないように留められ
る。
【0039】なお、運搬物50を降ろす場合には、摘子
64を下方へ引っ張り出して回動し、突起部66を筒状
部材60の外側に留めておくことにより、掛合部材58
によって留められることなく、ローラー52を転動させ
つつ運搬物50を摺動させて降ろしていくことができ
る。このような落下防止手段56を備えておくことによ
り、運搬物50が支持部材14の他の一端側へ摺動して
落下するのを防止することができる。
【0040】また、図7に示すような落下防止手段70
を備えても良い。この落下防止手段70は、支持部材1
4に対して摺動するとともに運搬物50を収納できる容
器72と、支持部材14の根元付近に固定され、容器7
2と吸着するマグネット74と、回動させることにより
マグネット74の磁力を発生又は解除させ得る回動部材
76とを備えて構成されている。なお、図示は省略する
が、支持部材14内には、回動部材76を一定方向へ回
動させることにより、磁力板が移動してマグネット74
に磁力が発生し、回動部材76を逆方向へ回動させるこ
とにより、マグネット74の磁力が解除されるような機
構が内蔵されている。
【0041】このような落下防止手段70を備えた運搬
装置10は、まず、容器72に運搬物50が載せられ
て、支持部材14が傾斜手段18によって傾斜させら
れ、支持部材14の他の一端付近が持ち上げられる。支
持部材14の他の一端付近が持ち上げられることによ
り、容器72は支持部材14の根元側へ摺動し、マグネ
ット74に吸着することとなる。容器72がマグネット
74に吸着することにより、運搬物50が支持部材14
上を摺動して支持部材14の他の一端側から落下しない
ように支持される。なお、運搬物50を降ろす場合に
は、回動部材76が回動させられ、マグネット74の磁
力が解除され、容器72が支持部材14の他の一端側へ
摺動させられる。このような落下防止手段70を備えて
おくことにより、運搬物50が支持部材14の他の一端
側へ摺動して落下するのを防止することができる。
【0042】次に、本発明に係る運搬装置は、図8に示
すような運搬装置78であっても良い。この運搬装置7
8は、すでに本発明者によって案出されて出願された挟
持装置(特願平6−173623)を改良し、本発明の
特徴部分である傾斜手段82を備えたものである。この
運搬装置78は、上下移動手段80を備えて構成されて
いる。上下移動手段80は、摺動手段82に固定された
チェーン84と、このチェ−ン84がかけられたローラ
ー86と、このローラー86を上下に移動させる油圧シ
リンダ88と、摺動手段82に固定されたローラー86
がその中空部を上下に摺動する支柱87とを備えて構成
されている。この油圧シリンダ88は上昇レバー90を
引き倒して回動させることによりピストンが上昇する一
方で、解除ノズル92を捻じることにより油圧による圧
力が解除されてピストンが下降するようにされている。
なお、レバー56は、足で踏んで回動させ得るような構
成にしても良い。
【0043】なお、この運搬装置78の水平摺動手段9
0を図9に示す。この水平摺動手段90は、挟持部材
(支持部材)のフレーム92が取り付けられた摺動部9
3と、この摺動部93が摺動可能に取り付けられた枠部
材94と、摺動部93の摺動を強制的に行う規制手段9
6とから構成されている。この規制手段96を備えるこ
とにより、挟持部材同志を強制的に離隔させることがで
きる。このため、この規制手段96と傾斜手段82とを
組み合わせて使用しつつ運搬物50の持ち上げ作業等を
行うことにより、運搬装置78を有効かつ汎用的に活用
できるようになる。例えば、運搬物50を所定の位置に
降ろす場合には、挟持部材の他の一端付近を傾斜手段8
2によって下げつつ規制手段96によって挟持部材同志
を離隔させることにより、運搬物50を降ろす作業が容
易になる。
【0044】また、本発明に係る運搬装置において、水
平摺動手段が、支持部材に規制力を与えて支持部材同志
を最大限まで強制的に離隔させ得る規制手段を備え、規
制力を解除することにより規制力と逆方向の付勢力によ
って支持部材同志が接近して運搬物を挟持し得るように
構成されたものでも良い。
【0045】例えば、図10に示すような規制手段10
0であり、すでに本発明者によって案出されて出願され
た挟持装置(特願平7−241679)に使用する規制
手段を備えても良い。この規制手段100は、摺動部9
8の摺動を強制的に行う規制手段であり、回動軸102
と、この回動軸102を回動させるレバー104と、摺
動部98に固定された斜め向きの掛合棒106に掛合さ
れるとともに回動軸102に固定された規制棒108と
から構成されている。すなわち、レバー104を回動さ
せることにより、規制棒108が掛合棒106を押圧
し、バネ109の付勢力に抗して2個の摺動部98が離
隔するように摺動させることができるように構成されて
いる。このような規制手段100を備えておいても、傾
斜手段82と組み合わせて使用しつつ運搬物50の持ち
上げ作業等を行うことにより、運搬装置78を有効かつ
汎用的に活用できるようになる。
【0046】以上、本発明に係る運搬装置の実施例につ
いて、図面に基づいて種々説明したが、本発明の運搬装
置は図示したものに限定されるものではない。
【0047】例えば、本発明の運搬装置の用途はビール
箱の運搬に限定されず、食材や原材料の入った箱等の運
搬に使用しても良い。また、ビール箱等の箱類に限ら
ず、機材等の重量物の運搬に使用しても良い。なお、重
量物でなく、軽量物の運搬に使用しても別に構わない。
【0048】また、本発明の運搬装置において、支持部
材の形状は上述の形状に限定されず、半円形等であって
も良い。また、上下摺動手段は、上述のように、油圧シ
リンダによるものに限定されず、油圧以外の液圧シリン
ダ、エアーシリンダ、又はモーター等の駆動手段によっ
て支持部材を上下に摺動させるものであっても良い。ま
た、傾斜手段は、上述の油圧シリンダに限定されず、油
圧以外の液圧シリンダ、エアーシリンダ、又はモーター
等の駆動手段によって支持部材を傾斜させるものであっ
ても良い。また、移動手段は電動モーターやエンジン等
の駆動手段によって挟持装置全体を移動できるように構
成したものでも良い。
【0049】また、本発明に係る運搬装置の特徴部分で
ある傾斜手段を、すでに本発明者によって案出されて出
願された挟持装置(特願平6−173623、特願平7
−241679)に使用したものであっても良い。その
他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識
に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施
できるものである。
【0050】
【発明の効果】本発明の運搬装置によれば、運搬物を支
持して運搬する時に、傾斜手段によって支持部材を傾け
て、支持部材の他の一端を持ち上げ、運搬物が他の一端
側から落下しないように安定して支持することができ
る。このため、運搬中に支持部材上を滑って運搬物の位
置がずれたり、運搬物が落下して破損することがない。
また、運搬物を安定して支持することができるため、移
動をより容易かつ安全にすることができる。また、特
に、ビール箱のような運搬物は支持部材上で滑りやすい
が、支持部材を傾けて支持部材の他の一端を持ち上げる
ことにより、ビール箱が支持部材の根元側に滑ることは
あっても他の一端側に滑ることがなくなり、ビール箱が
他の一端側から落下するのを防止することができる。
【0051】また、傾斜手段が、レバーを一定方向に回
動させることにより、支持部材を傾斜させて支持部材の
他の一端付近を持ち上げ得ることを特徴とする本発明の
運搬装置によれば、作業者が傾斜手段のレバーを手で握
持しつつ一定方向に回動させることにより、支持部材を
傾斜させて支持部材の他の一端付近を持ち上げ、運搬物
を容易に持ち上げることができる。このため、片手によ
る操作のみで容易に支持部材を傾斜させて運搬物を持ち
上げることができる。
【0052】また、支持部材を自動的に上下に摺動させ
る上下摺動手段が備えられたことを特徴とする本発明の
運搬装置によれば、例えば、運搬物の下に支持部材が位
置する状態において、上下移動手段を稼働させて、支持
部材の支持部が運搬物に接触するまで、摺動部材を上方
へ摺動させた後、傾斜手段を稼働させて支持部材を傾斜
させ、運搬物を僅かに持ち上げることができる。すなわ
ち、支持部材を上下に移動させる上下移動手段と支持部
材の他の一端付近を僅かに持ち上げる傾斜手段とを組み
合わせて使用することにより、運搬装置を有効的かつ汎
用的に活用することができる。
【0053】また、支持部材が互いに接近することによ
って運搬物を挟持し得るように構成され、水平摺動手段
が、支持部材同志の離隔を強制的に行う規制手段を備え
たことを特徴とする本発明の運搬装置によれば、運搬物
を運搬するために運搬物を挟持して持ち上げる場合や、
運搬物を所定の位置に降ろす場合には、規制手段によっ
て支持部材を摺動させる操作と傾斜手段によって支持部
材を傾斜させる操作とを組み合わせて行うことにより、
作業を容易に行うことができる。例えば、運搬物を所定
の位置に降ろす場合には、支持部材の他の一端付近を傾
斜手段によって下げつつ規制手段によって支持部材同志
を離隔させることにより、運搬物を降ろす作業が容易に
なる。
【0054】また、水平摺動手段が、支持部材に規制力
を与えて支持部材同志を最大限まで強制的に離隔させ得
る規制手段を備え、規制力を解除することにより規制力
と逆方向の付勢力によって支持部材同志が接近して運搬
物を挟持し得ることを特徴とする本発明の運搬装置によ
れば、運搬物を運搬するために運搬物を挟持して持ち上
げる場合や、運搬物を所定の位置に降ろす場合には、規
制手段によって支持部材を摺動させる操作と傾斜手段に
よって支持部材を傾斜させる操作とを組み合わせて行う
ことにより、作業を容易に行うことができる。
【0055】また、運搬装置全体を移動させる移動手段
が備えられたことを特徴とする本発明の運搬装置によれ
ば、運搬装置全体を移動させて、支持している運搬物の
移動を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬装置を示す正面図である。
【図2】図1に示す運搬装置を示す側面図である。
【図3】図1に示す運搬装置の他の使用状態を示す一部
拡大側面図である。
【図4】本発明に係る運搬装置の他の実施例を示す要部
側面図である。
【図5】本発明に係る運搬装置の更に他の実施例を示す
要部側面図である。
【図6】本発明に係る運搬装置の更に他の実施例を示す
要部拡大側面断面図である。
【図7】本発明に係る運搬装置の更に他の実施例を示す
要部拡大側面図である。
【図8】本発明に係る運搬装置の更に他の実施例を示す
側面図である。
【図9】図8に示す運搬装置の規制手段を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明に係る運搬装置の更に他の実施例を示
す平面図である。
【図11】従来の挟持装置(運搬装置)を示す正面図で
ある。
【図12】図12に示す挟持装置を示す側面図である。
【符号の説明】
10,78;運搬装置 12;支柱 14;支持部材 16;水平摺動手段 18;傾斜手段 50;運搬物 96,100;規制手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上に直立しつつ移動可能な支柱と、略
    水平方向に延びるとともに該支柱に一端付近を支持され
    上下方向に摺動可能な2以上の支持部材と、該支持部材
    同志を略水平方向に離隔又は接近させる水平摺動手段と
    を備えた運搬装置において、 前記支持部材を傾斜させて該支持部材の他の一端付近を
    持ち上げる傾斜手段を備えたことを特徴とする運搬装
    置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜手段が、レバーを一定方向に回
    動させることにより、前記支持部材を傾斜させて該支持
    部材の他の一端付近を持ち上げ得ることを特徴とする請
    求項1に記載する挟持装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材を自動的に上下に摺動させ
    る上下摺動手段が備えられたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載する挟持装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が互いに接近することによ
    って運搬物を挟持し得るように構成され、前記水平摺動
    手段が、該支持部材同志の離隔を強制的に行う規制手段
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載する運搬装置。
  5. 【請求項5】 前記水平摺動手段が、前記支持部材に規
    制力を与えて該支持部材同志を最大限まで強制的に離隔
    させ得る規制手段を備え、該規制力を解除することによ
    り該規制力と逆方向の付勢力によって該支持部材同志が
    接近して前記運搬物を挟持し得ることを特徴とする請求
    項4に記載する運搬装置。
  6. 【請求項6】 運搬装置全体を移動させる移動手段が備
    えられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載する運搬装置。
JP8053312A 1996-03-11 1996-03-11 運搬装置 Withdrawn JPH09240998A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101016200B1 (ko) * 2010-11-11 2011-02-24 김성규 고압차단기 인출용 레일 리프트

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