JPH09240981A - スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ - Google Patents

スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ

Info

Publication number
JPH09240981A
JPH09240981A JP5344796A JP5344796A JPH09240981A JP H09240981 A JPH09240981 A JP H09240981A JP 5344796 A JP5344796 A JP 5344796A JP 5344796 A JP5344796 A JP 5344796A JP H09240981 A JPH09240981 A JP H09240981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
hook member
spare tire
coil spring
anchor plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5344796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Okamoto
武 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamanakodenso Co Ltd
Original Assignee
Hamanakodenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamanakodenso Co Ltd filed Critical Hamanakodenso Co Ltd
Priority to JP5344796A priority Critical patent/JPH09240981A/ja
Publication of JPH09240981A publication Critical patent/JPH09240981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、従来のスペアタイヤキャリアのチェ
ーンアッシにおいて、部品を削減したり、製造工程およ
び組付け工程で工程数を削減する。 【解決手段】本発明のスペアタイヤキャリアのチェーン
アッシ1は、下端21に拡径された係止部22、22a
をもつ板状あるいは棒状のフック部材2、2Aと、該フ
ック部材2、2Aの上端23(230)、23a(23
0a)より同軸的に挿通されその下端30が係止部2
2、22aに当接して保持されるコイルスプリング3
と、スペアタイヤ8のハブ孔80に着脱自在に係合し中
央部に該フック部材2、2Aの該上端23(230)、
23a(230a)が挿通される貫通孔41をもち、該
コイルスプリング3の上端31を押圧するアンカープレ
ート4と、該アンカープレート4の上側に突出した該フ
ック部材2、2Aの上端23(230)、23a(23
0a)に一端が固定され車両に載置されたウインチ9に
より送り出しおよび巻き取りされるチェーン5とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に載置された
ウインチにより送り出しおよび巻き取りされるチェーン
に組み込まれ、車両に搭載されたスペアタイヤを搭載位
置と地面との間で搬送できるスペアタイヤキャリアのチ
ェーンアッシに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8、9に示す従来のスペアタ
イヤキャリアのチェーンアッシ(以下、チェーンアッシ
と称す)1Aは、下端部に形成された雄ネジ20bおよ
び上端部に形成された連結孔21bをもつ棒状のフック
部材2bと、コイルスプリング3と、中央部に貫通孔4
0bをもつアンカープレート4bと、コイルスプリング
3の下端30を着座させるリング状シート部材4cと、
フック部材2bの雄ネジ部20bに螺合させるナット部
材4dと、車両の後部7に載置されたウインチ9により
送り出しおよび巻き取りされるチェーン5と、フック部
材2bの連結孔21bおよびチェーン5の一端側のチェ
ーン鎖50を連結する0字形状連結鎖6aとの7部品で
構成されている。
【0003】また、この前記従来のチェーンアッシ1A
は、以下に示す第1工程、第2工程、第3工程、第4工
程をへて完成品となる。すなわち、第1工程では、図9
に示されるようにフック部材2bの連結孔21bと、チ
ェーン5の一端側のチェーン鎖50とを、図略のC字形
状連結鎖〔リング状で互いに対向する両端面600、6
10がオフセット溶接(図9の接合領域S2参照)され
て0字形状連結鎖6aとなる前の状態のもの〕で挿通
し、この後、C字形状連結鎖の開いた部分を溶接して閉
じた0字形状連結鎖6aとして、フック部材2bをチェ
ーン鎖50に連結する。
【0004】第2工程では、第1組付工程で互いに連結
されたチェーン5、0字形状連結鎖6a、フック部材2
bをメッキおよびメッキに伴う各種表面処理を施す。第
3工程では、前記第2工程を終えたフック部材2bに、
その下端側にアンカープレート4bの貫通孔41b、コ
イルスプリング3、リング状シート部材4cの順に挿通
した後、フック部材2bの下端の雄ネジ部20bにナッ
ト部材4dを螺合して所定のトルクで締め付ける。
【0005】第4工程では、図8に示されるように前記
第3工程で締め付けられたナット部材4dに対し、その
周囲に廻り止めのための点付け溶接4e(黒い部分、一
箇所のみを示す)が施され、前記雄ネジ部20bに固定
されてスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ1Aとし
て完成品となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は、前記、
従来のスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ1Aに鑑
み、種々考察した結果、なお部品を削減したり、製造工
程および組付け工程で工程数を削減する余地があること
を見い出し、発明を完成させ得た。本発明は、従来のス
ペアタイヤキャリアのチェーンアッシ1Aにおいて、部
品を削減したり、製造工程および組付け工程で工程数を
削減することができるスペアタイヤキャリアのチェーン
アッシを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のスペアタイヤ
キャリアのチェーンアッシは、下端に拡径された係止部
をもつ板状あるいは棒状のフック部材と、該フック部材
の上端より同軸的に挿通されその下端が係止部に当接し
て保持されるコイルスプリングと、スペアタイヤのハブ
孔に着脱自在に係合し中央部に該フック部材の該上端が
挿通される貫通孔をもち、該コイルスプリングの上端を
押圧するアンカープレートと、該アンカープレートの上
側に突出した該フック部材の上端に一端が固定され車両
に載置されたウインチにより送り出しおよび巻き取りさ
れるチェーンと、を具備する。
【0008】請求項2のスペアタイヤキャリアのチェー
ンアッシは、請求項1記載の構成において、フック部材
の上端には、係合孔が設けられておりチェーンの一端側
チェーン鎖と該係合孔とをC字形状連結鎖で挿通した
後、開いた部分を溶接して閉じた連結鎖としている。請
求項3のスペアタイヤキャリアのチェーンアッシは、請
求項1記載の構成において、フック部材、コイルスプリ
ング、アンカープレートおよびチェーンは、組付けられ
た状態で電着塗装が施されている。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1のフック部材は、所定の
剛性を備え、下端に拡径された係止部をもつ板状あるい
は棒状のものである。係止部は、コイルスプリングを載
置する部分である。前記フック部材は、例えば、所定の
厚みの金属板をプレス装置などにより打ち抜き加工し、
所定長さの垂直部およびその一端より垂直部と交差する
巾方向で、両側に突出させ係止部として形成した略逆T
字形状の板状体や、所定長さの金属棒の下端を鍛造など
により拡径し係止部として形成した棒状体や、拡径した
係止部を形成する部材と、係止部以外の直線状の部分を
形成する部材(棒状体、筒状体)とを溶着して一体化し
たものや、合成樹脂材を用いて前記形状の棒状体および
板状体とおなじ形状に成形した合成樹脂製棒状体および
合成樹脂製板状体や、金属鋳込み材を用いて前記形状の
棒状体および板状体とおなじ形状に成形した鋳造製金属
棒状体および鋳造製金属板状体など、を用いることがで
きる。
【0010】前記金属板や金属棒としては、例えば、圧
延鋼、鋳鉄などの鉄材、合金材(アルミニウム合金、銅
合金、マグネシウム合金、亜鉛合金、すず・鉛合金な
ど)、ステンレス材などを用いることができる。前記合
成樹脂材としては、強化材などで強化されたものを用い
ることが好ましい。アンカープレートの貫通孔は、平面
側より視認した形状を、貫通孔に挿通されるフック部材
の断面形状と相似形であることが好ましい。例えば、前
記貫通孔の形状は、フック部材の断面形状が円、楕円、
長方形、正方形などである場合、これらにそれぞれ対応
して挿通でき、かつ挿通後は、ガタつきを最小限に押さ
えるためにフック部材の外周面とのクリアランスを可及
的に最小とする円、楕円、長方形、正方形とする。
【0011】C字形状連結鎖は、フック部材とチェーン
の一端側チェーン鎖とを連結するために用いられるリン
グ状のものものであり、リング状両端部の対向する切り
離された両端面をもつ。前記両端面は、その平行方向に
リング状両端部を互いに離れる方向に捩じることによっ
て、リング状両端部に囲まれた内部空間に、前記フック
部材とチェーン鎖とを挿通できる広さの開口を形成でき
る。
【0012】この開口は、C字形状連結鎖の内部空間
に、前記フック部材とチェーン鎖とを挿通した後、リン
グ状両端部を互いに接近する方向に(元の位置にまで)
捩じり戻すことによって閉じられる。この後、C字形状
連結鎖は、その両端面を当接させた状態でいわゆるオフ
セット溶接により接合される。
【0013】
【実施例】本発明のスペアタイヤキャリアのチェーンア
ッシの実施例を図1〜図6により説明する。図1に示す
実施例のスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ1(以
下、説明上チェーンアッシ1と称す)は、車両の後部7
にスペアタイヤ(予備の車輪)8を上下に搬送するとと
もに、スペアタイヤ8を車両の後部7に着脱自在に固定
保持するために用いられる。
【0014】チェーンアッシ1は、板状のフック部材2
と、コイルスプリング3と、アンカープレート4と、チ
ェーン5と、0字形状連結鎖6aとにより構成される。
板状のフック部材2は、厚さ6mmの鉄(熱間圧延軟鋼
板)製板材をプレス装置などにより打ち抜き加工し、図
4に示されるように、所定長さの垂直部20と、その下
端部分21より垂直方向Yと交差する巾方向X、すなわ
ち、垂直部20の両側200、201側に突出させて係
止部22を形成した略逆T字形状の板状体である。この
フック部材2は、垂直部20の上端部分23側に、後で
述べる0字形状連結鎖6aを形成するC字形状連結鎖6
bを挿通できる孔径の取付孔24をもつ。この取付孔2
4も前記打ち抜き加工時に設けられる。フック部材2
は、係止部22の上端220より取付孔24までの長さ
を約95mm、垂直部20の幅を約18mm、係止部2
2の幅を約32mmに設定される。
【0015】コイルスプリング3は、フック部材2の係
止部22と反対側の上端部分23側より同軸的に挿通さ
れ、その下端30がフック部材2の係止部22に当接し
て保持されるとともに、係止部22とアンカープレート
4の中央着座部42との間に介置され、フック部材2と
アンカープレート4とを遠ざける方向に付勢力を付与す
る作用をなす。コイルスプリング3の全長は、その下端
30をフック部材2の係止部22に着座させたとき、上
端31より、フック部材2の上端230が約70mm突
出した状態を保持できる値である。コイルスプリング3
の内径は、フック部材2の係止部22の幅より小さく、
垂直部20の幅より大きく設定される。
【0016】なお、コイルスプリング3の内径とフック
部材2の係止部22の幅との関係は、コイルスプリング
3の孔32内に位置するフック部材2の垂直部20がガ
タつきを低減できる(使用に支障をきたさない)範囲と
することが好ましい。例えば、コイルスプリング3の内
径とフック部材2の係止部22の幅との差は、2mm以
内に設定することが好ましい。これによってフック部材
2を係止部22コイルスプリング3の孔32内に安定、
保持できる。
【0017】アンカープレート4は、鉄製板をプレス装
置により剛性を備えた形状(正面側より視認した巾方向
の中央で縦断した図2に示される断面形状および図3に
示される平面形状参照)に加工したものである。アンカ
ープレート4は、スペアタイヤ8のハブ孔80に着脱自
在に係合するように上方に突出して形成された略長方形
の枠状突出部40と、枠状突出部40の内径側下方位置
に形成されフック部材2の上端230を挿通する貫通孔
41をもち、その周囲が平坦でコイルスプリング3の上
端31を係合させる略楕円形の中央着座部42と、枠状
突出部40の外径側下方位置に形成されスペアタイヤ8
のハブ81を係合させる板状の周端側着座部43と、枠
状突出部40より周端側着座部43と平行に形成された
係合突起部(爪部)44と、よりなる。
【0018】なお、前記貫通孔41は、平面からみてフ
ック部材2の垂直部20の断面形と同じ長方形である。
チェーン5は、0字形状のチェーン鎖50を所定数量、
連結したものである。チェーン5の一端側のチェーン鎖
50は、フック部材2の垂直部20をアンカープレート
4の貫通孔41に挿通、上側に突出した後の取付孔24
とともに、0字形状連結鎖6aによって連結される。チ
ェーン5の他端側は、車両の後部7に載置されたウイン
チ9により送り出し(図1.6の矢印b参照)および巻
き取り(図1.6の矢印a参照)される。
【0019】0字形状連結鎖6aは、フック部材2をチ
ェーン5の一端側のチェーン鎖50に連結するために用
いられたリング状のものものである。0字形状連結鎖6
aとしては、図2、4に示されるように予め、一端側が
一体的に連結し他端側が切り離され対向する端面60
0、610をもつリング状両端部60b、61bよりな
るC字形状連結鎖6bを用い、前記リング状両端部60
b、61bを端面600、610が互いに離れる平行方
向に捩じることによって、前記フック部材2とチェーン
鎖50とを挿通できる広さS1の開口63を形成し、チ
ェーン鎖50とフック部材2の取付孔24に挿通した
後、捩じり戻すことによって開口63を閉じ、前記端面
600と610とをオフセット溶接により接合(図1、
4の接合領域S2参照)したものである。
【0020】次いで、上記のように構成される図1に示
されるチェーンアッシ1の組付け工程を説明する。チェ
ーンアッシ1の組付けに先立ち、予め、板状のフック部
材2、コイルスプリング3、アンカープレート4、チェ
ーン5、C字形状連結鎖6bが用意される。
【0021】チェーンアッシ1の組付け手順は、先ず、
フック部材2の上端230よりコイルスプリング3を挿
通する。すると、コイルスプリング3は、フック部材2
の上端230より同軸的に挿通され、その下端30がフ
ック部材2の係止部22に当接し、着座できる。引き続
きコイルスプリング3の上端31より約70mm突出し
た状態のフック部材2の上端230を、アンカープレー
ト4の中心部の貫通孔41に挿通させ、コイルスプリン
グ3の上端31をアンカープレート4の中央着座部42
に着座させた状態とする。
【0022】この状態でフック部材2は、C字形状連結
鎖6bを用いてチェーン5に連結される。すなわち、ま
ず、C字形状連結鎖6bを図2で示すようにリング状両
端部60b、61bを互いに離れる方向に捩じり必要と
する広さの間隔S1の開口63を形成し、図4に示すよ
うにリング状端部61bをチェーン5のチェーン鎖50
に挿通するとともに、リング状端部60bをフック部材
2の取付孔24に挿通する。するとC字形状連結鎖6b
の内部空間62bに、チェーン5のチェーン鎖50、フ
ック部材2の上端部分23の一部が収容される。
【0023】ここで、C字形状連結鎖6bのリング状両
端部60b、61bをその端面600、610が互いに
接近する方向に(元の位置にまで)捩じり戻して前記開
口63を閉じ、端面600、610を当接させた状態で
オフセット溶接により接合し、0字形状連結鎖6aとす
ることによって組付けが完了する。実施例によれば、こ
のようにして組付けられフック部材2、コイルスプリン
グ3、アンカープレート4、チェーン5、0字形状連結
鎖6aを構成部品とするチェーンアッシ1として組付け
た後、このチェーンアッシ1は電着塗装を施されて製品
として使用に供される。
【0024】実施例のチェーンアッシ1によれば、フッ
ク部材2、コイルスプリング3、アンカープレート4の
3部品を組み合わせた後、C字形状連結鎖6bを0字形
状連結鎖6aとして用い、かつチェーン5のチェーン鎖
50に組付け連結した計5部品により構成される。この
ため、実施例のチェーンアッシ1の構成を採用すること
によって、従来、用いられていた7部品(図8、9に示
されるように、下端部に形成された雄ネジ20bをもつ
フック部材2b、両端面600、610がオフセット溶
接されて0字形状連結鎖6aとなるC字形状連結鎖6
b、チェーン5、コイルスプリング3、アンカープレー
ト4b、コイルスプリングを着座させるリング状シート
部材4c、フック部材2bの雄ネジ部20bに螺合させ
るナット部材4d)よりなるチェーンアッシ1Aの構成
部品のうち、2部品を削減でき、5部品(フック部材
2、0字形状連結鎖6a、チェーン5、コイルスプリン
グ3、アンカープレート4)とすることができる。
【0025】さらに、従来のチェーンアッシ1Aによる
フック部材2bの雄ネジ20bとナット部材4dとを点
付け溶接4eする工程を省くことができる。従って、実
施例のチェーンアッシ1の構成によれば、前記部品点数
を削減できた分、削減部品の製造工程および組付け工数
の低減ができ、コストの低減を達成できる。
【0026】またチェーンアッシ1を構成する前記5部
品は、一括して電着塗装されるため、従来のようにチェ
ーン5、0字形状連結鎖6a、フック部材2bからなる
連結体と、各単品(アンカープレート4b、コイルスプ
リング3、コイルスプリング3の下端30を載置するリ
ング状シート部材4c)とを別々に電着塗装あるいはメ
ッキなどおよび、これらに伴う表面処理を施さずにす
み、かつこの分、手間のかかる工程を削減できる。
【0027】なお、実施例では、フック部材2として板
状のものを用いたが、その変形例として図6に示される
ように、所定長さの棒状の垂直部20aと、その下端部
分21aより垂直方向Yと交差する巾方向X、すなわ
ち、垂直部20aの外周部202より突出させ係止部2
2aを形成した断面略逆T字形状の棒状体を用いること
もできる。前記棒状のフック部材2aは、垂直部20a
の直径が約11mm、係止部22aの直径が約32mm
の棒状体で、上端部分23aで取付孔24aを形成する
部分の厚さが約6mmの板状に鍛造などにより加工成形
したものである。
【0028】また、チェーンアッシ1は以下に説明する
ようにして用いられる。すなわち、チェーンアッシ1
は、スペアタイヤ8を接地位置より図1に示す車両の後
部7に搭載するための持ち上げ作業や、前記搭載した位
置より図7に示す接地位置に下げ降ろし作業に用いられ
る。車両の後部7にスペアタイヤ8を搭載する場合に
は、アンカープレート4を傾斜させた状態で、その係合
突起部44をスペアタイヤ8のハブ81に係合させなが
ら枠状突出部40をハブ孔80に挿通させ(図7参照)
た後、操作ハンドル部材10によりウインチ9の手動駆
動入力軸部90を巻き上げ方向(矢印a参照)に回動操
作する。
【0029】すると、チェーン5は巻き上げ方向に巻き
上げられつつ、上方向(矢印a1参照)に引き上げられ
る。これに伴って、移動するフック部材2は、係止部2
2とアンカープレート4の中央着座部42との間に介置
されたコイルスプリング3を圧縮しつつ、アンカープレ
ート4を上方向に引き上げる。アンカープレート4の上
方向の移動によって、その周端側着座部43がスペアタ
イヤ8のハブ81に係合し、かつスペアタイヤ8を図1
に示す位置まで移動させる。この場合、スペアタイヤ8
のハブ81が車両の後部7に固定保持されたストッパー
部材70の下端部71に当接し、かつコイルスプリング
3がフック部材2の係止部22とアンカープレート4の
中央着座部42との間で圧縮された状態で操作ハンドル
部材10によるウインチ9の巻き上げ操作を停止する。
圧縮されたコイルスプリング3は、その反力による弾性
復帰作用で、スペアタイヤ8をガタつきなく保持でき
る。
【0030】また、スペアタイヤ8を使用する必要とす
る場合には、前記場合とは逆に、操作ハンドル部材10
によりウインチ9を巻き戻し方向(矢印b参照)に回動
操作する。そして、チェーン5を巻き降ろし方向(矢印
b1参照)に巻き戻す。これに伴って、移動するフック
部材2、アンカープレート4、コイルスプリング3、ス
ペアタイヤ8は、スペアタイヤ8が地面11に接地した
時点で操作ハンドル部材10によるウインチ9の巻き戻
し操作を停止する(図7参照)。
【0031】この後、アンカープレート4は、スペアタ
イヤ8のハブ孔80より取り外されるとともに、スペア
タイヤ8が用いられる。なお、本実施例中で示した前記
各数値は、限定されるものではなく、目的に応じて種々
設定することができる。また、前記アンカープレート4
は、係合突起部44をもたないものや、図略の円盤状と
したものを用いることができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1のスペアタイヤキャリアのチェ
ーンアッシの構成によると、コイルスプリングの上端に
アンカープレートを載置した状態で、フック部材の上端
を、コイルスプリング、アンカープレートの順に挿通す
ることにより、コイルスプリングの下端をフック部材の
下端に拡径された係止部に当接して保持できる。
【0033】そして前記フック部材、コイルスプリン
グ、アンカープレートの3部品を組付け、かつ固定部材
でチェーンに固定することによりスペアタイヤキャリア
のチェーンアッシとして完成できる。このため、請求項
1の構成を採用することによって、従来用いられていた
例えば、下端に雄ネジ部をもつフック部材、コイルスプ
リング、アンカープレート、コイルスプリングを着座さ
せるリング状シート部材、フック部材の雄ネジ部に螺合
させるナット部材の5部品を組付け、かつ固定部材でチ
ェーンに固定することによりスペアタイヤキャリアのチ
ェーンアッシとして完成する構成に較べ、2部品を削減
できる。さらに、フック部材の雄ネジ部とナット部材と
を点付け溶接する工程を省くことができる。
【0034】従って、請求項1の構成によれば、前記部
品点数を削減できた分、削減部品の製造工程および組付
け工数の低減ができ、チェーンアッシのコストの低減を
達成できる。請求項2のスペアタイヤキャリアのチェー
ンアッシの構成によると、フック部材の上端の係合孔
と、チェーンの一端側チェーン鎖とをC字形状連結鎖で
挿通した後、C字形状連結鎖の開いた部分を溶接して閉
じた連結鎖とすることにより、予め、フック部材に挿通
されコイルスプリング、アンカープレートを、フック部
材とともに、チェーンに連結できる。
【0035】請求項3のスペアタイヤキャリアのチェー
ンアッシの構成によると、フック部材、コイルスプリン
グ、アンカープレートおよびチェーンが組付けられた状
態にあり、かつスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ
そのものを一括し電着塗装を施すことができるため、従
来のようにチェーン、連結鎖、フック部材からなる連結
体と、各単品(アンカープレート、コイルスプリング、
コイルスプリングの下端を載置するリング状シート部
材)とを別々に電着塗装あるいはメッキなどおよび、こ
れらに伴う表面処理を施さずにすみ、かつこの分、手間
のかかる工程を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスペアタイヤキャリアのチェーンアッ
シの構成およびその使用状態(スペアタイヤを車両の後
部の所定位置に保持した状態)を車両の後部背面から視
認した部分断面図。
【図2】実施例のスペアタイヤキャリアのチェーンアッ
シを分解して示す分解図。
【図3】図2におけるアンカープレートの平面を示す平
面図。
【図4】図1におけるフック部材とチェーンとを連結す
るため、C字形状連結鎖から0字形状連結鎖とする過程
を示す拡大斜視図。
【図5】図1におけるスペアタイヤキャリアのチェーン
アッシの構成部品のひとつであるフック部材を斜視して
示す斜視図。
【図6】図5におけるフック部材の変形例を斜視して示
す斜視図。
【図7】図1におけるスペアタイヤキャリアのチェーン
アッシの使用状態(スペアタイヤが接地位置にある状
態)を車両の後部背面から視認した部分断面図。
【図8】従来のスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ
の構成およびその使用状態(スペアタイヤを車両の後部
の所定位置に保持した状態)を車両の後部背面から視認
した部分断面図。
【図9】従来のスペアタイヤキャリアのチェーンアッシ
を分解して示す分解図。
【符号の説明】
1…チェーンアッシ 2、2A…フック部材 20、20a…垂直部 2
2、22a…係止部 3…コイルスプリング 4…アンカープレート 5…チェーン 50…
チェーン鎖 6a…0字形状連結鎖 6b…C字形状連結鎖 7…車両の後部 8…スペアタイヤ 9…
ウインチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端に拡径された係止部をもつ板状あるい
    は棒状のフック部材と、 該フック部材の上端より同軸的に挿通されその下端が係
    止部に当接して保持されるコイルスプリングと、 スペアタイヤのハブ孔に着脱自在に係合し中央部に該フ
    ック部材の該上端が挿通される貫通孔をもち、該コイル
    スプリングの上端を押圧するアンカープレートと、 該アンカープレートの上側に突出した該フック部材の上
    端に一端が固定され車両に載置されたウインチにより送
    り出しおよび巻き取りされるチェーンと、を具備するス
    ペアタイヤキャリアのチェーンアッシ。
  2. 【請求項2】フック部材の上端には、係合孔が設けられ
    ておりチェーンの一端側チェーン鎖と該係合孔とをC字
    形状連結鎖で挿通した後、開いた部分を溶接して閉じた
    連結鎖としている請求項1記載のスペアタイヤキャリア
    のチェーンアッシ。
  3. 【請求項3】フック部材、コイルスプリング、アンカー
    プレートおよびチェーンは、組付けられた状態で電着塗
    装が施されている請求項1記載のスペアタイヤキャリア
    のチェーンアッシ。
JP5344796A 1996-03-11 1996-03-11 スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ Pending JPH09240981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5344796A JPH09240981A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5344796A JPH09240981A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09240981A true JPH09240981A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12943115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5344796A Pending JPH09240981A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09240981A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100825397B1 (ko) * 2008-01-09 2008-04-29 (주)삼풍하이텍 스페어 타이어 고정용 체인 타입 캐리어의 받침대
JP2008516850A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド スペアタイヤの質量ダンパ
JP2010524776A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 プローマ ソシエタ ペル アテオニ 車両のスペアホイール昇降装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516850A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド スペアタイヤの質量ダンパ
JP2010524776A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 プローマ ソシエタ ペル アテオニ 車両のスペアホイール昇降装置
KR100825397B1 (ko) * 2008-01-09 2008-04-29 (주)삼풍하이텍 스페어 타이어 고정용 체인 타입 캐리어의 받침대

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10100563B2 (en) Multiple piece construction automotive door hinge
JP3606873B2 (ja) 自動車のスリップ制御されるブレーキ装置に用いられるハイドロリックユニット
DE69827728T2 (de) Elektromagnetisches Relais, Verbindung für eine Scharnierfederanordnung und ein Joch dieses Elektromagnetisches Relais
EP0632531A1 (en) Battery terminal
US4606111A (en) Method of manufacturing undetachable flange joint
WO2004016383A2 (en) Split weld cage nut assembly
US6435297B1 (en) Vehicle component mounting assembly
JPH09240981A (ja) スペアタイヤキャリアのチェーンアッシ
JPH0742721A (ja) 溶接ナット並びに溶接ナットの接合方法及び溶接ナット接合用電極装置
JP3051390B1 (ja) 固着ボルトおよびその固着方法
EP1177963B1 (en) Housing for a hand brake mechanism in a railroad car
CA1151850A (en) Quick release snap
EP1547716B1 (en) Mounting bracket
US5724716A (en) Method for terminating wire or other elongated generally rigid elements
US5110093A (en) Sheave plate and cable assembly for a tire lift/carrier winch
JP4448293B2 (ja) カラー・フレーム結合体及びその組立方法
US2893762A (en) Welding stud
JPH11131821A (ja) 安全帯取付治具
DE10104875A1 (de) Hydraulikaggregat für schlupfgeregelte Bremsanlagen von Kraftfahrzeugen sowie Verfahren zu dessen Herstellung
JPH09317741A (ja) 板金製ナット
CN220679822U (zh) 一种过滤网支撑结构专用铆合模具
US20230074651A1 (en) System and method for badge installation
JP2015120180A (ja) プロジェクションスペーサの溶接方法
JPH0450884Y2 (ja)
JPH07275968A (ja) プレス部品の締結方法