JPH0924097A - 薬剤吸入器 - Google Patents
薬剤吸入器Info
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- JPH0924097A JPH0924097A JP17368795A JP17368795A JPH0924097A JP H0924097 A JPH0924097 A JP H0924097A JP 17368795 A JP17368795 A JP 17368795A JP 17368795 A JP17368795 A JP 17368795A JP H0924097 A JPH0924097 A JP H0924097A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】空気の流速を速くして効率よく薬剤を飛散させ
ることができる薬剤吸入器を提供する。 【解決手段】薬剤吸入器11の本体12には、マウスピ
ース15の基端部と薬剤供給管18の基端部とが嵌め込
まれる。マウスピース15の先端開口部は呼吸口16と
なっており、薬剤供給管18の先端開口部は外気吸入口
19となっている。この呼吸口16と外気吸入口19と
は第1の通路20によって連通される。又、外気吸入口
19には網28が設けられ、薬剤供給管18内には粉状
の薬剤が貯溜される。そして、患者が呼吸口16に口を
当てて吸気を行うと、薬剤吸入器11の外部の空気が、
網28を通って外気吸入口19から第1の通路20内へ
吸入される。その空気が網28を通過すると同空気の流
速が速くなって、薬剤供給管18内の薬剤が効率よく飛
散される。
ることができる薬剤吸入器を提供する。 【解決手段】薬剤吸入器11の本体12には、マウスピ
ース15の基端部と薬剤供給管18の基端部とが嵌め込
まれる。マウスピース15の先端開口部は呼吸口16と
なっており、薬剤供給管18の先端開口部は外気吸入口
19となっている。この呼吸口16と外気吸入口19と
は第1の通路20によって連通される。又、外気吸入口
19には網28が設けられ、薬剤供給管18内には粉状
の薬剤が貯溜される。そして、患者が呼吸口16に口を
当てて吸気を行うと、薬剤吸入器11の外部の空気が、
網28を通って外気吸入口19から第1の通路20内へ
吸入される。その空気が網28を通過すると同空気の流
速が速くなって、薬剤供給管18内の薬剤が効率よく飛
散される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喘息患者等が使用
する薬剤吸入器に関するものである。
する薬剤吸入器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、喘息及び慢性閉塞性肺疾患に
おける可逆性気道閉塞等を治療する際には、治療効果が
大きく且つ副作用の少ない吸入療法が行われている。こ
の吸入療法では、加圧式噴射吸入器、粉末吸入器及びネ
ブライザ等の薬剤吸入器が使用されている。しかし、前
記加圧式噴射吸入器は持ち運びに不便であり、ネブライ
ザはフロンガスが用いられているため、近年では粉末吸
入器で吸入療法を行うことが注目されている。
おける可逆性気道閉塞等を治療する際には、治療効果が
大きく且つ副作用の少ない吸入療法が行われている。こ
の吸入療法では、加圧式噴射吸入器、粉末吸入器及びネ
ブライザ等の薬剤吸入器が使用されている。しかし、前
記加圧式噴射吸入器は持ち運びに不便であり、ネブライ
ザはフロンガスが用いられているため、近年では粉末吸
入器で吸入療法を行うことが注目されている。
【0003】粉末吸入器には呼吸口、外気吸入口及び薬
剤貯溜部が設けられ、呼吸口と外気吸入口とは薬剤貯溜
部を介して連通している。又、薬剤貯溜部には粉状の薬
剤が貯溜されるようになっている。そして、患者が呼吸
口に口を当てて吸気を行うと、外気が外気吸入口を介し
て薬剤貯溜部を通過し、その薬剤貯溜部に貯溜された薬
剤が前記外気よって飛散する。その結果、薬剤が空気に
混合されることによって薬剤を含むエアロゾルが生成さ
れ、そのエアロゾルは呼吸口を介して患者の肺内に吸入
されるようになっている。
剤貯溜部が設けられ、呼吸口と外気吸入口とは薬剤貯溜
部を介して連通している。又、薬剤貯溜部には粉状の薬
剤が貯溜されるようになっている。そして、患者が呼吸
口に口を当てて吸気を行うと、外気が外気吸入口を介し
て薬剤貯溜部を通過し、その薬剤貯溜部に貯溜された薬
剤が前記外気よって飛散する。その結果、薬剤が空気に
混合されることによって薬剤を含むエアロゾルが生成さ
れ、そのエアロゾルは呼吸口を介して患者の肺内に吸入
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記粉末吸
入器では、外気吸入口から呼吸口へ流れる空気の流速を
速くしなければ、効率よく薬剤を飛散させてエアロゾル
を生成することができなかった。従って、吸気する力の
弱い患者等の場合には、空気の流速が遅くなって効率よ
くエアロゾルを生成することができなくなるため、その
エアロゾルを効率よく患者の肺内へ吸入させることが困
難になるという問題があった。
入器では、外気吸入口から呼吸口へ流れる空気の流速を
速くしなければ、効率よく薬剤を飛散させてエアロゾル
を生成することができなかった。従って、吸気する力の
弱い患者等の場合には、空気の流速が遅くなって効率よ
くエアロゾルを生成することができなくなるため、その
エアロゾルを効率よく患者の肺内へ吸入させることが困
難になるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、フロンガスを用いる
ことなく薬剤を体内に吸入させることにある。第2の目
的は、空気の流速を速くして効率よく薬剤を飛散させる
ことにある。
れたものであって、第1の目的は、フロンガスを用いる
ことなく薬剤を体内に吸入させることにある。第2の目
的は、空気の流速を速くして効率よく薬剤を飛散させる
ことにある。
【0006】第3の目的は、患者の呼気時において、貯
溜部に貯溜された薬剤を吹き飛ばされにくくすることに
ある。第4の目的は、貯溜部に貯溜された薬剤が湿るの
を防止することにある。
溜部に貯溜された薬剤を吹き飛ばされにくくすることに
ある。第4の目的は、貯溜部に貯溜された薬剤が湿るの
を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、特に、本体に外気吸入口
を形成し、その外気吸入口と呼吸口とを連通する第1の
通路を設け、更に第1の通路には空気通過面積が第1の
通路よりも小さい空気通過部材を設け、前記空気通過部
材の呼吸口側に薬剤を貯溜するための貯溜部を設けた。
め、請求項1記載の発明では、特に、本体に外気吸入口
を形成し、その外気吸入口と呼吸口とを連通する第1の
通路を設け、更に第1の通路には空気通過面積が第1の
通路よりも小さい空気通過部材を設け、前記空気通過部
材の呼吸口側に薬剤を貯溜するための貯溜部を設けた。
【0008】請求項2記載の発明では、前記空気通過部
材に第1の通路を流れる空気が空気通過部材を通過でき
るように多数の小孔を形成した。請求項3記載の発明で
は、前記本体には呼気口が形成され、その呼気口を空気
通過部材と呼吸口との間における第1の通路に連通させ
る第2の通路を設け、第2の通路には第1の通路側から
呼気口側へのみ空気を流通させる逆止部材が設けられ、
前記空気通過部材をその空気流通抵抗が前記逆止部材の
空気流通抵抗よりも大きいものとした。
材に第1の通路を流れる空気が空気通過部材を通過でき
るように多数の小孔を形成した。請求項3記載の発明で
は、前記本体には呼気口が形成され、その呼気口を空気
通過部材と呼吸口との間における第1の通路に連通させ
る第2の通路を設け、第2の通路には第1の通路側から
呼気口側へのみ空気を流通させる逆止部材が設けられ、
前記空気通過部材をその空気流通抵抗が前記逆止部材の
空気流通抵抗よりも大きいものとした。
【0009】即ち、請求項1記載の発明では、患者が薬
剤吸入器の呼吸口を口に当てて吸気を行うと第1の通路
内に薬剤吸入器の外部に対する負圧が発生し、その負圧
によって外気吸入口から第1の通路へ薬剤吸入器の外部
の空気が吸入される。外気吸入口から第1の通路へ吸入
された空気は第1の通路内を呼吸口へ向かって流通し、
その空気は第1の通路に設けられた空気通過部材と貯溜
部とを順次通過する。空気通過部材を空気が通過する
と、その空気の流速が速くなり、貯溜部に貯溜された薬
剤は流速が速くなった空気に巻き込まれて飛散する。そ
の結果、空気通過部材を通過した空気に薬剤が混合さ
れ、効率よく薬剤を含んだ空気が生成される。更に、薬
剤が含まれた空気は、第1の通路から呼吸口を介して患
者の体内に吸入される。
剤吸入器の呼吸口を口に当てて吸気を行うと第1の通路
内に薬剤吸入器の外部に対する負圧が発生し、その負圧
によって外気吸入口から第1の通路へ薬剤吸入器の外部
の空気が吸入される。外気吸入口から第1の通路へ吸入
された空気は第1の通路内を呼吸口へ向かって流通し、
その空気は第1の通路に設けられた空気通過部材と貯溜
部とを順次通過する。空気通過部材を空気が通過する
と、その空気の流速が速くなり、貯溜部に貯溜された薬
剤は流速が速くなった空気に巻き込まれて飛散する。そ
の結果、空気通過部材を通過した空気に薬剤が混合さ
れ、効率よく薬剤を含んだ空気が生成される。更に、薬
剤が含まれた空気は、第1の通路から呼吸口を介して患
者の体内に吸入される。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、患者が薬剤呼吸器の呼吸口を口に当
てて呼気を行うと、患者の体内の空気は呼吸口から第1
の通路を通って貯溜部へ流れる。すると、その空気によ
って貯溜部に貯溜された薬剤の一部が飛散し、飛散した
薬剤は空気通過部材における多数の小孔以外の箇所にぶ
つかる。
発明の作用に加え、患者が薬剤呼吸器の呼吸口を口に当
てて呼気を行うと、患者の体内の空気は呼吸口から第1
の通路を通って貯溜部へ流れる。すると、その空気によ
って貯溜部に貯溜された薬剤の一部が飛散し、飛散した
薬剤は空気通過部材における多数の小孔以外の箇所にぶ
つかる。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、患者は薬剤吸入器の呼吸口に口を当
てて呼吸を行う。そして、患者の吸気時には、外気吸入
口から第1の通路内へ吸入されて空気通過部材を通過す
る空気に薬剤が混合され、その薬剤を含む空気は呼吸口
を介して患者の体内に吸入される。又、患者の呼気時に
は、患者の体内の空気が呼吸口から第1の通路内へ送り
出され、その空気は第1の通路、第2の通路及び逆止部
材を介して薬剤吸入器の外部へ排出される。
発明の作用に加え、患者は薬剤吸入器の呼吸口に口を当
てて呼吸を行う。そして、患者の吸気時には、外気吸入
口から第1の通路内へ吸入されて空気通過部材を通過す
る空気に薬剤が混合され、その薬剤を含む空気は呼吸口
を介して患者の体内に吸入される。又、患者の呼気時に
は、患者の体内の空気が呼吸口から第1の通路内へ送り
出され、その空気は第1の通路、第2の通路及び逆止部
材を介して薬剤吸入器の外部へ排出される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すよう
に、薬剤吸入器11の本体12はT字管状に形成され、
本体12は図1の左右方向へ延びる第1の筒体13と、
第1の筒体13の長手方向中央部から下方へ向かって突
出する第2の筒体14とから構成されている。第1の筒
体13の右端開口部には、筒状に形成されたマウスピー
ス15の基端部が嵌め込まれ、マウスピース15の先端
開口部は呼吸口16となっている。又、第1の筒体13
の左端開口部は呼気口17となっている。更に、第2の
筒体14の下端開口部には薬剤供給筒18の基端部が取
り外し可能に嵌め込まれ、薬剤供給管18の先端開口部
は外気吸入口19となっている。前記薬剤供給筒18
は、貯溜部として設けられている。
形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すよう
に、薬剤吸入器11の本体12はT字管状に形成され、
本体12は図1の左右方向へ延びる第1の筒体13と、
第1の筒体13の長手方向中央部から下方へ向かって突
出する第2の筒体14とから構成されている。第1の筒
体13の右端開口部には、筒状に形成されたマウスピー
ス15の基端部が嵌め込まれ、マウスピース15の先端
開口部は呼吸口16となっている。又、第1の筒体13
の左端開口部は呼気口17となっている。更に、第2の
筒体14の下端開口部には薬剤供給筒18の基端部が取
り外し可能に嵌め込まれ、薬剤供給管18の先端開口部
は外気吸入口19となっている。前記薬剤供給筒18
は、貯溜部として設けられている。
【0013】そして、第1の筒体13、第2の筒体1
4、マウスピース15及び薬剤供給管18の内部には、
前記呼吸口16と外気吸入口19とを連通するように逆
L字状に屈曲して延びる第1の通路20が設けられてい
る。更に、第1の筒体13の内部には、前記第1の通路
20と呼気口17とを連通するように第2の通路21が
設けられている。又、前記呼気口17には逆止部材とし
ての逆止弁22が設けられ、逆止弁22は呼気口17か
ら第2の通路21内へ薬剤吸入器11の外部の空気が入
り込まないようにしている。
4、マウスピース15及び薬剤供給管18の内部には、
前記呼吸口16と外気吸入口19とを連通するように逆
L字状に屈曲して延びる第1の通路20が設けられてい
る。更に、第1の筒体13の内部には、前記第1の通路
20と呼気口17とを連通するように第2の通路21が
設けられている。又、前記呼気口17には逆止部材とし
ての逆止弁22が設けられ、逆止弁22は呼気口17か
ら第2の通路21内へ薬剤吸入器11の外部の空気が入
り込まないようにしている。
【0014】図2に示すように、逆止弁22は筒状に形
成された弁本体23を備え、その弁本体23の基端部は
図1に示す呼気口17の内側に嵌め込まれている。弁本
体23における基端開口部の内周面には、弁本体23の
軸線へ向かって突出するとともに前記内周面に沿って延
びる弁座24が設けられている。弁本体23の先端開口
部からは、弁座24の内径よりも大径の円板状に形成さ
れた弁25と、コイルスプリング26とが順次挿入され
ている。更に、弁本体23における先端開口部の内側に
は、前記コイルスプリング26を圧縮するように円板状
のストッパ片27が嵌め込まれ、その圧縮されたコイル
スプリング26によって前記弁25が弁座24側へ付勢
されるようになっている。又、ストッパ片27には複数
の貫通孔27aが形成されている。
成された弁本体23を備え、その弁本体23の基端部は
図1に示す呼気口17の内側に嵌め込まれている。弁本
体23における基端開口部の内周面には、弁本体23の
軸線へ向かって突出するとともに前記内周面に沿って延
びる弁座24が設けられている。弁本体23の先端開口
部からは、弁座24の内径よりも大径の円板状に形成さ
れた弁25と、コイルスプリング26とが順次挿入され
ている。更に、弁本体23における先端開口部の内側に
は、前記コイルスプリング26を圧縮するように円板状
のストッパ片27が嵌め込まれ、その圧縮されたコイル
スプリング26によって前記弁25が弁座24側へ付勢
されるようになっている。又、ストッパ片27には複数
の貫通孔27aが形成されている。
【0015】そして、第2の通路21から呼気口17へ
向かって空気が流れると、その空気圧によって弁25が
コイルスプリング26の付勢力に抗して傾くように移動
される。すると、前記空気が、弁25と弁座24との間
を通過し、更にストッパ片27に設けられた貫通孔27
aを通って薬剤吸入器11の外部へ排出されるようにな
っている。一方、図1に示すように、薬剤供給筒18の
外気吸入口19には空気通過部材としての網28が張り
付けられ、網28には図3に示す多数の網目29が小孔
として形成されている。そして、薬剤吸入器11の外部
の空気は、前記多数の網目29を通って外気吸入口19
から第1の通路20内へ吸入されるようになっている。
又、網28を空気が通過する時の空気流通抵抗は、前記
逆止弁22を空気が通過する時の空気流通抵抗よりも大
きくなるように設定されている。更に、網28の網目2
9の細かさは、その網28の上に粉状の薬剤を載せても
同薬剤が網目29を通って下側にこぼれ落ちない値に設
定されている。
向かって空気が流れると、その空気圧によって弁25が
コイルスプリング26の付勢力に抗して傾くように移動
される。すると、前記空気が、弁25と弁座24との間
を通過し、更にストッパ片27に設けられた貫通孔27
aを通って薬剤吸入器11の外部へ排出されるようにな
っている。一方、図1に示すように、薬剤供給筒18の
外気吸入口19には空気通過部材としての網28が張り
付けられ、網28には図3に示す多数の網目29が小孔
として形成されている。そして、薬剤吸入器11の外部
の空気は、前記多数の網目29を通って外気吸入口19
から第1の通路20内へ吸入されるようになっている。
又、網28を空気が通過する時の空気流通抵抗は、前記
逆止弁22を空気が通過する時の空気流通抵抗よりも大
きくなるように設定されている。更に、網28の網目2
9の細かさは、その網28の上に粉状の薬剤を載せても
同薬剤が網目29を通って下側にこぼれ落ちない値に設
定されている。
【0016】次に、上記のように構成された薬剤吸入器
11の作用を説明する。薬剤吸入器11を使用する場
合、薬剤供給管18の基端部を第2の筒体14の下端開
口部から取り外し、その基端部から薬剤供給管18内へ
粉状の薬剤を投入する。そして、薬剤供給管18の基端
部を再び第2の筒体14の下端開口部に嵌め込む。患者
は薬剤供給管18が下向きに突出した状態となるように
薬剤吸入器11を手で持ち、第1の筒体13の呼吸口1
6に口を当てる。この時、薬剤供給管18は下向きに突
出するため、薬剤供給管18内の薬剤は網28の上に載
せられる。又、呼吸口16と外気吸入口19とを連通す
る第1の通路20は逆L字状に屈曲して延びているた
め、薬剤供給管18が下向きに突出した状態でも、患者
は首を曲げることなく呼吸口16に口を当てることが可
能となる。
11の作用を説明する。薬剤吸入器11を使用する場
合、薬剤供給管18の基端部を第2の筒体14の下端開
口部から取り外し、その基端部から薬剤供給管18内へ
粉状の薬剤を投入する。そして、薬剤供給管18の基端
部を再び第2の筒体14の下端開口部に嵌め込む。患者
は薬剤供給管18が下向きに突出した状態となるように
薬剤吸入器11を手で持ち、第1の筒体13の呼吸口1
6に口を当てる。この時、薬剤供給管18は下向きに突
出するため、薬剤供給管18内の薬剤は網28の上に載
せられる。又、呼吸口16と外気吸入口19とを連通す
る第1の通路20は逆L字状に屈曲して延びているた
め、薬剤供給管18が下向きに突出した状態でも、患者
は首を曲げることなく呼吸口16に口を当てることが可
能となる。
【0017】この状態で、呼吸口16に口を当てた患者
は呼吸を行う。すると、患者の吸気時には、第1及び第
2の通路20,21内の気圧が外気圧よりも低くなるた
め、薬剤吸入器11の外部の空気が網28に形成された
多数の網目29を通って外気吸入口19から第1の通路
20内へ吸入される。空気が網28に形成された多数の
網目29を通過する時には、空気の流通面積が小さくな
るために各網目29を通過する空気の流速が速くなる。
その結果、各網目29を通過する空気に網28の上に載
せられた粉状の薬剤がそれぞれ巻き込まれ、その薬剤が
第1の通路20内に効率よく飛散する。そして、飛散し
た薬剤は各網目29を通過した空気に混合され、第1の
通路20内において薬剤を含むエアロゾルが生成され
る。そして、エアロゾルは、第1の通路20を通ってマ
ウスピース15の呼吸口16から患者の肺に吸入され
る。
は呼吸を行う。すると、患者の吸気時には、第1及び第
2の通路20,21内の気圧が外気圧よりも低くなるた
め、薬剤吸入器11の外部の空気が網28に形成された
多数の網目29を通って外気吸入口19から第1の通路
20内へ吸入される。空気が網28に形成された多数の
網目29を通過する時には、空気の流通面積が小さくな
るために各網目29を通過する空気の流速が速くなる。
その結果、各網目29を通過する空気に網28の上に載
せられた粉状の薬剤がそれぞれ巻き込まれ、その薬剤が
第1の通路20内に効率よく飛散する。そして、飛散し
た薬剤は各網目29を通過した空気に混合され、第1の
通路20内において薬剤を含むエアロゾルが生成され
る。そして、エアロゾルは、第1の通路20を通ってマ
ウスピース15の呼吸口16から患者の肺に吸入され
る。
【0018】患者の肺に吸入されたエアロゾルに含まれ
る薬剤は患者の体に吸収される。患者の肺内のエアロゾ
ルは、患者の呼気時において、肺内から呼吸口16を介
して第1の通路20へ送り出される。すると、第1及び
第2の通路20,21内の気圧が外気圧よりも高くなる
ため、弁25がコイルスプリング26の付勢力に抗して
傾くように移動される。又、空気が網28を流通する時
の流通抵抗は、空気が逆止弁22を通過する時の流通抵
抗よりも大きいため、患者の肺内から第1の通路20内
へ送り出されたエアロゾルは、第2の通路21を通って
逆止弁22の貫通孔27aから薬剤吸入器11の外部に
排出される。そして、患者の呼吸に対応して上記の動作
が繰り返される。
る薬剤は患者の体に吸収される。患者の肺内のエアロゾ
ルは、患者の呼気時において、肺内から呼吸口16を介
して第1の通路20へ送り出される。すると、第1及び
第2の通路20,21内の気圧が外気圧よりも高くなる
ため、弁25がコイルスプリング26の付勢力に抗して
傾くように移動される。又、空気が網28を流通する時
の流通抵抗は、空気が逆止弁22を通過する時の流通抵
抗よりも大きいため、患者の肺内から第1の通路20内
へ送り出されたエアロゾルは、第2の通路21を通って
逆止弁22の貫通孔27aから薬剤吸入器11の外部に
排出される。そして、患者の呼吸に対応して上記の動作
が繰り返される。
【0019】以上詳述したように本実施形態では、網2
9を通過する空気によって薬剤を飛散させて薬剤が含ま
れるエアロゾルを生成するようにしたため、フロンガス
を用いることなく薬剤を患者の肺内に吸入させることが
できる。
9を通過する空気によって薬剤を飛散させて薬剤が含ま
れるエアロゾルを生成するようにしたため、フロンガス
を用いることなく薬剤を患者の肺内に吸入させることが
できる。
【0020】更に、網29を通過した空気は流速が速く
なるため、その空気によって貯溜部の薬剤を効率よく飛
散させることができる。その結果、薬剤を飛散させて空
気に混合させ易くなり、薬剤を含むエアロゾルを効率よ
く生成して同エアロゾルを患者の肺に効率よく吸入させ
ることができる。
なるため、その空気によって貯溜部の薬剤を効率よく飛
散させることができる。その結果、薬剤を飛散させて空
気に混合させ易くなり、薬剤を含むエアロゾルを効率よ
く生成して同エアロゾルを患者の肺に効率よく吸入させ
ることができる。
【0021】又、薬剤は網28に形成された多数の網目
29をそれぞれ通過する空気によって飛散されるため、
薬剤を効率よく飛散させることができる。本実施形態で
は、呼気口17と第1の通路20とを連通する第2の通
路21を設け、前記呼気口17に第2の通路21から薬
剤吸入器11の外部へ向かってのみ空気を流通させる逆
止弁22を設けた。そのため、患者の吸気時において
は、空気を確実に外気吸入口19から第1の通路20を
介して呼吸口16へ流通させることができる。又、患者
の呼気時においては、エアロゾルを確実に呼吸口16か
ら第1及び第2の通路20,21を介して呼気口17へ
流通させることができる。従って、患者は呼吸口16に
口を当てたまま呼吸を繰り返すことができるため、薬剤
が含まれるエアロゾルを患者の肺内に複数回吸入させ、
そのエアロゾルを効率良く肺内に吸入させることができ
る。
29をそれぞれ通過する空気によって飛散されるため、
薬剤を効率よく飛散させることができる。本実施形態で
は、呼気口17と第1の通路20とを連通する第2の通
路21を設け、前記呼気口17に第2の通路21から薬
剤吸入器11の外部へ向かってのみ空気を流通させる逆
止弁22を設けた。そのため、患者の吸気時において
は、空気を確実に外気吸入口19から第1の通路20を
介して呼吸口16へ流通させることができる。又、患者
の呼気時においては、エアロゾルを確実に呼吸口16か
ら第1及び第2の通路20,21を介して呼気口17へ
流通させることができる。従って、患者は呼吸口16に
口を当てたまま呼吸を繰り返すことができるため、薬剤
が含まれるエアロゾルを患者の肺内に複数回吸入させ、
そのエアロゾルを効率良く肺内に吸入させることができ
る。
【0022】更に、患者の肺内から排出されたエアロゾ
ルは、呼気口17から薬剤吸入器11の外部へ排出され
るため、その患者の肺内にて水分を含有したエアロゾル
が貯溜部の薬剤に接触しにくくなる。従って、貯溜部の
薬剤が湿るのを防止することができるため、薬剤を効率
よく飛散させることができる。
ルは、呼気口17から薬剤吸入器11の外部へ排出され
るため、その患者の肺内にて水分を含有したエアロゾル
が貯溜部の薬剤に接触しにくくなる。従って、貯溜部の
薬剤が湿るのを防止することができるため、薬剤を効率
よく飛散させることができる。
【0023】又、本実施形態では、呼吸口16と外気吸
入口19とを連通する第1の通路20が逆L字状となる
ように屈曲して延びているため、患者が首を曲げること
なく呼吸口16に口を当てても薬剤供給管18が下向き
に突出した状態となる。そして、薬剤供給管18が下向
きに突出することによって網28の上に薬剤が載るた
め、網28を通過する空気によって前記薬剤を効率よく
飛散させることができる。従って、薬剤を効率よく飛散
させることにより、その薬剤を空気に混合し易くするこ
とができる。
入口19とを連通する第1の通路20が逆L字状となる
ように屈曲して延びているため、患者が首を曲げること
なく呼吸口16に口を当てても薬剤供給管18が下向き
に突出した状態となる。そして、薬剤供給管18が下向
きに突出することによって網28の上に薬剤が載るた
め、網28を通過する空気によって前記薬剤を効率よく
飛散させることができる。従って、薬剤を効率よく飛散
させることにより、その薬剤を空気に混合し易くするこ
とができる。
【0024】更に、本実施形態において、薬剤の粒径に
合った網目29を有する網28を薬剤吸入器11に取り
付けることにより、粒径の異なる多種類の薬剤を患者の
肺内に吸入させることができる。
合った網目29を有する網28を薬剤吸入器11に取り
付けることにより、粒径の異なる多種類の薬剤を患者の
肺内に吸入させることができる。
【0025】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施形態において、網28を設ける代わりに薬
剤供給管18内に空気流通面積が第1の通路20よりも
小さい小径部を空気通過部材として設けてもよい。この
場合も、小径部を通過する空気の流速が速くなるため、
薬剤を飛散させて空気に混合することができる。
て具体化することもできる。 (1)本実施形態において、網28を設ける代わりに薬
剤供給管18内に空気流通面積が第1の通路20よりも
小さい小径部を空気通過部材として設けてもよい。この
場合も、小径部を通過する空気の流速が速くなるため、
薬剤を飛散させて空気に混合することができる。
【0026】(2)本実施形態において、網28を設け
る代わりに多数の小孔が形成された板材等を空気通過部
材として設けてもよい。この場合も多数の小孔を通過す
る空気の流速が速くなるため、薬剤を飛散させて空気に
混合することができる。更に、前記板材等を薬剤供給管
18に一体形成してもよい。
る代わりに多数の小孔が形成された板材等を空気通過部
材として設けてもよい。この場合も多数の小孔を通過す
る空気の流速が速くなるため、薬剤を飛散させて空気に
混合することができる。更に、前記板材等を薬剤供給管
18に一体形成してもよい。
【0027】(3)本実施形態において、複数の網28
を重ねるようにして薬剤供給管18に設けてもよい。こ
の場合、網28の網目29が薬剤を通過させる大きさで
あっても、その薬剤を薬剤供給管18からこぼれにくく
することができる。
を重ねるようにして薬剤供給管18に設けてもよい。こ
の場合、網28の網目29が薬剤を通過させる大きさで
あっても、その薬剤を薬剤供給管18からこぼれにくく
することができる。
【0028】(4)本実施形態において、第1の通路2
0を逆L字状に屈曲させるのではなく直線状となるよう
にしてもよい。この場合も上記実施形態と同様の効果が
ある。
0を逆L字状に屈曲させるのではなく直線状となるよう
にしてもよい。この場合も上記実施形態と同様の効果が
ある。
【0029】(5)本実施形態において、網目29と呼
吸口16との開口方向が同一方向とならないようにする
ならば、第1の通路20を逆L字状以外の形状に屈曲さ
せてもよい。この場合も薬剤を空気に混合し易くするこ
とができる。
吸口16との開口方向が同一方向とならないようにする
ならば、第1の通路20を逆L字状以外の形状に屈曲さ
せてもよい。この場合も薬剤を空気に混合し易くするこ
とができる。
【0030】(6)本実施形態において、呼気口17、
第2の通路21及び逆止弁22を省略してもよい。この
場合、患者は吸気時において呼吸口16に口を当て、呼
気時において呼吸口16から口を離すようにすればよ
い。このように構成すれば、薬剤吸入器11の構成を簡
略化することができる。又、この薬剤吸入器11を更に
上記(4)及び(5)のように構成してもよい。
第2の通路21及び逆止弁22を省略してもよい。この
場合、患者は吸気時において呼吸口16に口を当て、呼
気時において呼吸口16から口を離すようにすればよ
い。このように構成すれば、薬剤吸入器11の構成を簡
略化することができる。又、この薬剤吸入器11を更に
上記(4)及び(5)のように構成してもよい。
【0031】(7)上記(6)の場合において、患者の
呼気時において呼吸口17に口を当てたままにしてもよ
い。この場合、患者の肺内から排出されたエアロゾルに
よって、貯溜部の薬剤が飛散されるが、その薬剤は網2
0の網目29以外の部分にぶつかる。そのため、貯溜部
の薬剤をエアロゾルによって吹き飛ばされにくくするこ
とができる。
呼気時において呼吸口17に口を当てたままにしてもよ
い。この場合、患者の肺内から排出されたエアロゾルに
よって、貯溜部の薬剤が飛散されるが、その薬剤は網2
0の網目29以外の部分にぶつかる。そのため、貯溜部
の薬剤をエアロゾルによって吹き飛ばされにくくするこ
とができる。
【0032】(8)本実施形態において、薬剤供給管1
8を略L字状や略U字状に屈曲させてもよい。この場
合、薬剤供給管18に投入された薬剤が網28の上に載
らなくなるため、網28の網目29が薬剤を通過させる
ものであっても、薬剤供給管18から薬剤がこぼれ落ち
るのを確実に防止することができる。
8を略L字状や略U字状に屈曲させてもよい。この場
合、薬剤供給管18に投入された薬剤が網28の上に載
らなくなるため、網28の網目29が薬剤を通過させる
ものであっても、薬剤供給管18から薬剤がこぼれ落ち
るのを確実に防止することができる。
【0033】(9)本実施形態において、逆止弁22の
代わりにリードバルブ等を逆止部材として設けてもよ
い。このように構成しても上記実施形態と同様の効果が
ある。 (10)本実施形態では、マウスピース15及び弁本体
23を本体12に対して別体に形成したが、それらを本
体12に対して一体形成してもよい。この場合、マウス
ピース15及び弁本体23を本体12に取り付ける手間
を省くことができる。
代わりにリードバルブ等を逆止部材として設けてもよ
い。このように構成しても上記実施形態と同様の効果が
ある。 (10)本実施形態では、マウスピース15及び弁本体
23を本体12に対して別体に形成したが、それらを本
体12に対して一体形成してもよい。この場合、マウス
ピース15及び弁本体23を本体12に取り付ける手間
を省くことができる。
【0034】(11)図4に示すように、第2の筒体1
4に薬剤供給管18を嵌め込む代わりに接続管30の基
端部を嵌め込み、接続管30の先端部に同接続管30よ
り大径の管状に形成された吸入補助具31の基端部を嵌
め込む。この吸入補助具31はスペーサとなる。そし
て、吸入補助具31の先端部に薬剤供給管18の基端部
を取り外し可能に嵌め込んでもよい。この場合、接続管
30及び吸入補助具31の内部も第1の通路20とな
り、吸入補助具31の内部は薬剤を空気に対して均一に
分布するように混合するための混合部となる。そして、
網28を通過して外気吸入口19から第1の通路20内
へ空気が流入すると、その空気によって網28の上に載
った薬剤が飛散して空気に混合され、エアロゾルが生成
される。更に、薬剤を含むエアロゾルが吸入補助具31
内に流入されると、そのエアロゾルは吸入補助具31内
を方向に関係なく自由に流れる。その結果、エアロゾル
に含まれる薬剤が攪拌されてそのエアロゾルに対して均
一に分布されるため、薬剤が均一に分布するエアロゾル
を患者の肺内に吸入させることができる。
4に薬剤供給管18を嵌め込む代わりに接続管30の基
端部を嵌め込み、接続管30の先端部に同接続管30よ
り大径の管状に形成された吸入補助具31の基端部を嵌
め込む。この吸入補助具31はスペーサとなる。そし
て、吸入補助具31の先端部に薬剤供給管18の基端部
を取り外し可能に嵌め込んでもよい。この場合、接続管
30及び吸入補助具31の内部も第1の通路20とな
り、吸入補助具31の内部は薬剤を空気に対して均一に
分布するように混合するための混合部となる。そして、
網28を通過して外気吸入口19から第1の通路20内
へ空気が流入すると、その空気によって網28の上に載
った薬剤が飛散して空気に混合され、エアロゾルが生成
される。更に、薬剤を含むエアロゾルが吸入補助具31
内に流入されると、そのエアロゾルは吸入補助具31内
を方向に関係なく自由に流れる。その結果、エアロゾル
に含まれる薬剤が攪拌されてそのエアロゾルに対して均
一に分布されるため、薬剤が均一に分布するエアロゾル
を患者の肺内に吸入させることができる。
【0035】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (1)請求項2記載の薬剤吸入器において、第1の通路
は空気通過部材の小孔と呼吸口との開口方向が同一方向
とならないように屈曲して延びるものである薬剤吸入
器。この場合、薬剤を効率よく飛散させて、その薬剤を
空気に混合させ易くすることができる。
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (1)請求項2記載の薬剤吸入器において、第1の通路
は空気通過部材の小孔と呼吸口との開口方向が同一方向
とならないように屈曲して延びるものである薬剤吸入
器。この場合、薬剤を効率よく飛散させて、その薬剤を
空気に混合させ易くすることができる。
【0036】(2)請求項1〜3のいずれかに記載の薬
剤吸入器において、貯溜部と呼吸口との間の第1通路に
空気流通面積が第1の通路よりも大きい混合部を設けた
薬剤吸入器。この場合、薬剤が均一に分布する空気を体
内に吸入させることができる。
剤吸入器において、貯溜部と呼吸口との間の第1通路に
空気流通面積が第1の通路よりも大きい混合部を設けた
薬剤吸入器。この場合、薬剤が均一に分布する空気を体
内に吸入させることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、空気通過部材
を通過する空気によって薬剤を飛散させて薬剤を含む空
気を生成するため、フロンガスを用いることなく薬剤を
体内に吸入させることができる。又、空気通過部材を通
過する空気はその流速が速くなるため、貯溜部に貯溜さ
れた薬剤を空気通過部材を通過した空気によって効率よ
く飛散させることができる。従って、薬剤が含まれた空
気を効率よく生成することができ、その空気を効率よく
患者の体内に吸入させることができる。
を通過する空気によって薬剤を飛散させて薬剤を含む空
気を生成するため、フロンガスを用いることなく薬剤を
体内に吸入させることができる。又、空気通過部材を通
過する空気はその流速が速くなるため、貯溜部に貯溜さ
れた薬剤を空気通過部材を通過した空気によって効率よ
く飛散させることができる。従って、薬剤が含まれた空
気を効率よく生成することができ、その空気を効率よく
患者の体内に吸入させることができる。
【0038】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、患者の体内から排出された空気によ
って貯溜部の薬剤が飛散しても、その薬剤は空気通過部
材における多数の小孔以外の箇所にぶつかる。従って、
患者の呼気時において、貯溜部に貯溜された薬剤を吹き
飛ばされにくくすることができる。
発明の効果に加え、患者の体内から排出された空気によ
って貯溜部の薬剤が飛散しても、その薬剤は空気通過部
材における多数の小孔以外の箇所にぶつかる。従って、
患者の呼気時において、貯溜部に貯溜された薬剤を吹き
飛ばされにくくすることができる。
【0039】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、患者の体内の空気は貯溜部を通過す
ることなく薬剤吸入器の外部へ排出されるため、貯溜部
に貯溜された薬剤が湿るのを防止することができる。
発明の効果に加え、患者の体内の空気は貯溜部を通過す
ることなく薬剤吸入器の外部へ排出されるため、貯溜部
に貯溜された薬剤が湿るのを防止することができる。
【図1】本実施形態の薬剤吸入器を示す断面図。
【図2】逆止弁を示す分解斜視図。
【図3】網の網目を示す平面図。
【図4】薬剤吸入器に吸入補助具(スペーサ)を取り付
けた状態を示す破断側面図。
けた状態を示す破断側面図。
11…薬剤吸入器、12…本体、16…呼吸口、17…
呼気口、18…貯溜部としての薬剤供給管、19…外気
吸入口、20…第1の通路、21…第2の通路、22…
逆止部材としての逆止弁、28…空気通過部材としての
網、29…小孔としての網目。
呼気口、18…貯溜部としての薬剤供給管、19…外気
吸入口、20…第1の通路、21…第2の通路、22…
逆止部材としての逆止弁、28…空気通過部材としての
網、29…小孔としての網目。
Claims (3)
- 【請求項1】 本体(12)に形成された呼吸口(1
6)を口に当てて呼吸することにより、薬剤を含んだ空
気が体内に吸入されるようにした薬剤吸入器において、 前記本体(12)に外気吸入口(19)を形成し、その
外気吸入口(19)と呼吸口(16)とを連通する第1
の通路(20)を設け、更に第1の通路(20)には空
気通過面積が第1の通路(20)よりも小さい空気通過
部材(28)を設け、前記空気通過部材(28)の呼吸
口(16)側に薬剤を貯溜するための貯溜部(18)を
設けた薬剤吸入器。 - 【請求項2】 前記空気通過部材(28)には第1の通
路(20)を流れる空気が空気通過部材(28)を通過
できるように多数の小孔(29)が形成されている請求
項1記載の薬剤吸入器。 - 【請求項3】 前記本体(12)には呼気口(17)が
形成され、その呼気口(17)を空気通過部材(28)
と呼吸口(16)との間における第1の通路(20)に
連通させる第2の通路(21)を設け、第2の通路(2
1)には第1の通路(20)側から呼気口(17)側へ
のみ空気を流通させる逆止部材(22)が設けられ、前
記空気通過部材(28)はその空気流通抵抗が前記逆止
部材(22)の空気流通抵抗よりも大きいものである請
求項1記載の薬剤吸入器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17368795A JP2838057B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 薬剤吸入器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17368795A JP2838057B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 薬剤吸入器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924097A true JPH0924097A (ja) | 1997-01-28 |
JP2838057B2 JP2838057B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=15965251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17368795A Expired - Fee Related JP2838057B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 薬剤吸入器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2838057B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006500179A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-05 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 粉末吸入器 |
WO2006100933A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co., Ltd. | 吸入器 |
WO2006100934A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co., Ltd. | 吸入器 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP17368795A patent/JP2838057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006500179A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-05 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 粉末吸入器 |
WO2006100933A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co., Ltd. | 吸入器 |
WO2006100934A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co., Ltd. | 吸入器 |
JP2006255307A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co Ltd | 吸入器 |
JP2006255308A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Omron Healthcare Co Ltd | 吸入器 |
US7878194B2 (en) | 2005-03-18 | 2011-02-01 | Omron Healthcare Co., Ltd. | Inhaler |
JP4650046B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-03-16 | オムロンヘルスケア株式会社 | 吸入器 |
JP4715254B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-07-06 | オムロンヘルスケア株式会社 | 吸入器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2838057B2 (ja) | 1998-12-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |