JPH09240506A - ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置 - Google Patents
ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置Info
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- JPH09240506A JPH09240506A JP4729496A JP4729496A JPH09240506A JP H09240506 A JPH09240506 A JP H09240506A JP 4729496 A JP4729496 A JP 4729496A JP 4729496 A JP4729496 A JP 4729496A JP H09240506 A JPH09240506 A JP H09240506A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ステアリングホイール2にスポーク角セ
ンサ31、車輪16にトー角センサ43を取付ける工程
と、ステアリングホイール2を遊びの角度δ以上右又は
左に切り、次に前記とは逆方向に遊びの角度δ以上切る
工程と、調整前のスポーク角とトー角との関係を求める
工程と、基準とすべきスポーク角とトー角との関係を求
める工程と、ステアリングホイール2を中立位置を含む
所定範囲内に戻す工程と、トー角の補正値を求め表示手
段54に表示する工程と、トー角を調整する工程とから
なる。 【効果】 遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すこと
がなく、迅速に精度良く調整を行うことができる。ま
た、トー角調整時のステアリングホイールの人手あるい
は治具による固定は必要ないので、1人作業ができ、ま
た、ステアリングホイールに傷を付けることはない。
ンサ31、車輪16にトー角センサ43を取付ける工程
と、ステアリングホイール2を遊びの角度δ以上右又は
左に切り、次に前記とは逆方向に遊びの角度δ以上切る
工程と、調整前のスポーク角とトー角との関係を求める
工程と、基準とすべきスポーク角とトー角との関係を求
める工程と、ステアリングホイール2を中立位置を含む
所定範囲内に戻す工程と、トー角の補正値を求め表示手
段54に表示する工程と、トー角を調整する工程とから
なる。 【効果】 遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すこと
がなく、迅速に精度良く調整を行うことができる。ま
た、トー角調整時のステアリングホイールの人手あるい
は治具による固定は必要ないので、1人作業ができ、ま
た、ステアリングホイールに傷を付けることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車輪のトー
角と同時にステアリングスポーク角の調整を行う技術に
関する。
角と同時にステアリングスポーク角の調整を行う技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来のステアリングホイールスポ
ーク角の調整方法を示す。図10は従来のステアリング
スポーク角調整方法のフロー図であり、ST××はステ
ップ番号である。 ST100…ステアリングホイールに水準器をセットす
る。 ST101…ステアリングホイールを人手で中立位置に
合わせる。 ST102…作業者がステアリングホイールを押える。
または、治具でステアリングホイールを固定する。
ーク角の調整方法を示す。図10は従来のステアリング
スポーク角調整方法のフロー図であり、ST××はステ
ップ番号である。 ST100…ステアリングホイールに水準器をセットす
る。 ST101…ステアリングホイールを人手で中立位置に
合わせる。 ST102…作業者がステアリングホイールを押える。
または、治具でステアリングホイールを固定する。
【0003】ST103…左・右前輪のトー角を調整す
る。 ST104…トー角を計測する。 ST105…もし、トー角が不合格(NO)ならば、S
T103に戻る。トー角が合格(YES)ならば、トー
角及びステアリングスポーク角調整は終了である。 ST106…ステアリングホイールの人手もしくは治具
による固定を解除する。
る。 ST104…トー角を計測する。 ST105…もし、トー角が不合格(NO)ならば、S
T103に戻る。トー角が合格(YES)ならば、トー
角及びステアリングスポーク角調整は終了である。 ST106…ステアリングホイールの人手もしくは治具
による固定を解除する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ST102→ST
106の間ステアリングホイールを固定する必要があ
る。人手で固定する場合は、トー角調整を実施する作業
者とステアリングホイールを固定する作業者とが必要と
なる。又、治具で固定する場合は、治具設備を設けなけ
ればならず、治具の取付け、取外し作業が必要となる。
106の間ステアリングホイールを固定する必要があ
る。人手で固定する場合は、トー角調整を実施する作業
者とステアリングホイールを固定する作業者とが必要と
なる。又、治具で固定する場合は、治具設備を設けなけ
ればならず、治具の取付け、取外し作業が必要となる。
【0005】もう一つ重要なことは、人手もしくは治具
で固定しても、ステアリングギアボックスのギアバック
ラッシュ分だけはトー角が右又は左にずれてしまい、ト
ー角が合格したにもかかわらず、直進走行時にステアリ
ングスポーク角が中立位置から上記バックラッシュ分だ
けずれるという不都合がある。本発明の目的は、バック
ラッシュの影響が残らず、且つ少ない人手で実施可能な
ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置を提
供することにある。
で固定しても、ステアリングギアボックスのギアバック
ラッシュ分だけはトー角が右又は左にずれてしまい、ト
ー角が合格したにもかかわらず、直進走行時にステアリ
ングスポーク角が中立位置から上記バックラッシュ分だ
けずれるという不都合がある。本発明の目的は、バック
ラッシュの影響が残らず、且つ少ない人手で実施可能な
ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、ステアリングホイールの中立位
置と車輪の直進走行向きとを合致させるための調整方法
であって、ステアリングホイールのステアリングスポー
クにスポーク角センサを取付けるとともに車輪にトー角
センサを取付ける工程と、ステアリングホイールをステ
アリングホイールの遊びの角度以上右又は左に切り、次
に前記とは逆方向にステアリングホイールを遊びの角度
以上切る工程と、遊びの角度を求め、トー角0゜におけ
る遊びの角度の中央位置でのスポーク角オフセット量を
求め、既知のスポーク角とトー角のとの関係を表わす直
線の傾きを求め、これら遊びの角度、オフセット量及び
直線の傾きとから調整前のスポーク角とトー角との関係
を求める工程と、傾き、遊びの角度及び直進時の基準ト
ー角から基準とすべきスポーク角とトー角との関係を求
める工程と、ステアリングホイールを中立位置を含む所
定範囲内に戻す工程と、調整前の関係及び基準とすべき
関係からトー角の補正値を求め表示手段に表示する工程
と、表示されたトー角の補正値によりトー角を調整する
工程とからなる。
に本発明の請求項1は、ステアリングホイールの中立位
置と車輪の直進走行向きとを合致させるための調整方法
であって、ステアリングホイールのステアリングスポー
クにスポーク角センサを取付けるとともに車輪にトー角
センサを取付ける工程と、ステアリングホイールをステ
アリングホイールの遊びの角度以上右又は左に切り、次
に前記とは逆方向にステアリングホイールを遊びの角度
以上切る工程と、遊びの角度を求め、トー角0゜におけ
る遊びの角度の中央位置でのスポーク角オフセット量を
求め、既知のスポーク角とトー角のとの関係を表わす直
線の傾きを求め、これら遊びの角度、オフセット量及び
直線の傾きとから調整前のスポーク角とトー角との関係
を求める工程と、傾き、遊びの角度及び直進時の基準ト
ー角から基準とすべきスポーク角とトー角との関係を求
める工程と、ステアリングホイールを中立位置を含む所
定範囲内に戻す工程と、調整前の関係及び基準とすべき
関係からトー角の補正値を求め表示手段に表示する工程
と、表示されたトー角の補正値によりトー角を調整する
工程とからなる。
【0007】ステアリングホイールの遊びの角度を計測
し、この遊びの角度を使用してトー角の補正値を算出す
るため、遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すことが
なく、迅速に精度良く調整を行うことができる。また、
トー角調整時のステアリングホイールの人手あるいは治
具による固定は必要ないので、1人作業ができ、また、
ステアリングホイールに傷を付けることはない。
し、この遊びの角度を使用してトー角の補正値を算出す
るため、遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すことが
なく、迅速に精度良く調整を行うことができる。また、
トー角調整時のステアリングホイールの人手あるいは治
具による固定は必要ないので、1人作業ができ、また、
ステアリングホイールに傷を付けることはない。
【0008】請求項2は、ステアリングホイールの中立
位置と車輪の直進走行向きとを合致させるための調整装
置であって、ステアリングホイールのステアリングスポ
ークに取付けてスポーク角を測定するためのスポーク角
センサと、車輪に取付けてトー角を測定するためのトー
角センサと、これらのスポーク角センサ及びトー角セン
サからの各信号を記憶し、既知のスポーク角とトー角と
の関係を表わす直線の傾きを記憶するとともに直進時の
基準トー角を記憶するための記憶手段と、この記憶手段
からの信号に基づいてステアリングホイールの中立位置
からの補正値を演算する演算手段と、この演算手段から
の信号を表示する表示手段とからなる。表示手段にトー
角補正値を表示するので、この補正値を0゜にすること
によって簡単に調整作業が行え、表示手段を見ながら1
人で作業ができる。
位置と車輪の直進走行向きとを合致させるための調整装
置であって、ステアリングホイールのステアリングスポ
ークに取付けてスポーク角を測定するためのスポーク角
センサと、車輪に取付けてトー角を測定するためのトー
角センサと、これらのスポーク角センサ及びトー角セン
サからの各信号を記憶し、既知のスポーク角とトー角と
の関係を表わす直線の傾きを記憶するとともに直進時の
基準トー角を記憶するための記憶手段と、この記憶手段
からの信号に基づいてステアリングホイールの中立位置
からの補正値を演算する演算手段と、この演算手段から
の信号を表示する表示手段とからなる。表示手段にトー
角補正値を表示するので、この補正値を0゜にすること
によって簡単に調整作業が行え、表示手段を見ながら1
人で作業ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両のステアリング装
置に取付けたステアリングホイールスポーク角調整装置
の斜視図及びその信号処理部のブロック図であり、ステ
アリング装置1はステアリングホイール2と、このステ
アリングホイール2を回転可能に取付けるステアリング
コラム3と、このステアリングコラム3から回転可能に
延出するコラムシャフト4に一端をジョイント5を介し
て結合するシャフト6と、このシャフト6の他端にジョ
イント7を介して結合するピニオンギア軸8と、このピ
ニオンギア軸8に取付けた図示せぬピニオンギア及びラ
ックギアを収納するギアボックス11と、このギアボッ
クス11内のラックギア両端にボールジョイントによっ
て全方向に揺動可能で且つ回動可能に取付けたタイロッ
ド12,12と、このタイロッド12,12先端に形成
したおねじ12a,12a(片側は省略)にねじ結合す
るタイロッドエンド13,13と、このタイロッドエン
ド13,13をロックするロックナット14,14と、
タイロッドエンド13,13にボールジョイント13
a,13aで結合するナックル15,15と、このナッ
クル15,15に回転可能に図示せぬハブを介して取付
けた前輪16(左前輪を16L、右前輪を16Rとす
る。)とからなる。なお、2aはステアリングスポー
ク、17,17はラックギア両端のボールジョイント部
分を覆うブーツである。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両のステアリング装
置に取付けたステアリングホイールスポーク角調整装置
の斜視図及びその信号処理部のブロック図であり、ステ
アリング装置1はステアリングホイール2と、このステ
アリングホイール2を回転可能に取付けるステアリング
コラム3と、このステアリングコラム3から回転可能に
延出するコラムシャフト4に一端をジョイント5を介し
て結合するシャフト6と、このシャフト6の他端にジョ
イント7を介して結合するピニオンギア軸8と、このピ
ニオンギア軸8に取付けた図示せぬピニオンギア及びラ
ックギアを収納するギアボックス11と、このギアボッ
クス11内のラックギア両端にボールジョイントによっ
て全方向に揺動可能で且つ回動可能に取付けたタイロッ
ド12,12と、このタイロッド12,12先端に形成
したおねじ12a,12a(片側は省略)にねじ結合す
るタイロッドエンド13,13と、このタイロッドエン
ド13,13をロックするロックナット14,14と、
タイロッドエンド13,13にボールジョイント13
a,13aで結合するナックル15,15と、このナッ
クル15,15に回転可能に図示せぬハブを介して取付
けた前輪16(左前輪を16L、右前輪を16Rとす
る。)とからなる。なお、2aはステアリングスポー
ク、17,17はラックギア両端のボールジョイント部
分を覆うブーツである。
【0010】ステアリングホイールスポーク角調整装置
20(以下「スポーク角調整装置20」と記す。)は、
ステアリングホイール2に取付けてスポーク角を測定す
るためのスポーク角測定機構30と、左前輪16L、右
前輪16Rに取付けてそれぞれのトー角を測定するため
のトー角測定機構40と、予めスポーク角調整に必要な
データを入力するための入力手段51と、これらのスポ
ーク角測定機構30、トー角測定機構40からのスポー
ク角信号SA、トー角信号TA及び入力手段51からの入
力信号ISを記憶するための記憶手段52と、この記憶
手段52からの記憶信号MSを受けて演算を行うための
演算手段53と、この演算手段53からの演算信号CS
を受けて表示するための表示手段54とからなる。
20(以下「スポーク角調整装置20」と記す。)は、
ステアリングホイール2に取付けてスポーク角を測定す
るためのスポーク角測定機構30と、左前輪16L、右
前輪16Rに取付けてそれぞれのトー角を測定するため
のトー角測定機構40と、予めスポーク角調整に必要な
データを入力するための入力手段51と、これらのスポ
ーク角測定機構30、トー角測定機構40からのスポー
ク角信号SA、トー角信号TA及び入力手段51からの入
力信号ISを記憶するための記憶手段52と、この記憶
手段52からの記憶信号MSを受けて演算を行うための
演算手段53と、この演算手段53からの演算信号CS
を受けて表示するための表示手段54とからなる。
【0011】スポーク角測定機構30は、スポーク角を
検出するためのスポーク角センサ31と、車室内に固定
してスポーク角センサ31を動かないように支持するた
めの支持部32と、ステアリングホイール12に固定し
てスポーク角センサ31の入力軸に結合する可動治具3
3とからなり、スポーク角センサ31は、前記記憶手段
52に接続し、信号を送る。なお、34,34はスポー
ク角センサ31の校正に用いる水準器を取付けるための
凸部である。
検出するためのスポーク角センサ31と、車室内に固定
してスポーク角センサ31を動かないように支持するた
めの支持部32と、ステアリングホイール12に固定し
てスポーク角センサ31の入力軸に結合する可動治具3
3とからなり、スポーク角センサ31は、前記記憶手段
52に接続し、信号を送る。なお、34,34はスポー
ク角センサ31の校正に用いる水準器を取付けるための
凸部である。
【0012】トー角測定機構40は、左・右前輪16
L,16Rそれぞれのタイヤ部分を内側と外側から挟む
パッド41,41と、これらのパッド41,41を支持
するアーム42と、このアーム42端部に取付けたトー
角センサ43とからなり、トー角センサ43は、前記記
憶手段52に接続し、信号を送る。
L,16Rそれぞれのタイヤ部分を内側と外側から挟む
パッド41,41と、これらのパッド41,41を支持
するアーム42と、このアーム42端部に取付けたトー
角センサ43とからなり、トー角センサ43は、前記記
憶手段52に接続し、信号を送る。
【0013】ここで、ステアリング装置、スポーク角測
定機構及びトー角測定機構の動作を説明する。まず、ス
テアリングホイール2を右又は左に切ると、ステアリン
グコラム2内を貫通するコラムシャフト4はステアリン
グホイール2と一体になり回転する。この回転は、ジョ
イント5、シャフト6、ジョイント7の順に伝わって、
ピニオンギア軸8を回す。
定機構及びトー角測定機構の動作を説明する。まず、ス
テアリングホイール2を右又は左に切ると、ステアリン
グコラム2内を貫通するコラムシャフト4はステアリン
グホイール2と一体になり回転する。この回転は、ジョ
イント5、シャフト6、ジョイント7の順に伝わって、
ピニオンギア軸8を回す。
【0014】ピニオンギア軸8が回転すると、このピニ
オンギア軸8に取付けギアボックス11内に収納した図
示せぬピニオンギアと長尺のラックギアとが噛み合い、
ギアボックス11内をラックギアが右又は左に摺動す
る。このラックギアの摺動によって、ラックギアと連結
するタイロッド12及びタイロッドエンド13が右又は
左に移動し、タイロッドエンド13を取付けた右前輪1
6R又は左前輪16Lのナックル15の後部を車体内側
へ引っ張る。これにより、上部及び下部に揺動支点を有
するナックル15が揺動し、前輪16が進行方向右又は
左に向く。
オンギア軸8に取付けギアボックス11内に収納した図
示せぬピニオンギアと長尺のラックギアとが噛み合い、
ギアボックス11内をラックギアが右又は左に摺動す
る。このラックギアの摺動によって、ラックギアと連結
するタイロッド12及びタイロッドエンド13が右又は
左に移動し、タイロッドエンド13を取付けた右前輪1
6R又は左前輪16Lのナックル15の後部を車体内側
へ引っ張る。これにより、上部及び下部に揺動支点を有
するナックル15が揺動し、前輪16が進行方向右又は
左に向く。
【0015】ステアリングホイール2を右又は左に切る
と、ステアリングホイール2と一体的に可動治具33が
回転し、この可動治具33と一緒にスポーク角センサ3
1の回転軸が回転して、スポーク角センサ31はスポー
ク角信号SAを発生する。また、前輪16が進行方向右
又は左に向くと、パッド41,41に取付けたアーム4
2が回動し、トー角センサ43の回転軸が回動して、ト
ー角センサ43はトー角信号TAを発生する。
と、ステアリングホイール2と一体的に可動治具33が
回転し、この可動治具33と一緒にスポーク角センサ3
1の回転軸が回転して、スポーク角センサ31はスポー
ク角信号SAを発生する。また、前輪16が進行方向右
又は左に向くと、パッド41,41に取付けたアーム4
2が回動し、トー角センサ43の回転軸が回動して、ト
ー角センサ43はトー角信号TAを発生する。
【0016】以上に述べたスポーク角調整装置の作用を
図2〜図9に基づいて説明する。(符号は図1参照) 図2は本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示すグ
ラフ(第1作用図)であり、ステアリングホイールの遊
び角と、トー角が0゜(車輪が真直ぐ前を向いている状
態)のときのスポーク角のずれ量(オフセット量)とを
求める工程を示す。横軸はスポーク角を表わし、右側に
いくに従い、ステアリングホイール2の右切りの操舵角
が大きくなる。縦軸はトー角を表わし、縦軸の上側にい
くに従い、前輪16が直進方向に対して右向きに大きく
なる。なお、図中の矢印は、スポーク角、トー角の変化
を表わす。
図2〜図9に基づいて説明する。(符号は図1参照) 図2は本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示すグ
ラフ(第1作用図)であり、ステアリングホイールの遊
び角と、トー角が0゜(車輪が真直ぐ前を向いている状
態)のときのスポーク角のずれ量(オフセット量)とを
求める工程を示す。横軸はスポーク角を表わし、右側に
いくに従い、ステアリングホイール2の右切りの操舵角
が大きくなる。縦軸はトー角を表わし、縦軸の上側にい
くに従い、前輪16が直進方向に対して右向きに大きく
なる。なお、図中の矢印は、スポーク角、トー角の変化
を表わす。
【0017】まず、ステアリングホイール2を、例えば
右に切る。切始めのグラフ上の位置をSとする。切始め
は、ステアリングギアボックス11内のラックギアとピ
ニオンギアとのバックラッシュによってステアリングホ
イール2に遊びが生じ、ステアリングホイール2を切っ
てもスポーク角が大きくなるだけで、トー角は増加しな
い。
右に切る。切始めのグラフ上の位置をSとする。切始め
は、ステアリングギアボックス11内のラックギアとピ
ニオンギアとのバックラッシュによってステアリングホ
イール2に遊びが生じ、ステアリングホイール2を切っ
てもスポーク角が大きくなるだけで、トー角は増加しな
い。
【0018】更にステアリングホイール2を切ると、
点からラックギアとピニオンギアとが噛み合い始め、ス
ポーク角の増加に伴ってトー角が増加する。更にステア
リングホイール2を切ってスポーク角をS点からαだけ
大きくした点で、今度は逆にステアリングホイール2
を左に切る。ここで、上記したステアリングホイール2
の遊びによって、スポーク角を小さくしても、トー角は
小さくならない。
点からラックギアとピニオンギアとが噛み合い始め、ス
ポーク角の増加に伴ってトー角が増加する。更にステア
リングホイール2を切ってスポーク角をS点からαだけ
大きくした点で、今度は逆にステアリングホイール2
を左に切る。ここで、上記したステアリングホイール2
の遊びによって、スポーク角を小さくしても、トー角は
小さくならない。
【0019】更に切っていくと、点からスポーク角が
δだけ小さくなった点で再びラックギアとピニオンギ
アとが噛み合い始め、スポーク角の減少に伴ってトー角
が減少する。このδがステアリングホイールの遊び角で
ある。点を過ぎてすぐの点からスポーク角がβだけ
減少したE点に達した時点でステアリングホイール2の
回転を止める。E点まで回転させるのは、点の位置を
正しく求めるためである。以上より、ステアリングホイ
ール2の遊び角δ、トー角が0゜のときのスポーク角の
オフセット量e(点からスポーク角がδ/2だけ小さ
い点のスポーク角)が求まる。
δだけ小さくなった点で再びラックギアとピニオンギ
アとが噛み合い始め、スポーク角の減少に伴ってトー角
が減少する。このδがステアリングホイールの遊び角で
ある。点を過ぎてすぐの点からスポーク角がβだけ
減少したE点に達した時点でステアリングホイール2の
回転を止める。E点まで回転させるのは、点の位置を
正しく求めるためである。以上より、ステアリングホイ
ール2の遊び角δ、トー角が0゜のときのスポーク角の
オフセット量e(点からスポーク角がδ/2だけ小さ
い点のスポーク角)が求まる。
【0020】図3は本発明に係るスポーク角調整装置の
作用を示すグラフ(第2作用図)であり、スポーク角と
トー角との既知の関係を示す。横軸はスポーク角を表わ
し、軸の右側にいくに従い、ステアリングホイール2の
右切りの操舵角が大きくなる。また、軸の左側にいくに
従い、ステアリングホイール2の左切りの操舵角が大き
くなる。縦軸はトー角を表わし、軸の上側にいくに従
い、前輪16が直進方向に対して右向きに大きくなる。
また、軸の下側にいくに従い、前輪16が直進方向に対
して左向きに大きくなる。以下同様に図6まで横軸はス
ポーク角、縦軸はトー角を表わす。
作用を示すグラフ(第2作用図)であり、スポーク角と
トー角との既知の関係を示す。横軸はスポーク角を表わ
し、軸の右側にいくに従い、ステアリングホイール2の
右切りの操舵角が大きくなる。また、軸の左側にいくに
従い、ステアリングホイール2の左切りの操舵角が大き
くなる。縦軸はトー角を表わし、軸の上側にいくに従
い、前輪16が直進方向に対して右向きに大きくなる。
また、軸の下側にいくに従い、前輪16が直進方向に対
して左向きに大きくなる。以下同様に図6まで横軸はス
ポーク角、縦軸はトー角を表わす。
【0021】スポーク角とトー角との関係は、スポーク
角が小さい範囲(±10゜以内)では、比例すると見な
すことができ、直線的に変化する。この直線の傾きa
は、上記のラックギアとピニオンギアとのギア比によっ
て決まり、ステアリングホイール2の操舵力や応答性に
影響する。この直線の傾きaは、予め入力手段51から
入力し、記憶手段52に記憶しておく。
角が小さい範囲(±10゜以内)では、比例すると見な
すことができ、直線的に変化する。この直線の傾きa
は、上記のラックギアとピニオンギアとのギア比によっ
て決まり、ステアリングホイール2の操舵力や応答性に
影響する。この直線の傾きaは、予め入力手段51から
入力し、記憶手段52に記憶しておく。
【0022】図4(a)〜(e)は本発明に係るスポー
ク角調整装置の作用を示すグラフ(第3作用図)であ
り、上記の第1,2作用図で得られたデータに基づい
て、調整前のスポーク角とトー角との関係を表わす閉曲
線を得る方法を順に示す。(a)は第1作用図で得られ
たデータ、(b)は第2作用図で得られたデータ、
(c)はスポーク角のデータ範囲、(d)は(a)〜
(c)より得られた3つの直線、(e)は(d)より得
られた閉曲線を示す。
ク角調整装置の作用を示すグラフ(第3作用図)であ
り、上記の第1,2作用図で得られたデータに基づい
て、調整前のスポーク角とトー角との関係を表わす閉曲
線を得る方法を順に示す。(a)は第1作用図で得られ
たデータ、(b)は第2作用図で得られたデータ、
(c)はスポーク角のデータ範囲、(d)は(a)〜
(c)より得られた3つの直線、(e)は(d)より得
られた閉曲線を示す。
【0023】(a)において、第1作用図より、ステア
リングホイール2の遊び角δ及びトー角が0゜のときの
スポーク角のオフセット量eを得る。(b)において、
第2作用図より、スポーク角とトー角との関係を示す直
線の傾きaを得る。(c)において、スポーク角とトー
角との関係が直線的に変化すると見なせる範囲はスポー
ク角で±r以内(=±10゜以内)である。トー角の調
整はこの範囲で行う。
リングホイール2の遊び角δ及びトー角が0゜のときの
スポーク角のオフセット量eを得る。(b)において、
第2作用図より、スポーク角とトー角との関係を示す直
線の傾きaを得る。(c)において、スポーク角とトー
角との関係が直線的に変化すると見なせる範囲はスポー
ク角で±r以内(=±10゜以内)である。トー角の調
整はこの範囲で行う。
【0024】(d)において、上記(a)〜(c)よ
り、3つの直線y=a(x−e)、y=a(x−e
−δ/2)、y=a(x−e+δ/2)を得る。
(e)において、(d)に示した2つの直線y=a(x
−e−δ/2)及びy=a(x−e+δ/2)と、直線
y=a(x−e−δ/2)とx=+rとの交点P1を通
るx軸に平行な線分P1P2(長さδ)と、y=a(x
−e+δ/2)とx=−rとの交点P3を通るx軸に平
行な線分P3P4(長さδ)とから、スポーク角とトー
角との関係を示す閉曲線P3P4P1P2P3を得る。
り、3つの直線y=a(x−e)、y=a(x−e
−δ/2)、y=a(x−e+δ/2)を得る。
(e)において、(d)に示した2つの直線y=a(x
−e−δ/2)及びy=a(x−e+δ/2)と、直線
y=a(x−e−δ/2)とx=+rとの交点P1を通
るx軸に平行な線分P1P2(長さδ)と、y=a(x
−e+δ/2)とx=−rとの交点P3を通るx軸に平
行な線分P3P4(長さδ)とから、スポーク角とトー
角との関係を示す閉曲線P3P4P1P2P3を得る。
【0025】図5は本発明に係るスポーク角調整装置の
作用を示すグラフ(第4作用図)であり、調整前のスポ
ーク角とトー角との関係を求める工程を示す。図4で示
した第3作用図の工程から、調整前のスポーク角とトー
角との関係を示す閉曲線ABCDAを得る。
作用を示すグラフ(第4作用図)であり、調整前のスポ
ーク角とトー角との関係を求める工程を示す。図4で示
した第3作用図の工程から、調整前のスポーク角とトー
角との関係を示す閉曲線ABCDAを得る。
【0026】閉曲線ABCDAの辺AB及び辺BCは、
ステアリングホイール2を右回転させたときの遊び部分
及び比例部分であり、辺CD及び辺DAは、ステアリン
グホイール2を左回転させたときの遊び部分及び比例部
分である。また、直線L1は、辺AB、辺CDそれぞれ
の中間位置を通る。辺BC、辺DA及び直線L1の傾き
はaである。なお、図中の矢印f…及び矢印g…は、右
及び左回転でのスポーク角、トー角の変化する方向であ
る。
ステアリングホイール2を右回転させたときの遊び部分
及び比例部分であり、辺CD及び辺DAは、ステアリン
グホイール2を左回転させたときの遊び部分及び比例部
分である。また、直線L1は、辺AB、辺CDそれぞれ
の中間位置を通る。辺BC、辺DA及び直線L1の傾き
はaである。なお、図中の矢印f…及び矢印g…は、右
及び左回転でのスポーク角、トー角の変化する方向であ
る。
【0027】図6は本発明に係るスポーク角調整装置の
作用を示すグラフ(第5作用図)であり、基準とすべき
スポーク角とトー角との関係を求める工程を示す。図5
の閉曲線ABCDAと直線L1とで構成する図形61を
y軸方向に平行移動し、図5に示した直線L1とy軸と
の交点P5が、スポーク角0゜のときに基準トー角がt
となる点P6に重なるようにして、基準とすべきスポー
ク角とトー角との関係を示す図形62を得る。
作用を示すグラフ(第5作用図)であり、基準とすべき
スポーク角とトー角との関係を求める工程を示す。図5
の閉曲線ABCDAと直線L1とで構成する図形61を
y軸方向に平行移動し、図5に示した直線L1とy軸と
の交点P5が、スポーク角0゜のときに基準トー角がt
となる点P6に重なるようにして、基準とすべきスポー
ク角とトー角との関係を示す図形62を得る。
【0028】図形62は、閉曲線UVWXUと直線L2
とからなる。閉曲線UVWXUの辺UV及び辺VWは、
ステアリングホイール2を右回転させたときの遊び部分
及び比例部分であり、辺WX及び辺XUは、ステアリン
グホイール2を左回転させたときの遊び部分及び比例部
分である。直線L2は、辺UV、辺WXそれぞれの中間
位置を通る。辺VW、辺XU及び直線L2の傾きはaで
ある。なお、図中の矢印h…及び矢印i…は、右及び左
回転でのスポーク角、トー角の変化する方向である。
とからなる。閉曲線UVWXUの辺UV及び辺VWは、
ステアリングホイール2を右回転させたときの遊び部分
及び比例部分であり、辺WX及び辺XUは、ステアリン
グホイール2を左回転させたときの遊び部分及び比例部
分である。直線L2は、辺UV、辺WXそれぞれの中間
位置を通る。辺VW、辺XU及び直線L2の傾きはaで
ある。なお、図中の矢印h…及び矢印i…は、右及び左
回転でのスポーク角、トー角の変化する方向である。
【0029】図7は本発明に係るスポーク角調整装置の
作用を示す模式図(第6作用図)であり、例えば、右に
ステアリングホイール2(図1参照)を角度θ(スポー
ク角θ)だけ切った時に、右前輪16Rの調整前トー角
が、図5に示した閉曲線ABCDAの辺BCよりt2に
なるとすると、これは、図7において、右前輪16Rが
直進方向に延びる直線Mに対して右にトー角t2だけ傾
くことを表わす。
作用を示す模式図(第6作用図)であり、例えば、右に
ステアリングホイール2(図1参照)を角度θ(スポー
ク角θ)だけ切った時に、右前輪16Rの調整前トー角
が、図5に示した閉曲線ABCDAの辺BCよりt2に
なるとすると、これは、図7において、右前輪16Rが
直進方向に延びる直線Mに対して右にトー角t2だけ傾
くことを表わす。
【0030】また、右前輪16Rの基準トー角は、図6
に示した閉曲線UVWXUの辺VWよりt3になるとす
ると、これは、図7において、右前輪16Rが直線Mに
対して右にトー角t3だけ傾くことを表わす。従って、
t3とt2との差がトー角の補正値Cとなる。この補正
値Cは表示手段54(図1参照)に表示される。ここ
で、得られた補正値Cは、左・右前輪16L,16Rの
一方のものであり、他方についても同様にして補正値を
算出する。
に示した閉曲線UVWXUの辺VWよりt3になるとす
ると、これは、図7において、右前輪16Rが直線Mに
対して右にトー角t3だけ傾くことを表わす。従って、
t3とt2との差がトー角の補正値Cとなる。この補正
値Cは表示手段54(図1参照)に表示される。ここ
で、得られた補正値Cは、左・右前輪16L,16Rの
一方のものであり、他方についても同様にして補正値を
算出する。
【0031】図8は本発明に係るトー角調整の説明図
(第7作用図)であり、トー角を調整する工程を示す。
車体下部より表示手段54に表示された補正値Cを見な
がら、一方の前輪16内側にあるタイロッドエンド13
のロックナット14を緩め、タイロッド12を回して、
タイロッド12とタイロッドエンド13との連結部分を
伸縮し、補正値Cが0゜になるようにする。終了したら
ロックナット14を締め、他方の前輪16についても同
様に行えば調整は完了である。
(第7作用図)であり、トー角を調整する工程を示す。
車体下部より表示手段54に表示された補正値Cを見な
がら、一方の前輪16内側にあるタイロッドエンド13
のロックナット14を緩め、タイロッド12を回して、
タイロッド12とタイロッドエンド13との連結部分を
伸縮し、補正値Cが0゜になるようにする。終了したら
ロックナット14を締め、他方の前輪16についても同
様に行えば調整は完了である。
【0032】以上のスポーク角調整方法について全体の
流れがわかるように再度説明する。図9は本発明に係る
スポーク角調整方法のフロー図であり、ST××はステ
ップ番号である。(符号は図1参照) ST01…図1に示す要領でスポーク角センサ31及び
トー角センサ43,43を取付ける。 ST02…人手でステアリングホイール2を右に角度
α、左に角度βだけ切る。原則としてα>βとする。
流れがわかるように再度説明する。図9は本発明に係る
スポーク角調整方法のフロー図であり、ST××はステ
ップ番号である。(符号は図1参照) ST01…図1に示す要領でスポーク角センサ31及び
トー角センサ43,43を取付ける。 ST02…人手でステアリングホイール2を右に角度
α、左に角度βだけ切る。原則としてα>βとする。
【0033】ST03…ST02を実施した結果、表示
手段54に図2に示すグラフを描かせることができる。
このグラフからステアリングホイール2の遊び角δ、ス
ポーク角オフセット量eを求める。 ST04…入力手段51から予め入力しておいたトー角
の傾きaとST03で求めたステアリングホイール2の
遊び角δ及びスポーク角オフセット量eとから、修正前
のスポーク角とトー角との関係を求める。
手段54に図2に示すグラフを描かせることができる。
このグラフからステアリングホイール2の遊び角δ、ス
ポーク角オフセット量eを求める。 ST04…入力手段51から予め入力しておいたトー角
の傾きaとST03で求めたステアリングホイール2の
遊び角δ及びスポーク角オフセット量eとから、修正前
のスポーク角とトー角との関係を求める。
【0034】ST05…既知の傾きa、ステアリングホ
イール2の遊び角δ、直進時の基準トー角tから、基準
とすべきスポーク角とトー角との関係を求める。 ST06…ステアリングホイール2を回転させて、所定
スポーク角範囲内に合せる。 ST07…スポーク角θにおけるトー角補正値Cを求
め、表示手段54に表示する。 ST08…表示手段54を見ながらトー角を調整する。
イール2の遊び角δ、直進時の基準トー角tから、基準
とすべきスポーク角とトー角との関係を求める。 ST06…ステアリングホイール2を回転させて、所定
スポーク角範囲内に合せる。 ST07…スポーク角θにおけるトー角補正値Cを求
め、表示手段54に表示する。 ST08…表示手段54を見ながらトー角を調整する。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のステアリングスポーク角調整方法は、
ステアリングホイールの中立位置と車輪の直進走行向き
とを合致させるための調整方法であって、ステアリング
ホイールのステアリングスポークにスポーク角センサを
取付けるとともに車輪にトー角センサを取付ける工程
と、ステアリングホイールをステアリングホイールの遊
びの角度以上右又は左に切り、次に前記とは逆方向にス
テアリングホイールを遊びの角度以上切る工程と、遊び
の角度を求め、トー角0゜における遊びの角度の中央位
置でのスポーク角オフセット量を求め、既知のスポーク
角とトー角のとの関係を表わす直線の傾きを求め、これ
ら遊びの角度、オフセット量及び直線の傾きとから調整
前のスポーク角とトー角との関係を求める工程と、傾
き、遊びの角度及び直進時の基準トー角から基準とすべ
きスポーク角とトー角との関係を求める工程と、ステア
リングホイールを中立位置を含む所定範囲内に戻す工程
と、調整前の関係及び基準とすべき関係からトー角の補
正値を求め表示手段に表示する工程と、表示されたトー
角の補正値によりトー角を調整する工程とからなるの
で、ステアリングホイールの遊びの角度を計測し、この
遊びの角度を使用してトー角の補正値を算出するため、
遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すことがなく、迅
速に精度良く調整を行うことができる。また、トー角調
整時のステアリングホイールの人手あるいは治具による
固定は必要ないので、1人作業ができ、また、ステアリ
ングホイールに傷を付けることはない。
する。請求項1のステアリングスポーク角調整方法は、
ステアリングホイールの中立位置と車輪の直進走行向き
とを合致させるための調整方法であって、ステアリング
ホイールのステアリングスポークにスポーク角センサを
取付けるとともに車輪にトー角センサを取付ける工程
と、ステアリングホイールをステアリングホイールの遊
びの角度以上右又は左に切り、次に前記とは逆方向にス
テアリングホイールを遊びの角度以上切る工程と、遊び
の角度を求め、トー角0゜における遊びの角度の中央位
置でのスポーク角オフセット量を求め、既知のスポーク
角とトー角のとの関係を表わす直線の傾きを求め、これ
ら遊びの角度、オフセット量及び直線の傾きとから調整
前のスポーク角とトー角との関係を求める工程と、傾
き、遊びの角度及び直進時の基準トー角から基準とすべ
きスポーク角とトー角との関係を求める工程と、ステア
リングホイールを中立位置を含む所定範囲内に戻す工程
と、調整前の関係及び基準とすべき関係からトー角の補
正値を求め表示手段に表示する工程と、表示されたトー
角の補正値によりトー角を調整する工程とからなるの
で、ステアリングホイールの遊びの角度を計測し、この
遊びの角度を使用してトー角の補正値を算出するため、
遊びの角度の影響で何度も調整を繰返すことがなく、迅
速に精度良く調整を行うことができる。また、トー角調
整時のステアリングホイールの人手あるいは治具による
固定は必要ないので、1人作業ができ、また、ステアリ
ングホイールに傷を付けることはない。
【0036】請求項2のステアリングスポーク角調整装
置は、ステアリングホイールの中立位置と車輪の直進走
行向きとを合致させるための調整装置であって、ステア
リングホイールのステアリングスポークに取付けてスポ
ーク角を測定するためのスポーク角センサと、車輪に取
付けてトー角を測定するためのトー角センサと、これら
のスポーク角センサ及びトー角センサからの各信号を記
憶し、既知のスポーク角とトー角との関係を表わす直線
の傾きを記憶するとともに直進時の基準トー角を記憶す
るための記憶手段と、この記憶手段からの信号に基づい
てステアリングホイールの中立位置からの補正値を演算
する演算手段と、この演算手段からの信号を表示する表
示手段とからなるので、表示手段にトー角補正値を表示
するため、この補正値を0゜にすることによって簡単に
調整作業が行え、表示手段を見ながら1人で作業がで
き、作業性が向上できる。
置は、ステアリングホイールの中立位置と車輪の直進走
行向きとを合致させるための調整装置であって、ステア
リングホイールのステアリングスポークに取付けてスポ
ーク角を測定するためのスポーク角センサと、車輪に取
付けてトー角を測定するためのトー角センサと、これら
のスポーク角センサ及びトー角センサからの各信号を記
憶し、既知のスポーク角とトー角との関係を表わす直線
の傾きを記憶するとともに直進時の基準トー角を記憶す
るための記憶手段と、この記憶手段からの信号に基づい
てステアリングホイールの中立位置からの補正値を演算
する演算手段と、この演算手段からの信号を表示する表
示手段とからなるので、表示手段にトー角補正値を表示
するため、この補正値を0゜にすることによって簡単に
調整作業が行え、表示手段を見ながら1人で作業がで
き、作業性が向上できる。
【図1】本発明に係る車両のステアリング装置に取付け
たステアリングホイールスポーク角調整装置の斜視図及
びその信号処理部のブロック図
たステアリングホイールスポーク角調整装置の斜視図及
びその信号処理部のブロック図
【図2】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
グラフ(第1作用図)
グラフ(第1作用図)
【図3】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
グラフ(第2作用図)
グラフ(第2作用図)
【図4】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
グラフ(第3作用図)
グラフ(第3作用図)
【図5】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
グラフ(第4作用図)
グラフ(第4作用図)
【図6】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
グラフ(第5作用図)
グラフ(第5作用図)
【図7】本発明に係るスポーク角調整装置の作用を示す
模式図(第6作用図)
模式図(第6作用図)
【図8】本発明に係るトー角調整の説明図(第7作用
図)
図)
【図9】本発明に係るスポーク角調整方法のフロー図
【図10】従来のステアリングスポーク角調整方法のフ
ロー図
ロー図
2…ステアリングホイール、2a…ステアリングスポー
ク、12…タイロッド、14…ロックナット、16…車
輪(前輪)、20…ステアリングホイールスポーク角調
整装置、31…スポーク角センサ、43…トー角セン
サ、51…入力手段、52…記憶手段、53…演算手
段、54…表示手段、a…既知のスポーク角とトー角と
の関係を表わす直線の傾き、C…トー角の補正値、e…
オフセット量、t…直進時の基準トー角、δ…ステアリ
ングホイールの遊びの角度(ステアリングホイールの遊
び角)、ABCDA…調整前のスポーク角とトー角との
関係(閉曲線)、UVWXU…基準とすべきスポーク角
とトー角との関係(閉曲線)。
ク、12…タイロッド、14…ロックナット、16…車
輪(前輪)、20…ステアリングホイールスポーク角調
整装置、31…スポーク角センサ、43…トー角セン
サ、51…入力手段、52…記憶手段、53…演算手
段、54…表示手段、a…既知のスポーク角とトー角と
の関係を表わす直線の傾き、C…トー角の補正値、e…
オフセット量、t…直進時の基準トー角、δ…ステアリ
ングホイールの遊びの角度(ステアリングホイールの遊
び角)、ABCDA…調整前のスポーク角とトー角との
関係(閉曲線)、UVWXU…基準とすべきスポーク角
とトー角との関係(閉曲線)。
フロントページの続き (72)発明者 篠原 勉 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 (72)発明者 竹嶋 明男 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリングホイールの中立位置と車輪
の直進走行向きとを合致させるための調整方法であっ
て、 ステアリングホイールのステアリングスポークにスポー
ク角センサを取付けるとともに車輪にトー角センサを取
付ける工程と、 ステアリングホイールをステアリングホイールの遊びの
角度以上右又は左に切り、次に前記とは逆方向にステア
リングホイールを前記遊びの角度以上切る工程と、 前記遊びの角度を求め、トー角0゜における前記遊びの
角度の中央位置でのスポーク角オフセット量を求め、既
知のスポーク角とトー角のとの関係を表わす直線の傾き
を求め、これら遊びの角度、オフセット量及び直線の傾
きとから調整前のスポーク角とトー角との関係を求める
工程と、 前記傾き、前記遊びの角度及び直進時の基準トー角から
基準とすべきスポーク角とトー角との関係を求める工程
と、 ステアリングホイールを中立位置を含む所定範囲内に戻
す工程と、 前記調整前の関係及び前記基準とすべき関係からトー角
の補正値を求め表示手段に表示する工程と、 表示されたトー角の補正値によりトー角を調整する工程
とからなることを特徴とするステアリングスポーク角調
整方法。 - 【請求項2】 ステアリングホイールの中立位置と車輪
の直進走行向きとを合致させるための調整装置であっ
て、ステアリングホイールのステアリングスポークに取
付けてスポーク角を測定するためのスポーク角センサ
と、車輪に取付けてトー角を測定するためのトー角セン
サと、これらのスポーク角センサ及びトー角センサから
の各信号を記憶し、既知のスポーク角とトー角との関係
を表わす直線の傾きを記憶するとともに直進時の基準ト
ー角を記憶するための記憶手段と、この記憶手段からの
信号に基づいてステアリングホイールの中立位置からの
補正値を演算する演算手段と、この演算手段からの信号
を表示する表示手段とからなることを特徴とするステア
リングスポーク角調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4729496A JPH09240506A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4729496A JPH09240506A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240506A true JPH09240506A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12771273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4729496A Pending JPH09240506A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ステアリングスポーク角調整方法及びこの調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09240506A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6323515B1 (en) | 1997-08-29 | 2001-11-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Non-volatile memory and semiconductor device |
US6667494B1 (en) | 1997-08-19 | 2003-12-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and semiconductor display device |
JP2007078477A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Altia Hashimoto Co Ltd | ホイ−ルアライメント測定方法およびその測定装置 |
JP2007078478A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Altia Hashimoto Co Ltd | ホイ−ルアライメント測定方法およびその測定装置 |
JP2008094137A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Honda Motor Co Ltd | ステアリングホイールのスポーク角調整方法 |
US9053679B2 (en) | 1997-09-03 | 2015-06-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor display device correcting system and correcting method of semiconductor display device |
CN112519885A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-19 | 天津清智科技有限公司 | 一种基于组合惯导的汽车转向自由行程测量方法 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP4729496A patent/JPH09240506A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008094137A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Honda Motor Co Ltd | ステアリングホイールのスポーク角調整方法 |
CN112519885A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-19 | 天津清智科技有限公司 | 一种基于组合惯导的汽车转向自由行程测量方法 |
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