JPH09240091A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH09240091A
JPH09240091A JP8045296A JP8045296A JPH09240091A JP H09240091 A JPH09240091 A JP H09240091A JP 8045296 A JP8045296 A JP 8045296A JP 8045296 A JP8045296 A JP 8045296A JP H09240091 A JPH09240091 A JP H09240091A
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正樹 下村
Koichiro Yokoyama
孝一郎 横山
Toshikazu Odaka
俊和 小高
Kazutoshi Kashiwabara
一敏 柏原
Takuya Yasue
拓也 安江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字面に白筋が表れにくいプリンタを提供す
る。 【解決手段】 紙送りローラ330に用紙Pを押し付け
る複数個の圧接ローラのうちの一部の圧接ローラ351
bが、他の圧接ローラ351aよりも用紙送り方向下流
側にずらして配置されている。複数個の圧接ローラは、
少なくともひとつの定形サイズの用紙に対して略左右等
しく圧接するように配置されている。印字手段410
は、カラー印字を行なうことのできるインクジェットヘ
ッドであり、紙送りローラ330は、ヘッドの用紙送り
方向において最も近接しているノズル間の距離を最小送
り単位とする紙送り量で用紙を送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタに関する。
特に、その紙送り機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のプリンタの要部を示す模式
側面図、図9は同じく要部の斜視図である。
【0003】これらの図面において、1は紙送りローラ
であり、図示しない駆動機構により回転駆動される。2
はこの紙送りローラ1に沿って設けられた紙送りガイド
である。3,4はこの紙送りガイド2に設けられた第
1,第2の圧接ローラであり、図示しない附勢手段によ
って紙送りローラ1に圧接され、用紙Pを紙送りローラ
1に対して押し付けるようになっている。
【0004】用紙Pはこれら第1,第2の圧接ローラ
3,4の押し付けによって紙送りローラ1に密着し、搬
送力を得て搬送される。
【0005】ヘッド8はインクジェットヘッドであり、
図11に示すように、複数のノズルnからなるノズル列
Nを有している。ヘッド8は図中矢印X11方向または
X22方向に移動しつつノズルnから選択的にインク滴
を吐出し用紙Pに文字その他の画像を印字する。P1は
ヘッド8による一回の印字動作により形成される印字領
域を示しており、前記ノズル列Nの長さLに等しくなっ
ている。
【0006】1回の印字動作が終わると、紙送りローラ
1によって用紙Pが矢印Y方向に上記長さL分だけ送ら
れ、ヘッド8によって次の印字領域P2に印字がなされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリン
タでは、第1,第2の圧接ローラ3,4が、図9に示す
ように、紙送りローラ1の軸線X1と平行な軸線X3,
X4上にそれぞれ一列に並べられていたので、次のよう
な問題があった。
【0008】すなわち、第1の圧接ローラ3を例にして
説明すると、図10に示すように、第1の圧接ローラ3
は、図示しない附勢手段により押圧力F1で紙送りロー
ラ1に圧接されているため、用紙Pの後端部PEが第1
の圧接ローラ3から外れる際に、押圧力F1によって用
紙Pの後端部PEを用紙送り方向(矢印Y1方向)には
じき出そうとする。
【0009】第1の圧接ローラ3は、図9に示したよう
に、軸線X3上に複数個すべてが一列に並べられて設け
られていたので、これら複数個の圧接ローラ3すべてが
同時に用紙Pの後端部PEをはじくこととなり、その結
果、用紙Pの後端部PEが強くはじき出されてしまう。
【0010】このため、所望の紙送り量以上に用紙が送
られてしまい、紙送り量のピッチがずれてしまうという
事態を生じる。
【0011】このようなピッチずれが生じると、図11
に示したような印字領域P1とP2とが離間してしま
い、印字パターンによっては離間した分が印字面に白筋
となって表れてしまう。
【0012】このような事態は、第2の圧接ローラ4か
ら用紙Pの後端部PEが外れる際にも同様に生じる。
【0013】特に、インクジェットヘッドによりフルカ
ラー画像を得ようとした場合には、例えば、図12に示
すように、ヘッド8’に3つのノズル列NR,NB,N
Yを設け、ノズル列NRからは赤色(マゼンダ)のイン
ク滴を、ノズル列NBからは青色(シアン)のインク滴
を、また、ノズル列NYからは黄色(イエロー)のイン
ク滴をそれぞれ選択的に吐出させることによってフルカ
ラーの画像形成が行なわれる。この場合、ノズル列を構
成するノズルnの配置を、例えば図13に示すように、
各色のノズルnが紙送り方向Y1と直交する方向におい
て直線状に並んでいない配置とし、図12に示すよう
に、印字領域P1とP2とを意図的に部分的に重複さ
せ、異なる色のインク滴を重複させることによって高解
像度のカラー画像を形成するということが行なわれる。
印字領域P1とP2との重複部分P12は、印字領域P
1に印字した後、用紙Pを長さL12だけ送ることによ
って形成されるが、この際、印字領域の重複部分P12
中において、異なる色のインク滴が適正に重複するよう
にするためには、高い紙送り精度、少なくとも、ノズル
列の紙送り方向において最も近接しているノズル間の距
離(例えば図13におけるLp)を最小送り単位とする
紙送り精度が要求される。
【0014】しかしながら、上述のように、用紙の後端
部がはじかれることによって、紙送り量のピッチがずれ
てしまうと、白筋が表れてしまい、フルカラー印字では
この白筋が目立ってしまうという問題があった。
【0015】しかも、フルカラー印字を行なおうとする
場合に一般的に用いられるコート紙等は普通紙に比べて
厚手であるため、用紙の後端部が圧接ローラで大きくは
じかれることとなり、白筋が一層目立ちやすかった。
【0016】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、用紙の後端部が圧接ローラから外れる際に、所望の
紙送り量以上に用紙が送られてしまうことを抑えること
ができ、印字面に白筋が表れにくいプリンタを提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のプリンタは、用紙を送る紙送りローラ
と、この紙送りローラの軸線方向に並べられて紙送りロ
ーラに用紙を押し付ける複数個の圧接ローラと、前記紙
送りローラにより送られてきた用紙に印字を行なう印字
手段とを備え、前記軸線方向に並べられた複数個の圧接
ローラのうちの少なくともひとつの圧接ローラが、他の
圧接ローラよりも用紙送り方向下流側にずらして配置さ
れていることを特徴とする。
【0018】請求項2記載のプリンタは、請求項1記載
のプリンタにおいて、前記複数個の圧接ローラは、少な
くともひとつの定形サイズの用紙に対して略左右等しく
圧接するように配置されていることを特徴とする。
【0019】請求項3記載のプリンタは、請求項1また
は2記載のプリンタにおいて、前記印字手段は、異なる
色のインクを吐出する複数のノズル列を備え、これらノ
ズル列からそれぞれインクを吐出することによりカラー
印字を行なうことのできるインクジェットヘッドであ
り、前記紙送りローラは、前記インクジェットヘッドの
用紙送り方向において最も近接しているノズル間の距離
を最小送り単位とする紙送り量で用紙を送るものである
ことを特徴とする。
【0020】
【作用効果】請求項1記載のプリンタによれば、用紙
は、紙送りローラの軸線方向に並べられた複数個の圧接
ローラにより、紙送りローラに押し付けられて搬送され
る。
【0021】圧接ローラは、紙送りローラに圧接されて
いるので、用紙の後端部が圧接ローラから外れる際に
は、用紙の後端部を用紙送り方向にはじき出そうとす
る。
【0022】しかしながら、この請求項1記載のプリン
タによれば、軸線方向に並べられた複数個の圧接ローラ
のうちの少なくともひとつの圧接ローラが、他の圧接ロ
ーラよりも用紙送り方向下流側にずらして配置された構
成となっているので、用紙の後端部は、まず、前記他の
圧接ローラから外れ、その後に、用紙送り方向下流側に
ずらして配置された圧接ローラから外れることとなる。
【0023】すなわち、用紙の後端部は、軸線方向に並
べられた複数の圧接ローラから段階的に外れることとな
る。
【0024】したがって、用紙の後端部は、従来のよう
に、軸線方向に並べられた複数個の圧接ローラすべてに
よって同時に、強い力ではじき出されてしまうというこ
とがなくなり、比較的弱い力で段階的に押し出されるよ
うな状態となる。これにより、所望の紙送り量以上に用
紙が送られてしまうということが抑制される。
【0025】したがって、請求項1記載のプリンタによ
れば、ピッチずれが抑制され、印字面に白筋が表れにく
くなるという効果が得られる。
【0026】したがって、また、この請求項1記載の構
成は請求項3記載のように、異なる色のインクを吐出す
るための複数のノズル列を備え、これらノズル列からそ
れぞれインクを吐出することによりカラー印字を行なう
ことのできるインクジェットヘッドと、このインクジェ
ットヘッドの用紙送り方向において最も近接しているノ
ズル間の距離を最小送り単位とする紙送り量で用紙を送
る紙送りローラとを備えているプリンタに対して特に有
効である。
【0027】すなわち、各ノズル列から異なる色のイン
クを吐出してフルカラー印字を得ようとする場合には、
前述したように、印字領域を重複させて印字するという
ことが行なわれるが、請求項1記載の構成によれば、ピ
ッチずれが抑制されて、高い紙送り精度が得られるの
で、印字領域を正確に重複させることが可能となる。し
たがって、印字面に白筋が表れにくくなり、品質の高い
カラー画像を得ることができる。
【0028】また、請求項1記載の構成によれば、厚手
のコート紙等を用いたフルカラー印字を行なう場合に
も、用紙の後端部が圧接ローラから外れる際に、強くは
じき出されてしまうことがなくなるので、印字面に白筋
が表れにくくなり、品質の高いカラー画像を得ることが
できる。
【0029】請求項2記載のプリンタによれば、請求項
1記載のプリンタにおいて、複数個の圧接ローラは、少
なくともひとつの定形サイズの用紙に対して略左右等し
く圧接するように配置されているので、当該少なくとも
ひとつの定形サイズの用紙の後端部は、前述した他の圧
接ローラから外れる際にも、下流側にずらして配置され
た圧接ローラから外れる際にも、略左右均等に比較的弱
い力で押し出されることとなる。
【0030】したがって、請求項2記載のプリンタによ
れば、用紙が斜行しにくいという効果が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0032】まず、要部の基本構成について説明する。
【0033】図1は要部の基本構成を示した部分省略斜
視図、図2は同じく拡大模式側面図である。
【0034】これらの図面において、10は紙送りロー
ラ、11は圧接ローラ列である。
【0035】紙送りローラ10は、図示しない駆動機構
によって回転駆動されるようになっている。
【0036】圧接ローラ列11は、図示しない附勢手段
によって紙送りローラ10に圧接された複数個の圧接ロ
ーラ11a、11bを有している。これら複数個の圧接
ローラ11a,11bは、図1に示すように、紙送りロ
ーラ10の軸線X10と平行でかつ用紙送り方向Y11
の下流側に部分的に変位した変位部X1Bを有する変位
軸線X1A上に配置されており、圧接ローラ11bが、
圧接ローラ11aに対して用紙送り方向(Y11方向)
の下流側にずらして配置された構成となっている。
【0037】圧接ローラ11aに対する圧接ローラ11
bの変位量Sは、用紙Pが搬送される過程で、用紙Pの
後端部PEが圧接ローラ11aと圧接ローラ11bとか
ら同時に外れることがないように設定してある。すなわ
ち、図2に示すように、変位量Sは、用紙Pの後端部P
Eが、上流側の圧接ローラ11aから外れる際には、必
ず下流側の圧接ローラ11bで押圧されている状態とな
るように設定してある。
【0038】これにより、用紙Pの後端部PEは、ま
ず、圧接ローラ11aから外れ、その後に、下流側にず
らして配置された圧接ローラ11bから外れることとな
る。
【0039】すなわち、圧接ローラ列11を構成してい
る圧接ローラのうち、圧接ローラ11bが、圧接ローラ
11aよりも用紙送り方向の下流側にずらして配置され
ているので、用紙Pの後端部PEは、圧接ローラ列11
から段階的に外れることとなる。
【0040】したがって、用紙Pの後端部PEは、圧接
ローラ列11を構成しているすべての圧接ローラ11
a,11bによって同時に、強い力ではじき出されてし
まうということがなくなり、まず、上流側の圧接ローラ
11aから比較的弱い力で押し出され、次いで、下流側
の圧接ローラ11bから比較的弱い力で押し出される状
態となる。
【0041】これにより、所望の紙送り量以上に用紙P
が送られてしまうということが抑制される。
【0042】したがって、上述した構成によれば、ピッ
チずれが抑制され、印字面に白筋が表れにくくなるとい
う効果が得られる。
【0043】次に、上述した基本構成を有するプリンタ
の一実施の形態について説明する。
【0044】図3は本発明に係るプリンタの一実施の形
態を示す部分省略側面図、図4は同じく模式側面図、図
5は紙送りガイドの部分省略斜視図である。
【0045】本実施の形態では、上述した圧接ローラ列
11と基本構成が同一の圧接ローラ列を、後述する紙送
り装置300の紙送りローラ330に対して2列設けて
ある。これら2列の圧接ローラ列を、図3,4におい
て、符号351,352で示した。後の説明の便宜上、
符号351で示した圧接ローラ列を第1の圧接ローラ列
とし、また、符号352で示した圧接ローラ列を第2の
圧接ローラ列とする。
【0046】図3において、100は給紙装置、200
はインクジェットプリンタ本体、300は紙送り装置、
410は印字手段としてのフルカラー印字用のヘッド、
420は同じくモノクロ印字用のヘッドである。
【0047】給紙装置100は、ペーパサポート110
と、一対のホッパ120(図中片側のみ図示)と、一対
の給紙ローラ130(図中片側のみ図示)とを備えてい
る。
【0048】ペーパーサポート110および一対のホッ
パ120の上面には、給送されるべき用紙(図示せず)
が載置される。
【0049】一対のホッパ120は、用紙の前部両側を
支持し得るようになっており、支持棒140にスライド
可能に挿通されている。
【0050】一対の給紙ローラ130は、表面にゴム層
を有するD型のローラで構成されており、溝付きの給紙
ローラ軸131に固定されている。給紙ローラ軸131
はプリンタ本体200の図示しないサイドフレームに軸
受を介して回転可能に支持されており、プリンタ本体2
00の図示しない駆動機構によって給紙時に回転駆動さ
れる。
【0051】図3において、紙送り装置300は、図示
しない駆動機構により回転駆動される紙送りローラ33
0と、この紙送りローラ330に対して設けられた前記
第1,第2の圧接ローラ列351,352とを有してい
る。駆動機構は、所定のパルスで1回転する図示しない
ステップモータを備えている。
【0052】このような駆動機構により回転駆動される
紙送りローラ330の回転精度は、後述するインクジェ
ットヘッドの用紙送り方向において最も近接しているノ
ズル間の距離例えば(1/720)インチを最小送り単
位とする紙送り量で用紙を送ることが可能なものとなっ
ている。
【0053】図3,4,5において、350は紙送りロ
ーラ330に沿って設けられた紙送りガイドであり、こ
の紙送りガイド350に、前記第1,第2の圧接ローラ
列351,352が設けられている。
【0054】第1の圧接ローラ列351は、図示しない
附勢手段により紙送りローラ330に圧接された複数個
の圧接ローラ351a,351bを有している。これら
圧接ローラ351a,351bは、変位軸線X351上
に配置されており、圧接ローラ351bが圧接ローラ3
51aに対して用紙送り方向(Y11方向)下流側に変
位量S分だけずらして配置された構成となっている。
【0055】図6は第1の圧接ローラ列351の圧接ロ
ーラの配列の一例を示した模式平面図である。
【0056】同図において、第1の圧接ローラ列351
は全体で9個の圧接ローラを有しており、このうちの4
個の圧接ローラ351bが上流側の5個の圧接ローラ3
51aに対して用紙送り方向(Y11方向)下流側に変
位量S分だけずらして配置されている。
【0057】図中符号PA1で示したものは、紙送りロ
ーラ330により縦置き状態で送られる葉書サイズの用
紙を表しており、また、PA2は横置き状態で送られる
葉書サイズの用紙、PA3は縦置き状態で送られるA4
サイズの用紙、PA4は横置き状態で送られるB5サイ
ズの用紙をそれぞれ表している。
【0058】圧接ローラ351a,351bは、これら
の用紙PA1,PA2,PA3,PA4に対して略左右
等しく圧接するようになっている。
【0059】例えば、横置き状態で配置された葉書サイ
ズの用紙PA2について説明すると、同図に示したよう
に、この用紙PA2に対しては、用紙送り方向上流側で
3個の圧接ローラ351aが略左右等しく圧接し、下流
側で2個の圧接ローラ351bが略左右等しく圧接す
る。また、縦置き状態で配置されるA4サイズの用紙P
A3に対しては、用紙送り方向上流側で4個の圧接ロー
ラ351aが略左右等しく圧接し、下流側で3個の圧接
ローラ351bが略左右等しく圧接する。
【0060】図4,5において、第2の圧接ローラ列3
52は、図示しない附勢手段により紙送りローラ330
に圧接された複数個の圧接ローラ352a,352bを
有している。これら圧接ローラ352a,352bは、
変位軸線X352上にそれぞれ配置されており、圧接ロ
ーラ352bが圧接ローラ352aに対して用紙送り方
向(Y11方向)下流側に変位量S分だけずらして配置
された構成となっている。図4に示すように、圧接ロー
ラ352a,352bとしては、第1の圧接ローラ列3
51の圧接ローラ351a,351bよりも径の小さい
ものが採用されている。第2の圧接ローラ列352のそ
の他の構成は、第1の圧接ローラ列351と同一として
ある。
【0061】図3,4において、340は用紙送り方向
最下流位置に設けられた圧接ローラであり、図示しない
附勢手段により用紙Pを紙送りローラ330に押し付け
るとともに、紙送りローラ330に巻回されて搬送され
てきた用紙Pをインクジェットヘッド410,420の
下方へ向けて送り出す送り角を規定するようになってい
る。
【0062】本実施の形態では、圧接ローラ340から
用紙Pの後端部PEが外れた後は、後述するインクジェ
ットヘッド410,420による印字が行なわれない構
成としてある。したがって、圧接ローラ340から用紙
Pの後端部PEがはじき出されたとしても、これによっ
て、印字の品質が損なわれることがない。このため、こ
の圧接ローラ列340については、前述した圧接ローラ
列11と同一の基本構成とする必要はない。
【0063】上述のような給紙装置100、紙送り装置
300によれば、ペーパサポート110に載置された用
紙は給紙時に一対のホッパ120により給紙ローラ13
0に押し付けられ、給紙ローラ130の回動により紙送
り装置300に給送される。給送された用紙は、第1の
圧接ローラ列351,第2の圧接ローラ列352,圧接
ローラ340の各圧接ローラにより紙送りローラ330
に押し付けられて巻き回され、圧接ローラ340によっ
て送り角が規定されて印字部A(図3参照)に搬送され
る。
【0064】フルカラー印字用のヘッド410と、モノ
クロ印字用のヘッド420とは、図3の紙面と直交する
方向に並べられた状態でキャリッジ430に搭載されて
おり、このキャリッジ430が移動することにより、図
7(a)中矢印X11方向またはX22方向に移動する
ようになっている。
【0065】ヘッド410は、複数のノズルnからなる
ノズル列NR,NB,NYを有しており、ノズル列NR
からは赤色(マゼンダ)のインク滴を、ノズル列NBか
らは青色(シアン)のインク滴を、また、ノズル列NY
からは黄色(イエロー)のインク滴をそれぞれ吐出する
ことが可能な構成となっている。図中符号P1は1回の
印字動作においてノズル列NR,NB,NYによって印
字される印字領域を表している。
【0066】ヘッド420は複数のノズルnからなるノ
ズル列Nを有しており、黒色のインクを吐出することが
可能である。
【0067】ヘッド410の各ノズル列の用紙送り方向
Yにおけいて最も近接しているノズルn,n間の距離L
pは、本実施の形態では(1/720)インチとなって
いる。前記紙送りローラ330は、このノズルn,n間
の距離Lpを最小送り単位とする紙送り量で用紙Pを送
ることが可能となっている。
【0068】ヘッド420により、モノクロ印字を行な
う場合には、前記モータが所定のステップ数だけ回転さ
れ、これによりヘッド420のノズル列Nの長さLに等
しい分だけ紙送りローラ330が回転される。そして、
ヘッド420により所定の印字領域P1ごとに印字がな
される。
【0069】また、高解像度のフルカラー印字を行なう
場合には、前記モータが必要なステップ数だけ回転さ
れ、ヘッド410の用紙送り方向において最も近接して
いるノズルn,n間の距離Lp(1/720インチ)を
最小送り単位とした任意の送り量だけ紙送りローラ33
0が回転され、ヘッド410から3色のインクが選択的
に吐出されてフルカラーの印字が行なわれる。例えば、
図7(b)に示すように、印字領域P1に印字した後、
所定のステップ(長さL12分)だけモータを回転させ
て、印字領域P1の下部に次の印字領域P2の上部を重
ねて印字することにより、フルカラー印字が行なわれ
る。この場合、印字領域P12が重ねて印字された領域
である。
【0070】なお、図3に示すように、ヘッド410,
420で印字された用紙Pは、搬送ローラ対251,2
52、排紙ローラ対261,262で搬送され、排出部
270を経てホッパ120の上方にある排紙トレイ28
0上に排出される。
【0071】上述した本実施の形態のプリンタによれ
ば、第1,第2の圧接ローラ列351,352を、前述
した基本構成の圧接ローラ列11と同一の構成としたの
で、これら第1,第2の圧接ローラ列351,352を
用紙Pの後端部PEが通過する際に、ピッチずれが生じ
るのを抑制することができ、高い紙送り精度が得られ
る。したがって、印字面に白筋が表れにくくなるという
効果が得られる。
【0072】なお、上述した実施の形態のプリンタのよ
うに、第1,第2の圧接ローラ列351,352の両方
を上述のような構成とすることが望ましいが、製造上の
コストその他の理由により、いずれかひとつの列に限定
せざるを得ないような場合には、用紙送り方向下流側に
設けられた第2の圧接ローラ列352を上述のような構
成とすることが望ましい。第2の圧接ローラ列352
は、第1の圧接ローラ列351よりも下流側に配置され
ており、第1の圧接ローラ列351よりもインクジェッ
トヘッド410,420に対して近い位置に配置されて
いるため、ヘッド410,420に近い側で用紙の後端
がはじき出されるのを抑えた方が効果的であるからであ
る。
【0073】本実施の形態のプリンタによれば、カラー
印字を行なうことのできるヘッド410と、このヘッド
410の用紙送り方向におけるノズルn,n間の距離L
pを最小送り単位とした紙送り量で回転する紙送りロー
ラ330とを備えているので、次のような作用効果が得
られる。
【0074】すなわち、各ノズル列から異なる色のイン
クを吐出してフルカラー印字を得ようとする場合には、
前述したように、印字領域を重複させて印字するという
ことが行なわれるが、本実施の形態のプリンタによれ
ば、紙送り量のピッチずれが抑制されて高い紙送り精度
が得られるので、印字領域を正確に重複させることが可
能となる。したがって、印字面に白筋が表れにくくな
り、品質の高いカラー画像を得ることができる。
【0075】また、本実施の形態のプリンタによれば、
厚手のコート紙等を用いたフルカラー印字を行なう場合
にも、用紙の後端部が圧接ローラから外れる際に、強く
はじき出されてしまうということがなくなるので、印字
面に白筋が表れにくくなり、品質の高いカラー画像を得
ることができる。
【0076】さらに、第1,第2の圧接ローラ列35
1,352のうち、第1の圧接ローラ列351を例にと
って説明すると、図6に示したように、第1の圧接ロー
ラ列351の圧接ローラ351a,351bが、縦置き
または横置き状態で搬送される葉書サイズの用紙PA
1,PA2、縦置状態きで搬送されるA4サイズの用紙
PA3、横置き状態で搬送されるB5サイズの用紙PA
4のいずれの用紙に対しても略左右等しく圧接するよう
に配置されているので、少なくともこれらのサイズの用
紙の後端部は、上流側の圧接ローラ351aから外れる
際にも、下流側の圧接ローラ351bから外れる際に
も、略左右均等に比較的弱い力で押し出されることとな
る。
【0077】したがって、本実施の形態のプリンタによ
れば、これらの用紙が斜行しにくいという効果が得られ
る。
【0078】また、上記以外のサイズの用紙であって
も、その用紙に対して圧接ローラが略左右均等に圧接す
るように圧接ローラを配置すれば、その用紙が斜行する
のを防止することが可能である。
【0079】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0080】例えば、請求項1または2記載の発明は、
上述したインクジェット形式のヘッドを有するプリンタ
に限られるものではなく、その他の形式のプリンタ、例
えば、熱転写プリンタ、レーザープリンタ等にも適用し
得る。
【0081】また、圧接ローラ列は、軸線方向に並べら
れた複数個の圧接ローラのうちの少なくともひとつの圧
接ローラが、他の圧接ローラよりも用紙送り方向下流側
にずらして配置された構成であればよく、列の数や圧接
ローラの数は任意である。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、印字面に白筋が表れに
くいという効果が得られる。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの要部の基本構成を説明
するための斜視図。
【図2】同じく要部拡大模式側面図。
【図3】本発明に係るプリンタの一実施の形態を示す部
分省略側面図。
【図4】紙送り装置を示す模式側面図。
【図5】紙送りガイドの部分省略斜視図。
【図6】第1の圧接ローラ列の圧接ローラの配列の一例
を示した模式平面図。
【図7】(a)(b)は印字動作を模式的に示した平面
図。
【図8】従来技術の説明図。
【図9】従来技術の説明図。
【図10】従来技術の説明図。
【図11】従来技術の説明図。
【図12】従来技術の説明図。
【図13】従来技術の説明図。
【符号の説明】
11 圧接ローラ列 11a,11b 圧接ローラ 351 圧接ローラ列 351a 圧接ローラ 351b 圧接ローラ 330 紙送りローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 一敏 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 安江 拓也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を送る紙送りローラと、この紙送り
    ローラの軸線方向に並べられて紙送りローラに用紙を押
    し付ける複数個の圧接ローラと、前記紙送りローラによ
    り送られてきた用紙に印字を行なう印字手段とを備え、
    前記軸線方向に並べられた複数個の圧接ローラのうちの
    少なくともひとつの圧接ローラが、他の圧接ローラより
    も用紙送り方向下流側にずらして配置されていることを
    特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記複数個の圧接ローラは、少なくとも
    ひとつの定形サイズの用紙に対して略左右等しく圧接す
    るように配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印字手段は、異なる色のインクを吐
    出する複数のノズル列を備え、これらノズル列からそれ
    ぞれインクを吐出することによりカラー印字を行なうこ
    とのできるインクジェットヘッドであり、前記紙送りロ
    ーラは、前記インクジェットヘッドの用紙送り方向にお
    いて最も近接しているノズル間の距離を最小送り単位と
    する紙送り量で用紙を送るものであることを特徴とする
    請求項1または2記載のプリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176294A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Brother Ind Ltd 画像記録装置
US7210678B2 (en) 2002-09-30 2007-05-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet conveying device

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