JPH09238979A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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- JPH09238979A JPH09238979A JP8068954A JP6895496A JPH09238979A JP H09238979 A JPH09238979 A JP H09238979A JP 8068954 A JP8068954 A JP 8068954A JP 6895496 A JP6895496 A JP 6895496A JP H09238979 A JPH09238979 A JP H09238979A
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
- A61F13/45—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
- A61F13/49—Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
- A61F13/495—Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers with faecal cavity
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排泄物が表面シート上を流れて漏れ出すこと
のない吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液体透過性の表面シートと、液体不透過
性の裏面シートと、前記両シート間に配置された吸収体
とを有する吸収性物品において、前記表面シートの少な
くとも股下相当部位には長手方向に1本以上の溝部が設
けられており、該溝部は表面シート同士が相対するよう
に折り曲げて形成されており、かつ該溝部は長手方向に
間欠的に接合されていて表面シート上に開口部を有する
ポケットが形成され、かつ表面シートと吸収体との間に
空間が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
のない吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液体透過性の表面シートと、液体不透過
性の裏面シートと、前記両シート間に配置された吸収体
とを有する吸収性物品において、前記表面シートの少な
くとも股下相当部位には長手方向に1本以上の溝部が設
けられており、該溝部は表面シート同士が相対するよう
に折り曲げて形成されており、かつ該溝部は長手方向に
間欠的に接合されていて表面シート上に開口部を有する
ポケットが形成され、かつ表面シートと吸収体との間に
空間が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体透過性の表面
シート上の少なくとも一部に開口部を有する該表面シー
トによって形成されているポケットを設けると共に、表
面シートと液体保持性のある吸収体の間に空間を形成す
ることで、排泄物の流れ、漏れを防止し、優れた液体の
吸収性を有する吸収性物品に関する。
シート上の少なくとも一部に開口部を有する該表面シー
トによって形成されているポケットを設けると共に、表
面シートと液体保持性のある吸収体の間に空間を形成す
ることで、排泄物の流れ、漏れを防止し、優れた液体の
吸収性を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の吸収性物品の一つである使いすて
おむつは、液体透過性の表面シートと液体不透過性の裏
面シートの間に、綿状パルプ、高吸水性ポリマー(以下
SAPという)、親水性シート等からなる吸収体を配置
した構成になっており、尿は表面シートを通って吸収体
に吸収される。近年、紙おむつは使い易さと物流コスト
の削減の観点から段々と薄型化、コンパクト化が進み、
その結果として吸収体に用いられている体積の大きい綿
状パルプの使用割合を減らし、体積が小さく吸収容量の
大きいSAPの割合を増やす傾向にある。しかしなが
ら、SAPは尿や体液を吸収する速度が遅いため、SA
Pの割合の高い薄型吸収体から構成される使いすておむ
つは、表面シートから尿や体液を吸収する速度(以下、
吸収速度という)が遅くなり、そのため紙おむつから尿
や体液が漏れ出すという問題が生じている。また、従来
の紙おむつは排泄物が高粘度であったり量が多い場合
に、表面シートの液体透過性が十分でなく、排泄物が表
面シート上を流れて漏れ出すという問題も生じている。
おむつは、液体透過性の表面シートと液体不透過性の裏
面シートの間に、綿状パルプ、高吸水性ポリマー(以下
SAPという)、親水性シート等からなる吸収体を配置
した構成になっており、尿は表面シートを通って吸収体
に吸収される。近年、紙おむつは使い易さと物流コスト
の削減の観点から段々と薄型化、コンパクト化が進み、
その結果として吸収体に用いられている体積の大きい綿
状パルプの使用割合を減らし、体積が小さく吸収容量の
大きいSAPの割合を増やす傾向にある。しかしなが
ら、SAPは尿や体液を吸収する速度が遅いため、SA
Pの割合の高い薄型吸収体から構成される使いすておむ
つは、表面シートから尿や体液を吸収する速度(以下、
吸収速度という)が遅くなり、そのため紙おむつから尿
や体液が漏れ出すという問題が生じている。また、従来
の紙おむつは排泄物が高粘度であったり量が多い場合
に、表面シートの液体透過性が十分でなく、排泄物が表
面シート上を流れて漏れ出すという問題も生じている。
【0003】この薄型吸収体を用いた吸収性物品の吸収
速度低下という問題点を改善するため、液体透過性の表
面シートと吸収体との間に拡散層を設けるか、又は、吸
収体の構成に拡散性の高い繊維を用いることが提案され
ている。その拡散層の構造としては、合成繊維からなる
拡散シート(特開昭60−198152号公報、特開昭
62−276003号公報)が有り、拡散性の高い繊維
による吸収体としては、繊維内架橋セルロース繊維によ
る吸収性物品(特開平3−206176号公報)等があ
る。しかし、吸収性物品から尿や体液が漏れない液体拡
散性を吸収性物品に付与するためには、液を一時保有し
うる多くの空壁を持つ拡散層もしくは拡散性繊維を用い
なければならず、吸収体の薄型化、コンパクト化に逆行
することとなる。
速度低下という問題点を改善するため、液体透過性の表
面シートと吸収体との間に拡散層を設けるか、又は、吸
収体の構成に拡散性の高い繊維を用いることが提案され
ている。その拡散層の構造としては、合成繊維からなる
拡散シート(特開昭60−198152号公報、特開昭
62−276003号公報)が有り、拡散性の高い繊維
による吸収体としては、繊維内架橋セルロース繊維によ
る吸収性物品(特開平3−206176号公報)等があ
る。しかし、吸収性物品から尿や体液が漏れない液体拡
散性を吸収性物品に付与するためには、液を一時保有し
うる多くの空壁を持つ拡散層もしくは拡散性繊維を用い
なければならず、吸収体の薄型化、コンパクト化に逆行
することとなる。
【0004】また、吸収性物品を巾方向で内側に折り込
んで折込部を形成するもの(実開昭56−3209号公
報、実開昭56−3210号公報、実開昭60−163
911号公報、特開平2−111361号公報)、吸収
性物品を股部分で巾方向に内側に折り曲げて接合するも
の(特開平6−39000号公報)が開示されている。
これらは、巾が一定で、面積当たりの吸収能力が均一の
吸収体であっても、吸収性物品の中央部の巾を狭くする
ことで、簡便にフィット性を高め、股部分の面積当たり
の吸収能力を高めることが可能である。しかし、表面シ
ート、裏面シートと吸収体を一体として折り込むまたは
折り曲げるため、表面シートと吸収体の間に空間を形成
することができず、薄型吸収体での吸収速度の向上は計
れない。
んで折込部を形成するもの(実開昭56−3209号公
報、実開昭56−3210号公報、実開昭60−163
911号公報、特開平2−111361号公報)、吸収
性物品を股部分で巾方向に内側に折り曲げて接合するも
の(特開平6−39000号公報)が開示されている。
これらは、巾が一定で、面積当たりの吸収能力が均一の
吸収体であっても、吸収性物品の中央部の巾を狭くする
ことで、簡便にフィット性を高め、股部分の面積当たり
の吸収能力を高めることが可能である。しかし、表面シ
ート、裏面シートと吸収体を一体として折り込むまたは
折り曲げるため、表面シートと吸収体の間に空間を形成
することができず、薄型吸収体での吸収速度の向上は計
れない。
【0005】高粘度の排泄物の漏れ防止としては、吸収
性物品の第一表面シートの上にさらに第二表面シートを
重ね、第二表面シートに開孔部を設ける方法が開示され
ている(特開平5−277149号公報、特開平5−2
85168号公報、特開平5−345003号公報、実
開平6−7725号公報、実開平6−11723号公
報、実開平6−21622号公報、実開平6−2162
3号公報)。しかし、これらの方法では、排泄物を漏ら
すことは防止できるが、排泄物が高粘度の場合、第一表
面シートを透過することなく、第一表面シート上に広が
り、着用者の肌を広範囲で汚し、着用者に不快感を与
え、乳児の場合は皮膚かぶれの原因になるという問題点
がある。
性物品の第一表面シートの上にさらに第二表面シートを
重ね、第二表面シートに開孔部を設ける方法が開示され
ている(特開平5−277149号公報、特開平5−2
85168号公報、特開平5−345003号公報、実
開平6−7725号公報、実開平6−11723号公
報、実開平6−21622号公報、実開平6−2162
3号公報)。しかし、これらの方法では、排泄物を漏ら
すことは防止できるが、排泄物が高粘度の場合、第一表
面シートを透過することなく、第一表面シート上に広が
り、着用者の肌を広範囲で汚し、着用者に不快感を与
え、乳児の場合は皮膚かぶれの原因になるという問題点
がある。
【0006】この問題点の解決のために、吸収体股下区
域に吸収体の凹凸で排泄物溜部を形成するもの(実開平
3−29123号公報、実開平4−15921号公報、
実開平5−86320号公報、実開平6−31722号
公報)、または吸収体の股下部に隆起した補助吸収体を
配置し、漏れを防ぐもの(実開平6−21626号公
報)等の方法が開示されている。しかし、これらのもの
では着用者の姿勢によっては、その排泄物溜部に排泄物
を収納できない、また、一度収納しても着用者の姿勢に
より、排泄物溜部から外にはみ出す等の問題がある。
域に吸収体の凹凸で排泄物溜部を形成するもの(実開平
3−29123号公報、実開平4−15921号公報、
実開平5−86320号公報、実開平6−31722号
公報)、または吸収体の股下部に隆起した補助吸収体を
配置し、漏れを防ぐもの(実開平6−21626号公
報)等の方法が開示されている。しかし、これらのもの
では着用者の姿勢によっては、その排泄物溜部に排泄物
を収納できない、また、一度収納しても着用者の姿勢に
より、排泄物溜部から外にはみ出す等の問題がある。
【0007】このため、吸収体等の表面シート下部の凹
凸などにより、表面シートと吸収体の間に空間を設け
て、その間に排泄物を収納する方法が開示されている
(実開平4−15921号公報、特開平4−30054
3号公報)。しかし、この方法では、表面シートと吸収
体の間に十分な空間を設けにくく、また、吸収体自体の
凹凸によって、コンパクトな吸収性物品にはなりにくい
という問題がある。
凸などにより、表面シートと吸収体の間に空間を設け
て、その間に排泄物を収納する方法が開示されている
(実開平4−15921号公報、特開平4−30054
3号公報)。しかし、この方法では、表面シートと吸収
体の間に十分な空間を設けにくく、また、吸収体自体の
凹凸によって、コンパクトな吸収性物品にはなりにくい
という問題がある。
【0008】また、表面シートと吸収体との間に空間を
設けたものとしては、生理用ナプキンの長さ方向中心軸
に沿って表面シート部内に弾性部材を取り付けた吸収性
物品(実開平5−62228号公報)が開示されてい
る。しかし、この方法では、着用者の皮膚に対する伸縮
圧接を適度にした場合、十分な空間を表面シート下に形
成できないという問題がある。
設けたものとしては、生理用ナプキンの長さ方向中心軸
に沿って表面シート部内に弾性部材を取り付けた吸収性
物品(実開平5−62228号公報)が開示されてい
る。しかし、この方法では、着用者の皮膚に対する伸縮
圧接を適度にした場合、十分な空間を表面シート下に形
成できないという問題がある。
【0009】排泄物の収納手段として、第一表面シート
に直接開口部を設ける方法が開示されている(実開昭5
7−162305号公報、実開平1−94403号公
報、実開平4−42814号公報)。しかし、表面シー
ト下に空間を有しない場合は、排泄物は表面シート下に
収納されることなく、表面シート上に残り、漏れるとい
う問題がある。
に直接開口部を設ける方法が開示されている(実開昭5
7−162305号公報、実開平1−94403号公
報、実開平4−42814号公報)。しかし、表面シー
ト下に空間を有しない場合は、排泄物は表面シート下に
収納されることなく、表面シート上に残り、漏れるとい
う問題がある。
【0010】表面シートと吸収体の間に空間を設け、表
面シート上に開口部を設けるものとして、表面シートと
表面シート周縁寸法よりも大きい周縁寸法を有する裏面
シートとを周縁部で結合させ、開口部を有する吸収性物
品(特開平4−102452号公報)が開示されてい
る。しかし、この方法では、表面シートの開口部が着用
者の姿勢等で十分開口されていないときなどに、吸収速
度以上のスピードで排泄物が排泄されると、表面シート
の寸法が裏面シートに比べて小さいため、表面シート上
にとどまれず漏れるという問題がある。
面シート上に開口部を設けるものとして、表面シートと
表面シート周縁寸法よりも大きい周縁寸法を有する裏面
シートとを周縁部で結合させ、開口部を有する吸収性物
品(特開平4−102452号公報)が開示されてい
る。しかし、この方法では、表面シートの開口部が着用
者の姿勢等で十分開口されていないときなどに、吸収速
度以上のスピードで排泄物が排泄されると、表面シート
の寸法が裏面シートに比べて小さいため、表面シート上
にとどまれず漏れるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、液体透過性の表面シートと液体不透過性の
裏面シートの間に吸収体を有し、表面シートと裏面シー
トが周縁部で結合する使いすておむつにおいて、薄型吸
収体でも液体を素早く吸収するためには、表面シートと
吸収体の間に液体を一時保有し得る十分な空間を設ける
ことで目的を達成できるとの結論に至った。また、表面
シートをほとんど透過しない高粘度の排泄物を漏らさな
いためには、表面シートの寸法を小さくすることなく、
着用者の肌に接しない部分に排泄物を一時収納しうる空
間を設けることで目的を達成できるとの結論に至った。
本発明の目的は、吸収体上で液透過性の表面シートを長
手方向に沿って折り曲げて溝部を形成し、該溝部を長手
方向に沿って間欠的に接合して表面シート上に開口部を
有するポケットを形成することで、排泄物の流れ、漏れ
を防止すると共に、表面シートと吸収体との間に空間を
形成して、薄型吸収体を使用しても良好な吸収速度を示
す吸収性物品を提供することである。
現状に鑑み、液体透過性の表面シートと液体不透過性の
裏面シートの間に吸収体を有し、表面シートと裏面シー
トが周縁部で結合する使いすておむつにおいて、薄型吸
収体でも液体を素早く吸収するためには、表面シートと
吸収体の間に液体を一時保有し得る十分な空間を設ける
ことで目的を達成できるとの結論に至った。また、表面
シートをほとんど透過しない高粘度の排泄物を漏らさな
いためには、表面シートの寸法を小さくすることなく、
着用者の肌に接しない部分に排泄物を一時収納しうる空
間を設けることで目的を達成できるとの結論に至った。
本発明の目的は、吸収体上で液透過性の表面シートを長
手方向に沿って折り曲げて溝部を形成し、該溝部を長手
方向に沿って間欠的に接合して表面シート上に開口部を
有するポケットを形成することで、排泄物の流れ、漏れ
を防止すると共に、表面シートと吸収体との間に空間を
形成して、薄型吸収体を使用しても良好な吸収速度を示
す吸収性物品を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、液体透
過性の表面シートと、液体不透過性の裏面シートと、前
記両シート間に配置された吸収体とを有する吸収性物品
において、表面シートと裏面シートは周縁部で接着され
ており、前記表面シートの少なくとも股下相当部位には
吸収性物品の長手方向に1本以上の溝が設けられてお
り、該溝は表面シートを長手方向に沿って吸収体側に折
り曲げ、表面シートの表面同士が相接する領域を長手方
向に沿って間欠的に接合して表面シート上に開口部を有
するポケットを形成すると共に、表面シートと吸収体と
の間に空間を形成していることを特徴とする吸収性物品
に関する。
過性の表面シートと、液体不透過性の裏面シートと、前
記両シート間に配置された吸収体とを有する吸収性物品
において、表面シートと裏面シートは周縁部で接着され
ており、前記表面シートの少なくとも股下相当部位には
吸収性物品の長手方向に1本以上の溝が設けられてお
り、該溝は表面シートを長手方向に沿って吸収体側に折
り曲げ、表面シートの表面同士が相接する領域を長手方
向に沿って間欠的に接合して表面シート上に開口部を有
するポケットを形成すると共に、表面シートと吸収体と
の間に空間を形成していることを特徴とする吸収性物品
に関する。
【0013】本発明の第2は、前記表面シートの股下相
当部位には2本の溝が設けられていることを特徴とする
第1の発明の吸収性物品に関する。
当部位には2本の溝が設けられていることを特徴とする
第1の発明の吸収性物品に関する。
【0014】本発明の第3は、溝相互の間隔が10〜2
00mmであることを特徴とする第1又は第2の発明の
吸収性物品である。また、本発明の第4は、溝部の間欠
接合部の間隔が5〜50mmであることを特徴とする第
1,第2又は第3の発明の吸収性物品である。
00mmであることを特徴とする第1又は第2の発明の
吸収性物品である。また、本発明の第4は、溝部の間欠
接合部の間隔が5〜50mmであることを特徴とする第
1,第2又は第3の発明の吸収性物品である。
【0015】本発明の第5は溝の開口縁の両脇に弾性体
が配設されることを特徴とする第1〜第4のいずれかの
発明の吸収性物品である。
が配設されることを特徴とする第1〜第4のいずれかの
発明の吸収性物品である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、液体透過性の表面シー
トと、液体不透過性の裏面シートと、前記両シート間に
配置された吸収体とを有する吸収性物品において、表面
シートと裏面シートは周縁部で接着されており、前記表
面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域が、吸収性
物品の長手方向に沿って表面シートの表面同士が相対す
るように吸収体側に折り曲げられ、表面シートの表面同
士が接する領域を間欠的に接合して前記表面シート上に
開口部を有するポケットが形成され、かつ表面シートと
吸収体との間に空間が形成されていることを特徴とする
吸収性物品である。
トと、液体不透過性の裏面シートと、前記両シート間に
配置された吸収体とを有する吸収性物品において、表面
シートと裏面シートは周縁部で接着されており、前記表
面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域が、吸収性
物品の長手方向に沿って表面シートの表面同士が相対す
るように吸収体側に折り曲げられ、表面シートの表面同
士が接する領域を間欠的に接合して前記表面シート上に
開口部を有するポケットが形成され、かつ表面シートと
吸収体との間に空間が形成されていることを特徴とする
吸収性物品である。
【0017】前記構成を有するこの発明に係る吸収性物
品は、表面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域
に、吸収性物品の長手方向に沿って表面シートをその表
面同士が相対するように折り曲げ、該表面シートの表面
同士が接する領域を長手方向に沿って間欠的に接合して
吸収体上の表面シート面に開口するポケットを有する溝
部を形成することで、粘性の高く、吸収しづらい排泄物
等を一時的にポケットに収納することを可能とし、これ
らの漏れを防ぐことで、着用者の皮膚を広範囲で汚して
着用者に不快感を与えたり、乳児の皮膚かぶれの原因を
作ることもない。また、表面シートと吸収体の間に空間
が形成されるため、尿、体液等の液体を素早く表面シー
ト上から吸収体へ移行させることができ、薄型でコンパ
クトな吸収性物品でありながら、優れた液体の吸収性を
有するものである。
品は、表面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域
に、吸収性物品の長手方向に沿って表面シートをその表
面同士が相対するように折り曲げ、該表面シートの表面
同士が接する領域を長手方向に沿って間欠的に接合して
吸収体上の表面シート面に開口するポケットを有する溝
部を形成することで、粘性の高く、吸収しづらい排泄物
等を一時的にポケットに収納することを可能とし、これ
らの漏れを防ぐことで、着用者の皮膚を広範囲で汚して
着用者に不快感を与えたり、乳児の皮膚かぶれの原因を
作ることもない。また、表面シートと吸収体の間に空間
が形成されるため、尿、体液等の液体を素早く表面シー
ト上から吸収体へ移行させることができ、薄型でコンパ
クトな吸収性物品でありながら、優れた液体の吸収性を
有するものである。
【0018】本発明において使用される表面シートは、
親水性あるいは疎水性の不織布、織布、多孔性プラスチ
ッフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンまたは、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン
等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、
ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチ
レン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度
の面から好ましいが、特に制限を受けるものではない。
親水性あるいは疎水性の不織布、織布、多孔性プラスチ
ッフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンまたは、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン
等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、
ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチ
レン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度
の面から好ましいが、特に制限を受けるものではない。
【0019】表面シートの寸法は、裏面シートと同じ
か、もしくはそれより大きくても良い。また、表面シー
トは、単一のシートで構成される必要はなく、吸収体上
面と側部フラップでシートを替えるなど複数枚のシート
で構成しても良い。また、複数枚のシートで表面シート
を構成する際、各シートは通常同一の素材が使用される
が、各シート毎に別の素材を使用しても良い。
か、もしくはそれより大きくても良い。また、表面シー
トは、単一のシートで構成される必要はなく、吸収体上
面と側部フラップでシートを替えるなど複数枚のシート
で構成しても良い。また、複数枚のシートで表面シート
を構成する際、各シートは通常同一の素材が使用される
が、各シート毎に別の素材を使用しても良い。
【0020】本発明において使用される裏面シートは、
ポリエチレン等の液体不透過性フィルム、液体不透過性
フィルムと不織布又は織布を貼り合わせている素材等か
らなる。
ポリエチレン等の液体不透過性フィルム、液体不透過性
フィルムと不織布又は織布を貼り合わせている素材等か
らなる。
【0021】本発明において使用される吸収体は、綿状
パルプ、SAP、親水性シート等から形成されるが、そ
れらのいずれを採用するか、またそれらをどのように組
み合わせて利用するか、特に制限はない。従来の使いす
ておむつその他の吸収性物品に通常使用されている公知
の吸収性材料から作られる。すなわち、綿状パルプ、レ
ーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマッ
トから形成され、さらに親水性シートによりくるまれて
おり、SAPが各マット中に均一に混合されているもの
もしくは各マット間に層状に配設されているものなどが
用いられる。このような単層又は、多層マットから形成
されている吸収体は、綿状パルプに対して3〜60重量
%の熱融着性物質を混合して熱圧着しているものであっ
ても良い。また、SAPのみが親水性シートによりくる
まれているものでも良い。
パルプ、SAP、親水性シート等から形成されるが、そ
れらのいずれを採用するか、またそれらをどのように組
み合わせて利用するか、特に制限はない。従来の使いす
ておむつその他の吸収性物品に通常使用されている公知
の吸収性材料から作られる。すなわち、綿状パルプ、レ
ーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマッ
トから形成され、さらに親水性シートによりくるまれて
おり、SAPが各マット中に均一に混合されているもの
もしくは各マット間に層状に配設されているものなどが
用いられる。このような単層又は、多層マットから形成
されている吸収体は、綿状パルプに対して3〜60重量
%の熱融着性物質を混合して熱圧着しているものであっ
ても良い。また、SAPのみが親水性シートによりくる
まれているものでも良い。
【0022】綿状パルプとしては、化学パルプシートも
しくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することによ
り得られる繊維長5mm以下のものが好ましい。パルプ
原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およ
びケフナも適用される。このパルプの使用量は、目的と
する吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層
して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異な
るが、一般的には、50〜400g/m2 である。
しくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することによ
り得られる繊維長5mm以下のものが好ましい。パルプ
原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およ
びケフナも適用される。このパルプの使用量は、目的と
する吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層
して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異な
るが、一般的には、50〜400g/m2 である。
【0023】SAPとしては、デンプン系、セルロース
系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン
ーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアク
リル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンー
メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デン
プンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、
デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化
物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミド
ー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケ
ン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋さ
れたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水
マレイン酸反応物の架橋物などが例示されるが、自重の
20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリア
クリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適
当である。SAPの配合量は、乾燥した綿状パルプ10
0重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15
〜300重量部であり、かかる量のSAPが綿状パルプ
に実質的に均一に分布している。このような状態におい
てSAPが尿や体液などを吸収し膨潤したとき、その粒
子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して
透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方
向に透過、吸収する。
系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン
ーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアク
リル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンー
メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デン
プンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、
デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化
物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミド
ー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケ
ン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋さ
れたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水
マレイン酸反応物の架橋物などが例示されるが、自重の
20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリア
クリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適
当である。SAPの配合量は、乾燥した綿状パルプ10
0重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15
〜300重量部であり、かかる量のSAPが綿状パルプ
に実質的に均一に分布している。このような状態におい
てSAPが尿や体液などを吸収し膨潤したとき、その粒
子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して
透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方
向に透過、吸収する。
【0024】親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状に圧縮してもよいし、周面が凹凸
状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異
なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列の
エンボス状であってもよい。エンボスの場合、圧縮部、
非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状に圧縮してもよいし、周面が凹凸
状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異
なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列の
エンボス状であってもよい。エンボスの場合、圧縮部、
非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0025】吸収体の形状は、矩形でも砂時計型でも良
く、従来の使いすておむつその他の吸収性物品に通常採
用されている公知の形状のいずれでも良く、特に限定す
るものではない。
く、従来の使いすておむつその他の吸収性物品に通常採
用されている公知の形状のいずれでも良く、特に限定す
るものではない。
【0026】また、吸収体上の少なくとも一部に拡散層
を設けても良い。拡散層を設けることで、着用者の姿勢
等により表面シート下の空間が十分に設けられない場合
でも、尿、体液等の吸収速度を低下させることなく、
尿、体液等の漏れを防ぐことが可能となる。
を設けても良い。拡散層を設けることで、着用者の姿勢
等により表面シート下の空間が十分に設けられない場合
でも、尿、体液等の吸収速度を低下させることなく、
尿、体液等の漏れを防ぐことが可能となる。
【0027】拡散層は、親水性液透過性の不織布、織
布、多孔性プラスチック、綿状パルプ等であり、その構
成成分はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、レーヨン、パルプまたはこれらの複合繊維等でも良
く、特に制限を受けるものではない。拡散層は、表面シ
ートと吸収体の間に配設され、接着剤等で吸収体に接着
固定される。
布、多孔性プラスチック、綿状パルプ等であり、その構
成成分はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、レーヨン、パルプまたはこれらの複合繊維等でも良
く、特に制限を受けるものではない。拡散層は、表面シ
ートと吸収体の間に配設され、接着剤等で吸収体に接着
固定される。
【0028】吸収性物品は、その側部に沿って漏出防止
用の立体ギャザーを配設することが好ましい。
用の立体ギャザーを配設することが好ましい。
【0029】弾性部材は、天然ゴム、合成ゴム、ウレタ
ンなどの糸状、ひも状、平型形状のものが設置位置に応
じて用いられる。弾性部材の配設はシートに接着剤によ
り固定される。接着方法としては、ホットメルト、澱粉
系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの
水溶性の糊、又は流動性の高い接着剤を用いても良い
し、もしくは熱や超音波等による溶着でも良い。
ンなどの糸状、ひも状、平型形状のものが設置位置に応
じて用いられる。弾性部材の配設はシートに接着剤によ
り固定される。接着方法としては、ホットメルト、澱粉
系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの
水溶性の糊、又は流動性の高い接着剤を用いても良い
し、もしくは熱や超音波等による溶着でも良い。
【0030】
【実施例】以下、図面により、使いすておむつを例にし
て、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。図1に示す
ものは、使いすておむつ1の一部切欠き展開平面図であ
る。図1において、使いすておむつ1は、液体透過性の
表面シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収
体4が配置されている。表面シート2と裏面シート3
は、表面シート2が裏面シート3の上に重ね合わされ、
全体が相互の外周(周縁)において一体となるように接
着されている。また、前記吸収体4の幅方向両側部の外
側には、前記表裏両面シートを延出して両側に側方フラ
ップが形成されている。表面シート2は使いすておむつ
1の長手方向に沿って折り曲げ線9を中心として吸収体
側へ折り曲げられて溝5を形成しており、該溝5は長手
方向に沿って溝側縁折り曲げ線10,11が接着部6で
間欠的に接合されることで表面シート面側に開口部7を
有する10個のポケット8が形成されている(図6参
照)。
て、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。図1に示す
ものは、使いすておむつ1の一部切欠き展開平面図であ
る。図1において、使いすておむつ1は、液体透過性の
表面シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収
体4が配置されている。表面シート2と裏面シート3
は、表面シート2が裏面シート3の上に重ね合わされ、
全体が相互の外周(周縁)において一体となるように接
着されている。また、前記吸収体4の幅方向両側部の外
側には、前記表裏両面シートを延出して両側に側方フラ
ップが形成されている。表面シート2は使いすておむつ
1の長手方向に沿って折り曲げ線9を中心として吸収体
側へ折り曲げられて溝5を形成しており、該溝5は長手
方向に沿って溝側縁折り曲げ線10,11が接着部6で
間欠的に接合されることで表面シート面側に開口部7を
有する10個のポケット8が形成されている(図6参
照)。
【0031】図面では示していないが、好ましくは、前
記フラップ部を形成する表面シート2と裏面シート3の
間に、着用中の脚周りからの滲出物の漏れを防止するた
めに、脚周り弾性体が伸張状態で配設される。さらに、
背側フラップ部には、着用者のウエストへのフィット感
の向上と腰周りからの滲出物の漏れを防止するために、
好ましくは腰周り弾性体が伸長状態で配設される。ま
た、使いすておむつ1を着用者に簡便に脱装着させるた
めに、背側フラップ部にファスニングテープ18が配設
される。
記フラップ部を形成する表面シート2と裏面シート3の
間に、着用中の脚周りからの滲出物の漏れを防止するた
めに、脚周り弾性体が伸張状態で配設される。さらに、
背側フラップ部には、着用者のウエストへのフィット感
の向上と腰周りからの滲出物の漏れを防止するために、
好ましくは腰周り弾性体が伸長状態で配設される。ま
た、使いすておむつ1を着用者に簡便に脱装着させるた
めに、背側フラップ部にファスニングテープ18が配設
される。
【0032】図面では、溝5を2本設けているが、溝5
は、1本でも良いし、また吸収性物品に設置可能な限り
3本以上設けることもできる。複数本の溝5を吸収性物
品に設ける場合、各溝5の長さが、一定である必要はな
い。また、各溝5は両側縁が接していても良く、離れて
いても良い。各溝5相互の間隔は、好ましくは10mm
以上200mm以下であり、各溝の間隔も一定である必
要はない。さらに、溝5の長さは、3mm以上で、吸収
性物品の長さ方向の長さ以下であり、溝5は、長手方向
と平行な直線でも良いが、曲線でも良く、特に限定され
るものではない。
は、1本でも良いし、また吸収性物品に設置可能な限り
3本以上設けることもできる。複数本の溝5を吸収性物
品に設ける場合、各溝5の長さが、一定である必要はな
い。また、各溝5は両側縁が接していても良く、離れて
いても良い。各溝5相互の間隔は、好ましくは10mm
以上200mm以下であり、各溝の間隔も一定である必
要はない。さらに、溝5の長さは、3mm以上で、吸収
性物品の長さ方向の長さ以下であり、溝5は、長手方向
と平行な直線でも良いが、曲線でも良く、特に限定され
るものではない。
【0033】溝5に設ける開口部7は、図面では10個
設けたが、1個でも良いし、溝5に設置できる限りその
数に特に制限はない。開口部7の大きさは、長さ方向に
沿って3mm以上でかつ吸収性物品の長手方向長さ未満
であり、好ましくは5mm以上50mm以下である。図
面では、接着部6の間隔が一定であり、開口部7の間隔
も一定であるが、特に開口部7の大きさが一定である必
要はない。
設けたが、1個でも良いし、溝5に設置できる限りその
数に特に制限はない。開口部7の大きさは、長さ方向に
沿って3mm以上でかつ吸収性物品の長手方向長さ未満
であり、好ましくは5mm以上50mm以下である。図
面では、接着部6の間隔が一定であり、開口部7の間隔
も一定であるが、特に開口部7の大きさが一定である必
要はない。
【0034】図2は、溝5上のみならず、溝5の両端部
においても、表面シート2を折り曲げてポケット8が形
成されている、図1とは別の実施例である使いすておむ
つ1の一部切欠き展開平面図である。溝5のみならず、
その両端部にもポケット8が形成されるため、使いすて
おむつ1の長手方向の排泄物の流れを阻止し、収納する
ことが可能である。
においても、表面シート2を折り曲げてポケット8が形
成されている、図1とは別の実施例である使いすておむ
つ1の一部切欠き展開平面図である。溝5のみならず、
その両端部にもポケット8が形成されるため、使いすて
おむつ1の長手方向の排泄物の流れを阻止し、収納する
ことが可能である。
【0035】図3は図1に示す使いすておむつの表面シ
ート2を接着して溝5を形成する前の展開平面図であ
る。図3において表面シート2と裏面シート3は全体と
して同じ長さ寸法と幅寸法に形成され、表面シート2が
裏面シート3の上に重ね合わされ、全体が相互の外周
(周縁)において一体となるように接着されている。表
面シート2に形成される開口部7を有するポケット8
は、折り曲げ線9を中心にして、表面シート2の表面同
士(溝5の内面となる面同士)を溝側縁折り曲げ線10
と11が合わさるように、接着部6において間欠的に接
着することにより形成される。接着部6により接着して
ポケット8を形成する接着部6の幅は不均一であるた
め、ポケット8の大きさは異なる。また、表面シート2
の溝側縁折り曲げ線10と11同士を間欠的に貼り合わ
せる接着部6は、二つの溝側縁折り曲げ線にまたがって
直線で形成されてる。このため、溝部5内に形成される
ポケット8は、独立した収納部となる(図6参照)。
ート2を接着して溝5を形成する前の展開平面図であ
る。図3において表面シート2と裏面シート3は全体と
して同じ長さ寸法と幅寸法に形成され、表面シート2が
裏面シート3の上に重ね合わされ、全体が相互の外周
(周縁)において一体となるように接着されている。表
面シート2に形成される開口部7を有するポケット8
は、折り曲げ線9を中心にして、表面シート2の表面同
士(溝5の内面となる面同士)を溝側縁折り曲げ線10
と11が合わさるように、接着部6において間欠的に接
着することにより形成される。接着部6により接着して
ポケット8を形成する接着部6の幅は不均一であるた
め、ポケット8の大きさは異なる。また、表面シート2
の溝側縁折り曲げ線10と11同士を間欠的に貼り合わ
せる接着部6は、二つの溝側縁折り曲げ線にまたがって
直線で形成されてる。このため、溝部5内に形成される
ポケット8は、独立した収納部となる(図6参照)。
【0036】図3において、溝側縁折り曲げ線10と1
1の間隔は、5mm以上吸収性物品の幅未満であり、好
ましくは10mm以上100mm以下である。複数の接
着部6間の長手方向の間隔は、折り曲げ線9に沿って均
一でも良いが、不均一でも良く、特に規定するものでは
ない。また、複数本の溝5が形成されている場合、各溝
5それぞれにおける接着部6間の長手方向の間隔は、均
一でも良いが不均一でも良い。
1の間隔は、5mm以上吸収性物品の幅未満であり、好
ましくは10mm以上100mm以下である。複数の接
着部6間の長手方向の間隔は、折り曲げ線9に沿って均
一でも良いが、不均一でも良く、特に規定するものでは
ない。また、複数本の溝5が形成されている場合、各溝
5それぞれにおける接着部6間の長手方向の間隔は、均
一でも良いが不均一でも良い。
【0037】図4は、表面シート2の溝5の接着部6の
二点が独立している、図3とは別の実施例であり、図1
に示す使いすておむつの表面シート2を溝側縁折り曲げ
線10,11を合わせて接着部6で接着する前の展開平
面図である。表面シート2の溝側縁折り曲げ線10と1
1とを重ね合わせて接合する接着部6は、溝5上の溝側
縁折り曲げ線10,11に沿ってそれぞれ独立してい
る。このため、溝側縁折り曲げ線10,11下に形成さ
れるポケット8は、開口部7は異なるが全て溝5内で同
一収納部となる(図7参照)。溝5内でポケット8が同
一収納部を形成するため、一開口部7毎に独立したポケ
ット8を形成する場合(図6)に比べて、収納部が広が
りやすく大きくなり、排泄物を多く収納できる。また、
各開口部7が独立した収納部を形成する場合では、その
収納量以上の排泄物が流入してきたときに、収納しきれ
ずに開口部7からあふれて、表面シート2を流れて、吸
収性物品の漏れにつながる可能性があるが、各開口部7
下の収納部が連絡している場合は、一開口部7から流入
してきた排泄物も、溝5内で連絡している全ての収納部
で収納可能となるため、収納しきれずに開口部7からあ
ふれて、表面シート2上を排泄物が流れて漏れることを
防止することができる。
二点が独立している、図3とは別の実施例であり、図1
に示す使いすておむつの表面シート2を溝側縁折り曲げ
線10,11を合わせて接着部6で接着する前の展開平
面図である。表面シート2の溝側縁折り曲げ線10と1
1とを重ね合わせて接合する接着部6は、溝5上の溝側
縁折り曲げ線10,11に沿ってそれぞれ独立してい
る。このため、溝側縁折り曲げ線10,11下に形成さ
れるポケット8は、開口部7は異なるが全て溝5内で同
一収納部となる(図7参照)。溝5内でポケット8が同
一収納部を形成するため、一開口部7毎に独立したポケ
ット8を形成する場合(図6)に比べて、収納部が広が
りやすく大きくなり、排泄物を多く収納できる。また、
各開口部7が独立した収納部を形成する場合では、その
収納量以上の排泄物が流入してきたときに、収納しきれ
ずに開口部7からあふれて、表面シート2を流れて、吸
収性物品の漏れにつながる可能性があるが、各開口部7
下の収納部が連絡している場合は、一開口部7から流入
してきた排泄物も、溝5内で連絡している全ての収納部
で収納可能となるため、収納しきれずに開口部7からあ
ふれて、表面シート2上を排泄物が流れて漏れることを
防止することができる。
【0038】図5は図2に示す使いすておむつ1の表面
シート2の接着部6を接着する前の展開平面図である。
図5において溝側縁折り曲げ線10と11は、折り曲げ
線9を中心として左右対称に平行に存在する。このた
め、溝5内に存在する接着部6による溝側縁折り曲げ線
10と11にまたがる接着により形成されるポケット8
の深さは均一になる(図8参照)。表面シート2の溝側
縁折り曲げ線10と11を合わせて接着する接着部6
は、溝5の該折り曲げ線10,11近傍にそれぞれ独立
している。このため、溝5内に形成されるポケット8
は、開口部7は異なるが全て溝5内で同一収納部となる
(図8参照)。
シート2の接着部6を接着する前の展開平面図である。
図5において溝側縁折り曲げ線10と11は、折り曲げ
線9を中心として左右対称に平行に存在する。このた
め、溝5内に存在する接着部6による溝側縁折り曲げ線
10と11にまたがる接着により形成されるポケット8
の深さは均一になる(図8参照)。表面シート2の溝側
縁折り曲げ線10と11を合わせて接着する接着部6
は、溝5の該折り曲げ線10,11近傍にそれぞれ独立
している。このため、溝5内に形成されるポケット8
は、開口部7は異なるが全て溝5内で同一収納部となる
(図8参照)。
【0039】接着部6はポケット8の形状を維持できる
程度の接着力があれば良く、接着部6の大きさは特に規
定されるものではない。また、溝側縁折り曲げ線10,
11間に形成される開口部7を有する各ポケット8を、
溝5の内部で連絡しないようにして、各開口部7毎に独
立したポケット8を形成するように接着しても良いが、
溝5の内部で各ポケット8同士が連絡できるように接着
していても良い。また、これらの結合方法が、吸収性物
品上で混在するように接着していても良い。さらに、溝
側縁折り曲げ線10と11は、折り曲げ線9を中心とし
て左右対称に平行に存在しても良いが、非平行でも良
く、両者が同じ吸収性物品上に混在していても良い。加
えて、ポケット8を形成する表面シートの接着部6の間
隔は不均一であっても良いが、均一でも良く、これらの
間隔の異なる接着部6が吸収性物品上で混在していても
良い。
程度の接着力があれば良く、接着部6の大きさは特に規
定されるものではない。また、溝側縁折り曲げ線10,
11間に形成される開口部7を有する各ポケット8を、
溝5の内部で連絡しないようにして、各開口部7毎に独
立したポケット8を形成するように接着しても良いが、
溝5の内部で各ポケット8同士が連絡できるように接着
していても良い。また、これらの結合方法が、吸収性物
品上で混在するように接着していても良い。さらに、溝
側縁折り曲げ線10と11は、折り曲げ線9を中心とし
て左右対称に平行に存在しても良いが、非平行でも良
く、両者が同じ吸収性物品上に混在していても良い。加
えて、ポケット8を形成する表面シートの接着部6の間
隔は不均一であっても良いが、均一でも良く、これらの
間隔の異なる接着部6が吸収性物品上で混在していても
良い。
【0040】図6は、図1の使いすておむつ1のY−
Y’線断面図である。図6において、液体透過性の表面
シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収体4
が配置されている。吸収体4は、従来の使いすておむつ
1その他の吸収性物品に通常使用されている公知の吸収
性材料から作られており、接着剤等によって部分的もし
くは全面で裏面シート3に接着固定されている。また、
表面シート2と裏面シート3も側縁部で互いに接着され
ている。
Y’線断面図である。図6において、液体透過性の表面
シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収体4
が配置されている。吸収体4は、従来の使いすておむつ
1その他の吸収性物品に通常使用されている公知の吸収
性材料から作られており、接着剤等によって部分的もし
くは全面で裏面シート3に接着固定されている。また、
表面シート2と裏面シート3も側縁部で互いに接着され
ている。
【0041】表面シート2は、折り曲げ線9(図9参
照)を中心にして表面同士を貼り合わせるように、接着
部6において接着することにより、一つの溝5に5個の
開口部7とそれぞれの開口部7を有する独立したポケッ
ト8を形成している。また、表面シート2は吸収体4と
少なくとも一部分で接着しておらず、ポケット8を形成
することで、表面シート2と吸収体4の間に空間12を
形成している。このように、表面シート2上に開口部7
を有するポケット8を形成することで、排泄物の流れ、
漏れを防止し、表面シート2と吸収体4との間に空間1
2を設けることで、薄型吸収体を使用しても良好な吸収
速度を示す吸収性物品を得ることができる。
照)を中心にして表面同士を貼り合わせるように、接着
部6において接着することにより、一つの溝5に5個の
開口部7とそれぞれの開口部7を有する独立したポケッ
ト8を形成している。また、表面シート2は吸収体4と
少なくとも一部分で接着しておらず、ポケット8を形成
することで、表面シート2と吸収体4の間に空間12を
形成している。このように、表面シート2上に開口部7
を有するポケット8を形成することで、排泄物の流れ、
漏れを防止し、表面シート2と吸収体4との間に空間1
2を設けることで、薄型吸収体を使用しても良好な吸収
速度を示す吸収性物品を得ることができる。
【0042】溝5内に形成された独立したポケット8
は、同じ大きさのものもあるが、全て異なる大きさであ
っても良く、特に限定されない。また、複数個の溝5が
使いすておむつ1に設けられた場合、各溝5内のポケッ
ト8の大きさも同じものがあっても良いが、全て異なっ
ていても良く、特に限定されない。
は、同じ大きさのものもあるが、全て異なる大きさであ
っても良く、特に限定されない。また、複数個の溝5が
使いすておむつ1に設けられた場合、各溝5内のポケッ
ト8の大きさも同じものがあっても良いが、全て異なっ
ていても良く、特に限定されない。
【0043】図7は、溝5内のポケット8が溝5内で同
一収納部となる、図6とは別の実施例を示す図1の使い
すておむつ1のY−Y’線断面図である。図7におい
て、折り曲げ線9(図9参照)を中心にして表面同士を
貼り合わせる表面シート2は、溝5の入口部分の独立し
た接着部6において接着することにより、一つの溝5内
に5個の開口部7と開口部7は異なるが同一収納部とな
るポケット8を形成している。
一収納部となる、図6とは別の実施例を示す図1の使い
すておむつ1のY−Y’線断面図である。図7におい
て、折り曲げ線9(図9参照)を中心にして表面同士を
貼り合わせる表面シート2は、溝5の入口部分の独立し
た接着部6において接着することにより、一つの溝5内
に5個の開口部7と開口部7は異なるが同一収納部とな
るポケット8を形成している。
【0044】図8は、溝5の開口両縁部のみならず、溝
5の両端部においても、表面シート2を折り曲げたポケ
ット8が形成されている図2の使いすておむつ1のY−
Y’線断面図である。図8において、折り曲げ線9(図
9参照)を中心にして表面同士を貼り合わせる表面シー
ト2は、溝5の溝部開口両側縁の独立した接着部6にお
いて接着することにより、一つの溝5内に5個の開口部
7と開口部7は異なるが同一収納部となるポケット8を
形成している。また、ポケット8は溝5の両端部におい
ても形成されている。
5の両端部においても、表面シート2を折り曲げたポケ
ット8が形成されている図2の使いすておむつ1のY−
Y’線断面図である。図8において、折り曲げ線9(図
9参照)を中心にして表面同士を貼り合わせる表面シー
ト2は、溝5の溝部開口両側縁の独立した接着部6にお
いて接着することにより、一つの溝5内に5個の開口部
7と開口部7は異なるが同一収納部となるポケット8を
形成している。また、ポケット8は溝5の両端部におい
ても形成されている。
【0045】図9は、図1の使いすておむつ1のX−
X’線断面図である。図9において、液体透過性の表面
シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収体4
が配置されている。吸収体4は、接着剤等によって部分
的もしくは全面で裏面シート3に接着固定されている。
また、表面シート2と裏面シート3も側縁部で互いに接
着されている。
X’線断面図である。図9において、液体透過性の表面
シート2と液体不透過性の裏面シート3の間に吸収体4
が配置されている。吸収体4は、接着剤等によって部分
的もしくは全面で裏面シート3に接着固定されている。
また、表面シート2と裏面シート3も側縁部で互いに接
着されている。
【0046】表面シート2は、折り曲げ線9を中心にし
て表面同士を貼り合わせるように、接着部6において接
着することにより、一つの溝5内にポケット8を形成し
ている。また、表面シート2と吸収体4とは接着してい
ない領域があるので、ポケット8を形成することで、表
面シート2と吸収体4の間に空間12が形成されてい
る。
て表面同士を貼り合わせるように、接着部6において接
着することにより、一つの溝5内にポケット8を形成し
ている。また、表面シート2と吸収体4とは接着してい
ない領域があるので、ポケット8を形成することで、表
面シート2と吸収体4の間に空間12が形成されてい
る。
【0047】図10は、溝5の開口部7の近縁に弾性体
13を配設した、図9とは別の実施例を示す図1の使い
すておむつ1のX−X’線断面図である。図10におい
て、弾性体13は溝5の開口部両縁に伸張状態で配設さ
れている。このため、弾性体13の収縮により、溝5の
開口部7がより大きく拡がり、排泄物を収納しやすくな
る。
13を配設した、図9とは別の実施例を示す図1の使い
すておむつ1のX−X’線断面図である。図10におい
て、弾性体13は溝5の開口部両縁に伸張状態で配設さ
れている。このため、弾性体13の収縮により、溝5の
開口部7がより大きく拡がり、排泄物を収納しやすくな
る。
【0048】図面では、弾性体13を溝5の開口部の両
縁に配設したが、一方の縁のみに配設しても良い。ま
た、弾性体13は、溝5の長さ以上でも良いが、溝5よ
りも短く、一部分のみに配設されていても良い。更に、
弾性体13の配設の仕方は、溝側縁折り曲げ線10,1
1によって形成されている溝5の両開口縁と必ずしも平
行である必要はない。図面では、弾性体13は表面シー
ト2にくるまれた状態で配設されているが、表面シート
2にくるまれずに表面シート2上や表面シート2下に配
設されていても良い。また、別部材にくるまれた状態
や、別部材と表面シート2の間に挟まれた状態で、表面
シート2上もしくは表面シート2下に配設されても良
い。また、これらの配設の仕方を任意に組み合わせたも
のであっても良い。
縁に配設したが、一方の縁のみに配設しても良い。ま
た、弾性体13は、溝5の長さ以上でも良いが、溝5よ
りも短く、一部分のみに配設されていても良い。更に、
弾性体13の配設の仕方は、溝側縁折り曲げ線10,1
1によって形成されている溝5の両開口縁と必ずしも平
行である必要はない。図面では、弾性体13は表面シー
ト2にくるまれた状態で配設されているが、表面シート
2にくるまれずに表面シート2上や表面シート2下に配
設されていても良い。また、別部材にくるまれた状態
や、別部材と表面シート2の間に挟まれた状態で、表面
シート2上もしくは表面シート2下に配設されても良
い。また、これらの配設の仕方を任意に組み合わせたも
のであっても良い。
【0049】図11は、ポケット8に吸収体への開口部
14を設けた、図9、図10とは別の実施例を示す図1
の使いすておむつ1のX−X’線断面図である。図11
において、表面シート2の溝5内に形成されたポケット
8の底部に吸収体への開口部14が形成されている。こ
のポケット8に形成された開口部14により、ポケット
8に入った排泄物を表面シート2と吸収体4の間に形成
された空間12に収納することができ、粘性が高く表面
シート2を透過しづらい排泄物が多量に排泄された場合
であっても、ポケット8に収納しきれずに、表面シート
2上に排泄物を広げさせたり、漏れさせたりすることを
防止することができる。
14を設けた、図9、図10とは別の実施例を示す図1
の使いすておむつ1のX−X’線断面図である。図11
において、表面シート2の溝5内に形成されたポケット
8の底部に吸収体への開口部14が形成されている。こ
のポケット8に形成された開口部14により、ポケット
8に入った排泄物を表面シート2と吸収体4の間に形成
された空間12に収納することができ、粘性が高く表面
シート2を透過しづらい排泄物が多量に排泄された場合
であっても、ポケット8に収納しきれずに、表面シート
2上に排泄物を広げさせたり、漏れさせたりすることを
防止することができる。
【0050】ポケット8に形成される吸収体への開口部
14は、ポケット1個当り一個でも良いが、複数個でも
良い。また、開口部14の形は、円形でも良いが、折り
曲げ線9に沿って形成されたスリット状の切り込み線で
も良く、特に限定されない。
14は、ポケット1個当り一個でも良いが、複数個でも
良い。また、開口部14の形は、円形でも良いが、折り
曲げ線9に沿って形成されたスリット状の切り込み線で
も良く、特に限定されない。
【0051】図12は、使いすておむつ1の溝5形成時
の使いすておむつの折り畳み装置の平面図である。図1
2において、使いすておむつ1は、回転ドラム15に間
欠的に形成された孔16より接着剤が押し出され、その
孔16のパターンに沿った接着部6を結んだ線2本で溝
5の入口開口部7が形成される。
の使いすておむつの折り畳み装置の平面図である。図1
2において、使いすておむつ1は、回転ドラム15に間
欠的に形成された孔16より接着剤が押し出され、その
孔16のパターンに沿った接着部6を結んだ線2本で溝
5の入口開口部7が形成される。
【0052】図面では、回転ドラム15の孔16は左右
対称であり、孔16の間隔も一定であるが、これらは不
均一にすることも可能である。また、回転ドラム15と
平行にすることも可能である。さらに、この孔16を回
転ドラム15の側部に向かっての溝にすることにより、
溝5内に形成されるポケット8を開口部7毎に独立した
収納部にすることもできる。これらの孔16のパターン
はいずれの組み合わせも可能である。
対称であり、孔16の間隔も一定であるが、これらは不
均一にすることも可能である。また、回転ドラム15と
平行にすることも可能である。さらに、この孔16を回
転ドラム15の側部に向かっての溝にすることにより、
溝5内に形成されるポケット8を開口部7毎に独立した
収納部にすることもできる。これらの孔16のパターン
はいずれの組み合わせも可能である。
【0053】このように、溝5の接着パターンも、折り
曲げ線9に対して平行、非平行のいずれであってもよい
し、また、溝5内のポケット8についても独立、非独立
のいずれも選択することができる。特にこの溝5の製造
方法は、使いすておむつ1を折り畳み装置17によって
折り畳む時に、折り畳み線に沿って折り曲げ線9を作る
ことにより、使いすておむつ1製造のほぼ最終段階ま
で、表面シート2と吸収体4の間に空間12を形成させ
ることなく、使いすておむつ1を平板な状態で製造でき
るために、作業効率が良く、簡便に表面シート2下にポ
ケット8を形成し、表面シート2と吸収体4の間に空間
12を設けることができる。
曲げ線9に対して平行、非平行のいずれであってもよい
し、また、溝5内のポケット8についても独立、非独立
のいずれも選択することができる。特にこの溝5の製造
方法は、使いすておむつ1を折り畳み装置17によって
折り畳む時に、折り畳み線に沿って折り曲げ線9を作る
ことにより、使いすておむつ1製造のほぼ最終段階ま
で、表面シート2と吸収体4の間に空間12を形成させ
ることなく、使いすておむつ1を平板な状態で製造でき
るために、作業効率が良く、簡便に表面シート2下にポ
ケット8を形成し、表面シート2と吸収体4の間に空間
12を設けることができる。
【0054】折り畳み装置17は、図12では左右のテ
ーパー状の吸収性物品誘導部が流れ方向に沿って左右同
一の位置に、上下方向に角度を変えて配置されている
が、この左右の誘導部は互いに前後するように配置して
吸収性物品の左右を折り曲げ線9に沿って互い違いに折
り重ねて接着部6で表面シート同士の接合を行う構造で
あってもよい。
ーパー状の吸収性物品誘導部が流れ方向に沿って左右同
一の位置に、上下方向に角度を変えて配置されている
が、この左右の誘導部は互いに前後するように配置して
吸収性物品の左右を折り曲げ線9に沿って互い違いに折
り重ねて接着部6で表面シート同士の接合を行う構造で
あってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収性物
品は、表面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域
が、吸収性物品の長手方向に沿って表面シートの表面同
士が相対するように吸収体側に折り曲げられ、折り曲げ
られた表面シートの表面同士が接する領域を間欠的に接
合して表面シート上に開口部を有するポケットが形成さ
れていることで、粘性の高く、吸収し難い排泄物等も一
時的にポケットに収納することが可能となり、これらの
漏れを防ぐことで、着用者の皮膚を広範囲で汚して着用
者に不快感を与えたり、乳児の皮膚かぶれの原因を作る
こともない。また、表面シートと吸収体の間に空間を形
成するため、尿、体液等の液体を素早く表面シート上か
ら吸収体へ移行させることができ、薄型でコンパクトな
吸収性物品でありながら、優れた液体の吸収性を有す
る。
品は、表面シートの少なくとも幅方向に沿う中央領域
が、吸収性物品の長手方向に沿って表面シートの表面同
士が相対するように吸収体側に折り曲げられ、折り曲げ
られた表面シートの表面同士が接する領域を間欠的に接
合して表面シート上に開口部を有するポケットが形成さ
れていることで、粘性の高く、吸収し難い排泄物等も一
時的にポケットに収納することが可能となり、これらの
漏れを防ぐことで、着用者の皮膚を広範囲で汚して着用
者に不快感を与えたり、乳児の皮膚かぶれの原因を作る
こともない。また、表面シートと吸収体の間に空間を形
成するため、尿、体液等の液体を素早く表面シート上か
ら吸収体へ移行させることができ、薄型でコンパクトな
吸収性物品でありながら、優れた液体の吸収性を有す
る。
【図1】本発明の使いすておむつの一部切欠き平面図。
【図2】本発明の使いすておむつの図1とは別の実施例
を示す一部切り欠き平面図。
を示す一部切り欠き平面図。
【図3】図1の使いすておむつの表面シートで形成され
る溝部の接着をする前の展開平面図。
る溝部の接着をする前の展開平面図。
【図4】図3とは別の実施例を示す図1の使いすておむ
つの表面シートで形成される溝部の接着をする前の展開
平面図。
つの表面シートで形成される溝部の接着をする前の展開
平面図。
【図5】図2の使いすておむつの表面シートで形成され
る溝部の接着をする前の展開平面図。
る溝部の接着をする前の展開平面図。
【図6】図1の使いすておむつのY−Y’線断面図。
【図7】図6とは別の実施例を示す図1の使いすておむ
つのY−Y’線断面図。
つのY−Y’線断面図。
【図8】図2の使いすておむつのY−Y’線断面図。
【図9】図1の使いすておむつのX−X’線断面図。
【図10】図9とは別の実施例を示す図1の使いすてお
むつのX−X’線断面図。
むつのX−X’線断面図。
【図11】図9、図10とは別の実施例を示す図1の使
いすておむつのX−X’線断面図。
いすておむつのX−X’線断面図。
【図12】図1の使いすておむつの溝部形成時の使いす
ておむつ折り畳み装置の平面図。
ておむつ折り畳み装置の平面図。
1.使いすておむつ 2.液透過性の表面シート 3.液不透過性の裏面シート 4.吸収体 5.溝部 6.接着部 7.開口部 8.ポケット 9.折り曲げ線 10.溝側縁折り曲げ線 11.溝側縁折り曲げ線 12.空間部 13.弾性体 14.開口部 15.回転ドラム 16.孔 17.折り畳み装置 18.ファスニングテープ 19.コンベアベルト 20.シャフト
Claims (5)
- 【請求項1】 液体透過性の表面シートと、液体不透過
性の裏面シートと、前記両シート間に配置された吸収体
とを有する吸収性物品において、表面シートと裏面シー
トは周縁部で接着されており、前記表面シートの少なく
とも股下相当部位には吸収性物品の長手方向に沿って1
本以上の溝が設けられており、該溝は長手方向に沿って
表面シートが吸収体側に折れ曲がり表面シートの相接す
る領域が間欠的に接合され、表面シート上に開口するポ
ケットと、表面シートと吸収体との間の空間が形成され
ていることを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】 表面シートの股下相当部位に2本の溝が
設けられていることを特徴とする請求項1記載の吸収性
物品。 - 【請求項3】 前記溝相互の間隔は10〜200mmで
あることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吸収
性物品。 - 【請求項4】 前記溝部の長手方向に沿った間欠接合部
の間隔が5〜50mmであることを特徴とする請求項1
〜請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 【請求項5】 前記溝の開口縁の両脇に弾性体が配設さ
れていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
か1項記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068954A JPH09238979A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068954A JPH09238979A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238979A true JPH09238979A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13388583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8068954A Pending JPH09238979A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09238979A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1214921A1 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Uni-Charm Corporation | Disposable undergarment |
WO2004021937A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-18 | Pigeon Corporation | 吸収性製品 |
US8981177B2 (en) | 1997-11-14 | 2015-03-17 | The Procter & Gamble Company | Disposable article providing improved management of bodily exudates |
-
1996
- 1996-03-01 JP JP8068954A patent/JPH09238979A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8981177B2 (en) | 1997-11-14 | 2015-03-17 | The Procter & Gamble Company | Disposable article providing improved management of bodily exudates |
EP1214921A1 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Uni-Charm Corporation | Disposable undergarment |
US6913599B2 (en) | 2000-12-12 | 2005-07-05 | Uni-Charm Corporation | Disposable undergarment |
WO2004021937A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-18 | Pigeon Corporation | 吸収性製品 |
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