JPH09238587A - 金属電極を織込んだのり養殖用道縄 - Google Patents
金属電極を織込んだのり養殖用道縄Info
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- JPH09238587A JPH09238587A JP22922896A JP22922896A JPH09238587A JP H09238587 A JPH09238587 A JP H09238587A JP 22922896 A JP22922896 A JP 22922896A JP 22922896 A JP22922896 A JP 22922896A JP H09238587 A JPH09238587 A JP H09238587A
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- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/46—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
- C02F1/461—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
- C02F1/467—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrochemical disinfection; by electrooxydation or by electroreduction
- C02F1/4672—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrochemical disinfection; by electrooxydation or by electroreduction by electrooxydation
- C02F1/4674—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrochemical disinfection; by electrooxydation or by electroreduction by electrooxydation with halogen or compound of halogens, e.g. chlorine, bromine
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- C02F1/46104—Devices therefor; Their operating or servicing
- C02F1/46109—Electrodes
- C02F2001/46133—Electrodes characterised by the material
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- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F2201/00—Apparatus for treatment of water, waste water or sewage
- C02F2201/46—Apparatus for electrochemical processes
- C02F2201/461—Electrolysis apparatus
- C02F2201/46105—Details relating to the electrolytic devices
- C02F2201/4616—Power supply
- C02F2201/46165—Special power supply, e.g. solar energy or batteries
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F2303/00—Specific treatment goals
- C02F2303/04—Disinfection
Landscapes
- Cultivation Of Seaweed (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 養殖のりに病害を発生させるのり病害細菌
と付着珪藻を太陽光発電装置により電気分解する際の次
亜塩素酸ソーダによって、死滅除去するためのチタン電
極、ステンレス電極を織込んだ道縄をもって構成するの
り網の提供。 【構成】 養殖のり網の道縄にチタン電極、ステンレ
ス電極を織込み、天然海水中の両道縄間に太陽光発電装
置によって電気分解させる際に次亜塩素酸ソーダを発生
させることで、養殖のりの病害細菌等を死滅除去させる
養殖のり網。
と付着珪藻を太陽光発電装置により電気分解する際の次
亜塩素酸ソーダによって、死滅除去するためのチタン電
極、ステンレス電極を織込んだ道縄をもって構成するの
り網の提供。 【構成】 養殖のり網の道縄にチタン電極、ステンレ
ス電極を織込み、天然海水中の両道縄間に太陽光発電装
置によって電気分解させる際に次亜塩素酸ソーダを発生
させることで、養殖のりの病害細菌等を死滅除去させる
養殖のり網。
Description
【0001】[発明の属する技術分野]本発明は養殖の
りの病害の原因となる細菌等を、死滅除去するための養
殖用のり網に関する。
りの病害の原因となる細菌等を、死滅除去するための養
殖用のり網に関する。
【0002】[従来の技術]のり養殖においては、養殖
のり網を重ね網として海面に展開し、海中ののり胞子を
付着させ保存する過程が必要であるが、この際のり胞子
以外のアオノリ等養殖のりに敵対する生物が付着する。
これらの害敵生物の駆除は非常に困難である。このため
冷凍網として死滅させ保存する。後日この養殖のり網を
漁場に展開するが例年アオノリ等の付着による被害が発
生している。このためアオノリ等駆除のため干出等の作
業が発生し、重労働となり大きな負担である。養殖のり
網は、これらの有害付着生物を効果的に防止する方法が
見当らなかったので、2年間程度使用すると廃却されて
いるのが現状である。
のり網を重ね網として海面に展開し、海中ののり胞子を
付着させ保存する過程が必要であるが、この際のり胞子
以外のアオノリ等養殖のりに敵対する生物が付着する。
これらの害敵生物の駆除は非常に困難である。このため
冷凍網として死滅させ保存する。後日この養殖のり網を
漁場に展開するが例年アオノリ等の付着による被害が発
生している。このためアオノリ等駆除のため干出等の作
業が発生し、重労働となり大きな負担である。養殖のり
網は、これらの有害付着生物を効果的に防止する方法が
見当らなかったので、2年間程度使用すると廃却されて
いるのが現状である。
【0003】また、干出に強い養殖のり以外の干出に弱
い糸状菌、例えばフラボバクテリウム等の病害細菌、ア
オノリ等は干出により死滅させうるが、干出時間を長時
間とすると養殖のり自体にも悪影響を生じる危険があ
る。
い糸状菌、例えばフラボバクテリウム等の病害細菌、ア
オノリ等は干出により死滅させうるが、干出時間を長時
間とすると養殖のり自体にも悪影響を生じる危険があ
る。
【0004】さらに、海中において養殖のりを病害死さ
せるこれらの細菌を太陽光発電装置等により、のり道縄
間の海水を電気分解する際発生する次亜塩素酸ソーダに
よって死滅、除去させる方法があり、養殖のり網の道縄
には通電用電極が添わせて配置されている。
せるこれらの細菌を太陽光発電装置等により、のり道縄
間の海水を電気分解する際発生する次亜塩素酸ソーダに
よって死滅、除去させる方法があり、養殖のり網の道縄
には通電用電極が添わせて配置されている。
【0005】[発明が解決しようとする課題]本発明は
洋上での海水電解方式による養殖のり病害細菌等を死滅
させる方法において、電極を道縄に添わせる作業を省略
する方法を提供することを目的とする。
洋上での海水電解方式による養殖のり病害細菌等を死滅
させる方法において、電極を道縄に添わせる作業を省略
する方法を提供することを目的とする。
【0006】[課題を解決するための手段]上述のよう
な目的を達成するために、本発明ののり網は、のり網の
道縄間の天然海水中に電気分解による次亜塩素酸ソーダ
を発生させることでのりを病害死させるのりの病害細菌
等を死滅除去するのり網であり、海上における取付け作
業及び波浪による脱落等の問題をなくすために、のり道
縄としてあらかじめチタン電極及びステンレス電極を織
込んだのり道縄を使用して構成されている。使用環境が
海水であるため、炭素鋼では短時間に腐食が起こり、寿
命が短い。そのため、耐食性に優れたチタンまたはステ
ンレスを用いれば、長寿命化が期待出来る。
な目的を達成するために、本発明ののり網は、のり網の
道縄間の天然海水中に電気分解による次亜塩素酸ソーダ
を発生させることでのりを病害死させるのりの病害細菌
等を死滅除去するのり網であり、海上における取付け作
業及び波浪による脱落等の問題をなくすために、のり道
縄としてあらかじめチタン電極及びステンレス電極を織
込んだのり道縄を使用して構成されている。使用環境が
海水であるため、炭素鋼では短時間に腐食が起こり、寿
命が短い。そのため、耐食性に優れたチタンまたはステ
ンレスを用いれば、長寿命化が期待出来る。
【0007】[発明の実施の形態]本発明請求項1記載
ののり網では、以下に述べるような作用がある。チタン
電極に通電することによって天然海水中の塩素濃度を電
気分解により次亜塩素酸ソーダの生成に転換し、この次
亜塩素酸ソーダを残留塩素として任意に濃度調整するこ
とにより、残留塩素による消毒効果を利用する。のり網
の道縄に予め製造時にチタン電極が織込まれているので
漁業者が海上でチタン電極を道縄に添わせる作業が不要
となり電気分解法を適用しない従来からののり網設置作
業と同様の作業性を実現できる。電気分解作用にはなに
も問題を生じることはなく、作業的、強度的にもチタン
電極を単独で道縄に添わせるよりも向上する。
ののり網では、以下に述べるような作用がある。チタン
電極に通電することによって天然海水中の塩素濃度を電
気分解により次亜塩素酸ソーダの生成に転換し、この次
亜塩素酸ソーダを残留塩素として任意に濃度調整するこ
とにより、残留塩素による消毒効果を利用する。のり網
の道縄に予め製造時にチタン電極が織込まれているので
漁業者が海上でチタン電極を道縄に添わせる作業が不要
となり電気分解法を適用しない従来からののり網設置作
業と同様の作業性を実現できる。電気分解作用にはなに
も問題を生じることはなく、作業的、強度的にもチタン
電極を単独で道縄に添わせるよりも向上する。
【0008】本発明請求項2記載ののり網では、以下に
述べるような作用がある。ステンレス電極に通電するこ
とによって天然海水中の塩素濃度を電気分解により次亜
塩素酸ソーダの生成に転換し、この次亜塩素酸ソーダを
残留塩素として任意に濃度調整することにより、残留塩
素による消毒効果を利用する。のり網の道縄に予め製造
時にステンレス電極が織込まれているので漁業者が海上
でステンレス電極を道縄に添わせる作業が不要となり電
気分解法を適用しない従来からののり網設置作業と同様
の作業性を実現できる。電気分解作用にはなにも問題を
生じることはなく、作業的、強度的にもステンレス電極
を単独で道縄に添わせるよりも向上する。
述べるような作用がある。ステンレス電極に通電するこ
とによって天然海水中の塩素濃度を電気分解により次亜
塩素酸ソーダの生成に転換し、この次亜塩素酸ソーダを
残留塩素として任意に濃度調整することにより、残留塩
素による消毒効果を利用する。のり網の道縄に予め製造
時にステンレス電極が織込まれているので漁業者が海上
でステンレス電極を道縄に添わせる作業が不要となり電
気分解法を適用しない従来からののり網設置作業と同様
の作業性を実現できる。電気分解作用にはなにも問題を
生じることはなく、作業的、強度的にもステンレス電極
を単独で道縄に添わせるよりも向上する。
【0009】本発明請求項3記載ののり網では、以下に
述べるような作用がある。のり網は海上に本張りする以
前の工程として、清浄海水として殺菌用に次亜塩素酸ソ
ーダを添加しフリー糸状体を貝殻に穿孔させ保存しこれ
を時期に応じて陸上、野外でのり網に採苗移植がある。
さらに育苗期を経て本張り養殖を行う。同時にのり網処
理剤に3回以上浸漬を1時間以上行う工程がある。本発
明の殺菌は低濃度に長期間連続して次亜塩素酸ソーダを
発生しうるため、従来より各工程が何回も分散して、濃
度管理、重労働、効果等の問題点を解決することが待た
れていることを一挙に解決した。陽極にチタン電極、陰
極にステンレス電極を配置することにより海水の電極分
解により次亜塩素酸ソーダ発生量は陽極、陰極の両極を
チタン電極としたものと変わりなく適量であった。
述べるような作用がある。のり網は海上に本張りする以
前の工程として、清浄海水として殺菌用に次亜塩素酸ソ
ーダを添加しフリー糸状体を貝殻に穿孔させ保存しこれ
を時期に応じて陸上、野外でのり網に採苗移植がある。
さらに育苗期を経て本張り養殖を行う。同時にのり網処
理剤に3回以上浸漬を1時間以上行う工程がある。本発
明の殺菌は低濃度に長期間連続して次亜塩素酸ソーダを
発生しうるため、従来より各工程が何回も分散して、濃
度管理、重労働、効果等の問題点を解決することが待た
れていることを一挙に解決した。陽極にチタン電極、陰
極にステンレス電極を配置することにより海水の電極分
解により次亜塩素酸ソーダ発生量は陽極、陰極の両極を
チタン電極としたものと変わりなく適量であった。
【0010】実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず図1により第1実施例について説明する。図1は海
面1にのりひび2より垂下したロープ3により仕立てら
れたのり網4とその両端を構成する道縄5を示す。太陽
光発電装置6で発生した直流電流は電線7を介し道縄5
におりこんだチタン電極8に通電される結果、道縄間の
海面の海水9に次亜塩素酸ソーダ10を発生する。次亜
塩素酸ソーダ10の消毒効果によりのり網に付着したの
り病害細菌等11は死滅する。その結果のり12は快適
なる環境中で生育することが可能となった。
まず図1により第1実施例について説明する。図1は海
面1にのりひび2より垂下したロープ3により仕立てら
れたのり網4とその両端を構成する道縄5を示す。太陽
光発電装置6で発生した直流電流は電線7を介し道縄5
におりこんだチタン電極8に通電される結果、道縄間の
海面の海水9に次亜塩素酸ソーダ10を発生する。次亜
塩素酸ソーダ10の消毒効果によりのり網に付着したの
り病害細菌等11は死滅する。その結果のり12は快適
なる環境中で生育することが可能となった。
【0011】また、図2では道縄5を構成するロープ1
3をロープ製造時に3本よりとする工程に複数のチタン
電極8を加えておりこむ。このチタン電極8に太陽光発
電装置6よりの直流電流が両端の道縄に夫々を陽極1
4、陰極15として通電される結果、両電極間に次亜塩
素酸ソーダが生成し、のり病害細菌が死滅する。
3をロープ製造時に3本よりとする工程に複数のチタン
電極8を加えておりこむ。このチタン電極8に太陽光発
電装置6よりの直流電流が両端の道縄に夫々を陽極1
4、陰極15として通電される結果、両電極間に次亜塩
素酸ソーダが生成し、のり病害細菌が死滅する。
【0012】また第2実施例では電極材質をステンレス
製としたものであるため図1、図2のチタン電極8がス
テンレス電極となるだけであり図面は省略する。
製としたものであるため図1、図2のチタン電極8がス
テンレス電極となるだけであり図面は省略する。
【0013】まず図3により第3実施例について説明す
る。図3は海面1にのりひび2より垂下したロープ3に
より仕立てられたのり網4とその両端を構成する道縄5
を示す。太陽光発電装置6で発生した直流電流は電線7
を介し道縄5におりこんだ陽極のチタン電極8より陰極
のステンレス電極に通電される結果、15内至30枚の
のり網を重ね網としている両端に配置された道縄間の海
面の海水9に次亜塩素酸ソーダ10を発生する。次亜塩
素酸ソーダ10の消毒効果によりのり網に付着したのり
病害細菌等11は死滅する。その結果採苗及び育苗のり
12は快適なる環境中で生育することが可能となった。
る。図3は海面1にのりひび2より垂下したロープ3に
より仕立てられたのり網4とその両端を構成する道縄5
を示す。太陽光発電装置6で発生した直流電流は電線7
を介し道縄5におりこんだ陽極のチタン電極8より陰極
のステンレス電極に通電される結果、15内至30枚の
のり網を重ね網としている両端に配置された道縄間の海
面の海水9に次亜塩素酸ソーダ10を発生する。次亜塩
素酸ソーダ10の消毒効果によりのり網に付着したのり
病害細菌等11は死滅する。その結果採苗及び育苗のり
12は快適なる環境中で生育することが可能となった。
【0014】以上の実施例において次のような効果を奏
した。 (1)海上作業でのチタン電極を道縄に固定する作業
は、チタン電極の端を持って道縄の先端まで漁船で移動
しなから束縛し、かつよじれないよう注意する難しい仕
事であった。製造時にチタン電極を織込んだ道縄で、の
り網を構成した結果、従来通りののり網展開及び冷凍保
存が行えるので特別な注意もなく道縄の先端部を電線部
に挿入するだけの軽作業となった。 (2)室内人工採苗では標準型ののり網5尺×10間
(約30m2)の網目にのり糸状体を殻胞子より放出さ
せて付着させ急速冷凍し保蔵する方法では、のり網をお
りたたむ必要があるが問題は発生しなかった。チタン電
極は1本が0、2ミリメートル程度の直径であり作業性
は良好である。 (3)支柱柵(ひび)育苗では胞子付けしたのり網を5
枚〜15枚重ね、海中で育苗するが作業性に何等問題は
発生しなかった。
した。 (1)海上作業でのチタン電極を道縄に固定する作業
は、チタン電極の端を持って道縄の先端まで漁船で移動
しなから束縛し、かつよじれないよう注意する難しい仕
事であった。製造時にチタン電極を織込んだ道縄で、の
り網を構成した結果、従来通りののり網展開及び冷凍保
存が行えるので特別な注意もなく道縄の先端部を電線部
に挿入するだけの軽作業となった。 (2)室内人工採苗では標準型ののり網5尺×10間
(約30m2)の網目にのり糸状体を殻胞子より放出さ
せて付着させ急速冷凍し保蔵する方法では、のり網をお
りたたむ必要があるが問題は発生しなかった。チタン電
極は1本が0、2ミリメートル程度の直径であり作業性
は良好である。 (3)支柱柵(ひび)育苗では胞子付けしたのり網を5
枚〜15枚重ね、海中で育苗するが作業性に何等問題は
発生しなかった。
【0015】(4)チタン電極及びステンレス電極は殺
菌効果を発生させる目的で使用するので、断線防止は最
も重要な点であるが、以上の作業において充分に対応が
可能であった。使用中のチタン電極、ステンレス電極は
水素吸収も懸念されたが、実施例において水素吸収は認
められず作業性も問題なく寿命も長く使用可能であっ
た。 (5)チタン電極1、2ミリメートル直径を複数使用し
た道縄使用の標準のり網での太陽光発電装置よりの直流
電流を通電した時電圧4V0、02アンペア残留塩素濃
度50ppb発生が道縄に添わせての従来の方法であっ
たが本発明による0、2ミリメートル直径3本よりを、
道縄に製造時より計9本よりこんだ標準のり網では同様
に4V、0、02アンペア残留塩素50ppbを発生し
た。製造時道縄にチタン電極をおりこんだものは、道縄
外周にも巻かれるため約1、3倍巻込み距離が長くなる
ので、海水との接触面積が増加する結果小径でも同上の
如く従来通りの殺菌効果が確認された。ステンレス電極
でも同一の効果を生じた。
菌効果を発生させる目的で使用するので、断線防止は最
も重要な点であるが、以上の作業において充分に対応が
可能であった。使用中のチタン電極、ステンレス電極は
水素吸収も懸念されたが、実施例において水素吸収は認
められず作業性も問題なく寿命も長く使用可能であっ
た。 (5)チタン電極1、2ミリメートル直径を複数使用し
た道縄使用の標準のり網での太陽光発電装置よりの直流
電流を通電した時電圧4V0、02アンペア残留塩素濃
度50ppb発生が道縄に添わせての従来の方法であっ
たが本発明による0、2ミリメートル直径3本よりを、
道縄に製造時より計9本よりこんだ標準のり網では同様
に4V、0、02アンペア残留塩素50ppbを発生し
た。製造時道縄にチタン電極をおりこんだものは、道縄
外周にも巻かれるため約1、3倍巻込み距離が長くなる
ので、海水との接触面積が増加する結果小径でも同上の
如く従来通りの殺菌効果が確認された。ステンレス電極
でも同一の効果を生じた。
【0016】以上説明したように本発明ののり網を使用
すれば、海上での太陽光発電装置を利用してのり網に付
着するのり病害細菌等を死滅させる効果を減ずることな
く、また海中での作業性が向上し加えてのり道縄の強度
が上昇し、のり網全体が殺菌された環境で使用されるた
め2年毎の廃棄を行わず継続して連続使用が可能となっ
た。のり生産者のコストダウンにも寄与しうる効果が期
待できる。
すれば、海上での太陽光発電装置を利用してのり網に付
着するのり病害細菌等を死滅させる効果を減ずることな
く、また海中での作業性が向上し加えてのり道縄の強度
が上昇し、のり網全体が殺菌された環境で使用されるた
め2年毎の廃棄を行わず継続して連続使用が可能となっ
た。のり生産者のコストダウンにも寄与しうる効果が期
待できる。
【0017】本発明は実施例を図面により詳述してきた
が、本発明の具体的方法及びこの方法に用いられる部材
や、装置類の具体的設計変更があっても本発明に含まれ
る。たとえばチタン電極の直径、おりこみ方法、おりこ
み数量は任意に設定できる。また陽極及び陰極の材質は
任意であり、チタン電極に白金被膜や酸化被膜を付加す
ることもできる。
が、本発明の具体的方法及びこの方法に用いられる部材
や、装置類の具体的設計変更があっても本発明に含まれ
る。たとえばチタン電極の直径、おりこみ方法、おりこ
み数量は任意に設定できる。また陽極及び陰極の材質は
任意であり、チタン電極に白金被膜や酸化被膜を付加す
ることもできる。
【0018】[発明の効果]本発明ののり網道縄を使用
することにより、従来のチタン電極を道縄に添えて固定
する場合の作業方法の困難性、海上作業、よじれ、摘採
を含めての人件費等のコストに比べて極めて低価格で、
のり病害細菌等を死滅除去をなしうると共に海上作業の
コストが省略しうる効果がある。
することにより、従来のチタン電極を道縄に添えて固定
する場合の作業方法の困難性、海上作業、よじれ、摘採
を含めての人件費等のコストに比べて極めて低価格で、
のり病害細菌等を死滅除去をなしうると共に海上作業の
コストが省略しうる効果がある。
【0019】加えて育苗期の海中重ね網はのり生育時に
最も重要であり、細心に注意して害藻、害菌の除去が行
われるが、この際も従来はなし得なかった殺菌のための
海水電解が容易に実施できることが可能となり、その結
果清潔な育苗としての冷凍網を保存しうるので以後のの
り生産が順調に増産、高価品としうる効果が大きい。さ
らに2年間使用後は廃棄処分されているのり網を継続し
て使用する効果はコスト的にも省資源として多大であ
る。
最も重要であり、細心に注意して害藻、害菌の除去が行
われるが、この際も従来はなし得なかった殺菌のための
海水電解が容易に実施できることが可能となり、その結
果清潔な育苗としての冷凍網を保存しうるので以後のの
り生産が順調に増産、高価品としうる効果が大きい。さ
らに2年間使用後は廃棄処分されているのり網を継続し
て使用する効果はコスト的にも省資源として多大であ
る。
【図3】本発明請求項3記載の方法に関する装置を示す
説明図である。
説明図である。
1、海面 2、のりひび 3、ロープ 4、のり網 5、道縄 6、太陽光発電装置 7、電線 8、チタン電極 9、海水 10、次亜塩素酸ソーダ 11、のり病害細菌 12、のり 13、ロープ 14、陽極 15、陰極 16、ステンレス電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】・本発明請求項1記載の方法に関する装置を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】・本発明請求項2記載の方法に関する装置を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】・本発明請求項3記載の方法に関する装置を示
す説明図である。
す説明図である。
【符号の説明】 1、海面 2、のりひび 3、ロープ 4、のり網 5、道縄 6、太陽光発電装置 7、電線 8、チタン電極 9、海水 10、次亜塩素酸ソーダ 11、のり病害細菌 12、のり 13、ロープ 14、陽極 15、陰極 16、ステンレス電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550D 560 560F
Claims (3)
- 【請求項 1】養殖のりを病害死させるのり病害細菌等
を太陽光発電装置によって、道縄間の天然海水に電気分
解による次亜塩素酸ソーダを発生させ、死滅させるため
のチタン電極を織込んだのり道縄によって構成されてい
ることを特徴とするのり養殖用道縄。 - 【請求項 2】養殖のりを病害死させるのり病害細菌等
を太陽光発電装置によって、道縄間の天然海水に電気分
解による次亜塩素酸ソーダを発生させ、死滅させるため
の材質をステンレスとした電極を織込んだのり道縄によ
って構成されていることを特徴とするのり養殖用道縄。 - 【請求項 3】養殖のりの採苗期及び育苗期に養殖のり
を病害死させる病害細菌等を太陽光発電装置によって、
道縄間の天然海水に電気分解による次亜塩素酸ソーダを
発生させ、養殖のりの伸長を促進させるためチタン電極
及びステンレス電極を織込んだのり道縄によって構成さ
れていることを特徴とするのり養殖用道縄。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22922896A JPH09238587A (ja) | 1995-07-29 | 1996-07-27 | 金属電極を織込んだのり養殖用道縄 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-224463 | 1995-07-29 | ||
JP22446395 | 1995-07-29 | ||
JP22922896A JPH09238587A (ja) | 1995-07-29 | 1996-07-27 | 金属電極を織込んだのり養殖用道縄 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238587A true JPH09238587A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=26526074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22922896A Pending JPH09238587A (ja) | 1995-07-29 | 1996-07-27 | 金属電極を織込んだのり養殖用道縄 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09238587A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102415329A (zh) * | 2011-10-24 | 2012-04-18 | 宁波大学 | 一种坛紫菜种苗的室内育苗方法 |
CN102550388A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-07-11 | 上海海洋大学 | 一种条斑紫菜养殖中后期清除绿藻的方法 |
CN105379613A (zh) * | 2015-11-28 | 2016-03-09 | 王谷安 | 一种能够防治紫菜养殖筏架上附生杂藻的紫菜养殖绳 |
-
1996
- 1996-07-27 JP JP22922896A patent/JPH09238587A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102415329A (zh) * | 2011-10-24 | 2012-04-18 | 宁波大学 | 一种坛紫菜种苗的室内育苗方法 |
CN102550388A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-07-11 | 上海海洋大学 | 一种条斑紫菜养殖中后期清除绿藻的方法 |
CN105379613A (zh) * | 2015-11-28 | 2016-03-09 | 王谷安 | 一种能够防治紫菜养殖筏架上附生杂藻的紫菜养殖绳 |
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