JP2003339270A - 用水の殺菌と活性化により生物を生育する方法及び前記方法に使用される処理装置 - Google Patents

用水の殺菌と活性化により生物を生育する方法及び前記方法に使用される処理装置

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JP2003339270A
JP2003339270A JP2002152676A JP2002152676A JP2003339270A JP 2003339270 A JP2003339270 A JP 2003339270A JP 2002152676 A JP2002152676 A JP 2002152676A JP 2002152676 A JP2002152676 A JP 2002152676A JP 2003339270 A JP2003339270 A JP 2003339270A
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vibrating
vibration
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Tatsuaki Omasa
龍晋 大政
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Nihon Techno KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動攪拌装置による用水の殺菌および活性化の
処理を通じて、生物を生育する方法を提供する。 【解決手段】(1)振動発生手段、(2)前記振動発生
手段により振動する振動部材、(3)前記振動部材に連
係して振動する少なくとも1本の振動棒、(4)前記振
動棒に固定された少なくとも1枚の振動羽根、を構成要
素とする振動攪拌装置が用水を貯蔵する処理槽に接触配
置されている処理装置を稼働させて、前記処理槽内に貯
蔵された前記用水を振動流動させながら前記用水の殺菌
と活性化の処理を行ない、前記処理水を用いて生物を生
育する。前記振動羽根は殺菌表面処理又は光触媒表面処
理をし、あるいは固定板の殺菌表面処理又は光触媒表面
処理をする。前記振動羽根に強磁性体材料を使用して更
に効果を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動攪拌装置を含む
装置を用いて用水の殺菌および活性化を行いながらその
用水を用いて生物を生育する方法及びその方法に用いら
れる処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生物飼育用水槽の水は魚類などの生物の
飼育を続けると、生物の排出する糞尿や飼育のために与
える餌の食べ残りが腐敗して発生する有害な有機物で汚
染され、飼育する生物にとって有害な環境ができあが
る。特開平11−56163号公報では、この問題を解
決するために特殊な部材を生物飼育槽内に配置してい
る。この槽内では金魚、熱帯魚、その他の生物を飼育し
鑑賞する。又、その部材とは、その表面が酸化チタン薄
膜層または酸化チタン微粒子を分散した層で覆われてお
り、外部からの太陽光、照明用蛍光灯からの光照射によ
り水中の有機物を分解する機能を有するというものであ
る。また、この生物飼育用水槽には従来型の生物濾過装
置、物理濾過装置等の循環濾過装置を、上記部材が設置
された水槽において用いることも開示されている。
【0003】又、特開平11−267637号公報には
水槽水の殺菌処理方法が開示されている。その方法と
は、水槽を形成する素材と水が接触する面のうち任意の
素材表面に光触媒を担持させ、この素材表面に光を照射
するというものである。この方法は水族館で利用され
る。光触媒としてアナターゼ型酸化チタンを含むすべて
の型を担持させることが開示されている。また、光によ
る殺菌効果が得られない場合には、それ自身が殺菌作用
を有する銀等の無菌抗菌剤の併用が開示されている。
【0004】更に、特開2001−136862号公報
には光触媒皮膜付き側壁を有する水槽が開示されてい
る。この水槽には、少なくとも一側壁の内面に光触媒皮
膜が設けられており、光触媒作用により側壁近傍の藻類
を殺藻し、側壁への藻類の付着を防止するというもので
ある。この水槽は水族展示水槽として使用される。例示
として、循環海水を水槽の下部から導入し、頂部の溢流
樋から常時抜き出す方式により海水の循環を行なってい
る。更に、貯水槽の水を攪拌するために水槽内に攪拌手
段を設けることも開示されている。又、アナターゼ型酸
化チタンの皮膜も開示されている。
【0005】更に又、特許第3056584号公報に
は、アナターゼ型酸化チタンと近紫外線照射を組み合わ
せた水殺菌装置が開示されている。
【0006】又、振動攪拌装置としては既に本発明者が
多数の形態のものを開示してきた。
【0007】例示すれば、以下のとおりである。
【0008】特開平03−275130号(特許第19
41498号)特開平06−220697号(特許第2
707530号)特開平06−312124号(特許第
2762388号)特開平08−281272号(特許
第2767771号)特開平08−173785号(特
許第2852878号)特開平07−126896号
(特許第2911350号)特開平09−040482
号(特許第2911393号)特開平11−18988
0号(特許第2988624号)特開平07−0541
92号(特許第2989440号)特開平06−033
035号(特許第2992177号)特開平06−28
7799号(特許第3035114号)特開平06−2
80035号(特許第3244334号)特開平06−
304461号(特許第3142417号)特開平10
−043569号特開平10−369453号特開平1
1−253782号特に本願と関連のある本発明者の2
件の出願が挙げられる。
【0009】特願2000−213538号には、振動
羽根の表面に殺菌性材料を使用することを特徴とする振
動攪拌装置が開示されている。対応する外国出願はEP
1151 757 A1、US 2001/0053
332 A1の他、中国等で出願公開されている。
【0010】現在未公開の本発明者の出願として、特願
2001−338422号には、振動羽根の表面に光照
射すること及びその表面に光照射装置より光ファイバー
を利用する光触媒活性の殺菌性材料を使用することを特
徴とする振動攪拌装置が出願されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生物、特に
植物や魚貝類を生育するために、使用される用水に着目
し、振動攪拌装置による用水の殺菌および活性化の処理
を通じて、前記生物の生育を図る方法を提供することを
目的とする。又、本発明は、その方法に使用される処理
装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、本発明において
は、(1)振動発生手段、(2)前記振動発生手段によ
り振動する振動部材、(3)前記振動部材に連係して振
動する少なくとも1本の振動棒、(4)前記振動棒に固
定された少なくとも1枚の振動羽根、を構成要素とする
振動攪拌装置が用水を貯蔵する処理槽に、(5)前記振
動羽根または前記処理槽内の固定板及び/又は槽表面が
殺菌表面処理された状態で、接触配置されている処理装
置を稼働させて、前記処理槽内に貯蔵された前記用水を
振動流動させながら前記用水の殺菌と活性化の処理を行
ない、前記処理水を用いて生物を生育することとしてい
る。
【0013】本発明の好ましい態様として以下のものが
上げられる。
【0014】前記振動羽根が光触媒表面処理されてい
る。又、前記処理槽中に光触媒表面処理された板及び/
又は槽が保持されている。
【0015】前記処理装置が光照射装置を具備してい
る。
【0016】前記振動羽根又はその押え板が強磁性体材
料から構成される。
【0017】前記振動羽根がアナターゼ型二酸化チタン
皮膜で被覆されており、前記光照射装置は光ファイバー
および短波長紫外線燈を備えており、さらに前記振動発
生手段が振動モータであり、前記振動モータが15〜1
50Hzで振動する。
【0018】前記生物には植物、好ましくは農作物が含
まれる。
【0019】前記生物には魚、貝等が含まれる。
【0020】前記用水が河川水、地下水又は海水のいず
れかである。
【0021】又、本発明は、前記方法に使用される処理
装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の処理装置の一実施
形態を示す概略正面図である。図2は本発明の処理装置
の一実施形態を示す概略側面図である。図3は本発明の
処理装置の一実施形態を示す概略平面図である。
【0023】これらの図において、12は処理槽であ
り、該処理槽には用水などの被処理液14が収容されて
いる。16は振動攪拌装置である。16aは基台、16
bはコイルバネ、16cは振動部材、16dは振動モー
タ、16eは振動伝達部材としての振動棒、16fは振
動羽根である。処理槽には石英製光ファイバー付き光触
媒用二酸化チタン処理板が1枚ものまたは複数枚のセッ
トとして設置され、公知の振動攪拌機(商品名:超振動
α−攪拌機)は通常のタイプ(光触媒用でないもの)を
使用する。ただし、図面の簡略化のため図1〜図3にお
いてこの処理板は省略されている。
【0024】本発明の振動発生手段は振動モータの他に
電磁マグネットやエアーガンであってもよい。振動モー
タは処理槽上に配置してもよいが、処理槽側壁または硬
い床面上に設けられた架台の上に配置してもよい。
【0025】振動モータ16dは、電源36からインバ
ータ35を介して電力を供給することにより、10〜2
00Hz、好ましくは15〜150Hz、より好ましく
は30〜60Hzで振動する。振動モータ16dで発生
した振動は、振動部材16cおよび振動棒16eを介し
て振動羽根16fに伝達される。この振動は、振動羽根
16fが振動棒16eへの取り付け部分からその羽根の
先端縁へと「しなる」ように発生する。振幅0.1〜1
5.0mmで、振動数200〜1000回/分とするの
が好ましい。
【0026】振動羽根16fは金属板、合成樹脂板また
はゴム板から形成することができる。金属板としては、
チタン、アルミニウム、銅、鉄鋼、ステンレス鋼、磁性
鋼からなる板が例示される。合成樹脂板としてはポリカ
ボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂か
らなる板が例示される。好ましくは、これらの基材の表
面は殺菌表面処理または光触媒表面処理することができ
る。
【0027】殺菌表面処理とは、殺菌性金属材料を用い
て前記振動羽根の表面に皮膜を形成することをいう。殺
菌性金属材料として、Ag、Pd、Au、Pt、Ni、
Cu、Zn、Sb、Mg、Sn、Pb、これらの合金、
またはこれらの金属を含む合金が例示される。これらの
金属を用いて振動羽根の表面をめっき処理したり、これ
らの金属を含む粒子を塗布したりして、皮膜を形成する
ことができる。酸化亜鉛、酸化銀などの金属酸化物を用
いて皮膜を形成してもよい。皮膜の厚みは通常1〜20
μmである。
【0028】又、殺菌表面処理を施した板を処理槽内に
保持して殺菌の効果を上げることができる。その板の形
状、枚数、処理槽内の位置は適宜選択される。
【0029】光触媒表面処理とは、光触媒活性の殺菌性
材料を用いて前記振動羽根の表面に皮膜を形成すること
をいう。殺菌性材料としてはTiO2 、SrTiO2
ZnO、CdSe、GaAs、CdS、NiO、SnO
2 、Nb25、またはWO3が例示される。とりわけア
ナターゼ型のTiO2 (二酸化チタン)が好ましい。二
酸化チタンの層はチタン板を表面処理して、陽極酸化処
理が得られる。この層に光触媒処理板を作成する際、殺
菌性金属板上に作成するか、又は、Ag等の金属粒子を
併用して光触媒が通常の光で活性化される。ステンレス
板上にアナターゼ型二酸化チタンの微粒子を含むNiめ
っき(固形分散粒子を含むめっき)を行ったり二酸化チ
タン膜を真空蒸着で付着させたり、蒸着めっきで二酸化
チタンを含有する皮膜を形成することができる。皮膜の
厚みは通常1〜20μmである。
【0030】又、光触媒表面処理を施した板を処理槽内
に保持して殺菌の効果を上げることができる。好ましい
方法として槽内に振動攪拌機の正面に直角に10−50
mm間隔に殺菌金属板又は光触媒表面処理した板を一体
化して浸漬し、上部より紫外線を当てるか、外部の紫外
線発生装置より、光ファイバーを利用して紫外線を光触
媒表面に導き、光ファイバーの研磨された側面から光触
媒表面に接触光照射させることにより短時間に光触媒面
を活性化させ紫外線の吸収力の大きい処理液体を殺菌さ
せる。また、槽の内側を光触媒表面処理することができ
る。
【0031】本発明の殺菌とは、以下の用語を含む。こ
れらの用語は公知のものであるが、念のために以下に説
明する。
【0032】殺菌:滅菌がすべての微生物の殺滅を意味
するのに対して、殺菌とは単に微生物を殺すことをい
う。
【0033】滅菌:目的とする対象物からすべての微生
物を殺菌、又は除去することであり、広義には殺菌、除
菌を含む。
【0034】除菌:目的とする対象物から微生物を除去
することをいい、濾過除菌、沈降除菌、洗浄除菌等があ
る。
【0035】静菌:微生物の増殖を阻害、又は抑制する
ことをいう。
【0036】抗菌:微生物を特定し、増殖を阻害又は抑
制することをいう。
【0037】防菌:食品をはじめ、医療品、化粧品、そ
の他諸材料の有害微生物による劣化を防止することをい
う。
【0038】サニタイズ:食品工場における病原性の栄
養細胞を殺滅し、その他の微生物を減少させることをい
う。
【0039】表面処理について更に説明する。めっき業
界では、銀、銅、クロムめっき等が殺菌抗菌作用を示す
と言われてきた。金属のイオンの働きによって殺菌抗菌
効果があると考えられている。
【0040】無機系抗菌剤の抗菌成分は銀、銅、亜鉛等
の重金属3種類である。中でも銀は極微量濃度でも効果
があり、安全性は極めて高く、好ましい。
【0041】これに対し、二酸化チタンを代表とする光
触媒反応を用いた抗菌処理剤がある。この触媒は紫外線
を受けて強力な酸化力を発揮して有機物を分解する。強
い殺菌力、抗菌や汚れ防止、空気浄化等の目的で使用さ
れる。
【0042】抗菌めっきとしては、上記のような銀、
銅、亜鉛をセラミックスのような微粒子に担持させたも
の、二酸化チタンの結晶粉末等をめっき液に分散させ、
これをめっきすることで皮膜中に共析させ、金属表面に
抗菌性を持たせる方法が挙げられる。
【0043】殺菌性金属と光触媒型を組み合わせること
により、可視光線を照射して、二酸化チタンの殺菌力の
効果を維持することができる。
【0044】紫外線を槽外より又は槽内より光触媒処理
羽根又は板に照射する、又は、図1〜2において、光照
射装置51から紫外光線を照射することができる。紫外
光線は、処理液が不透明のとき、光触媒処理板と槽外の
光照射装置との間を光ファイバーを分枝、接続、太さの
変更などできるライトガイドとしての光ファイバーバン
ドル52を通り、コネクタ(図示しない)を介して少な
くとも1本の光ファイバー内を誘導される。紫外光線が
好ましい。前記光照射装置には短波長紫外線燈又はブラ
ックライトを備えていてもよい。
【0045】光ファイバーとして石英製光ファイバーが
用いられる。その直径は通常0.1〜5.0mmであ
る。プラスチック製フッ素樹脂、アクリル樹脂光ファイ
バーや複合ガラス製光ファイバーであってもよい。この
光ファイバーは、光ファイバー素線、該光ファイバー素
線を複数本束ねた集合体からなるもの、比較的大口径の
透光性光ファイバーロッドであってもよい。
【0046】光ファイバーにより紫外線を誘導し、処理
槽内において上記のように処理された板又は振動羽根を
刺激して活性化させ、用水の処理効果を上げることがで
きる。
【0047】本発明において紫外光線を照射するために
紫外線燈が使用できる。市販されている紫外線燈が使用
できるが、低圧水銀燈(紫外線殺菌燈、ブラックライ
ト)が好ましい。短波長殺菌燈は殺菌作用を示し、最も
好ましい。
【0048】紫外線燈は処理槽内に取り付けてもよい
し、処理槽の側面に設けてもよい。
【0049】電磁場の影響で植物の生長が変化すること
は公知である。雷の影響でシイタケの成長が大幅に促進
される例が報告されている。本発明では光触媒と強磁性
体材料により用水を処理して、著しく殺菌され活性化し
た水が得られる。
【0050】強磁性体材料には硬磁性材料と軟磁性材料
がある。硬磁性材料としては、フェライト磁性材料、希
土類磁性材料、磁性鋼が例示される。より具体的にはア
ルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジウム磁
石、鉄磁石、ホウ素磁石が挙げられる。又、軟磁性材料
を帯磁させることにより、軟磁性材料としての軟鉄、ケ
イ素鋼、パーマロイ等が利用できる。
【0051】本発明の振動羽根は硬磁性材料から構成し
てもよい。振動棒に振動羽根を固定するための手段とし
て振動羽根用固定部材を用いるときは、この部材を硬磁
性材料から形成してもよい。押え板又は押え板の一部に
強磁性体を使用することもできる。
【0052】本発明の振動攪拌装置は、上記した(1)
振動発生手段、(2)前記振動発生手段により振動する
振動部材、(3)前記振動部材に連係して振動する少な
くとも1本の振動棒、および(4)前記振動棒に固定さ
れた少なくとも1枚の振動羽根、を構成要素とするもの
であり、前記したとおり、各種の形態のものが出願さ
れ、その一部はすでに権利化されている。前記振動攪拌
装置の最大の特徴は、気泡を発生させることなく、又発
生した泡を容易に振動により系外へ放出させる、つま
り、用水中に激しい乱流状態をもたらすことである。
【0053】本発明の生物としては植物や養殖魚が例示
される。
【0054】植物として、野菜や果物、特に、生シイタ
ケ、ナメコ、エノキダケ、ヒラタケ、シロタモギタケ、
マイタケ、マシュルーム、オカヒジキ、シソ、オオバ、
オージソ、カイワレダイコン、モヤシが例示される。更
に、(1)本発明を適用できるものとして、キャベツ、
ハクサイ、レタス、セロリー、ションギク、コマツナ、
ミツバ、チンゲンサイ、フキ、キウリ、トマト、ナス、
ピーマン、イチゴ、温室メロン、更に本発明を適用でき
る可能性があるものとして、サラダナ、パセリ、セリ、
サントウサイ、タアサイ、バクチョイ、サイシン、ニ
ラ、ハナニラ、コネギ、アサツキ、クレソン、アシタ
バ、ミニトマト、オクラ、シシトウ、コース、ラディッ
シュが例示される。
【0055】養殖魚としては、ヤマメ、ヒメマス、ビワ
マス、アマゴ等のサケ属、ニジマス、ブラウンマス等の
ニジマス属、イワナ、カワマス等のイワナ属が例示され
る。海洋性養殖としてクルマエビ、マダイの放流前の養
殖が例示される。また、本発明の生物には貝類も含まれ
る。
【0056】本発明の用水としては淡水、海水または人
工水が例示される。淡水とは井戸水、雨水、河川水、地
下水などをいう。人工水とは淡水や海水に特別の処理を
施して作った水をいい、処理試薬を添加したものであっ
てもよい。これらの用水は本発明に従って殺菌と活性化
の処理を行い、他の場所においてこの処理水を使用し、
生物を生育してもよい。また、処理装置と生育する貯槽
を一体化したものを使用して、これらの処理水で生物、
特に魚を育ててもよい。但し活性化は長期間は維持され
ない。
【0057】魚の養殖の最大の問題は病気対策である。
本発明の方法により流入する河川水、地下水等の品質を
向上させ、且つ、河川に戻す水質を確保することができ
る。海水についても同様にして殺菌、活性化して品質を
向上させることができる。
【0058】本発明の方法による殺菌は以下の種類の病
気に対して有効である。
【0059】細菌、真菌(カビ、酵母)、ビールス、食
中毒菌、放射菌等ウオーターデザイン研究会 久保田昌
治博士「水の特性と活性水機能水およびその利用法」通
常の水に比べて本来エネルギーの高いまたは何らかの方
法でエネルギーを高めた活性の高い水を活性水といい、
特定の機能を持った活性水を機能水という。
【0060】活性水とは(H2O)nにおいて水はn=∞
の状態で、水蒸気はnが最も小さい状態と考えられる。
このことから活性水の一つの姿としてクラスターの小さ
い水、すなわち(H2O)nのnの小さい水ということが
考えられる。ではnが小さければ小さいほど活性が高い
のかというと必ずしもそうとは限らないように思われ
る。その理由は、クラスターの大きさだけでなく、当然
その構造その他も関係してくると考えられる。
【0061】水の活性化法は少なくとも10種に大別で
きる。
【0062】 1.電磁気エネルギー法 2.電磁波エネルギー法 3.機械的エネルギー法 4.放射線エネルギー法 5.音波エネルギー法 6.遠赤外線エネルギー法 7.天然石処理法 8.セラミックス処理法 9.ミネラル水添加法 10.情報転写法
【0063】本発明は機械的エネルギー法に分類され、
更に電磁気エネルギー法を加えたものを実現したと推定
される。
【0064】水に磁界をかけると水分子間の水素結合が
乱され、分子間距離の小さい浸透力、溶解力の強い水と
交わり、植物による栄養物質が良くなるためと言われて
いる。
【0065】通常、酸化チタン触媒利用で殺菌されるの
は最近のニュース「電子材料 2002年4月号」 p
68 特集「ニューマテリアルの最近開発動向と効果的
活用法」 産業技術総合研究所 セラミック研究部門メ
リポーラスセラミック研究グループが新セラミック触媒
で大腸菌1000個/mlを3時間で10個/ml以下
として新材料として紹介している。通常の二酸化チタン
単体では1000個/mlを5時間後600個/mlと
すると言われている(ml:ミリリットル)。
【0066】本発明では5分〜10分間位で目的を達成
できることにより大量に応用することができたものであ
る。
【0067】本発明により10分間位でほぼ滅菌が行な
われるので、小型攪拌殺菌装置を10トン処理装置につ
けて1時間処理を行なうとメインタンクの60トンが処
理されることになり、大量の用水の連続処理ができる。
【0068】タンカー船の重量バランスの海水汚濁が問
題となり、この海水を油分離装置と本発明の小型装置を
付けて循環させ、タンカー海水の処理を実施し、海水の
排水を容易にできる。
【0069】最近、温泉の源泉の減少により循環が行な
われており、濾過後の菌の処理が問題となっている。本
発明の装置は温泉水循環に使用され、滅菌用水として健
康に役に立つと考えられる。
【0070】魚貝類をいけす等の貯槽に一時的に保管す
る行為も本発明の生物を生育する範疇に入るとみなして
よい。
【0071】
【実施例】実施例1 畑に13アールに間口4m50cm、100坪単株のビ
ニールハウス4棟を作り、農林水産省品種登録出願中の
改良株張中大葉春菊の周年栽培を行った。2年間連作し
たが、連作による障害は発生しなかった。具体的な条件
を以下に示す。
【0072】試験地:愛媛県伊予郡松前町西古巣 土壌に、もみ酸堆肥、バーク堆肥、ノルウエイ産の海
藻、活性炭、1000倍に薄めた木酸液、ボカシ肥料を
投入し、十分に混合した。深さ約5cmの連続した溝を
作り、その底に播種した(底溝栽培法)。
【0073】 試験方法 種子の浸種及び葉面散布に依るその効果 種子の浸種 試験区−24時間活性水に浸した後、2日間5℃の冷蔵庫で処 理 対象区−一般水(真水)に24時間浸し、5℃の冷蔵庫で処理 播種時期 7月25日 播種方法 ゴンベエ播種機使用 ベルト 0.55使用 収穫時期 9月8日 生育日数 44日 処理区の葉面散布 7/30 8/4 8/23 8/28 動噴により1回当たり反当200リットル散布した。
【0074】試験装置 図4に装置の概要を示す。
【0075】図4の振動攪拌機を内径300mm×20
0mm×290mmHのステンレス槽につけて、純チタ
ン製羽根の酸化チタン被覆処理を行っている。
【0076】当初、紫外線照射装置(モリテック(株)
製)MUV−351を設置して、図4の18、19、2
0をとり紫外線を光ファイバーにより図1のごとく、図
7のライトガイドを使用して各羽根に光ファイバーをつ
ける。光ファイバーバンドルで、光ファイバーに可撓性
が生じて曲線に加工できる。次に図4のごとく光照射装
置を紫外線燈東芝10W2本に加えて、実験を行った。
又、紫外線燈を強力にして石英筒で槽内に直接挿入して
羽根に光照射することができる。
【0077】用水を処理するための装置を構成する攪拌
機として、日本テクノ株式会社製超振動α−攪拌機(α
−2型)振動羽根を光触媒処理、酸化チタン膜を作り、
更に同攪拌機にはチタン製押え板の中央部分にネオジウ
ム強磁性体材料が新しく使用された(図4(A)′)。
【0078】強磁性材料は図4(A)′に示す。押え板
をくりぬき、強磁性材料を、上下両方に又は片側に入れ
る。その理由として強磁性材料の加工が難しいこと、強
磁性のため止めなくても充分強度的に付着できること、
手で簡単にとれない、押えなくても落ちないことがあ
る。
【0079】同攪拌機は以下のとおりとした。
【0080】150W振動モータはインバータの制御に
より45Hzで振動させた。
【0081】インバータ:富士電気(株)富士インバー
タFVR−C98 振動羽根に酸化チタン被覆のチタン羽根を使用して、槽
外に紫外線照射装置MUV−351Uモリデックス 水
銀キセノン350W 紫外線強度5000mW/cm2
(365nm)を使用、各羽根に紫外線を通すため、光
ファイバーハンドルライトガイドを使用し、石英製光フ
ァイバーを羽根表面に図7、図11のように分枝して、
張り付けている。酸化チタン表面処理はNiめっきにア
ナターゼ型酸化チタンを分散して厚さ5μm位にチタン
板に分散めっきしている。石英製光ファイバーは接触面
の方の皮膜を研磨ではがして当てるようにした。
【0082】尚、振動羽根に石英製光ファイバーを付け
ずにチタンの振動羽根の間に補助羽根として光触媒型酸
化チタン羽根を振動攪拌羽根の中間に付けて、振動攪拌
と液の殺菌活性化とを分離させることで、石英製光ファ
イバーの寿命が延長できることが判った。
【0083】又、処理水が透明な場合、処理時間を長く
できる場合には光ファイバーを使用せず、槽外より羽根
に紫外線を当てる、又は、槽内に紫外線燈を入れて、処
理時間を2倍〜3倍にすれば同様の効果が得られた。
【0084】処理時間:5分間 光照射装置(紫外線用)MUV−351Uモリテックス
(株)製 水銀キセノン350W(ワット) 農業用水をフィルタで濾過した後、一般水と振動攪拌処
理した活性水に分けた。その農業用水はバッチで処理し
た。測定器として笠原理化工業(株)製のpH/ORP
/水温計 KP−2Z型を使用し、酸化還元電位を測定
した。
【0085】試験条件および試験結果を表1、表2に示
す。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】 活性水を使用した春菊(活性水区)は収量が多く、夏季
の高温条件でも枯れなかった。また、日持ちが良かっ
た。一方、一般水を使用した春菊(一般水区/対象区)
は生産が大幅に遅れた。図6および図7は得られた春菊
の写真を示す図面である。
【0088】活性水区は発芽率が大変高く立枯病はあま
り認められない。
【0089】夏季栽培で心枯病(Ca欠乏症)が多く出
荷ができないが、発生が少なくほとんど問題外であっ
た。
【0090】活性水区は収量が多く、大変株張が良かっ
た。
【0091】尚、この試験期間は春菊栽培が大変難しく
1年の中でも最も困難な時期である。
【0092】実施例2 試験装置として図5に示すものを使用した。実施例1の
試験装置と比べて、紫外線を槽外から照射している。振
動攪拌機は実施例1のものと同一の大きさで、石英製光
ファイバーを使用していない。
【0093】振動モータ:(株)安川製作所 150W
(ワット)×200V(ボルト)×3φ インバータに
より42Hzに設定した。東芝製紫外線燈10W×2本
を槽外に設置した。
【0094】強磁性体:希土類ポロニウム強磁性体80
0ガウスを押え板に使用した。
【0095】トマトをビニールハウス(3.3m2当た
り8株)に定植した。50cm間隔とし、3方法で試験
を行った。雑草をとり、3.3m2当たり苦土石灰40
0gを全面に蒔き、50cmの深さに打越ながら土と肥
料をよく混ぜた。定植の2〜3週間前に完熟堆肥10k
gを全面に散布してその畑土と混ぜた。
【0096】定植1週間前に20〜30cmの深さに掘
り返しながら、土と肥料をよく混ぜ、うねを2本つけ
た。植え穴を掘り定植した。一方のうねには農業用水を
そのまま散布、比較例として一般水をそのまま使用し
た。他方のうねには殺菌用振動攪拌機を10分間×43
Hzで作動させて、農業用水を活性化処理して使用し
た。
【0097】試験結果を表3に示す。
【0098】
【表3】 図4(A′)21の強磁性体を外した。
【0099】尚、収穫量は小型トマトの個数で評価し
た。磁性体材料の押え板を使用したものが最も収穫量が
多く、次いで磁性体材料の押え板を使用しないものの順
であった。農業用水をそのまま使用した場合は最も収穫
量が少なかった。
【0100】又、トマトの味、外観は強磁性体材料を使
用した攪拌装置によるものが勝っていた。
【0101】実施例3 使用した振動攪拌装置を図6に示す。
【0102】振動モータ:150W×200V×3φ
2台 振動羽根:チタン製の振動羽根を、微粒子二酸化チタン
をニッケルメッキで5μ位表面処理した。
【0103】強磁性体:希土類ネオジウム強磁性体を、
チタン含有性の上下の押え板の一方にのみはめこみ使用
した。
【0104】槽外の紫外線燈は使用せず、257nの短
波長紫外線照射装置は使用した。
【0105】上記振動攪拌装置を使用し、振動羽根中間
に図7のような石英製光ファイバー(複数本の光ファイ
バー素線を束ねて集合体としたもの)を接触・配置さ
せ、直接、光触媒表面に紫外線を照射させた。
【0106】農業用水を処理してタンク(図8)に入
れ、砂礫、ロックウール、くん灰などの固定培地を利用
して安定した水耕栽培を行なう水耕栽培装置(NFTプ
ラントという)(図8)を使用した。砂礫の粒径は3m
m以下であった。ベッド上からドリップ式に培養液を与
えた。
【0107】水耕栽培装置及び栽培の概要を図8に示
す。
【0108】栽培する野菜としてみつばを採用した。栽
培試験期間は30〜40日間とした。
【0109】振動攪拌機を40Hzで連続作動させた。
タンクの滞留時間は3分間とした。
【0110】栽培の試験結果を表4に示す。
【0111】
【表4】 実施例1と同様に光照射装置を外側より光ファイバーで
導いて照射して、殺菌、活性化を行なった。一般水の汚
れで光吸収が多く、石英製光ファイバーを使用する直接
照射では短時間処理が可能で著しい効果を上げた。な
お、本方式は用水が濁っていても使用できることが判っ
た。用水の透明度が高い場合は、槽外からの照射も可能
である。
【0112】更に、本方式はみつば以外でも、例えば、
ネギ、サラダ菜、ホウレンソウ等にも適用できた。
【0113】実施例4 振動攪拌装置:実施例2と同様のものを使用した。
【0114】用水:河川水を使用した。
【0115】魚:ニジマス(salm gairdnei irideus) 45Hzのインバータによりタンク内で振動流動攪拌し
た。処理時間:5分間タンクに循環した。
【0116】飼育池:流水:4リットル/分 水深:
60cm 用水処理以外は全く同一の条件とした。試験結果を表5
に示す。
【0117】
【表5】 用水処理により魚の収量が増加し、病気のない魚を取れ
た。
【0118】通常、従来の方法では、用水は反復使用で
きないが、本発明の方法では散水を併用して酸素を増加
することにより、反復使用できた。また、本発明では排
水にも本発明の方法を使用し、排水は完全に滅菌汚水処
理ができた。
【0119】実施例5 図9の振動攪拌装置を使用した。稚魚のヒメマスを飼育
している槽に、ビブリオ菌、大腸菌をそれぞれ1000
0個/ml(ミリリットル)添加して、試験処理槽中で
振動攪拌を行ない、殺菌した。60分後、試験機の6倍
の大きさの飼育槽にはこれらの菌は検出されなかった。
処理した用水を用いて飼育したヒメマスに異常はなかっ
た。
【0120】実施例6 実施例3の振動攪拌装置と同一のものを使用した。
【0121】用水:海水 魚:シロザケ稚魚 淡水を海水に変えて飼育した。
【0122】円形環流水槽を図9に示す。
【0123】流水槽の面積:33m2 深さ:1m
注水量:300リットル/分 試験結果を表6に示す。
【0124】
【表6】 飼育した魚は、サイズ:240〜290mm、体重:1
65〜270g、数:2000尾とした。
【0125】本発明の方法では魚の病気がなくなり、飼
育収量が10〜20%増加した。本発明の方法では海水
の使用量が削減できる。
【0126】尚、実施例3の石英製光ファイバーを使用
しない場合、槽外から紫外線を照射すると、海水の紫外
線透過性が悪く、実施例1と比較して、処理時間は2倍
に増加した。
【0127】実施例7 図11の攪拌装置を使用して、マダイの放流前の飼育が
できた。
【0128】実施例8 クルマエビの養殖方法で種苗(稚エビ)の種苗生産とし
て槽巾90cm、水槽2つを孵化施設として水温27℃
に調節して親エビ(メス)を1つの水槽に1尾ずつ飼育
した。メスは貯精嚢に精包を貯えていた。産卵された4
0−70万個の卵は水中に浮遊して、孵化した直後のエ
ビは体長0.3mm、凡そ1月で体長10−30mmの
稚エビになり、90mφの水槽にこの稚エビ60−90
尾を分けた。半年くらいで体長10mmの稚エビが体長
10cm以上のエビになった。超振動α−攪拌機(α−
2型)を備えた図11の装置で海水を処理した。活性化
海水と一般海水を比較したところ、活性化海水では生産
が約2倍に増加した。
【0129】実施例9 本実施例で使用する処理装置は、図1、図2、図3の装
置を変更したものである。図1、図2、図3で光照射装
置より振動羽根 振動補助羽根に光ファイバーハンドル
ライトガイドを振動攪拌機につけないで、水槽中央部
の固定部材に光照射処理槽に石英ガラスファイバーをつ
ける。超振動α−攪拌機は現在販売中の超振動α−2型
攪拌機を使用する。
【0130】実施例1において超振動α攪拌機(α−2
型)に通常のステンレス羽根を使用し、槽内に5枚のチ
タン板を振動攪拌装置と直角に20mmの間隔を空けて
固定してチタン表面板を表面処理し、槽外に紫外線発生
装置を設置して、図11のような形態を持つ石英ガラス
ファイバーを片面に接着させた(テフロン(登録商標)
シート2mm厚み×5mm巾で押えた)。
【0131】光触媒用チタン板上部より各板に分枝させ
て更に1枚毎4本に分けた。チタン板として180mm
H×100mm巾を1枚、そしてボルトで5枚をセット
として組み合わせ、通常の超振動α−攪拌機(α−2
型)の前に液中にセットした。
【0132】本装置で実施例1と同様にして実施例1と
同じ試験を行なったところ、実施例1と同じ試験結果が
得られ、光触媒用板に接続させた石英ガラスファイバー
を5.6mmφと太くすることにより、石英ガラスファ
イバーが切断されることがなく実用上長期間の使用に耐
えた。又、処理液が不透明であっても充分効果が得られ
た。また、紫外線用光源を上に付けて、石英ガラスファ
イバーを使用せず、処理液が透明のときはそのまま使用
可能である。
【0133】磁性材料をつけない場合、攪拌機を処理液
に直接つける必要があり、磁性材料を使用する場合、槽
外の補助タンクで処理して本タンクへ用水を循環させる
ことができる。
【発明の効果】本発明によれば、振動攪拌装置を含む装
置を用いて用水の殺菌および活性化を行いながらその用
水を用いて生物を生育することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一例の概要を示す正面図で
ある。
【図2】本発明の処理装置の一例の概要を示す側面図で
ある。
【図3】本発明の処理装置の一例の概要を示す平面図で
ある。
【図4】本発明の処理装置の一例として槽外より紫外線
燈を照射し強磁性材料を一部置きかえた処理装置の概要
を示す図である。
【図5】本発明の処理装置の一例として石英ファイバー
を使用せず超振動α−攪拌機の従来の公知のものを利用
でき、振動羽根を光触媒処理に変えた概要を示す図であ
る。
【図6】振動攪拌機2台をつけた実用ラインで多量の処
理に使用でき、本発明の処理装置の概要を示す図面であ
る。
【図7】石英ファイバーを光照射装置よりライトガイド
光ファイバーハンドルを示す図面である。
【図8】実施例3に試験に使用される水耕栽培装置の概
要を示す図である。
【図9】実施例5で養魚に使用される養魚装置の概要を
示す図である。
【図10】本発明の処理装置の一例で外側から紫外線燈
を当てるとき、処理槽中に反射板を配置した、処理装置
の概要を示す図である。
【図11】石英ガラスファイバーを光照射装置より、石
英ファイバーハンドル ライトガイドを使用して、酸化
チタン処理板や振動羽根補助板に光ファイバーを接触さ
せる方法を示す概略図である、又、振動羽根の面に同様
につけることができる。
【図12】実施例1で得られた春菊の写真を示す図面で
ある。
【図13】実施例1で得られた春菊の写真を示す図面で
ある。
【符号の説明】
1 振動モータ 7 振動シャフト 8 シャフトカラー 9 押え板 10 パッキン 11、16f 振動羽根 12 処理槽 14 滅菌対象処理液/用水 16 振動攪拌装置 16a 基台 16b コイルバネ 16c 振動部材 16d 振動モータ 16e 振動伝達部材/振動棒 16g 振動応力分散部材 16j 振動羽根固定部材 16k スペーサリング 16m ナット 18 紫外線燈カバー(槽外) 19 紫外線燈反射板(槽外) 20 紫外線燈 28 紫外光線反射板(水中) 35 インバータ 36 電源 51 紫外線光源/光照射装置 52 光ファイバーバンドル/ライトガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 510 C02F 1/50 510A 520 520B 520F 531 531D 531E 531F 540 540F 550 550A 560 560C 560G 560Z 1/72 101 1/72 101 Fターム(参考) 2B104 EF11 4D037 AA02 AA05 AA06 AB03 BA18 BA26 CA05 CA16 4D050 AA02 AA04 AA06 AB06 BC06 BC09 BD06 CA11 4D061 DA02 DA03 DA04 DB01 DB06 DB20 EA18 EC04 FA07 FA10 4G069 AA03 AA08 BA04A BA04B BA48A CA05 EA01Y EA08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)振動発生手段、(2)前記振動発
    生手段により振動する振動部材、(3)前記振動部材に
    連係して振動する少なくとも1本の振動棒、(4)前記
    振動棒に固定された少なくとも1枚の振動羽根、を構成
    要素とする振動攪拌装置が用水を貯蔵する処理槽に、
    (5)前記振動羽根または前記処理槽内の固定板及び/
    又は槽表面が殺菌表面処理された状態で、接触配置され
    ている処理装置を稼働させて、前記処理槽内に貯蔵され
    た前記用水を振動流動させながら前記用水の殺菌と活性
    化の処理を行ない、前記処理水を用いて生物を生育する
    ことを特徴とする生物の生育方法。
  2. 【請求項2】 前記振動羽根が光触媒表面処理されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記処理槽中に光触媒表面処理された板
    及び/又は槽が保持されていることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記処理装置が光照射装置を具備して成
    ることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記処理装置が光照射装置を具備して成
    ることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記振動羽根又はその押え板又は押え板
    の一部が強磁性体材料から構成されることを特徴とする
    請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記振動羽根又はその押え板が強磁性体
    材料から構成されることを特徴とする請求項5に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記振動羽根がアナターゼ型二酸化チタ
    ン皮膜で被覆されており、前記光照射装置は紫外線燈又
    は光ファイバーおよび紫外線燈を備えており、さらに前
    記振動発生手段が振動モータであり、前記振動モータが
    15〜150Hzで振動することを特徴とする請求項6
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記振動羽根がアナターゼ型二酸化チタ
    ン皮膜で被覆されており、前記光照射装置は紫外線燈又
    は光ファイバーおよび紫外線燈を備えており、さらに前
    記振動発生手段が振動モータであり、前記振動モータが
    15〜150Hzで振動することを特徴とする請求項7
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記生物が植物であることを特徴とす
    る請求項8または9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記生物が養殖魚であることを特徴と
    する請求項8または9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記用水が河川水、地下水、水道水又
    は海水のいずれかであることを特徴とする請求項10に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記用水が河川水、地下水、水道水又
    は海水のいずれかであることを特徴とする請求項11に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の方
    法に使用されることを特徴とする光触媒振動羽根又は固
    定板をもつ光照射装置を備えた殺菌と活性化する処理装
    置。
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