JPH09237483A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH09237483A
JPH09237483A JP4483296A JP4483296A JPH09237483A JP H09237483 A JPH09237483 A JP H09237483A JP 4483296 A JP4483296 A JP 4483296A JP 4483296 A JP4483296 A JP 4483296A JP H09237483 A JPH09237483 A JP H09237483A
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JP
Japan
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light
recording
cartridge
disk
opening
Prior art date
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Withdrawn
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JP4483296A
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English (en)
Inventor
Masanori Sato
政則 佐藤
Kengo Saito
賢吾 齋藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な検出機構を用いることなく、多種類の
ディスク状記録媒体を識別することができる識別部を有
したディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1は、ディスク状
記録媒体5が収納されるディスク収納部と、ディスク状
記録媒体5の一部を外方に臨ませる記録及び/又は再生
開口部11と、記録及び/又は再生装置側の位置決めピ
ンが嵌合される位置決め孔とを有するカートリッジ本体
3と、記録及び/又は再生用開口部11をスライド自在
に閉塞するシャッタ部材9と、ディスク状記録媒体5の
種類を光学的手段により識別する識別部28とを備えて
いる。この識別部28は、記録及び/又は再生装置に挿
入される側であって、上記ディスク収納部及び位置決め
孔が設けられない部位に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体が回転自在に収納されたディスクカートリッジに関
し、さらに詳しくは、ディスク状記録媒体の種類を識別
する識別部が設けられたディスクカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からディスクカートリッジは、3.
5インチの磁気ディスクが回転自在に収納されたものが
知られている。このディスクカートリッジは、例えば図
15に示すように、ディスクカートリッジ100は、上
ハーフ101及び下ハーフ102とが側面部で接合され
て、全体が略矩形の板状のカートリッジ本体103を形
成している。そして、カートリッジ本体103には、そ
の内部に内接して形成される図示しないディスク収納壁
により構成されるディスク収納部に磁気ディスク(図示
せず)が収納される。この磁気ディスクは、その中央に
図示しない円形のメタルハブが取付けられている。そし
て、このメタルハブは、下ハーフ102の略中央に開設
された図示しない円形の穴部より露呈されている。
【0003】カートリッジ本体103には、その下面側
の側縁に記録及び/又は再生装置(以下、単に記録再生
装置という。)に挿入された場合に記録再生装置の移動
操作機構の一対の支持棒(図示せず)が挿入される断面
略半円弧状の一対の切り欠き部107(107a、10
7b)が形成されている。また、カートリッジ本体10
3の底面側に、記録再生装置側のディスクカートリッジ
の位置決めを行う位置決めピンが嵌合される位置決め用
孔部(図示せず)が形成されている。カートリッジ本体
103には、上面略中央から後方にかけて、記録した内
容が書き込まれるラベルを貼るための凹部であるラベル
エリア108が広い面積に亘って形成されている。さら
に、カートリッジ本体103には、その後方のコーナー
に磁気ディスクへの書き込みの禁止を実行又は解除する
ためのライトプロテクタ109が設けられている。
【0004】カートリッジ本体103には、その前面に
シャッタ104を左右方向にスライドさせるための凹部
であるシャッタエリア105が上ハーフ101と下ハー
フ102の各面の双方に亘って略等しい面積で形成され
ている。このシャッタエリア105は、その略中央に磁
気ディスクの上下面を露呈させるための長方形の記録及
び/又は再生開口部(図示せず)が設けられている。シ
ャッタエリア105には、断面略「コ」字状のシャッタ
104がスライド自在に取付けられている。このシャッ
タ104は、非使用時にはA方向に付勢され、記録及び
/又は再生開口部を閉塞した状態にある。シャッタ10
4には、その右側に上記記録及び/又は再生開口部と略
同寸法の開口部106が開設される。この開口部106
は、ディスクカートリッジ100が記録再生装置に装填
され、シャッタ104がB方向にスライド動作された際
に記録及び/又は再生開口部を開放させる。
【0005】このように構成されたディスクカートリッ
ジ100は、記録再生装置に装填されると、図示しない
磁気記録再生装置のシャッタ開閉機構によりシャッタ1
04が図15に示すB方向に移動させられ、露呈した磁
気ディスクの上下面に磁気ヘッド(図示せず)が接触す
ることにより記録再生が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した
3.5インチサイズの磁気ディスクには、1.6メガバ
イトの記憶容量を有する両面高密度の磁気記録媒体であ
る2HDタイプと、1メガバイトの記憶容量を有する両
面倍密度の磁気記録媒体である2DDタイプの2種類が
ある。これらの2種類の磁気ディスクは、上述したよう
な同一形状のディスクカートリッジに収納されている。
そのため、ディスクカートリッジには、これらの2種類
の磁気ディスクを識別するためにカートリッジ本体10
3に識別穴が穿設されている。すなわち、2HDタイプ
の磁気ディスクが収納されたディスクカートリッジに
は、図15に示すように、カートリッジ本体103の後
方で上記ライトプロテクタ109と反対側のコーナー部
に識別穴であるHDホール110が穿設され、2DDタ
イプの磁気ディスクが収納されたディスクカートリッジ
には、このHDホール110が穿設されていないことに
より識別を行っている。よって、記録再生装置は、この
HDホール110の有無を機械的手段で検出することに
より、装填されたディスクカートリッジが2HDである
か2DDであるかの識別を行う。
【0007】ところで、磁気ディスク等の磁気記録媒体
の技術分野においては、記録媒体の高密度化、大容量化
の開発がさかんに進められている。そして、高密度型及
び/又は大容量型の記録媒体が開発された場合、かかる
記録媒体が従来の記録再生装置においてそのまま記録再
生可能であれば、かかる磁気ディスク等が収納されるデ
ィスクカートリッジについても特に変更を加える必要は
なく、ディスクカートリッジの生産について既存の製造
設備をそのまま用いることができる。
【0008】一方、新たに開発された記録媒体につき、
これを従来の記録再生装置においてそのままでは記録再
生できず、従来の記録媒体と異なった記録再生の仕様と
しなければならない場合がある。かかる場合において
は、一般に従来の規格や生産コスト等を考慮して、新た
に開発された記録媒体用の記録再生装置について、従来
の記録再生装置との上位互換性を持たせることが要求さ
れ検討されている。
【0009】そこで、新たな記録再生の仕様を加えた記
録再生装置において、従来の記録媒体をも記録再生でき
るようにするためには、新たな記録媒体のディスクカー
トリッジ等に従来の記録媒体と識別するための仕様識別
部を設け、これを記録再生装置に検出させる必要が生じ
る。この場合、生産コスト等を考慮すれば、カートリッ
ジ等の変更を既存の製造設備にて生産対応可能な範囲内
の変更にとどめることが要求される。そして、このよう
な新しいタイプの磁気ディスクを従来の磁気ディスクの
上位互換として記録再生するためには、従来のHDホー
ル110の検出機構を残したままで新たな磁気ディスク
との識別機構を設ける必要がある。
【0010】しかしながら、ディスクカートリッジ10
0は、上述のように、シャッタ104、ラベルエリア1
08があり、又、側縁には、切り欠き部107a及び1
07bが形成され、さらには、位置決め用孔部、ライト
プロテクタ109、及びHDホール110等が設けられ
ており、またその内部には、磁気ディスクが収納されて
いる。したがって、ディスクカートリッジ100におい
ては、新たな識別部を設けることのできる位置は大幅に
制限されている。また、このディスクカートリッジ10
0に新たな識別部を設ける場合に、さらなる識別穴を設
けようとすると、ディスクカートリッジの構造の複雑
化、これが使用される記録再生装置の検出機構の肥大化
といった問題が生じる。
【0011】そこで、本発明は、複雑な検出機構を用い
ることなく、多種類のディスク状記録媒体を識別するこ
とができる識別部を有したディスクカートリッジを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体
が収納されるディスク収納部と、ディスク状記録媒体の
一部を外方に臨ませる記録及び/又は再生開口部と、記
録再生装置側の位置決めピンが嵌合される位置決め孔と
を有するカートリッジ本体と、記録及び/又は再生用開
口部をスライド自在に閉塞するシャッタ部材と、ディス
ク状記録媒体の種類を光学的手段により識別する識別部
とを備え、識別部は、記録再生装置に挿入される側であ
って、ディスク収納部及び位置決め孔が設けられない部
位に設けられたことを特徴とする。
【0013】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジは、記録再生装置に装填されると、ディスクカート
リッジの識別部を記録再生装置側の種類検出手段が検出
することにより複数のディスク状記録媒体の種類が検出
される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスクカー
トリッジの第1の実施の形態について、図1乃至図8を
参照しながら説明する。
【0015】ディスクカートリッジ1は、例えば図1及
び図2に示すように、合成樹脂材料によって形成された
略浅皿方形の上ハーフ2と下ハーフ3とが各々の側面部
で接合することにより組み合わされ、これらを超音波溶
着等することにより一体化し、カートリッジ本体4を構
成している。そして、このカートリッジ本体4には、磁
気ディスク5が、回転自在に収納されている。
【0016】磁気ディスク5は、中央にセンター穴(図
示せず)が穿設されるディスク基板6と、このセンター
穴を閉塞して取り付けられるメタルハブ7とから構成さ
れている。ディスク基板6は、例えば0.04mm厚の
薄い円板状の高分子フィルムから形成され、その表面に
は磁気層が均一に形成されている。また、メタルハブ7
は、一枚の磁性体の金属板をプレス加工して形成され、
上記ディスク基板6に穿設されたセンター穴に取り付け
られる。かかるメタルハブ7には、その中央に記録再生
装置側の図示しない回転軸が嵌合するセンター穴7a
と、その近傍に記録再生装置側の図示しない駆動軸が嵌
合するう駆動穴7bが穿設されている。
【0017】上ハーフ2と下ハーフ3には、相対向する
内面にそれぞれ同一円周上に位置する複数の円弧壁から
なるディスク収納壁(図示せず)が立設されている。こ
れらディスク収納壁は、上ハーフ2と下ハーフ3を突き
合わせた状態において、上記磁気ディスク5が収納され
るディスク収納部を構成する。
【0018】カートリッジ本体4には、その前面側に、
後述するシャッタ9を左右方向に摺動させるための凹部
であるシャッタエリア10が上ハーフ2と下ハーフ3の
双方に亘って略等しい面積で形成されている。また、下
ハーフ3側のシャッタエリア10には、前縁側の左右方
向に亘って後述するシャッタ9が離脱しないよう係合さ
せるためのシャッタガイド溝13が形成されている。さ
らに、シャッタエリア10の前縁の端部には、記録再生
装置の図示しないシャッタ開閉機構のシャッタ駆動部材
が係合するための切り欠き部14が形成されている。
【0019】上ハーフ2及び下ハーフ3には、ディスク
収納部に回転自在に収納された磁気ディスク5の一部を
内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開
口部11、12が設けられている。これら記録及び/又
は再生用開口部11、12は、シャッタエリア10の略
中央に位置し、開口部8に近接する位置から前面側に亘
って左右方向の略中央に位置して方形に形成されてい
る。下ハーフ3には、その中央部にメタルハブ7を外方
に臨ませる円形の開口部8が設けられている。
【0020】カートリッジ本体4には、シャッタエリア
10に記録及び/又は再生用開口部11、12からカー
トリッジ本体4の内部に塵や埃等が進入して収納された
磁気ディスク5に付着することを防止するために、これ
ら記録及び/又は再生用開口部11、12を閉塞するシ
ャッタ9が組み付けられている。シャッタ9は、薄い金
属板をプレス加工して形成したものであり、記録及び/
又は再生用開口部11、12をそれぞれ閉塞するに足る
長さ寸法を有する全体コ字状を呈した外形形状に形成さ
れる。このシャッタ9は、シャッタエリア10を挟み込
むとともに、下ハーフ3側に形成された爪部15、16
がシャッタガイド溝13に係合されることによってカー
トリッジ本体4に組み付けられる。
【0021】シャッタ9は、その上下面に、記録及び/
又は再生用開口部11、12と対応するようにシャッタ
開口部17及び18が相対向して形成されている。この
シャッタ開口部17及び18は、記録及び/又は再生用
開口部11、12よりもやや広い左右幅をもって形成さ
れており、シャッタ9が図2に示すB方向に摺動した場
合に記録及び/又は再生用開口部11、12を開蓋させ
ることにより、磁気ディスク5の上下面の一部を露呈さ
せる。
【0022】シャッタ9は、通常、図示しないシャッタ
スプリングによって図2に示すA方向に付勢され、第1
の位置の記録及び/又は再生用開口部11、12を閉塞
した状態に保持される。また、シャッタ9は、ディスク
カートリッジ1を記録再生装置に装填すると、この記録
再生装置側の図示しないシャッタ開閉機構のシャッタ駆
動部材によって、図2に示すB方向へ移動することによ
り、記録及び/又は再生用開口部11、12を閉塞した
第1の位置から記録及び/又は再生用開口部11、12
を開蓋した第2の位置へと移動される。シャッタ9は、
このシャッタ駆動部材が切り欠き部14に係合すること
によって、第2の位置で固定される。そして、露呈した
磁気ディスク5の面に記録再生装置の磁気ヘッド(図示
せず)が摺接することにより記録再生が行われる。
【0023】カートリッジ本体4は、その上面略中央か
ら後側にかけて、記録内容が書き込まれる図示しない表
示ラベルを貼るための凹部であるラベルエリア19が形
成されている。このラベルエリア19は、上ハーフ2の
略中央からカートリッジ本体4の後縁を通り下ハーフ3
側まで広い面積に亘って形成されている。
【0024】ディスクカートリッジ1には、磁気ディス
ク5に記録された情報信号が誤って消去されることを防
止する誤記録防止機構20が下ハーフ3の背面コーナ部
に備えられている。この誤記録防止機構20は、図1及
び図2に示すように、開口部21、22と誤記録防止部
材23とにより構成される。開口部21は、上ハーフ2
側に矩形形状をもって形成され、一方、開口部22は、
下ハーフ3側に開口部21よりも前後方向に長い略長方
形に形成されている。誤記録防止部材23は、カートリ
ッジ本体4内の所定位置に配設され、この開口部22の
前後方向に移動可能に嵌合される。
【0025】誤記録防止機構20は、誤記録防止部材2
3が開口部21を閉塞する第1の位置に設定された状態
においては、図示しない記録再生装置側の誤記録検出手
段の開口部22への進入を阻止し、収納された磁気ディ
スク5に対する情報信号の記録を可能な状態とする。ま
た、誤記録防止機構20は、開口部22を介して切り換
え操作されて、誤記録防止部材23が開口部21を開塞
する第2の位置に設定された状態においては、記録再生
装置側の誤記録検出手段の開口部21への進入を許可
し、収納された磁気ディスク5に対する情報信号の記録
を不能な状態とする。
【0026】ディスクカートリッジ1は、図2に示すよ
うに、下ハーフ3の前方左右隅部に、断面略半円状の一
対のオートロード用切り欠き部24、25及び記録再生
装置の図示しない位置決め機構の位置決めピンが挿入さ
れる一対の位置決め孔26、27が形成されている。
【0027】切り欠き部24及び25は、ディスクカー
トリッジ1が記録再生装置に挿入された場合に記録再生
装置の所定の移動操作機構の一対の支持棒(図示せず)
を挿入することにより、これらの支持棒によりディスク
カートリッジ1を保持すると共に、ディスクカートリッ
ジ1を必要に応じて所定場所に自動的に移動し得るよう
になっている。したがって、この切り欠き部24及び2
5を利用することにより、ディスクカートリッジ1の自
動交換及び品質検査時のカートリッジ取り出し操作等を
自動的に行い得るように装置本体を構成することが可能
となっている。
【0028】一方、位置決め孔26及び27は、ディス
クカートリッジ1を記録再生装置の記録再生部(図示せ
ず)に装着する際の位置決めのために設けられたもので
あり、ディスクカートリッジ1が記録再生装置に挿入さ
れた場合に記録再生装置の位置決め機構の一対の位置決
めピン(図示せず)が挿入されることにより、ディスク
カートリッジ1が記録再生装置の所定位置にセットされ
る。
【0029】そして、ディスクカートリッジ1は、この
切り欠き部24及び位置決め孔26の近傍に、磁気ディ
スク5の種類を識別するための識別機構28が設けられ
ている。この識別機構28は、例えば図3に示すよう
に、カートリッジ本体4の上面に開口された入光側開口
部31と、その隣り合う側面に開口された出光側開口部
32と、それぞれの端面がこれら開口部31、32に取
り付けられるプリズム29と、出光側開口部32に取り
付けられる識別パターン形成部材30とを備えている。
【0030】この入光側開口部31は、ディスクカート
リッジ1が記録再生装置に挿入される側であって、上ハ
ーフ2側の側縁に矩形形状を呈して開設されている。ま
た、出光側開口部32は、ディスクカートリッジ1が挿
入される側であって、出光側開口部32が形成された上
面と隣り合う側面に矩形形状を呈して開設されている。
【0031】プリズム29は、全体として略「L」字状
を呈して、例えば、ポリカーボネート等のプラスチック
樹脂やガラス等の、光透過率が高く、屈折率の少ない素
材で成形される。
【0032】このプリズム29は、図4に示すように、
長方形に形成された入光面33、反射面34、出光面3
5、底面36、この底面36と等しい面積を有し入光面
33と平行に形成された上面37、右側面38と左側面
39、及び右側面38、左側面39の上部とともに上ハ
ーフ2の入光側開口部31に挿入される前側面40及び
後側面41により、9つの面を有する立体として形成さ
れる。
【0033】入光面33と出光面35とは、それぞれの
面を延長した場合に相互に直角に交わるように形成され
る。一方、反射面34は、入光面33、出光面35に対
して図示しない延長面同士が互いに45度の角度で交わ
るように形成される。これによりプリズム29において
は、図4に矢印で示すように、入光面33に対して鉛直
に入射された光がプリズム29の内部を通過し、この光
が反射面34に当たって直角方向に反射し、出光面35
に対して垂直方向に外部に出光される。
【0034】入光面33は、入光側開口部31と略等し
い形状に形成される。一方、出光面35は、その短辺幅
がカートリッジ本体4の内部空間における上下幅より略
短くなるよう形成される。また、底面36は、カートリ
ッジ本体4の内部空間における下ハーフ3の面と当接す
る。そして、プリズム29は、入光面33が上ハーフ2
の上面と略面一になるように嵌合され、出光面35が出
光側開口部32に嵌合される。
【0035】識別パターン形成部材30は、例えば図5
に示すように、出光側開口部32と同寸法を有した板状
に形成されており、図7に示すこの出光側開口部32の
取り付け部45、46に取り付けられる。識別パターン
形成部材30は、並んで4つの窓部30a、30b、3
0c、30dとから構成されている。この窓部30a、
30b、30c、30dは、光透過部材42と光遮蔽部
材43とがそれぞれ図6に示すように16パターンで組
み込まれる。すなわち、これら光透過部材42と光遮蔽
部材43を4枚組み合わせて横並びに配設することによ
り、識別パターン形成部材30においては、図6に示す
AからPまでの組み合わせのパターンができる。例え
ば、4枚すべてを光遮蔽部材43とした場合はパターン
Aが形成され、右端のみを光透過部材42とした場合は
パターンBが形成される。この実施の形態では、識別パ
ターン形成部材30は、4枚のうち両側の2つが光遮蔽
部材43となっており、図6に示すパターンGを形成し
ている。
【0036】識別パターン形成部材30は、図7に示す
ように、略長方形の断面形状を呈しており、その上部内
側に切り欠き部44が形成されている。識別パターン形
成部材30は、この切り欠き部44が上ハーフ2の側面
に設けられた取り付け部45と係合され、一方、その下
部が下ハーフ3の側面に設けられた取り付け部46と係
合されることで、カートリッジ本体4の側面に固定され
るようになっている。
【0037】そして、プリズム29及び識別パターン形
成部材30をカートリッジ本体4に組み込む場合は、図
7に示すように、識別パターン形成部材30の底面を下
ハーフ3の取り付け部46に当接、接着させるととも
に、プリズム29を、その底面36が下ハーフ3の内側
面に当接させた状態で、識別パターン形成部材30の内
側の面と出光面35とを当接、接着させて固定する。次
いで、プリズム29の入光面33側を上ハーフ2の開口
部31に挿入させるとともに、識別パターン形成部材3
0の切り欠き部44と上ハーフ2の取り付け部45とを
当接させ、接着させる。
【0038】このように、プリズム29及び識別パター
ン形成部材30は、上ハーフ2及び下ハーフ3の側面部
同士を接合する際に上下から挟み込まれることによっ
て、ディスクカートリッジ1の内部に固定される。な
お、プリズム29及び識別パターン形成部材30の固定
に当たっては、接着剤が用いられるが、超音波による溶
着や熱溶着等を用いても良い。また、プリズム29の上
面37と上ハーフ2の内面間に隙間が生じる場合は、弾
性部材等を用いて充填することが望ましい。
【0039】一方、このディスクカートリッジ1が装填
される記録再生装置には、例えば図8に示すように、識
別機構28により示される磁気ディスク5の種類の情報
を検索するための検出機構47が備えられている。この
検出機構47は、ディスクカートリッジ1が記録再生装
置内に挿入されるディスクカートリッジ挿入空間部47
aに設けられ、検出光を発光する発光部48と、検出光
を受光する受光部49と、磁気ディスクの複数の種類の
情報が記憶されたメモリ装置とを備えて構成されてい
る。
【0040】発光部48は、ディスクカートリッジ挿入
空間部47aを構成するフレーム47b内で、かつ、デ
ィスクカートリッジ1がディスクカートリッジ挿入空間
部47aに挿入された際の入光側開口部31に対応する
部位に配設される。また、受光部49は、フレーム47
b内で、かつ、ディスクカートリッジ1がディスクカー
トリッジ挿入空間部47aに挿入された際の出光側開口
部32に対応する部位に配設される。メモリ装置は、受
光部49に接続されており、受光部49で得られた信号
と予め記憶されている磁気ディスクの種類に関する情報
を対比して、その磁気ディスクの種類を識別する。
【0041】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1は、記録再生装置に装填されると、図8に示すよ
うに、ディスクカートリッジ収納空間部47a内で位置
決めが行われ、磁気ディスク5への記録及び再生が可能
な状態とされる。すなわち、ディスクカートリッジ1
は、記録再生装置側の位置決めピンが下ハーフ3に設け
られた位置決め穴26、27に嵌合されることにより位
置決めが行われる。また、ディスクカートリッジ1は、
記録再生装置側のシャッタ駆動機構により図2に示すB
方向にスライド動作されることにより、磁気ディスク5
が外方に臨まされ、磁気ヘッドが進入可能な状態とな
る。
【0042】ディスクカートリッジ1は、このような状
態において、発光部48の発光素子から検出光が発光さ
れることにより、この検出光がプリズム29の入光面3
3から内部に入光される。次いで、この検出光は、反射
面34に当たって直角方向に反射され、出光面35から
垂直方向に外部に出光される。この際、この識別機構2
8は、上述の図6に示したように、光透過部材42によ
り構成された窓部よりこの検出光が出光される。また、
識別部28は、光遮蔽部材43により検出光が遮蔽され
る。したがって、受光部49は、透過された検出光を受
光すると同時に、光透過部材42で構成された窓部の位
置を認識し、これを検出信号に変換する。
【0043】そして、受光部49で得られた検出信号と
予めメモリ装置に記憶されている磁気ディスク5の種類
に関する情報を対比して、その磁気ディスクの種類を識
別した後、ディスクカートリッジ1のセンター穴7aに
記録再生装置の回転軸が嵌合され、駆動穴7bに記録再
生装置の駆動軸が嵌合され、磁気ヘッドが磁気ディスク
に摺接されて、記録又は再生が行われる。
【0044】従って、ディスクカートリッジ1において
は、記録再生装置にこれらのパターンに対応した記録再
生等の仕様を記憶させておき、いずれかのパターンが検
出された場合に対応した記録再生等の仕様を行わせるよ
うに設定することにより、各々異なる動作を記録再生装
置に行わせることが可能となる。すなわち、ディスクカ
ートリッジ1においては、多種類の磁気ディスクに応じ
た記録再生等の動作を記録再生装置に設定することが可
能となる。
【0045】これにより、ディスクカートリッジ1は、
記録再生装置に記憶された各識別パターンに対応した仕
様の記録再生等が実行されることにより、カートリッジ
本体4内に収納された磁気ディスク5に適合した記録再
生が行われる。
【0046】一方、識別機構28が設けられていない従
来の磁気ディスクのディスクカートリッジ100を記録
再生装置に装填した場合には、受光部49の受光素子に
おいて検出光が検出されないので、センサーの出力はオ
フとなり、これによりディスクカートリッジ100の識
別パターンは図6に示すパターンAと認識される。この
場合は、図示しない記録再生装置のHDホール検出機構
が作動し、HDホール110の有無を検出することによ
り2HDタイプか2DDタイプかの識別がなされる。
【0047】なお、このディスクカートリッジ1におい
ては、識別パターン形成部材30の構成を光遮蔽部材4
3のみとして図6に示すパターンAとすれば、従来の2
HD又は2DDの磁気ディスクの収納用としても用いる
ことができることは言うまでもない。
【0048】ディスクカートリッジ1は、上述の実施の
形態に限定されることなく、本発明に含まれる範囲での
種々の変形が可能である。例えば、識別パターン形成部
材30について、この実施の形態では、光透過部材42
及び/又は光遮蔽部材43の構成数を4としたが、この
構成数についてはなんら限定されるものではない。
【0049】また、この実施の形態では、プリズム29
について、入光面33を上ハーフ2側に、出光面35を
上下ハーフ2、3の側方側としたが、入光面及び出光面
の位置は、かかる位置に限定されない。すなわち、この
プリズム29の入光側及び出光側は、記録再生装置の発
光部48及び受光部49の位置との関係によって定まる
ので、記録再生装置のセンサーユニット23における発
光部48及び受光部49の配置が逆の場合は、プリズム
29の入光面33側に識別パターン形成部材30を設け
れば良い。また、記録再生装置におけるセンサーユニッ
ト23の配置によっては、識別部28をカートリッジ本
体の右側面部側に設けても良いし、プリズム29の入光
面33又は出光面35が下ハーフ3側に位置するよう配
置しても良いことは勿論である。
【0050】さらには、この実施の形態では、プリズム
29により検出光をカートリッジ本体4の内部で反射さ
せることとしたが、センサーユニット23における発光
部48及び受光部49の配置によっては、切り欠き開口
部32の代わりに開口部31に対応する開口部を下ハー
フ3側に形成させ、プリズム29の代わりに光を直に透
過するガラス等の透明或いは半透明材料による直方体の
部材を用いて、かかる部材の入光面側と出光面側をそれ
ぞれ上ハーフ2及び下ハーフ3の各開口部から露呈させ
るようにカートリッジ本体4に内蔵しても良いことは勿
論である。なお、この場合であっても、出光面側に識別
パターン形成部材30を配設させることができるのは言
うまでもない。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態であるデ
ィスクカートリッジ50を図9乃至図12を用いて説明
する。なお、ディスクカートリッジ50につき、上述の
ディスクカートリッジ1と同一の部分については同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0052】図9に示すように、このディスクカートリ
ッジ50においては、切り欠き部24の前方であって、
上ハーフ2の面に識別部51が形成されている。この識
別部51は、カートリッジ本体4内に内蔵された詳細を
後述するプリズム54を有して構成される。そして、図
9に示すように、上ハーフ2の上面に入光側開口部52
及び出光側開口部53が設けられており、これら開口部
52、53からプリズム54の入光面55及び出光面5
6が露呈される。開口部52、53と入光面55及び出
光面56とは、互いに面一となるよう形成されている。
【0053】図10に示すように、プリズム54は、入
光面55、入光面55と平行に形成された出光面56、
第一の反射面57、第二の反射面58、入光面55及び
出光面56と平行に形成された上面59及び底面60、
2つの外側面61、62、2つの内側面63、64、及
び他の2つの側面65、66による計12の面を有する
断面略「U」字状の立体として形成される。
【0054】このプリズム54は、図10に矢印で示す
ように、入光面55に対して垂直に入射された光を内部
に透過させ、第一の反射面57に当射させることにより
この光を入射方向と直角に反射させ、上面59及び底面
60に平行に直進させる。そして、かかる光は、第二の
反射面58に当射してさらに直角方向に反射することに
より、出光面56に対して垂直方向に外部に出射され
る。なお、プリズム54は、左右対称の形状を有してお
り、出光面56に対して垂直に光を入射させた場合は、
図10に矢印で示した上述の経路とは逆の経路によって
光を入光面55から外部に出射させることができる。
【0055】このプリズム54は、図11に示すよう
に、上ハーフ2及び下ハーフ3の側面部同士を接合する
際に、入光面55が上ハーフ2の入光側開口部52に、
出光面56が出光側開口部53にそれぞれ嵌合されるよ
うに所定位置に設置される。そして、プリズム54は、
これら上ハーフ2及び下ハーフ3の上下から挟み込まれ
ることによって、ディスクカートリッジ50の内部へ組
み込まれる。なお、プリズム54の組み込みに当たって
は、弾性部材で形成されたスペーサ67を下ハーフ3の
内面との間に充填することにより、隙間の発生を防止し
ている。
【0056】一方、このディスクカートリッジ50が装
填される記録再生装置には、例えば図12に示すよう
に、識別部51により示される磁気ディスク5の種類の
情報を検索するための検出機構68が備えられている。
この検出機構68は、ディスクカートリッジ50が記録
再生装置内に挿入されるディスクカートリッジ挿入空間
部68aに設けられ、検出光を発光する発光部69と、
検出光を受光する受光部70と、磁気ディスクの複数の
種類の情報が記憶されたメモリ装置とを備えて構成され
ている。
【0057】発光部69は、ディスクカートリッジ挿入
空間部68aを構成するフレーム68b内で、かつ、デ
ィスクカートリッジ50がディスクカートリッジ挿入空
間部68aに挿入された際の入光側開口部52に対応す
る部位に配設される。また、受光部70は、フレーム6
8b内で、かつ、ディスクカートリッジ50がディスク
カートリッジ挿入空間部68aに挿入された際の出光側
開口部53に対応する部位に配設される。メモリ装置
は、受光部70に接続されており、受光部70で得られ
た信号と予め記憶されている磁気ディスクの種類に関す
る情報を対比して、その磁気ディスクの種類を識別す
る。
【0058】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ50は、記録再生装置に装填されると、図12に示
すように、ディスクカートリッジ収納空間部68a内で
位置決めが行われ、磁気ディスク5への記録及び再生が
可能な状態とされる。すなわち、ディスクカートリッジ
50は、記録再生装置側の位置決めピンが下ハーフ3に
設けられた位置決め穴26、27に嵌合されることによ
り位置決めが行われる。また、ディスクカートリッジ5
0は、記録再生装置側のシャッタ駆動機構により図2に
示すB方向にスライド動作されることにより、磁気ディ
スク5が外方に臨まされ、磁気ヘッドが進入可能な状態
となる。
【0059】ディスクカートリッジ50は、このような
状態において、発光部69の発光素子から検出光が発光
されることにより、この検出光がプリズム54の入光面
55から内部に入光される。入光面55に対して垂直に
入光した検出光は、上述のように2つの反射面57、5
8を反射し、出光面56から垂直方向に外部に出光され
る。したがって、受光部70は、透過された検出光を受
光すると同時に、これを検出信号に変換する。
【0060】そして、記録再生装置は、受光部70で得
られた検出信号に基き、ディスクカートリッジ1のセン
ター穴7aに記録再生装置の回転軸を嵌合し、駆動穴7
bに記録再生装置の駆動軸が嵌合し、磁気ヘッドを磁気
ディスクに摺接させて、記録又は再生を行う。これによ
り、ディスクカートリッジ50は、記録再生装置に記憶
された仕様の記録再生等が実行されることにより、カー
トリッジ本体4内に収納された磁気ディスク5に適合し
た記録再生が行われる。
【0061】一方、識別部51が設けられていない従来
の磁気ディスクのディスクカートリッジ100を記録再
生装置に装填した場合には、受光部70の受光素子にお
いて検出光が検出されないので、センサー出力はオフと
なり、これによりカートリッジ本体4内の記録媒体が従
来の磁気ディスクであると認識される。この場合は、記
録再生装置がさらにHDホール110の有無を機械的に
検出することにより、装填された記録媒体が2HDタイ
プであるか2DDタイプであるかの識別がなされること
になる。
【0062】なお、上述したディスクカートリッジ50
は、上述の実施の形態に限定されることなく、本発明に
含まれる範囲での種々の変形が可能である。例えば、こ
のディスクカートリッジ50においては、ディスクカー
トリッジ1における識別パターン形成部材30が用いら
れていないが、出光面56側に識別パターン形成部材3
0を配設してもよいことは勿論である。
【0063】また、ディスクカートリッジ50において
は、プリズム54について、入光側をディスクカートリ
ッジ50の外側に、出光側を内側(シャッタ9側)とし
たが、記録再生装置の検出機構68の配置によっては、
入光側と受光側とが逆となっても良い。
【0064】さらに、ディスクカートリッジ50におい
ては、切り欠き部24の前方であって、上ハーフ2の面
に識別部51を設けたが、識別部51を設ける位置はか
かる位置に限定されるものではなく、開口部52、53
を、下ハーフ3側に形成してもよいし、反対側の切り欠
き部25の近傍に設けても良いことは勿論である。
【0065】本発明を適用したディスクカートリッジの
第3の実施の形態であるディスクカートリッジ80を図
13及び図14を用いて説明する。このディスクカート
リッジ80においては、上ハーフ2の上面前方右隅に識
別部81が形成されている。この識別部81は、例えば
ポリカーボネート樹脂等の透明或いは半透明樹脂で形成
された平面略円形の光反射部材82及び83が上ハーフ
2の上面前方右隅に設けた孔部84及び85に各々埋め
込まれることによって形成される。光反射部材82及び
83は、相互に略同一の形状を有しているが、ディスク
カートリッジ80に収納された磁気ディスク5の品種を
目視で認識できるようにするため、それぞれ色彩を異に
して構成されている。
【0066】この光反射部材82、83は、図14に示
すように、その上面に図13のAB方向における断面形
状が略鋸歯状となる複数の傾斜面86を有している。こ
の光反射部材82、83の各傾斜面86は、その傾斜面
86同士で形成される谷部の角度θが90度となってお
り、図14に矢印で示すように、上ハーフ2の面に垂直
に入射した光が略鋸歯状の一斜面に反射して上ハーフ2
の面と水平方向に進み、さらに対抗する傾斜面86にこ
の光が反射して上ハーフ2の面に対して垂直に上昇する
ように構成されている。
【0067】そして、この光反射部材82及び83を用
いたディスクカートリッジ80は、図示を省略する記録
再生装置内に装填されることにより、識別部81が記録
再生装置内の検出光を出力する発光素子からなる発光部
と光を検出する2つの受光素子からなる受光部とを有す
る識別部検出機構(図示せず)の所定位置に正確にセッ
トされる。
【0068】記録再生装置は、識別部81の検出を行う
場合、発光部の発光素子から検出光が照射されることに
より、この検出光を光反射部材82及び83の各傾斜面
86に対して45度の角度をもって発射される。かかる
検出光は、上述のように対向する傾斜面86を反射し
て、上シェル2の上面から垂直方向に出射される。記録
再生装置は、この出射された検出光を受光部の受光素子
が検出することにより、ディスクカートリッジ80に収
納された記録媒体が磁気ディスク5であることが認識さ
れる。かかる検出結果に基づき、記録再生装置は、当該
磁気ディスク5の仕様に適合した記録再生を行うよう制
御する。
【0069】なお、ディスクカートリッジ80において
は、カートリッジ本体4の上面前方右隅に識別部81を
設けたが、識別部81を設ける位置はかかる位置に限定
されるものではないのは勿論であり、カートリッジ本体
4の上面前方左隅に設けても良いし、カートリッジ本体
4の下面前方右或いは左隅に設けても良い。
【0070】また、ディスクカートリッジ80において
は、光反射部材を2箇所に配設したが、この配設数につ
いて限定されるものでないことは勿論であり、単に従来
の磁気ディスクとの識別を行うだけであれば、光反射部
材82、83をいずれか1つとしても良い。一方、磁気
ディスク5についての多くの種類について識別させる必
要がある場合は、光反射部材82、83等をさらに追加
して配設することもできる。この場合、追加して配設す
る位置はカートリッジ本体4の上面前方右隅に限られな
いのは勿論である。
【0071】さらに、ディスクカートリッジ80におい
ては、光反射部材82及び83の形状について特に限定
されるものではなく、例えば平面矩形、平面三角形等、
様々な形状とすることができるのは勿論である。
【0072】さらにまた、ディスクカートリッジ80に
おいては、光反射部材82、83につき、これらを例え
ば板状の金属板等の光反射性の高い部材で構成しても良
く、かかる場合はその上面を平面形状としても同様の効
果が認められる。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るディスクカートリッジによれば、光学的手段により識
別される仕様識別部が記録及び/又は再生装置に挿入さ
れる側であって上記ディスク収納部及び位置決め孔が設
けられない部位に設けられるので、複雑な検出機構を用
いることなく、多種類のディスク状記録媒体を識別する
ことが可能となる。
【0074】従って、本発明に係るディスクカートリッ
ジによれば、新たな記録再生仕様の記録再生装置におい
て、従来の磁気ディスクのディスクカートリッジとの互
換性を確保しながら、新しい仕様の磁気ディスクを従来
の磁気ディスクと識別することができる。また、ディス
クカートリッジによれば、新たな記録及び/又は再生仕
様の記録再生装置において、従来のHDホールの検出機
構を残すことが可能となり、かかる記録再生装置におい
て従来の磁気ディスクの記録再生をも行うようにするこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカートリッジの第1
の実施の形態についての外観を表した図である。
【図2】ディスクカートリッジの底面図である。
【図3】ディスクカートリッジについての要部を抽出し
た拡大斜視図である。
【図4】プリズムの構成を示す斜視図である。
【図5】識別パターン形成部材の構成を説明するための
拡大斜視図である。
【図6】ディスクカートリッジにおける識別パターンの
分類を表した図である。
【図7】プリズムがディスクカートリッジ内部へ組み込
まれる場合を説明するための断面図である。
【図8】記録再生装置が識別パターンを検出する場合を
説明するための断面図である。
【図9】ディスクカートリッジの第2の実施の形態につ
いての要部を抽出した拡大斜視図である。
【図10】プリズムの構成を示した斜視図である。
【図11】プリズムがディスクカートリッジ内部へ組み
込まれる場合を説明するための断面図である。
【図12】記録再生装置が識別部の有無を検出する場合
を説明するための断面図である。
【図13】ディスクカートリッジの第3の実施の形態に
ついての外観を示した図である。
【図14】ディスクカートリッジの識別部の一部を示し
た拡大断面図である。
【図15】従来の磁気ディスクのディスクカートリッジ
を表した斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、2 上ハーフ、3 下ハー
フ、4 カートリッジ本体、5 磁気ディスク 9 シ
ャッタ、20 誤記録防止機構、24,25切り欠き
部、26,27 位置決め孔、28 識別機構(識別
部)、29 プリズム、33 識別パターン形成部材、
42 光透過部材、43 光遮蔽部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が収納されるディス
    ク収納部と、ディスク状記録媒体の一部を外方に臨ませ
    る記録及び/又は再生開口部と、記録及び/又は再生装
    置側の位置決めピンが嵌合される位置決め孔とを有する
    カートリッジ本体と、 上記記録及び/又は再生用開口部をスライド自在に閉塞
    するシャッタ部材と、 上記ディスク状記録媒体の種類を光学的手段により識別
    する識別部とを備え、 上記識別部は、記録及び/又は再生装置に挿入される側
    であって、上記ディスク収納部及び位置決め孔が設けら
    れない部位に設けられたことを特徴とするディスクカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 上記識別部は、一方がカートリッジ本体
    の上面に開設された第一の開口部と隣りあう側面に開設
    された第二の開口部と、 上記第一の開口部及び第二の開口部にそれぞれの端面が
    外方に臨まされる略L字状のプリズムにより構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 上記識別部は、同一面上に開設された2
    つの開口部と、 上記開口部にそれぞれの端面が外方に臨まされる略U字
    状のプリズムにより構成されることを特徴とする請求項
    1に記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記識別部は、反射部材により構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリ
    ッジ。
JP4483296A 1996-03-01 1996-03-01 ディスクカートリッジ Withdrawn JPH09237483A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7178156B2 (en) * 2001-10-17 2007-02-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge having identification element and disk drive apparatus which recognizes the identification element

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7178156B2 (en) * 2001-10-17 2007-02-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge having identification element and disk drive apparatus which recognizes the identification element

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