JPH09237481A - 記録媒体収納カセット及びそのカセットシェルの成形用金型装置 - Google Patents
記録媒体収納カセット及びそのカセットシェルの成形用金型装置Info
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- JPH09237481A JPH09237481A JP4373596A JP4373596A JPH09237481A JP H09237481 A JPH09237481 A JP H09237481A JP 4373596 A JP4373596 A JP 4373596A JP 4373596 A JP4373596 A JP 4373596A JP H09237481 A JPH09237481 A JP H09237481A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カセットシェル4の一部が剛性プレート(金
属プレート)20によって形成されてなるカセットにお
いて、シェル本体4aと剛性プレート20との接合強度
を充分に確保し、信頼性の高いカセットを提供する。 【解決手段】 剛性プレート20の周縁部に鍔部21を
形成し、この鍔部21を樹脂が挟持する状態でシェル本
体4aと剛性プレート20とが接合される構造とする。
さらに剛性プレート20には、鍔部21に食い込むよう
に貫通孔22を形成し、この貫通孔22にシェル本体4
aの樹脂が充填される構造とする。
属プレート)20によって形成されてなるカセットにお
いて、シェル本体4aと剛性プレート20との接合強度
を充分に確保し、信頼性の高いカセットを提供する。 【解決手段】 剛性プレート20の周縁部に鍔部21を
形成し、この鍔部21を樹脂が挟持する状態でシェル本
体4aと剛性プレート20とが接合される構造とする。
さらに剛性プレート20には、鍔部21に食い込むよう
に貫通孔22を形成し、この貫通孔22にシェル本体4
aの樹脂が充填される構造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテープカセ
ット等の記録媒体収納カセットに関し、特にカセットシ
ェルの一部が剛性プレートで形成されてなる記録媒体収
納カセットにおいて、カセットシェル本体と剛性プレー
トとの接合構造に係るものである。さらに本発明は、こ
のような記録媒体収納カセットのカセットシェルを成形
するための金型装置の構造に関するものである。
ット等の記録媒体収納カセットに関し、特にカセットシ
ェルの一部が剛性プレートで形成されてなる記録媒体収
納カセットにおいて、カセットシェル本体と剛性プレー
トとの接合構造に係るものである。さらに本発明は、こ
のような記録媒体収納カセットのカセットシェルを成形
するための金型装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図1及び図2において、記録媒体
収納カセットの一例としていわゆる8mmビデオテープ
カセットの構造を説明する。
収納カセットの一例としていわゆる8mmビデオテープ
カセットの構造を説明する。
【0003】図において1は8mmビデオテープカセッ
トを全体として示し、2はそのカセットシェル(筐体)
で、このカセットシェル2は上シェル3と下シェル4と
を組み合わせ、螺子止め等で固着して構成される。
トを全体として示し、2はそのカセットシェル(筐体)
で、このカセットシェル2は上シェル3と下シェル4と
を組み合わせ、螺子止め等で固着して構成される。
【0004】そしてこのカセットシェル2の内部には、
下シェル4に形成された左右のリール駆動軸挿入孔5
a,5bに対応して一対のリール(巻取側リール6,供
給側リール7)が回転可能に収納されている。
下シェル4に形成された左右のリール駆動軸挿入孔5
a,5bに対応して一対のリール(巻取側リール6,供
給側リール7)が回転可能に収納されている。
【0005】このリール6,7は、夫々ハブ6a,7a
と上下のフランジ6b及び6c,7b及び7cとにより
なり、このリール6,7のハブ6a,7aに記録媒体と
しての磁気テープ8がその両端末部を止着した状態で巻
回される。
と上下のフランジ6b及び6c,7b及び7cとにより
なり、このリール6,7のハブ6a,7aに記録媒体と
しての磁気テープ8がその両端末部を止着した状態で巻
回される。
【0006】下シェル4の前部には左右にテープガイド
部9a,9bが設けられており、供給側リール7から導
出された磁気テープ8がテープガイド部9bを経由して
カセットシェルの前方面を通り、その後テープガイド部
9aを経由して巻取側リール6に巻取られるようにテー
プ走行経路が形成されている。
部9a,9bが設けられており、供給側リール7から導
出された磁気テープ8がテープガイド部9bを経由して
カセットシェルの前方面を通り、その後テープガイド部
9aを経由して巻取側リール6に巻取られるようにテー
プ走行経路が形成されている。
【0007】10はカセットシェルの前方面を通る磁気
テープ8を保護するためのリッドで、これはカセット不
使用時にはカセットシェルの前方面の磁気テープ露出部
を覆い、カセット使用時(カセットがカセットデッキに
挿入されたとき)には上方へ回動されて開き、磁気テー
プ8を露出させるものである。
テープ8を保護するためのリッドで、これはカセット不
使用時にはカセットシェルの前方面の磁気テープ露出部
を覆い、カセット使用時(カセットがカセットデッキに
挿入されたとき)には上方へ回動されて開き、磁気テー
プ8を露出させるものである。
【0008】以上の如く構成されるテープカセット1に
おいて、カセットシェル2は一般にABS等の樹脂によ
って成形されているが、最近ではこのカセットシェルの
剛性をさらに向上させるために、カセットシェルの一部
を金属等の剛性体で形成したテープカセットが考えられ
ている。
おいて、カセットシェル2は一般にABS等の樹脂によ
って成形されているが、最近ではこのカセットシェルの
剛性をさらに向上させるために、カセットシェルの一部
を金属等の剛性体で形成したテープカセットが考えられ
ている。
【0009】図3はその一例を示すもので、下シェル4
の底部の中央部面即ちリール6,7を支持する部面がア
ルミニウム等の金属によりなる剛性プレート20で形成
されており、この剛性プレート20にリール駆動軸挿入
孔5a,5bが設けられている。
の底部の中央部面即ちリール6,7を支持する部面がア
ルミニウム等の金属によりなる剛性プレート20で形成
されており、この剛性プレート20にリール駆動軸挿入
孔5a,5bが設けられている。
【0010】この剛性プレート20は、図4に示す如く
下シェル4のシェル本体4aの肉厚とほぼ同じ板厚を有
し、その端面においてシェル本体4aと接合されてい
る。
下シェル4のシェル本体4aの肉厚とほぼ同じ板厚を有
し、その端面においてシェル本体4aと接合されてい
る。
【0011】この剛性プレート20は、下シェル4の成
形時にインサートされるもので、即ち下シェル4の成形
時には、先にこの剛性プレート20を金型内にインサー
トしておき、その状態で金型内に樹脂を注入してシェル
本体4aを成形することにより、図3に示す如き剛性プ
レート20を一体に有する下シェル4ができる。
形時にインサートされるもので、即ち下シェル4の成形
時には、先にこの剛性プレート20を金型内にインサー
トしておき、その状態で金型内に樹脂を注入してシェル
本体4aを成形することにより、図3に示す如き剛性プ
レート20を一体に有する下シェル4ができる。
【0012】そしてこのように下シェル4の一部を剛性
プレート20で形成することにより、カセットシェル全
体としての剛性が大となり、安定したテープ走行が可能
となるものである。
プレート20で形成することにより、カセットシェル全
体としての剛性が大となり、安定したテープ走行が可能
となるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く構成される
テープカセットの下シェル4においては、カセットの構
造上、シェル本体4a及び剛性プレート20の厚みは1
〜2mmに設定しなければならない。従ってシェル本体
4aと剛性プレート20との接合部分が図4に示すよう
な単純な端面接合では接合強度が不充分であり、信頼性
に欠ける(最悪の場合、剛性プレート20が下シェル4
から外れてしまうおそれがある)。
テープカセットの下シェル4においては、カセットの構
造上、シェル本体4a及び剛性プレート20の厚みは1
〜2mmに設定しなければならない。従ってシェル本体
4aと剛性プレート20との接合部分が図4に示すよう
な単純な端面接合では接合強度が不充分であり、信頼性
に欠ける(最悪の場合、剛性プレート20が下シェル4
から外れてしまうおそれがある)。
【0014】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的としてなされたものである。
とを目的としてなされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、カセット
シェルの一部が剛性プレートで形成され、この剛性プレ
ートは、樹脂によりなるシェル本体とほぼ同じ厚みで接
合された状態で一体に成形されてなる記録媒体収納カセ
ットにおいて、剛性プレートの周縁部に、両面側に段差
を有する薄肉形状の鍔部を形成し、この鍔部を樹脂が挟
持する状態でシェル本体と剛性プレートとが接合される
構造としたものである。この場合、剛性プレートには、
少なくとも一部が鍔部に食い込むように貫通孔を形成
し、この貫通孔にシェル本体の樹脂が充填される構造と
するのがよい。
シェルの一部が剛性プレートで形成され、この剛性プレ
ートは、樹脂によりなるシェル本体とほぼ同じ厚みで接
合された状態で一体に成形されてなる記録媒体収納カセ
ットにおいて、剛性プレートの周縁部に、両面側に段差
を有する薄肉形状の鍔部を形成し、この鍔部を樹脂が挟
持する状態でシェル本体と剛性プレートとが接合される
構造としたものである。この場合、剛性プレートには、
少なくとも一部が鍔部に食い込むように貫通孔を形成
し、この貫通孔にシェル本体の樹脂が充填される構造と
するのがよい。
【0016】また別の手段として、剛性プレートの周縁
部に、片面側にのみ段差を有する薄肉形状の鍔部を形成
し、この鍔部の片面側を樹脂が覆う状態でシェル本体と
剛性プレートとが接合される構造とすると共に、剛性プ
レートに、少なくとも一部が鍔部に食い込むように貫通
孔を形成し、この貫通孔にシェル本体の樹脂が充填され
る構造としてもよい。
部に、片面側にのみ段差を有する薄肉形状の鍔部を形成
し、この鍔部の片面側を樹脂が覆う状態でシェル本体と
剛性プレートとが接合される構造とすると共に、剛性プ
レートに、少なくとも一部が鍔部に食い込むように貫通
孔を形成し、この貫通孔にシェル本体の樹脂が充填され
る構造としてもよい。
【0017】このような構造とすることにより、いずれ
もシェル本体と剛性プレートとの接合部分においてその
接合強度を充分に確保することができる。
もシェル本体と剛性プレートとの接合部分においてその
接合強度を充分に確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。尚、この実施の形態に
おいても、記録媒体収納カセットの一例として図1及び
図2に示した8mmビデオテープカセットに本発明を適
用した場合について例示する。
の実施の形態について説明する。尚、この実施の形態に
おいても、記録媒体収納カセットの一例として図1及び
図2に示した8mmビデオテープカセットに本発明を適
用した場合について例示する。
【0019】図5〜図9は本発明の最も好適な実施形態
である第1の実施例を示している。本例においては、8
mmビデオテープカセットにおける下シェル4の構造を
示してあり、ここで基本的な構成は前述した図3の従来
例と同様であるため、この従来例と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
である第1の実施例を示している。本例においては、8
mmビデオテープカセットにおける下シェル4の構造を
示してあり、ここで基本的な構成は前述した図3の従来
例と同様であるため、この従来例と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0020】本例に示す下シェル4は、シェル本体4a
と剛性プレート20との接合部分の構造において従来例
と大きく異なっている。
と剛性プレート20との接合部分の構造において従来例
と大きく異なっている。
【0021】即ち本例では図6により明らかな如く、下
シェルにインサートされる剛性プレート20の周縁部の
所定部分に鍔部21が形成されている。この鍔部21
は、図7及び図8に示すように剛性プレート20の本体
部に対し上下両面側に段差を有する薄肉形状に形成され
ており、この鍔部21の上下両面側を樹脂が覆う状態、
即ち鍔部21を樹脂が挟持する状態でシェル本体4aと
剛性プレート20とが接合される構造となっている。
シェルにインサートされる剛性プレート20の周縁部の
所定部分に鍔部21が形成されている。この鍔部21
は、図7及び図8に示すように剛性プレート20の本体
部に対し上下両面側に段差を有する薄肉形状に形成され
ており、この鍔部21の上下両面側を樹脂が覆う状態、
即ち鍔部21を樹脂が挟持する状態でシェル本体4aと
剛性プレート20とが接合される構造となっている。
【0022】このような構造を採用したことにより本例
の下シェル4では、シェル本体4aと剛性プレート20
との接合部分においてその接合強度が充分に確保される
ことになる。
の下シェル4では、シェル本体4aと剛性プレート20
との接合部分においてその接合強度が充分に確保される
ことになる。
【0023】さらに本例においては、図6及び図7で明
らかな如く剛性プレート20に貫通孔22が形成されて
いる。この貫通孔22は、その一部が鍔部21に食い込
むように剛性プレート20の複数箇所(本例では8箇
所)に設けられており、図9に示すようにこの貫通孔2
2にシェル本体4aの樹脂が廻り込んで充填される構造
となっている。
らかな如く剛性プレート20に貫通孔22が形成されて
いる。この貫通孔22は、その一部が鍔部21に食い込
むように剛性プレート20の複数箇所(本例では8箇
所)に設けられており、図9に示すようにこの貫通孔2
2にシェル本体4aの樹脂が廻り込んで充填される構造
となっている。
【0024】このような構造とすることにより、シェル
本体4aの樹脂が剛性プレート20の鍔部21を抱持す
る状態となるため、シェル本体4aと剛性プレート20
との接合強度がより向上し、一段と強固な接合構造とす
ることができる。
本体4aの樹脂が剛性プレート20の鍔部21を抱持す
る状態となるため、シェル本体4aと剛性プレート20
との接合強度がより向上し、一段と強固な接合構造とす
ることができる。
【0025】図10及び図11は本発明の第2の実施例
を示している。
を示している。
【0026】この第2の実施例は、図により明らかな如
く剛性プレート20の鍔部21の形状が上記第1の実施
例と異なるものである。即ち本例における鍔部21は、
剛性プレート20の本体部に対し片面側(上面側)にの
み段差を有する薄肉形状に形成されており、この鍔部2
1の片面側(上面側)を樹脂が覆う状態でシェル本体4
aと剛性プレート20とが接合される構造となってい
る。
く剛性プレート20の鍔部21の形状が上記第1の実施
例と異なるものである。即ち本例における鍔部21は、
剛性プレート20の本体部に対し片面側(上面側)にの
み段差を有する薄肉形状に形成されており、この鍔部2
1の片面側(上面側)を樹脂が覆う状態でシェル本体4
aと剛性プレート20とが接合される構造となってい
る。
【0027】そしてさらに本例では、剛性プレート20
に、一部が鍔部21に食い込むように貫通孔22が形成
されており、この貫通孔22にシェル本体4aの樹脂が
廻り込んで充填される構造となっている。
に、一部が鍔部21に食い込むように貫通孔22が形成
されており、この貫通孔22にシェル本体4aの樹脂が
廻り込んで充填される構造となっている。
【0028】このような構造では、シェル本体4aと剛
性プレート20とが段差状に接合されており、これに加
えて貫通孔22にシェル本体4aの樹脂が廻り込んで充
填されることによりシェル本体4aの樹脂が鍔部21を
抱持する状態となるため、シェル本体4aと剛性プレー
ト20との接合部分においてその接合強度が充分に確保
されることになる。
性プレート20とが段差状に接合されており、これに加
えて貫通孔22にシェル本体4aの樹脂が廻り込んで充
填されることによりシェル本体4aの樹脂が鍔部21を
抱持する状態となるため、シェル本体4aと剛性プレー
ト20との接合部分においてその接合強度が充分に確保
されることになる。
【0029】尚、以上の実施例における剛性プレート2
0は、アルミニウム等によりなる金属板材をプレスによ
って所定形状に打ち抜いて成形されるものであり、また
このプレス時にリール駆動軸挿入孔5a,5bと貫通孔
22も同時に打ち抜かれて形成される。さらに剛性プレ
ート20の周縁部の薄肉の鍔部21は、プレスによる潰
し加工によって形成されるものである。尚この鍔部21
は、図6では不連続的に形成されているが、これを剛性
プレート20の全周にわたって連続して形成してもよ
い。
0は、アルミニウム等によりなる金属板材をプレスによ
って所定形状に打ち抜いて成形されるものであり、また
このプレス時にリール駆動軸挿入孔5a,5bと貫通孔
22も同時に打ち抜かれて形成される。さらに剛性プレ
ート20の周縁部の薄肉の鍔部21は、プレスによる潰
し加工によって形成されるものである。尚この鍔部21
は、図6では不連続的に形成されているが、これを剛性
プレート20の全周にわたって連続して形成してもよ
い。
【0030】また以上の実施例においては、剛性プレー
ト20の本体部と鍔部21とにわたって貫通孔22を形
成してあるが、鍔部21の幅に余裕がある場合には、鍔
部21にのみ貫通孔22を形成してもよい。
ト20の本体部と鍔部21とにわたって貫通孔22を形
成してあるが、鍔部21の幅に余裕がある場合には、鍔
部21にのみ貫通孔22を形成してもよい。
【0031】図12は下シェル4を成形するための金型
装置の構造を示している。
装置の構造を示している。
【0032】この金型装置において30はキャビティブ
ロック、31はコアブロック、32は溶融された樹脂が
通る湯道、33はゲート、34はヒーター、35は成形
品を取り出すための突き出しピンである。
ロック、31はコアブロック、32は溶融された樹脂が
通る湯道、33はゲート、34はヒーター、35は成形
品を取り出すための突き出しピンである。
【0033】そしてこの金型装置で下シェルを成形する
際には、図12Aに示す如く先に剛性プレート20をキ
ャビティブロック30とコアブロック31との間の成形
空間にインサートしておき、その状態でゲート33から
樹脂を注入してシェル本体4aを成形することにより、
図5に示す如き剛性プレート20を一体に有する下シェ
ル4が成形される。
際には、図12Aに示す如く先に剛性プレート20をキ
ャビティブロック30とコアブロック31との間の成形
空間にインサートしておき、その状態でゲート33から
樹脂を注入してシェル本体4aを成形することにより、
図5に示す如き剛性プレート20を一体に有する下シェ
ル4が成形される。
【0034】こうして下シェル4が成形され、その樹脂
が完全に固化した後にキャビティブロック30とコアブ
ロック31が開き、続いて図12Bに示すように突き出
しピン35が突出されることによって下シェル4がコア
ブロック31から離型されて取り出される。
が完全に固化した後にキャビティブロック30とコアブ
ロック31が開き、続いて図12Bに示すように突き出
しピン35が突出されることによって下シェル4がコア
ブロック31から離型されて取り出される。
【0035】ところで、前述したように剛性プレート2
0の貫通孔22に廻り込んで充填される樹脂は、鍔部2
1を抱持してシェル本体4aと剛性プレート20との接
合強度を向上させる働きを持つところであり、ゆえにこ
の部分には成形時に樹脂の不充填(成形不良)があって
はならない。
0の貫通孔22に廻り込んで充填される樹脂は、鍔部2
1を抱持してシェル本体4aと剛性プレート20との接
合強度を向上させる働きを持つところであり、ゆえにこ
の部分には成形時に樹脂の不充填(成形不良)があって
はならない。
【0036】そこでこの対策として本例の金型装置にお
いては、図13に示すように、成形品を取り出すための
突き出しピン35を剛性プレート20の貫通孔22と対
応する位置に設けてある。
いては、図13に示すように、成形品を取り出すための
突き出しピン35を剛性プレート20の貫通孔22と対
応する位置に設けてある。
【0037】この突き出しピン35は成形時のガス逃げ
機能を有し、即ちこの突き出しピン35が摺動可能に貫
通するコアブロック31の通道36と突き出しピン35
との間には微小な隙間が設定されており、この隙間から
成形時のガスを外へ逃がすことができるようになってい
る。
機能を有し、即ちこの突き出しピン35が摺動可能に貫
通するコアブロック31の通道36と突き出しピン35
との間には微小な隙間が設定されており、この隙間から
成形時のガスを外へ逃がすことができるようになってい
る。
【0038】尚、この隙間は1/1000mm程度の極
めて微小な隙間であるため、ガス(気体)は通るが樹脂
は通らないので、この隙間から樹脂が漏出することはな
い。
めて微小な隙間であるため、ガス(気体)は通るが樹脂
は通らないので、この隙間から樹脂が漏出することはな
い。
【0039】そしてこのように成形時のガスを突き出し
ピン35の摺動隙間から逃がすことにより、剛性プレー
ト20の貫通孔22の部分には樹脂がスムーズに充填さ
れるので、この部分に成形不良が生じることはない。従
って本例の金型装置によれば、前述した如きシェル本体
4aと剛性プレート20との接合強度を充分に有する下
シェル4の安定した製造が可能となる。
ピン35の摺動隙間から逃がすことにより、剛性プレー
ト20の貫通孔22の部分には樹脂がスムーズに充填さ
れるので、この部分に成形不良が生じることはない。従
って本例の金型装置によれば、前述した如きシェル本体
4aと剛性プレート20との接合強度を充分に有する下
シェル4の安定した製造が可能となる。
【0040】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はここで示した実施例の構成に限定される
ものでないことは勿論である。
たが、本発明はここで示した実施例の構成に限定される
ものでないことは勿論である。
【0041】例えば、実施例においては記録媒体収納カ
セットとして8mmビデオテープカセットを例示した
が、本発明は8mmビデオテープカセットに限ることな
くオーディオ用コンパクトカセットやDAT(デジタル
オーディオテープレコーダ)用カセット等の各種テープ
カセット、さらにはディスクカセット等にも幅広く適用
できるものである。
セットとして8mmビデオテープカセットを例示した
が、本発明は8mmビデオテープカセットに限ることな
くオーディオ用コンパクトカセットやDAT(デジタル
オーディオテープレコーダ)用カセット等の各種テープ
カセット、さらにはディスクカセット等にも幅広く適用
できるものである。
【0042】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明によれば、カ
セットシェルの一部が剛性プレートで形成されてなる記
録媒体収納カセットにおいて、シェル本体と剛性プレー
トとの接合部分の接合強度を充分に確保することができ
るので、信頼性の高い記録媒体収納カセットを提供でき
る(剛性プレートがカセットシェルから外れるおそれは
ない)。また本発明の金型装置によれば、上記効果を有
する記録媒体収納カセットのカセットシェルを安定して
製造することができる。
セットシェルの一部が剛性プレートで形成されてなる記
録媒体収納カセットにおいて、シェル本体と剛性プレー
トとの接合部分の接合強度を充分に確保することができ
るので、信頼性の高い記録媒体収納カセットを提供でき
る(剛性プレートがカセットシェルから外れるおそれは
ない)。また本発明の金型装置によれば、上記効果を有
する記録媒体収納カセットのカセットシェルを安定して
製造することができる。
【図1】8mmビデオテープカセットの斜視図である。
【図2】同、分解斜視図である。
【図3】従来例を示す8mmビデオテープカセットの下
シェルの図で、Aは平面図、Bは底面図である。
シェルの図で、Aは平面図、Bは底面図である。
【図4】同、下シェルの要部(シェル本体と剛性プレー
トとの接合部)の断面図である。
トとの接合部)の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す8mmビデオテー
プカセットの下シェルの図で、Aは平面図、Bは底面図
である。
プカセットの下シェルの図で、Aは平面図、Bは底面図
である。
【図6】同、剛性プレートの平面図である。
【図7】同、剛性プレートの要部の斜視図である。
【図8】同、下シェルの要部(シェル本体と剛性プレー
トとの接合部)の断面図である。
トとの接合部)の断面図である。
【図9】同、下シェルの要部(シェル本体と剛性プレー
トとの接合部で、貫通孔の形成部分)の断面図である。
トとの接合部で、貫通孔の形成部分)の断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す剛性プレートの
要部の斜視図である。
要部の斜視図である。
【図11】同、下シェルの要部(シェル本体と剛性プレ
ートとの接合部)の断面図である。
ートとの接合部)の断面図である。
【図12】下シェルの成形用金型装置の要部の構造図で
ある。
ある。
【図13】本発明による金型装置の説明図である。
2 カセットシェル、4 下シェル、4a シェル本
体、20 剛性プレート、21 鍔部、22 貫通孔、
30 キャビティブロック、31 コアブロック、33
ゲート、35 突き出しピン
体、20 剛性プレート、21 鍔部、22 貫通孔、
30 キャビティブロック、31 コアブロック、33
ゲート、35 突き出しピン
Claims (5)
- 【請求項1】 カセットシェルの一部が剛性プレートで
形成され、この剛性プレートは、樹脂によりなるシェル
本体とほぼ同じ厚みで接合された状態で一体に成形され
てなる記録媒体収納カセットにおいて、 上記剛性プレートの周縁部に、両面側に段差を有する薄
肉形状の鍔部を形成し、この鍔部を樹脂が挟持する状態
で上記シェル本体と上記剛性プレートとが接合される構
造としたことを特徴とする記録媒体収納カセット。 - 【請求項2】 上記剛性プレートに、少なくとも一部が
上記鍔部に食い込むように貫通孔を形成し、この貫通孔
に上記シェル本体の樹脂が充填される構造としたことを
特徴とする請求項1に記載の記録媒体収納カセット。 - 【請求項3】 カセットシェルの一部が剛性プレートで
形成され、この剛性プレートは、樹脂によりなるシェル
本体とほぼ同じ厚みで接合された状態で一体に成形され
てなる記録媒体収納カセットにおいて、 上記剛性プレートの周縁部に、片面側にのみ段差を有す
る薄肉形状の鍔部を形成し、この鍔部の片面側を樹脂が
覆う状態で上記シェル本体と上記剛性プレートとが接合
される構造とすると共に、 上記剛性プレートに、少なくとも一部が上記鍔部に食い
込むように貫通孔を形成し、この貫通孔に上記シェル本
体の樹脂が充填される構造としたことを特徴とする記録
媒体収納カセット。 - 【請求項4】 上記記録媒体収納カセットのカセットシ
ェルを成形する金型装置であって、上記剛性プレートの
貫通孔と対応する位置に、成形品を取り出すための突き
出しピンを設けたことを特徴とするカセットシェルの成
形用金型装置。 - 【請求項5】 上記突き出しピンは、成形時のガス逃げ
機能を有していることを特徴とする請求項4に記載のカ
セットシェルの成形用金型装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4373596A JPH09237481A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 記録媒体収納カセット及びそのカセットシェルの成形用金型装置 |
US08/736,606 US5774312A (en) | 1995-10-31 | 1996-10-25 | Tape cassette |
KR1019960050223A KR970063207A (ko) | 1995-10-31 | 1996-10-30 | 테이프카세트 및 테이프카세트반부를 성형하는 금속주형장치 |
DE69622962T DE69622962D1 (de) | 1995-10-31 | 1996-10-31 | Bandkassette und Metallgussvorrichtung zum Giessen von Bandkassettenhälften |
EP96402317A EP0772197B1 (en) | 1995-10-31 | 1996-10-31 | Tape cassette and metal mold device for molding tape cassette halves |
US09/042,043 US6043962A (en) | 1995-10-31 | 1998-03-13 | Tape cassette and metal mold device for molding tape cassette halves |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4373596A JPH09237481A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 記録媒体収納カセット及びそのカセットシェルの成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09237481A true JPH09237481A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12672050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4373596A Pending JPH09237481A (ja) | 1995-10-31 | 1996-02-29 | 記録媒体収納カセット及びそのカセットシェルの成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09237481A (ja) |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP4373596A patent/JPH09237481A/ja active Pending
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