JPH09237327A - カードコネクタ装置 - Google Patents

カードコネクタ装置

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Publication number
JPH09237327A
JPH09237327A JP8043773A JP4377396A JPH09237327A JP H09237327 A JPH09237327 A JP H09237327A JP 8043773 A JP8043773 A JP 8043773A JP 4377396 A JP4377396 A JP 4377396A JP H09237327 A JPH09237327 A JP H09237327A
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JP
Japan
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connector
card
conductive rubber
contact
card holder
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JP8043773A
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Masaaki Sato
正昭 佐藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】導電性ゴムコネクタの導電ゴム部の位置を変更
して、塵埃や異物の付着による接触不良の発生を防止す
るカードコネクタ装置を提供する。 【解決手段】電気接点部接触位置変更手段は、円柱状に
成形された導電性ゴムコネクタ4の導電ゴム部4aとI
Cカード3の電気接点群3a及び電子機器1に設けられ
ている基板12の電気接点12aとの接触面を、カード
ホルダ2を電子機器1に装着する都度、前回と異なる位
置に変更するためのものであり、前記導電性ゴムコネク
タ4に配設される非導電性部材で形成した角軸5に一体
的に固定される外周面に複数の爪部8a,…,8aを設
けたコネクタ回動部材である爪車8と、カードホルダ2
に一体的に固定され、カードホルダ2の開閉動作に連動
して爪車8の爪部8aを1つだけ送り込むことによっ
て、角軸5に固定されている導電性ゴムコネクタ4を所
定量回動させる送りばね板10とで主に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ICカード等の情報カードの
電気接点と電子機器に設けた電気接点とを電気的に接続
するカードコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カード状のケース内に基板及びICメモ
リやCPUなどの電子部品を配設して、多数の情報の書
き込みや読み込みをランダムに行なうことのできるIC
カードなどの情報カードが広く利用されている。
【0003】カードコネクタ装置は、ICカードを電子
機器の所定箇所に装着して、ICカードの電気接点と電
子機器に設けた電気接点とを電気的に接続するものであ
り、複数のピンを、これら複数のピンにそれぞれ対応す
る孔に挿入させることにより、孔の内部に配設されてい
る導電部とピンとを接触させて電気的に接続していた。
このため、前記導電部を備える孔とピンとの相互の位置
精度を高く設定して、電気的導通の信頼性を確保するよ
うにしていたが、高信頼性を得るためには製造工程が複
雑になって、製造コストが上昇してしまうという問題が
あった。
【0004】また、特開平6−348915号公報には
コネクタの回路数が非常に多い例として、金属製の多数
のピンを接続するコネクタ装置が開示されている。上述
のように孔にピンが挿入されて、ピンと孔の内部に配設
されている導電部とを接触させて電気的接続を行なう場
合、ピン数が増加するに伴ってピンと導電部との接触圧
が増大することにより、情報カード着脱時の力量が増
し、着脱時の操作性が悪化してしまう。
【0005】さらに、情報カード着脱時の力量が増すこ
とによって、着脱の際、情報カード本体を把持している
手指にかかる力が大きくなって、カード内に配設されて
いる電子部品に悪影響を及ぼすおそれがある。このこと
により、情報カード本体の剛性を高めるために、例えば
情報カード本体の肉厚を現在のものより厚く形成しなけ
ればならなくなるなどの不都合が生じる。
【0006】このため、導電性ゴムとスポンジ状の非導
電性ゴムとを順次積層して形成したコネクタを用いた安
価で使い勝手の良いカードコネクタ装置が開発されてい
る。
【0007】前記カードコネクタ装置は、前記導電性ゴ
ムと非導電性ゴムとを順次積層し、積層面に対して直角
方向に切断した例えば、導電ゴム部と非導電ゴム部とを
交互に配置した直方体などの柱状ゴムコネクタに対し
て、電子機器に設けられる基板上に前記柱状ゴムコネク
タの一表面に配置されている導電ゴム部に対応するよう
に導電部を設けると共に、前記電子機器に装着される情
報カードに前記柱状ゴムコネクタの他表面に配置されて
いる導電ゴム部に対応するように導電部を設け、前記柱
状ゴムコネクタの一表面側の導電ゴム部に電子機器の導
電部を接触させ、前記コネクタの他表面側の導電ゴム部
に情報カードの導電部を接触させて、電子機器の導電部
と情報カードの導電部とを柱状ゴムコネクタを介して電
気的に接続するようにしたものである。即ち、前記電子
機器の基板上に設けた導電部と情報カードに設けた導電
部とで柱状ゴムコネクタを挟持することによって、電子
機器の導電部と情報カードの導電部とを直接接触させる
ことなく電気的導通を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記導
電性ゴムと非導電性ゴムとを順次積層して導電ゴム部と
非導電ゴム部とを交互に配置し、積層面に対して直角方
向に切断して矩形に形成した柱状ゴムコネクタ(以下導
電性ゴムコネクタと記載する)を、電子機器の基板上に
設けた電気接点と情報カードに設けた電気接点とで挟持
するようにして電気的導通を図る場合、導電性ゴムコネ
クタと相手側の電気接点とが接触する位置が常に同じ位
置関係になる。このため、前記導電性ゴムコネクタと相
手側電気接点との接触面に塵埃や例えば髪の毛のような
異物が付着していると、相手側の電気接点と導電性ゴム
コネクタの導電ゴム部との間で接触不良が発生するおそ
れがある。特に、着脱される情報カード側の電気接点が
接触する導電性ゴムコネクタの接触面には塵埃や異物な
どが付着し易かった。
【0009】また、前記導電性ゴムコネクタと相手側の
電気接点との接触する位置が常に同じ位置関係であるた
め、導電性ゴムコネクタの導電ゴム部の摩耗による接触
不良が発生し易く、導電性ゴムコネクタの使用期間が短
いという問題があった。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、導電性ゴムコネクタの導電ゴム部の位置を変更し
て、導電性ゴムコネクタの相手側の電気接点との接触位
置を位置ずれさせて使用期間を延長させると共に、塵埃
や異物の付着及び摩耗による接触不良の発生を防止して
電気的接続の信頼性が高く、安価なカードコネクタ装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のカードコ
ネクタ装置は、情報カードを電子機器の所定箇所に装着
することにより、前記情報カードの電気接点と前記電子
機器の電気接点とを電気的に接続するカードコネクタ装
置であって、前記電子機器に装着される情報カードの電
気接点及び電子機器の電気接点に接触するコネクタの電
気接点部を変更させる電気接点部接触位置変更手段を設
けている。
【0012】この第1の発明の構成によれば、コネクタ
の電気接点部の位置が移動して、情報カードの電気接点
及び電子機器の電気接点とコネクタの電気接点部との接
触する位置が前回と異なった位置になる。
【0013】本発明の第2のカードコネクタ装置は、第
1の発明において前記電気接点部接触位置変更手段が、
前記情報カードを保持する電子機器に対して移動可能な
カードホルダと、前記コネクタに一体的に固定されてコ
ネクタと一体的に回動するコネクタ回動部材と、前記カ
ードホルダに一体的に固定され、前記カードホルダの開
閉動作に連動して前記コネクタ回動部材を所定角度回動
させるコネクタ送り部材とを具備している。
【0014】この第2の発明の構成によれば、情報カー
ドを電子機器に装着する際まず、カードホルダで情報カ
ードが保持される。次に、カードホルダを例えば閉じて
いくと、前記カードホルダに保持されている情報カード
が電子機器の所定の位置に近づいていく。このとき、カ
ードホルダに一体的に固定されている送り部材が、コネ
クタに一体的に固定されているコネクタ回動部材を所定
角度回動させて、コネクタの電気接点部が移動する。次
いで、さらに前記カードホルダを閉じることにより、情
報カードが電子機器の所定位置に装着されて、移動した
コネクタの電気接点部に電子機器に装着された情報カー
ドの電気接点及び電子機器の電気接点が接触する。
【0015】本発明の第3のカードコネクタ装置は、第
1の発明または第2の発明において前記コネクタが、導
電性ゴム部と非導電性ゴム部とを交互に配置した柱状の
ゴム部材で構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の一実施
形態に係り、図1は電子機器に備えられているカードホ
ルダを開いてICカードを挿入した状態を示す説明図、
図2は図1のA−A断面図、図3は接触位置変更手段の
概略構成を説明する分解斜視図、図4は図1のA−A断
面図であり、ICカードが挿入されたカードホルダを閉
じた状態を説明する図、図5は導電性ゴムコネクタと清
掃板との接触状態を説明する拡大平面図である。
【0017】図1に示す符号1はカードコネクタ装置を
備えた電子機器であり、この電子機器1には開閉自在な
カードホルダ2が設けられている。このカードホルダ2
には情報カードの1つである例えば電気接点として複数
の電気接点群3a,…,3aを備えたICカード3が挿
入されるようになっている。
【0018】前記電子機器1にはカードホルダ2に挿入
されているICカード3を収納するICカード収納空間
1aが形成されており、前記ICカード3が挿入された
状態のカードホルダ2を閉状態にすることによって、I
Cカード3がICカード収容空間部1a内の所定位置に
収容されるようになっている。このICカード収納空間
1aには前記ICカード3に備えられている複数の電気
接点群3a,…,3aに対応するコネクタとして、後述
する電気接点部となる導電ゴム部4aを配置した導電性
ゴムコネクタ4が設けられている。なお、符号1bはカ
ードホルダ2を閉状態で係止するスライドボタンであ
る。
【0019】図1及び図2に示すように前記ICカード
3は、カードホルダ2に形成されている略L字形状の一
対のカード保持部材2a,2bの間に挿通されて、IC
カード先端部3bを支持部材2eに当接させる一方、I
Cカード後端部3cを保持部材2fによって保持されて
所定位置に位置決めされるようになっている。このカー
ドホルダ2は、回転軸2cを中心にして回動自在になっ
ている。なお、符号8及び符号10は後述する電気接点
部接触位置変更手段を構成する爪車及び送りばね板であ
り、符号12は電子機器1に設けられている基板であ
る。
【0020】前記回転軸2cを中心にして回動自在なカ
ードホルダ2にはこのカードホルダ2の全開位置を規制
するストップレバー2dが設けられている。このストッ
プレバー2dは、一端部を前記カード保持部材2aに回
動可能に軸支し、他端部を前記ICカード収納空間1a
の側壁に形成したガイド溝1cに摺動自在に配設して構
成されている。
【0021】図3に示すように導電性ゴムコネクタ4
は、弾性を有する薄肉の導電ゴム部4aと例えばこの導
電ゴム部4aより肉厚のスポンジ状の弾性を有する非導
電ゴム部4bとを順次積層して接着したものを円柱状に
成形したものであり、電気接点部となる導電ゴム部4a
を非導電ゴム部4bを介して等間隔に配置したものであ
る。なお、符号12aは、基板12に設けた前記導電性
ゴムコネクタ4の導電ゴム部4aに接触する電気接点で
ある。
【0022】ここで、図2及び図3を参照して電気接点
部接触位置変更手段を説明する。◎電気接点部接触位置
変更手段は、円柱状に成形された導電性ゴムコネクタ4
の導電ゴム部4aとICカード3の電気接点群3a,
…,3a及び電子機器1に設けられている基板12の電
気接点12a,…,12aとの接触部を、カードホルダ
2を電子機器1に装着する都度、前回と異なる位置に変
更するためのものであり、前記導電性ゴムコネクタ4に
配設される非導電性部材で形成した角軸5に一体的に固
定される外周面に複数の爪部8a,…,8aを設けたコ
ネクタ回動部材である爪車(ラチェットホイール)8
と、前記カードホルダ2に一体的に固定され、前記カー
ドホルダ2の開閉動作に連動して前記爪車8の爪部8a
を1つだけ送り込むことによって、角軸5に固定されて
いる導電性ゴムコネクタ4を所定量回動させる送りばね
板10とで主に構成されている。
【0023】前記角軸5の両端部には円柱形状の軸部5
a,5bが形成されており、前記軸部5b側の角軸5に
前記爪車8が一体的に固定されている。この角軸5は、
前記導電性ゴムコネクタ4の中心位置に形成されている
角形の透孔4cに挿入されるようになっており、この角
軸5を透孔4cに挿入することによって前記爪車8と導
電性ゴムコネクタ4とが同心で一体的に固定される。
【0024】前記導電性ゴムコネクタ4に挿通された角
軸5の軸部5aは、座金6を介して電子機器1の底面1
dに固定されている軸受板7の長孔に形成された軸受孔
7aに嵌入している。一方、前記爪車8が一体的に固定
されている側の軸部5bは、電子機器1の底面1dに固
定されている軸受板9の長孔に形成された軸受孔9aに
嵌入している。
【0025】前記送りばね板10は、一端部が常時、爪
車8の略中心方向に向かって付勢する弾性力を持つよう
に、他端部がカードホルダ2に固定されている。このた
め、前記カードホルダ2が閉状態から開状態になること
によって、送りばね板10の一端部を一歯分より少し多
い量だけ移動させて、送りばね板10の先端面と爪部8
aとが対峙するようになっている。そして、カードホル
ダ2を開状態から閉状態にすることによって、前記送り
ばね板10の先端が爪車8に形成されている爪部8aを
一歯分だけ移動させる。このことにより、前記導電性ゴ
ムコネクタ4が所定量(1/(爪部分の数))だけ位置
ずれする。なお、符号11は軸受板9に一体的に固定さ
れて、先端を常時爪車8の略中心方向に向かって付勢す
る弾性力を有するように配置した止めばね板であり、こ
の止めばね板11によって前記爪車8が逆方向に回転す
ることを防止している。
【0026】図2に示すように前記電子機器1には導電
性ゴムコネクタ4の外周面に軽く接するように清掃板1
3が設けられている。この清掃板13は、電子機器1の
底面1dより突出した複数のポール1eに固定されてお
り、清掃板13の先端面が導電性ゴムコネクタ4の略中
心に向かうように位置決め固定されている。
【0027】図5に示すように前記清掃板13の非導電
ゴム部4bに接する先端面部分には、この非導電ゴム部
4bに対して少しだけ食い込むように、小さな突起部1
3a,…,13aが形成されている。なお、本実施形態
においては清掃板13を、前記導電性ゴムコネクタ4に
対して1枚設けているが、清掃板13を導電性ゴムコネ
クタ4に対して複数枚設けることも可能であり、複数枚
設けることによって清掃能力が増大する。
【0028】上述のように構成したカードコネクタ装置
の作用を説明する。まず、図1及び図2に示すように開
状態にしたカードホルダ2にICカード3を挿入する。
そして、このカードホルダ2を開状態から図4に示す閉
状態にしていく。すると、カードホルダ2に固定されて
いる送りばね板10の先端面が爪車8の爪部8aに当接
して一歯分だけ図3に示す矢印時計方向に回転させる。
【0029】前記爪車8が一歯分だけ移動することによ
って、図4に示すようにこの爪車8に一体的に固定され
ている角軸5が回動することによって、この角軸5に一
体的に固定されている導電性ゴムコネクタ4が、爪車8
の(1/(爪部分の数))に相当する量だけ位置ずれす
る。
【0030】そして、前記カードホルダ2が完全に閉状
態になったとき、爪車8の(1/(爪部分の数))に相
当する量だけ位置ずれした導電性ゴムコネクタ4の導電
ゴム部4a...にICカード3の電気接点群3a,
…,3a及び基板12の電気接点12a,…,12aが
接触する。
【0031】なお、前記導電性ゴムコネクタ4は弾性を
有することから、前記ICカード3がまだ斜めの状態で
電気接点群3a,…,3aと導電性ゴムコネクタ4とが
接触した状態になってから図4に示すようにカードホル
ダ2が閉じた接触状態になるまでの間、ICカード3の
電気接点群3a,…,3aに導電性ゴムコネクタ4が接
触した状態でしばらく回転移動する。即ち、導電性ゴム
コネクタ4が電気接点群3a,…,3aに接触した状態
でわずかに移動するため、前記ICカード3の電気接点
群3a,…,3aは、導電性ゴムコネクタ4によって所
謂ワイピングが行われる。また、基板12の電気接点1
2a,…,12aも同様に導電性ゴムコネクタ4によっ
てワイピングされる。さらに、導電性ゴムコネクタ4が
爪車8の(1/(爪部分の数))に相当する量位置ずれ
する間、清掃板13に形成されている小さな突起13a
が非導電性ゴム4の外周に食い込んで、導電性ゴムコネ
クタ4の外周面に接触して、導電ゴム部4a,…,4a
に付着している塵埃や異物を取り除く。このことによ
り、導電性ゴムコネクタ4がたとえ1回転以上回転して
も、導電性ゴムコネクタ4の表面に塵埃や異物などが付
着したままの状態になることを防止している。
【0032】次に、前記ICカード3を取り出すため
に、カードホルダ2を閉状態から開状態にしていく。す
ると、送りばね板10の先端は爪車8の一歯分のピッチ
よりわずかに多い量だけ戻って、一つ前(図2では一つ
上)の爪部8aに対峙した状態になる。この送りばね板
10が戻る際、止めばね板11が爪車8の爪部8aに引
っ掛かっていることによって爪車8が逆方向に回転する
ことが防止されている。
【0033】このように、カードホルダを開状態から閉
状態にする都度、導電性ゴムコネクタを、所定量ずつ位
置ずれさせて、常に前回と異なる導電性ゴムコネクタの
導電ゴム部と、ICカードの電気接点群及び基板の電気
接点とが接触するので、接触面にたとえ塵埃や異物が付
着していた場合でも、導電性ゴムコネクタの接触面が前
回位置と異なるので、塵埃や異物による接触不良の発生
を防止することができる。
【0034】また、導電性ゴムコネクタが所定量移動す
る間、導電性ゴムコネクタの弾性を有する接触面が相手
側の電気接点に接触しながら移動することによってワイ
ピングを行なって、接触不良の発生を防止することがで
きる。
【0035】さらに、導電性ゴムコネクタが移動する
間、この導電性ゴムコネクタの外周面に接触するように
設けられている清掃板によって、導電性ゴムコネクタの
外周面に付着した塵埃や異物が取り除かれるので、導電
性ゴムコネクタが1回転以上しても、導電性ゴムコネク
タの外周面に塵埃や異物などが付着したままの状態にな
ることを防止することができる。
【0036】又、カードホルダを開状態から閉状態にす
る都度、導電性ゴムコネクタが回動して、常に前回と異
なる面がICカードの電気接点群及び基板の電気接点と
の接触面になるので、導電性ゴムコネクタが一ヶ所だけ
摩耗することがなくなって、導電性ゴムコネクタの使用
期間を長くすることができる。
【0037】さらにまた、低価格で形成することのでき
る導電性ゴムコネクタを使用して単純な構造で、高価な
金属製コネクタをしのぐ信頼性を得ることができるの
で、信頼性の高いカードコネクタ装置を安価に提供する
ことができる。
【0038】なお、前記導電性ゴムコネクタの形状は円
柱形状に限定されるものではなく、6角柱や8角柱など
の角柱形状などであってもよい。
【0039】また、ICカードに設けられる電気接点群
の数が更に多くなる場合には、ICカードの電気接点群
(不図示)を平行に2列並べ、これに対応するように導
電性ゴムコネクタ及び基板の電気接点を2列に設ければ
良い。このとき、図6に示すように2対の導電性ゴムコ
ネクタ61,62を、この導電性ゴムコネクタ61,6
2の外周よりわずかに大径のギヤ63,64で連結し、
例えば導電性ゴムコネクタ61だけに爪車8を設けるよ
うにすることによって、両方の導電性ゴムコネクタ6
1,62をカードホルダの開閉動作に連動させて回転移
動させることができる。このとき、導電性ゴムコネクタ
61用と導電性ゴムコネクタ62用に清掃板65,66
を設けておく。このことによって、上述の実施例と同様
の作用及び効果を得ることができる。
【0040】[付記] 1.コネクタに一体的に設けた外周面に複数の爪部を有
する爪車を、前記カードホルダの開閉動作に連動させて
回動させることによって、前記コネクタを所定角度回転
移動させるカードコネクタ装置。このことにより、カー
ドホルダの開閉動作によってコネクタが所定角度回転移
動してコネクタの接触面の位置が変わる。
【0041】2.前記カードホルダの一回の開閉動作に
連動して、前記爪車が一歯分だけ移動する付記1記載の
カードコネクタ装置。このことにより、コネクタがカー
ドホルダの開閉動作に連動して、毎回、爪車の1/(爪
部分の数)に相当する角度だけ回転移動する。
【0042】3.前記コネクタの外周面に接触する清掃
部材を設けたカードコネクタ装置。このことにより、コ
ネクタが一回転以上回転した場合でもコネクタの外周面
には塵埃や異物が付着したままの状態にならない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、コネクタの電気接点部の位置を変更して、
コネクタの相手側の電気接点との接触位置を位置ずれさ
せて塵埃や異物の付着及び摩耗による接触不良の発生を
防止して電気的接続の信頼性が高く、安価なカードコネ
クタ装置を提供することができる。
【0044】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載のカードコネクタ装置の効果に加えて、コ
ネクタ回動部材を容易に回動することができる。
【0045】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1または請求項2に記載の効果に加えてコネクタ
とそれぞれの電気接点との間の接点圧を良好に保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の一実施形態に係り、
図1は電子機器に備えられているカードホルダを開いて
ICカードを挿入した状態を示す説明図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】接触位置変更手段の概略構成を説明する分解斜
視図
【図4】図1のA−A断面図であり、ICカードが挿入
されたカードホルダを閉じた状態を説明する図
【図5】導電性ゴムコネクタと清掃板との接触状態を説
明する拡大平面図
【図6】導電性ゴムコネクタを並列に2つ並べたときの
説明図
【符号の説明】
1…電子機器 2…カードホルダ 3…ICカード 4…導電性ゴムコネクタ 8…爪車 10…送りバネ板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報カードを電子機器の所定箇所に装着
    することにより、前記情報カードの電気接点と前記電子
    機器の電気接点とを電気的に接続するカードコネクタ装
    置において、 前記電子機器に装着される情報カードの電気接点及び電
    子機器の電気接点に接触するコネクタの電気接点部を変
    更させる電気接点部接触位置変更手段を設けたことを特
    徴とするカードコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記電気接点部接触位置変更手段が、 前記情報カードを保持する電子機器に対して移動可能な
    カードホルダと、 前記コネクタに一体的に固定されてコネクタと一体的に
    回動するコネクタ回動部材と、 前記カードホルダに一体的に固定され、前記カードホル
    ダの動作に連動して前記コネクタ回動部材を所定角度回
    動させるコネクタ送り部材と、 を具備することを特徴とする請求項1記載のカードコネ
    クタ装置。
  3. 【請求項3】 前記コネクタが、導電性ゴム部と非導電
    性ゴム部とを交互に配置した柱状のゴム部材であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のカードコネ
    クタ装置。
JP8043773A 1996-02-29 1996-02-29 カードコネクタ装置 Withdrawn JPH09237327A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045554A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線カバー付きコネクタ
KR100402644B1 (ko) * 2000-10-30 2003-10-22 주식회사 스마트로 피시용 아이시 카드 더미 단말기

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