JPH09236272A - パネル状暖房器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足元全体を暖めることのできる衝立式のパネ
ル状暖房器具を提供する。 【構成】 コード状の発熱線１を間隙をあけて並列に配
設し、隣あう発熱線１にわたって発熱線１の裏面全面に
裏面材２を有し、発熱線１の表面全面に三分割する均熱
板３を備え、その均熱板３を覆う表面材４を設けた中央
面５と両側面６との三面からなるパネル状暖房器具にお
いて、中央面５の下部を凹状に切り欠くとともに、この
凹状の下端に垂れ幕状の生地７を設け、垂れ幕状の生地
７をつなぐ熱伝導性の良いシート８を設けるとともに、
前記垂れ幕状の生地７内にコード状の発熱線１を配設す
るものとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、机の下で足元を暖
める衝立式になるパネル状暖房器具に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術は、たとえば特公平３−７３
７８２号公報で知られている如く、図３に示すような構
成のパネル状暖房器具が一般に知られている。

【０００３】すなわち、コード状の発熱線１を間隔をあ
けて並列に配設し、発熱線１の裏側全面に裏面材２を有
し、発熱線１の表側全面に表面材４を設けた中央面５と
両側面６の三面からなる衝立式のパネル状暖房器具であ
り、特に中央面５と両側面６と共に、下端は床に接する
ように中央面５の上端から下端にいたるまで一直線状の
一枚ものの平面パネルとなり、脚も兼ねる構成となって
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成に於い
て、中央面５が上端から下端にいたるまで一直線状の一
枚ものの平面パネルであることから、例えば机の下で足
元の加温用に使用する場合、つま先が平面パネルである
中央面５に当たるため、膝やすねが中央面５から離れて
しまい、足元全体を暖めることが難しく、かつ机の下へ
足を入れるスペースが狭く、邪魔となる等の問題があっ
た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する為に次のような構成としている。

【０００６】コード状の発熱線を間隙をあけて並列に配
設し、隣あう発熱線にわたって発熱線の裏面全面に裏面
材を有し、発熱線の表面全面に三分割する均熱板を備
え、その均熱板を覆う表面材を設けた中央面と両側面と
の三面からなるパネル状暖房器具において、中央面の下
部を凹状部に切り欠くとともに、この凹状部の下端に垂
れ幕状の生地を設けるものとした。

【０００７】また、三面からなる前記表面材と裏面材と
の間、および中央面の下部に設ける垂れ幕状の生地にも
熱伝導性の良いシートを設けるものとした。

【０００８】また、前記垂れ幕状の生地内にコード状の
発熱線を配設するものとした。

【０００９】

【発明の実施の形態】前記のコード状の発熱線を間隙を
あけて並列に配設し、隣あう発熱線にわたって発熱線の
裏面全面に裏面材を有し、発熱線の表面全面に三分割す
る均熱板を備え、その均熱板を覆う表面材を設けた中央
面と両側面との三面からなるパネル状暖房器具におい
て、中央面の下部を凹状部に切り欠くとともに、この凹
状部の下端に垂れ幕状の生地を設けるものとし、また、
三面からなる前記表面材と裏面材との間、および中央面
の下部に設ける垂れ幕状の生地にも熱伝導性の良いシー
トを設ける構成にすることにより、机の下で足元を暖め
るのに使用する場合、パネルの中央面の下部を凹状部に
切り欠くとともに、この凹状部の下端に垂れ幕状生地を
設け、この凹状部を介することにより、パネルの外側の
スペースを使用することができ、従来にないスペースを
確保することができた。

【００１０】次に、発熱線に通電することにより、発熱
線が発熱し、発熱線の配設してある場所、すなわちパネ
ル中央面の凹状部切欠き以外の中央面、および両側面に
わたり、表面材を介して放熱される。

【００１１】また、配設されている発熱線にわたり、三
面からなる前記表面材と裏面材との間、および中央面の
下部に設ける垂れ幕状の生地にも熱伝導性の良いアルミ
シートを設けてあることにより、発熱線より放熱される
熱が熱伝導性の良いアルミシートを伝わり、発熱線の配
設されていない部分、垂れ幕状の生地にも熱が伝わる。

【００１２】更に、前記垂れ幕状の生地にコード状の発
熱線を配設してあることにより、垂れ幕状の生地自体が
放熱する。

【００１３】

【実施例】本発明の一実施例を示す図１及び図２により
説明する。

【００１４】１はコード状の発熱線であり、２は断熱に
使用するポリエステル等の繊維状クツション材からなる
裏面材である。

【００１５】３は温度分布を均一にするための均熱板で
あり、４は均熱板３を覆うポリエステル繊維等の生地か
らなる表面材である。

【００１６】５はパネルの中央面であり、６はパネルの
両側に設ける側面である。

【００１７】７はポリエステル繊維等の垂れ幕状生地で
あり、パネルの中央面５の下部を凹状部に切り欠き、そ
の凹状部の下端に垂れ幕状生地７を設けてある。

【００１８】８は熱伝導性の良いアルミシートであり、
三面からなる前記表面材４と裏面材２との間、および中
央面５の下部に設ける垂れ幕状生地７等に熱伝導性の良
いアルミシート８が設けてある。

【００１９】発熱線１を間隔をあけて、並列に配設し、
隣合う発熱線１の裏側全面に裏面材２を有し、発熱線１
の表側全面に三分割された均熱板３を備え、均熱板３を
覆うべく一枚ものの表面材４を設けた中央面５と両側に
設ける側面６の三面からなる衝立式のパネル状発熱体を
構成し、そのパネル状発熱体の中央面５の下部を凹部状
に切り欠き、その切り欠いた凹状部に垂れ幕状生地７を
設けることで、総体的にパネル状暖房器具を構成してい
る。

【００２０】次に、前記構成における作用について説明
する。

【００２１】前記構成にすることによって、机の下で足
元を暖めるのに使用する場合、パネルの中央面５の下部
を凹状に切り欠き、この凹状部の下端に垂れ幕状生地７
を設け、この凹状部分を介することにより、パネルの外
側のスペースを使用することが出来、従来にないスペー
スを確保することができた。

【００２２】次に、発熱線１に通電することにより、発
熱線１が発熱し、発熱線１の配設してある場所、すなわ
ちパネル状発熱体の中央面５の凹部状切欠き以外の中央
面５、および両側に設けてある側面６にわたり、表面材
４を介し放熱される。

【００２３】また、配設されている発熱線１にわたり、
パネル状発熱体の中央面５と両側に設けてある側面６全
面の表面材４と裏面材２の間、及び垂れ幕状生地７をつ
なぐ一枚もののアルミシート８を設ける構成とすること
により、発熱線１の表面の温度が約９０℃となること
で、その発熱線１の外側を覆う表面材４の表面温度が約
６５℃になる時発熱線１より放熱される熱がアルミシー
ト８を伝わり、発熱線１の配設されていない部分、およ
び垂れ幕状生地７部分のアルミシート８へも熱が伝わ
り、アルミシート８自体の温度は約４０℃となり、さら
に垂れ幕状生地７の表面温度は約３２℃の熱を持つよう
になる。

【００２４】

【発明の効果】本発明は前記構成にすることにより、つ
ぎのような効果が得られるようになる。すなわち、机の
下で足元を暖めるのに使用する場合、パネルの中央面の
下部を凹状に切り欠き、この凹状部の下端に垂れ幕状生
地を設け、この凹状部分を介することにより、パネルの
外側のスペースを使用することが出来、従来にないスペ
ースを確保することができた。

【００２５】これにより、足を伸ばすことができるよう
になり、爪先がパネルの中央面に当たって邪魔にならな
くなった。

【００２６】さらに、爪先を垂れ幕状生地に密接するこ
とができるようになることから、垂れ幕状生地からの熱
を採暖出来るようになり、足元全体を暖めることができ
るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すパネル状暖房器具の部
分破断外観図である。

【図２】本発明の他の一実施例を示すパネル状暖房器具
の部分破断外観図である。

【図３】従来のパネル状暖房器具の部分破断外観図であ
る。

【符号の説明】

１ 発熱線 ２ 裏面材 ３ 均熱板 ４ 表面材 ５ 中央面 ６ 側面 ７ 垂れ幕状生地 ８ アルミシート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コード状の発熱線（１）を間隙をあけて
   並列に配設し、隣あう発熱線（１）にわたって発熱線
   （１）の裏面全面に裏面材（２）を有し、発熱線（１）
   の表面全面に三分割する均熱板（３）を備え、その均熱
   板（３）を覆う表面材（４）を設けた中央面（５）と両
   側面（６）との三面からなるパネル状暖房器具におい
   て、中央面（５）の下部を凹状部に切り欠くとともに、
   この凹状部の下端に垂れ幕状の生地（７）を設けること
   を特徴とするパネル状暖房器具。
2. 【請求項２】 三面からなる前記表面材（４）と裏面材
   （２）との間、および中央面（５）の下部に設ける垂れ
   幕状の生地（７）にも熱伝導性の良いアルミシート
   （８）を設けることを特徴とする請求項１記載のパネル
   状暖房器具。
3. 【請求項３】 前記垂れ幕状の生地（７）内にコード状
   の発熱線（１）を配設することを特徴とする請求項１記
   載のパネル状暖房器具。