JPH09236216A - 表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造方法 - Google Patents
表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09236216A JPH09236216A JP8071097A JP7109796A JPH09236216A JP H09236216 A JPH09236216 A JP H09236216A JP 8071097 A JP8071097 A JP 8071097A JP 7109796 A JP7109796 A JP 7109796A JP H09236216 A JPH09236216 A JP H09236216A
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- Japan
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- burner
- plate
- combustion
- burner plate
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 均一燃焼が得られる表面燃焼バーナ装置用バ
ーナ板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損失の
ばらつきが２０％以下となるような金属繊維の密度とな
っている表面燃焼バーナ装置用バーナ板により、ブルー
フレームの発生を抑制した均一燃焼が得られる表面燃焼
バーナ装置が得られる。また、このようなバーナ板は金
属細線からなる織布、フェルトまたは該フェルトを形成
するためのウェブを真空中に於て載置し、その上面に何
も載せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下
の軽い板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時
間乃至４時間維持して焼結させることにより得られる。
ーナ板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損失の
ばらつきが２０％以下となるような金属繊維の密度とな
っている表面燃焼バーナ装置用バーナ板により、ブルー
フレームの発生を抑制した均一燃焼が得られる表面燃焼
バーナ装置が得られる。また、このようなバーナ板は金
属細線からなる織布、フェルトまたは該フェルトを形成
するためのウェブを真空中に於て載置し、その上面に何
も載せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下
の軽い板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時
間乃至４時間維持して焼結させることにより得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用給湯器やガ
スストーブなどに使用する表面燃焼バーナ装置に関し、
特に裏面側から燃焼ガス及び空気の混合気を通過させて
その表面で燃焼させるようにした表面燃焼バーナ装置用
バーナ板及びその製造方法に関するものである。
スストーブなどに使用する表面燃焼バーナ装置に関し、
特に裏面側から燃焼ガス及び空気の混合気を通過させて
その表面で燃焼させるようにした表面燃焼バーナ装置用
バーナ板及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、耐高温酸化性の良い金属細線
（例えば線径２０μｍ〜３０μｍ）を分布させたウェブ
またはフェルトを焼成することにより厚さ１ｍｍ〜４ｍ
ｍのマット状にしたものを家庭用給湯器やガスストーブ
などの表面燃焼バーナ装置用バーナ板として用いること
が考えられている。このような表面燃焼バーナ装置で
は、そのマットの裏面側から燃焼用混合ガスを供給する
ようになっている。
（例えば線径２０μｍ〜３０μｍ）を分布させたウェブ
またはフェルトを焼成することにより厚さ１ｍｍ〜４ｍ
ｍのマット状にしたものを家庭用給湯器やガスストーブ
などの表面燃焼バーナ装置用バーナ板として用いること
が考えられている。このような表面燃焼バーナ装置で
は、そのマットの裏面側から燃焼用混合ガスを供給する
ようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記形式の表面燃焼バーナ装置用のバーナ板は、その製
造方法によって異なるが、金属繊維の詰まり具合によ
り、局所的に繊維が密な部分と疎な部分が存在してい
る。密度に疎密があると、密な部分は混合ガスが通り難
く、疎な部分に多量の混合ガスが流れることになる。こ
の結果、燃焼むらが生じ、更に疎密の差即ち混合ガスの
流量の差が大きくなると、バーナ板の一部が青色とな
り、他の赤熱部とはっきりと区別できる所謂ブルーフレ
ームが発生する。このブルーフレーム部は赤熱部に比べ
極端に温度が低く、均一燃焼を目的とする表面燃焼バー
ナにとっては好ましくないものである。
上記形式の表面燃焼バーナ装置用のバーナ板は、その製
造方法によって異なるが、金属繊維の詰まり具合によ
り、局所的に繊維が密な部分と疎な部分が存在してい
る。密度に疎密があると、密な部分は混合ガスが通り難
く、疎な部分に多量の混合ガスが流れることになる。こ
の結果、燃焼むらが生じ、更に疎密の差即ち混合ガスの
流量の差が大きくなると、バーナ板の一部が青色とな
り、他の赤熱部とはっきりと区別できる所謂ブルーフレ
ームが発生する。このブルーフレーム部は赤熱部に比べ
極端に温度が低く、均一燃焼を目的とする表面燃焼バー
ナにとっては好ましくないものである。
【０００４】本発明は上記したような従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、均一燃焼
が得られる表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造
方法を提供することにある。
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、均一燃焼
が得られる表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造
方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記密度と混合ガスの圧
力損失には相関があり、それぞれのばらつきの大きさに
も相関がある。このばらつきが反映する程度の分解能で
圧力損失を測定し、測定した圧力損失の平均値をｘ、標
準偏差をσとしたとき、この圧力損失のばらつき（３σ
／ｘ）とブルーフレームが発生し始めるガスの流量との
関係を調べたところ図１に示すような関係があった。こ
の図により、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２０％
以下になると、ブルーフレーム発生ガス流量が急激に増
加する。ブルーフレームが発生するガス流量が大きいほ
ど、バーナ板の使用範囲が広がることになるので、圧力
損失のばらつきを２０％以下にすれば、実用的にほぼ均
一な密度のバーナ板であることが判る。従って、上記し
た目的は本発明によれば、裏面側から燃焼ガス及び空気
の混合気を通過させてその表面で燃焼させるべく金属細
線を分布させて平面状に成形してなる表面燃焼バーナ装
置用バーナ板であって、前記金属細線が、混合気の圧力
損失の平均値をｘ、標準偏差をσとして該圧力損失のば
らつき（３σ／ｘ）が２０％以下となる密度で分布して
いることを特徴とする表面燃焼バーナ装置用バーナ板を
提供することにより達成される。このバーナ板は、前記
バーナ板を形成するための前記金属細線からなるフェル
トまたは該フェルトを形成するためのウェブまたは織布
を真空中に於て載置し、その上面に何も載せずに、また
はその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下の重さの板を載せ
て１０００℃乃至１４００℃で０．５時間乃至４時間維
持して焼結させることにより得ることができる。
力損失には相関があり、それぞれのばらつきの大きさに
も相関がある。このばらつきが反映する程度の分解能で
圧力損失を測定し、測定した圧力損失の平均値をｘ、標
準偏差をσとしたとき、この圧力損失のばらつき（３σ
／ｘ）とブルーフレームが発生し始めるガスの流量との
関係を調べたところ図１に示すような関係があった。こ
の図により、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２０％
以下になると、ブルーフレーム発生ガス流量が急激に増
加する。ブルーフレームが発生するガス流量が大きいほ
ど、バーナ板の使用範囲が広がることになるので、圧力
損失のばらつきを２０％以下にすれば、実用的にほぼ均
一な密度のバーナ板であることが判る。従って、上記し
た目的は本発明によれば、裏面側から燃焼ガス及び空気
の混合気を通過させてその表面で燃焼させるべく金属細
線を分布させて平面状に成形してなる表面燃焼バーナ装
置用バーナ板であって、前記金属細線が、混合気の圧力
損失の平均値をｘ、標準偏差をσとして該圧力損失のば
らつき（３σ／ｘ）が２０％以下となる密度で分布して
いることを特徴とする表面燃焼バーナ装置用バーナ板を
提供することにより達成される。このバーナ板は、前記
バーナ板を形成するための前記金属細線からなるフェル
トまたは該フェルトを形成するためのウェブまたは織布
を真空中に於て載置し、その上面に何も載せずに、また
はその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下の重さの板を載せ
て１０００℃乃至１４００℃で０．５時間乃至４時間維
持して焼結させることにより得ることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について添付の図面を参照して詳細に説明する。
について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【０００７】図２は本発明が適用された表面燃焼バーナ
装置用バーナ板の製造過程を説明するための側面図であ
る。このバーナ板は、セラミック板１の上にＦｅ−Ｃｒ
−Ａｌ系合金繊維からなる織布、ウェブまたはフェルト
２を載せ、その上に何も載せずに真空中において１２５
０℃で２時間維持して焼結する。その焼結温度のパター
ンを図３に示す。このようにウェブまたはフェルト２の
上面を圧迫しないことにより、即ち自重のみで収縮させ
ることにより、表面に僅かな凹凸ができるものの繊維の
密度は均一化され、燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損
失の平均値をｘ、標準偏差をσとしてこの圧力損失のば
らつき（３σ／ｘ）が２０％以下となる表面燃焼バーナ
装置用バーナ板を容易に得ることができる。
装置用バーナ板の製造過程を説明するための側面図であ
る。このバーナ板は、セラミック板１の上にＦｅ−Ｃｒ
−Ａｌ系合金繊維からなる織布、ウェブまたはフェルト
２を載せ、その上に何も載せずに真空中において１２５
０℃で２時間維持して焼結する。その焼結温度のパター
ンを図３に示す。このようにウェブまたはフェルト２の
上面を圧迫しないことにより、即ち自重のみで収縮させ
ることにより、表面に僅かな凹凸ができるものの繊維の
密度は均一化され、燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損
失の平均値をｘ、標準偏差をσとしてこの圧力損失のば
らつき（３σ／ｘ）が２０％以下となる表面燃焼バーナ
装置用バーナ板を容易に得ることができる。
【０００８】図４は上記例の応用例を示す図１と同様な
側面図である。このバーナ板は、セラミック板１の上に
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金繊維からなる織布、ウェブまた
はフェルト２を載せ、更にその上面全面に亘る１０ｇ／
ｃｍ2以下の軽いセラミック板３を載せて真空中におい
て１２５０℃で２時間維持して焼結する。このようにす
ることでウェブまたはフェルト２の上面の凹凸を減らす
ことができ、その取り扱い性が向上する。ここで、セラ
ミック板３を１０ｇ／ｃｍ2以下の軽いものとすること
で繊維の密度は、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２
０％以下となる程度に均一化できる。実際にはフェルト
またはウェブを真空中に於て載置し、その上面に何も載
せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下の重
さの板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時間
乃至４時間維持して焼結させることにより上記同様に繊
維の密度を、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２０％
以下となる程度に均一化できる。
側面図である。このバーナ板は、セラミック板１の上に
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金繊維からなる織布、ウェブまた
はフェルト２を載せ、更にその上面全面に亘る１０ｇ／
ｃｍ2以下の軽いセラミック板３を載せて真空中におい
て１２５０℃で２時間維持して焼結する。このようにす
ることでウェブまたはフェルト２の上面の凹凸を減らす
ことができ、その取り扱い性が向上する。ここで、セラ
ミック板３を１０ｇ／ｃｍ2以下の軽いものとすること
で繊維の密度は、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２
０％以下となる程度に均一化できる。実際にはフェルト
またはウェブを真空中に於て載置し、その上面に何も載
せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下の重
さの板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時間
乃至４時間維持して焼結させることにより上記同様に繊
維の密度を、圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２０％
以下となる程度に均一化できる。
【０００９】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造
方法によれば、燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損失の
ばらつきが２０％以下となるような金属繊維の密度とな
っている表面燃焼バーナ装置用バーナ板により、ブルー
フレームの発生を抑制した均一燃焼が得られる表面燃焼
バーナ装置が得られる。また、このようなバーナ板は金
属細線からなる織布、フェルトまたは該フェルトを形成
するためのウェブを真空中に於て載置し、その上面に何
も載せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下
の軽い板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時
間乃至４時間維持して焼結させることにより得られる。
発明による表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造
方法によれば、燃焼ガス及び空気の混合気の圧力損失の
ばらつきが２０％以下となるような金属繊維の密度とな
っている表面燃焼バーナ装置用バーナ板により、ブルー
フレームの発生を抑制した均一燃焼が得られる表面燃焼
バーナ装置が得られる。また、このようなバーナ板は金
属細線からなる織布、フェルトまたは該フェルトを形成
するためのウェブを真空中に於て載置し、その上面に何
も載せずに、またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下
の軽い板を載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時
間乃至４時間維持して焼結させることにより得られる。
【図１】混合ガスの圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）と
ブルーフレームが発生し始めるガスの流量との関係を示
すグラフ。
ブルーフレームが発生し始めるガスの流量との関係を示
すグラフ。
【図２】本発明が適用された表面燃焼バーナ装置用バー
ナ板の製造過程を説明するための側面図。
ナ板の製造過程を説明するための側面図。
【図３】本発明が適用された表面燃焼バーナ装置用バー
ナ板の製造過程に於ける焼結温度のパターンを示すグラ
フ。
ナ板の製造過程に於ける焼結温度のパターンを示すグラ
フ。
【図４】本発明が適用された表面燃焼バーナ装置用バー
ナ板の製造過程を説明するための図２と同様な側面図。
ナ板の製造過程を説明するための図２と同様な側面図。
１ セラミック板（下板） ２ Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金繊維からなる織布、ウェブ
またはフェルト ３ 軽いセラミック板（上板）
またはフェルト ３ 軽いセラミック板（上板）
Claims (2)
- 【請求項１】 裏面側から燃焼ガス及び空気の混合気
を通過させてその表面で燃焼させるべく金属細線を分布
させて平面状に成形してなる表面燃焼バーナ装置用バー
ナ板であって、 前記金属細線が、混合気の圧力損失の平均値をｘ、標準
偏差をσとして該圧力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２
０％以下となる密度で分布していることを特徴とする表
面燃焼バーナ装置用バーナ板。 - 【請求項２】 裏面側から燃焼ガス及び空気の混合気
を通過させてその表面で燃焼させるべく金属細線を分布
させて平面状に成形してなる表面燃焼バーナ装置用バー
ナ板の製造方法であって、 前記バーナ板を形成するための前記金属細線からなるフ
ェルトまたは該フェルトを形成するためのウェブまたは
織布を真空中に於て載置し、その上面に何も載せずに、
またはその上面全面に１０ｇ／ｃｍ2以下の重さの板を
載せて１０００℃乃至１４００℃で０．５時間乃至４時
間維持して焼結させることにより、前記金属細線が、混
合気の圧力損失の平均値をｘ、標準偏差をσとして該圧
力損失のばらつき（３σ／ｘ）が２０％以下となる密度
で分布する表面燃焼バーナ装置用バーナ板を得ることを
特徴とする表面燃焼バーナ装置用バーナ板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8071097A JPH09236216A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8071097A JPH09236216A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09236216A true JPH09236216A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13450704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8071097A Pending JPH09236216A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面燃焼バーナ装置用バーナ板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09236216A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004012018A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼装置およびこれを用いた調理器 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP8071097A patent/JPH09236216A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004012018A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼装置およびこれを用いた調理器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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