JPH09236068A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

Info

Publication number
JPH09236068A
JPH09236068A JP6385596A JP6385596A JPH09236068A JP H09236068 A JPH09236068 A JP H09236068A JP 6385596 A JP6385596 A JP 6385596A JP 6385596 A JP6385596 A JP 6385596A JP H09236068 A JPH09236068 A JP H09236068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice plate
nozzle
injection
fuel injection
nozzle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6385596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekatsu Shigihara
秀勝 鴫原
Kazuhisa Kasukawa
和久 粕川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP6385596A priority Critical patent/JPH09236068A/ja
Publication of JPH09236068A publication Critical patent/JPH09236068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 径が従来の1/2〜1/10程度の微細
な噴射孔8を有し、燃料の微粒化に対応することが可能
なオリフィスプレート21を有するとともに噴射孔8の
加工にあたり量産性の良好な燃料噴射ノズルを提供する
こと。 【解決手段】 焼結体を製造する工程におけるグリーン
体(グリーンシート)の状態のオリフィスプレート21
に噴射孔8を加工することに着目したもので、噴射用開
口部7を形成したノズルボディ2と、ノズルボディ2に
取り付けるとともに噴射用開口部7に臨む噴射孔8を形
成したオリフィスプレート21と、を有する燃料噴射ノ
ズルであって、オリフィスプレート21は、これを焼結
体により構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料噴射ノズルにか
かるもので、とくにその噴射孔を形成するオリフィスプ
レートを焼結体により構成した燃料噴射ノズルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプレートタイプの燃料噴射ノズ
ル、とくにガソリンエンジン用電磁式燃料噴射ノズルに
おいては、噴射孔を形成したオリフィスプレートをその
ノズル先端部に取り付けている。図10ないし図12に
もとづき概説する。図10は、従来のプレートタイプの
燃料噴射ノズル1の先端要部断面図、図11は、同、底
面図であって、燃料噴射ノズル1は、ノズルボディ2
と、ニードル弁3と、オリフィスプレート4と、を有す
る。ノズルボディ2およびオリフィスプレート4によ
り、ノズルアッシィ5を構成している。
【0003】ノズルボディ2には、その中央部に燃料溜
まり室6、およびその先端中央部に燃料の噴射用開口部
7をそれぞれ形成し、オリフィスプレート4には噴射用
開口部7に臨むように、同心円上に複数個、たとえば4
個の噴射孔8を形成してある。
【0004】ニードル弁3は、これをコイルスプリング
9の付勢力によってノズルボディ2のシート部10に着
座させ、電磁コイル11により図中上方に上動させるこ
とによってシート部10からリフトさせ、燃料溜まり室
6内の燃料を噴射用開口部7および噴射孔8を通って、
エンジンのインテークマニホールド内あるいはシリンダ
ー内に噴射させる。
【0005】オリフィスプレート4としては、耐腐食性
を考慮してステンレス材料を採用し、レーザー溶接(ビ
ーム溶接)などにより、ノズルボディ2の先端部にこれ
を取り付けてある。なお、オリフィスプレート4をノズ
ルボディ2に固定保持する固定部材12を用いて取り付
ける場合もある。
【0006】オリフィスプレート4に形成した噴射孔8
の数、径、傾斜方向などにより、燃料の噴射量、噴射パ
ターン(噴霧形状や方向その他)を決定する。この噴射
孔8は、放電加工やプレス加工などによりこれをオリフ
ィスプレート4の厚さ方向に沿って、あるいは所定傾斜
角度で傾斜した方向に加工する。
【0007】図12は、図10のXII部分の(噴射孔
8部分の)拡大断面図であって、その中心線に沿った長
さをL、径をDとすると、噴射孔8の加工にあたって
は、比L/Dが重要な要素となる。すなわち、燃料の微
粒化を図るために、噴射孔8の長さLに対して径Dを小
さくすると(比L/Dを大きくすると)、放電加工で
は、電極の摩耗が大きく、加工精度を確保することがで
きず、プレス加工では、パンチなど工具の面圧が大き
く、型が破損するという問題がある。プレス加工におい
ては、比L/Dが1以下であることが理想的であった。
【0008】したがって、従来の加工方法では、微細な
孔加工により噴射孔8の長さLに対して径Dを小さくし
燃料の微粒化を実現することが困難であるとともに、量
産性を期待することができないという問題がある。
【0009】なお、噴射孔8の形成方法としては、特開
平2−233863号、特開平3−111660号、特
開平7−71341号などに開示がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、径が従来の1/2〜
1/10程度の微細な噴射孔を有する燃料噴射ノズルを
提供することを課題とする。
【0011】また本発明は、噴射孔の加工にあたり量産
性の良好な燃料噴射ノズルを提供することを課題とす
る。
【0012】また本発明は、燃料の微粒化に対応するこ
とが可能なオリフィスプレートを有する燃料噴射ノズル
を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、焼結
体を製造する工程におけるグリーン体(グリーンシー
ト)の状態のオリフィスプレートに噴射孔を加工するこ
とに着目したもので、噴射用開口部を形成したノズルボ
ディと、このノズルボディに取り付けるとともに上記噴
射用開口部に臨む噴射孔を形成したオリフィスプレート
と、を有する燃料噴射ノズルであって、上記オリフィス
プレートは、これを焼結体により構成したことを特徴と
する燃料噴射ノズルである。
【0014】上記オリフィスプレートの材料としては、
ジルコニア(ZrO2)、アルミナ(Al2O3)などの
セラミック、ステンレスなどの金属材料、その他、粉体
を製作することができるものであれば、任意の材料を採
用することができる。
【0015】噴射孔の寸法、形状、数、および傾斜角な
どについても、加工しやすい状態のグリーンシートで行
うため、これらを任意に選択することができる。
【0016】オリフィスプレートをノズルボディに接合
する接合方法としては、金属製のプレートホルダーを用
いてオリフィスプレートをノズルボディに保持し、ビー
ム溶接によってプレートホルダーをノズルボディに固定
する方法、焼きばめによる方法、あるいは焼きばめに加
えてプレートホルダーを用いる方法などがある。
【0017】本発明による燃料噴射ノズルにおいては、
オリフィスプレートを従来の金属板によるものに代わっ
て、粉体から製造する焼結体によるオリフィスプレート
としたので、その製造工程におけるグリーンシートの状
態のときに噴射孔を加工することが可能となり、プレス
加工などによって微細な噴射孔を形成することができる
とともに、加工精度の均一化を図り、量産性を向上する
ことができる。
【0018】さらに、材料の粉体に混合するバインダー
(接合材)の配合量を調整することにより、焼成時の収
縮を大きくして、噴射孔を縮小させ、さらに微細な径を
得ることができる。
【0019】なお焼成後の硬度は、焼入れ鋼と同等以上
のものを得ることができるため、オリフィスプレートの
板厚を薄くすることができる。したがって、本発明によ
る燃料噴射ノズルにおいて、噴射孔を小径化し、かつ材
質の強度向上により、噴霧粒径を従来の100μm以上
から数十μmと、燃料の微粒化を実現することができ
る。
【0020】かくして、従来の燃料噴射ノズルにおける
場合に比較して、噴射孔の長さと径との比L/Dを2倍
以上とすることができる。噴射孔を微細化することがで
きるため、流量コントロールを孔径ではなく、噴射孔の
数により行うことができ、噴射孔を加工するパンチなど
の工具の径の種類を少なくすることができる。
【0021】さらに、オリフィスプレートをセラミック
により構成することとすれば、金属材料より熱伝導率が
低いため、噴射孔部分にカーボンが付着しにくくなり、
とくにエンジンのシリンダーに直接燃料を噴射する筒内
噴射システムにおいては有利である。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
燃料噴射ノズル20を図1ないし図3にもとづき説明す
る。ただし、図10ないし図12と同様の部分には同一
符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、燃料
噴射ノズル20の先端部分の要部断面図であって、ノズ
ルボディ2の先端部にオリフィスプレート21と、プレ
ートホルダー22とを有し、プレートホルダー22をノ
ズルボディ2にビーム溶接することにより、オリフィス
プレート21をノズルボディ2の先端部に取り付けてい
る。ノズルボディ2、オリフィスプレート21およびプ
レートホルダー22により、ノズルアッシィ23を構成
している。
【0023】オリフィスプレート21は、焼結体からこ
れを構成したものである。図2は、オリフィスプレート
21の平面図、図3は、同、オリフィスプレート21の
側面図であって、その中央部に複数個、たとえば9個の
噴射孔8を形成してある。
【0024】図2に示したオリフィスプレート21は正
方形状であるが、任意の形状に成形することができる。
たとえば、図4に示すように、円形状オリフィスプレー
ト24とするとともに、円弧の一部に切欠き部25を形
成し、噴射方向の識別、ないし内側あるいは外側などの
取付け方向の識別を可能とすることもできる。
【0025】図5は、他の円形状オリフィスプレート2
6の平面図であり、切欠き部25を左右に形成したもの
である。
【0026】オリフィスプレート21をノズルボディ2
に取り付ける手段としては、図1に示したプレートホル
ダー22以外にも、任意のものを採用可能である。たと
えば、図6に示すように、ノズルボディ2の先端部に係
合凹部27を形成し、焼きばめによってオリフィスプレ
ート21をこの係合凹部27内に固定することができ
る。
【0027】あるいは図7に示すように、焼きばめに加
えて、プレートホルダー28をノズルボディ2の先端部
に固定することにより、オリフィスプレート21をノズ
ルボディ2に取り付けることもできる。
【0028】図8は、オリフィスプレート21を焼成す
る工程を示すフローチャート図であって、まずオリフィ
スプレート21用の材料となる粉体と、水と、バインダ
ー(接合材)とを混練することによってスラリーを生成
する。
【0029】このスラリーを一定の厚さに延ばすことに
より、シート状のグリーン体(グリーンシート)を形成
する。図9は、グリーンシートを形成するためのグリー
ンシート形成装置30の概略図であって、このグリーン
シート形成装置30は、スラリーホッパー31と、ポリ
エチレンフィルムなどからなるエンドレスベルト32
と、ブレード33と、を有する。スラリーホッパー31
にスラリー34を容れ、ブレード33により厚さを設定
し、エンドレスベルト32上にグリーンシート35を形
成する。なおグリーンシート35の形成には、プレス加
工など任意の方法を採用することができる。
【0030】図8に戻って、乾燥炉を用いてこのグリー
ンシート35を乾燥する。ついで、プレス加工により、
図2ないし図5に示したような複数個の噴射孔8を有す
る所定形状のオリフィスプレート21、24、26を形
成する。
【0031】さらに、脱脂を行うことによってバインダ
ーを除去し、焼成炉において、温度1400〜1700
℃で焼成を行い、焼結体としてのオリフィスプレート2
1、24、26を得る。
【0032】さらに、図1に示すノズルアッシィ23と
して組み立て、ニードル弁3その他を組み付けることに
より燃料噴射ノズル20とする。
【0033】こうした構成の燃料噴射ノズル20におい
て、噴射孔8を小径化し、かつ材質の強度向上により噴
霧粒径を、従来の燃料噴射ノズル1における100μm
以上から数十μmとし、燃料の微粒化を実現することが
できる。しかも、加工が容易なグリーンシートの状態で
噴射孔を形成するので、量産性を向上することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オリフィ
スプレートを焼結体により構成することとしたので、噴
射孔の径を従来よりも小さく形成することができ、燃料
噴射の微粒化を促進することができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による燃料噴射ノズル20
の先端部分の要部断面図である。
【図2】同、オリフィスプレート21の平面図である。
【図3】同、オリフィスプレート21の側面図である。
【図4】同、円形状オリフィスプレート24の平面図で
ある。
【図5】同、他の円形状オリフィスプレート26の平面
図である。
【図6】同、焼きばめによってオリフィスプレート21
を固定する例を示す断面図である。
【図7】同、焼きばめおよびプレートホルダー28によ
り、オリフィスプレート21を固定する例を示す断面図
である。
【図8】同、オリフィスプレート21の焼成工程を示す
フローチャート図である。
【図9】同、グリーンシート35を形成するためのグリ
ーンシート形成装置30の概略図である。
【図10】従来のプレートタイプの燃料噴射ノズル1の
先端要部断面図である。
【図11】同、底面図である。
【図12】図10のXII部分の(噴射孔8部分の)拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ノズル(図10) 2 ノズルボディ 3 ニードル弁 4 オリフィスプレート 5 ノズルアッシィ 6 燃料溜まり室 7 噴射用開口部 8 噴射孔 9 コイルスプリング 10 ノズルボディ2のシート部 11 電磁コイル 12 固定部材 20 燃料噴射ノズル(図1) 21 オリフィスプレート 22 プレートホルダー 23 ノズルアッシィ 24 円形状オリフィスプレート 25 切欠き部 26 円形状オリフィスプレート 27 係合凹部 28 プレートホルダー 30 グリーンシート形成装置(図9) 31 スラリーホッパー 32 エンドレスベルト 33 ブレード 34 スラリー 35 グリーンシート L 噴射孔8の中心線に沿った長さ D 噴射孔8の径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射用開口部を形成したノズルボディ
    と、 このノズルボディに取り付けるとともに前記噴射用開口
    部に臨む噴射孔を形成したオリフィスプレートと、を有
    する燃料噴射ノズルであって、 前記オリフィスプレートは、これを焼結体により構成し
    たことを特徴とする燃料噴射ノズル。
JP6385596A 1996-02-27 1996-02-27 燃料噴射ノズル Pending JPH09236068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6385596A JPH09236068A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 燃料噴射ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6385596A JPH09236068A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 燃料噴射ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09236068A true JPH09236068A (ja) 1997-09-09

Family

ID=13241379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6385596A Pending JPH09236068A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 燃料噴射ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09236068A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017026213A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社エンプラス 燃料噴射装置用ノズルプレートの取付構造
WO2023248326A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 日立Astemo株式会社 燃料噴射弁及び燃料噴射弁の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017026213A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社エンプラス 燃料噴射装置用ノズルプレートの取付構造
WO2023248326A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 日立Astemo株式会社 燃料噴射弁及び燃料噴射弁の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7334563B2 (en) Fuel injector and in-cylinder direct-injection gasoline engine
US6273349B1 (en) Fuel injection valve
US20150034741A1 (en) Fuel injector and method for forming spray-discharge openings
CN112739851B (zh) 成膜方法
KR20000068314A (ko) 연료 분사 밸브 및 연료 분사 밸브용 밸브시트 제조 방법
JP4435161B2 (ja) 燃料噴射器用のオリフィス円板とその形成方法
US20030075622A1 (en) Injector nozzle and method of manufacturing injector nozzle
JP2010053726A (ja) 多孔噴射型燃料噴射弁
JPH09236068A (ja) 燃料噴射ノズル
CN112384304B (zh) 冷喷用喷嘴和冷喷装置
JP4122105B2 (ja) 噴射用ノズル
US7964086B2 (en) Electrode and method for electrochemically machining a workpiece
US6734384B2 (en) Electrical discharge machine apparatus with improved dielectric flushing
WO2004113587A1 (ja) 金属部品、タービン部品、ガスタービンエンジン、表面処理方法、及び蒸気タービンエンジン
JP2003254194A (ja) 燃料噴射弁とその装置及び内燃機関並びに燃料噴射弁の製造方法及びそのノズルボディとその製造方法
JPH0763140A (ja) 燃料噴射弁の噴射孔の形成方法
JPH11117833A (ja) 燃料噴射ノズル及びその製造方法
JP2946760B2 (ja) 異形噴孔ノズルの製造方法
JPH0979114A (ja) ディーゼルエンジン用の燃料噴射ノズルの製造方法
JP2000199469A (ja) 噴射用ノズルおよびその製造方法
JP2020062615A (ja) コールドスプレー用ノズル及びコールドスプレー装置
JPH0610796A (ja) 燃料噴射ノズルの製造方法
JPH05164019A (ja) 燃料噴射装置
CN111282776B (zh) 一种涂层制备装置及方法
JPH03111660A (ja) 噴射弁および噴射弁用プレートノズルの製造方法