JPH09236053A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JPH09236053A
JPH09236053A JP8043106A JP4310696A JPH09236053A JP H09236053 A JPH09236053 A JP H09236053A JP 8043106 A JP8043106 A JP 8043106A JP 4310696 A JP4310696 A JP 4310696A JP H09236053 A JPH09236053 A JP H09236053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの排気浄化装置において、排気通路
に設けられるセンサに要求される耐熱性を低くする。 【解決手段】 排気通路10に対して凹状に窪む窪み空
間5を画成し、O2センサ3の検出部31を窪み空間5
を介して排気通路10に臨ませ、窪み空間5にEGR通
路4へ排気を取入れるEGR取入口41を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気浄
化装置において、センサの取付け構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンの排気浄化装置として、
例えば図4に示すようなものがある(実開平5−383
16号公報、参照)。
【0003】これについて説明すると、エキゾーストマ
ニホールド1の直下に触媒コンバータ2が接続される。
エキゾーストマニホールド1は各気筒に連通する複数の
ブランチ部11と、各ブランチ部11を集合する集合部
12と、図示しないO2センサに対する取付座17等を
有する。
【0004】O2センサの検出部は集合部12に臨み、
各気筒からの排気ガスが触媒コンバータ2に導入される
前に導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンジンの排気浄化装置にあっては、触媒コ
ンバータ2がエキゾーストマニホールド1の直下に設け
られるため、O2センサの検出部はエキゾーストマニホ
ールドを通過する高温の排気ガスにさらされ、O2セン
サに要求される耐熱性が高くなるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、エンジンの排気浄化装置において、排気通路
に設けられるセンサに要求される耐熱性を低くすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンジ
ンの排気浄化装置は、エンジンに吸気を導く吸気通路
と、エンジンから排気を導く排気通路と、排気通路と吸
気通路を結ぶEGR通路と、排気通路に臨むセンサと、
を備えるエンジンの排気浄化装置において、排気通路に
対して凹状の窪み空間を画成し、センサの検出部を窪み
空間を介して排気通路に臨ませ、窪み空間にEGR通路
へ排気を取入れるEGR取入口を接続する。
【0008】請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1に記載の発明において、前記センサの検出
部をEGR取入口に流入する排気ガスの流れに対して略
平行に配置する。
【0009】請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1に記載の発明において、前記センサの検出
部をEGR取入口に流入する排気ガスの流れに対して略
直交するように配置する。
【0010】請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記EGR取入口を窪み空間における排気ガスの流
れに対してセンサの下流側に配置する。
【0011】
【作用】請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置にお
いて、センサの検出部を窪み空間を介して排気通路に臨
ませる構造により、センサの検出部が排気通路の中心部
から離れる。センサの検出部のまわりを流れる排気ガス
は、排気通路の中心部から離れ、外気への放熱が促され
るため、センサの温度上昇が抑えられる。こうしてセン
サの温度上昇が抑えられるため、センサに要求される耐
熱性を低くして、生産コストアップを抑えられる。
【0012】排気ガス流量の少ない低速低負荷時にEG
R通路が開通してEGRガスが還流されることにより、
センサの検出部のまわりで排気ガスの流れが淀むことが
ない。また、排気ガス流量が増えると、EGR通路が閉
塞されても、センサの検出部のまわりで排気ガスの流れ
が淀むことがなく、全ての運転条件にわたって排気ガス
の酸素成分もしくは温度等の状態を適確に検出すること
ができる。
【0013】請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置
において、センサの検出部は、窪み空間を通ってEGR
取入口へと向かう排気ガスの流れに対して略平行に設け
られているため、センサの検出部のまわりで排気ガスの
流れが淀むことがなく、排気ガスの状態を適確に検出す
ることができる。
【0014】請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置
において、センサの検出部は、窪み空間を通ってEGR
取入口へと向かう排気ガスの流れに対して略直交して設
けられているため、センサの検出部に対して排気ガスが
交差して流れ、排気ガスの状態を適確に検出することが
できる。
【0015】請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置
において、センサの検出部は、窪み空間を通ってEGR
取入口へと向かう排気ガスの流れに対して下流側に設け
られているため、センサの検出部はEGR取入口へと向
かう排気ガスの流れにさらされ、排気ガスの状態を適確
に検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0017】図1において、1はエキゾーストマニホー
ルドである。エキゾーストマニホールド1は図示しない
エンジン本体の排気ポートに接続され、各気筒から排出
される排気ガスを集めて下流側の排気管へと導く排気通
路10を構成する。
【0018】図中2は触媒コンバータである。触媒コン
バータ2はエキゾーストマニホールド1の直下に設置さ
れ、エキゾーストマニホールド1から導かれる排気中の
HC,COの酸化と、NOxの還元を促すようになって
いる。
【0019】触媒コンバータ2がエキゾーストマニホー
ルド1の直下に接続されることにより、触媒コンバータ
2に導かれる排気ガスの放熱が抑えられ、触媒低温時の
活性化を早められる。
【0020】排気通路10の触媒コンバータ2より下流
側には、別の触媒コンバータが設置され、触媒コンバー
タ2を通過した排気ガスの浄化が行われる。
【0021】図中3はO2センサである。O2センサ3は
その検出部31が排気通路10に臨んでおり、排気中の
酸素濃度に応じた信号を出力する。
【0022】図示しないコントロールユニットは、O2
センサ3からの信号を入力して、混合気が理論空燃比と
なるように燃料噴射量をフィードバック制御して、触媒
コンバータ2における転化効率を維持するようになって
いる。
【0023】図中4はEGR通路である。EGR通路4
は、排気通路10と吸気通路を結び、排気ガスの一部で
あるEGRガスを気筒内に還流することにより、気筒内
の酸素濃度を下げ、燃焼温度を下げてNOxの生成を抑
制するようになっている。
【0024】コントロールユニットは、エンジン回転数
およぴエンジン負荷等の検出信号を入力して、EGR通
路4の途中に介装された図示しないEGR弁を開閉す
る。コントロールユニットは予め設定されたマップに基
づいて所定の低速低負荷時にEGR弁を開弁してEGR
ガスを還流し、所定の高速高負荷時にEGR弁を閉弁し
てEGRガスの還流を停止する。
【0025】エキゾーストマニホールド1は各気筒に連
通する複数のブランチ部11と、各ブランチ部11を集
合する集合部12とを有する。O2センサ3の検出部3
1は集合部12に臨み、各気筒からの排気ガスが触媒コ
ンバータ2に導入される前に導かれる。
【0026】ところで、O2センサ3は触媒コンバータ
2より上流側に設ける必要があり、O2センサ3の検出
部31はエキゾーストマニホールド1を通過する高温の
排気ガスにさらされるため、O2センサ3に要求される
耐熱性が高くなるという問題点があった。
【0027】これに対処して本発明は、排気通路10に
対して凹状に窪む窪み空間5を画成し、O2センサ3の
検出部31を窪み空間5を介して集合部12に臨ませ
る。
【0028】O2センサ3の検出部31は、図中矢印で
示すように集合部12を流れる排気ガスの主流に対して
略直交するように配置される。
【0029】エキゾーストマニホールド1は、集合部1
2を画成するドーム形の天井壁部13と、天井壁部13
に対して凹状に窪む窪み空間5を画成する箱形の凸壁部
14を有する。エキゾーストマニホールド1はこれらが
ブランチ部11と共に鋳造により一体形成される。
【0030】O2センサ3はシール材6を介して凸壁部
14に締結される。O2センサ3が凸壁部14に締結さ
れた状態で、検出部31の先端は窪み空間15から集合
部12へと突出している。
【0031】窪み空間5にEGR取入口41が開口す
る。EGR弁が開弁する運転条件で、EGR取入口41
からEGR通路4に排気を取り込むようになっている。
【0032】この実施形態では、O2センサ3が窪み空
間5の中央部に臨んで取付けられる一方、EGR取入口
41が凸壁部14の上部に開口する一方、O2センサ3
はEGR取入口41よりブランチ部11の集合部12に
対する開口部から離れる位置に開口する。すなわち、E
GR取入口41は窪み空間5においてO2センサ3より
上流側に配置され、窪み空間5においてEGR取入口4
1に流入する排気ガスがO2センサ3と略平行に流れる
ようになっている。
【0033】EGR取入口41は窪み空間5においてO
2センサ3の検出部31よりエンジン本体に近接し、E
GR通路4はO2センサ3とブランチ部11の間を通っ
て図示しない吸気通路へと延びている。これにより、高
温となるEGR通路4の配管がエンジン本体から大きく
離れることがなく、エンジン整備時等の作業安全性が高
められる。
【0034】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0035】O2センサ3の検出部31を窪み空間5を
介して集合部12に臨ませる構造により、O2センサ3
の検出部31が集合部12の中心部から離れる。O2
ンサ3の検出部31のまわりを流れる排気ガスは、集合
部12の中心部から離れ、外気への放熱が促されるた
め、O2センサ3の温度上昇が抑えられる。
【0036】図2は、O2センサ3の取付け位置とO2
ンサ3の温度の関係を示す特性図である。O2センサ3
をエキゾーストマニホールド1の天井壁部13から離す
のにしたがって、O2センサ3の温度が低下することが
わかる。
【0037】こうしてO2センサ3の温度上昇が抑えら
れるため、O2センサ3に要求される耐熱性を低くし
て、生産コストアップを抑えられる。
【0038】排気ガス流量の少ない低速低負荷時にEG
R通路4が開通してEGRガスが還流される。O2セン
サ3は、窪み空間5を通ってEGR取入口41へと向か
う排気ガスの流れに対して略平行に設けられているた
め、O2センサ3の検出部31のまわりで排気ガスの流
れが淀むことがなく、排気ガスの酸素濃度を適確に検出
することができる。
【0039】EGR通路4が閉塞される高速高負荷時
に、窪み空間5を通ってEGR取入口41へと向かう排
気ガスの流れが無くなるものの、集合部12を流れる排
気ガス流量が増えるため、O2センサ3の検出部31は
EGR取入口41へと向かう排気ガスの流れにさらさ
れ、排気ガスの酸素濃度を適確に検出することができ
る。
【0040】すなわち、EGR通路4の開閉によらず、
2センサ3の検出部31はEGR取入口41へと向か
う排気ガスの流れにさらされ、排気ガスの酸素濃度を適
確に検出することができる。
【0041】次に、図3に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0042】この実施形態では、O2センサ3が窪み空
間5の中央部に臨んで取付けられる一方、EGR取入口
41が凸壁部14の側部に開口する。
【0043】EGR取入口41はO2センサ3よりブラ
ンチ部11の集合部12に対する開口部から離れる位置
に開口する。すなわち、EGR取入口41は窪み空間5
においてO2センサ3より下流側に配置され、EGR取
入口41に流入する排気ガスが窪み空間5においてO2
センサ3と略直交して流れるようになっている。
【0044】EGR取入口41は、窪み空間5において
2センサ3の検出部31よりエンジン本体に遠い側方
に位置し、EGR通路4は図示しない吸気通路へと延び
ている。
【0045】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0046】排気ガス流量の少ない低速低負荷時にEG
R通路4が開通してEGRガスが還流される。O2セン
サ3は、窪み空間5を通ってEGR取入口41へと向か
う排気ガスの流れに対して略直交して設けられているた
め、O2センサ3の検出部31はEGR取入口41へと
向かう排気ガスの流れにさらされ、排気ガスの酸素濃度
を適確に検出することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載のエ
ンジンの排気浄化装置は、センサの検出部を窪み空間を
介して排気通路に臨ませる構造により、センサが高温の
排気ガスによって過熱されることを防止し、センサに要
求される耐熱性を低くして、生産コストアップを抑えら
れる。また、排気ガス流量の少ない低速低負荷時にEG
R通路が開通してEGRガスが還流されることにより、
センサの検出部のまわりで排気ガスの流れが淀むことが
なく、全ての運転条件にわたって排気ガスの酸素成分も
しくは温度等の状態を適確に検出することができる。
【0048】請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置
は、センサの検出部が窪み空間を通ってEGR取入口へ
と向かう排気ガスの流れに対して略平行に設けられてい
るため、センサの検出部のまわりで排気ガスの流れが淀
むことがなく、排気ガスの状態を適確に検出することが
できる。
【0049】請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置
は、センサの検出部が窪み空間を通ってEGR取入口へ
と向かう排気ガスの流れに対して略直交して設けられて
いるため、センサの検出部に対して排気ガスが交差して
流れ、排気ガスの状態を適確に検出することができる。
【0050】請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置
は、センサの検出部が窪み空間を通ってEGR取入口へ
と向かう排気ガスの流れに対して下流側に設けられてい
るため、センサの検出部がEGR取入口へと向かう排気
ガスの流れにさらされ、排気ガスの状態を適確に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】同じくO2センサの取付け位置と温度の関係を
示す線図。
【図3】他の実施形態を示す断面図。
【図4】従来例を示す側面図。
【符号の説明】
1 エキゾーストマニホールド 2 触媒コンバータ 3 O2センサ 4 EGR通路 5 窪み空間 10 排気通路 11 ブランチ部 12 集合部 14 凸壁部 15 取付穴 41 EGR取入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに吸気を導く吸気通路と、 エンジンから排気を導く排気通路と、 排気通路と吸気通路を結ぶEGR通路と、 排気通路に臨むセンサと、 を備えるエンジンの排気浄化装置において、 排気通路に対して凹状の窪み空間を画成し、 センサの検出部を窪み空間を介して排気通路に臨ませ、 窪み空間にEGR通路へ排気を取入れるEGR取入口を
    接続したことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記センサの検出部をEGR取入口に流入
    する排気ガスの流れに対して略平行に配置したことを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記センサの検出部をEGR取入口に流入
    する排気ガスの流れに対して略直交するように配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化
    装置。
  4. 【請求項4】前記EGR取入口を窪み空間における排気
    ガスの流れに対してセンサの下流側に配置したことを特
    徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジ
    ンの排気浄化装置。
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