JPH09232986A - ラジオ受信装置 - Google Patents

ラジオ受信装置

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JPH09232986A
JPH09232986A JP5692896A JP5692896A JPH09232986A JP H09232986 A JPH09232986 A JP H09232986A JP 5692896 A JP5692896 A JP 5692896A JP 5692896 A JP5692896 A JP 5692896A JP H09232986 A JPH09232986 A JP H09232986A
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JP
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circuit
transistor
frequency
transistors
bias voltage
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JP5692896A
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Hitoshi Tomiyama
均 富山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルチューニングのAMラジオ受信機に
おいて、アンテナ回路のコストを低減し、RF増幅トラ
ンジスタが低バイアス電圧の場合にも、シャントAGC
を支障なく動作させる。 【解決手段】 カスコード接続のトランジスタQa1,Q
a2で増幅したRF信号を非同調のアンテナコイルLaに
負帰還して、広帯域特性とする。トランジスタQa1のベ
ースには、カレント・ミラー接続の3組のトランジスタ
Q21〜Q23;Q24〜Q26;Q27,Q28からなるシャント
AGC回路の端子22aを接続すると共に、バイアス電
圧生成部22vのダイオード接続のトランジスタQ34の
ベース・エミッタ接合電圧に等しいバイアス電圧を、ト
ランジスタQ33,Q35〜Q38;Q41〜Q44からなる電圧
レギュレータ、端子22b、アンテナコイルを介して、
トランジスタQa1のベースに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルチュー
ニング方式のAMラジオ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーヘテロダイン方式のラジオ受信
機では、放送電波の周波数に合わせるように、受信周波
数に対応する局部発振周波数の値を変える、手動または
自動の同調(チューニング)操作が必要であり、このチ
ューニング方式には、アナログ方式とデジタル方式とが
ある。
【0003】アナログ方式は、可変容量コンデンサ、い
わゆる、バリコンなどを用いたもので、チューニングつ
まみを回すことにより、局部発振周波数、従って、受信
周波数を連続的に変え、所望の放送周波数を選択する。
【0004】デジタル方式では、局部発振回路をフェイ
ズロックドループ(PLL)により構成し、その分周回
路の分周比Nを、例えば、マイクロコンピュータからの
制御データに基づいて変えることにより、局部発振周波
数、従って、受信周波数を離散的に変え、所望の放送周
波数を選択する。
【0005】ちなみに、我が国では、中波のAMラジオ
放送は、例えば、531〜1602kHzの周波数帯に
9kHzおきに置局されている。また、AMラジオ受信
機は、上側スーパーヘテロダイン方式とされると共に、
その中間周波数が、例えば、450kHzとされる。
【0006】従って、中波のAMラジオ受信機の場合
は、局部発振周波数の必要な変化範囲が、例えば、98
1〜2052kHzとなる。そして、PLLの分周回路
の分周比Nを、例えば、109〜228の範囲で変える
ことにより、9kHzおきに受信周波数を変えることが
できる。
【0007】このようなデジタルチューニング方式で
は、所望の放送局の受信周波数に対応する、PLLの分
周回路の分周比Nを、所定の操作ボタンに対応して、メ
モリにプリセットしておくことにより、所定のボタンを
操作するだけで、所望の放送局の放送を受信することが
できて、アナログチューニング方式のように、チューニ
ングつまみによる微調整を必要とせず、使い勝手がよい
という特長がある。さらに、デジタルチューニング方式
のラジオ受信機は、集積回路化が容易になるという利点
もある。
【0008】このため、ラジオ受信機の分野において
は、アナログチューニング方式に代わって、PLLを用
いたデジタルチューニング方式が主流となっている。
【0009】上述のようなデジタルチューニング方式の
AMラジオ受信機は、例えば、図3に示すように構成さ
れる。即ち、アンテナ11aの受信信号が電子同調方式
のアンテナ同調回路(帯域フィルタ)11tに供給され
て、目的とする周波数のAM放送波信号が取り出され、
この受信信号が、RF増幅回路12を通じて、周波数混
合回路13に供給されると共に、シンセサイザ式で、周
波数が可変の局部発振回路14の出力が、周波数混合回
路13に供給される。
【0010】周波数混合回路13から、例えば450k
Hzの、中間周波数fiの出力信号が、帯域フィルタ1
5とIF増幅回路16とを通じて、検波回路17に供給
され、この検波回路17から得られる音声信号が、増幅
回路18を通じて、スピーカ19に供給され、このスピ
ーカ19から受信した音声が放声される。
【0011】また、検波回路17の出力信号が、自動利
得制御(AGC)信号生成回路21に供給され、コンデ
ンサ21cを含む積分回路により積分されて、検波出力
の直流分が取り出される。この直流分は、検波回路17
の入力信号レベルに対応している。
【0012】RF増幅回路12の入力側に、シャント型
の自動利得制御(AGC)回路22が接続され、その等
価抵抗がAGC信号生成回路21から供給される制御信
号に応じて変化することにより、受信放送波信号のレベ
ルに応じて、RF増幅回路12の利得が制御される。
【0013】AGC信号生成回路21からの制御信号は
IF増幅回路16にも供給されて、その利得が制御さ
れ、シャント型のAGC回路22と相俟って、検波回路
17に供給されるIF信号のレベル、ひいては、検波回
路17から出力される音声信号のレベルがほぼ一定に保
たれる。
【0014】システム制御回路(CPU)31には選局
キー32が接続され、このキー32の操作に対応する選
局制御信号が局部発振回路14に供給されて、その発振
周波数を、上述のような所定の間隔で、所定の範囲内を
変化させると共に、局部発振周波数に対応する選局制御
信号がアンテナ同調回路11tに供給されて、その同調
周波数を、局部発振周波数の変化に連動して変化させる
ことにより、AM放送周波数帯での選局が実行される。
【0015】AMラジオ受信機の場合、アンテナ同調回
路11tは、図4に示すように、フェライトバーに巻装
されたアンテナコイルLaと可変容量ダイオードDvcと
を含み、アンテナ11aと一体的に構成される。
【0016】図4において、アンテナコイルLaと可変
容量ダイオードDvcとの各一端が、直流阻止用のコンデ
ンサ(無符号)を介して接続されると共に、アンテナコ
イルLaと可変容量ダイオードDvcとの各他端には、バ
イパス用のコンデンサ(無符号)が共通に接続されて、
同調回路が形成される。
【0017】コレクタ接地接続のnpnトランジスタQ
aのベースにアンテナコイルLaの一端が接続され、ト
ランジスタQaのエミッタとグラウンドとの間には電流
源Ieが接続されると共に、トランジスタQaのエミッ
タに出力端子Tout が接続されて、RF増幅回路12が
形成される。なお、トランジスタQaのエミッタ面積
は、例えば、通常のサイズの5倍とされる。
【0018】また、トランジスタQaのベースとコイル
Laの一端とに共通に、後述のような、シャント型AG
C回路22の一方の端子22aが接続されると共に、コ
イルLaおよび可変容量ダイオードDvcの各他端に共通
に、バイアス電源V1とAGC回路22の他方の端子2
2bが接続される。そして、可変容量ダイオードDvcの
一端には、可変電圧源Vtnから、同調用の電圧が供給さ
れて、同調回路11の同調周波数が所定の範囲で変化す
る。
【0019】なお、電源Vccの電圧が、例えば、2Vと
されると共に、バイアス電源V1の電圧は、例えば、
1.25Vとされる。また、可変電圧源Vtnの電圧の最
大値は、例えば、4Vとされる。
【0020】一方、シャント型のAGC回路22は、次
のように構成される。即ち、3個のnpnトランジスタ
Q11,Q12,Q13の各ベースが共通に接続され、トラン
ジスタQ11がダイオード接続されると共に、トランジス
タQ11〜Q13の各エミッタが接地されて、第1のカレン
ト・ミラー回路が形成される。また、2個のpnpトラ
ンジスタQ14,Q15のベースが共通に接続され、トラン
ジスタQ14がダイオード接続されると共に、トランジス
タQ14,Q15のエミッタが電源Vccに接続されて、第2
のカレント・ミラー回路が形成される。
【0021】そして、2個のnpnトランジスタQ16,
Q17のベースが共通に接続されると共に、トランジスタ
Q16がダイオード接続されて、第3のカレント・ミラー
回路が形成され、2個のpnpトランジスタQ18,Q19
のベースが共通に接続されると共に、トランジスタQ18
がダイオード接続されて、第4のカレント・ミラー回路
が形成される。なお、npnトランジスタQ16,Q17と
pnpトランジスタQ18,Q19とは、そのエミッタ面積
が、例えば、通常のサイズの5倍とされる。トランジス
タQ11のコレクタと電源Vccとの間に、AGC電流源I
agc が接続されると共に、トランジスタQ12およびトラ
ンジスタQ14の各コレクタが直接に接続される。また、
トランジスタQ15およびトランジスタQ16の各コレクタ
が直接に接続されると共に、トランジスタQ17のコレク
タが電源Vccに接続される。そして、トランジスタQ13
およびトランジスタQ18の各コレクタが直接に接続され
ると共に、トランジスタQ19のコレクタが接地される。
【0022】更に、トランジスタQ16およびトランジス
タQ18のエミッタが、直列の抵抗器R16,R18を通じて
接続され、トランジスタQ17およびトランジスタQ19の
エミッタは直接に接続される。このトランジスタQ17お
よびトランジスタQ19のエミッタの接続中点が、一方の
端子22aを介して、トランジスタQaのベースに接続
されると共に、抵抗器R16,R18の接続中点は、他方の
端子22bを介して、可変容量ダイオードDvcおよびコ
イルLaの各他端に接続される。
【0023】上述のようなAGC回路22では、AGC
電流源Iagc の電流が増えると、この電流増大が、AG
C回路22の第1〜第4のカレント・ミラー回路の各ト
ランジスタQ11〜Q19のコレクタ電流の増大を招き、そ
の結果として、一方の端子22aから見たAGC回路2
2の内部インピーダンスが低下し、トランジスタQaの
ベースに印加されるRF信号のレベルが制限される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、アンテ
ナ同調回路11tを用いる構成の、従来のラジオ受信機
では、所望の放送周波数を高レベルで、即ち、良好な信
号対雑音比(S/N)で受信することができる。
【0025】ところが、前述のような構成のラジオ受信
機では、RF増幅回路12のトランジスタQaがコレク
タ接地接続、即ち、エミッタフォロア構成であるため、
その電圧利得が[1]に満たないので、このRF増幅回
路12によって、次段の周波数混合回路13の信号対雑
音比(S/N)をカバーして、総合のS/Nを改善する
ことができないという問題があった。
【0026】また、アンテナ同調回路11tには、可変
容量ダイオードDvcを用いるので、例えば、531〜1
602kHzの周波数帯に対応するため、同調用の電圧
を、例えば4Vの最大値から、比較的広範囲に変化させ
ることが必要となり、可変電圧源Vtnは、直流−直流変
換による昇圧回路を含んで構成され、部品点数が多くな
り、コストが高くなるという問題があった。
【0027】更に、シャント型のAGC回路22は、一
方の端子22aがRF増幅回路12のトランジスタQa
のベースに直接に接続されているため、RF増幅回路側
の都合などで、バイアス電源V1の電圧が、例えば、
1.0V以下とされる場合は、例えば、0.7Vのベー
ス・エミッタ接合電圧Vbeによって、トランジスタQ19
のベース電位、即ち、トランジスタQ13のコレクタ電位
が、例えば、0.3V以下となって、このトランジスタ
Q13が飽和してしまい、AGC回路22が動作しなくな
るという問題があった。
【0028】かかる点に鑑み、この発明の目的は、アン
テナ回路のコストを低減することができると共に、RF
増幅回路の入力側トランジスタのバイアス電圧が低い場
合にも、シャント型のAGC回路を支障なく動作させる
ことができる、デジタルチューニング方式のラジオ受信
装置を提供するところにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明によるラジオ受信装置は、フェライト・バ
ーに巻装されたアンテナコイルにより受信された高周波
信号が供給される高周波増幅回路と、この高周波増幅回
路の出力と、フェイズロックドループ型の局部発振回路
の出力とが供給される周波数混合回路と、この周波数混
合回路からの中間周波信号が供給される検波回路の出力
に基づいて、自動利得制御信号を生成する自動利得制御
信号生成回路と、高周波増幅回路の入力側に接続されて
自動利得制御信号が供給されるシャント型の自動利得制
御回路とを備えるラジオ受信装置において、高周波増幅
回路をカスコード型とすると共に、当該高周波増幅回路
の出力をアンテナコイルに負帰還することにより、当該
アンテナコイルを非同調型としたことを特徴とするもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照しな
がら、この発明によるラジオ受信装置の実施の形態につ
いて説明する。この発明の実施の形態の全体の構成を図
2に示し、その要部の構成を図1に示す。この図2にお
いて、前出図3に対応する部分には同一の符号を付け
る。
【0031】[実施の形態の全体の構成]図2におい
て、アンテナ11aの受信信号が、RF帯域フィルタ1
1wを通じて、増幅回路12CSに供給されると共に、こ
の増幅回路12CSの出力信号がRF帯域フィルタ11w
に負帰還されて、その周波数特性が広帯域化される。
【0032】増幅回路12CSの出力信号が、周波数混合
回路13に供給されると共に、シンセサイザ式で、周波
数が可変の局部発振回路14の出力が、周波数混合回路
13に供給される。
【0033】周波数混合回路13において、目的とする
周波数の放送波信号が、中間周波数fiの信号に変換さ
れ、帯域フィルタ15を通じて、取り出される。このフ
ィルタ15の出力信号が、IF増幅回路16とを通じ
て、検波回路17に供給され、この検波回路17から得
られる音声信号が、増幅回路18を通じて、スピーカ1
9に供給され、このスピーカ19から受信した音声が放
声される。
【0034】また、検波回路17の出力信号が、AGC
信号生成回路21に供給され、コンデンサ21cを含む
積分回路により積分されて、検波出力の直流分が取り出
される。この直流分は、検波回路17の入力信号レベル
に対応している。
【0035】RF増幅回路12CSの入力側に、シャント
型のAGC回路22RVが接続され、その等価抵抗がAG
C信号生成回路21から供給される制御信号に応じて変
化することにより、受信放送波信号のレベルに応じて、
RF増幅回路12CSの利得が制御される。
【0036】AGC信号生成回路21からの制御信号は
IF増幅回路16にも供給されて、その利得が制御さ
れ、シャント型のAGC回路22RVと相俟って、検波回
路17に供給されるIF信号のレベル、ひいては、検波
回路17から出力される音声信号のレベルがほぼ一定に
保たれる。
【0037】システム制御回路(CPU)31には選局
キー32が接続され、このキー32の操作に対応する選
局制御信号が局部発振回路14に供給されて、その発振
周波数を、前述のような所定の間隔で、所定の範囲内を
変化させることにより、AM放送周波数帯での選局が実
行される。
【0038】[実施の形態の要部の構成]図2の実施の
形態のAMラジオ受信機では、図1に示すように、RF
帯域フィルタ11wは、アンテナコイルLaと負帰還用
のコイルLfbとがフェライトバーに巻装されて、アンテ
ナ11aと一体的に構成される。
【0039】また、RF増幅回路12CSは、エミッタ接
地接続のnpnトランジスタQa1のコレクタに、ベース
接地接続のnpnトランジスタQa2のエミッタが縦続に
接続されて、いわゆる、カスコード型に構成される。そ
して、アンテナコイルLaの一端がトランジスタQa1の
ベースに接続されると共に、トランジスタQa2のコレク
タには、負帰還用コイルLfbとチョークコイルLcが直
列に接続される。
【0040】このコイルLfb,Lcの接続中点から、直
流阻止用のコンデンサ(無符号)を介して、出力端子T
out が導出されると共に、抵抗器RpがコイルLcに並
列に接続される。トランジスタQa2のベースとコイルL
cの他端とに共通に、電源V2とバイパス用のコンデン
サ(無符号)とが接続されると共に、アンテナコイルL
aの他端にも、バイパス用のコンデンサ(無符号)が接
続される。
【0041】なお、この実施の形態では、トランジスタ
Qa1,Qa2のエミッタ面積が、例えば、通常のサイズの
5倍とされる。また、電源V2の電圧は、例えば、1.
25Vとされ、抵抗器Rpの値は、例えば、7kΩとさ
れる。コイルLa,Lfb,Lcの各インダクタンスは、
例えば、500μH,2.5μH,470μHとされ
る。
【0042】図2の実施の形態のAMラジオ受信機で
は、AGC回路22RVが、図1に示すように、トランジ
スタQ21〜Q28を含む本来のAGC部22cと、トラン
ジスタQ31〜Q44を含むバイアス電圧生成部22vとか
ら構成される。
【0043】AGC部22cでは、3個のpnpトラン
ジスタQ21,Q22,Q23の各ベースが共通に接続され、
トランジスタQ21がダイオード接続されると共に、トラ
ンジスタQ21〜Q23のエミッタが電源Vccに接続され
て、第1のカレント・ミラー回路が形成される。
【0044】また、3個のpnpトランジスタQ24,Q
25,Q26のベースが共通に接続され、トランジスタQ24
がダイオード接続され、トランジスタQ24,Q25のエミ
ッタ抵抗器がグラウンドに接続されると共に、トランジ
スタQ26のエミッタが接地されて、第2のカレント・ミ
ラー回路が形成される。
【0045】そして、2個のnpnトランジスタQ27,
Q28のベースが共通に接続されると共に、トランジスタ
Q27がダイオード接続されて、第3のカレント・ミラー
回路が形成される。なお、電源Vccの電圧は、例えば、
2Vとされる。
【0046】トランジスタQ21のコレクタとグラウンド
との間に、AGC電流源Iagc が接続されると共に、ト
ランジスタQ22およびトランジスタQ24の各コレクタが
直接に接続される。また、トランジスタQ23およびトラ
ンジスタQ27の各コレクタが直接に接続されると共に、
トランジスタQ27のエミッタ抵抗器がトランジスタQ25
のコレクタに接続される。そして、トランジスタQ26の
コレクタがトランジスタQ28のエミッタに接続されると
共に、トランジスタQ28のコレクタが電源Vccに接続さ
れる。
【0047】このトランジスタQ28のエミッタが、一方
の端子22aを介して、トランジスタQa1のベースに接
続されると共に、トランジスタQ25のコレクタが、他方
の端子22bを介して、コイルLaの他端に接続され
る。
【0048】一方、バイアス電圧生成部22vでは、3
個のpnpトランジスタQ31,Q32,Q33の各ベースが
共通に接続され、トランジスタQ31がダイオード接続さ
れると共に、トランジスタQ31〜Q33のエミッタ抵抗器
が電源Vccに接続されて、第1のカレント・ミラー回路
が形成される。
【0049】トランジスタQ31のコレクタとグラウンド
との間に、基準の電流源Iref が接続されると共に、ト
ランジスタQ32のコレクタとグラウンドとの間には、ダ
イオード接続のnpnトランジスタQ34が基準電圧用と
して接続される。このトランジスタQ34は、低雑音特性
とされ、そのエミッタ面積が、例えば、通常のサイズの
5倍とされる。また、電流源Iref の値は、例えば、1
2.5μAとされる。
【0050】また、トランジスタQ33のコレクタに共通
に、pnpトランジスタQ35,Q36のエミッタが接続さ
れ、トランジスタQ35,Q36の各コレクタと、npnト
ランジスタQ37,Q38の各コレクタとが接続され、トラ
ンジスタQ37,Q38の各エミッタが接地される。このト
ランジスタQ37,Q38のベースは、直接に接続されると
共に、それぞれのコレクタとの間に抵抗器Rh,Rjが
接続される。この抵抗器Rh,Rjの値は、例えば、2
00kΩとされる。
【0051】そして、2個のpnpトランジスタQ41,
Q42の各ベースが共通に接続され、トランジスタQ41が
ダイオード接続されると共に、トランジスタQ41, Q42
のエミッタが電源Vccに接続されて、第2のカレント・
ミラー回路が形成される。
【0052】トランジスタQ41のコレクタに、npnト
ランジスタQ43のコレクタが接続されると共に、トラン
ジスタQ42のコレクタには、npnトランジスタQ44の
コレクタが接続され、トランジスタQ43, Q44のエミッ
タが接地される。トランジスタQ43のベースが、トラン
ジスタQ36,Q38の各コレクタに共通に接続されると共
に、トランジスタQ44のベースは、トランジスタQ35,
Q37の各コレクタに共通に接続される。
【0053】更に、トランジスタQ35のベースには、ダ
イオード接続のトランジスタQ34のコレクタが接続さ
れ、トランジスタQ36のベースは、トランジスタQ42,
Q44のコレクタに接続されると共に、端子22bを介し
て、コイルLaの他端に接続される。
【0054】[実施の形態の要部の動作]次に、図1に
示すような、この発明の実施の形態の要部の動作につい
て説明する。
【0055】この実施の形態では、トランジスタQa1,
Qa2を、いわゆる、カスコード型に接続して、RF増幅
回路12CSを構成したことにより、低雑音で、かつ、電
圧利得が大きい増幅回路を実現することができる。
【0056】また、このRF増幅回路12CSの出力が、
コイルLfbを通じて、アンテナコイルLaに負帰還され
ることにより、このアンテナコイルLaと、トランジス
タQa1の入力容量を含む入力側浮遊容量(図示は省略)
とによって定まる、固定の周波数を中心とする、RF帯
域フィルタ11wの周波数特性は、例えば、531〜1
602kHzの中波ラジオの放送帯にわたって、概ね平
坦な広帯域となる。
【0057】これにより、前述のような可変容量ダイオ
ードを含むアンテナ同調回路を用いる必要がなくなり、
同調用の可変電圧源を含んで、部品点数を低減すること
ができると共に、アンテナ同調回路の調整工数を含ん
で、製造コストを低減することができる。
【0058】そして、バイアス電圧生成部22vでは、
トランジスタQ33,Q35〜Q38により差動増幅回路が構
成されると共に、その1対の出力が、トランジスタQ4
3,Q44を通じて、トランジスタQ36のベースに負帰還
されることにより、電圧レギュレータが構成され、トラ
ンジスタQ36のベース電位が、トランジスタQ35のベー
ス電位、即ち、ダイオード接続のトランジスタQ34によ
る、基準電圧に等しく維持される。この基準電圧は、ト
ランジスタQ34のベース・エミッタ接合電圧Vbeに等し
く、例えば、0.7Vとなる。
【0059】トランジスタQ36のベース電位が変動する
とき、このトランジスタQ36のコレクタ電流が逆相に変
動すると共に、トランジスタQ35のコレクタ電流が同相
に変動する。このコレクタ電流の変動にそれぞれ同位相
で、トランジスタQ36,Q35のコレクタ電位、即ち、ト
ランジスタQ43,Q44のベース電位が変動し、このベー
ス電位の変動にそれぞれ同位相で、トランジスタQ43,
Q44のコレクタ電流が変動する。
【0060】従って、トランジスタQ43,Q44のコレク
タ電流は、互いに逆位相で変動し、この電流変動は、カ
レント・ミラー回路を形成する、トランジスタQ41, Q
42によって相殺されて、トランジスタQ36のベース電位
の変動が抑制される。
【0061】これにより、トランジスタQ36のベース電
位が、ダイオード接続のトランジスタQ34による基準電
圧に等しく維持されて、端子22bとアンテナコイルL
aとを通じて、トランジスタQ36のベースと接続され
た、RF増幅回路12CSの、いわゆる、カスコード型の
トランジスタQa1,Qa2には、基準電圧用のトランジス
タQ34と等しい電流が流れる。
【0062】更に、AGC部22cでは、前述のような
カレント・ミラー構成によって、AGC電流源Iagc の
電流値と等しい値の電流がトランジスタQ21〜Q25;Q
27に流れ、これらの電流が増幅されて、トランジスタQ
26,Q28を流れる。AGC電流源Iagc の電流値が増え
ると、この電流増大が、AGC部22cの各トランジス
タQ21〜Q28のコレクタ電流の増大を招き、その結果と
して、一方の端子22aから見たAGC回路22RVの内
部抵抗が低下し、トランジスタQa1のベースに印加され
るRF信号のレベルが制限される。
【0063】また、AGC部22cでは、ほぼ等しい値
の電流がトランジスタQ26,Q28に流れ、その誤差分
は、バイアス電圧生成部22vの、前述のような電圧レ
ギュレータに流れるため、RF増幅回路12CSのトラン
ジスタQa1のベース電位は、AGCをかけても、ほぼ一
定に保たれる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、デジタルチューニング方式のラジオ受信装置におい
て、アンテナ回路のコストを低減することができると共
に、RF増幅回路の入力側トランジスタのバイアス電圧
が低い場合にも、シャント型のAGC回路を支障なく動
作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるラジオ受信装置の実施の形態の
要部の構成を示す結線図である。
【図2】この発明の実施の形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】従来のラジオ受信装置の構成例を示すブロック
図である。
【図4】従来例の要部の構成を示す結線図である。
【符号の説明】
11w…RF帯域フィルタ、12CS…RF増幅回路(カ
スコード型)、22RV…シャントAGC回路、22c…
AGC部、22v…バイアス電圧生成部、Iagc …AG
C電流源、La…アンテナコイル、Lfb…負帰還用コイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライト・バーに巻装されたアンテナコ
    イルにより受信された高周波信号が供給される高周波増
    幅回路と、 この高周波増幅回路の出力と、フェイズロックドループ
    型の局部発振回路の出力とが供給される周波数混合回路
    と、 この周波数混合回路からの中間周波信号が供給される検
    波回路の出力に基づいて、自動利得制御信号を生成する
    自動利得制御信号生成回路と、 上記高周波増幅回路の入力側に接続されて上記自動利得
    制御信号が供給されるシャント型の自動利得制御回路と
    を備えるラジオ受信装置において、 上記高周波増幅回路をカスコード型とすると共に、 当該高周波増幅回路の出力を上記アンテナコイルに負帰
    還することにより、当該アンテナコイルを非同調型とし
    たことを特徴とするラジオ受信装置。
  2. 【請求項2】上記自動利得制御回路は、複数のカレント
    ・ミラー回路を含むと共に、上記高周波増幅回路の入力
    側トランジスタのためのバイアス電圧生成部を有し、 このバイアス電圧生成部がトランジスタのベース・エミ
    ッタ接合電圧に等しいバイアス電圧を生成する請求項1
    に記載のラジオ受信装置。
  3. 【請求項3】上記自動利得制御回路は、複数のカレント
    ・ミラー回路を含むと共に、上記高周波増幅回路の入力
    側トランジスタのためのバイアス電圧生成部を有し、 このバイアス電圧生成部の基準電圧用のトランジスタ
    と、上記上記高周波増幅回路の入力側トランジスタと
    が、等しいエミッタ面積である請求項1に記載のラジオ
    受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052771A2 (en) * 1999-05-12 2000-11-15 Sony Corporation A high frequency signal amplifying circuit and a receiver using the same
US9234955B2 (en) 2011-06-29 2016-01-12 Roke Manor Research Limited Reduced Q low frequency antenna

Cited By (3)

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EP1052771A2 (en) * 1999-05-12 2000-11-15 Sony Corporation A high frequency signal amplifying circuit and a receiver using the same
EP1052771A3 (en) * 1999-05-12 2002-09-04 Sony Corporation A high frequency signal amplifying circuit and a receiver using the same
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