JPH0923289A - マルチメディアデータ同期方法 - Google Patents

マルチメディアデータ同期方法

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JPH0923289A
JPH0923289A JP7173707A JP17370795A JPH0923289A JP H0923289 A JPH0923289 A JP H0923289A JP 7173707 A JP7173707 A JP 7173707A JP 17370795 A JP17370795 A JP 17370795A JP H0923289 A JPH0923289 A JP H0923289A
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JP
Japan
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multimedia
multimedia data
time
terminal
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JP7173707A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tono
豪 東野
Tetsuo Tajiri
哲男 田尻
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチメディア・オン・デマンドシステムに
おいて、1つのコンテンツに必要なマルチメディアデー
タを伝送速度の異なるネットワーク上に分散して保存す
ることを可能にする。 【解決手段】 ムービーデータ5、字幕データ9は処理
単位毎のヘッダ中に、後に続くデータを正確な時刻に提
示するための端末内のクロック調整に用いる基準クロッ
ク11,12が記録され、字幕データのヘッダ、フレー
ム毎のヘッダにその後に続くデータ16、19の提示時
刻であるタイムコード13および14が記録されてい
る。同時に提示すべきデータ5,9が端末に到着する時
刻差をdtとすると、先に到着したデータ9が、他方の
データ5が到着するまでのdt時間、バッファリングさ
れる。字幕データ16のタイムコードは基準クロックデ
ータ11と12の時間差を換算して変更されたものを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のネットワー
ク上に分散している映像、静止画、音声、テクスト等の
マルチメディアデータに随時アクセスするマルチメディ
ア・オン・デマンドシステムにおける端末での上記デー
タの同期方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチメディア・オン・デマンド
システムでは、ネットワークの伝送速度は単一のものを
前提としている。また、1つのコンテンツを構成する映
像、静止画、音声、テキスト等のマルチメディアデータ
はネットワーク上で同一場所に保存されていることを前
提としているので、ネットワーク上に分散保存されてい
るマルチメディアデータを同期させて提示する手法は存
在しない。
【0003】また、伝送速度の遅いネットワークを使用
している場合は、NCSAのMosaicあるいはNe
tscape社のNetscapeに代表されるインタ
ーネット上のWWWブラウザで実現されているようにア
クセス要求を発行してからデータを端末にダウンロード
し、提示に必要なデータが揃った後に提示を開始する手
法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マルチメディア・オン
・デマンドシステムが広く普及すれば、既存の情報に第
三者が情報を付加する状況も発生する。その際に元の情
報と同じ場所に該付加情報を保存しなければならない
等、保存場所に制限があれば、保存媒体の容量等の資源
が有効に使えなくなるという問題が発生する。
【0005】また、上記のように現状では1つのコンテ
ンツを構成する映像、静止画、音声、テキスト等のマル
チメディアデータはネットワーク上で同一場所に保存さ
れていることを前提としているので、ネットワーク上に
分散して保存されているマルチメディアデータを端末か
らアクセスし該データ間で同期をとりつつ提示する手法
は実現されていない。
【0006】また、WWWブラウザのようにネットワー
クにアクセス要求を発行し、所望のデータをダウンロー
ドした後に提示する手法では、アクセス要求およびデー
タダウンロードに時間がかかり、同期を取ってマルチメ
ディアデータを提示するには問題があった。
【0007】さらに、アクセス時に分散保存されている
データの同期を取る場合でも、保存場所から端末までに
一定伝送速度の伝送経路が存在し、マルチメディアデー
タの容量が該伝送速度と同等の場合、該マルチメディア
データに別のデータを付加して伝送し同期をとって提示
することは不可能である。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであって、マルチメディア・オン・デマン
ドシステムにおいて1つのコンテンツに必要なマルチメ
ディアデータを伝送速度の異なるネットワーク上に分散
して保存することを可能とし、マルチメディア・オン・
デマンドシステムの構築の柔軟性を高めることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチメディア
データ同期方法は、各センタ装置において、マルチメデ
ィアデータに、該マルチメディアデータを端末で正確な
時刻にユーザに提示するために端末内のクロック調整に
用いられる基準クロックと、該基準クロックを基に測ら
れた、その後に続くデータの提示時刻であるタイムコー
ドを書き込んで蓄積し、端末では、各マルチメディアデ
ータを受信したときに、最後のデータが到着するまで受
信したデータをバッファリングしておき、最後に到着し
たデータ以外のデータについてはそのタイムコードに最
後に到着したデータの基準クロックと当該データの基準
クロックの差を加えたものを当該データのタイムコード
として用いる。
【0010】本発明の他のマルチメディアデータ同期方
法は、各センタ装置において、マルチメディアデータ
に、該マルチメディアデータを端末で正確な時刻にユー
ザに提示するために端末内のクロック調整に用いられる
基準クロックと、該基準クロックを基に測られた、その
後に続くデータの提示時刻であるタイムコードを書き込
んで蓄積し、前記ネットワークと端末間にゲートウェイ
を設け、前記ゲートウェイでは、各マルチメディアデー
タを受信したときに、最後のデータが到着するまで受信
したデータをバッファリングしておき、最後に到着した
データ以外のデータについてはそのタイムコードに最後
に到達したデータの基準クロックと当該データの基準ク
ロックの差を加えたものを当該データのタイムコードと
して用い、該タイムコードをもとに多重化されたデータ
を作成し、前記端末に供給するマルチメディアデータ同
期方法。
【0011】本発明の他のマルチメディアデータ同期方
法は、各端末において、マルチメディアデータの受信時
に、伝送路の伝送速度が遅く実時間では他のマルチメデ
ィアデータと同期を取ることが困難なマルチメディアデ
ータを予めダウンロードしておき、該マルチメディアデ
ータの該マルチメディアデータの提示に当たっては該端
末の伝送速度の速い内部バスを用いることによって前記
マルチメディアデータ間の同期をとる。
【0012】本発明のさらに他のマルチメディアデータ
同期方法は、各センタ装置ではマルチメディアデータを
階層的に符号化して蓄積し、各マルチメディアデータの
容量と該センタ装置から端末までの伝送路の伝送速度と
から必要なデータ容量を算出し、符号化されているマル
チメディアデータの符号量を調節してセンタ装置から端
末に送出する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によれば、1つのコンテン
ツの提示に必要なマルチメディアデータを伝送速度によ
らずネットワーク上に分散して保存することが可能とな
り、該分散保存されているマルチメディアデータ間の同
期をとって1つのコンテンツとして提示することが可能
となる。したがって、1つのコンテンツを構成するマル
チメディアデータを分散して保存できるので、保存資源
の有効活用および安全性の高いシステム構築が可能とな
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1は、本発明の(請求項1)の一実施例
で、好きなときに映画を視聴できるムービー・オン・デ
マンドシステムに適用した例を示すシステム図である。
【0016】ネットワーク1に、ディスプレイ3が接続
された端末2、ハードディスク等の記憶装置にムービー
データ5を保存しているデータサーバ4、同様に字幕デ
ータ7を保存しているデータサーバ6、同様に字幕デー
タ9を保存しているデータサーバ8、およびデータサー
バ4,6,8の情報を管理している管理サーバ10が接
続されている。ここで、データサーバ4、6、8はセン
タ装置に相当する。
【0017】ムービーを視聴する場合、ユーザは端末2
から先ず管理サーバ10にアクセスし、該ムービーを保
存しているサーバがデータサーバ4であることと、該ム
ービーに対してデータサーバ6,8が字幕データ7,9
を提供していることを知る。ここで、1つのムービーに
対する複数の字幕データとは、日本語、英語等の言語の
違い、あるいは同じ日本語でも翻訳者の違い等によって
複数のデータが考えられる。また、元のムービーデータ
にもオリジナルの字幕データが存在している場合もあ
る。上記データの所在を知った後、ムービーデータ5に
対して字幕データ9を付加して視聴したい場合、端末2
からデータサーバ4とデータサーバ8にアクセスし、ム
ービーデータ5を受信すると同時に字幕データ9も受信
する。該データ5、9を受信した端末2では、ムービー
データ5の時間情報と字幕データ9の時間情報を参照
し、両データ5、9の同期をとってディスプレイ3に表
示する。
【0018】図2は、上記ムービー・オン・デマンドシ
ステムの端末2におけるムービデータ5と字幕データ9
の同期をとる方法の一例を示す図である。ここでは、両
データ5,9ともMPEG方式で符号化されている場合
を示しているが、時間情報がデータ中に存在すれば他の
データ方式でも構わない。また、この図は一連のデータ
の任意の時点を示したものである。字幕データ5は、あ
る処理単位に分割されており、各処理単位毎にその先頭
にヘッダが付加されている。ここで、ある処理単位と
は、例えば一度に画面に提示される字幕数十文字分であ
る。該処理単位毎のヘッダ中には基準クロック11が存
在する。前記処理単位毎のヘッダの後に字幕データ5の
ヘッダが付加されている。字幕データ5のヘッダ中には
字幕データ5の提示時刻に関するデータであるタイムコ
ード13が存在する。ムービーデータ9は、符号化の処
理単位に分割されており、各処理単位毎にその先頭にヘ
ッダが付加されている。ここで、処理単位とは、例えば
15フレーム分である。該各処理単位内にはフレームデ
ータ17毎にフレーム毎のヘッダが付加されており、該
フレーム毎のヘッダ内には該フレームの提示時刻に関す
るデータであるタイムコード14が存在する。
【0019】ここで、基準クロック11、12とは、各
データが作成される際に、その作成装置が持っているク
ロック(水晶発振器)から導出される値であり、例えば
MPEG2の場合はクロックが27MHzと決まってお
り、該クロックの値は、1/27,000,000秒毎
に1づつ増加する整数値となる。基準クロック11、1
2の値は該基準クロックを書き込む際にクロックが持っ
ている値である。該基準クロック11、12を受信した
端末2は、端末内部のクロックをこの該基準クロックに
合わせる。この操作により、エンコーダ等のデータ作成
装置と受信端末間でクロックが正確に一致したことにな
る。タイムコード13、14とは、該タイムコード後の
字幕データ16やフレームデータ17を提示する時刻に
関するデータであり、前記基準クロックと同様にエンコ
ーダ等のデータ作成装置が書き込む。したがって、受信
端末側では、タイムコード13、14の値は前記基準ク
ロック11、12によるクロック調整が行なわれた後で
なければ、その値は意味をなさない。同時に提示すべき
データ5,9が端末2に到着する時刻差をdtとする
と、、先に到着したデータ5が、他のデータ9が到着ま
でのdtの時間、バッファリングされる。このとき、端
末2内のクロックの調整は、先に到着したデータ5の基
準クロック11ではなく、後に到着したデータ9の基準
クロック12を用いる。次に、両基準クロックデータ1
1および12の差を求める。以降、字幕データ16のタ
イムコードは該時間差を加算して変更されたものを用い
る。すなわち、字幕データ16の変更後の提示時刻を示
すタイムコードをタイムコード(変)とすると、 タイムコード(変)=タイムコード13+(基準クロッ
ク12−基準クロック11) となる。該変更されたタイムコードを用いることによっ
て、ムービーデータ17に同期させて字幕データ16を
提示することが可能となる。ムービーデータ17中にも
字幕データが存在する場合、該字幕データは端末2にお
いて除去される。図3は本発明(請求項2)の一実施例
で、図1で示したシステムにゲートウェイ18が付加さ
れ、ゲートウェイ18にさらに複数台の端末2が接続さ
れているシステム形態を例示している。図2で述べた同
期処理は端末2で行われたものだが、端末2に十分な処
理能力がないと該処理を実時間で行うのは困難である。
そこで、端末2より処理能力の高いゲートウェイ18を
付加し、ゲートウェイ18に図4に示す処理を行わせる
ことによってマルチメディアデータの同期を実現するも
のである。
【0020】図4は、図3におけるゲートウェイ18で
の処理概要を示したものである。字幕データ5およびム
ービデータ9はゲートウェイ18に入力された後、図2
に示したような時間情報調整処理19を行った後に字幕
データ5とムービーデータ9の多重化処理20を行い、
多重化されたデータ21となって端末2に送信される。
この際に字幕データ5のヘッダは時間情報が変更されて
いるので、多重化されたデータ21中、字幕データ5の
ヘッダは元のヘッダとは異なり、ヘッダ(変)となって
いる。端末2からは多重化されたデータ21は1つのマ
ルチメディアデータとなるので、字幕データ5が同期/
多重化されたデータを通常のMPEGデコーダ等の受信
および提示機能でディスプレイに提示することが可能と
なる。
【0021】図2、3および4で示した実施例では、映
像と字幕データの2つのデータについての同期方法を示
したが、これ以上にも音声データやムービーの場面に応
じた様々な情報であっても同様であり、更にこれらのデ
ータから3つ以上のデータを組み合わせて同期させる場
合も同様である。
【0022】図5、図6は本発明(請求項3)の適用例
を示すシステムである。図1と同様に、ネットワーク2
2,23に各種サーバ10,24,26と端末2が接続
されているが、図5では、端末2は伝送速度の異なるネ
ットワーク22,23の両方に接続されている。例え
ば、ネットワーク22としては伝送速度の速いATM−
LAN、FDDI等が、ネットワーク23としては伝送
速度の遅いCSMA/CD(Ethernet)等が考えられる。
また、図6では、ネットワーク29とネットワーク30
がルータ31を介して伝送速度の遅い伝送路32で接続
されている。伝送速度の遅い伝送路としては例えば、6
4Kbps,1500KbpsのISDN、PSTN等
が考えられる。
【0023】端末2から、文書と静止画とで構成される
コンテンツにアクセスする場合、まず管理サーバ10に
アクセスし、所望するコンテンツの文書データ25がネ
ットワーク22に接続されているデータサーバ24に、
静止画データ27がネットワーク23に接続されている
データサーバ26にそれぞれ保存されていることを知
る。
【0024】図7は、上記コンテンツの提示例を示した
ものである。該コンテンツは頁の概念で提示されてお
り、各頁は文書と静止画で構成されている。
【0025】第n+1頁の提示要求が発生した後に、該
頁の各データをそれぞれのデータサーバ24、26に要
求した場合、図5において、文書データ25は伝送速度
の速い経路を経由して端末2まで到達するので速やかに
提示されるが、静止画データ27は伝送速度の遅い経路
を経由して端末2まで到達すため文書データ25に比べ
てかなり遅れて提示されることになる。
【0026】しかし、第n頁が提示されている間に、第
n+1頁の静止画を予め端末内HD28にダウンロード
しておき、第n+1頁の提示要求が発生した際には、デ
ータサーバ26にアクセスせず、端末内部に既に存在す
るデータを端末2の伝送速度の早い内部バスを用いて提
示することで、文書と静止画が同期をとって提示可能と
なる。なお、端末内HD28は、ハードディスクに限ら
ず、大容量のメモリ等でも構わない。
【0027】ここで、図7において、各頁はユーザのア
クションによってその番号順に提示されるとは限らな
い。したがって、第n頁提示中に予めダウンロードする
頁を決定するアルゴリズムは、頁構成や確率的推定等種
々考えられるが、どのようなアルゴリズムを用いてもよ
い。
【0028】なお、このことは、データが文書および静
止画以外の音声や動画でも同様である。
【0029】図8は、請求項4におけるマルチメディア
データの階層符号化の概念図である。マルチメディアデ
ータには符号化単位毎にヘッダが付加されている。ここ
で符号化単位とは例えば映像の場合、1フレームあるい
は1フィールドを指す。図では、1つの符号化単位は3
つの階層、すなわち階層33、階層34、階層35に分
かれている。階層33のみを復号すれば低解像度の映像
が得られ、階層33および34を復号すれば中解像度の
映像が得られ、階層33,34および35を復号すれば
高解像度の映像が得られる。ヘッダには各階層33,3
4,35の符号量が記録されている。
【0030】図9は、請求項4における、アクセス時に
同期をとるネットワーク上に分散保存されているマルチ
メディアデータの容量とデータ保存場所から端末までの
伝送路の伝送速度に応じて符号データの符号量を調節し
転送する処理を示す流れ図である。この処理は例えば図
3におけるゲートウェイ18、管理サーバ10等で実現
される。端末2からデータ送信要求が発生すると、ゲー
トウェイ18あるいは管理サーバ10から端末2に至る
経路を構成する複数の伝送路の内で最も遅い伝送速度を
伝送路および速度データ37を基に最低伝送速度算出処
理36において求める。ここで、端末2に至る経路を構
成する複数の伝送路とは、例えば図6におけるネットワ
ーク30,29および伝送速度の遅い伝送路32の3つ
の伝送路のことである。多重化して伝送すべきデータの
総容量が該最低伝送速度に合うように、被同期データ容
量算出処理38において、同期されるデータの容量が算
出される。該算出処理38とは、前記最低伝送速度から
同期する付加データ39の容量を差し引いた値を求める
ことである。ここで、同期されるデータとは、図8に示
す映像データであり、同期する付加データとはテキスト
等のデータである。続いて多重化処理40において、階
層符号化されているデータから、データ容量が被同期デ
ータ容量算出処理38によって算出された値以下に収ま
るように伝送すべき階層を選択し、同期する付加データ
39とともに多重化されて、該多重化データが送信され
る。
【0031】図10は、多重化処理40における処理の
概念図である。ここでは、図8に示した階層的に符号化
されたビデオデータを被同期データとし、該ビデオデー
タに付加データ41を同期して多重化する例を示してい
る。既にビデオデータは固定伝送速度に合わせて3つの
階層33、34、35に分かれて符号化されており、被
同期データ容量算出処理38によって、付加データ41
を付加するためには、ビデオデータの3階層の内第1階
層、すなわち階層33までしか伝送できないことが判明
しているとする。このとき、本多重化処理40では、ビ
デオデータの階層34および35を省いて、代わりに付
加データ41を多重化する。その際最低伝送速度に満た
ない場合にはパディングデータ42を挿入することで該
最低伝送速度に合わせる処理も必要ならば行う。また、
本多重化処理40によってヘッダ内の情報で変更すべき
情報があればそれも同時に変更する。この変更処理と
は、例えば図2を用いて説明したタイムスタンプの変更
等である。
【0032】また、図8および図10では映像の解像度
に関する階層化を例にしたが、時間方向の階層化も同様
である。すなわち、付加データを多重化するために1秒
間に表示するフレーム数を少なくすることも可能であ
る。この処理は、例えばMPEG符号データであれば
B,Pフレームを省略することで実現される。さらに、
本実施例では映像データのみを階層的に符号化する例を
説明したが、テキストデータ、音声データ等あらゆるマ
ルチメディアデータを階層的に符号化しておきユーザの
要望に応じて符号割当てを変更したり、時間的に該符号
割当てを変動させる等も可能である。テキストを階層的
に符号化する例としては内容を詳細説明、概要説明、要
点のみ等に階層化することが考えられる。また、音声を
階層的に符号化しておけば映画の中で音楽が流れている
場面で音声を高音質で視聴するために音声に割当てる符
号量を増やすこと等が考えられる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1つのコ
ンテンツを構成するマルチメディアデータをそれらが同
期をとる必要があるデータであっても、ネットワーク上
に分散して保存することが可能となり、また、該データ
の保存場所から端末までの伝送経路の伝送速度によらず
端末での提示おいて同期をとることが可能になる等、マ
ルチメディア・オン・デマンドシステムのシステム設計
の柔軟性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1)の適用例を示すシステム図
である。
【図2】図1における端末でのマルチメディアデータ同
期方法のMPEGデータへの適用例を示す概念図であ
る。
【図3】請求項2の適用例で、図1のシステムにおいて
マルチメディアデータ同期処理を端末ではなくゲートウ
ェイで行う場合のシステム図である。
【図4】図3におけるゲートウェイでのマルチメディア
同期方法のMPEGデータへの適用例を示す概念図であ
る。
【図5】請求項3の適用例で、1つの端末から伝送速度
の異なる2つのネットワークに接続している場合を示す
システム図である。
【図6】請求項3の適用例で、データサーバから端末ま
での伝送経路中に伝送速度の遅い伝送路が含まれている
場合を示すシステム図である。
【図7】マルチメディア・オン・デマンドシステムで提
供される頁ベースのサービス例を示す概念図である。
【図8】請求項4における階層的に符号化されたマルチ
メディアデータの例を示す図である。
【図9】請求項4における符号量を調節して多重化する
方法を示す流れ図である。
【図10】図9における多重化処理の内容を示す概念図
である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 端末 3 ディスプレイ 4,6,8 データサーバ 5 ムービーデータ 7,9 字幕データ 10 管理サーバ 11,12 基準クロック 13,14 タイムコード 16 字幕データ 17 ムービーデータ 18 ゲートウェイ 19 時刻情報調整処理 20 多重化処理 21 多重化されたデータ 22,23,29,30 ネットワーク 24,26 データサーバ 25 文書データ 27 静止画データ 28 端末内HD 31 ルータ 32 伝送速度の遅い伝送路 33,34,35 階層 36 最低伝送速度算出処理 37 伝送路および速度データ 38 被同期データ容量算出処理 39 同期する付加データ 40 多重化処理 41 付加データ 42 パディングデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/081 H04N 7/08 Z 7/173

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークと、該ネットワーク上に1
    つのコンテンツを構成する映像、静止画、音声、テキス
    ト等のマルチメディアデータを分散して保存する複数の
    センタ装置と、1つ以上の端末とから構成され、該端末
    から前記センタ装置に随時アクセスして所望の情報を獲
    得するマルチメディア・オン・デマンドシステムにおい
    て、 各センタ装置において、マルチメディアデータに、該マ
    ルチメディアデータを端末で正確な時刻にユーザに提示
    するために端末内のクロック調整に用いられる基準クロ
    ックと、該基準クロックを基に測られた、その後に続く
    データの提示時刻であるタイムコードを書き込んで蓄積
    し、 前記端末では、各マルチメディアデータを受信したとき
    に、最後のデータが到着するまで受信したデータをバッ
    ファリングしておき、最後に到着したデータ以外のデー
    タについてはそのタイムコードに最後に到着したデータ
    の基準クロックと当該データの基準クロックの差を加え
    たものを当該データのタイムコードとして用いるマルチ
    メディアデータ同期方法。
  2. 【請求項2】 ネットワークと、該ネットワーク上に1
    つのコンテンツを構成する映像、静止画、音声、テキス
    ト等のマルチメディアデータを分散して保存する複数の
    センタ装置と、1つ以上の端末とから構成され、該端末
    から前記センタ装置に随時アクセスして所望の情報を獲
    得するマルチメディア・オン・デマンドシステムにおい
    て、 各センタ装置において、マルチメディアデータに、該マ
    ルチメディアデータを端末で正確な時刻にユーザに提示
    するために端末内のクロック調整に用いられる基準クロ
    ックと、該基準クロックを基に測られた、その後に続く
    データの提示時刻であるタイムコードを書き込んで蓄積
    し、 前記ネットワークと端末間にゲートウェイを設け、 前記ゲートウェイでは、各マルチメディアデータを受信
    したときに、最後のデータが到着するまで受信したデー
    タをバッファリングしておき、最後に到着したデータ以
    外のデータについてはそのタイムコードに最後に到着し
    たデータの基準クロックと当該データの基準クロックの
    差を加えたものを当該データのタイムコードとして用
    い、該タイムコードをもとに多重化されたデータを作成
    し、前記端末に供給するマルチメディアデータ同期方
    法。
  3. 【請求項3】 ネットワークと、該ネットワーク上に1
    つのコンテンツを構成する映像、静止画、音声、テキス
    ト等のマルチメディアデータを分散して保存する複数の
    センタ装置と、1つ以上の端末とから構成され、該端末
    から前記センタ装置に随時アクセスして所望の情報を獲
    得するマルチメディア・オン・デマンドシステムにおい
    て、 各端末において、マルチメディアデータの受信時に、伝
    送路の伝送速度が遅く実時間では他のマルチメディアデ
    ータと同期をとることが困難なマルチメディアデータを
    予めダウンロードしておき、該マルチメディアデータの
    提示に当たっては該端末の伝送速度の速い内部バスを用
    いることによって前記マルチメディアデータ間の同期を
    とるマルチメディアデータ同期方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークと、該ネットワーク上に1
    つのコンテンツを構成する映像、静止画、音声、テキス
    ト等のマルチメディアデータを分散して保存する複数の
    センタ装置と、1つ以上の端末とから構成され、該端末
    から前記センタ装置に随時アクセスして所望の情報を獲
    得するマルチメディア・オン・デマンドシステムにおい
    て、 各センタ装置ではマルチメディアデータを階層的に符号
    化して蓄積し、各マルチメディアデータの容量と該セン
    タ装置から端末までの伝送路の伝送速度とから必要なデ
    ータ容量を算出し、符号化されているマルチメディアデ
    ータの符号量を調節してセンタ装置から端末に送出する
    マルチメディアデータ同期方法。
JP7173707A 1995-07-10 1995-07-10 マルチメディアデータ同期方法 Pending JPH0923289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173707A JPH0923289A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 マルチメディアデータ同期方法

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