JPH09232886A - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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JPH09232886A
JPH09232886A JP8033979A JP3397996A JPH09232886A JP H09232886 A JPH09232886 A JP H09232886A JP 8033979 A JP8033979 A JP 8033979A JP 3397996 A JP3397996 A JP 3397996A JP H09232886 A JPH09232886 A JP H09232886A
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JP8033979A
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Inventor
Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
Kosuke Fujita
幸祐 藤田
Kenji Komori
健司 小森
Nobuhiro Murayama
宜弘 村山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅利得と入力ダイナミックレンジを独立に
設定できるようにする。 【解決手段】 この差動増幅器は、負荷抵抗回路10
1、電圧電流変換回路102と、先に提案された高イン
ピーダンス電位設定回路103によって構成されてい
る。電圧電流変換回路102には、差動対を形成する一
対のトランジスタ(能動素子)1、2が設けられると共
に、これらのトランジスタ1、2のエミッタ間にエミッ
タ抵抗器3(値Re)が接続される。さらにこれらのト
ランジスタ1、2のエミッタには、それぞれ電流源4、
5が接続される。負荷抵抗回路101は、値2RL の負
荷抵抗器6によって構成される。この負荷抵抗器6は、
電圧電流変換回路102の出力点となるトランジスタ
1、2のコレクタ(出力端子8、9)の間に接続され
る。それと共に、この出力端子8、9に高インピーダン
ス電位設定回路103のバイアス電位の出力点y、zが
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば集積回路
(IC)を含む電子回路の全般に使用して好適な差動増
幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば集積回路(IC)を含む電子回路
において、例えば直流電圧信号の増幅を行う増幅器とし
ては、従来から例えば図5に示すような差動増幅器が多
く用いられてきた。すなわち図5において、この例示し
た差動増幅器は、それぞれ破線で囲って示す負荷抵抗回
路501と、電圧電流変換回路502とによって構成さ
れている。
【0003】そしてこの電圧電流変換回路502には、
差動対を形成する一対のトランジスタ(能動素子)5
1、52が設けられると共に、これらのトランジスタ5
1、52のエミッタ間にエミッタ抵抗器53(値Re )
が接続される。さらにこれらのトランジスタ51、52
のエミッタには、それぞれ電流源54、55が接続され
て、電圧電流変換回路502が構成されている。
【0004】また、負荷抵抗回路501は一対の負荷抵
抗器56、57(値RL )によって構成される。そして
これらの負荷抵抗器56、57が、それぞれ電圧電流変
換回路502の出力点となるトランジスタ51、52の
コレクタと、電源電圧Vccの電源端子503との間に接
続される。さらに上述のコレクタから一対の出力端子5
8、59が導出される。このようにして差動増幅器が構
成されている。
【0005】従ってこの差動増幅器において、トランジ
スタ51、52のベース間に差動の入力信号(レベルV
in)が印加されると、この入力信号のレベルVinは電圧
電流変換回路502によって電流iに変換されて負荷抵
抗回路501に流し込まれる。そしてこのとき、負荷抵
抗回路501には直流バイアス電流I0 と電流±iとが
流入されるために電圧降下が起こり、次の〔数1〕の各
式に示すような出力電圧Vp 、Vn が形成される。
【0006】
【数1】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の差動増
幅器において、増幅利得は、〔数1〕に示すように負荷
抵抗器56、57の値RL とエミッタ抵抗器53の値R
e の比で決まっている。従って最大増幅利得を大きくす
るためには、負荷抵抗器56、57の値RL を大きくす
るか、エミッタ抵抗器53の値Re を小さくしなければ
ならない。
【0008】しかしながら、例えば上述の負荷抵抗器5
6、57の値RL を大きくすると、〔数1〕から明らか
なように出力電圧Vp 、Vn の直流バイアス電圧が下が
ってしまい、トランジスタ51、52のコレクタ−エミ
ッタ間電圧VCE、すなわち出力ダイナミックレンジが狭
まってしまう。逆に、上述のエミッタ抵抗器53の値R
e を小さくすると、エミッタ抵抗器53の値Re と直流
バイアス電流I0 の積で決まる入力ダイナミックレンジ
が狭まってしまうことになる。
【0009】また、例えば上述の直流バイアス電流I0
を大きくすることで入力ダイナミックレンジを拡げよう
とすると、出力ダイナミックレンジが狭まってしまう。
また直流バイアス電流I0 を小さくすることで出力ダイ
ナミックレンジを拡げようとすると、入力ダイナミック
レンジが狭まってしまうことになる。
【0010】このように、上述の差動増幅器において
は、最大増幅利得が入力信号のレベルVinと電源電圧V
ccとの関係で制約されているために、上述の負荷抵抗器
56、57の値RL 、エミッタ抵抗器53の値Re 、直
流バイアス電流I0 は、各々独立に設定することができ
ないものである。
【0011】そのため、より大きな増幅利得を必要とす
るときには、従来の構成では電源電圧Vccを大きくする
か、この差動増幅器を何段も従属に繋いで使用していた
が、この方法では、消費電力の増加や、歪み、ノイズ特
性の悪化等の問題を生じるものであった。
【0012】また、上述の構成では、負荷抵抗器56、
57の値RL のばらつきによって、出力電圧Vp 、Vn
の出力動作点に直流オフセットが発生するなどの問題も
生じていた。
【0013】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の差動
増幅器の構成では、増幅利得と入力ダイナミックレンジ
を各々独立に設定することができず、より大きな増幅利
得を必要とするときには、消費電力の増加や、歪み、ノ
イズ特性の悪化等の問題を生じていた。また、負荷抵抗
の値のばらつきによって、出力電圧の出力動作点に直流
オフセットが発生するなどの問題も生じていたというも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、電圧電流変換回路と、出力点間の電流を電圧に変換
する負荷抵抗、及び高インピーダンス電位設定回路を用
いて差動増幅器を構成し、負荷抵抗に直流バイアス電流
を流さないようにしたものであって、これによれば、負
荷抵抗値とエミッタ抵抗値の比によって決まる増幅利得
が直流バイアス電流に無関係になり、増幅利得と入力ダ
イナミックレンジを各々独立に設定できる。また出力動
作点の直流オフセットの発生の問題も解消することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】ところで、本願出願人は先に集積
回路(IC)を含む電子回路に使用される高インピーダ
ンス電位設定回路を提案(特願平7−298889号参
照)した。すなわち図3のA、Bは、それぞれ先に提案
した高インピーダンス電位設定回路の構成を示す。な
お、図3のBは先の提案で示した回路そのものであっ
て、Aは回路内のトランジスタのp−n極性を逆にして
回路を組み替えたものである。
【0016】これらの図3のA、Bにおいて、先に提案
した高インピーダンス電位設定回路は、それぞれ破線で
囲って示す電圧帰還回路301、302、中点電位検出
回路303、及び基準電圧源304により構成されてい
る。なお図中の符号は、図3のA、Bのそれぞれで対応
する部分に同一の符号を用いて示してある。
【0017】そして電圧帰還回路301は、例えばコレ
クタ接地(エミッタフォロア)とされたトランジスタ3
0と、ベース接地とされたトランジスタ31、及び電流
源32、33で構成されている。また、電圧帰還回路3
02は、例えばコレクタ接地(エミッタフォロア)とさ
れたトランジスタ34と、ベース接地とされたトランジ
スタ35、及び電流源36、37で構成されている。
【0018】また、中点電位検出回路303は、一対の
抵抗器38、39の直列回路で構成される。そして一方
の抵抗器38の一端(端点)がトランジスタ30のエミ
ッタに接続されると共に、他方の抵抗器39の一端(端
点)がトランジスタ34のエミッタに接続される。さら
に抵抗器38、39の他端(中点)とトランジスタ3
1、35のベースがそれぞれ接続されている。
【0019】さらに、基準電圧源304は、電圧がVe
とされる直流電圧源で構成される。そしてこの基準電圧
源304の一端が電圧帰還回路301、302のトラン
ジスタ31、35のエミッタに接続される。それと共
に、基準電圧源304の他端は、図3のAにおいては電
源電圧Vccの電源端子305に接続され、Bにおいては
接地されている。
【0020】そこで、まず先の提案で示した図3のBの
回路においては、電圧帰還回路301、302のトラン
ジスタ31、35のエミッタ電位が、基準電圧源304
から供給されているので、トランジスタ31、35のベ
ースである中点電位検出回路303の中点xの電位は、
基準電圧源304の電圧Ve からトランジスタ31、3
5のベース−エミッタ間電圧VBEだけ高い電位となる。
【0021】また、電圧帰還回路301のトランジスタ
31のコレクタは、トランジスタ30のベースと接続さ
れると共に、トランジスタ30のエミッタが抵抗器38
を介してトランジスタ31のベースに接続されている。
すなわち、トランジスタ30はトランジスタ31のコレ
クタ電位を抵抗器38を介してトランジスタ31のベー
スに帰還している。
【0022】これによって、トランジスタ31のコレク
タ(トランジスタ30のベース)である電圧帰還回路3
01の出力点yの電位は、中点xの電位から抵抗器38
の電圧降下分及びトランジスタ30のベース−エミッタ
間電圧VBE分だけ高い電位となる。
【0023】同様にして電圧帰還回路302では、出力
点zの電位は、中点xの電位から抵抗器39の電圧降下
分及びトランジスタ34のベース−エミッタ間電圧VBE
分だけ高い電位となる。なお、回路に設けられた電流源
32、33、36、37は、それぞれ各トランジスタの
動作に必要な電流を流すものとする。
【0024】従ってこのような図3のBに示す高インピ
ーダンス電位設定回路においては、基準電圧源304の
電圧Veを定めることによって、上述の中点x、及び出
力点y、zのバイアス電位を、例えば以下に示すように
所定の電位に設定することができる。
【0025】 出力点yの電位:Ve +2VBE 出力点zの電位:Ve +2VBE 中点xの電位 :Ve +VBE 但し、抵抗器38、39(値Ra )に流れる電流ib が
無視できない場合には、Ra ×ib の電圧降下分が出力
点y、zの電位に加算される。
【0026】同様にして、図3のAに示す高インピーダ
ンス電位設定回路においては、基準電圧源304の電圧
Ve を定めることによって、上述の中点x、及び出力点
y、zのバイアス電位は、例えば以下に示すような所定
の電位に設定される。
【0027】 出力点yの電位:Vcc−(Ve +2VBE) 出力点zの電位:Vcc−(Ve +2VBE) 中点xの電位 :Vcc−(Ve +VBE) 但し、抵抗器38、39(値Ra )に流れる電流ib が
無視できない場合には、Ra ×ib の電圧降下分が出力
点y、zの電位から減算される。
【0028】一方、これらの出力点y、zはそれぞれト
ランジスタ30、34のベースと、トランジスタ31、
35のコレクタに接続されている。この場合にトランジ
スタのコレクタのインピーダンスは数10MΩである。
また、トランジスタのベースのインピーダンスはエミッ
タ抵抗のhfe倍となる。従ってこれらの出力点y、z
のインピーダンスは非常に高いものになっている。
【0029】さらに、例えば出力点y、zに差動信号±
ΔVが加えられたとすると、この電圧変動分に対応した
±ΔVの電圧が抵抗器38、39の一端Y、Zに発生す
る。しかしこの場合に、抵抗器38、39の電圧降下
は、x−Y、x−Z間では逆極性になり、且つその絶対
値が等しくなるので、中点xの電位変動は0となる。従
ってこの構成により高インピーダンス電位設定回路が形
成されるものである。
【0030】そこで本発明は、このような構成の高イン
ピーダンス電位設定回路を用いて、差動増幅器を形成す
るものである。すなわち本発明においては、差動接続さ
れた増幅回路の一対の出力端子間に負荷抵抗を接続する
と共に、上述の高インピーダンス電位設定回路のバイア
ス電位の出力点を差動接続された増幅回路の一対の出力
端子間に接続してなるものである。
【0031】以下、図面を参照して本発明を説明する
に、図1は本発明による差動増幅器の第1の実施例の構
成を示す回路図である。すなわちこの図1において、こ
の例示した差動増幅器は、それぞれ破線で囲って示す負
荷抵抗回路101、電圧電流変換回路102と、上述の
図3のAに示した高インピーダンス電位設定回路103
によって構成されている。
【0032】この回路において、電圧電流変換回路10
2には、差動対を形成する一対のトランジスタ(能動素
子)1、2が設けられると共に、これらのトランジスタ
1、2のエミッタ間にエミッタ抵抗器3(値Re)が接
続される。さらにこれらのトランジスタ1、2のエミッ
タには、それぞれ電流源4、5が接続されて、電圧電流
変換回路102が構成されている。
【0033】そしてこの電圧電流変換回路102におい
て、上述のトランジスタ1、2のベース間に差動の入力
信号(レベルVin)が印加されると、このレベルVinは
そのままトランジスタ1、2のベース−エミッタ間電圧
VBEだけ降下されてエミッタ抵抗器3の両端に発生され
る。このためこのエミッタ抵抗器3には、入力信号のレ
ベルVinに対応した、次の〔数2〕の式に示すような電
流iが発生される。
【0034】
【数2】
【0035】一方、負荷抵抗回路101は、値2RL の
負荷抵抗器6によって構成される。この負荷抵抗器6
は、電圧電流変換回路102の出力点となるトランジス
タ1、2のコレクタ(出力端子8、9)の間に接続され
る。それと共に、この出力端子8、9に、上述した高イ
ンピーダンス電位設定回路103のバイアス電位の出力
点y、zが接続される。
【0036】従ってこの回路において、電圧電流変換回
路102によって変換された電流iが負荷抵抗回路10
1の負荷抵抗器6に流入されるために電圧降下が起こ
り、負荷抵抗器6の両端(出力端子8、9)間に電位差
Vrlが発生する。そしてこの場合に、電位差Vrlは次の
〔数3〕の式に示すような電位となり、出力端子8、9
には、〔数4〕の各式に示すような出力電圧Vp 、Vn
が取り出される。
【0037】
【数3】
【0038】
【数4】
【0039】この〔数4〕の各式から明らかなように、
上述の回路において出力電圧Vp 、Vn から、従来の差
動増幅器で〔数1〕に示したようなRL 、I0 の項の影
響が排除される。すなわち上述の回路において、直流バ
イアス電流I0 による出力動作点の直流シフトが除去さ
れることになる。
【0040】さらに上述の回路において、負荷抵抗器6
が出力端子8、9間に接続されることによって、出力端
子8、9での負荷抵抗を共通化することができる。これ
により従来の回路で負荷抵抗器の値のばらつきによって
生じていた、出力電圧Vp 、Vn の出力動作点の直流オ
フセット等の問題を排除することができる。
【0041】従って上述の回路において、入力ダイナミ
ックレンジ、増幅利得を各々独立に設定することができ
るようになり、設計等の自由度を大幅に向上させること
ができる。これによって、出力ダイナミックレンジの最
適化、歪み、ノイズ特性等の向上を図ることができる。
【0042】また、一段当たりの最大増幅利得が拡大で
きので、歪み、ノイズ特性等の向上を図ることができる
と共に、回路全体の消費電力の低減を図ることができ
る。
【0043】さらに、負荷抵抗器が出力端子間に接続さ
れることによって、従来の回路で負荷抵抗器の値のばら
つきによって生じていた、出力電圧の出力動作点の直流
オフセット等の問題を排除することができ、特に回路を
低電圧で駆動する場合において充分なダイナミックレン
ジを確保することができる。
【0044】こうして上述の差動増幅器によれば、差動
接続された増幅回路の一対の出力端子間に負荷抵抗を接
続すると共に、上述した高インピーダンス電位設定回路
のバイアス電位の出力点を差動接続された増幅回路の一
対の出力端子間に接続することにより、増幅利得が直流
バイアス電流に無関係になり、増幅利得と入力ダイナミ
ックレンジを各々独立に設定できる。また出力動作点の
直流オフセットの発生の問題も解消することができるも
のである。
【0045】さらに図2は本発明による第2の実施例を
示し、この実施例では上述の回路内のトランジスタのp
−n極性を逆にして回路を組み替えたものである。すな
わちこの回路において、上述の図3のBに示した高イン
ピーダンス電位設定回路203の構成を用いると共に、
トランジスタのp−n極性を逆にした電圧電流変換回路
202と、負荷抵抗回路201が接続される。
【0046】従ってこの第2の実施例の回路において
も、上述の第1の実施例の回路と同様の動作が行われ、
上述と同様の作用効果を得ることができるものである。
【0047】また、上述した本発明による差動増幅器
は、例えばカラーテレビジョン受信機に用いられるAF
T回路において位相弁別器の後段に用いられる直流増幅
器として使用することができる。
【0048】すなわち例えばカラーテレビジョン受信機
に用いられるAFT回路は図4に示すように構成されて
いる。この図4において、チューナー400を構成する
高周波増幅段401からの受信信号は、混合回路402
で局部発振器403からの後述する局部発振信号と混合
されて中間周波信号が取り出される。この中間周波信号
が映像中間周波増幅回路404、映像検波回路405を
通じて後段の映像増幅回路に供給される。
【0049】一方、映像中間周波増幅回路404からは
例えば58.75MHzの映像搬送波信号が取り出され
る。そしてこの映像搬送波信号が、AFT回路410を
構成する映像搬送波増幅回路411に供給され、この増
幅回路411からの信号がリミッター412を通じてF
M検波回路413に供給される。さらにFM検波された
信号が直流増幅器414に供給され、この直流増幅され
た信号がローパスフィルタ415を通じて局部発振器4
03に供給される。
【0050】従ってこの回路において、中間周波信号の
映像搬送波信号がFM検波回路413でFM検波され
て、映像搬送波信号の周波数の変動が直流電圧の変化に
変換される。さらにこの変換された直流電圧の信号が直
流増幅器414で直流増幅されて局部発振器403に供
給される。そして上述の映像搬送波信号の周波数の変動
が除去されるように局部発振器403の局部発振信号が
制御されることによって、受信された中間周波信号の微
同調が自動的に行われるものである。
【0051】ところで上述のAFT回路410におい
て、FM検波回路413の検波出力電圧は数10mVと
非常に小さいレベルの信号である。従ってこのような小
さいレベルの信号を上述の局部発振器403の制御電圧
(AFT制御電圧)として用いるためには、一般的に上
述の直流増幅器414では、例えば40〜60dB程度
の増幅を行わなければならない。
【0052】そこでこのような直流増幅器414とし
て、上述した図1または図2に示すような差動増幅器を
用いることによって、充分な増幅利得を得ることができ
ると共に、出力ダイナミックレンジの最適化、歪み、ノ
イズ特性等の向上、設計の自由度の拡大、さらに回路全
体の消費電力の低減を図ることができ、高性能で安定な
回路を得ることができるものである。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、差動接続された増幅
回路の一対の出力端子間に負荷抵抗を接続すると共に、
上述した高インピーダンス電位設定回路のバイアス電位
の出力点を差動接続された増幅回路の一対の出力端子間
に接続することにより、増幅利得が直流バイアス電流に
無関係になり、増幅利得と入力ダイナミックレンジを各
々独立に設定でき、また出力動作点の直流オフセットの
発生の問題も解消することができるようになった。
【0054】すなわちこの発明によれば、入力ダイナミ
ックレンジ、増幅利得を各々独立に設定することができ
るようになり、設計等の自由度を大幅に向上させること
ができる。従ってこの回路において、出力ダイナミック
レンジの最適化、歪み、ノイズ特性等の向上を図ること
ができる。
【0055】またこの発明によれば、一段当たりの最大
増幅利得が拡大できので、歪み、ノイズ特性等の向上を
図ることができると共に、回路全体の消費電力の低減を
図ることができるものである。
【0056】さらに、負荷抵抗器が出力端子間に接続さ
れることによって、従来の回路で負荷抵抗器の値のばら
つきによって生じていた、出力電圧の出力動作点の直流
オフセット等の問題を排除することができ、特に回路を
低電圧で駆動する場合において充分なダイナミックレン
ジを確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による差動増幅器の第1の実施例の構成
図である。
【図2】本発明による差動増幅器の第2の実施例の構成
図である。
【図3】先に提案した高インピーダンス電位設定回路の
説明のための図である。
【図4】本発明による差動増幅器の適用されるAFT回
路の一例の構成図である。
【図5】従来の差動増幅器の構成図である。
【符号の説明】
101 負荷抵抗回路、102 電圧電流変換回路、1
03 高インピーダンス電位設定回路、1,2 差動対
を形成する一対のトランジスタ(能動素子)、3 エミ
ッタ抵抗器、4,5 電流源、6 負荷抵抗器、8,9
出力端子、30,34 コレクタ接地トランジスタ、
31,35 ベース接地トランジスタ32,33,3
6,37 電流源、38,39 一対の抵抗器、304
基準電圧源、305 電源電圧Vccの電源端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 宜弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動接続された増幅回路の一対の出力端
    子間に負荷抵抗を接続すると共に、 エミッタ接地とされる第1の増幅手段、ベース接地とさ
    れる第2の増幅手段、及び上記第1の増幅手段のエミッ
    タに接続される電流源によって構成される一対の電圧帰
    還回路と、上記一対の電圧帰還回路の上記第2の増幅手
    段のベース間が互いに接続されると共に、上記一対の電
    圧帰還回路のそれぞれの上記第1の増幅手段のエミッタ
    及び上記第2の増幅手段のベースの間に接続される一対
    の抵抗器によって構成される中点電位検出回路と、上記
    一対の電圧帰還回路の上記第1の増幅手段のエミッタに
    接続される基準電圧源とから成る高インピーダンス電位
    設定回路の上記第1の増幅手段のベースをバイアス電位
    の出力点とし、 このバイアス電位の出力点を上記差動接続された増幅回
    路の一対の出力端子間に接続することを特徴とする差動
    増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の差動増幅器において、 上記差動接続された増幅回路は、一対の能動素子のベー
    ス間に差動信号が供給され、上記一対の能動素子のエミ
    ッタ間に抵抗器が接続されると共に、上記一対の能動素
    子のエミッタにそれぞれ電流源が接続され、 上記一対の能動素子のコレクタを上記一対の出力端子と
    して上記高インピーダンス電位設定回路のバイアス電位
    の出力点を接続したことを特徴とする差動増幅器。
  3. 【請求項3】 任意の一定周期信号がFM検波回路に供
    給され、上記FM検波回路の検波信号から直流増幅器を
    通じて上記一定周期信号の周波数を制御する制御信号を
    形成する回路に対して、 上記直流増幅器に用いられることを特徴とする請求項1
    記載の差動増幅器。
JP8033979A 1996-02-21 1996-02-21 差動増幅器 Pending JPH09232886A (ja)

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JP2011097191A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Nec Engineering Ltd 全波整流回路

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