JPH09232701A - 印字方法および基板並びにプリント配線板実装構造体 - Google Patents

印字方法および基板並びにプリント配線板実装構造体

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JPH09232701A
JPH09232701A JP3777896A JP3777896A JPH09232701A JP H09232701 A JPH09232701 A JP H09232701A JP 3777896 A JP3777896 A JP 3777896A JP 3777896 A JP3777896 A JP 3777896A JP H09232701 A JPH09232701 A JP H09232701A
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pigment
ink
white ink
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JP3777896A
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Hiroshi Matahira
浩 又平
Masato Sasada
正人 佐々田
Hirotaka Takimoto
弘孝 滝本
Hideo Hatanaka
英男 畑中
Toshiyuki Ogawara
敏行 大河原
Atsushi Ikegame
厚 池亀
Motomu Otani
求 大谷
Minoru Kawabata
稔 川端
Kazuo Takai
和雄 高井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means

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  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本課題は、はんだ付け作業および洗浄作業等が
施されても密着性を確保し、しかも所望の絶縁性が得ら
れるようにしてプリント配線板等への電子部品実装位置
を示す文字、記号、線等の回路記号や配置記号等の印刷
作業を可能とした印刷方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は、インクジェット方式により光硬
化剤と金属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インク
を用いて基板面上に印字することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
の基板の表面への顔料系白インクを用いて部品実装位置
を示す文字、記号、線等の回路記号および部品配置記号
等を印刷する印刷方法及び基板並びにプリント配線板実
装構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント配線板への文字印刷方法
として、半自動文字印刷装置にスクリーン版とプリント
配線板をセットし、プリント配線板の品種ごとに製作さ
れるスクリーン版上に従来インクを供給し、その後、ス
キージをスクリーン版の上で滑らすように動作させ印刷
を行なうスクリーン印刷方法が知られている。このよう
にスクリーン印刷方法の場合、スクリーン版をプリント
配線板の品種ごとに製作する必要があり、作業性が悪い
という課題を有していた。この課題を解決するために、
特開平5−327174号公報および特開平5−269
983号公報に記載されているようにUVインクを用い
てインクジェットプリンターによってプリント配線板に
ロット番号や品番等を印字する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインクジェ
ットプリンターによる印字方法において、一般に市販さ
れている顔料系UV硬化型白インクおよび熱硬化型白イ
ンクを用いて、例えばプリント配線板へのIC、抵抗、
コンデンサ他の電子部品実装位置を示す文字、記号、線
等の回路記号及び配置記号等の印刷作業を行った場合に
は、プリント配線板製造工程においてはんだ付け作業お
よび洗浄作業等が施されるため、例えばJISC501
2(1987)に示すめっき密着特性に準拠してテープ
剥離試験を行なった結果上記描画文字等がプリント配線
板表面より剥がれてしまい、判読不可能となると共に、
上記白インクには帯電粒子が含有していることにより、
絶縁抵抗値が2MΩ〜20MΩ程度に低下し、所望の絶
縁性が得られないという課題を有していた。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
はんだ付け作業および洗浄作業等が施されても密着性を
確保し、しかも所望の絶縁性が得られるようにしてプリ
ント配線板等への電子部品実装位置を示す文字、記号、
線等の回路記号や配置記号等の印刷作業を可能とした印
刷方法を提供することにある。また本発明の他の目的
は、プリント配線板等への電子部品の高密度実装に対応
できるように電子部品実装位置を示す文字、記号、線等
の極微細な回路記号や極微細な配置記号等を印刷可能に
した印刷方法を提供することにある。また本発明の他の
目的は、プリント配線板等のそりの影響を受けることな
く、電子部品実装位置を示す文字、記号、線等の回路記
号や配置記号等を印刷可能にした印刷方法およびその装
置を提供することにある。また本発明の他の目的は、電
子部品実装位置を示す文字、記号、線等の回路記号や配
置記号等を印刷したプリント配線板等の基板およびプリ
ント配線板実装構造体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インクジェット方式により光硬化剤と金
属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて
基板面上に印字することを特徴とする印字方法である。
また本発明は、インクジェット方式により光硬化剤と金
属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて
基板面上に回路記号又は配置記号を印字し、光硬化する
ことを特徴とする印字方法である。また本発明は、イン
クジェット方式により光硬化剤と金属酸化物とを溶媒で
液状にした顔料系白インクを用いて基板面上の0.75
mm×0.75mmの領域に1文字以上の回路記号又は
配置記号を印字することを特徴とする印字方法である。
また本発明は、インクジェット方式により光硬化剤と金
属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて
基板面上の0.75mm×0.75mmの領域に1文字
以上の回路記号又は配置記号を印字し、光硬化すること
を特徴とする印字方法である。
【0006】また本発明は、インクジェット方式により
光硬化剤と金属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白イ
ンクを用いて基板面上に印字し、光硬化して絶縁性とし
て103MΩ以上を得ることを特徴とする印字方法であ
る。また本発明は、CADシステムから得られる印字情
報に基づいてインクジェットプリンターを制御し、この
制御されたインクジェットプリンターにより光硬化剤と
金属酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用い
て基板面上に印字することを特徴とする印字方法であ
る。また本発明は、基板の反りを測定手段により測定
し、この測定された基板の反りのデータに基づいてイン
クジェットプリンターを制御し、この制御されたインク
ジェットプリンターにより光硬化剤と金属酸化物とを溶
媒で液状にした顔料系白インクを用いて基板面上に印字
することを特徴とする印字方法である。
【0007】また本発明は、上記印字方法において、上
記インクジェットプリンターの制御は、インク噴射距離
であることを特徴とする。また本発明は、上記印字方法
において、上記顔料系白インクにおける金属酸化物が酸
化チタンまたは酸化アエンであることを特徴とする。ま
た本発明は、上記印字方法において、上記顔料系白イン
クにおける溶媒としてアルコール系であることを特徴と
する。また本発明は、上記印字方法において、上記顔料
系白インクにおける光硬化剤としてアクリル系樹脂であ
ることを特徴とする。また本発明は、上記印字方法にお
いて、上記顔料系白インクにおける光硬化剤としてアク
リル−ウレタン系およびアクリル−エポキシ系樹脂であ
ることを特徴とする。また本発明は、上記印字方法にお
いて、上記顔料系白インクとして微量のノニオン系安定
剤を含むことを特徴とする。また本発明は、上記印字方
法において、上記印字後ソルダーレジストを塗布してイ
ンクを保護することを特徴とする。
【0008】また本発明は、プリント配線板において回
路形成後、その表面に発色剤を混合したソルダーレジス
トを塗布し、レーザ光を利用して印字することを特徴と
する印字方法である。また本発明は、プリント配線板に
おいて回路形成後、その表面にソルダーレジストを塗布
し、その後発色剤を塗布し、レーザ光を利用して印字す
ることを特徴とする印字方法である。また本発明は、金
属酸化物の成分と光硬化剤の成分とを有する顔料系白イ
ンクで印字されたことを特徴とするプリント配線板等の
基板である。また本発明は、上記基板において、金属酸
化物の成分と光硬化剤の成分との比率が約6:1〜1:
4(最も好ましくは約2:1〜1:1.5)であること
を特徴とする。
【0009】また本発明は、金属酸化物の成分と光硬化
剤の成分とを有する顔料系白インクで印字され、この印
字が絶縁性として103MΩ以上(最も好ましくは104
MΩ以上)を有することを特徴とするプリント配線板等
の基板である。また本発明は、金属酸化物の成分と光硬
化剤の成分とを有する顔料系白インクで印字されたプリ
ント配線基板に対して電子部品を実装したことを特徴と
するプリント配線基板実装構造体である。また本発明
は、文字、記号、線等を用いた回路記号又は配置記号等
の印字情報(基板に対する印字位置情報も含む)をCA
Dシステム等の上位システムから得て、この印字情報に
基づいて制御して顔料系白インクを複数のドットにより
噴射して印字するインクジェットプリンターを備えたこ
とを特徴とする印字装置である。
【0010】また本発明は、顔料系白インクを、例えば
プリント配線板の表面にエポキシアクリルレート系の例
えばソルダーレジストが塗布されている場合に於て、密
着性を高めるために光硬化可能な一液性のアクリル系樹
脂(例えばアクリル−ウレタン系およびアクリル−エポ
キシ系樹脂)を用い、インク粒子径はインク噴射ノズル
穴径の数百分の1以下例えばノズル穴径60〜65μm
の場合、インク粒子径は0.2μm以下とし、インク自
身の分散性を向上させると共にインク粘度は3〜30c
pとし、帯電粒子の含有量を調整する。
【0011】また本発明は、スクリーン印刷に用いられ
るスクリーン版の製造方法において、版の面に熱転写材
を保護する様に乳剤を厚さが例えば100〜200μm
になる様に固着させて熱転写方式により印刷情報を作成
したことを特徴とする。
【0012】以上説明したように、本発明によれば、顔
料系白インクを基板表面に噴射して印字するため、スク
リーン版を用いる必要がなく、しかも顔料系白インクと
基板との密着性が高いことにより耐熱性および耐溶剤性
が向上して顔料系白インクの剥がれによる判読不可能と
いった事がなく、更に印字面にはんだや電極や配線等の
導体パターンが存在しても絶縁性が103MΩ以上保た
れることにより印字が回路上悪さを与えることを防止す
ることができる。
【0013】また本発明によれば、プリント配線板等の
ようにはんだや電極や配線等の導体パターンを有するま
たは有するようになる基板に対して、はんだ付け作業や
洗浄作業等に耐えうる密着性を維持し、且つ103MΩ
以上の絶縁性を確保して回路記号や配置記号等をインク
ジェットプリンタ方式で印字することができる。特に複
数ドットによるインクジェットプリンタ方式で印字する
ようにしたので、高速で印字することが可能となる。ま
た本発明によれば、プリント配線板等のようにはんだや
電極や配線等の導体パターンを有するまたは有するよう
になる基板上の微小な領域(0.75mm×0.75m
m)に、はんだ付け作業や洗浄作業等に耐えうる密着性
を維持し、且つ103MΩ以上の絶縁性を確保して回路
記号や配置記号等を1文字以上インクジェットプリンタ
方式で印字することができ、高密度実装に対応させるこ
とができる。また本発明によれば、プリント配線板等の
ようにはんだや電極や配線等の導体パターンを有するま
たは有するようになる基板に反りが発生したとしても、
はんだ付け作業や洗浄作業等に耐えうる密着性を維持
し、且つ103MΩ以上の絶縁性を確保して回路記号や
配置記号等をインクジェットプリンタ方式で均一な印字
を実現することができる。特にこの効果は微小な領域に
印字をしようとすれば、益々顕著となる。
【0014】また本発明によれば、インクジェットプリ
ンタ方式の印字ヘッド部を制御する制御装置を上位のC
ADシステムと接続して直接印字するデータの送受信を
行うように構成したので、印字文字や記号等に限定され
ることなく、基板に対してはんだ付け作業や洗浄作業等
に耐えうる密着性を維持し、且つ103MΩ以上の絶縁
性を確保して印字することができる。また本発明によれ
ば、スクリーン印刷に用いられるスクリーン版を、多大
な製作費用を要するマスクを用いずに製作することがで
き、その結果安価なスクリーン版を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。図1には、本発明に係る電子部品を
はんだ付け等により実装した被印字物であるプリント配
線板等のようにはんだや電極や配線等の導体パターンを
有する基板1に電子部品の実装位置を示す文字、記号、
線等の回路記号や配置記号等からなる種類(例えばI
C、R)や番号(例えば1、2、3、4)や枠等とプリ
ント配線板番号(例えばA1258)等を本発明に係る
インクジェットプリンターにより顔料系白インク(溶媒
としてアルコール系を約60〜92重量%(最も好まし
くは約80〜88重量%)、酸化チタン、酸化アエン等
の金属酸化物(最も好ましくは酸化チタンである。)を
約5〜20重量%(最も好ましくは約7〜10重量
%)、光硬化剤としてアクリル−ウレタン系及びアクリ
ル−エポキシ系を約3〜20重量%(最も好ましくは約
5〜10重量%)、ノニオン系安定剤を約0.1〜0.
8重量%から構成される。)を直接噴射して印字(印
刷)した状態を示す。半導体(IC)や抵抗(R)等か
らなる電子部品(図示せず)がプリント配線板1上には
んだ付け等によって接合されて実装される。そして電子
部品(図示せず)が実装される情報を示す回路記号や配
置記号(電子部品の種類や番号や枠等で示される。)と
基板(プリント配線板)番号等とが対応する個所にイン
クジェットプリンターにより顔料系白インクを直接噴射
して印字(印刷)される。次に印字されたインクを硬化
することによって完成することになる。特にプリント配
線板1において導電性を有するはんだ付け上および配線
上にも印字されるため、上記顔料系白インクにおいて約
103MΩ以上(最も好ましくは約104MΩ以上)の絶
縁抵抗値からなる絶縁性が要求される。またプリント配
線板1上に電子部品を実装してプリント配線実装構造体
を製造する際、はんだ付け作業(例えばはんだ付け温度
が約240℃〜270℃で、約1〜3秒間)と洗浄作業
(例えばアルコール系溶剤等を硬化された顔料系白イン
クの表面に5kg/cm2 前後で約5秒間吹き付ける)
等が施されるため、これらの作業によって印字された文
字等の記号が剥がれないように密着性をも確保しなけれ
ばならない。
【0016】図2には、本発明に係るプリント配線板等
のように導体パターンを有する基板に電子部品の種類や
番号や枠等と基板番号等とを顔料系白インクを直接噴射
して印字する印字システムの一実施の形態を示す概略構
成斜視図である。図3は、図2に示す印字システムの動
作を示す動作フローチャートである。まず本発明に係る
インクジェットプリンター(印字装置)を備えた印字シ
ステム(印刷システム)の構成について図2を用いて説
明する。印字システム(印刷システム)は、印字前のプ
リント配線板等の基板1を基板搬送コンベア13に移載
するための供給部10、プリント配線板等のようにはん
だ等の導体パターンを有する基板1に文字等の記号を印
字(印刷)する印字部6、印字された文字等の記号の良
否を判定する品質確認部7、印字文字等の印字記号の不
良品を排出する品質不良排出部8、印字された文字等の
記号のインクに対して光を照射することによって硬化さ
せる(光硬化剤によって金属酸化物を硬化する。)印字
硬化部9、印字硬化部9で硬化されて完成されたプリン
ト配線板等の基板1を基板搬送コンベアより排出する排
出部11より構成される。
【0017】次に動作について、図3を用いて説明す
る。まずステップS31において、印字前のプリント配
線板等の導体パターンを有する基板(以後単に基板と称
する。)1を供給部10により、基板搬送コンベア13
に供給される。次にステップS32において、基板搬送
コンベア13上に供給された基板1は印字部6に搬送さ
れ、印字部6において供給された基板1の反り状態が測
定される。そしてステップS33において、ステップS
32における測定結果の反り状態に合わせて印字部6に
おける印字条件が設定され、印字部6において基板1に
対して文字等の記号が印字される。次に印字された基板
1は、品質確認部7に搬送され、ステップS34におい
て印字された文字等の記号の良否が判定される。次に品
質不良排出部8に搬送された基板1の内、品質確認部7
において判定された不良品のみ、ステップS36により
基板搬送コンベア13から排出される。品質確認部7で
良品となった基板1’については、印字硬化部9に搬送
され、ステップS35において印字硬化部9により印字
文字等の印字記号のインクに対して光を照射することに
よって硬化される(光硬化剤によって金属酸化物を硬化
する。)。インクが硬化された良品の基板1’は、ステ
ップS37において排出部11により基板搬送コンベア
13より排出される。以上の一連の動作が繰り返され
て、各基板に対して電子部品が実装される情報を示す回
路記号や配置記号と基板(プリント配線板)番号等とが
印字されることになる。
【0018】図4は、印字部6における一実施の形態の
概略構成を示す斜視図である。図5および図6には、印
字部6におけるプリント配線板からなる基板1の位置決
めから排出までの動作フローと連続的に反り測定結果に
応じて印字ヘッド部2を追従するための反り測定フロー
とを示す。また図7および図8には印字部6の印字動作
を示す。印字部6は、基板1を搬送、位置決めするため
の搬送コンベア13と、基板1を当接して止め、その後
後退する上下に移動するストッパー60と、基板の幅方
向に前後して基板1を位置決めする基板位置決め部12
と、基板1へ文字印字等の記号印字を行なう印字ヘッド
部2と、基板1の反りを測定するための反り測定センサ
4と、印字ヘッド部2へインクを供給するためのインク
供給部(インクカートリッジ)5と、また印字ヘッド部
2及び反り測定センサ4を移動するためのX軸駆動部6
1、Y軸駆動部62、Z軸駆動部63と印字ヘッド部2
の角度を制御するθ軸駆動部64と、電子部品を基板1
へ実装する設計データ(電子部品の実装位置を示す文
字、記号、線等の回路記号や配置記号等と基板番号等の
印字位置も含むCADデータ)を上位システム(ホスト
コンピュータ)66から提供されて上記各部を制御する
制御装置65とから構成される。印字部6の印字動作
は、先ずステップS51において搬送コンベア13によ
って搬送されてきた基板1をストッパー60に当接させ
て止め、基板位置決め部12を前進させることによって
基板1を対向するガイドに押し当てることによって位置
決めさせる。次にステップS52において、基板1に形
成された基準マークまたは基準穴を例えば光学的に検出
し(図示せず)、この検出された座標を原点位置として
制御装置65は原点出しを行う。次にステップS53に
おいて、制御装置65は、上位システム(ホストコンピ
ュータ)66から提供された設計データによる印字情報
(印字データ)67を読み込む。
【0019】次にステップS54において、制御装置6
5は印字動作のスタートに入る。次にステップS55に
おいて、制御装置65は上位システム66から提供され
た設計データによる印字情報(印字データ)67と原点
出しされた情報とに基づいてX軸駆動部61およびY軸
駆動部62を駆動制御して印字ヘッド部2および反り測
定センサ4を移動してまず図7(a)に示す如く反り測
定センサ4を印字位置に位置付ける。次にステップS5
6において、反り測定センサ4による基板の印字される
面のそりの測定が開始される。次に図6に示すステップ
S57aにおいて、反り測定センサ4による反り量セン
シングが行われて制御装置65に送信される。次にステ
ップS57bにおいて、制御装置65に内蔵されたCP
Uは、反り測定センサ4でセンシングされた反り測定量
から印字ヘッド部2の先端から基板1の表面までの距離
が所望の距離になるように印字ヘッド部2の上下移動量
を演算して求める。即ち、ステップS57は、ステップ
S57aとステップS57bとで構成され、制御装置6
5に内蔵されたCPUには、反り測定センサ4でセンシ
ングされた反り測定量等がフィードバックされ、印字ヘ
ッド部2の上下移動量(上下制御量)が算出される。次
にステップS58において、制御装置65は、まず図7
(b)に示す如くX軸駆動部61およびY軸駆動部62
を駆動制御して、印字ヘッド部2を印字位置へ移動して
位置決めし、その後算出された印字ヘッド部2の上下移
動量(上下制御量)に基づいてZ軸駆動部63を駆動制
御して図7(c)に示す如く印字ヘッド部2の先端から
基板1の表面までの距離が所望の距離になるように印字
ヘッド2を位置付ける。即ち、反り測定が完了した印字
位置へ印字ヘッド部2がX軸駆動部61により移動し、
反り量により変化する印字高さの補正値を演算し、Z軸
駆動部63により印字ヘッド部2の高さ補正を行なう。
次にステップS59において、図7(d)に示す如く本
発明に係る顔料系白インク(溶媒としてアルコール系を
約60〜92重量%(最も好ましくは約80〜88重量
%)、酸化チタン、酸化アエン等の金属酸化物を約5〜
20重量%(最も好ましくは約7〜10重量%)、光硬
化剤としてアクリル−ウレタン系及びアクリル−エポキ
シ系を約3〜20重量%(最も好ましくは約5〜10重
量%)、ノニオン系安定剤を約0.1〜0.8重量%か
ら構成され、帯電性を有し、且つ光硬化した際約103
MΩ以上(最も好ましくは約104MΩ以上)の絶縁抵
抗値からなる絶縁性が得られ、基板1上に電子部品を実
装してプリント配線実装構造体を製造する際、はんだ付
け作業(例えばはんだ付け温度が約240℃〜270℃
で、約1〜3秒間)と洗浄作業(例えばアルコール系溶
剤等を硬化された顔料系白インクの表面に5kg/cm
2 前後で約5秒間吹き付ける)等が施されるため、これ
らの作業によって印字された文字等の記号が剥がれない
ように密着性をも確保し得るものである。)を直接噴射
して(複数ドット飛翔(吐出)させて)文字、記号、線
等を用いた回路記号や配置記号等を印字する。そして、
印字硬化部9により印字文字等の印字記号のインクに対
して光を照射することによって硬化される(光硬化剤に
よって金属酸化物を硬化する。)。その結果、金属酸化
物(最も好ましくは酸化チタン)の成分と光硬化剤の成
分との比率が約6:1〜1:4(最も好ましくは約2:
1〜1:1.5)である硬化された顔料系白インクで印
字されたプリント配線板等の基板を得ることができる。
また金属酸化物の成分と光硬化剤の成分とを有する顔料
系白インクで印字され、この印字が絶縁性として103
MΩ以上(最も好ましくは104MΩ以上)を有するプ
リント配線板等の基板または該基板に対して電子部品を
実装したプリント配線基板実装構造体を得ることができ
る。
【0020】以下、一連の動作を上位システム66から
得られる印字情報に基づいて連続的に繰返し(図8
(a)〜(d))、印字ヘッド部2は基板(プリント配
線板)1の反りに追従しながら印字を行なう。次に印字
時における基板1と印字ヘッド部2とのギャップを保つ
方法の他の実施の形態について説明する。図9はこの他
の実施の形態の概略構成を示し、図10はその動作順序
を示す動作フローを示す。この実施の形態の構成は、搬
送され位置決めされた基板1の上方に、格子状に反り測
定センサ4を配し、基板(プリント配線板)1との高さ
を測定する。ステップS101においてスタートとな
り、ステップS102において搬送コンベア13により
基板(プリント配線板)1が搬送される。ステップS1
03において図5に示すステップS51、52と同様に
搬送されてきた基板1は位置決めされる。次にステップ
S104において格子状に配置された複数の反り測定セ
ンサ4によって基板1の格子状の複数点についての高さ
測定が行われ、ステップS105において制御装置65
は測定された値から基板(プリント配線板)1の全体の
うねりを推定し、印字ヘッド部2の高さを制御するデー
タを生成する。そしてステップS106において制御装
置65は、生成された制御データに基づいて印字ヘッド
部2のZ軸駆動部63を制御することにより、うねりや
反りのある基板1に対しても対応することができる。
【0021】次に反り測定の他の実施の形態について説
明する。図11は、反り測定の他の実施の形態を示す斜
視図である。図12は、この動作順序を示す動作フロー
を示す図である。この即ち、図4に示す実施の形態と異
なるところは、前記の実施の形態の如く反り測定センサ
4を基板1の上面に具備して反りを測定するのではな
く、駆動系114によってX方向に移動する上下シリン
ダ112の出力に設置された反り測定センサA110と
駆動系115によってX方向に移動する上下シリンダ1
13の出力に設置された反り測定センサB101を基板
1の横方向に具備し、基板1の端面の反りを測定するも
のである。基板1は、搬送コンベア13と基板位置決め
部12の間で挾むため、基板1の反りは、図11の様に
Y方向には発生せず、X方向に発生するので、X方向の
端面の反りを測定すれば基板1全体の反りを測定したこ
とになる。この方式では、X方向に移動する反り測定セ
ンサA110と反り測定センサB111との各々により
基板1の横方向で反りを測定するため、測定精度が良
い。そしてこれらの動作について図12に従って説明す
る。ステップS121はスタートである。ステップS1
22において、図5に示すステップS51、52と同様
に各基板1が搬送コンベア13上でストッパ60に当
り、基板位置決め部12により位置決めし、まずストッ
パ60が反り測定センサA110と反り測定センサB1
11の邪魔にならない様に、ストッパ60をストッパ上
下シリンダ(図示せず)により下降させる。次にステッ
プS123において、反り測定センサA110と反り測
定センサB111の各々が、基板1の反りを測定するた
めに、上下シリンダA112及び上下シリンダB113
により上昇する。次にステップS124において、X軸
駆動部61とY軸駆動部62を駆動して基板1の印字位
置まで移動させ、駆動系A114と駆動系B115との
各々を駆動することにより反り測定センサA110と反
り測定センサB111とをX方向に移動させる。次にス
テップS125により反り測定が開始され、ステップS
126において反り測定センサA110と反り測定セン
サB101により、基板の両端の反り量をX座標(X方
向の位置)に対応させてセンシングし、測定する。次に
ステップS127において図6に示すステップS57b
と同様に制御装置65内のCPUは測定された反り測定
量により印字ヘッド部2の上下移動量を演算し、ステッ
プS128において図6に示すステップS58と同様に
Z軸駆動部63を駆動制御して印字ヘッド部2を上下方
向に移動制御し、ステップS129において図6に示す
ステップS59と同様に印字を行なう。ステップS13
0においてこの動作を繰り返すことにより、電子部品が
実装された所定の位置に順次回路記号や配置記号等が印
字され、ステップS131において終了となる。印字終
了後、反り測定センサA110と反り測定センサB11
1を、上下シリンダA112及び上下シリンダB113
により下降させ、基板位置決め部12を開放して、基板
1を排出する。
【0022】次に、本発明に係る両面同時文字印字方法
の実施の形態である構成と動作を図13および図14を
用いて説明する。図14は、両面同時文字印字方法にお
ける動作フローチャートの一実施の形態を示したもので
ある。装置ベース145に設置した搬送コンベア13よ
り水平状態で送られてくる基板1の端部を挿入ガイドで
きる位置に把持ガイド141が装置ベース145に回転
シリンダ144で90°方向に回転できる構造で設置さ
れている、また、把持ガイド141には、把持シリンダ
143で基板1の端部を押しつける方向に移動できる構
造で把持ブロック142が取り付けられている。更に、
コンベア送り方向で把持ガイド141を挟んで前後に印
字ヘッド部(A)130、印字ヘッド部(B)135が
Z方向移動モータ(A)132、Z方向移動モータ
(B)137、X方向移動モータ(A)133、X方向
移動モータ(B)138、Y方向移動モータ(A)13
4Y方向移動モータ(B)139によりその各々で垂直
平面方向で移動できる構造で装置ベース145に固定さ
れている。また、印字ヘッド部(A)130には反り測
定センサ(A)131が、印字ヘッド部(B)135に
は反り測定センサ(B)136が各々取り付けられてい
る。
【0023】動作は、制御装置65によって制御され
る。基板1はステップS141によって搬送コンベア1
3より水平状態で送られて供給され、ステップS142
において位置決めされる。位置決めされた基板1の端部
を把持ガイド141で挿入ガイドし把持シリンダ143
で把持ブロック142を押しつけ基板1を位置決め把持
する(ステップS142)。次に回転シリンダ144を
動作して把持ガイド141を90°回転させて基板1を
垂直状態にする(ステップS144)。ステップS14
5において反りの測定および印字がスタートする。この
状態で印字ヘッド部(A)130を最初の印字位置まで
移動させる(ステップS146)。次に反り測定センサ
(A)131により基板1までの距離を測定し(ステッ
プS147)、ステップS148による比較演算によっ
てZ方向の移動量を算出し、その結果からZ方向移動モ
ータ(A)132を駆動して印字ヘッド部(A)130
を最適位置に移動させ(ステップS149)、ステップ
S150において印刷開始か否かを判断し、YESの場
合ステップS151において印字を実行する。ステップ
S152において印字終了か否かを判断し、NOの場合
にはステップS146からステップ151まで繰り返さ
れて印字が行われる。この際、反り測定センサ(A)1
31により常に印字ヘッド部(A)130を最適位置に
移動保たせながらX方向、Y方向を移動し、印字するも
のである。また、印字ヘッド部(B)135についても
印字ヘッド部(A)130と同様の動作を同時並行で独
立した内容で行わせることで基板1の両面同時文字印字
を実現することができる。
【0024】ステップS152においてYESとなった
場合にはステップS153において印字ヘッドの原点戻
りが行われる。そしてステップS154において回転シ
リンダ144を動作して把持ガイド141を90°回転
させて戻し、基板1を水平状態にする。ステップS15
5において基板は把持ブロック142から開放され、ス
テップS156において印字された基板1’が排出され
る。ステップS157は終了を示す。
【0025】次に本発明に係る顔料系白インク(溶媒と
してアルコール系を約60〜92重量%(最も好ましく
は約80〜88重量%)、酸化チタン、酸化アエン等の
金属酸化物(最も好ましくは酸化チタンである。)を約
5〜20重量%(最も好ましくは約7〜10重量%)、
光硬化剤としてアクリル−ウレタン系及びアクリル−エ
ポキシ系を約3〜20重量%(最も好ましくは約5〜1
0重量%)、ノニオン系安定剤を約0.1〜0.8重量
%から構成される。)を用いてインクジェットプリンタ
ーを構成する印字ヘッド部2によって印字する具体的構
成について図15を用いて説明する。即ち、印字ヘッド
部2には、複数のドットを用いて高速で印字できるよう
に図15に示すような複数のインク吐出穴171があけ
られている。インクカートリッジ(インク供給部)5内
には、予め注入された顔料系白インクがはいっており、
顔料系白インクがインク供給パイプ172内を通り印字
ヘッド部2に送られる。印字ヘッド部2にある程度顔料
系白インクが溜った後、印字ヘッド部2が動作を開始
し、回路記号や配置記号のパターンに従って印字ヘッド
部2の走査にあわせて複数のインク吐出穴171からな
るインク吐出穴群から顔料系白インク3を噴射して(複
数ドット飛翔(吐出)させて)吐出させ、JIS Z
1522以上の密着力を持つ、回路記号や配置記号等を
高速で印字する。基板に印字された顔料系白インクの密
着性については、例えばプリント配線板を製造する際に
行われるはんだ付け作業(例えば、はんだ付け温度24
0℃〜270℃で約1〜3秒間)および洗浄作業(例え
ば、アルコール系溶剤等をインク表面に5kg/cm2
前後で約5秒間吹き付ける)に対して、例えばJISC
5012(1987)に示すめっき密着特性に準拠して
テープ剥離試験を行なった結果、印字された文字等が基
板の表面より剥がれることがないことが確認できた。
【0026】また上記顔料系白インクを用いてインクジ
ェットプリンターを構成する印字ヘッド部2で印字した
ところ、0.75mm×0.75mm内に図1に示すよ
うな文字を1文字から約3文字程度(約0.25mm×
0.25mm内に1文字)まで識別出来るように印字す
ることが可能となり、その結果高密度実装に対応させる
ことが可能となる。特に約3文字程度まで印字できるの
で、超高密度実装に適用することが可能と成る。また上
記の如く、インク吐出穴群から顔料系白インク3を噴射
して(複数ドット飛翔(吐出)させて)吐出させて回路
記号や配置記号等を印字するため、非常に高速で印字す
ることができる。
【0027】図16は、本発明に係る顔料系白インク
(溶媒としてアルコール系を約60〜92重量%(最も
好ましくは約80〜88重量%)、酸化チタン、酸化ア
エン等の金属酸化物(最も好ましくは酸化チタン)を約
5〜20重量%(最も好ましくは約7〜10重量%)、
光硬化剤としてアクリル−ウレタン系及びアクリル−エ
ポキシ系を約3〜20重量%(最も好ましくは約5〜1
0重量%)、ノニオン系安定剤を約0.1〜0.8重量
%から構成される。)を絶縁特性を評価するための測定
装置の一例を示したものである。その構成は、絶縁抵抗
用測定テスタ本体150、上記テスタ150に接続され
たプローブa151、同様に上記テスタ150に接続さ
れたプローブb152、上記白インクの特性を評価する
ための検査基板153、上記検査基板153の表面に形
成された櫛型パターン154より構成され、上記櫛型銅
パターン154は、図17に示すように、パターン幅a
=0.2〜0.4mm、パターン間隔b=0.13〜
0.4mmで構成されている。本測定装置を用いて、上
記銅パターン154上に、例えば帯電制御方式のインク
ジェットプリンターに用いる一般に市販されている顔料
系UV硬化型白インクおよび熱硬化型白インクを全面に
塗布し、上記測定テスタ150にDC100Vを印加し
て抵抗値を測定すると、絶縁抵抗値が2MΩ〜20MΩ
程度に低下し、絶縁性に問題があったが、本発明に係る
上記顔料系白インクを上記銅パターン154上に全面塗
布し、同様に上記測定テスタ150で測定すると、絶縁
抵抗値は約103MΩ以上(最も好ましい成分の場合に
は約20×104MΩ以上)となる。これより、本発明
に係る上記顔料系白インクは従来のスクリーン印字に用
いる熱硬化性白インク(上記と同様の測定をした場合の
絶縁抵抗値104MΩ以上)と同等もしくは、それ以上
の絶縁性を持ち、十分に実用可能である。
【0028】また本発明は、プリント配線板において回
路形成後、その表面に発色剤を混合したソルダーレジス
トを塗布し、レーザ光を利用して印字することにある。
また本発明は、プリント配線板において回路形成後、そ
の表面にソルダーレジストを塗布し、その後発色剤を塗
布し、レーザ光を利用して印字することにある。
【0029】次に本発明の一実施の形態である熱転写に
よるスクリーン版の製版方法について図18から図20
を用いて説明する。図18は熱転写式スクリーン製版方
法の原理図である。図19は従来のスクリーン版(1)
201の断面、図20は本発明に係る一次試作における
スクリーン版(2)202の断面、図21は本発明に係
る二次試作におけるスクリーン版(3)203の断面で
ある。まず図18により、本発明に係る熱転写式スクリ
ーン製版方法の原理を説明する。図18において、基板
1表面に印字される印字文字(図示せず)の形状が刻み
込まれるフィルム240が、スクリーン241(シルク
が紗張りされたもの)がスクリーン枠242に枠張りさ
れたスクリーン版(3)203の上に重ねられて固定さ
れている。スクリーン版(3)203の上に重ねられた
フィルム240上面を走査しながら、ガーバデータ等か
ら得られる画像情報をフィルム240に刻み込むサーマ
ルヘッド243により、基板1(図示せず)表面に印字
される印字文字の型が直接描画される。図19により、
従来のスクリーン版(1)201の製版方法を説明す
る。紗(1)244及び紗(2)245を縦横に配し、
格子状となって形成されたスクリーン241に、U/V
硬化型の感光剤246を塗布し、基板1表面に印字され
る印字文字(図示せず)の形状を型取ったマスク(図示
せず)を重ね合わせ、焼付け露光により、基板1表面に
印字される印字文字部247のみの感光剤246が硬化
せず、洗浄することにより、硬化しなかった感光剤24
6だけが洗い流されて、製版が完了する。本方法では、
基板1の種類に対応するマスク数が必要であり、多大な
製作費用を要する。
【0030】次に図20により、本発明に係る一次試作
したスクリーン版(2)201の製版方法を説明する。
図20(a)は製版前のスクリーン版(2)201の断
面を、図20(b)は製版後のスクリーン版(2)20
1の断面をそれぞれ表わしている。図20(a)の如
く、紗(1)244及び紗(2)245を縦横に配し、
格子状となって形成されたスクリーン241と基板1表
面に印字される印字文字(図示せず)の形状が刻み込ま
れるフィルム240とを接着剤248にて接合し、ガー
バデータ等から得られる画像情報をフィルム240に刻
み込むサーマルヘッド243により、基板1表面に印字
される印字文字部247を形成する。しかし、本スクリ
ーン版(2)202は強度面において問題があり、強度
面の改善として、製版されたスクリーン版(3)203
に感光剤246を塗布、硬化させて補強した(図2
1)。本方法では、多大な製作費用を要するマスクを製
作する必要がないため、経済的に有利である。
【0031】そして図21に示すように製作されたスク
リーン版(3)203と基板1とを図22(a)に示す
文字印刷装置261にセットし、図22(b)(c)に
示すようにスクリーン版(3)203上に熱硬化性白イ
ンクを供給し、その後スキージ263をスクリーン版
(3)203の上で滑らすことによって動作させて印刷
を行う。即ち、スクリーン印刷に用いられるスクリーン
版の製造方法において、版の面に熱転写材を保護する様
に乳剤を厚さが例えば100〜200μmになる様に固
着させて熱転写方式により印刷情報を作成したことにあ
る。以上説明したように熱転写方式により製作したスク
リーン版では、複数回のアルコール系洗浄剤による洗浄
作業(例えば上記洗浄剤に浸積1分、その後超音波約3
0KHzで1分を1サイクルとして2サイクル)に対し
て耐えることが可能と成った。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、プリント配線板等のよ
うにはんだや電極や配線等の導体パターンを有するまた
は有するようになる基板に対して、はんだ付け作業や洗
浄作業等に耐えうる密着性を維持し、且つ103MΩ以
上の絶縁性を確保して回路記号や配置記号等をインクジ
ェットプリンタ方式で印字することができる効果を奏す
る。また本発明によれば、プリント配線板等のようには
んだや電極や配線等の導体パターンを有するまたは有す
るようになる基板上の微小な領域(0.75mm×0.
75mm)に、はんだ付け作業や洗浄作業等に耐えうる
密着性を維持し、且つ103MΩ以上の絶縁性を確保し
て回路記号や配置記号等を1文字以上インクジェットプ
リンタ方式で印字することができ、高密度実装に対応さ
せることができる効果を奏する。また本発明によれば、
プリント配線板等のようにはんだや電極や配線等の導体
パターンを有するまたは有するようになる基板に反りが
発生したとしても、はんだ付け作業や洗浄作業等に耐え
うる密着性を維持し、且つ103MΩ以上の絶縁性を確
保して回路記号や配置記号等をインクジェットプリンタ
方式で均一な印字を実現することができる効果を奏す
る。特にこの効果は微小な領域に印字をしようとすれ
ば、益々顕著となる。
【0033】また本発明によれば、インクジェットプリ
ンタ方式の印字ヘッド部を制御する制御装置を上位のC
ADシステムと接続して直接印字するデータの送受信を
行うように構成したので、印字文字や記号等に限定され
ることなく、基板に対してはんだ付け作業や洗浄作業等
に耐えうる密着性を維持し、且つ103MΩ以上の絶縁
性を確保して印字することができる効果を奏する。また
本発明によれば、スクリーン印刷に用いられるスクリー
ン版を、多大な製作費用を要するマスクを用いずに製作
することができ、その結果安価なスクリーン版を得るこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被印字物である電子部品等が実装
されるプリント配線板に対して回路記号や配置記号や基
板番号を印字した結果を誇張して示す斜視図である。
【図2】本発明に係るプリント配線板へ文字を直接印字
するインクジェット方式の印字装置(システム)の一実
施の形態を示す概要斜視図である。
【図3】図2に示す印字装置の動作順序を示す動作フロ
ーチャートである。
【図4】図2に示す印刷部の一実施の形態を示す概要斜
視図である。
【図5】図4に示す印刷部における動作順序を示す動作
フローチャートである。
【図6】図5に示す動作フローチャートにおける一部分
を具体的に示した動作フローチャートである。
【図7】印字ヘッド部による繰り返される印字動作の最
初の部分を示す正面図である。
【図8】印字ヘッド部による繰り返される印字動作の後
の部分を示す正面図である。
【図9】反り測定の他の実施の形態を説明するための図
である。
【図10】図9に示す実施の形態に対応した印刷部にお
ける動作順序を示す動作フローチャートである。
【図11】反り測定の更に他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図12】図11に示す実施の形態に対応した印刷部に
おける動作順序を示す動作フローチャートである。
【図13】基板の両面にインクジェット方式で印字する
場合における文字印刷部の一実施の形態を示す斜視図で
ある。
【図14】図13に示す実施の形態に対応した印刷部に
おける動作順序を示す動作フローチャートである。
【図15】本発明に係るインクジェット方式で印字する
印字ヘッド部を拡大して示した斜視図である。
【図16】本発明に係る印字された顔料白色インクの絶
縁特性を評価するための測定装置の一例を示した図であ
る。
【図17】図16に示す測定装置で絶縁特性を評価する
櫛型パターンを示す図である。
【図18】本発明に係る熱転写方式によるスクリーン版
の製造方法を示す原理図である。
【図19】従来のスクリーン版を示す図である。
【図20】本発明に係る1次試作スクリーン版を示す図
である。
【図21】本発明に係る2次試作スクリーン版を示す図
である。
【図22】本発明に係るスクリーン版を用いてプリント
配線板に対してスクリーン印刷することを説明するため
の図である。
【符号の説明】
1、1’…基板(プリント配線板)、2…印字ヘッド
部、3…顔料白インク 4…反り測定センサ、5…インク供給部(インクカート
リッジ) 6…印刷部、7…品質確認部、8…品質不良排出部、9
…印字硬化部 10…供給部、11…排出部、12…基板位置決め部、
13…搬送コンベア 60…ストッパー、61…X軸駆動部、62…Y軸駆動
部、63…Z軸駆動部 64…θ軸駆動部、65…制御装置、66…上位システ
ム 110…反り測定センサA、111…反り測定センサB 112…上下シリンダA、113…上下シリンダB 130…印字ヘッド部(A)、131…反り測定センサ
(A) 135…印字ヘッド部(B),136…反り測定センサ
(B) 141…把持ガイド、142…把持ブロック、143…
把持シリンダ 202…1次試作スクリーン版、203…2次試作スク
リーン版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 英男 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 大河原 敏行 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 池亀 厚 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 大谷 求 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 川端 稔 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 高井 和雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット方式により光硬化剤と金属
    酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基
    板面上に印字することを特徴とする印字方法。
  2. 【請求項2】インクジェット方式により光硬化剤と金属
    酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基
    板面上に回路記号又は配置記号を印字し、光硬化するこ
    とを特徴とする印字方法。
  3. 【請求項3】インクジェット方式により光硬化剤と金属
    酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基
    板面上の0.75mm×0.75mmの領域に1文字以
    上の回路記号又は配置記号を印字することを特徴とする
    印字方法。
  4. 【請求項4】インクジェット方式により光硬化剤と金属
    酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基
    板面上の0.75mm×0.75mmの領域に1文字以
    上の回路記号又は配置記号を印字し、光硬化することを
    特徴とする印字方法。
  5. 【請求項5】インクジェット方式により光硬化剤と金属
    酸化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基
    板面上に印字し、光硬化して絶縁性として103MΩ以
    上を得ることを特徴とする印字方法。
  6. 【請求項6】CADシステムから得られる印字情報に基
    づいてインクジェットプリンターを制御し、この制御さ
    れたインクジェットプリンターにより光硬化剤と金属酸
    化物とを溶媒で液状にした顔料系白インクを用いて基板
    面上に印字することを特徴とする印字方法。
  7. 【請求項7】基板の反りを測定手段により測定し、この
    測定された基板の反りのデータに基づいてインクジェッ
    トプリンターを制御し、この制御されたインクジェット
    プリンターにより光硬化剤と金属酸化物とを溶媒で液状
    にした顔料系白インクを用いて基板面上に印字すること
    を特徴とする印字方法。
  8. 【請求項8】上記インクジェットプリンターの制御は、
    インク噴射距離であることを特徴とする請求項7記載の
    印字方法。
  9. 【請求項9】上記顔料系白インクにおける金属酸化物が
    酸化チタンまたは酸化アエンであることを特徴とする請
    求項1または2または3または4または5または6また
    は7記載の印字方法。
  10. 【請求項10】上記印字後ソルダーレジストを塗布する
    ことを特徴とする請求項1または2または3または4ま
    たは5または6または7記載の印字方法。
  11. 【請求項11】プリント配線板において回路形成後、そ
    の表面に発色剤を混合したソルダーレジストを塗布し、
    レーザ光を利用して印字することを特徴とする印字方
    法。
  12. 【請求項12】プリント配線板において回路形成後、そ
    の表面にソルダーレジストを塗布し、その後発色剤を塗
    布し、レーザ光を利用して印字することを特徴とする印
    字方法。
  13. 【請求項13】金属酸化物の成分と光硬化剤の成分とを
    有する顔料系白インクで印字されたことを特徴とする基
    板。
  14. 【請求項14】金属酸化物の成分と光硬化剤の成分とを
    有する顔料系白インクで印字され、この印字が絶縁性と
    して103MΩ以上を有することを特徴とする基板。
  15. 【請求項15】金属酸化物の成分と光硬化剤の成分とを
    有する顔料系白インクで印字されたプリント配線板に対
    して電子部品を実装したことを特徴とするプリント配線
    板実装構造体。
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JP (1) JPH09232701A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100429851B1 (ko) * 2001-05-07 2004-05-03 김수경 미립자 금속도전잉크 및 그 제조방법
KR100482757B1 (ko) * 2002-10-11 2005-04-14 (주)브레인유니온시스템 다기능 액상물질의 도포제어장치 및 그 제어방법
JP2009056657A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷装置

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