JPH09232312A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09232312A
JPH09232312A JP3948796A JP3948796A JPH09232312A JP H09232312 A JPH09232312 A JP H09232312A JP 3948796 A JP3948796 A JP 3948796A JP 3948796 A JP3948796 A JP 3948796A JP H09232312 A JPH09232312 A JP H09232312A
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JP
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film
copper
wiring layer
conductive
silicon oxide
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JP3948796A
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Mitsuteru Mushiga
満輝 虫賀
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】銅を配線材料とした多層配線を有する半導体装
置の製造方法に関し、配線層間の寄生容量を低減し、銅
のエッチング生成物による配線層間の短絡を防止する。 【解決手段】基体31上の第1の絶縁膜32に凹部34
を形成する工程と、凹部34に銅膜35aを埋め込む工
程と、銅膜35aの表面に第1の導電膜36を選択的に
成長する工程と、第1の導電膜36を被覆して第2の絶
縁膜37を形成する工程と、第2の絶縁膜37を選択的
にエッチングして第1の導電膜36上に第2の絶縁膜3
7の開口38a,38bを形成する工程と、開口38
a,38bに第2の導電膜を埋め込み、第1の導電膜3
6と接触させる工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは、銅を配線材料とした
多層配線を有する半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高密度化に伴い、素子間等
を接続する配線層の微細化が図られ、また、配線層が形
成された半導体基板表面の平坦化が図られている。この
ため、配線材料としてAl等よりも抵抗率が小さい銅が
配線材料として用いられ、かつ配線層が形成された半導
体基板の表面はCMP(chemical mechanical polishin
g )法により研磨され、配線層による表面の凹凸が均さ
れる。
【0003】図6(a)〜(d),図7(a)〜(d)
は、従来例の銅配線層の形成方法について説明する断面
図である。まず、図6(a)に示すように、半導体基板
上に下地絶縁膜が形成されてなる基体1上にシリコン酸
化膜2を形成した後、シリコン酸化膜2をパターニング
して銅配線層を埋め込むための凹部を形成する。続い
て、凹部を被覆して下地絶縁膜等と銅との密着性を改善
し、かつシリコン酸化膜2中への銅の拡散を防止するた
め、窒化チタンや窒化タングステン等からなる導電性を
有する拡散阻止膜3を形成する。
【0004】次いで、図6(b)に示すように、拡散阻
止膜3上に銅膜4を形成する。次に、図6(c)に示す
ように、リフローやフォースフィルなどによって銅膜4
を流動化させて凹部に銅膜4を確実に埋め込むととも
に、研磨し易いように、表面を平坦化する。次いで、図
6(d)に示すように、CMP法によってシリコン酸化
膜2の表面まで銅膜4を研磨し、拡散阻止膜3aを介し
て銅膜4aを凹部に埋め込むとともに、基体表面を平坦
化する。これにより、銅膜4aの第1の配線層が形成さ
れる。
【0005】次に、図7(a)に示すように、シリコン
酸化膜2及び第1の配線層4a上にシリコン窒化膜5と
シリコン酸化膜6を形成する。シリコン窒化膜5は銅の
シリコン酸化膜6への拡散を防止する。次いで、図7
(b)に示すように、不図示のレジストマスクに基づい
て、シリコン酸化膜6及びシリコン窒化膜5をドライエ
ッチングして、第1の配線層4a上のシリコン酸化膜6
及びシリコン窒化膜5に開口7a,7bを形成する。こ
れにより、開口7a,7bの底部に銅膜4aを露出させ
る。
【0006】次に、図7(c)に示すように、開口7
a,7b内にそれぞれ拡散阻止膜8a,8bを介在させ
て銅膜9a,9bを埋め込む。これにより、第1の配線
層4aとそれぞれ接続する銅膜9a,9bからなる第2
の配線層が形成される。銅膜9a,9bを埋め込むとき
に同時に表面が平坦化される。次いで、図7(d)に示
すように、絶縁膜10を形成した後、絶縁膜10をパタ
ーニングして開口を形成し、第2の配線層9a,9bを
露出させる。続いて、この開口内にそれぞれ拡散阻止膜
11a,11bを介在させて銅膜12a,12bを埋め
込む。これにより、第2の配線層9a,9bとそれぞれ
接続する銅膜12a,12bからなる第3の配線層が形
成される。このときも表面は平坦化されている。
【0007】また、上記と異なる構造を有する多層の銅
配線層が形成されることもある。即ち、銅配線層は絶縁
膜中に埋め込まれないで、絶縁膜上に突出して形成され
る場合である。この場合、図8に示すように、拡散阻止
膜22、銅膜23、拡散阻止膜24を順に積層した後、
パターニングして、窒化チタン膜等からなる拡散阻止膜
22,24により上下表面が挟まれた第1の銅配線層2
3を形成する。続いて、第1の銅配線層23の側面から
の銅の拡散を防止するため、これらをシリコン窒化膜2
5により被覆する。
【0008】その後、銅配線層23と接続する第2の銅
配線層28a,28bと、第2の銅配線層28a,28
bとそれぞれ接続する第3の銅配線層31とがシリコン
酸化膜26,29の開口内に埋め込まれて形成される。
このときにも、第2の銅配線層28a,28b及び第3
の銅配線層31とシリコン酸化膜26,29との間には
拡散阻止膜27a,27b及び30を介在させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(d)及び図8に示すように、シリコン酸化膜6,26
中の銅の拡散を防止すべくシリコン窒化膜5,25を用
いている。シリコン窒化膜5,25はシリコン酸化膜
6,26と比べて誘電率が大きいため、配線層間の寄生
容量が大きくなるという問題がある。
【0010】また、図7(b)の開口を形成する工程に
おいて、開口7a,7bの形成の最終段階でシリコン窒
化膜5が除去された後、露出した銅膜4aがエッチング
ガスに曝されてエッチングされ、図9に示すように、銅
のエッチング生成物が開口7a,7bの側壁やその周辺
部のシリコン酸化膜6上に付着する。このため、その後
の加熱処理により銅がシリコン酸化膜6中を拡散し、隣
接する配線層同士が短絡してしまうという問題がある。
【0011】更に、図6(d)の研磨の工程において、
図10(a)や図10(b)に示すように、配線層4c
の露出面積が広い場所や配線層4e〜4gの密度の高い
場所で、銅膜やシリコン酸化膜2がともに周辺部よりも
余計に研磨されて凹んでしまう。これらはそれぞれ所謂
ディッシング(dishing )及びシンニング(thinning)
といわれる。
【0012】従って、表面の平坦化を改善するため異方
性のよい成膜方法でその上にシリコン酸化膜6を形成し
た場合、谷にあたる凹んだ部分のシリコン酸化膜6の膜
厚は他よりも厚くなる。このため、開口を形成する図7
(b)の工程において、図11(a)に示すように、平
坦な場所のシリコン酸化膜6等がエッチングされた後も
そこの開口7d,7e内ではシリコン酸化膜6等が残
る。開口7d,7e内のシリコン酸化膜6等を完全に除
去するためには、図11(b)に示すように、更にエッ
チングを続ける必要がある。このため、平坦な場所の開
口7c内の銅膜4bが過剰にエッチングされてしまい、
銅のエッチング生成物13bが開口7cの側壁やその周
辺部のシリコン酸化膜6上に付着する。これにより、銅
がシリコン酸化膜6中を拡散し、隣接する配線層同士が
短絡してしまうという問題がある。
【0013】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、配線層間の寄生容量を低減し、
銅のエッチング生成物による配線層間の短絡を防止する
ことが可能な、銅配線層を形成する工程を含む半導体装
置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の発明
である、基体上の第1の絶縁膜に凹部を形成する工程
と、前記凹部に銅膜を埋め込む工程と、前記銅膜の表面
に第1の導電膜を選択的に成長する工程と、前記第1の
導電膜を被覆して第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
第2の絶縁膜を選択的にエッチングして前記第1の導電
膜上に前記第2の絶縁膜の開口を形成する工程と、前記
開口に第2の導電膜を埋め込み、前記第1の導電膜と接
触させる工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法によって解決され、第2の発明である、前記銅
膜を前記凹部に埋め込む工程は、該凹部を被覆して該銅
膜、又は前記拡散阻止膜及び前記銅膜を形成した後、該
銅膜を流動させ、その後前記銅膜、又は前記銅膜及び前
記拡散阻止膜を化学的及び物理的に研磨する工程を含む
ことを特徴とする第1の発明に記載の半導体装置の製造
方法によって解決され、第3の発明である、第1の絶縁
膜上に銅膜又は銅膜を含む導電膜を形成する工程と、前
記銅膜又は前記銅膜を含む導電膜をエッチングして前記
銅膜又は前記銅膜を含む導電膜からなる配線層を形成す
る工程と、前記配線層の表面に第1の導電膜を選択的に
成長させる工程と、前記第1の導電膜及び配線層を被覆
して第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜
を選択的にエッチングして前記第1の導電膜上に前記第
2の絶縁膜の開口を形成する工程と、前記開口に第2の
導電膜を埋め込む工程とを有することを特徴とする半導
体装置の製造方法によって解決され、第4の発明であ
る、前記銅膜を含む配線層は、順に積層された第1の拡
散阻止膜と銅膜と第2の拡散阻止膜とからなることを特
徴とする第3の発明に記載の半導体装置の製造方法によ
って解決される。
【0015】本発明によれば、絶縁膜、例えばシリコン
酸化膜,PSG膜,BSG膜或いはBPSG膜の凹部に
銅膜を埋め込んだ場合、凹部から露出する銅膜の表面に
第1の導電膜、例えばタングステン膜を形成している。
従って、第1の導電膜を被覆する絶縁膜に開口を形成す
るため絶縁膜をドライエッチングするとき、多少の過剰
エッチングが行われても銅膜はエッチング種に曝されな
い。これにより、銅のエッチング生成物が形成されず、
銅の絶縁膜への拡散を防止することができる。
【0016】また、第1の導電膜により銅の絶縁膜への
拡散が阻止されるので、シリコン窒化膜等の拡散阻止膜
を必要としない。これにより、配線層間の寄生容量を低
減することができる。更に、絶縁膜の凹部又は開口に銅
膜を埋め込むとともに表面を平坦化するため化学的及び
物理的研磨法を用いた場合、ディッシング或いはシンニ
ング等により銅配線層上の絶縁膜の膜厚が厚くなったた
め過剰エッチングを行っても、銅膜を被覆する第1の導
電膜により銅膜はエッチング種に曝されない。これによ
り、銅のエッチング生成物が形成されず、銅の絶縁膜へ
の拡散を防止することができる。
【0017】また、他の本発明によれば、絶縁膜の凹部
に埋め込まずに、基体上に突出する銅膜又は銅膜を含む
導電膜からなる配線層を形成した場合、銅が配線層の表
面或いは側面に露出するが、配線層を被覆して第1の導
電膜を形成しているので、銅膜の表面はもちろんのこと
側面も第1の導電膜により被覆される。このため、それ
らを被覆して絶縁膜を形成した場合でも、第1の導電膜
により絶縁膜への銅の拡散が阻止される。
【0018】更に、上記第1の導電膜を銅膜の表面に或
いは配線層を被覆して選択的に形成しているので、確実
に銅膜の表面が被覆されるとともに、工程が簡略化され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1(a)〜(d),図2(a)
〜(d),図3(a),(b)は、本発明の第1の実施
の形態に係る銅配線層の形成方法について説明する断面
図である。
【0020】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板上に下地絶縁膜が形成されてなる基板31上にCVD
法によりシリコン酸化膜32を形成した後、シリコン酸
化膜32をパターニングして銅配線層を埋め込む凹部3
4を形成する。続いて、凹部34を被覆して下地絶縁膜
等と銅膜との密着を改善し、かつシリコン酸化膜32中
への銅の拡散を防止するため、窒化チタンや窒化タング
ステン等からなる導電性の拡散阻止膜33をスパッタ法
又はCVD法により形成する。
【0021】次いで、図1(b)に示すように、拡散阻
止膜33上にスパッタ法により銅膜35を形成する。次
に、図1(c)に示すように、例えば、リフロー法によ
り、圧力1Torrの水素雰囲気中、温度350〜40
0℃の条件で、銅膜35を流動化させて凹部34に銅膜
35を確実につめるとともに、研磨し易いように、基体
31表面を平坦化する。なお、銅膜35を流動化させる
ためフォースフィル法を用いてもよい。その条件は次の
通りである。即ち、圧力600〜700kg/cm2
Ar雰囲気中で温度400〜450℃とする。
【0022】次いで、図1(d)に示すように、アルミ
ナ等を混ぜたアルカリ溶液を用いたCMP(chemical m
echanical polishing )法によってシリコン酸化膜32
の表面まで銅膜4を研磨する。このとき、銅膜35と拡
散阻止膜33がシリコン酸化膜32に対して選択的に研
磨される。これにより、拡散阻止膜33aを介して銅膜
35aが凹部34に埋め込まれ、銅膜35aからなる第
1の配線層が形成されるとともに、基体31表面が平坦
化される。
【0023】次に、図2(a)に示すように、アルゴン
(Ar)プラズマにシリコン酸化膜32及び第1の配線
層35aの表面を曝し、研磨後に表面に残留する銅膜の
残さ等の汚染物を除去する。Ar処理後、大気に曝さな
いで、引き続き、図2(b)に示すように、選択成長法
により、流量60sccmのWF6 、流量400sccmの
2 、流量250sccmのN2 、流量2500sccmのAr
の混合ガスを用い、圧力50Torr、温度400〜4
50℃の条件で、第1の配線層35a上にタングステン
膜(第1の導電膜)36を選択的に成長させる。
【0024】次いで、図2(c)に示すように、タング
ステン膜36を被覆してシリコン酸化膜37を形成す
る。次に、図2(d)に示すように、CHF3 +CF4
+Arガスを用いたドライエッチングにより、不図示の
レジストマスクに基づいて、シリコン酸化膜37をエッ
チングして、タングステン膜36上のシリコン酸化膜3
7に開口38a,38bを形成する。これにより、開口
38a,38bの底部にタングステン膜36を露出させ
る。
【0025】次に、図1(b)に示す銅膜の成膜方法と
同じ方法により、銅膜を形成した後、図1(c)に示す
リフロー法と同じ方法により、銅膜を流動化させて、開
口38a,38bに完全に埋め込む。続いて、図1
(d)で説明した研磨方法と同じ方法により、銅膜40
a,40b及び拡散阻止膜39a,39bを研磨し、開
口38a,38b内にそれぞれ拡散阻止膜39a,39
bを介在させて銅膜40a,40bを埋め込む。これに
より、図3(a)に示すように、第1の配線層35aと
それぞれ接続する銅膜40a,40bからなる第2の配
線層が形成される。
【0026】次いで、図2(a)に示す方法と同じ方法
でArプラズマにシリコン酸化膜37及び第2の配線層
40a,40bの表面を曝し、研磨後に表面に残留する
銅膜の残さ等の汚染物を除去する。引き続き、大気に曝
さないで、図2(b)に示す選択成長法と同じ方法によ
り、第2の配線層40a,40b上にそれぞれタングス
テン膜(第1の導電膜)41a,41bを選択的に成長
させる。
【0027】次に、シリコン酸化膜42を形成した後、
シリコン酸化膜42をパターニングして開口を形成し、
タングステン膜41a,41bを露出させる。続いて、
図1(b)に示す成膜方法と同じ方法により、拡散阻止
膜及び銅膜を順に形成した後、図1(c)に示すリフロ
ー法と同じ方法により、銅膜を流動化させて、開口に完
全に埋め込む。続いて、図1(d)で説明した研磨方法
と同じ方法により、銅膜及び拡散阻止膜を研磨し、この
開口内にそれぞれ拡散阻止膜43a,43bを介在させ
て銅膜44a,44bを埋め込む。これにより、図3
(b)に示すように、第2の配線層40a,40bとそ
れぞれ接続する銅膜44a,44bからなる第3の配線
層が形成される。
【0028】以上のように、本発明の第1の実施の形態
によれば、図2(b)にしめすように、シリコン酸化膜
32の凹部34に銅膜35aを埋め込んだ場合、凹部3
4から露出する銅膜35aの表面にタングステン膜36
を形成している。従って、図4(a)に示すように、タ
ングステン膜36を被覆するシリコン酸化膜37に開口
を形成するためシリコン酸化膜37をドライエッチング
するとき、多少の過剰エッチングが行われても銅膜35
aはエッチング種に曝されない。これにより、銅のエッ
チング生成物が形成されず、銅のシリコン酸化膜37へ
の拡散を防止することができる。
【0029】また、タングステン膜36により銅のシリ
コン酸化膜37への拡散が阻止されるので、シリコン窒
化膜等の拡散阻止膜を必要としない。これにより、配線
層間の寄生容量を低減することができる。これと、凹部
34内のシリコン酸化膜32と銅膜35aの間に介在さ
せる拡散阻止膜33aとを併用することにより、銅膜3
5a周辺部のシリコン酸化膜32,37への銅の拡散を
完全に防止することができる。
【0030】更に、図1(d)に示すように、シリコン
酸化膜32の凹部34に銅膜35b,35cを埋め込む
とともに表面を平坦化するためCMP法を用いた場合、
図4(b)に示すように、ディッシング或いはシンニン
グ等により銅配線層35c上のシリコン酸化膜37の膜
厚が厚くなったため過剰エッチングを行っても、銅膜3
5cを被覆するタングステン膜36bにより銅膜35c
はエッチング種に曝されない。これにより、銅のエッチ
ング生成物が形成されず、銅のシリコン酸化膜37への
拡散を防止することができる。これは、図3(a)に示
す工程の際にも同様な効果を有する。
【0031】また、図2(a)及び図3(a)に示すよ
うに、凹部34又は開口38a,38bに銅膜35a,
40a,40bを埋め込む工程の後であって銅膜35
a,40a,40bの表面にタングステン膜36,41
a,41bを選択的に成長させる工程の前に、表面をA
rプラズマを用いたドライエッチングにより清浄化する
ことにより、研磨等の後に表面に残留する銅等をより完
全に取り除くことができるので、より一層完全に配線層
間の短絡を防止することができる。
【0032】更に、上記タングステン膜36,41a,
41bを銅膜35a,40a,40bの表面に選択的に
形成しているので、確実に銅膜35a,40a,40b
の表面が被覆されるとともに、工程が簡略化される。 (第2の実施の形態)上記と異なる構造を有する多層の
銅配線層が形成されることもある。即ち、銅配線層は絶
縁膜中に埋め込まれないで、絶縁膜上に突出して形成さ
れる場合である。
【0033】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
銅配線層の形成方法について説明する断面図である。こ
の場合、図5に示すように、半導体基板51上の絶縁膜
52の上に拡散阻止膜53、銅膜54、拡散阻止膜55
を順に積層した後、パターニングして、窒化チタン膜等
からなる拡散阻止膜53,55により上下表面が挟まれ
た第1の銅配線層54を形成する。続いて、第1の銅配
線層54の側面からの銅の拡散を阻止するため、選択成
長によりこれらをタングステン膜(第1の導電膜)56
により被覆する。
【0034】その後、第1の実施の形態において説明し
たのと同じ方法により、第1の銅配線層54と接続する
第2の銅配線層59a,59bと、第2の銅配線層59
a,59bとそれぞれ接続する第3の銅配線層63とが
シリコン酸化膜57,61の開口内に埋め込まれて形成
される。このときにも、第2の銅配線層59a,59b
及び第3の銅配線層63とシリコン酸化膜57,61と
の間には拡散阻止膜60a,60bを介在させている。
【0035】以上のように、本発明の第2の実施の形態
によれば、シリコン酸化膜52の凹部に埋め込まずに、
拡散阻止膜53,55により上下が挟まれた第1の銅配
線層54をシリコン酸化膜52上に突出して形成した場
合、なお第1の銅配線層54の側面が露出するが、第1
の銅配線層54を被覆してタングステン膜56を形成し
ているので、銅膜54の側面もタングステン膜56によ
り被覆される。このため、それらを被覆してシリコン酸
化膜57を形成した場合でも、タングステン膜56によ
りシリコン酸化膜57への銅の拡散が阻止される。
【0036】更に、上記タングステン膜56を銅配線層
54を被覆して選択的に形成しているので、確実に銅膜
54の表面が被覆されるとともに、工程が簡略化され
る。なお、上記第1及び第2の実施の形態では、銅配線
層を被覆する絶縁膜としてシリコン酸化膜32,37,
42,52,57,61を用いているが、代わりにPS
G膜,BSG膜,BPSG膜等或いはこれらの複合膜を
用いてもよい。
【0037】また、拡散阻止膜33,33a〜33c,
39a,39b,43a,43b,53,55,58
a,58b,62として窒化チタン膜を用いているが、
窒化タングステン膜その他、銅の拡散を阻止する導電性
を有する膜を用いてもよい。更に、選択成長させる導電
膜36,36a,36b,41a,41b,56,60
a,60bとしてタングステン膜を用いているが、選択
成長可能な他の導電膜を用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、絶縁膜
の凹部に銅膜を埋め込んだ場合、凹部から露出する銅膜
の表面に第1の導電膜を形成している。従って、第1の
導電膜を被覆する絶縁膜に開口を形成するため絶縁膜を
ドライエッチングするとき、多少の過剰エッチングが行
われても銅膜はエッチング種に曝されないので、銅のエ
ッチング生成物が形成されず、銅の絶縁膜への拡散を防
止することができる。
【0039】また、第1の導電膜により銅の絶縁膜への
拡散が阻止されるので、シリコン窒化膜等の拡散阻止膜
を必要としない。これにより、配線層間の寄生容量を低
減することができるので、これと、凹部内の絶縁膜と銅
膜の間に介在させる拡散阻止膜とを併用することによ
り、銅膜周辺部の絶縁膜への銅の拡散を完全に防止する
ことができる。
【0040】また、凹部に銅膜を埋め込む工程の後であ
って銅膜の表面に第1の導電膜を選択的に成長させる工
程の前に、表面をドライエッチングにより清浄化するこ
とにより、研磨等の後に表面に残留する銅等をより完全
に取り除くことができるので、より一層完全に配線層間
の短絡を防止することができる。更に、他の本発明によ
れば、絶縁膜の凹部に埋め込まずに、基体上に突出する
銅膜又は銅膜を含む導電膜からなる配線層を形成した場
合、配線層を被覆して第1の導電膜を形成しているの
で、銅膜の上下表面は勿論のことその側面も第1の導電
膜により被覆される。このため、それらを被覆して絶縁
膜を形成した場合でも、第1の導電膜により絶縁膜への
銅の拡散が阻止される。
【0041】更に、上記第1の導電膜を銅膜の表面に或
いは配線層を被覆して選択的に形成しているので、確実
に銅膜の表面が被覆されるとともに、工程が簡略化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の
形態に係る銅配線層の形成方法について示す断面図(そ
の1)である。
【図2】図2(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の
形態に係る銅配線層の形成方法について示す断面図(そ
の2)である。
【図3】図3(a),(b)は、本発明の第1の実施の
形態に係る銅配線層の形成方法について示す断面図(そ
の3)である。
【図4】図4(a),(b)は、本発明の第1の実施の
形態に係る銅配線層の形成方法の効果について示す断面
図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る銅配
線層の形成方法について示す断面図である。
【図6】図6(a)〜(d)は、従来例に係る銅配線層
の形成方法について示す断面図(その1)である。
【図7】図7(a)〜(d)は、従来例に係る銅配線層
の形成方法について示す断面図(その2)である。
【図8】図8は、従来例に係る銅配線層の形成方法につ
いて示す断面図である。
【図9】図9は、従来例に係る銅配線層の形成方法の問
題点について示す断面図である。
【図10】図10(a),(b)は、従来例に係る銅配
線層の形成方法の問題点について示す断面図(その1)
である。
【図11】図11(a),(b)は、従来例に係る銅配
線層の形成方法の問題点について示す断面図(その2)
である。
【符号の説明】
31 基体、 32,37,42,52,57,61 シリコン酸化
膜、 33,33a〜33c,39a,39b,43a,43
b,53,55,58a,58b,62 窒化チタン膜
(拡散阻止膜)、 34 凹部、 35 銅膜、 35a〜35c,54 銅膜(第1の銅配線層)、 36,36a,36b,41a,41b,56,60
a,60b タングステン膜(拡散阻止膜)、 38a〜38e 開口、 40a,40b,59a,59b 銅膜(第2の銅配線
層)、 44a,44b,63 銅膜(第3の銅配線層)、 51 半導体基板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上の第1の絶縁膜に凹部を形成する
    工程と、 前記凹部に銅膜を埋め込む工程と、 前記銅膜の表面に第1の導電膜を選択的に成長する工程
    と、 前記第1の導電膜を被覆して第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングして前記第1の
    導電膜上に前記第2の絶縁膜の開口を形成する工程と、 前記開口に第2の導電膜を埋め込み、前記第1の導電膜
    と接触させる工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記銅膜を前記凹部に埋め込む工程は、
    該凹部を被覆して該銅膜、又は前記拡散阻止膜及び前記
    銅膜を形成した後、該銅膜を流動させ、その後前記銅
    膜、又は前記銅膜及び前記拡散阻止膜を化学的及び物理
    的に研磨する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の絶縁膜上に銅膜又は銅膜を含む導
    電膜を形成する工程と、 前記銅膜又は前記銅膜を含む導電膜をエッチングして前
    記銅膜又は前記銅膜を含む導電膜からなる配線層を形成
    する工程と、 前記配線層の表面に第1の導電膜を選択的に成長させる
    工程と、 前記第1の導電膜及び配線層を被覆して第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングして前記第1の
    導電膜上に前記第2の絶縁膜の開口を形成する工程と、 前記開口に第2の導電膜を埋め込む工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記銅膜を含む配線層は、順に積層され
    た第1の拡散阻止膜と銅膜と第2の拡散阻止膜とからな
    ることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7229921B2 (en) 2002-03-13 2007-06-12 Nec Electronics Corporation Semiconductor device and manufacturing method for the same

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