JPH0923210A - 波長多重光クロスコネクト回路 - Google Patents

波長多重光クロスコネクト回路

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JPH0923210A
JPH0923210A JP7173758A JP17375895A JPH0923210A JP H0923210 A JPH0923210 A JP H0923210A JP 7173758 A JP7173758 A JP 7173758A JP 17375895 A JP17375895 A JP 17375895A JP H0923210 A JPH0923210 A JP H0923210A
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JP
Japan
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optical
wavelength
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output
fiber
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JP7173758A
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Inventor
Kazuhiro Noguchi
一博 野口
Wataru Kawakami
弥 川上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失かつ安定な波長多重光クロスコネクト
回路を提供すること。 【解決手段】 光サーキュレータ18−1の第1の光入
出力端へ入力された波長多重光信号は、ファイバグレー
ティング19−1へ結合され、波長λ1の成分のみが反
射される。この成分は光サーキュレータ18−1を介
し、光スイッチ20−1に結合される。そして、光スイ
ッチ20−1から出力された波長λ1の成分は光サーキ
ュレータ21−1を介し、ファイバグレーティング22
−1へ結合され、反射を受ける。そして、この成分は、
光サーキュレータ21−1,21−2,21−3,21
−4およびファイバグレーティング22−2,22−
3,22−4を介し光増幅器23へ結合される。同様
に、波長λ2,λ3,λ4の成分は、ファイバグレーティ
ング19−2,19−3,19−4において反射され、
光スイッチ20−2,20−3,20−4を介して光増
幅器23へ結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低損失かつ安定な
波長多重光クロスコネクト回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の波長多重光クロスコネクト
回路の構成例を示す。この図において、1は波長多重光
信号が伝送されてくる入力光ファイバであり、波長分離
回路2へ接続されている。この波長分離回路2は、入力
された波長多重光信号を多重分離するものであり、多重
分離された各波長の分波光は、光空間スイッチ3−1〜
3−Nの第1の光入力端3a−1〜3a−Nへ出力され
る。
【0003】上記、光空間スイッチ3−1〜3−Nは2
つの光入力端及び光出力端を有するものであり、制御信
号(図示略)に応じて、光入出力端の経路が切り替わ
る。この光空間スイッチ3−1〜3−Nの光出力端3b
−1〜3b−Nは、波長多重回路4へ接続されている。
この波長多重回路4は、各波長の光信号を波長多重する
ものであり、その出力光は出力ファイバ5へ出力されて
いる。なお、一般的に、波長分離回路2及び波長多重回
路4はその構成が同一である。
【0004】上記構成において、入力光ファイバ1から
波長多重光信号が波長分離回路2へ入力されると、波長
多重光信号は各波長毎に多重分離され、それぞれ、光空
間スイッチ3−1〜3−Nへ入力される。そして、この
光空間スイッチ3−1〜3−Nへ入力される制御信号に
応じて、光入出力端の経路が切り替わる。そして、光出
力端3b−1〜3b−Nの光信号出力は波長多重回路4
において波長多重され、出力光ファイバ5から出力され
る。
【0005】一般に、波長多重光信号の多重分離は、回
折格子等の分散素子を用いて空間的に分離することによ
って実現される。図7は、回折格子を用いた一般的な波
長多重分離回路の構成を示す構成図である。図7におい
て、6は入力光ファイバであり、この入力光ファイバ6
の端面6aから出射する出射光は、コリメートレンズ7
でコリメートされる。このコリメート光は、回折格子8
により、波長によって異なった角度に回折されて多重分
離される。そして、各波長毎に多重分離された分離波
は、集光レンズ9により集光され、光ファイバアレイ1
0に結合し出力される。
【0006】ところで、一般に、波長1.5μm帯の波
長多重光信号では、波長多重される光信号の波長間隔
は、2〜3nm以下と、各光信号の波長の1/500以
下に設定される場合が多い。このような場合、図7に示
された回折格子を用いた波長多重分離回路では、各波長
の光信号の空間的な分離角が小さくなる。このため、各
波長の光信号を長い距離空間伝搬させる必要がある。従
って、図1中の波長多重分離回路2として、図7に示さ
れた多重波長分離回路を用いた場合、波長多重光クロス
コネクト回路全体の外形の大型化は避けられない。ま
た、各波長の光信号を長距離にわたって空間伝搬させる
ことにより、コリメートレンズ7の収差や各構成部品の
位置ずれによる損失が大きくなる。従って、このような
損失要因を除去するために、装置全体のたわみ、歪みを
抑制しなければならず、さらなる大型化が避けられない
という問題がある。
【0007】また、このような波長多重光信号の多重分
離を実現する導波路型素子として、導波路型回折格子が
考案されている。図8は、導波路型回折格子の構造を示
す構造図である。図8において、11は基板表面に導波
路が形成されている石英基板であり、この石英基板上形
成された導波路は、光信号入力導波路12、導波路光カ
ップリング部13,14、回折格子導波路15、及び光
信号出力導波路16からなるものである。上記光信号入
力導波路12は、複数の導波路が平行に形成されたもの
である。また、上記導波路光カップリング部13,14
は、任意の1つの導波路の出射光が対向する導波路のす
べてに、互いにほぼ等しい振幅で結合させるものであ
る。また、上記光信号入力導波路12は、導波路光カッ
プリング部13一方の端に接続されている。
【0008】上記導波路光カップリング部13の他方の
端には回折格子導波路15が接続されている。この回折
格子導波路15は、中央部の形状がコの字型に湾曲し
た、複数の導波路であり、隣接する導波路間の長さの差
分がすべて等しくなるように設計されている。また、こ
の回折格子導波路15の他方の端は、導波路光カップリ
ング部14の一方の端に接続されており、該導波路光カ
ップリング部14の他方の端には光信号出力導波路16
が接続されている。
【0009】光信号入力導波路12の中央の導波路から
入射した波長多重光信号は、導波路光カップリング部1
3を介して、回折格子導波路15の各導波路にほぼ均等
の光強度に分配されて伝搬する。回折格子導波路15を
伝搬した波長多重光信号のうち、隣接導波路間の長さの
差分の整数分の1に等しい波長の光信号は、回折格子導
波路15と導波路光カップリング部14との接続部分に
おいて位相が等しくなる。このため、この波長の光信号
は、光信号出力導波路16の中央の導波路に結合する。
【0010】しかし、この波長からわずかにずれた波長
の光信号は、回折格子導波路15と導波路光カップリン
グ部14との接続部において、波動ベクトルに垂直な面
に対して、その等位相面が波長のずれに比例した角度で
傾く。このため、この波長の光信号は、出力導波路16
の中央から、波長のずれに比例した量だけ隔たった導波
路に結合する。このようにして、入力された波長多重光
信号は、光信号出力導波路16の各導波路に、波長毎に
分離されて出力される。
【0011】ところで、導波路型回折格子は、透過光の
帯域幅、隣接導波路から出力される光の波長差の設計に
大きな自由度があり、任意の特性を持った波長多重合分
波器となり得る。しかし、現状では、導波路光カップリ
ング部13,14において、入射する光をすべて等しい
振幅に、かつ低損失に対向する導波路に結合させること
は困難であり、導波路の挿入損失が大きくなるとの問題
点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、低損失かつ安定な波長多重光クロスコネクト回
路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1〜第3の光入出力端を有し、第1の光入出力端へ入
力された光信号が第2の光入出力端から出力され、第2
の光入出力端へ入力された光信号が第3の光入出力端か
ら出力される光サーキュレータと、前記光サーキュレー
タの第2の光入出力端に接続されたファイバ型グレーテ
ィングとにより構成される波長多重合分波器が、N(N
は自然数)段直列に接続されて第1、第2の波長多重合
分波系が構成され、前記第1の波長多重合分波系の第1
〜第Nの光サーキュレータの各第3の光入出力端が各
々、光スイッチを介して前記第2の波長多重合分波系の
第1〜第Nの光サーキュレータの各第1の光入力端に接
続されていることを特徴とする波長多重光クロスコネク
ト回路である。請求項2記載の発明は、第1〜第3の光
入出力端を有し、第1の光入出力端へ入力された光信号
が第2の光入出力端から出力され、第2の光入出力端へ
入力された光信号が第3の光入出力端から出力される第
1、第2の光サーキュレータと、前記第1、第2の光サ
ーキュレータの各第2の光入出力端間に接続され、特定
の波長の光のみを反射し、その他の波長の光を透過させ
るファイバ型光合分波部と、前記第1の光サーキュレー
タの第3の光入出力端と、前記第2の光サーキュレータ
の第1の入出力端との間に接続された光スイッチとによ
り波長多重合分波段が構成され、前記波長多重合分波段
がN(Nは自然数)段直列に接続されていることを特徴
とする波長多重光クロスコネクト回路である。請求項3
記載の発明は、請求項2記載の波長多重光クロスコネク
ト回路において、前記ファイバ型光合分波部は、互いに
同じ波長の光を反射する2つのファイバ型グレーティン
グと、該2つのファイバ型グレーティングの間に挿入さ
れた光アイソレータとからなるものである。請求項4記
載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載
の波長多重光クロスコネクト回路において、前記ファイ
バ型グレーティング、又は前記ファイバ型光合分波部
は、反射波長特性が可変なものである。請求項5記載の
発明は、請求項4に記載の波長多重光クロスコネクト回
路において、前記ファイバ型グレーティングの両端部を
クランプして該ファイバ型グレーティングを延伸し、そ
の延伸状態を保持する延伸手段を有し、該延伸手段によ
って、前記ファイバ型グレーティングの延伸量を個別に
設定可能なものである。請求項6記載の発明は、請求項
4に記載の波長多重光クロスコネクト回路において、前
記ファイバ型グレーティングの反射波長特性を、温度制
御により制御することを特徴とするものである。請求項
7記載の発明は、請求項5に記載の波長多重光クロスコ
ネクト回路において、前記延伸手段は、前記ファイバ型
グレーティングの両端部が巻回されたプーリと、該プー
リを回転させることにより前記ファイバ型グレーティン
グが延伸し、その延伸状態を保持する手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実施形態による
波長多重光クロスコネクト回路の構成を示す構成図であ
る。図1において、17は光増幅器であり、その出力は
光サーキュレータ18−1の第1の光入出力端へ接続さ
れている。この光サーキュレータ18−1の第2の光入
出力端はファイバグレーティング19−1の一方の端へ
接続されている。この光サーキュレータ18−1とファ
イバグレーティング19−1は波長多重合分波器を構成
しており、光サーキュレータ18−2及びファイバグレ
ーティング19−2、光サーキュレータ18−3及びフ
ァイバグレーティング19−3、光サーキュレータ18
−4及びファイバグレーティング19−4、も同様に波
長多重合分波器を構成している。これらの波長多重合分
波器は直列に接続され4段からなる第1の波長多重合分
波系を形成している。
【0015】また、光サーキュレータ21−1の第2の
光入出力端はファイバグレーティング22−1の一方の
端へ接続され、これら光サーキュレータ21−1および
ファイバグレーティング22−1が波長多重合分波器を
構成しており、同様に、光サーキュレータ21−2及び
ファイバグレーティング22−2、光サーキュレータ2
1−3およびファイバグレーティング22−3、光サー
キュレータ21−4およびファイバグレーティング22
−4も同様に波長多重合分波器を構成している。これら
の波長多重合分波器は直列に接続され4段からなる第2
の波長多重合分波系を形成している。そして、第2の波
長多重合分波系の構成要素である光サーキュレータ21
−4の第3の光入出力端は光増幅器13へ接続されてい
る。この2つの波長多重合分波系の構成要素である光サ
ーキュレータ18−1〜18−4の各第3の光入出力端
及び光サーキュレータ21−1〜21−4の各第1の光
入出力端は、それぞれ各段毎に光スイッチ20−1〜2
0−4に接続されている。
【0016】上記光サーキュレータ18−1〜18−
4,21−1〜21−4は、上述したように3つの光入
出力端を有し、第1の光入出力端の光信号入力が第2の
光入出力端の光信号出力となり、かつ第2の光入出力端
の光信号入力が第3の光入出力端の光信号出力となり、
さらに、かつ第3の光入出力端の光信号入力が第1の光
入出力端の光信号出力となる、非相反な光通過特性を有
するものである。
【0017】上記ファイバグレーティング19−1〜1
9−4,22−1〜22−4は、通常の単一モードファ
イバのコア部分に、光の伝搬方向に沿って微小かつ周期
的な屈折率の変化を持たせたもの、即ち、グレーティン
グを作成したものである。このグレーティングは、通
常、紫外光の干渉縞パターンをファイバのコア部分に照
射することによって作製される。このファイバグレーテ
ィング19−1〜19−4,22−1〜22−4は、内
部を伝搬する光の波長が、グレーティングの周期に等し
いもののみを選択的に反射し、それ以外の波長の光を低
損失で透過させる性質を有する。また、反射率の波長依
存性は、例えば、図2のようなものであり、反射光の中
心波長は1535nmである。また、図2より、反射の
中心波長付近では反射率が90%以上であるのに対し、
中心波長から2nm以上離れた波長に対する反射率は2
%以下であるので、この波長の光がファイバグレーティ
ング19−1〜19−4,22−1〜22−4を通過す
る際の損失は、極めて低損失である。また、ファイバグ
レーティング19−1〜19−4は、それぞれ互いに異
なる反射中心波長λ1、λ2、λ3、λ4を有し、かつ、各
反射中心波長は波長多重光信号の波長の1つに等しい。
また、ファイバグレーティング19−1〜19−4はそ
れぞれ、ファイバグレーティング22−1〜22−4と
同一の反射中心波長を有するものである。
【0018】上記光スイッチ20−1〜20−4は、2
つの光入力端及び2つの光出力端を有し、図示は省略さ
れているが、外部から制御信号が入力されており、この
制御信号に基づいて、光入出力経路を切り替える。
【0019】上記構成において、波長多重光信号が光増
幅器17へ入力されると、同増幅器17によって光増幅
され、光サーキュレータ18−1の第1の光入出力端へ
入力され、ファイバグレーティング19−1へ結合され
る。この波長多重光信号のうち、波長λ1の成分は反射
され、光サーキュレータ18−1を介して光スイッチ2
0−1に結合される。そして、この波長λ1の成分は、
光スイッチ20−1で光入出力経路が制御信号に基づい
て切り替えられ、光サーキュレータ21−1へ結合され
る。光サーキュレータ21−1は、この波長λ1の成分
を、ファイバグレーティング22−1に結合させる。そ
して、ファイバグレーティング22−1において反射し
た波長λ1の成分は、光サーキュレータ21−1,21
−2,21−3,21−4、及びファイバグレーティン
グ22−2,22−3,22−4を介し光増幅器23に
結合される。また上述した、ファイバグレーティング1
9−1において反射されず、透過した他の波長成分は、
光サーキュレータ18−2へ結合する。
【0020】この光サーキュレータ18−2へ結合した
波長多重光信号は、ファイバグレーティング19−2に
おいて波長λ2の成分が反射して取り除かれ、光サーキ
ュレータ19−3に結合する。また、ファイバグレーテ
ィング19−2において反射した波長λ2の成分は、光
サーキュレータ18−2を介して光スイッチ20−2へ
結合され、制御信号に基づいて光入出力経路が切り替え
られ、光サーキュレータ21−2へ結合する。光サーキ
ュレータ21−2は、この波長λ2の成分をファイバグ
レーティング22−2へ結合させ、該ファイバグレーテ
ィング22−2において反射した波長λ2の成分は、光
サーキュレータ21−2、21−3,21−4、及びフ
ァイバグレーティング22−3,22−4を介し光増幅
器23へ結合する。
【0021】同様に、ファイバグレーティング19−3
において、反射した波長λ3の成分は、光サーキュレー
タ18−3、光スイッチ20−3、光サーキュレータ2
1−3を介し、ファイバグレーティング22−3へ結合
され、反射される。この波長λ3の成分は、光サーキュ
レータ21−3、ファイバグレーティング22−4、及
び光サーキュレータ21−3,21−4を介し光増幅器
23へ結合する。また、波長λ4の成分は、ファイバグ
レーティング19−4で反射され、光サーキュレータ1
8−4、光スイッチ20−4、光サーキュレータ21−
4を介し、ファイバグレーティング22−4へ結合さ
れ、反射される。そして、この波長λ4の成分は光サー
キュレータ21−4を介し光増幅器23へ結合される。
そして、光増幅器に23おいて波長がλ1,λ2,λ3,
λ4の各成分は光増幅されて出力される。
【0022】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、低損失なファイバグレーティング19−1〜19
−4,22−1〜22−4を波長多重分離に用いている
ため、従来の回路に比べ、低損失かつ安定な特性が得ら
れる。ところで、上述した第1の実施形態では、ファイ
バグレーティング19−1〜19−4をすべて透過した
波長多重光信号はどこにも結合せず、そのまま消滅して
しまう。このため、入力される波長多重光信号のうち、
特定の波長に対してのみ切替が必要な場合でも、すべて
の波長に対する光分合波器を設けなければならず、挿入
損失の増加、部品点数の増大につながる。
【0023】〔第2実施形態〕図3は、本発明の第2実
施形態による波長多重光クロスコネクト回路の構成を示
す構成図である。図3(a)において、24は光増幅器
であり、その出力は第1の光合分波段へ接続されてい
る。この第1の光合分波段は、光サーキュレータ25−
1,28−1、ファイバグレーティングにより構成され
る光合分波部26−1、及び光スイッチ27−1からな
るものである。光サーキュレータ25−1の第2の光入
出力端は光合分波部26−1の一方の端に、第3の光入
出力端は光スイッチ27−1の第1の光入力端に接続さ
れている。また、上記光合分波部26−1の他方の端
は、光サーキュレータ28−1の第2の光入出力端に接
続されており、上記光スイッチ27−1の第1の光出力
端は、該光サーキュレータ28−1の第1の光入出力端
に接続されている。そして、第1の光合分波段の光入力
端、及び光出力端は、それぞれ、光サーキュレータ25
−1の第1の光入出力端、及び光サーキュレータ28−
1の第3の光入出力端である。
【0024】そして、上述した第1の光合分波段には、
第2、第3、及び第4の光合分波段が直列に接続されて
おり、第4の光合分波段の光出力端には光増幅器29が
接続されている。上記光合分波部26−1〜26−4を
構成するファイバグレーティングは、それぞれ互いに異
なる反射中心波長λ1、λ2、λ3、λ4を有し、かつ、各
反射中心波長は波長多重光信号の波長の1つに等しい。
【0025】上記構成において、光増幅器24で増幅さ
れた波長多重光信号は、光サーキュレータ25−1を介
して光合分波部26−1へ結合する。この光合分波部2
6−1を構成するファイバグレーティングは、波長λ1
の成分のみを反射し、この波長λ1の成分は、光サーキ
ュレータ25−1を介し、光スイッチ27−1へ結合さ
れる。また、光スイッチ27−1から光サーキュレータ
28−1を介して光合分波部26−1に入射する波長λ
1の成分は、該光合分波部26−1において反射され、
第2の光合分波段へ出力される。また、波長λ1以外の
成分は、そのまま光合分波部26−1を透過して第2の
光合分波段へ出力される。光合分波部26−1〜26−
4を構成するファイバグレーティングの反射中心波長
は、それぞれ、λ1、λ2、λ3、λ4である。従って、こ
れらの波長に相当する成分は、おのおの光スイッチ27
−1〜27−4に結合され、光入出力経路が切り替えら
れ、次段の光合分波段に出力されて、最終的に光増幅器
29へ出力される。また、波長がλ1、λ2、λ3、λ4以
外の成分がある場合、この成分は光合分波器26−1〜
26−4を全て透過した後、光増幅器29へ出力され
る。
【0026】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、切り替えが必要な波長に対する光合分波段のみを
用意すれば、それ以外の波長の成分はそのまま透過する
ため、すべての波長に対して光合分波段を用意する必要
がなく、透過損失を大幅に減らすことができる。また、
所要の部品点数も減少するため、安定性・経済性が極め
て優れている。なお、光合分波部26−1〜26−4は
単一のファイバグレーティングを用いて構成されている
が、一般的にファイバグレーティングは反射中心波長の
成分に対しても数%の透過率を有するため、光合分波部
26−1〜26−4において分離される成分と、合波さ
れる成分との間にクロストークが生じるおそれがある。
【0027】図3(b)は、クロストークを抑制した光
合分波部の構成を示す構成図である。図3(b)におい
て、30は入力側ファイバグレーティングであり、光ア
イソレータ31の入力端に接続されている。また、この
光アイソレータ31の出力端は出力側ファイバグレーテ
ィング32へ接続されている。入力側ファイバグレーテ
ィング30及び出力側ファイバグレーティング32は、
同一の反射中心波長を有する。上記構成において、クロ
ストーク成分となる成分は、入力側ファイバグレーティ
ング30、及び出力側ファイバグレーティング32を透
過するものである。従って、単一のファイバグレーティ
ングのクロストーク成分が5%である場合、本構成の光
合分波部のクロストーク成分は0.25%である。
【0028】上記2つの実施形態の構成においては、い
ずれもファイバグレーティングの反射中心波長を、多重
化された光信号の波長の1つの正確に合わせる必要があ
る。しかし、現在の技術では、反射中心波長を精密に制
御したファイバグレーティングを作製することは困難で
ある。そこで、反射中心波長を調整する方法として、作
製したファイバグレーティングの特性を変化させて、反
射中心波長を調整する方法、または、グレーティングを
温度制御して、反射中心波長を調整する方法が考えられ
る。以下に、作製されたファイバグレーティングの特性
を変化させて反射中心波長を調整する方法を述べる。
【0029】図4は、ファイバグレーティングの反射中
心波長を調整する第1の方法の構成を示す構成図であ
る。図4において、33はファイバグレーティングであ
り、グレーティング部33aにグレーティングが形成さ
れている。グレーティング部33aの両側は、固定ファ
イバクランプ34、及び可動ファイバクランプ35に接
合されている。この固定ファイバクランプ34、及び可
動ファイバクランプ35は互いに平行になるように、か
つ制御台36と垂直になるように配置されている。ま
た、固定ファイバクランプ34は制御台36に固定さ
れ、可動ファイバクランプ35は、制御台36上でファ
イバグレーティング33がなす方向に移動可能である。
【0030】この構成において、可動ファイバクランプ
35を移動し、固定ファイバクランプ34と該可動ファ
イバクランプ35の間隔を広げると、グレーティング部
33aが引っ張られ、その長さが長くなる。グレーティ
ング部33aが一様に伸びれば、グレーティングの周期
が一様に大きくなり、反射光の中心波長が長波長側にシ
フトする。具体的には、グレーティングの伸び率をl
r、ヤング率をE、光弾性定数をCとすれば、波長のシ
フト量△λは次式で表される。 △λ=λp・lr{1−(CE/n)} ただし、nはグレーティング部分の屈折率、λpは伸び
率0の場合の反射中心波長である。この式から明らかな
ように、反射中心波長は、伸び率lrに比例した大きさ
で変化する。従って、固定ファイバクランプ34と可動
ファイバクランプ35の間隔を調整することにより、所
望の波長の成分のみをグレーティング部33aにおいて
反射させることができる。
【0031】このように、本調整方法は、ファイバグレ
ーティング33を単に引き伸ばすことにより、その反射
波長中心を調整する方法であるため、簡便かつ低損失で
あるという特徴を有している。また、このようなファイ
バグレーティング33の反射中心波長調整方法を用いる
ことにより、より簡便な波長多重光クロスコネクト回路
を構成することが可能である。また、本調整方法によ
り、波長多重される成分の波長の組み合わせが変わって
も、反射中心波長を再設定することにより対処すること
が可能となる。しかし、上述した調整方法では、ファイ
バグレーティング33と固定ファイバクランプ34及び
可動ファイバクランプ35との接合部分が短く、グレー
ティング部33aを延伸したときに接合部分に大きな剪
断応力が加わり、損失増加や反射中心波長の変動が起こ
るおそれがある。
【0032】図5はファイバグレーティングの反射中心
波長を調整する第2の方法の構成を示す構成図である。
図5において、37は入力光ファイバであり、光サーキ
ュレータ38の第1の光入出力端に接続されている。こ
の光サーキュレータ38の第2の光入出力端には、ファ
イバグレーティング39が、第3の光入出力端には出力
光ファイバ42が接続されている。この光サーキュレー
タ38は、入力光ファイバ37から入力される光をファ
イバグレーティング39のみに結合させ、ファイバグレ
ーティング39から入力される光を出力光ファイバ42
のみに接合させるものである。また、上記ファイバグレ
ーティング39は固定プーリ40の外周部分及び可動プ
ーリ41の外周部分に巻き付けられ接着されており、グ
レーティング部39aが、固定プーリ40と可動プーリ
41との間に位置されている。また、固定プーリ40は
固定されているが、可動プーリ40は回転が可能であ
る。
【0033】上記構成において、入力光ファイバ37か
ら光サーキュレータ38へ入力された波長多重光信号
は、ファイバグレーティング39へ結合される。この波
長多重光信号のうち、グレーティング部39aの反射中
心波長と同一の波長の成分は反射されて、光サーキュレ
ータ38を介し出力光ファイバ42へ結合される。ま
た、グレーティング部39aの反射中心波長と異なる波
長の成分は、グレーティング部39aを透過する。
【0034】また、可動動プーリ41を、グレーティン
グ部39aが延伸する方向に回転させると、グレーティ
ング部39aは、この回転量に比例して延伸し、反射中
心波長が長波長側にシフトする。従って、可動プーリ4
1の回転量を調整することによりグレーティング部39
aの反射中心波長をシフトさせることが可能である。ま
た、上記構成においては、グレーティングファイバ39
は、固定プーリ40及び可動プーリ41に巻き付けられ
接着されているため、グレーティングファイバ39の固
定部分が長くなる。従って、固定部分に加わる剪断応力
を分散でき、損失の減少を可能とし、反射中心波長の変
動が起こりにくくすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって安
定かつ低損失な波長多重光クロスコネクト回路を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す構成図であ
る。
【図2】ファイバグレーティングの反射率の波長依存性
を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態の構成を示す構成図であ
る。
【図4】ファイバグレーティングの反射中心波長を調整
する第1の方法の構成を示す構成図である。
【図5】ファイバグレーティングの反射中心波長を調整
する第2の方法の構成を示す構成図である。
【図6】従来の波長多重光クロスコネクト回路の構成を
示す構成図である。
【図7】回折格子を用いた一般的な波長多重分離回路の
構成を示す構成図である。
【図8】導波路型回折格子の構造を示す構造図である。
【符号の説明】
18−1〜18−4,21−1〜21−4,25−1〜
25−4,28−1〜28−4,38…光サーキュレー
タ、19−1〜19−4,22−1〜22−4,30,
32,33,39…ファイバグレーティング、26−1
〜26−4…光合分波部、20−1〜20−4,27−
1〜27−4…光スイッチ、31…光アイソレータ、3
4…固定ファイバクランプ、35…可動ファイバクラン
プ、36…制御台、40…固定プーリ、41…可動プー
リ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第3の光入出力端を有し、第1の
    光入出力端へ入力された光信号が第2の光入出力端から
    出力され、第2の光入出力端へ入力された光信号が第3
    の光入出力端から出力される光サーキュレータと、 前記光サーキュレータの第2の光入出力端に接続された
    ファイバ型グレーティングとにより構成される波長多重
    合分波器が、N(Nは自然数)段直列に接続されて第
    1、第2の波長多重合分波系が構成され、 前記第1の波長多重合分波系の第1〜第Nの光サーキュ
    レータの各第3の光入出力端が各々、光スイッチを介し
    て前記第2の波長多重合分波系の第1〜第Nの光サーキ
    ュレータの各第1の光入力端に接続されていることを特
    徴とする波長多重光クロスコネクト回路。
  2. 【請求項2】 第1〜第3の光入出力端を有し、第1の
    光入出力端へ入力された光信号が第2の光入出力端から
    出力され、第2の光入出力端へ入力された光信号が第3
    の光入出力端から出力される第1、第2の光サーキュレ
    ータと、 前記第1、第2の光サーキュレータの各第2の光入出力
    端間に接続され、特定の波長の光のみを反射し、その他
    の波長の光を透過させるファイバ型光合分波部と、 前記第1の光サーキュレータの第3の光入出力端と、前
    記第2の光サーキュレータの第1の入出力端との間に接
    続された光スイッチとにより波長多重合分波段が構成さ
    れ、 前記波長多重合分波段がN(Nは自然数)段直列に接続
    されていることを特徴とする波長多重光クロスコネクト
    回路。
  3. 【請求項3】 前記ファイバ型光合分波部は、互いに同
    じ波長の光を反射する2つのファイバ型グレーティング
    と、該2つのファイバ型グレーティングの間に挿入され
    た光アイソレータとからなる請求項2記載の波長多重光
    クロスコネクト回路。
  4. 【請求項4】 前記ファイバ型グレーティング、又は前
    記ファイバ型光合分波部は、反射波長特性が可変である
    請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の波長多重光
    クロスコネクト回路。
  5. 【請求項5】 前記ファイバ型グレーティングの両端部
    をクランプして該ファイバ型グレーティングを延伸し、
    その延伸状態を保持する延伸手段を有し、該延伸手段に
    よって、前記ファイバ型グレーティングの延伸量を個別
    に設定可能である請求項4に記載の波長多重光クロスコ
    ネクト回路。
  6. 【請求項6】 前記ファイバ型グレーティングの反射波
    長特性を、温度制御により制御する請求項4に記載の波
    長多重光クロスコネクト回路。
  7. 【請求項7】 前記延伸手段は、前記ファイバ型グレー
    ティングの両端部が巻回されたプーリと、該プーリを回
    転させることにより前記ファイバ型グレーティングが延
    伸し、その延伸状態を保持する手段とを有することを特
    徴とする請求項5に記載の波長多重光クロスコネクト回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100452330B1 (ko) * 2002-05-13 2004-10-12 한국전자통신연구원 광 크로스 커넥트 및 이를 이용한 광 전송망
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