JPH09231634A - 光磁気記録再生方法 - Google Patents
光磁気記録再生方法Info
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- JPH09231634A JPH09231634A JP6732296A JP6732296A JPH09231634A JP H09231634 A JPH09231634 A JP H09231634A JP 6732296 A JP6732296 A JP 6732296A JP 6732296 A JP6732296 A JP 6732296A JP H09231634 A JPH09231634 A JP H09231634A
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- recording
- laser light
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- optical
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Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光磁気記録媒体を光磁界変調方式で記録する
際に印加する外部磁界に対するレーザ光の照射条件を最
適化して再生信号のジッタを低減する。 【解決手段】 記録される磁区幅が一定となるようなレ
ーザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス
幅に変更しながらテストデータを記録し、記録したテス
トデータからの再生信号のジッタが最小になるような上
記レーザ光パルス幅を求める。このレーザパルス幅の下
で外部磁界の極性の切り換えタイミングに対するレーザ
光パルスの照射タイミングを種々のタイミングに変更し
ながらテストデータを記録し、記録したテストデータか
らの再生信号の振幅が最大になるレーザ光パルス照射タ
イミングを求める。求められたレーザ光パルス幅及びレ
ーザ光パルス照射タイミングを用いて光磁界変調方式に
て情報を記録する。
際に印加する外部磁界に対するレーザ光の照射条件を最
適化して再生信号のジッタを低減する。 【解決手段】 記録される磁区幅が一定となるようなレ
ーザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス
幅に変更しながらテストデータを記録し、記録したテス
トデータからの再生信号のジッタが最小になるような上
記レーザ光パルス幅を求める。このレーザパルス幅の下
で外部磁界の極性の切り換えタイミングに対するレーザ
光パルスの照射タイミングを種々のタイミングに変更し
ながらテストデータを記録し、記録したテストデータか
らの再生信号の振幅が最大になるレーザ光パルス照射タ
イミングを求める。求められたレーザ光パルス幅及びレ
ーザ光パルス照射タイミングを用いて光磁界変調方式に
て情報を記録する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁界変調方式を
用いた光磁気記録媒体の記録再生方法に関し、より詳細
には記録する磁区幅を正確に制御でき且つ再生信号のジ
ッタを低減することができる光磁気記録再生方法に関す
る。
用いた光磁気記録媒体の記録再生方法に関し、より詳細
には記録する磁区幅を正確に制御でき且つ再生信号のジ
ッタを低減することができる光磁気記録再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化技術の発達及び情報量の増
大に伴って、大容量の情報を記録できる光メモリが使用
されている。記録した情報を書換え可能な光メモリとし
て、光磁気記録媒体の開発が盛んに行われている。かか
る光磁気記録媒体の情報記録方式として光変調方式と磁
界変調方式が知られている。光変調方式では、基板上に
形成されてた光磁気膜に、光磁気膜の保磁力よりも弱い
直流磁界を与えながら、記録するデータに応じて変調さ
れたレーザビームを照射することによってデータの記録
が実行される(例えば、特開昭52−23318号参
照)。この方式では、常に一定方向の磁界を与えながら
記録するため、データが記録してある領域に再記録する
には、既記録部分を消去した後に新たに記録する必要が
ある。すなわち、この方式では直接データを重ね書きす
ることはできなかった。
大に伴って、大容量の情報を記録できる光メモリが使用
されている。記録した情報を書換え可能な光メモリとし
て、光磁気記録媒体の開発が盛んに行われている。かか
る光磁気記録媒体の情報記録方式として光変調方式と磁
界変調方式が知られている。光変調方式では、基板上に
形成されてた光磁気膜に、光磁気膜の保磁力よりも弱い
直流磁界を与えながら、記録するデータに応じて変調さ
れたレーザビームを照射することによってデータの記録
が実行される(例えば、特開昭52−23318号参
照)。この方式では、常に一定方向の磁界を与えながら
記録するため、データが記録してある領域に再記録する
には、既記録部分を消去した後に新たに記録する必要が
ある。すなわち、この方式では直接データを重ね書きす
ることはできなかった。
【0003】一方、磁界変調方式では、光磁気膜に、直
流レーザ光を照射しながら、コード化データに応じてパ
ルス化された変調磁界を印加することによってデータが
記録される(例えば、特開昭51−107121号参
照)。この方法では、ビットデータの”0”,”1”に
応じて記録媒体の磁化の方向を直接反転してデータを記
録することができるので、以前に記録したデータが存在
する状態で直接データを書き込むオーバーライトが可能
となる。しかしながら、直流的にレーザ光を照射させる
ため、線速度が増加するにつれて記録マークがレーザ光
照射方向に長い三日月型になり、信号処理の点で不利で
ある。さらに、磁界切替え時に外部磁界が印加されない
領域では磁区が不確定になり、高密度化する際にS/N
比の点で問題がある。
流レーザ光を照射しながら、コード化データに応じてパ
ルス化された変調磁界を印加することによってデータが
記録される(例えば、特開昭51−107121号参
照)。この方法では、ビットデータの”0”,”1”に
応じて記録媒体の磁化の方向を直接反転してデータを記
録することができるので、以前に記録したデータが存在
する状態で直接データを書き込むオーバーライトが可能
となる。しかしながら、直流的にレーザ光を照射させる
ため、線速度が増加するにつれて記録マークがレーザ光
照射方向に長い三日月型になり、信号処理の点で不利で
ある。さらに、磁界切替え時に外部磁界が印加されない
領域では磁区が不確定になり、高密度化する際にS/N
比の点で問題がある。
【0004】磁界変調方式を改良した技術として、特開
平1−292603号は、光磁気記録媒体を記録データ
に同期した一定周波数のパルスレーザ光で加熱しなが
ら、記録データに対応した極性を有する磁界を与えるこ
とによってコードデータを直接重ね書きする記録方式を
開示している(以下、光磁界変調方式という)。この技
術によると、上記磁気変調方式の欠点を解消して、安定
な記録マークが得られることが示されている。
平1−292603号は、光磁気記録媒体を記録データ
に同期した一定周波数のパルスレーザ光で加熱しなが
ら、記録データに対応した極性を有する磁界を与えるこ
とによってコードデータを直接重ね書きする記録方式を
開示している(以下、光磁界変調方式という)。この技
術によると、上記磁気変調方式の欠点を解消して、安定
な記録マークが得られることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光磁界変調方式では、
記録するレーザ光パワー及びレーザ光パルス幅が大きい
ほど記録される磁区の幅は広くなる。磁区の幅が広すぎ
ると、隣接するトラック間のクロストークノイズとな
り、S/N比低下の原因となる。また、光記録媒体の高
密度記録の要求に応えるためにはトラックピッチやビッ
トピッチを一層狭くしなければならず、記録磁区の幅及
び長さをより高精度に制御する技術が要求されている。
記録するレーザ光パワー及びレーザ光パルス幅が大きい
ほど記録される磁区の幅は広くなる。磁区の幅が広すぎ
ると、隣接するトラック間のクロストークノイズとな
り、S/N比低下の原因となる。また、光記録媒体の高
密度記録の要求に応えるためにはトラックピッチやビッ
トピッチを一層狭くしなければならず、記録磁区の幅及
び長さをより高精度に制御する技術が要求されている。
【0006】本出願人は、特願平7−113592号に
おいて、光磁界変調記録方式を用いて二つの異なる周期
でテスト用データを光磁気記録し、それらの再生信号レ
ベルの平均値の差に基づいて記録用レーザパワー及びパ
ルス幅を最適化する方法を提案した。この方法によると
記録される磁区の大きさを正確に制御することができ
る。
おいて、光磁界変調記録方式を用いて二つの異なる周期
でテスト用データを光磁気記録し、それらの再生信号レ
ベルの平均値の差に基づいて記録用レーザパワー及びパ
ルス幅を最適化する方法を提案した。この方法によると
記録される磁区の大きさを正確に制御することができ
る。
【0007】ところで、図5及び図6に、記録用の外部
磁界に対するレーザ光パルスの照射タイミング、光磁気
記録された光磁気記録磁区パターン及び再生された光磁
気再生信号の一例を示す。図5では、記録外部磁界の極
性が切り換わるタイミングに対してレーザ光パルスの照
射タイミングが最適化されているために、形成された記
録磁区10,12の前エッジ部は記録外部磁界の印加タ
イミングに一致しており、記録磁界と時間軸上で一致し
た光磁気再生信号が再生される。これに対して図6で
は、外部磁界の切り換えタイミングに対してレーザ光パ
ルスの照射タイミングが最適化されていないために、記
録磁区10,12内に磁区の不確定な部分140が形成
されている。このような不確定な部分140が生じるの
は、レーザ光によって加熱された記録膜が冷却する途中
で記録磁界の極性が切り換わることによる。このため、
記録磁区から再生された光磁気再生信号の波形には、ノ
イズが多くなるとともに信号振幅が減少しており、再生
信号のジッタが発生し易くなる。
磁界に対するレーザ光パルスの照射タイミング、光磁気
記録された光磁気記録磁区パターン及び再生された光磁
気再生信号の一例を示す。図5では、記録外部磁界の極
性が切り換わるタイミングに対してレーザ光パルスの照
射タイミングが最適化されているために、形成された記
録磁区10,12の前エッジ部は記録外部磁界の印加タ
イミングに一致しており、記録磁界と時間軸上で一致し
た光磁気再生信号が再生される。これに対して図6で
は、外部磁界の切り換えタイミングに対してレーザ光パ
ルスの照射タイミングが最適化されていないために、記
録磁区10,12内に磁区の不確定な部分140が形成
されている。このような不確定な部分140が生じるの
は、レーザ光によって加熱された記録膜が冷却する途中
で記録磁界の極性が切り換わることによる。このため、
記録磁区から再生された光磁気再生信号の波形には、ノ
イズが多くなるとともに信号振幅が減少しており、再生
信号のジッタが発生し易くなる。
【0008】従って、光磁界変調方式における高密度記
録の要求に応えるためには、記録される磁区の大きさを
正確に調整するだけでなく、レーザ光パルスの照射タイ
ミングやパルス幅等を最適化する必要がある。
録の要求に応えるためには、記録される磁区の大きさを
正確に調整するだけでなく、レーザ光パルスの照射タイ
ミングやパルス幅等を最適化する必要がある。
【0009】本発明の目的は、光磁界変調記録方式にて
安定した記録磁区を形成することができ且つジッタの発
生の少ない再生信号を得ることができる光磁気記録再生
方法を提供することにある。
安定した記録磁区を形成することができ且つジッタの発
生の少ない再生信号を得ることができる光磁気記録再生
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、光磁気記録媒体をデータに同期したレーザ光パル
スで非連続的に加熱しながら、データに応じた極性の記
録用磁界を印加することによってデータを記録磁区とし
て記録し、記録磁区を磁気光学効果を利用して再生する
光磁気記録再生方法において、記録する磁区の幅が一定
となるようなレーザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅
を種々のパルス幅に変更しながらテスト用データを記録
する工程と、上記記録したテスト用データから再生した
再生信号のジッタが最小になるような上記レーザ光パル
ス幅を求める工程と、上記求めたレーザ光パルス幅によ
り光磁気記録を実行する工程とを含むことを特徴とする
光磁気記録再生方法が提供される。
えば、光磁気記録媒体をデータに同期したレーザ光パル
スで非連続的に加熱しながら、データに応じた極性の記
録用磁界を印加することによってデータを記録磁区とし
て記録し、記録磁区を磁気光学効果を利用して再生する
光磁気記録再生方法において、記録する磁区の幅が一定
となるようなレーザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅
を種々のパルス幅に変更しながらテスト用データを記録
する工程と、上記記録したテスト用データから再生した
再生信号のジッタが最小になるような上記レーザ光パル
ス幅を求める工程と、上記求めたレーザ光パルス幅によ
り光磁気記録を実行する工程とを含むことを特徴とする
光磁気記録再生方法が提供される。
【0011】本発明の第2の態様に従えば、光磁気記録
媒体をデータに同期したレーザ光パルスで非連続的に加
熱しながら、データに応じた極性の記録用磁界を印加す
ることによってデータを記録磁区として記録し、記録磁
区を磁気光学効果を利用して再生する光磁気記録再生方
法において、上記記録用磁界の極性の切換えタイミング
に対するレーザ光パルスの照射タイミングを種々のタイ
ミングに変更しながらテスト用データを記録する工程
と、上記記録したテスト用データから再生した再生信号
の振幅が最大になるかまたは再生信号のジッタが最小に
なるようなレーザ光パルス照射タイミングを求める工程
と、上記求めたレーザ光パルスの照射タイミングにより
光磁気記録を実行する工程とを含む光磁気記録再生方法
が提供される。
媒体をデータに同期したレーザ光パルスで非連続的に加
熱しながら、データに応じた極性の記録用磁界を印加す
ることによってデータを記録磁区として記録し、記録磁
区を磁気光学効果を利用して再生する光磁気記録再生方
法において、上記記録用磁界の極性の切換えタイミング
に対するレーザ光パルスの照射タイミングを種々のタイ
ミングに変更しながらテスト用データを記録する工程
と、上記記録したテスト用データから再生した再生信号
の振幅が最大になるかまたは再生信号のジッタが最小に
なるようなレーザ光パルス照射タイミングを求める工程
と、上記求めたレーザ光パルスの照射タイミングにより
光磁気記録を実行する工程とを含む光磁気記録再生方法
が提供される。
【0012】本発明の第3の態様に従えば、光磁気記録
媒体をデータに同期したレーザ光パルスで非連続的に加
熱しながら、データに応じた極性の記録用磁界を印加す
ることによってデータを記録磁区として記録し、記録磁
区を磁気光学効果を利用して再生する光磁気記録再生方
法において、記録する磁区の幅が一定となるようなレー
ザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス幅
に変更しながらテスト用データを記録する工程と、上記
パルス幅に変更しながら記録したテスト用データから再
生した再生信号のジッタが最小になるような上記レーザ
光パルス幅を求める工程と、一定のレーザパルス幅の下
で上記記録用磁界の極性の切り換えタイミングに対する
レーザ光パルスの照射タイミングを種々のタイミングに
変更しながらテスト用データを記録する工程と、上記レ
ーザ光パルスの照射タイミングを変更しながら記録した
テスト用データから再生した再生信号の振幅が最大にな
るかまたは再生信号のジッタが最小になるレーザ光パル
ス照射タイミングを求める工程と、上記求めたレーザ光
パルス幅及びレーザ光パルス照射タイミングにより光磁
気記録を実行する工程とを含むことを特徴とする光磁気
記録再生方法が提供される。
媒体をデータに同期したレーザ光パルスで非連続的に加
熱しながら、データに応じた極性の記録用磁界を印加す
ることによってデータを記録磁区として記録し、記録磁
区を磁気光学効果を利用して再生する光磁気記録再生方
法において、記録する磁区の幅が一定となるようなレー
ザ光パワーの下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス幅
に変更しながらテスト用データを記録する工程と、上記
パルス幅に変更しながら記録したテスト用データから再
生した再生信号のジッタが最小になるような上記レーザ
光パルス幅を求める工程と、一定のレーザパルス幅の下
で上記記録用磁界の極性の切り換えタイミングに対する
レーザ光パルスの照射タイミングを種々のタイミングに
変更しながらテスト用データを記録する工程と、上記レ
ーザ光パルスの照射タイミングを変更しながら記録した
テスト用データから再生した再生信号の振幅が最大にな
るかまたは再生信号のジッタが最小になるレーザ光パル
ス照射タイミングを求める工程と、上記求めたレーザ光
パルス幅及びレーザ光パルス照射タイミングにより光磁
気記録を実行する工程とを含むことを特徴とする光磁気
記録再生方法が提供される。
【0013】本発明の光磁気記録方法において、光磁気
記録を実行する工程より前の工程、すなわち、レーザ光
パルス幅を求めるまでの工程及び/またはレーザ光パル
ス照射タイミングを求めるまでの工程を、光磁気記録装
置の動作開始時点及び光磁気記録媒体を光磁気記録装置
に装着した時点の少なくとも一方の時点で実行すること
が好ましい。
記録を実行する工程より前の工程、すなわち、レーザ光
パルス幅を求めるまでの工程及び/またはレーザ光パル
ス照射タイミングを求めるまでの工程を、光磁気記録装
置の動作開始時点及び光磁気記録媒体を光磁気記録装置
に装着した時点の少なくとも一方の時点で実行すること
が好ましい。
【0014】本発明の光磁気記録方法において、光磁気
記録媒体が光磁気ディスクであり、上記テスト用データ
を、光磁気ディスク最内周、最外周のユーザエリア外の
領域及びZCAVフォーマットの光磁気ディスクのユー
ザの使用しないゾーン境界部近傍のいずれかの領域に記
録することができる。
記録媒体が光磁気ディスクであり、上記テスト用データ
を、光磁気ディスク最内周、最外周のユーザエリア外の
領域及びZCAVフォーマットの光磁気ディスクのユー
ザの使用しないゾーン境界部近傍のいずれかの領域に記
録することができる。
【0015】本発明の原理を図面を参照しながら説明す
る。光磁界変調方式において、光磁気記録媒体の磁区幅
が一定になるように磁区を記録するためには、一般に、
照射するレーザ光の相対レーザ光パワーとパルス幅の関
係を図3に示したような曲線を満足するように調整する
必要がある。本発明者は、レーザ光パルス幅を、この関
係を満足するレーザ光パワーの下で種々のパルス幅に変
化させながら、テスト信号を記録した(図1参照)。こ
れらの記録したテスト信号をそれぞれ再生し、レーザ光
パルス幅(100%はDC光)に対する再生信号のジッ
タの関係を求めたところ、図4に示したような関係にな
ることがわかった。図4に示した例では、レーザ光パル
スをDC光に対して30%程度のパルス幅で記録するこ
とによって再生信号のジッタの発生を抑制することがで
きることがわかる。
る。光磁界変調方式において、光磁気記録媒体の磁区幅
が一定になるように磁区を記録するためには、一般に、
照射するレーザ光の相対レーザ光パワーとパルス幅の関
係を図3に示したような曲線を満足するように調整する
必要がある。本発明者は、レーザ光パルス幅を、この関
係を満足するレーザ光パワーの下で種々のパルス幅に変
化させながら、テスト信号を記録した(図1参照)。こ
れらの記録したテスト信号をそれぞれ再生し、レーザ光
パルス幅(100%はDC光)に対する再生信号のジッ
タの関係を求めたところ、図4に示したような関係にな
ることがわかった。図4に示した例では、レーザ光パル
スをDC光に対して30%程度のパルス幅で記録するこ
とによって再生信号のジッタの発生を抑制することがで
きることがわかる。
【0016】また、光磁界変調方式において、記録外部
磁界の極性の切り換えタイミングに対して種々のタイミ
ングにてレーザ光パルスを照射して孤立磁区を記録した
(図2参照)。これらの記録磁区を再生したところ、両
者のタイミングずれ量に対する相対信号振幅が図7のよ
うに変化することがわかった。図7の例では、信号振幅
を最大にするためには、記録外部磁界の切り換えタイミ
ングに対してレーザパルスの照射タイミングを10%程
度遅延させればよいことがわかる。図7に示した条件は
レーザ光パルス幅等により異なるために、図4に示した
ような関係を予め調べておき、最適化されたレーザ光パ
ルス幅の下で最適な照射タイミングを求めることができ
る。そして、この選択されたパルス幅、照射タイミング
でレーザ光パルスを照射することにより最適な条件で光
磁界変調記録することができ、記録された磁区からはジ
ッタの極めて少ない再生信号が得られる。
磁界の極性の切り換えタイミングに対して種々のタイミ
ングにてレーザ光パルスを照射して孤立磁区を記録した
(図2参照)。これらの記録磁区を再生したところ、両
者のタイミングずれ量に対する相対信号振幅が図7のよ
うに変化することがわかった。図7の例では、信号振幅
を最大にするためには、記録外部磁界の切り換えタイミ
ングに対してレーザパルスの照射タイミングを10%程
度遅延させればよいことがわかる。図7に示した条件は
レーザ光パルス幅等により異なるために、図4に示した
ような関係を予め調べておき、最適化されたレーザ光パ
ルス幅の下で最適な照射タイミングを求めることができ
る。そして、この選択されたパルス幅、照射タイミング
でレーザ光パルスを照射することにより最適な条件で光
磁界変調記録することができ、記録された磁区からはジ
ッタの極めて少ない再生信号が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明するが、本発明はそれらに限定され
るものではない。
を参照しながら説明するが、本発明はそれらに限定され
るものではない。
【0018】図8に、光磁気ディスクを記録再生する際
に用いる光磁気記録再生装置の概要を示す。この装置
は、光磁気ディスク1にコードデータと同期した一定周
期でパルス化された光を照射するためのレーザ光照射部
と、光磁気ディスク1に記録用の外部磁界を印加する磁
界印加部と、光磁気ディスク1からの信号を検出する信
号検出部とから主に構成されている。レーザ光照射部に
おいて、レーザ22はレーザ駆動回路32に接続されて
おり、レーザ駆動回路32は、PLL回路39から後述
するクロック信号を受けてレーザ22を制御する。磁界
印加部において、磁界を印加する磁気コイル29は磁気
コイル駆動回路34に接続されており、磁気コイル駆動
回路34は符号器30から位相調整回路31を通じて入
力データを受け、印加磁界の大きさ及び極性の切り換え
タイミングを制御する。信号検出部において、レーザ2
2と光磁気ディスク1との間には第1の偏光プリズム2
5が配置され、その側方には第2の偏光プリズム251
及び検出器28及び281が配置されている。検出器2
8及び281は、それぞれ、I/V変換器311及び3
12を介して、共に、減算器302及び加算器301に
接続される。加算器301はクロック抽出回路37を介
してPLL回路39に接続され、減算器302は再生信
号検出回路33を介して複号器38に接続される。
に用いる光磁気記録再生装置の概要を示す。この装置
は、光磁気ディスク1にコードデータと同期した一定周
期でパルス化された光を照射するためのレーザ光照射部
と、光磁気ディスク1に記録用の外部磁界を印加する磁
界印加部と、光磁気ディスク1からの信号を検出する信
号検出部とから主に構成されている。レーザ光照射部に
おいて、レーザ22はレーザ駆動回路32に接続されて
おり、レーザ駆動回路32は、PLL回路39から後述
するクロック信号を受けてレーザ22を制御する。磁界
印加部において、磁界を印加する磁気コイル29は磁気
コイル駆動回路34に接続されており、磁気コイル駆動
回路34は符号器30から位相調整回路31を通じて入
力データを受け、印加磁界の大きさ及び極性の切り換え
タイミングを制御する。信号検出部において、レーザ2
2と光磁気ディスク1との間には第1の偏光プリズム2
5が配置され、その側方には第2の偏光プリズム251
及び検出器28及び281が配置されている。検出器2
8及び281は、それぞれ、I/V変換器311及び3
12を介して、共に、減算器302及び加算器301に
接続される。加算器301はクロック抽出回路37を介
してPLL回路39に接続され、減算器302は再生信
号検出回路33を介して複号器38に接続される。
【0019】上記装置構成において、レーザ22から出
射した信号再生用のレーザビームはコリメータレンズ2
3によって平行光にされ、偏光プリズム25を通った
後、対物レンズ24によってディスク1上に集光され
る。光磁気ディスク1からの反射光は偏光プリズム25
によって偏光プリズム251の方向に向けられ、1/2
波長板26を透過した後、偏光プリズム251で二方向
に分割される。分割された光はそれぞれ検出レンズ27
で集光されて光検出器28及び281に導かれる。光磁
気ディスク1上にはトラッキングエラー信号及びクロッ
ク信号生成用のピットが予め形成されており、クロック
信号生成用ピットからの反射光信号が検出器28及び2
81で検出された後、クロック抽出回路37にて抽出さ
れる。次いでクロック抽出回路37に接続されたPLL
回路39はデータチャネルクロックを発生する。
射した信号再生用のレーザビームはコリメータレンズ2
3によって平行光にされ、偏光プリズム25を通った
後、対物レンズ24によってディスク1上に集光され
る。光磁気ディスク1からの反射光は偏光プリズム25
によって偏光プリズム251の方向に向けられ、1/2
波長板26を透過した後、偏光プリズム251で二方向
に分割される。分割された光はそれぞれ検出レンズ27
で集光されて光検出器28及び281に導かれる。光磁
気ディスク1上にはトラッキングエラー信号及びクロッ
ク信号生成用のピットが予め形成されており、クロック
信号生成用ピットからの反射光信号が検出器28及び2
81で検出された後、クロック抽出回路37にて抽出さ
れる。次いでクロック抽出回路37に接続されたPLL
回路39はデータチャネルクロックを発生する。
【0020】データ記録の際に、レーザ22はレーザ駆
動回路32によってデータチャネルクロックに同期する
ように一定周波数で光変調され、幅の狭い連続したパル
ス光を放射し、回転する光磁気ディスク1のデータ記録
エリアを等間隔に局部的に加熱する。また、符号器30
はPLL回路39から発生したデータチャネルクロック
に基づいて基準クロック周期の整数倍のデータ信号を発
生する。このデータ信号は位相調整回路31を経て磁気
コイル駆動装置34に送られる。磁気コイル駆動装置3
4は、磁界コイル29を制御してデータ信号に対応した
極性の磁界をデータ記録領域の被加熱部分に印加させ
る。
動回路32によってデータチャネルクロックに同期する
ように一定周波数で光変調され、幅の狭い連続したパル
ス光を放射し、回転する光磁気ディスク1のデータ記録
エリアを等間隔に局部的に加熱する。また、符号器30
はPLL回路39から発生したデータチャネルクロック
に基づいて基準クロック周期の整数倍のデータ信号を発
生する。このデータ信号は位相調整回路31を経て磁気
コイル駆動装置34に送られる。磁気コイル駆動装置3
4は、磁界コイル29を制御してデータ信号に対応した
極性の磁界をデータ記録領域の被加熱部分に印加させ
る。
【0021】ここで、光磁気ディスク1は、従来の2値
記録用の光磁気ディスクのみならず、特願平6−966
90号に示したような多値記録用の光磁気記録媒体を使
用することもできる。かかる多値記録用の光磁気記録媒
体の構造の一例を図9に示す。また、図10(a)に、
図9の構造を持つ多値記録媒体の第1及び第2記録膜の
採り得る4種の記録状態を希土類元素と遷移元素の副格
子磁気モーメントの配向状態として示す。図10(b)
には、印加外部磁界に対する上記4種の記録状態に対応
する信号出力を示す。この記録媒体を用い、外部磁界を
調整することにより4値の記録信号を記録することがで
きる。この実施例では、この4値のうち任意の2つのレ
ベルを与える外部磁界を用いる。ただし最大の信号レベ
ルである状態”3”と最小の信号の信号レベルである状
態”0”を与える磁界H1 とH2を用いるのがS/N比
の点で望ましい。
記録用の光磁気ディスクのみならず、特願平6−966
90号に示したような多値記録用の光磁気記録媒体を使
用することもできる。かかる多値記録用の光磁気記録媒
体の構造の一例を図9に示す。また、図10(a)に、
図9の構造を持つ多値記録媒体の第1及び第2記録膜の
採り得る4種の記録状態を希土類元素と遷移元素の副格
子磁気モーメントの配向状態として示す。図10(b)
には、印加外部磁界に対する上記4種の記録状態に対応
する信号出力を示す。この記録媒体を用い、外部磁界を
調整することにより4値の記録信号を記録することがで
きる。この実施例では、この4値のうち任意の2つのレ
ベルを与える外部磁界を用いる。ただし最大の信号レベ
ルである状態”3”と最小の信号の信号レベルである状
態”0”を与える磁界H1 とH2を用いるのがS/N比
の点で望ましい。
【0022】本発明の光磁気記録再生方法では、図8に
示した記録再生装置を用いて実際に情報の記録を行う前
に、記録磁界の極性切り換えタイミングに対するレーザ
光の最適照射タイミング及び最適レーザ光パルス幅を予
め調べるために以下のような手順でテスト信号を記録
し、その再生信号を検出した。
示した記録再生装置を用いて実際に情報の記録を行う前
に、記録磁界の極性切り換えタイミングに対するレーザ
光の最適照射タイミング及び最適レーザ光パルス幅を予
め調べるために以下のような手順でテスト信号を記録
し、その再生信号を検出した。
【0023】まず、図8の光磁気記録再生装置におい
て、光磁気ディスク1を駆動しながら、レーザ22を含
む光学ヘッドを所望のアドレスがあるトラックに位置付
けるとともに、磁気コイル29を含む磁気ヘッドを上記
トラックの近傍に位置付ける。次いで、図1に示したよ
うなテスト信号記録用の記録外部磁界を印加しながら、
この磁界の立ち上がりタイミングに同期して、図1に示
したような種々の記録レーザパルス幅を有するレーザパ
ルス1〜5を照射してそれらに対応するテスト信号を記
録した。
て、光磁気ディスク1を駆動しながら、レーザ22を含
む光学ヘッドを所望のアドレスがあるトラックに位置付
けるとともに、磁気コイル29を含む磁気ヘッドを上記
トラックの近傍に位置付ける。次いで、図1に示したよ
うなテスト信号記録用の記録外部磁界を印加しながら、
この磁界の立ち上がりタイミングに同期して、図1に示
したような種々の記録レーザパルス幅を有するレーザパ
ルス1〜5を照射してそれらに対応するテスト信号を記
録した。
【0024】このようにして種々のレーザパルス幅で記
録したテスト信号を図8に示した光磁気記録再生装置を
用いて再生した。再生の際に、レーザパルス1〜5のう
ち再生波形のジッタが最小となるようなパルス幅を決定
するために図11のブロック図に示すような検出系を用
いた。図11中、再生されたテスト信号を、PLL回路
39から生成し、データチャネルクロックを用いて復号
器38により復号し、メモリ51に記憶する。また、同
じテスト記録信号を、同じデータチャネルクロックをデ
ィレイラインを用いて位相を遅らせたクロックと、位相
を反転させることにより位相を180度早くし且つ同様
に位相を遅らせたクロックで復号し、各々メモリ51
1、512に記憶する。位相の遅延幅は検出窓幅と再生
信号波形の分布に応じて適宜選択した。ここで、正確な
復号データであるメモリ51の内容とメモリ511、5
12の復号データを比較し、メモリ511、512のエ
ラーレートを検出し、メモリ513に記憶する。この操
作を各パルス幅の異なるレーザ光パルスで記録されたテ
スト信号からの再生信号毎に行い、エラーレートが最低
の再生信号に対応するレーザパルス幅を最適な記録用レ
ーザ光パルス幅とすることができる。
録したテスト信号を図8に示した光磁気記録再生装置を
用いて再生した。再生の際に、レーザパルス1〜5のう
ち再生波形のジッタが最小となるようなパルス幅を決定
するために図11のブロック図に示すような検出系を用
いた。図11中、再生されたテスト信号を、PLL回路
39から生成し、データチャネルクロックを用いて復号
器38により復号し、メモリ51に記憶する。また、同
じテスト記録信号を、同じデータチャネルクロックをデ
ィレイラインを用いて位相を遅らせたクロックと、位相
を反転させることにより位相を180度早くし且つ同様
に位相を遅らせたクロックで復号し、各々メモリ51
1、512に記憶する。位相の遅延幅は検出窓幅と再生
信号波形の分布に応じて適宜選択した。ここで、正確な
復号データであるメモリ51の内容とメモリ511、5
12の復号データを比較し、メモリ511、512のエ
ラーレートを検出し、メモリ513に記憶する。この操
作を各パルス幅の異なるレーザ光パルスで記録されたテ
スト信号からの再生信号毎に行い、エラーレートが最低
の再生信号に対応するレーザパルス幅を最適な記録用レ
ーザ光パルス幅とすることができる。
【0025】次に、上記のようにして決定した最適なレ
ーザ光パルス幅を用いて、図2に示したように、テスト
信号用の記録外部磁界を印加しながら、外部磁界の立ち
上がりタイミングに対して種々のタイミングで記録レー
ザパルス11〜15を照射してテスト信号を記録した。
ーザ光パルス幅を用いて、図2に示したように、テスト
信号用の記録外部磁界を印加しながら、外部磁界の立ち
上がりタイミングに対して種々のタイミングで記録レー
ザパルス11〜15を照射してテスト信号を記録した。
【0026】上記のようにして種々のレーザ照射タイミ
ングで記録した記録磁区からテスト記録信号を再生し
た。再生の際に、図12に示したような検出系を用いて
再生信号の振幅を検出した。図12において、テスト記
録信号を、信号周波数より低いカットオフ周波数を持っ
たローパスフィルタに通し、サンプルホールドパルスに
よりピーク値及びボトム値を得、その差を減算器から求
めることにより記録磁区の再生波形の信号振幅を得た。
その値をA/D変換した後、比較して最大振幅を検索
し、それに対応するレーザ光パルスの照射タイミングを
得た。
ングで記録した記録磁区からテスト記録信号を再生し
た。再生の際に、図12に示したような検出系を用いて
再生信号の振幅を検出した。図12において、テスト記
録信号を、信号周波数より低いカットオフ周波数を持っ
たローパスフィルタに通し、サンプルホールドパルスに
よりピーク値及びボトム値を得、その差を減算器から求
めることにより記録磁区の再生波形の信号振幅を得た。
その値をA/D変換した後、比較して最大振幅を検索
し、それに対応するレーザ光パルスの照射タイミングを
得た。
【0027】こうして得られたレーザ光パルス幅及び照
射タイミングは、光磁界変調方式の記録のための最適の
レーザ光パルス照射条件となる。かかる条件で記録する
ために図12の回路からの出力を用いてレーザ駆動回路
32を制御する。こうして最適化されたレーザ照射条件
で情報を記録することにより極めてジッタが少ない信号
を再生することができる。
射タイミングは、光磁界変調方式の記録のための最適の
レーザ光パルス照射条件となる。かかる条件で記録する
ために図12の回路からの出力を用いてレーザ駆動回路
32を制御する。こうして最適化されたレーザ照射条件
で情報を記録することにより極めてジッタが少ない信号
を再生することができる。
【0028】上記テスト信号は光磁気記録媒体の種々の
領域に記録しておくことができる。例えば、図13に示
したようにディスク最内周あるいは最外周のユーザエリ
ア42外の一部41を使用することができる。または、
図14に示したようなZCAVフォーマットの光磁気記
録媒体であればユーザの使用しないゾーン境界部近傍の
非ユーザトラックの一部41にテスト信号を記録するこ
とができる。
領域に記録しておくことができる。例えば、図13に示
したようにディスク最内周あるいは最外周のユーザエリ
ア42外の一部41を使用することができる。または、
図14に示したようなZCAVフォーマットの光磁気記
録媒体であればユーザの使用しないゾーン境界部近傍の
非ユーザトラックの一部41にテスト信号を記録するこ
とができる。
【0029】上記テスト信号は、実際に情報を記録する
前であれば、任意の時点で記録することができ、例え
ば、光磁気ディスク駆動装置の動作開始時点や光磁気デ
ィスクを装置に装着した時点で上記のような領域に記録
してよく、あるいは一定時間間隔で記録してもよい。
前であれば、任意の時点で記録することができ、例え
ば、光磁気ディスク駆動装置の動作開始時点や光磁気デ
ィスクを装置に装着した時点で上記のような領域に記録
してよく、あるいは一定時間間隔で記録してもよい。
【0030】以上、本発明の光磁気記録再生方法を実施
の形態により具体的に説明してきたが、本発明はそれら
に限定されるものではなく、例えば、印加磁界の極性が
切り換わるタイミングに対するレーザ光照射タイミング
のみを最適化してもよく、あるいはレーザ光のパルス幅
のみを最適化してもよく、いずれかの最適化によって再
生信号のジッタを低減することができる。
の形態により具体的に説明してきたが、本発明はそれら
に限定されるものではなく、例えば、印加磁界の極性が
切り換わるタイミングに対するレーザ光照射タイミング
のみを最適化してもよく、あるいはレーザ光のパルス幅
のみを最適化してもよく、いずれかの最適化によって再
生信号のジッタを低減することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の光磁気記録再生方法は、予めテ
スト信号を記録再生して、記録時のレーザ光パルス幅及
び記録外部磁界の切り換えに対するレーザ光照射タイミ
ングの少なくとも一方の最適条件を求め、この最適化さ
れたレーザ照射条件で実際の情報の記録を実行すること
により安定した記録磁区を形成することができる。かか
る記録磁区から再生された信号はジッタが極めて少な
い。従って、本発明の光磁気記録再生方法を用いること
で光磁気記録装置の信頼性を向上させることができる。
スト信号を記録再生して、記録時のレーザ光パルス幅及
び記録外部磁界の切り換えに対するレーザ光照射タイミ
ングの少なくとも一方の最適条件を求め、この最適化さ
れたレーザ照射条件で実際の情報の記録を実行すること
により安定した記録磁区を形成することができる。かか
る記録磁区から再生された信号はジッタが極めて少な
い。従って、本発明の光磁気記録再生方法を用いること
で光磁気記録装置の信頼性を向上させることができる。
【図1】テスト用信号を記録するための記録外部磁界に
対する種々のパルス幅のレーザ光パルスを示す図であ
る。
対する種々のパルス幅のレーザ光パルスを示す図であ
る。
【図2】テスト用信号を記録するための記録外部磁界に
対する種々の照射タイミングのレーザ光パルスを示す図
である。
対する種々の照射タイミングのレーザ光パルスを示す図
である。
【図3】記録磁区の幅を一定になるようにした場合の相
対レーザ光パワーとレーザ光パルスの関係を示すグラフ
である。
対レーザ光パワーとレーザ光パルスの関係を示すグラフ
である。
【図4】記録磁区の幅を一定になるように調整したレー
ザ光パワーを用いたレーザ光パルス幅と再生信号のジッ
タの関係を示すグラフである。
ザ光パワーを用いたレーザ光パルス幅と再生信号のジッ
タの関係を示すグラフである。
【図5】記録外部磁界の切り換えタイミングに対するレ
ーザ光パルスの照射タイミング、記録された光磁気記録
磁区及び再生された光磁気再生信号の関係を示す概念図
であり、記録外部磁界の切り換えタイミングに対してレ
ーザ光パルスの照射タイミングが最適化されている場合
を示す。
ーザ光パルスの照射タイミング、記録された光磁気記録
磁区及び再生された光磁気再生信号の関係を示す概念図
であり、記録外部磁界の切り換えタイミングに対してレ
ーザ光パルスの照射タイミングが最適化されている場合
を示す。
【図6】記録外部磁界の切り換えタイミングに対するレ
ーザ光パルスの照射タイミング、記録された光磁気記録
磁区及び再生された光磁気再生信号の関係を示す概念図
であり、記録外部磁界の切り換えタイミングに対してレ
ーザ光パルスの照射タイミングが最適化されていない場
合を示す。
ーザ光パルスの照射タイミング、記録された光磁気記録
磁区及び再生された光磁気再生信号の関係を示す概念図
であり、記録外部磁界の切り換えタイミングに対してレ
ーザ光パルスの照射タイミングが最適化されていない場
合を示す。
【図7】記録外部磁界の切り換えタイミングに対するレ
ーザ光パルスの照射タイミングのずれ量と相対信号振幅
の関係を示すグラフである。
ーザ光パルスの照射タイミングのずれ量と相対信号振幅
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例で用いた光磁界変調方式の記録
再生装置の構成図である。
再生装置の構成図である。
【図9】実施例で使用した多値記録用の光磁気記録媒体
の構造断面図である。
の構造断面図である。
【図10】図9に示した光磁気記録媒体の記録原理を説
明する図であり、図10(a)は第1及び第2記録層に
よる磁化状態と磁気モーメントの方向の関係を示し、図
10(b)は外部磁界強度に対する相対信号出力の関係
を示す。
明する図であり、図10(a)は第1及び第2記録層に
よる磁化状態と磁気モーメントの方向の関係を示し、図
10(b)は外部磁界強度に対する相対信号出力の関係
を示す。
【図11】実施例におけるテスト信号の再生の時に、レ
ーザパルス1〜5のうち再生波形のジッタが最小となる
ようなパルス幅を決定するための検出系のブロック図を
示す。
ーザパルス1〜5のうち再生波形のジッタが最小となる
ようなパルス幅を決定するための検出系のブロック図を
示す。
【図12】実施例において記録されたテスト信号の再生
波形の最大振幅を求めるための検出系のブロック図であ
る。
波形の最大振幅を求めるための検出系のブロック図であ
る。
【図13】本発明の光磁気記録方法によりテスト信号が
記録されるテスト記録領域の一例を示す光磁気ディスク
の平面図である。
記録されるテスト記録領域の一例を示す光磁気ディスク
の平面図である。
【図14】本発明の光磁気記録方法によりテスト信号が
記録されるテスト記録領域の一例を示す光磁気ディスク
の平面図である。
記録されるテスト記録領域の一例を示す光磁気ディスク
の平面図である。
1 光磁気ディスク 22 レーザ 25 偏光プリズム 28 光検出器 29 磁気コイル 31 位相調整回路 37 埋め込みクロック抽出回路 38,381,382 復号器 39 PLL回路 41 テスト領域 42 ユーザ領域 51,511,512 メモリ 140 記録磁区の不確定な部分
Claims (5)
- 【請求項1】 光磁気記録媒体をデータに同期したレー
ザ光パルスで非連続的に加熱しながら、データに応じた
極性の記録用磁界を印加することによってデータを記録
磁区として記録し、記録磁区を磁気光学効果を利用して
再生する光磁気記録再生方法において、 記録する磁区の幅が一定となるようなレーザ光パワーの
下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス幅に変更しなが
らテスト用データを記録する工程と、 上記記録したテスト用データから再生した再生信号のジ
ッタが最小になるような上記レーザ光パルス幅を求める
工程と、 上記求めたレーザ光パルス幅により光磁気記録を実行す
る工程とを含むことを特徴とする光磁気記録再生方法。 - 【請求項2】 光磁気記録媒体をデータに同期したレー
ザ光パルスで非連続的に加熱しながら、データに応じた
極性の記録用磁界を印加することによってデータを記録
磁区として記録し、記録磁区を磁気光学効果を利用して
再生する光磁気記録再生方法において、 上記記録用磁界の極性の切換えタイミングに対するレー
ザ光パルスの照射タイミングを種々のタイミングに変更
しながらテスト用データを記録する工程と、 上記記録したテスト用データから再生した再生信号の振
幅が最大になるかまたは再生信号のジッタが最小になる
ようなレーザ光パルス照射タイミングを求める工程と、 上記求めたレーザ光パルスの照射タイミングにより光磁
気記録を実行する工程とを含む光磁気記録再生方法。 - 【請求項3】 光磁気記録媒体をデータに同期したレー
ザ光パルスで非連続的に加熱しながら、データに応じた
極性の記録用磁界を印加することによってデータを記録
磁区として記録し、記録磁区を磁気光学効果を利用して
再生する光磁気記録再生方法において、 記録する磁区の幅が一定となるようなレーザ光パワーの
下で、レーザ光パルス幅を種々のパルス幅に変更しなが
らテスト用データを記録する工程と、 上記パルス幅に変更しながら記録したテスト用データか
ら再生した再生信号のジッタが最小になるような上記レ
ーザ光パルス幅を求める工程と、 一定のレーザパルス幅の下で上記記録用磁界の極性の切
り換えタイミングに対するレーザ光パルスの照射タイミ
ングを種々のタイミングに変更しながらテスト用データ
を記録する工程と、 上記レーザ光パルスの照射タイミングを変更しながら記
録したテスト用データから再生した再生信号の振幅が最
大になるかまたは再生信号のジッタが最小になるレーザ
光パルス照射タイミングを求める工程と、 上記求めたレーザ光パルス幅及びレーザ光パルス照射タ
イミングにより光磁気記録を実行する工程とを含むこと
を特徴とする光磁気記録再生方法。 - 【請求項4】 上記光磁気記録を実行する工程より前の
工程を、光磁気記録装置の動作開始時点及び光磁気記録
媒体を光磁気記録装置に装着した時点の少なくとも一方
の時点で実行することを特徴とする請求項1〜3のいず
れか一項に記載の光磁気記録再生方法。 - 【請求項5】 光磁気記録媒体が光磁気ディスクであ
り、上記テスト用データを、光磁気ディスク最内周ユー
ザエリア外の領域、最外周のユーザエリア外の領域及び
ZCAVフォーマットの光磁気ディスクのユーザの使用
しないゾーン境界部近傍のいずれかの領域に記録するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光
磁気記録再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6732296A JPH09231634A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光磁気記録再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6732296A JPH09231634A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光磁気記録再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09231634A true JPH09231634A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=13341678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6732296A Pending JPH09231634A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光磁気記録再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09231634A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011076646A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Sony Corp | ハードディスク装置およびその駆動方法 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6732296A patent/JPH09231634A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011076646A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Sony Corp | ハードディスク装置およびその駆動方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040909 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |