JPH09231137A - 複製判定方法および読出装置 - Google Patents

複製判定方法および読出装置

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JPH09231137A
JPH09231137A JP8033926A JP3392696A JPH09231137A JP H09231137 A JPH09231137 A JP H09231137A JP 8033926 A JP8033926 A JP 8033926A JP 3392696 A JP3392696 A JP 3392696A JP H09231137 A JPH09231137 A JP H09231137A
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JP
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data
key code
rom
error
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JP8033926A
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Inventor
Hirayuki Satou
平行 佐藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−ROMの不正な複製を判定する方法お
よび装置を簡便に実現したい。 【解決手段】 特定の誤り率Kを含むキー・コードをC
D−ROMの一部に記録する。不正に複製が行われる
と、このキー・コードの誤り率に変化が生じる。その変
化を検出することにより不正に複製されたCD−ROM
を判定する。判定を実行するためのアプリケーション・
プログラムをキー・コードと併せてCD−ROMに記録
する。 【効果】 簡便に不正な複製の判定を行うことができ
る。さらに、不正に複製されたCD−ROMの使用を禁
止する装置と併せて用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ装置に
利用する。本発明は不正に複製されたコンパクトディス
クROMその他記録媒体を識別する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータに用いるソフトウェアは記
録媒体に記録されて市販されている。このような記録媒
体としては既に広く普及しているフロッピディスクに加
え、近年ではコンパクトディスクROM(以下、CD−
ROMと略記する)が普及しつつある。これらの記録媒
体に記録されている有償ソフトウェアは、ファイル単位
での複写プロテクトはあるが、記録媒体自体には複写を
プロテクトするものはないことから、複写ユーティリテ
ィなどを使用し、簡単にフロッピディスクまたはCD−
ROMの内容を複写して使用することができる。
【0003】フロッピディスクの複製防止については特
開平2−44448号公報に開示されている技術があ
る。これによれば、フロッピディスクの信号読取面の特
定位置に出荷時にシールを貼り、特定の読取障害状態を
故意に発生させる。ユーザ側の読出装置には、この故意
に発生させられた特定の読取障害状態を記憶させてお
き、この読出装置によりシールを貼ったフロッピディス
クのデータを読取らせる。このとき、あらかじめ記憶さ
れている特定の読取障害状態と等しい読取障害状態が確
認されたら、そのフロッピディスクは不正に複製された
フロッピディスクではないとして認証され、以降のソフ
トウェアの読出しを行うようになっている。不正に複写
を行い、同じ形状のシールを複写元のフロッピディスク
を真似て貼付しても、複写元のフロッピディスクとまっ
たく同じ位置に貼付することは不可能であるため、読取
障害状態が異なり、ユーザ側の読出装置では不正に複製
されたフロッピディスクであることを識別することがで
きる。
【0004】ここで、一般のCD−ROMの複写工程を
説明する。図8および図9はCD−ROMの複写工程を
示す図である。CD−ROMは、光の反射面に複数のピ
ットと呼ばれる孔が設けられており、コンパクト・ディ
スクが回転すると、レーザ光線がディスク上をトレース
し、ピットの有無を検出することによって“1”または
“0”のディジタル信号を読取る。このピットの大きさ
は1μm以下の微小スポットであり、高密度化に伴うビ
ット誤り対策として長いバースト誤りにも耐えられる誤
り訂正符号方式を採用している。このCD−ROM自体
の信号誤り率ERはおよそ10-3程度(1000回に1
回誤る)である。
【0005】このようなCD−ROMを複写するために
は、図8に示すように、複写元のCD−ROM(A)の
レーザ光線のトレースによって検出されるビット列をビ
ット読取装置50によって読取り、他の未だピットが設
けられていないコンパクト・ディスクにピット加工装置
51を用いてそのビット列の状態をそのまま再現し得る
ピットを設けることにより、複写されたCD−ROM
(A′)を作製する。このようにして複写されたCD−
ROM(A′)は、一般的に複写元のCD−ROM
(A)に比較すると信号の誤り率ER′は増加する。
【0006】図9に示す複写工程は、複写後の信号の誤
り率ERを低減させることができる。まず、複写元のC
D−ROM(A)に書込まれているユーザ・データを読
出装置60により読取る。読取り手順は、ビット読取部
2を用いてビット列を読取り、これに誤り訂正部3を用
いて誤り訂正演算を施すことにより誤り訂正されたユー
ザ・データを得る。このユーザ・データの信号誤り率E
U はおよそ10-12程度である。このユーザ・データ
をピット加工装置51に入力し、CD−ROM(A′)
にピットを設ける。このようにすれば、CD−ROM
(A′)における信号の誤り率ER′を低減させること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−444
48号公報に開示された技術では、出荷時にシールを貼
付する手間を要する。しかも、少しでも異なる位置にシ
ールの貼付が行われると読取障害状態が異なり、正当な
記録媒体であるにもかかわらず、あたかも不正な記録媒
体であるかのように判定が行われてしまうので、その作
業は高度な精密さを要求する難しい作業になる。この技
術をそのままCD−ROMに適用することを検討する場
合には1μm以下のピットが高密度に配置されているた
め、シールの貼付は、フロッピディスクに貼付するより
も数倍精密なシール貼付位置の設定が要求される。した
がって、上記公開公報に開示されている技術をCD−R
OMに適用することは実質的には不可能であるといえ
る。
【0008】また、ユーザ側で用意する読出装置には、
読取障害状態を判定するための特殊な装置を必要とする
ので装置コストの増大は必須である。
【0009】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、簡単な構成により不正複製を識別することが
できる複製の正否を判定する方法および読出装置を提供
することを目的とする。本発明は、誤り訂正回路の存在
の下で、不正複製を識別することができる複製の正否を
判定する方法および読出装置を提供することを目的とす
る。
【0010】本発明は、不正に複写されたCD−ROM
の使用を禁止することができる複製の正否を判定する方
法および読出装置を提供することを目的とする。
【0011】本発明は、不正に複製することを防止する
ことができる論理が記録されたCD−ROMを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、CD−ROM
から読取られたデータの誤り率を判定することにより、
不正に複写されたCD−ROMを判定することを主要な
特徴とする。
【0013】すなわち、本発明の第一の観点は複製判定
方法であり、その特徴とするところは、ディジタル信号
が記録されたコンパクトディスクROMの記録領域の一
部にキー・コードをあらかじめ定められた誤り率Kで記
録しておき、前記ディジタル信号が記録されたコンパク
トディスクROMの前記キー・コードを読出し、そのキ
ー・コードのデータについてその読出装置に備えられた
誤り訂正回路により訂正されたデータ数および訂正不能
のデータ数と全データ数との割合にしたがって算出され
た誤り率Qと前記誤り率Kとを比較することにより正当
なコンパクトディスクROMであることを判定するとこ
ろにある。
【0014】Q=K±ΔK であるとき正当とすることが望ましい。
【0015】前記誤り率Kは通常の読出装置の誤り訂正
回路により完全に訂正できない程度の誤り率に設定され
ることが望ましい。
【0016】従来の技術で述べたように、CD−ROM
をそのまま複写すれば、誤り率は増加し、CD−ROM
の内容を一度、ユーザ・データとして読出してから複写
すれば、その過程で誤り訂正が行われているために、誤
り率は低下する。この誤り率の増減をキー・コードの領
域について調べることにより、そのCD−ROMが複製
されたものであるか否かを判定することができる。キー
・コードに与えられる誤り率は、誤り訂正によって皆無
となってしまうと、誤り訂正されたデータ数が不明にな
ってしまうことを避けるために、ユーザ・データの誤り
率よりも大きく設定され、例えば、数回の誤り訂正を経
てもなお誤りを含むように設定されていることが望まし
い。
【0017】したがって、そのCD−ROMが正当な複
製によるオリジナルなものであるときには、このキー・
コードを読出すと、誤り訂正が実行されて訂正できた誤
りと訂正できなかった誤りとの和の全体のデータ数に対
する割合が誤り率Kになる。ところが不正に複製された
CD−ROMであるとすると、そのキー・コードはすで
に誤り率が改善されている(または悪化している)か
ら、誤り訂正が実行されたときに、訂正できなかったデ
ータ数および訂正できたデータ数の和はきわめて小さく
(または多く)なっていて、この全体のデータ数に対す
る割合は誤り率Kから大きくはずれていることになる。
【0018】このとき、キー・コードに記録されている
擬似乱数系列をいちいち比較することは基本的には必要
でない。しかしながら、第三者によって誤り率だけが模
倣されるおそれも考えられるので、オリジナルのキー・
コードと読出されたデータを比較した方が好ましいとい
える。また、キー・コードには擬似乱数系列を用いるの
が望ましい。その理由は、アプリケーションプログラム
に乱数の生成規則さえ記憶させておけばよく、すなわ
ち、その系列自体を記憶させておく必要はないので、読
出されたデータとキー・コードの比較が簡便になるから
である。誤り訂正回路が実行した誤り訂正について、訂
正可能であった誤りと訂正不可能であった誤りの数を認
識すればよい。
【0019】本発明の第二の観点はCD−ROMの読出
装置であって、その特徴とするところは、ディジタル信
号が記録されたコンパクトディスクROMの記録領域の
一部にあらかじめ定められた誤り率Kで記録されたキー
・コードを読出す手段と、読出したデータについて誤り
訂正を行う誤り訂正手段と、この誤り訂正手段により訂
正された前記キー・コードのデータ数および訂正不能の
データ数と前記キー・コードの全データ数との割合にし
たがって算出された誤り率Qと前記誤り率Kとを比較す
る手段と、この比較する手段の比較結果にしたがって正
当なコンパクトディスクROMであることを判定する手
段とを備えたところにある。
【0020】前記誤り率Kは前記誤り訂正手段により完
全に訂正できない程度の誤り率に設定されることが望ま
しい。
【0021】前記判定する手段の判定結果が不正を示す
とき、そのコンパクトディスクROMのデータ読取りを
強制的に禁止する手段を備えるように構成することもで
きる。あるいは、コンパクトディスクROMから読出さ
れたデータを一時蓄積するメモリを備え、前記判定する
手段の判定結果が不正を示すとき、前記メモリに蓄積さ
れたデータを消去する手段を備えるように構成すること
もできる。
【0022】本発明の第三の観点はディジタル信号の記
録領域を備えたCD−ROMであって、その特徴とする
ところは、前記記録領域の一部に、あらかじめ定められ
た誤り率Kにより記録されたキー・コードの記録領域を
備えたところにある。前記キー・コードは、擬似乱数系
列であることが望ましい。
【0023】本発明の第四の観点はディジタル記録媒体
であって、その特徴とするところは、アプリケーション
・プログラムの記録領域を含み、このアプリケーション
・プログラムは、そのアプリケーション・プログラムの
記録領域に記録されたアプリケーション・プログラムが
読出されてハードウエア装置に設定されることにより、
そのハードウエア装置が、そのディジタル記録媒体の記
録領域の一部にあらかじめ定められた誤り率Kで記録さ
れたキー・コードを読出す手段と、読出したデータにつ
いて誤り訂正を行う誤り訂正手段と、この誤り訂正手段
により訂正された前記キー・コードのデータ数および訂
正不能のデータ数と前記キー・コードの全データ数との
割合にしたがって算出された誤り率Qと前記誤り率Kと
を比較する手段と、この比較する手段の比較結果にした
がって正当な記録媒体であることを判定する手段とを備
えた装置となるアプリケーション・プログラムであると
ころにある。前記誤り率Kは通常の読出装置の誤り訂正
回路により完全に訂正できない程度の誤り率に設定され
ることが望ましい。
【0024】これにより、CD−ROMだけではなく、
あらゆる誤り訂正を要するディジタル記録媒体に本発明
の複製判定方法を適用することができる。また、このデ
ィジタル記録媒体によりプログラムをインストールでき
るコンピュータ装置により、容易に本発明の読出装置を
実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1および図
2を参照して説明する。図1は本発明第一実施例装置の
ブロック構成図である。図2は本発明第一実施例の判定
部のブロック構成図である。
【0027】本発明は読出装置であって、その特徴とす
るところは、ディジタル信号が記録されたCD−ROM
の記録領域の一部にあらかじめ定められた誤り率Kで記
録されたキー・コードを読出す手段としてのビット読取
部2と、読出したデータについて誤り訂正を行う誤り訂
正手段としての誤り訂正部3と、この誤り訂正部3によ
り訂正された前記キー・コードのデータ数および訂正不
能のデータ数と前記キー・コードの全データ数との割合
にしたがって算出された誤り率Qと前記誤り率Kとを比
較する手段としての誤り率比較部41と、この誤り率比
較部41の比較結果にしたがって正当なCD−ROMで
あることを判定する手段としての判定部4とを備えたと
ころにある。
【0028】前記誤り率Kは前記誤り訂正部3により完
全に訂正できない程度の誤り率に設定される。本発明第
一実施例では、判定部4の判定結果が不正を示すとき、
そのCD−ROMのデータ読取りを強制的に禁止する手
段としてのビット読取制御部42を備えている。キー・
コードは、擬似乱数系列により記録されている。
【0029】ここで、本発明の原理について説明する。
CD−ROMの一部にキー・コードを設けておき、この
キー・コードに含まれるデータには、一定量の誤り率K
を故意に含ませておく。ここで、図8に示した複写工程
により不正に複製が作られたとすると、複写工程におい
ては一回も誤り訂正が行われていないために誤り率は増
加する。当然のことながらキー・コードの信号誤り率も
さらに増加する。したがって、この不正に複製されたC
D−ROMのキー・コードは、誤り率Kを越える誤り率
Qとなる。よって、この誤り率Qを調べることにより、
不正に複製されたCD−ROMであるか否かを判定する
ことができる。
【0030】また、図9に示した複写工程により不正に
複製が行われたとすると、複写工程において誤り訂正が
行われているために誤り率は低下する。当然のことなが
らキー・コードの誤り率Qも低下する。したがって、こ
の不正に複製されたCD−ROMのデータのキー・コー
ドは、誤り率Kを下回る誤り率となる。よって、この誤
り率Qを調べることにより、不正に複製されたCD−R
OMであるか否かを判定することができる。
【0031】CD−ROMのデータを読取って、そのC
D−ROM上の誤り率を知るためには、読取られ誤り訂
正されたキー・コード・データの中から訂正されたデー
タ数および訂正不能のデータ数の合計を求め、この合計
をキー・コード・データの全数で割ることにより求める
ことができる。
【0032】本発明第一実施例の動作を説明する。図3
はCD−ROMの記録領域を示す図である。CD−RO
Mの記録領域には、ユーザ・データの記録領域D、キー
・コード・データの記録領域I、アプリケーション・プ
ログラムの記憶領域APがある。図1に示すビット読取
部2がCD−ROMのビット列をアプリケーション・プ
ログラムの記憶領域APから読取り始める。アプリケー
ション・プログラムの記憶領域APのデータが読取られ
て誤り訂正部3に入力される。誤り訂正されたアプリケ
ーション・プログラムはアプリケーション・プログラム
抽出部5によって判定部4のアプリケーション・プログ
ラム実行部43に転送される。図4は本発明第一実施例
におけるアプリケーション・プログラム実行部43の動
作を示すフローチャートである。アプリケーション・プ
ログラム実行部43は、アプリケーション・プログラム
の待ち受けを行っている(S1)。アプリケーション・
プログラム・データが入力されると(S2)、そのデー
タにしたがってアプリケーション・プログラムを起動さ
せる(S3)。アプリケーション・プログラム実行部4
3は、キー・コード・データの記録領域Iからキー・コ
ード・データを読取るようにビット読取部2に指示す
る。ビット読取部2により読取られたキー・コード・デ
ータは誤り訂正部3により誤り訂正され、キー・コード
・データ抽出部7により判定部4の誤り率比較部41に
転送される(S4)。誤り率比較部41は、転送された
キー・コード・データの中から訂正されたキー・コード
・データ数および訂正不能なキー・コード・データ数を
調べる。この合計数をキー・コード・データの全データ
数で割ることにより誤り率Qを求める(S5)。正当な
CD−ROMのキー・コード・データには誤り率Kが与
えられているため、この誤り率Xと前述した誤り率Kと
を比較して(S6)、 Q≒K となれば、そのCD−ROMは正当である。具体的に
は、 Q=K±ΔK であるとき正当とする。ここで、ΔKを付加した理由
は、ビット読取部2がビット列を読取る過程で新たに多
少の誤り率の増加を招くからである。また、不正な複製
が行われている場合には、従来例の図8および図9で既
に説明したように、正当なCD−ROMが持っている誤
り率Kとは大きく異なる誤り率となるため、 Q≠K となる。
【0033】このように判定した結果、正当と判定され
たらビット読取制御部42はビット読取部2に対してユ
ーザ・データの読取りを指示する(S7)。また、不正
と判定されたらユーザ・データ読取禁止を指示する(S
8)。なお、あらかじめ与えられている誤り率Kの値
は、アプリケーション・プログラム中に含まれて誤り率
比較部41に参照値として与えられる。 (第二実施例)本発明第二実施例を図5および図6を参
照して説明する。図5は本発明第二実施例装置のブロッ
ク構成図である。図6は本発明第二実施例の判定部14
のブロック構成図である。本発明第二実施例では、CD
−ROMに書込まれているユーザ・データをとりあえず
メモリ6に一時蓄積しておくことが本発明第一実施例と
は異なる。
【0034】本発明第二実施例の動作を説明する。図5
に示すビット読取部2がCD−ROMのビット列をアプ
リケーション・プログラムの記憶領域APから読取り始
める。アプリケーション・プログラムの記憶領域APの
データが読取られて誤り訂正部3に入力される。誤り訂
正されたアプリケーション・プログラムはアプリケーシ
ョン・プログラム抽出部5によって判定部4のアプリケ
ーション・プログラム実行部43に転送される。図7は
本発明第二実施例におけるアプリケーション・プログラ
ム実行部43の動作を示すフローチャートである。アプ
リケーション・プログラム実行部43は、アプリケーシ
ョン・プログラムの待ち受けを行っている(S11)。
アプリケーション・プログラム・データが入力されると
(S12)、そのデータにしたがってアプリケーション
・プログラムを起動させる(S13)。アプリケーショ
ン・プログラム実行部43は、キー・コード・データの
記録領域Iからキー・コード・データを読取るようにビ
ット読取部2に指示する。ビット読取部2により読取ら
れたキー・コード・データは誤り訂正部3により誤り訂
正され、キー・コード・データ抽出部7により判定部4
の誤り率比較部41に転送される(S14)。誤り率比
較部41は、転送されたキー・コード・データの中から
訂正されたキー・コード・データ数および訂正不能なキ
ー・コード・データ数を調べる。この合計数をキー・コ
ード・データの全データ数で割ることにより誤り率Qを
求める(S15)。正当なCD−ROMのキー・コード
・データには誤り率Kが与えられているため、この誤り
率Qと前述した誤り率Kとを比較して(S16)、 Q≒K となれば、そのCD−ROMは正当である。具体的に
は、 Q=K±ΔK であるとき正当とする。ここで、ΔKを付加した理由
は、ビット読取部2がビット列を読取る過程で新たに多
少の誤り率の増加を招くからである。また、不正な複製
が行われている場合には、従来例の図8および図9で既
に説明したように、正当なCD−ROMが持っている誤
り率Kとは大きく異なる誤り率となるため、 Q≠K となる。
【0035】このように判定した結果、正当と判定され
たらメモリ読出制御部44はメモリ6に対してメモリの
読出しを許可する(S17)。また、不正と判定された
らメモリ6に蓄積されているデータを消去する(S1
8)。なお、あらかじめ与えられている誤り率Kの値
は、アプリケーション・プログラム中に含まれて誤り率
比較部41に参照値として与えられる。
【0036】なお、CD−ROMだけではなく、あらゆ
る誤り訂正を要するディジタル記録媒体に本発明の複製
判定方法を適用することができる。また、そのディジタ
ル記録媒体によりアプリケーション・プログラムをイン
ストールできるコンピュータ装置により、同様に、本発
明の読出装置を実現することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成により不正複製を識別することができる。本
発明は、誤り訂正回路の存在の下で、不正複製を識別す
ることができる。また、本発明は、不正に複写されたC
D−ROMの使用を禁止することができる。
【0038】すなわち、本発明の方法または装置によれ
ば、基本的にはCD−ROMにあらかじめ記録されたキ
ー・コードを読出し、単にこのキー・コードの誤り訂正
が可能であった誤りと不可能であった誤りとの数の和を
演算すれば足りるので、判定装置はきわめて簡単化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例の判定部のブロック構成図。
【図3】CD−ROMの記録領域を示す図。
【図4】本発明第一実施例におけるアプリケーション・
プログラム実行部の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図6】本発明第二実施例の判定部のブロック構成図。
【図7】本発明第二実施例におけるアプリケーション・
プログラム実行部の動作を示すフローチャート。
【図8】CD−ROMの複写工程を示す図。
【図9】CD−ROMの複写工程を示す図。
【符号の説明】
1、60 読出装置 2 ビット読取部 3 誤り訂正部 4、14 判定部 5 アプリケーション・プログラム抽出部 6 メモリ 7 キー・コード・データ抽出部 41 誤り率比較部 42 ビット読取制御部 43 アプリケーション・プログラム実行部 44 メモリ読出制御部 50 ビット読取装置 51 ピット加工装置 (A)、(A′) CD−ROM AP、D、I 記録領域 K、Q 誤り率

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号が記録されたコンパクト
    ディスクROMの記録領域の一部にキー・コードをあら
    かじめ定められた誤り率Kで記録しておき、 前記ディジタル信号が記録されたコンパクトディスクR
    OMの前記キー・コードを読出し、そのキー・コードの
    データについてその読出装置に備えられた誤り訂正回路
    により訂正されたデータ数および訂正不能のデータ数と
    全データ数との割合にしたがって算出された誤り率Qと
    前記誤り率Kとを比較することにより正当なコンパクト
    ディスクROMであることを判定することを特徴とする
    複製判定方法。
  2. 【請求項2】 Q=K±ΔK であるとき正当とする請
    求項1記載の複製判定方法。
  3. 【請求項3】 前記誤り率Kは通常の読出装置の誤り訂
    正回路により完全に訂正できない程度の誤り率に設定さ
    れる請求項1または2記載の複製判定方法。
  4. 【請求項4】 ディジタル信号が記録されたコンパクト
    ディスクROMの記録領域の一部にあらかじめ定められ
    た誤り率Kで記録されたキー・コードを読出す手段と、
    読出したデータについて誤り訂正を行う誤り訂正手段
    と、この誤り訂正手段により訂正された前記キー・コー
    ドのデータ数および訂正不能のデータ数と前記キー・コ
    ードの全データ数との割合にしたがって算出された誤り
    率Qと前記誤り率Kとを比較する手段と、この比較する
    手段の比較結果にしたがって正当なコンパクトディスク
    ROMであることを判定する手段とを備えたことを特徴
    とするコンパクトディスクROMの読出装置。
  5. 【請求項5】 前記誤り率Kは前記誤り訂正手段により
    完全に訂正できない程度の誤り率に設定される請求項4
    記載の読出装置。
  6. 【請求項6】 前記判定する手段の判定結果が不正を示
    すとき、そのコンパクトディスクROMのデータ読取り
    を強制的に禁止する手段を備えた請求項4または5記載
    の読出装置。
  7. 【請求項7】 コンパクトディスクROMから読出され
    たデータを一時蓄積するメモリを備え、前記判定する手
    段の判定結果が不正を示すとき、前記メモリに蓄積され
    たデータを消去する手段を備えた請求項4または5記載
    の読出装置。
  8. 【請求項8】 ディジタル信号の記録領域を備えたコン
    パクトディスクROMにおいて、 前記記録領域の一部に、あらかじめ定められた誤り率K
    により記録されたキー・コードの記録領域を備えたこと
    を特徴とするコンパクトディスクROM。
  9. 【請求項9】 前記キー・コードは、擬似乱数系列であ
    る請求項8記載のコンパクトディスクROM。
  10. 【請求項10】 アプリケーション・プログラムの記録
    領域を含み、このアプリケーション・プログラムは、そ
    のアプリケーション・プログラムの記録領域に記録され
    たアプリケーション・プログラムが読出されてハードウ
    エア装置に設定されることにより、そのハードウエア装
    置が、そのディジタル記録媒体の記録領域の一部にあら
    かじめ定められた誤り率Kで記録されたキー・コードを
    読出す手段と、読出したデータについて誤り訂正を行う
    誤り訂正手段と、この誤り訂正手段により訂正された前
    記キー・コードのデータ数および訂正不能のデータ数と
    前記キー・コードの全データ数との割合にしたがって算
    出された誤り率Qと前記誤り率Kとを比較する手段と、
    この比較する手段の比較結果にしたがって正当な記録媒
    体であることを判定する手段とを備えた装置となるアプ
    リケーション・プログラムであることを特徴とするディ
    ジタル記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記誤り率Kは通常の読出装置の誤り
    訂正回路により完全に訂正できない程度の誤り率に設定
    される請求項10記載のディジタル記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6742122B1 (en) 1998-10-19 2004-05-25 Nec Corporation Data encipherment apparatus and illegal alteration prevention system
JP2005516326A (ja) * 2002-01-22 2005-06-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 記録担体

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